21. 地獄の変異
《ネタバレ》 ↓であろえりーなさんが指摘しているように、本作の日本語予告編がとんでもないC級臭を漂わせるものだったので、どんんだけひどいんだよ?と違う期待のものと観た口です。 といって初めて借りたのが多分これがレンタルされて少ししたくらい、しかしなぜかDVDデッキとの相性が悪くてその後15年くらいほったらかしにしてしまっていたのですが。 ぶっちゃけ、ジャケットに出てくる、巨大な口がグワァァァ〜〜〜!なんてシーンは存在しなく、すごく真面目な洞窟探検アドベンチャーミーツモンスターズ。アップとカット割の多様で全然何やってるかわからなかったり、登場人物の見分けつかなくね?だったりとはあるんですが、フォウ靴探検や水中探査、絶壁クライミングなどところどころに楽しいポイントが合ってなかなかハラハラしながら観られました。 まあ、正直いうと、モンスターの恐怖感やゴア度がもう少しあればな、という感じではあるんですが、なかなか楽し作品でした。 [DVD(字幕)] 6点(2021-08-09 17:53:47) |
22. ブレードランナー/ファイナル・カット
《ネタバレ》 以前に鑑賞した際はまだ未熟だったせいか、映像美などは凄いなと思ったけれど実はそれほどピンとくるものがありませんでした。 しかし、機会がありこのファイナル・カット版を鑑賞しましたが、以前よりも琴線に触れるものが多くありました。 今ではすっかり、レトロフューチャー感が増してしまったシド・ミードの舞台造形や、ヴァンゲリスのスコア、退廃的な雰囲気を持つ未来都市、そしてレプリカントと人間とは?と、様々なことが交差し、とても見ごたえのある作品でした。 実際、以前に観たのが十数年前の一度きりなので、どこがどう変わった、とかはよくわからないのですが、それでも十分に楽しめました。 そして最初にこの形態を鑑賞したのが実はCSだったのですが、作中舞台と同じ2019年に劇場で公開されたのを機に再び鑑賞しなおし、やはり大スクリーンで見てこその映画だな、と思いました。 そして、同年に亡くなったルトガー・ハウアーの冥福をお祈りします。 [映画館(字幕)] 8点(2021-08-06 13:14:32)(良:1票) |
23. ミッドナイト・ミート・トレイン
《ネタバレ》 みんな大好きクライヴ・バーカー原作の映画。なので、初めは普通の殺人鬼ものかと思わせておいて結局太古の種族に関するお話でした、というオチ。 ゴア描写もCGとあからさまにわかってしまう場面が多々あれど、内容自体は結構良かったですし、終盤の電車での戦いはアクション映画と見紛うアングルでなかなか見応え十分でした。 ただ、職業柄とはいえ主人公が勝手に首突っ込んで自滅していく上に主事脳の彼女もどんどんヒステリックになっていくので、そこは観ていてちょっと感情移入しづらかったのと、もう少しテンポが良ければ良かったかな、というのが感想です。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-08-06 04:49:49) |
24. アメリカン・スナッフ<OV>
《ネタバレ》 実際の殺人事件を再現したというテイの作品、そして最後に実際の殺人フィルムが流れる、という「スナッフ」系列の作品ですが、では実際どうかといえば、ドキュメンタリータッチを追求しているためか直接的なゴア描写はほとんどなく、件の殺人にしても銃殺というあっさりしたものなのでさほど衝撃というものではありません。 人が死んでるのに「衝撃的ではない」ってどういうことだよ!?ってな感じなんですけど、実際この類の作品見るのって怖いもの見たさ、興味本位が大多数を占め、その興味の対象が「いかに人が殺されるか」という点なので、それがサラッと終わってしまっては肩透かしというしかありません。 そもそもドギツい映像見たいなら「○○○○○21」だとかメキシコの処刑動画とかそこらじゅうに転がってますし。 とまあ、ゴア描写や殺人の過程などの点から見れば全然ヘロヘロなのですが、淡々と続いていく感じや精神的に嬲る点など、(映画的な派手さという意味ではなく)やってること自体は結構えげつないので実際にこんなことありそうだよね、という意味では結構怖いのではないか、と思います。 [DVD(字幕)] 5点(2021-07-08 03:55:14) |
25. ダニエル 悪魔の赤ちゃん
《ネタバレ》 オリジナルは薬害エイズ問題を大胆に皮肉ったホラー映画。対して本作はそのリメイクに当たりますがまったくその要素が抜け落ち、ただの「ヤベー赤ちゃんが大暴れ」するだけの残念な結果になってしなっています。 一応、堕胎薬の副作用で狂暴になった、というのが示唆されますけど、オリジナルは「狂暴だけど、それは防衛本能が異様に発達しているから」であり、「この子は化け物ではない。生きている(It's Alive)」という意味があっただけに、今回の設定だとただの冗談にしか見えません(まあ、オリジナルもそんな高尚な出来ではないですけど)。 むしろ、友人とか殺されてんのに平然とし過ぎじゃね?とか、そもそも生後間もない赤ん坊がネズミ食い殺してる時点でヤベーって思えよ、とかそういう突っ込みが真っ先に来てしまい、純粋に楽しめませんでした。そんな状況になっても我が子を庇い通す動機と愛情があんまり感じられなかったのが痛いです。 ただ、オリジナルよりも数段パワーアップしたゴア描写だけは、観ていてよかったです。 [DVD(字幕)] 5点(2021-07-05 01:24:05) |
26. P2
《ネタバレ》 クリスマスのビルに一緒に閉じ込められるのはテロリストではなくストーカー野郎、ということである意味ダイハードよりも嫌なクリスマス映画。 あんなことしでかしてあいつはその後も仕事続ける気だったの?とか、いやいやいくらなんでもあの広さを1人でカバーするの無理でしょ(笑)とか、色々と突っ込み所はありますけど、美人な主人公の薄手のドレス姿とストーカー野郎の絶妙なキモさとサイコパス加減であまり気になりませんでした。 ピンポイントですがゴア描写も結構キツめの物があるのでそう言った部分でも嬉しい限り。 せっかく警察来たのにあまりの無能ぶり(携帯落ちてんのに何故見落とすよ?)で呆れ返るとか、カメラ壊したのにあまりそれが役に立ってなかったりとか、惜しいなあと思う部分もあるのですが、それでも十分面白い作品でした。 [DVD(字幕)] 7点(2021-06-30 03:55:25)(良:1票) |
27. ヒルズ・ハブ・アイズ2
《ネタバレ》 前作からガラッと趣を変えて、今度は軍人が主人公。当然武器もそろっているはずなのですが、訓練ということで弾薬その他は必要最低限。 それなので、例えば「エイリアン2」のように壮絶な撃ち合い合戦、みたいなものを期待すると肩透かしを食らうのですが、限られた装備で生き抜くという点で考えれば今作も十分面白い作品でした。 結局あいつは味方なの?とか、気になる点はいくつかありますが、ゴア描写は前作同様結構すさまじいし、時間も短いので深く考えずに楽しむことができました。 [DVD(字幕)] 6点(2021-06-27 02:27:27) |
28. ヒルズ・ハブ・アイズ
《ネタバレ》 今ではすっかりおなじみになった設定、というより、あの悪名高い「サランドラ」のリメイク。 何が悪名高いかは各々で調べていただくとして(笑)、冒頭、ツルハシでの豪快な殺しっぷりでまず映画の世界委引き込まれ、その後少しトーンダウンはするものの、乾いた砂漠特有の雰囲気も相まって昼間なのに結構不気味。 そして後半、速攻で殺されそうな雰囲気を醸し出していた嫁父にいびられてる眼鏡父ちゃんが覚醒したあたりから加速的に面白くなっていきます。 さすが、「ハイテンション」で一世を風靡した監督だけありゴア描写は一級品。ミュータント、というか怪物の造形もなかなか。 冒頭の、時折挿入される奇形児の映像も改めて観返してみるとかなり不気味。 リメイク物の中でも成功した部類の作品だと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2021-06-27 02:21:32) |
29. フランケンフィッシュ
《ネタバレ》 なんだかまたしょうもないな~とか思っていましたが、皆さんの言う通り意外にまともに作られていてびっくり。 展開はほぼピラニア(フライングキラー)などと一緒、チープな映像や特殊効果、中盤までがあまりにも地味でパッとしない、などいろいろと突っ込むところはありますが、この手のランクの作品にしては結構ストーリーというか展開、状況描写が丁寧なところ、いつ襲われるかわからないパニック映画の鉄則などば結構しっかりとしていたと思います。 後半から、黒幕のハンター?がようやく出張ってきますが、ちょっと盛り上がりが少ない&出てくるのが遅すぎなのが痛い所。 ですが、序盤から適度にゴア描写が挿入され、時間も短いこともありなかなかよくできていると思います・ [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-06-06 19:41:29)(良:1票) |
30. おばあちゃんの思い出
《ネタバレ》 有名なエピソードなので、以前テレビアニメ版でも観た事があるのですが、劇場版ということでいくつかのエピソードが追加されている感じです。ジャイアンやスネ夫の立ち位置もただのいじめっ子、というものではないので、これも劇場版ならでは。こういうちょっとした部分でも、のび太たちの友情の深さがわかる気がします。 そして、おばあちゃんのくだりでは、展開がわかっているにもかかわらず涙が出てきてしまいました。 小さい頃よりも大人になってからの方が、より自分のこととして感じるものが大きい作品です。 [DVD(邦画)] 8点(2021-06-03 16:52:17) |
31. エイリアン3/完全版
《ネタバレ》 ほぼ別作品、という感じのする作品です。 劇場版の「そういえばアイツってどうしたん?」という状況や、「なんでリプリー襲われなかったん?」という疑問点がほぼ解消されているので、より納得のいく作りになっています。 が、個人的には劇場版はあれで好きなので正直「長くね?」と思ってしまいました。 あとまあ牛から生まれるエイリアンも設定上はあれで辻褄というか、そういうのが合うんですが、なにぶん何回も劇場版観てるとその改変すら「違和感」に感じられてしまうので、どうしてもスムーズに受け入れられなかった、というところがあります。それなので、劇場版から結構なマイナス点。 [DVD(字幕)] 7点(2021-05-31 22:01:02) |
32. エイリアン/ディレクターズ・カット
《ネタバレ》 もとの作品が面白いので大幅な点数が下がりようないんですが、実際、ディレクtっラーズカット、と謳われても、オリジナルとどこが違うの?感が一番強い作品だと思います。 もちろん、オリジナルとは違うんですけど、個人的に終盤「アレ」を発見するシーンは、ちょっと蛇足かなと感じてしまったので、元の点数から1点マイナスの8点ということで。 [DVD(字幕)] 8点(2021-05-31 21:49:27) |
33. ファイナル・デッドサーキット 3D
《ネタバレ》 このシリーズの十八番というか設定上、夢オチが使えるので登場人物以上に死者数が多いです。更に本作では夢オチが2度もあるのでとにかく主人公たちが死にまくります。 ストーリーは、もうここまで来ると死神様もやっつけ仕事になったのでしょう。以前は空港やハイウェイなど比較的身近な、あるいは使用頻度の高いであろう場所で地獄絵図が繰り広げられたのに対し、今回はサーキット場と、人によっては一生縁のない場所になってますので、偶然感かあまり感じられません。 そして、助けたいんだか殺したいんだかわからない死神様のヒントもうざいだけです。 まあ殺したいんでしょうけど。 殺しのギミックは多彩ですが、ここまで来ると、職人の仕事や建物の耐久度ってこんなに雑なのかよッ!?と思えてしまい、もはや恐怖なんぞ期待できない作品になってしまいました。 [DVD(字幕)] 5点(2011-07-11 02:21:58) |
34. ディセント
《ネタバレ》 地底人より何より、人が一人張って通れそうな所でつっかえて身動き取れない状況に追い込まれるという状況描写だけで息がつまりそうというか、下手なホラーよりよっぽど怖いです。 洞くつ探検の場面では、上記の場面や断崖をロープで渡る場面など、息もつかせぬ展開ではらはらさせ、一瞬登場する“何か”の描写は恐怖心を呷ってくれます。 が、悲しいかな、地底人が本格的に出てきてからは、結構残虐にしろ恐怖心が薄れてしまうので逆に緊張が解けてしまいました。 まあ、それでもこれはこれで結構迫力があって見応えがあるのですが、個人的には大勢でワラワラ出てくるよりは、メンバー同士疑心暗鬼になりながら、一人また一人と闇に消え、最後の最後で地底人が!!という展開の方が楽しめたかな、と思います。 [DVD(字幕)] 6点(2011-07-11 02:09:56) |
35. MAY -メイ-
《ネタバレ》 DVDのジャケットは結構暗そうな雰囲気を醸し出していますが、実際に観てみると中盤までは、不思議ちゃんの恋愛奮闘記、にもなり得そうな設定や展開。 後半、ついにメイの精神が崩壊して殺戮に至りますが、殺戮方法と云い精神崩壊のタイミングと云い微妙にインパクトに欠け、実に中途半端なイメージでした。根暗ちゃんからだんだん女の子の顔になっていくメイの変化がなかなか良かったため、後半の展開がむしろ邪魔に思えてしまった何とも消化不良な作品でした。 [DVD(字幕)] 5点(2011-07-11 01:59:49) |
36. REC【レック】(2000)
《ネタバレ》 他の方も仰っている通り、ジャケットが心霊系と見紛うものですが、内容はラストサマーといった感じでしょうか。 しかし犯人が意外によわっちいことや、ビジュアルからあまり恐怖感や嫌悪感を抱くものでないためにあまり盛り上がりませんでした。 また、犯人が2人…と見せかけて実は3人というオチも、まあ証拠テープや先生の「死んでない」発言で納得できますが、事件に直接関係のない人が殺されるのってどうよ?って思ってしまったので、少し点数を下げます。 [DVD(字幕)] 4点(2011-06-11 16:57:35) |
37. REC:レック/ザ・クアランティン
《ネタバレ》 ほぼオリジナルに準じたストーリー展開。 ですが上映時間が長い分、やや冗長に感じてしまいます。 そして、事の顛末も、オリジナルではウィルスか、悪魔憑きかという微妙なラインで止めておいたのに対し、本作ではほぼ「ハルマゲドンウィルス」というバイオテロを彷彿とさせるものに置き換えられているので、鑑賞後の余韻があまりありませんでした。 [DVD(字幕)] 5点(2011-06-11 16:51:42) |
38. アンダーワールド:ビギンズ
《ネタバレ》 ベッキンセール主演ではないため、一瞬モックバスターと間違われそうですがれっきとした続編で安心。 …ですが、内容自体は、だからどーした?といった感じです。 ライカンたちの脱出場面やそれぞれの戦闘シーンは見ごたえありですが、このシリーズの宿命というか、どうしてこれを「狼男」と「吸血鬼」でやるかが疑問です。 ライカンは百歩譲るとして、吸血鬼たちは闘うにしても殆ど剣やボウガンやらを使っての闘い。途中思い出したかのようにビクターがちょっと本気出しましたがそれ以外は殆ど人間と描写が変わらず、「別にこの題材なら人間対狼男でいんじゃね?」と思えてくる始末です。というか太陽光で死んで初めて「あぁ、こいつも吸血鬼だったのね」なんて気付くことも…。 前日談としては上手く出来ていると思いますが、どうしてもそこが(初代から)引っかかっているので5点。 [DVD(字幕)] 5点(2011-03-31 19:38:49) |
39. アイランド(2005)
《ネタバレ》 冒頭の“近未来”の造形は無機質でなかなか素晴らしく、クローンは人間か否かというテーマや派手なアクションなど、見応え充分な作品ではあるのですが、前半部分が少々情報過多になっている気がして、“生存者の正体”や虫の発見、“アイランドの事実”と云った印象的であろう場面がどんどん過ぎ去っていく気がします。 まあアクションが売りの映画+予告で半分ネタばれしているような作品だったらしいので突っ込んでも仕方ないのでしょうが。 打って変わって中盤以降の逃走劇は少しくどいかなぁと思ったり。ただ後半になるにつれてまたスリルが増してきて巻き返し、と云った感じですが、何故彼女を捕獲した時点で身体検査をしなかったのか等、雑な部分もチラホラ。 終盤の余韻がよかっただけに、あと一歩と云ったところでしょうか。 [DVD(字幕)] 6点(2011-03-22 02:24:50) |
40. ゴースト・ハウス(2007)
《ネタバレ》 皆さん仰るとおり、邦題ゴースト・ハウスに対しこの原題ですので観る前に半分ネタばらしをされているようなものです。 編集が平坦、というより、(モノクロのクレジットではなく)冒頭から超常現象が起こったり音響で驚かせる手法をところどころ使っているので、いざそういった場面になっても緊張感がまったく感じられません。 鳥やらポルターガイストやら、色々とオマージュしたであろう場面が出てきますが、それ程見所になってはいません。 まあ、ひまわり畑と、ジョセフ・ロドゥカの牧歌的な音響はそれなりに効果を発揮してはいましたが。 [DVD(字幕)] 5点(2011-03-20 01:49:07) |