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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1615
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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361.  真夜中の処刑ゲーム 《ネタバレ》 
アクション・スリラーと言うべき作品かと思うのですが、全編通してもごく非常にホラー的なつくりを擁しておるのですよ。ところが、その敵チームとゆーのがとにかく極め付きのド外道+そいつらから逃げてやっとこさアパートに駆け込んだと思ったらトンデモない重武装で再び攻め込んで来るので、ソレがシンプルにとてつもなく恐ろしく+おぞましくて率直に恐怖なのですよね(コレは確実に観てる方も冷や汗ダラダラものだ、と)。そして中盤の手に汗握る攻防とソコからの『ホーム・アローン』的な中オチまでは、ま~確かに極めて高度な「お値段以上」感を持って爽快・痛快に観てゆくコトが出来たと言えます(ちょっと驚きました)。  多少残念な点があるとしたら、その秀逸な中オチでいったん流れが切れて、そっからジワジワとまたごくホラー的に怖がらせる重い流れをリスタートしてるのです…がちょっとココが盛り上り切らずに最後まで行っちゃったかな…と。結局、その時点で敵は(実質)ボス一人になっちゃってて、でそのボスってのがイマイチ「超・強キャラ」という感じでもなかったモンで…というコトかな、と思います(結構隙とかもあって)。とは言え、その後の大オチ(+α)にもシンプルながらキレ味ありましたし、重ねて確実に「お値段以上」に面白い掘り出し物の佳作かと。お暇なら是非。
[DVD(字幕)] 7点(2023-01-12 23:53:05)
362.  月世界旅行 《ネタバレ》 
現時点、14分の着色版とゆーのがアマプラで鑑賞できるのですね。公開当初から存在した着色版のプリントを修復して2011年に公開されたバージョン、かと思われます(音楽もその際に新たに作曲されたものとのことで)。全体として演劇チックかつ喜劇チックで、所ドコロはややシュール…という感じですが、十二分に現代でも通じる(普遍的な)内容・クオリティかと思いました。事前の予想よりもだいぶ面白かったですね。一見の価値はあると思います。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-01-06 12:57:10)
363.  ケイコ 目を澄ませて 《ネタバレ》 
もちろん、聴覚障害という一つの重大なテーマを擁する映画であって、且つその要素の実際の描き方に関しても非常に真摯な映画であったのは間違いないと思うのですね。ただ、ソレがもたらす「孤独」と、その孤独を如何にして乗り越えてゆくのか、というお話の流れをもう一本しっかりと備えるという点では、多くの一般の鑑賞者にとってもかなり普遍的な映画でもあったのではないか、と思いました。またそして、その孤独を克服する術としての人間の「強さ」と、更にはその「功罪」とゆーか、尚もう一つのボクシングという要素も相まって人が必要とする「強さ」とか或いは「弱さ」ってナンだろうか?(⇒本当に必要なモノって一体ナンだったろうか?)とかいうコトにまで悶々と思考が流れ至ってゆきましたね。ある面でユニークながら、同時にごくシンプルで、かつ本質的でもありながら(個人的には)まま深い映画だとも感じられました。面白かったです。  ひとつ一貫した演出として音楽が入る場面は極めて限定的な作品でもあるのですが、生活音その他のありふれた音は(当然)種々の場面で淡々と流れてゆきます。が、その音はケイコには全て届かない。前半、その冷徹な事実が醸し出す彼女の「孤独」とゆーのは、実にヴィヴィッドに辛いモノとして私ですらも心臓に突き刺さってくるかの様に感じられました。重ねて、彼女の弟が言う様に「強い」人間であるケイコは、最初は自身の「強さ」でソレに抗おうとしていた様に見えるのです。その強さ、そして後半はその彼女が少しずつ変化していくサマを、全て岸井ゆきのの「目」がコレを見事に表現し切っているのですよ(また当然、殆ど声も用いずに)。ココも率直に、非常に素晴らしい表現だったと思いますね。  個人的には、2022年の邦画ではナンバーワンでした。是非。
[映画館(邦画)] 8点(2023-01-04 23:26:28)
364.  そばかす 《ネタバレ》 
テーマは「アセクシャル」とゆーコトで、日本語だと「無性愛」って言葉になるんだとか。小耳に挟んだコトはあったものの用語としての細かい意味なんかは定かには知らなかったのですが、作中でも何度か明言される様に性的関心や性的欲求がどちらも無い(か、非常に薄い)という人のコトを指す言葉のよーです。また、コレもなんとなーく(個人的に)そう思っていて後で調べたらやはり大体そんな感じ…というコトだったのですケド、いわゆる男性よりは女性の方が多少該当する方は多い…という様なコトでもあるらしいですね(私も、女性はともかく男性でこーいう方ってのは、正直あまりイメージ自体が湧かない…という感じではあります)。  物語としては、この言葉に当てはまる主人公の様子を比較的穏やかに描写してゆくと同時に、最終的にはごくポジティブかつシンプルに彼女が一種の「解放」に辿り着く迄を描くという作品でした。描写の諸々も比較的ポジティブとゆーか多少はコメディ的な雰囲気も纏って進んでゆくので結構観易い映画かとも思います(所ドコロにちょっとワリと「気まずい」シーンはありますケドも)。思ったよりはノンビリと楽しく、しかしある面ではやはり非常に興味深く・(大袈裟に言えば)意義深く観るコトも出来たと思いますし、総合的にはまま良作だったかな、と。加えて、三浦透子さんは超・ハマり役でモ~出色の出来だったですね(彼女のファンの方も是非)。
[映画館(邦画)] 7点(2023-01-04 23:12:35)(良:1票)
365.  EMMA エマ(2020) 《ネタバレ》 
原作未読、かつ別の映像化も一切未見ですが、内容的にはごく軽くてかつ実に普遍的なラブコメなので、全然楽しく観れるとは思いました。ただ、前半~中盤まではやや平坦なのと、普遍的とは言え流石に現代の価値観とは少し「ズレて」来ている部分もまま含まれるので、諸手を挙げて大喜びで観れる…という感じでもなかったかな、と。ステレオタイプなキャラではありますがやっぱ特に主役のエマちゃんにはアニャ嬢は完全にハマってましたですね(彼女もまた「目力」があるタイプの自信に満ち溢れた女優さんに見えるので)。このコの出来だけでも、観て損をするという作品ではないかとは思いますね。お暇なら是非。  もう一点、内容や演技自体よりはロケーションや衣装美術その他の「見た目」に凝りまくった…という系統の映画かとも思います。特に衣装・ヘアメイクの凝り様は結構凄まじかったかな~とも思いますね(アニャちゃんのファッションショーかよ!何枚衣装あんだよ!てなモンで)。ただコレも、いくら有産階級とは言えこの時代のイングランドの田舎のお話としては、ちょっとキラキラし過ぎてな~い?とも(少しダケ)違和感としては感じられましたケドね。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-01-04 23:10:40)
366.  スクリーム(2022) 《ネタバレ》 
ホラーの有名シリーズとしても特徴的なマデに、このシリーズってやってるコトもやってる人達も基本全部同じだし、映画的な技術の進歩ともさほど関係も無いという少し奇特な作品群だとも思うのですよ。なので、好みの問題としてこーいうのが嫌いじゃないのならば、偶に観る分には確かにワリと手堅く楽しめる…のかも知れませんね。重ねて、実にシンプルなコンセプトの下に「偉大なるマンネリ」を繰り返しているという点は今作でも不変ですし、かつシリーズ作を観ていなくてもそれ程困るコトも(実は)無いかと思います。とは言え、劇中でのそこら辺の説明はごく限定的なので事前に主要3人(シドニー・ゲイル・デューイ)がどーいう人物なのかは頭に入れておいた方が好いですし、彼らと再会する同窓会的な喜びとゆーのが確実に作品のクオリティの一部分を形成している…とゆーコトも認識はしておいた方が好いです。  その上で(=別に5作品にソコまで顕著な出来映えの差は無い、という前提の下で)個人的にはやはり僅差で1がベスト、2・3は少し劣る、で、4・5はまた僅差で1に比肩する…という感じかと思うのですね。でもまた重ね重ね、コレはこの第5作をだいぶ久しぶり(≒10年振り?)に観たからだ、とも思います。結論、シリーズを全部観る必要はありませんし、続けて観るのは(コレは尚更)止めた方が好いと思います。個人的に理想的なシチュエーションは、1だけ観ていて久し振りにコッチも観てみようかな?という人ですかね。該当する方は是非。
[DVD(字幕)] 5点(2023-01-03 23:51:10)
367.  蝶々夫人 《ネタバレ》 
良い作品を紹介していただきました。私は世界文化社『DVD決定盤 オペラ名作鑑賞』シリーズの第8巻に同梱されたDVDにて今作鑑賞いたしました(世界初のDVD化だよ!と謳ってますですね)。ちょっと希少価値が付いていて中古価格も安くないですが、興味がある方は是非。  『蝶々夫人』で言うと、個人的にはMET06-07シーズン初演のアンソニー・ミンゲラのプロダクションは衝撃でしたね。正に文化・芸術の極致とでも言いますか、極めて高度な諸芸術・諸文化の「融合」というものを目にした、という感覚がありました。が、そのプロダクションにおいても、多分に含まれる「日本文化」的要素については多少派手さ(or舞台上の分かり易さ)等を重視したものか「純」和風とも言い難い様相ではあって(それ自体は国際的文化芸術的な「進化・前進」とも言えるものなのかも知れませんが)、例えば日本国内で上演される場合だとその部分ももう少し日本文化の実際に則したものとして表現している、という感覚があるのも確かです。今作が製作された時代ですとそれは更に顕著だったというコトのよーで、そういった「誤った」日本文化の理解をある面で正すことが、そもそも本作の製作意図であったというコトらしいのですね。  なので本作、撮影はイタリア・チネチッタで行ったということの様なのですが、衣装や調度はもちろん八千草薫さんはじめとする日本人キャストも大勢で現地に乗り込み、更には使用したセットも全て日本から輸送した、という凝り様だったそうです。その甲斐あってか、美術面や日本人キャストの雰囲気などは我々日本人が観ても全く違和感の無いレベルに仕上げられており、その点の「目的」というものは見事に達せられていると思いました。また、映画冒頭にオペラには無い「茶屋」のシーンが挿入されているのですが、こちらもセット・雰囲気や出てくる芸妓の振る舞い等は同様に細部まで好く再現されており、この点でも日本文化の紹介という観点での価値が更につくり込まれていると言えるのではないかと感じました。  もうひとつ、これは八千草さんも今作についてのエッセイで書いておられますが、今作はリップシンク(口パク)がホントに完璧に近くて、その意味でも違和感が無いのが非常に素晴らしいですね。オペラに精通していた訳でもなくイタリア語も当然分からないので非常に苦労されたとのコトですが、その意味でも細部まで丁寧につくられた(そして成果を見事に上げている)作品だと思います。今作が一般的な流通に乗っていないのは実に残念に思われます。今後ぜひ多くの人に観ていただきたい作品ですね。
[DVD(字幕)] 8点(2023-01-02 15:27:15)
368.  ソウルメイト/七月と安生 《ネタバレ》 
本作、導入部からしてやや「同性愛もの」にも見える様な感じもあるのですが、メインの2人の関係性とゆーのは結局のトコロその類いのモノではないのですよね。でもラストまで観てみると、やっぱりそーいう系統の映画に見えるな…とゆーか、近年流行しているそういった「先進的な」愛のカタチを描いている映画だとも(確実にそう)思われるとゆーか、ただ個人的にはその中でも比較的かなり深い方の作品だな…とゆーか、ある点で非常に高次元な人と人との関係性を描いた映画だとも思われました。重ねて、2人の関係性は恋人よりも更にもっと深い、正に「魂の伴侶」とゆーべきモノであって、だからやはりある意味でその2人が「添い遂げるコト」が可能な社会に(残念ながら)生まれなかった…というコトこそがこの悲劇の最たる根源だとも思うのですね。実は、このレベルの先進的な映画が2016年の中国(香港)で製作されたというコトに当初少し驚きつつも、観終わっては翻って実は彼の国こそがこのお話を描くのに最も適した国の一つだったのではないか…という一種の納得に(私の中では)変わったとも思うですよね。主演の2人の演技等もろもろ、実に好く出来た映画だったと思います。
[インターネット(字幕)] 9点(2023-01-01 23:45:19)
369.  大いなる西部 《ネタバレ》 
ど~引っ繰り返しても山賊の頭目!にしか見えんヘネシーはモチロン、外面は小綺麗にしてるテリル少佐だって実質はも~ヤクザの親分!なのだし…で比較的に敵味方が分かり易い作品が多い印象の西部劇としてはそっからして既に風変わりな気もします。んで、ソコにグレゴリー・ペックが無理繰りに持ち込んで来る(時代外れな)価値観とて、製作当時としても(西部劇としては)コレだってモ~画期的!てな代物だと(やっぱ)思うのですし。でも、それでも今作、私には単純にペックが正しい…というお話には、実は見えていませんでしたです。コレって結局理屈でも損得でも何でもない、単なる男どもの「意地の張合い」だと思うのですよね(⇒意地がアンですよ男の子にャア)。方法論としたって、ペックが常に正しい判断をしていた…とも私には見えて居なかったのです(バックの件も、アレとて「狙った上で外して」やれば彼の面子も少しは立ったかも⇒彼も死なずに済んだかも…と思いますし)。その男の意地(≒美学)をそれぞれ抱えた3人のうち、2人がある意味「望みを叶えて」死んでゆくラストは、私にはとても清々しい・爽やかなモノにも見えました。存外に心地好かったですね。  いつもどおり誤解もナンも恐れずに言いたいコトを言ってしまいますが、やっぱ西部劇はこう「男の映画」じゃねーとダメですね(とか言ってる私がいちばん時代遅れなのだとも思うのですケド)。しかし今作、他にもその「如何にも」な音楽もシンプルに実に好かったと思いますし、雄大な西部の情景を収めた種々のカットの画的なクオリティも上々だったと思います。個人的には、西部劇としては全力でオススメできる部類の良作ですね(⇒長い映画を苦にされない…という方なら是非)。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2023-01-01 13:01:44)
370.  或る夜の出来事 《ネタバレ》 
言い尽くされたコトではあるでしょーが、シナリオ的には後発の『ローマの休日』+『卒業』といった感じで、特にラストが(『卒業』宜しく)ごく清々しいのを含めても、個人的には『ローマの休日』にすらもシナリオ的には全く劣らない…と思ったのですね。また非常にテンポの好いコメディでもあって、今だに「観ていてかったるくなる…」という類のクラシックでもないかと思います。ソレである種ココまで来たってーと、今後モ~永遠に良作ラブコメの範疇を外れるというコトも無い映画か、とも思いますね。やはり地味に凄い映画だな、と。  『ローマの休日』は個人的には9点なのですが、今作がソコからマイナス2点の理由は、非常にシンプルに主役の2人の個人的な好みに依るモノですね。コルベールはキャラはともかくルックスの面では(少なくとも私としては)ヘプバーンには遠く及ばないと感じたのですし、ゲーブルは(コレも個人的には)少し口数が多すぎる・喧しすぎると思いました。2点まで引くかは(大いに)迷ったトコロですが、いったんこの評点で。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-12-31 23:26:03)
371.  ウィッカーマン(1973) 《ネタバレ》 
カットにカットを重ねて削りまくってのこの尺というコトらしいですが、サスペンス部分の出来映えはソレでもかなり高度で緻密ですよね。なので、ある種どーいう演出方針を採用したとしてもそこそこ面白くはなる優秀な脚本、というコトだとは第一にも感じます(件のリメイクですら、ソッチから先に観た…て人だと決してソコまで悪い評価にはなっていない様にも思われますし)。  個人的にはその上に、一つホラーとして・或いはもう一つその「カルト」としての雰囲気(or「世界観」)とゆーのがまた実に興味深かった・面白かったと思うのですね。やはり単純に、知性(人間性)を残す一方で明確な悪意を持って団結した一団、とゆーのは正直いちばん恐ろしい…と思うのですよ(ゾンビよりよっぽどタチが悪い)。その時点でホラーとしたって(よく考えれば絶対に)かなり怖い作品に為らざるを得ないと思うのですし、その一方で本作はソレを終盤までひた隠しに隠して(⇒その為に風変わりで滑稽な演出をふんだんに纏って)居るが故に、また立派に奇天烈極まる「カルト」とも為り果てているのだと思うのですね。オーラスまで、実にユニークな空気感だと思って観ていましたし、そのオーラスはまた至極に美しいカットで終わっていったりもするのですが、その最中は何とも薄ら寒い極上の「ホラー観た感」をも感じ取れていました。傑作かと。
[DVD(字幕)] 8点(2022-12-26 19:37:23)
372.  ウィッカーマン(2006) 《ネタバレ》 
オリジナルの方も当然観ているのですが、このリメイクはなんちゅーか、必要なモノを削っちゃった一方で不必要なモノをゴテゴテと足している、とでも言いましょーかね……主役の刑事さんとて(ダジャレではねーですよ)私にはとても肝心だと思われる「篤いキリスト教信仰」をオミットして「精神疾患」とかゆーのを足してみたり、また盛大な「エロ」も全部抜いて何やら「フェミニズム的テーマ」を盛り込んでみたり、コレも奇妙な雰囲気の醸成に大いに効いていたと思われる「ミュージカル的要素」を無くして「陳腐なホラー描写」のゴリ押しに変えちゃってたり、だから結果的に作品全体としても「ユニーク極まるカルト映画」から「見るべき新規アイデアの無い平凡なホラー」に成り果ててもーてますのよね(とにかく、カルト感とゆーのが微塵も感じられないのですよ)。そもそも根本的には全く同じ話・筋書きなのに、コッチはやっぱしどーにもゴテゴテとしちゃってて分かり易さ・納得感すらも失われてませんでしたかね?(ド初っ端とか特に、アレ結局どーいうコト&意味だったのでしょーか?)結論、個人的には今作、ワタシ史上1・2を争うポンコツリメイク…だとも感じられました。オリジナルの方を是非どーぞ。
[DVD(字幕)] 3点(2022-12-26 01:10:51)
373.  シオリノインム 《ネタバレ》 
一応、キングレコードの自社レーベルで「エロティカクイーン」という成人映画のシリーズがあって、コレもその一作…てコトなのですね。ゆーて私も観たのはコレが3作目、位な感じなのですケド、現行のOP映画なんかに比べるとドレもいくぶん一般映画寄りとゆーか、話が比較的しっかりしてる・尺も一般映画くらい(⇒今作は実はそーでもない)・で主演がAV女優じゃない、とかって感じではあるのですね。今作とて、まずは監督がしっかりホラー畑の人なのですし、実際にホラー映画の特集企画で上映されてるコトからも分かる様にエロ映画とゆーよりは完全なる(エロ入りの)ホラーという作品ではありますね⇒題材が題材なので結構最初から最後までエロっぽかったりするのではありますケドも。  で、まずはそのホラーとしての感じからして結構良好だな…と思えてました。当然、低予算映画の範疇には在るリーズナブルな質感だとは思うのですケド、ドエロくもまた生々しい恐怖シーンの出来なんかもまずまず冴えてたと思いましたし、その他随所に挿入される工夫された美的な映像表現の数々(+ソレが醸し出す何とも言えない淫靡で陰鬱な雰囲気)とかだって確実にお値段以上なヤツだな、と眺めてましたね。またこの話ってのは要は主人公の女性が(見た目地味なのに)とにかく「性欲が強い」って方で、なんですケドそれ故にトラウマを抱えてしまいソレを抑え込もうとする、が……というヤツだと思うのですよね。で、そのお話の流れも(主演の松川千紘さんの個性+実際の役づくり・演技も含めて)まま無理も無く緻密につくり込めていたと思いますし、何よりこの「エロい必然性の在るエロ映画」にチャンとなってる、という点でもだいぶん好感が持てました(実は今年、ロマンポルノと最近のピンク映画を年中観まくってたのですが、そんな私もまた実のトコロ「エロい必然性の無いエロ映画」とゆーのがとにかく大嫌い…だったりするのですよね)。結論、諸々と意外なマデに完成度が高かったかな、と(⇒率直に結構な掘り出し物だな、と)。  もう一点、またコレでエロシーンの出来自体もワリと全然悪くない…てのが好かったと思うのですよね。松川千紘さんは(前述どおり主役のキャラにごく適合した)地味なルックスをつくり込んでいながら、エロシーンは終始ノリノリ+また結構な巨乳でもあって、序盤に夢の中で実にねちっこく胸を責められてゆく(で次第に躰が反応してゆく)シーンなんかはモ~結構タマランかったすよね(⇒んでハッと目を覚ましたら寝汗ジットリ…てのがま~た絶妙に艶やかでして)。そして何よりオーラスの濡れ場が(女のみならず男の方も)メチャクチャに気合入ってましたですね(結構長尺の本番+でその最中もディープキス塗れ)。もう一つの結論、ピンク映画としてもシンプルに相当質は高いかな、と。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-12-24 22:03:00)
374.  アバター:ウェイ・オブ・ウォーター 《ネタバレ》 
まず、噂のハイ・フレームレートはかなり効果的に見えましたですね。動きの有るシーンのみ通常の倍(48fps)だってコトなのですが、先に『1』のリマスター版を全く同じスクリーンで(3Dで)鑑賞したのもあって、最初はそのヌルヌルとした異な質感には結構面喰らいましたです(やっぱどーしたってテレビゲーム or テレビドラマ風とゆーか少し「安っぽく」も見えるのですよね)。ただ、開始1時間ぐらい経過して多少慣れてきたトコロで肝心な「海」のシーンになってからは、モ~暫く鳥肌が止まらなかったですね。水がナチュラルに備える「滑らかさ」や「浮遊感」の中での動きを表現する技法としては、当然の如くCGの超クオリティも含めてやはり画期的だったと言って好いのではないかと思いました(⇒今作、兎にも角にもやりたかったのはコレだ!と)。  他方、特にお話の中身とゆーのは種々の側面で前作ほどにも完成度は高くなかった…と(やはり)感じましたね(⇒まあ前作もお話に見ドコロが在る…という映画とは全く違うと思いますが)。特に、人間=スカイピープル側の状況・事情とゆーのは説明が雑で全般的に好く分かりませんし、中でもクオリッチ大佐がナニをしたいのか(or スカイピープルが彼にナニをさせたいのか)は好く考えると全く繋がってないとすら思います。あと、前作はそれでも終わり方が実に派手&爽快でごく快感だったのに比して、今作はソコがちょっと展開的にも地味で、また爽快・痛快とゆーよりは美しくて幻想的な映像とゆーのをメインに据えていた様にも思えて、ソコはアクション映画としてはやや大人しい終わり方かな…とも思いましたです(個人的な好みの範疇ではありますが)。  まあでも重ねて、この監督はこの手の「映像的にやりたいコト」を「シンプルで手堅いストーリーで語る」という人だとは思ってるのです(『1』にせよ『タイタニック』とかにせよ)。その意味では今作も(コレも個人的には)ごく十二分に「手堅い」お話ではあったかな…とも思います(実は、ごく個人的にこの内容がちょっと「タイムリー」だった…という事情もあるのだろうとは思ってますケド)。予定される『3』もこんな感じだと流石にチョイ苦しくなってくるかな…とも思ったりはするのですが、結論的には全体として前作にも決してソコまで劣らない作品だ…という評価として、この点数にさせて頂こうと思います。十分に傑作の範疇ではあるかなと(重ね重ね、特に映像的にはとにかくも)。
[3D(字幕)] 9点(2022-12-24 00:52:52)
375.  ウィリーズ・ワンダーランド 《ネタバレ》 
まず内容自体は少しレトロな…とゆーか、やや古臭いな~という様なホラーのお話にも思えます。で、大いにアクション寄りなホラー(コメディ)なのですケド、そのアクション自体は正直ソコまで大したこと無い…とゆーか、映像の出来自体が全体的にもやや平凡かな~と思いましたね。特に、その敵なる悪魔憑きロボットは8体も居るのですが基本ただひたすら素手でボッコボコに殴り倒すダケなので展開運びにバリエーションも欠いているかな、と。結論、兎にも角にも、主演があ~んな感じのニコラス・ケイジでなかったらモ~箸にも棒にも掛からない、という作品だとは思うのですよね。  ただ、その肝心なる彼のキャラクターの諸々のつくり込みと、またその諸々の演技(実技)のクオリティについては、コレもモ~率直にかなり好く出来ていた…とは思うのですよ(正直、ソレを観てゆくダケでそこそこ十分楽しめる…というモノだとも)。とは言え、個人的には終盤はちょっと飽きが来ていましたし、やっぱりワンランク上の映画を目指すのであれば主演のキャラのみならず何らか他にもクオリティを盛り込む…というコトは出来なかったのですかね?(コレだと単に紛うコト無きB級だ…というコトにしか…=ニコラス・ケイジが単にもはや紛うコト無きB級俳優だ…というコトにしか…)まあ、コレも個人的には音楽とかはちょっと凝ってたりして悪くなかったかもな…とか思ったりするのですケドね。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-12-11 22:43:02)
376.  ブラックアダム 《ネタバレ》 
事前にアンチヒーローだと刷り込まれては居たモノの、結論的にはロック様はフツーにイイ方のヤツだったのでして、そーすると(途中から)たぶんこんな感じになんのかな~と思ってたとおりに(最終的には)成って終わってゆくのですね。ただ、結局そーいうごくシンプルでオーソドックスな筋のワリには途中の展開は結構ゴチャゴチャしてたな…という印象もありまして、ソコは個人的にはあまり効果的ではなかったかな…とも思いましたかね。カーンダックとやらがどーいう国・地域なのかも(説明が雑なので)最後までよー分かりませんでしたし、ソコの住民達が5000年も昔のお話を未だに引き摺って暮らしてる…とかだって正直イマイチ入って来ませんでしたし。  でも、本作もまた(今やモ~当たり前な)ヒーロー集結ものでその点のゴージャス感や彩りの好さはコレもフツーに楽しめるモノでしたし、その上で主役のロック様をはじめ個々の役者の仕事・キャラの魅力も十二分なクオリティだったかと思います。ロック様の力感とか「強さの説得力」とかはやっぱ現時点唯一無二だとも(改めて)思いましたし、ブロスナンの品格も好かったかと。あと、サイクロン役のクインテッサ・スウィンデルちゃんも可愛かったですよね(私は実は、ずっとテッサ・トンプソンかな?⇒にしちゃ若いな…と思って観てましたケド)。アクションも手堅く迫力がありましたし、このジャンルとしてもまた手堅い良品かなと(悪い作品ではないと思いますね)。
[映画館(字幕)] 7点(2022-12-11 12:57:19)
377.  ハイテンション 《ネタバレ》 
大昔に観た時はやはり然程好い印象ではなく、理由は重ね重ねシンプルに、私はこーいう「今までのは実は全部幻覚だったのです!」系の映画がとにかく不得手…ってコトなのですね。でも、久方振りに今回観直してまずは感じたのは、この映画はその部分の「トリック」に関しては最早全く「整合性」を考慮してはいない、というコトであって、だから確かに本作を理の通った映画として(=整合性を高度に求めて)観てゆく、とゆーのはあまり好ましくない鑑賞方法かな~と第一には思い直したのですよね。  その上で、純粋にその「不条理」のもたらすモノも含めての「恐怖」を求めて今作を観てゆくならば、やはりコレもごくシンプルに実に優れた「ホラー」だな、とも思いますよね。繰り広げられる陰惨な血ミドロのキレ味といい、全編を貫く極上の緊迫感といい、ソレでいての緩急とゆーか、ジットリとイヤ~な怖さと逃げ出したくなる様なパワフルな怖さに終始サンドイッチされてゆく加減とゆーのが今回モ~堪らなく心地好かった!のですよね。加えて、実はその肝心のマリーのキャラクター的な部分の話の流れ・個々の描写の意味的な繋がりとゆーのは、コッチはワリと好く整っていてその面でも完成度の高さとゆーのまで感じられました(もちろん、その「オチ」の不合理を私の様な理論で「飲み込める」コトが大前提ではあると思いますが)。主演女優とフィリップ・ナオンの演技の高さも含めて、個人的には良作以上に思える作品でしたね。是非。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-12-08 20:10:22)(良:1票)
378.  シラノ 《ネタバレ》 
同原作の映画を巡っていて「オペラでも観てみたいな…」と思ってたトコロ、近々でミュージカル映画になってたのでイザ!と飛びつきました(いちおうオペラにもなってるらしいですが)。更に、既に舞台版ミュージカルになっていたヤツを映画化した…てコトらしくて、主役の2人はその舞台版から引き続き、かつ音楽担当がバンド「ザ・ナショナル」のメンバーだってのもまた引き続き…てコトらしいです。その一番肝心な主演がピーター・ディンクレイジ…とゆーコトで、シラノのコンプレックスが「デカ鼻⇒低身長」になってるとゆーのが最大のポイントではありますかね。ココ、全然悪くないコトだとは思うのですが、一つ考えてしまったのが、シラノの場合のデカ鼻とゆーのは(そんなレベルのは)たぶん実在し得ない…という意味ではごく「抽象的」な属性だった…と言えるかとも思うのですが、ソレをディンクレイジにフツーに演らせる…てのはより現実に則した描き方だとも思えて(なにしろ実在するのですから)ともすれば方面によっては批判もあったりなんかしなかったのかな…なんて。ただ、最後まで観ると(だからこそとゆーか)肝心なシラノの「勝利」とゆーのも、またより現実に強力に繋がってくるモノ・真に迫ったモノとして感じられた…ので、その面はたぶん効果的だった・成功だったと言っても好いかな、とも思いました。  でお話の中身としては、かなり素直に原作準拠、加えて映像は現代的なレベルにチャンと引き上げられているので、今作もまた当然の如くに全然面白く観切れましたですね。ただ一点、コレは完全に個人的趣向の範疇ではありますが、音楽に関しては私自身はちょっとしっくり来なかった…と言いますか。前述どおり音楽担当がロック・バンドの面々で、だから楽曲も全然フツーに現代的でポップなヤツで揃ってるのですよ。マジで、洋画の現代劇の(ちょっとシャレオツな)ドラマ作品でいつでも流れてるよーなヤツがこの歴史もののミュージカルでも流れてくる…てのにどーにも違和感が拭えなかったのでありますね。でも、ディンクレイジもヘイリー・ベネットも実際に歌も歌ってるのですがそのクオリティ自体は正直思った以上ではありました(特にベネットは全然フツーに巧いな~と思って聴いてました⇒見映えの方も超・フワフワな雰囲気でとても魅力的でしたし)。重ねて、面白い映画だったとは自信を持って言えます。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-11-22 13:08:36)
379.  窓辺にて 《ネタバレ》 
テーマはもろもろの「感情」とのコトらしいのですケド、その意味ではなんかみんなソコが実に希薄な…とゆーかミョ~に全員「大人」なのですよね(17歳って設定の玉城ティナちゃんも含めて)。ただね~、本作はぶっちゃけ、中で肝心な吾郎ちゃんのその有様をどう見るか・捉えるか、という映画だ…て様にも思われますね。役柄には合ってたとは思うのですよ。特にまたその格別で絶品に「大人」な感じとゆーか、端的にもう「枯れてる」とゆーか、そーいう欲求なんてもう残っちゃ居ない…みたいな感じが、ですね(コレって、思えば草彅クンも若干そーいう感じがありますかね)。  でもね~、その「悩みにならなかったのが悩み」みたいなコトとはゆーて、そーは言ってもやっぱしそのココロの奥底には何らか感情が根付いてるハズ(or「べき」)ではねーのかな、と(私のよーに)思ってしまうと、じゃあソレがソレとしてチャンと伝わって・表れて来ていた…て風にはどーにもあんまり見えていなくて、だから最後にティナちゃんの元彼がズバリ言ってた様に、私には(サイコパスという言葉を敢えて避けるならば)彼はやはりちょっと「変わった」人だったのだな、という感覚に辿り着いたトコロ迄で映画が終わってもーたのですよね。そーなると、コレって結局ナニが描きたかった作品なのかな…とも少~し思ったりなんかもして(=やや「肩を透かされた」感もあるな、つーか)。  まあでも、その大人たちの「大人な振舞い」には、どちらかと言えば間違い無く共感の方が強いのですよ。私も単純に加齢によって感情のメリハリも薄くなってきてる…という実感はあるのですし(恋愛絡みなんて尚更)そもそも「大人に為るコト」のひとつの側面としてのその「感情のコントロール」てヤツの重要性なんてのは痛いホドに分からされてる、とゆーか。ただコレも、ソレでもやっぱり何らか一枚上手な人ってのは、ただ感情を抑制するのではなくて必要であればソレを高めて利用できるという人だとも思いますケドね。んで、そーいう(ある種業務上の)テクニック的なコトでなくたって本作でも多少、ソコでは「悲しいフリくらいはしてやれよ…」と思わん箇所もあったのでして。結論、色々と悩んでこの評点とはしますケドも、映画としては十二分に面白みは有るヤツだった(≒興味深かった・思考をくすぐられた)とはお伝えしておきたいですね。
[映画館(邦画)] 6点(2022-11-22 12:54:11)
380.  恋は雨上がりのように 《ネタバレ》 
走るのがとにかく嫌いなのですが(=同じコトなら歩けば好いジャン!と)今作ではこの「走る」とゆーの自体が実に爽やか!とゆーか、ナンとも気持ち好さそうでしたですね。全体的にもとにかくひたすらに爽やか!とゆーか、誠に清々しい映画でした。多少、お話はシンプルで軽めかとも思いましたが(そもそも本来は続きのある物語なのでしょうし)イチ映画としてはむしろ良好な纏まりでしたし、巧く終わったとも思います。フツーに面白かった・楽しめたという感じですね。  まあでも、言い尽くされているコトだとは思いますが、本作もまたそのクオリティの(少なく見積もって)半分は小松菜奈の魅力が占めている、と言って好いでしょう。ビジュアル的にも本人のキャラ的にも正にドンピシャな役だったかな…と思いますが、コレもまたやはりそのビジュアルの爽やかさと来たら!個人的に、今作の彼女を超える前髪ぱっつんポニテは今後50年現れないと思ってます(眼福でした)。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-11-19 15:52:16)
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