21. モダン・タイムス
《ネタバレ》 工場で工員と経営者がいろいろやる話かと思っていたら、実はそれは導入部だけだったんですね。工場のパートは話の枠組と構造が単純で今ひとつなのですが、娘と出会って物語が動き出してからの方が断然面白いです。それと、台詞(この場合は字幕ですが)とシーンを必要最小限にすれば、90分足らずでこれだけの展開を盛り込めるわけで、その表現の力とでもいうべきものについては、今日でも参考になります。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-01-02 03:04:12) |
22. 間諜X27
あまりにも適当な描写で先に進んで行くので、スリリングさもサスペンスも感じられませんでした。マレーネ・ディートリッヒの存在感だけは感じました。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-12-04 23:44:58) |
23. 望郷(1937)
この系統の作品は、すでに後続に抜き去られてしまったのではないか。登場人物が未整理な上に人物設定も弱く、誰が何をしていてもスリルを感じなかった。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-07-17 00:25:14) |
24. グランド・ホテル
この時代にこの作品設定という発想の斬新さと洗練度には驚くが、内容的には予定されたストーリーが粛々と進んでいくだけという平坦さは否めない。キャラクターのふれ合いはあっても、ぶつかり合いがないのです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-03-09 04:08:01) |
25. 兄とその妹(1939)
当時の人々の自然な生活様式や思考がいろいろ見られたのは興味深かったのですが、それ以外のところでの見るべき点がないのです。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2012-01-19 00:42:04) |
26. 祇園の姉妹(1936)
30年代の映画ってあまり見る機会がないので興味はあったのですが・・・すみません。誰が何のために何をしようとしているのか、一部しか分かりませんでした。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2012-01-17 01:37:52) |
27. ボー・ジェスト(1939)
全体的にえらくのんびりしてて、緊張感がなくて・・・どこに着目して見ればよいのかさっぱり分かりませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2011-12-07 00:06:22) |
28. 風の中の子供
戦前の日本の状態がいろいろ見られるのは面白かったのですが・・・それ以外の、というか話の中身自体には、特に見るべきところがありませんでした。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-07-09 22:13:54) |
29. 大いなる幻影(1937)
描写しようとしている対象の割には、あまりにも雰囲気が牧歌的でのんびりしすぎていて、入り込めませんでした。ただし、30年代という時代に、ある種の祈りとある種の予言を作品に封じ込めた先進性は今でも評価できるので、点数はそこに対して。 [DVD(字幕)] 5点(2010-04-05 01:52:09) |
30. 人情紙風船
《ネタバレ》 又十郎と毛利のやりとりの方は、ごくありきたりなやりとりを地道に積み重ねることで人間関係の描写を膨らませるという難易度の高いレベルに達しているが、新三の側の描写が雑然としていて今ひとつだと思う。ラストのあっさりした締め方が逆にもたらす「容赦なさ」に+1点。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2009-11-16 23:24:22) |
31. 河内山宗俊
特にどうという内容はないような気がするのですが・・・タイトルにそのまま主人公の名前をずばり言っていながら、それを追い続けるわけではなく、実際にはいろいろな人に同じ比重で視点が移っている、というのが事前のイメージと一番違う点でした。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2009-11-15 22:41:17) |
32. 丹下左膳餘話 百萬兩の壺
壺という一個のアイテムを軸にいろいろと関係が展開する前半はそれなりに面白かったのですが、後半は話が拡散してしまいました。とはいえ、落とせる部分は全部落とすというくらいに絞り込まれたつなぎ方と、それがもたらすスピーディーさや軽快さは、現在においても参考になります。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2009-11-15 21:24:02) |
33. 砂塵
特筆すべき点があるようには思えませんでした。あまりにも牧歌的かつ単純で、これならば作品としての骨格はその辺で目にする時代劇なんかとあまり変わりありません。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2009-11-10 01:20:40) |
34. ブルグ劇場
話自体も難解で観念的な感じがするのですが、それをそのまま単純に順々に並べられても、何を表現したい作品なのか分かりませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2009-08-06 23:18:24) |
35. 會議は踊る
内容的にはしんみりする話のはずなのですが、描写の手法があまりにも朴訥で未整理で、ついていけませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2009-08-05 01:56:57) |
36. 風と共に去りぬ
これだけ重厚で華麗な作風でありながら、同時にスピード感とテンポの良さをも備えているのが素晴らしい。とても70年前の作品とは思えません。4時間ほとんど出ずっぱりながら最初から最後までテンションを維持し続けているヴィヴィアン・リーのパワーとオーラも凄い。また、ゲーブルもそうなのですが、台詞は割と仰々しい言い回しのものも多いのに、それを自然にするっと言ってのけて、しかもそれを時間をかけて応酬してくれるものだから、見ていてとても心地いいのです。ただし、この2人+オリヴィア・デ・ハヴィランド以外の俳優陣には、もう少し個性が欲しいところでした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-04-10 00:42:16) |
37. モロッコ
俳優のキャラの強さで作品としては何とか成立しているが、人物描写はあまりに芸がなさすぎで、今日では後続の幾多の作品に抜かれてしまったものと考えざるをえない。それまでの描写と毛色の異なるラストシーンのインパクトで得している感じ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-06-30 03:08:51) |
38. オズの魔法使
《ネタバレ》 童話だからこそ、実写化においては凝るべきところは凝ってほしいわけです。例えば、かかしは脳がないはずなのに、割と先に立っていろいろ考えているし、木こりは心がないはずなのに、みんなと一緒に悩んだり喜んだりしている。それでは、キャラクターがきちんと作り込まれているとはいえません。最後の達成が物的評価に矮小化されちゃってるのも、何だかなあ。いろんなところで1人何役もしているのは面白かったのと、かかしの人の本当に藁でできているような細かい動きには職人芸を感じたので、評価はそこに対して。 [DVD(字幕)] 5点(2008-03-03 02:21:49) |
39. M(1931)
《ネタバレ》 前半はいろいろな人がああだこうだ言っているだけで事態としては何も進んでないし、ビル内追跡の部分も、何か同じようなシーンの繰り返しで、特に見るべきところはありませんでした。ただし、最後の人民裁判の描写と、それを「法の支配」で破る部分は、21世紀の今でも通用すべき普遍性を持っています。あれとまったく同じ、「あんたに子供はいるの?」式の純感情的応報論が、「現在の」日本でも平気でまかり通っているわけですから・・・。 [DVD(字幕)] 5点(2008-01-28 03:56:19) |
40. 或る夜の出来事
《ネタバレ》 70年前の作品とは思えないほどのスピーディーな台詞の応酬が印象的。私にとってのポイントは2つ。第1は、キスしそうになって止めたときの何ともいえない両者の表情、そして一瞬の切ない雰囲気。第2は、ヒッチハイクの後、朝食をおごる申し出をゲーブルが断ったときの両者の表情。男のつまらぬ意地と、女の「それに気づいてしまった」戸惑い(と、ちょっとした嬉しさ)がにじみ出ています。最後の方で、主役が父親になってしまったのが残念。 [DVD(字幕)] 6点(2007-11-22 03:20:08) |