21. パルプ・フィクション
私にとっては「とにかく愛する映画」。ストーリーそのものからは何も得るものもなく、感動は何もないのですが、とにかく画面に引き込まれる。噛めば噛むほど味が出てくるような作品。 というのも、出演者のキャラクターに他の映画に感じるような善と悪というか、悪役を憎む気持ちが全く出てこない事。それぞれのキャラが味があって憎めないのです。 そして残酷なシーンもたくさんあるのに、なんかコメディ的な要素が画面からいつもにじみ出てるような。・・・ それにしても5ドルの「マーティン&ルイス」はおいしそう。ミアが本当は白人が好きという風刺にとらえてしまいました。・・・ 9点(2005-01-14 22:57:54) |
22. キル・ビル Vol.2
1作目が何でもありのようなはちゃめちゃな作品だったので、その連続かと思いきやなんか趣が違う作品でした。でも私的には1作目よりかなり好きです。 悪役のそれぞれのキャラが素晴らしいのと、独特のセリフ回しが復活しているからです! 最初の白黒の教会シーンでほとんど謎が氷解してしまうのと、最期のビルとの対決がちょっと物足りなかったのが少し残念。 それにしてもダリル・ハンナ演じるエル。かなり魅力的です。女座頭市みたいになって、続編でも登場しないかな~。 8点(2004-12-17 23:58:57) |
23. デブラ・ウィンガーを探して
本当にデブラ・ウィンガーはどうしちゃったのかな~と思っていたので楽しみにこの作品を見たが、デブラは名前を使われてるだけという印象で、要は女優たちのインタビュー作品だった。 それはそれでいいと思うが、題名でちょっとだまされたような気がしてしまいました。 確かシャロン・ストーンが「ケイト・ブランシェットとジュリアン・ムーアには絶対にかなわない」と言っていたようだが、確かにこの二人の女優は歳をとっても生き残れるタイプの女優だと思う。40歳を過ぎてから、生き残れるタイプと消えてしまう(テレビスターに格下げ)タイプに別れてしまうのでしょうか。若い頃にぴちぴちと輝いていた人ほど生き残りが難しいような気もしますね。 デブラ・ウィンガーも雰囲気は生き残れるタイプ(演技派)だったのに離脱。 なんだかんだといっても女優は大変だな~。と妙にナットクしたのでした。・・・ 7点(2004-11-22 20:51:13) |
24. ドラキュラ(1992)
この映画には思い出があります。ロードショーされてたときに有効期限ギリギリのペア券をもらって、一緒に行く人が誰もいなかったので仕方なくなぜか父と一緒に見に行ったのでした。 なんか親と一緒に見るようなジャンルの映画じゃないし、しらけた気分で見終わった記憶があるのですが、意外にも父は鑑賞後、「結局、あの女の子が好きだったんだなあ~」としみじみとつぶやいていました。別にそれから映画についてなんの感想も話すこともなく、映画館をあとにしました。 最近見直すと、キアヌとアンソニー・ホプキンスが出てるじゃないですか!なぜかこの二人の出演は全く覚えていなかったです。 私的にはオールドマンの演技は素晴らしいのですがキャラ的にミスキャストな感じがします。 もっと彫りの深い、洗練された凄みのある俳優を使うべきかなと。 ヴァン・ヘルシング教授は原作を読んでいないのでよくわからないのですが映画によってなぜか全然雰囲気が違いますね。・・・この作品ではちょっと影が薄いような気がします。 最後にウィノナが演じたミナは最高に素敵でした。 映像にも凝っているし、ロンドンでミナと若返った伯爵が出会う場面のシークエンスは気に入っています。ドラキュラ映画としては微妙な採点をつけたくなる作品ですね。 7点(2004-11-20 13:12:33) |
25. 刑事コロンボ/逆転の構図<TVM>
「メリー・ポピンズ」から10年しかたってないのにこの作品のディック・バン・ダイクは随分歳をとってしまった感じです。 シスターとのやりとりには本当に笑いました。最後、変装をほめられてしめくくるなんて最高です。最後のコロンボの仕掛けは見事ですが、教習所の先生の証言がかなり強力な証拠なので、あのカメラを手にとらなくてもコロンボの勝利は確定していたような気がします。 7点(2004-10-30 16:20:28) |
26. ホーンテッドマンション(2003)
エディー・マーフィはすっかり、良いお父さんスターになってしまいましたね。結構リアルなゾンビが出てきても全然やられる雰囲気がしないのはさすがです。 レンタルで気軽に見るのがピッタリの作品ですね。ロードショーでお金払って見るにはちょっと物足りないし、DVDを買ってコレクションしたくなるほどの作品でもないような気がしますが、さすがにディズニー、楽しめる作品に仕上がっています。 6点(2004-10-26 23:04:27) |
27. 黒い家(1999)
邦画ではあまりパターンの少ないホラー映画なので役者の演技次第ではもっともっとレベルの高い映画になりえたはずなのが惜しいです。 大竹しのぶをはじめ役者全員が冒頭からおかしな雰囲気を前面に出している。それが監督の作風なのか原作の影響なのかわからないけれど、完全に逆効果。最初は平凡でまともそうに見えた女が実は・・・っていう方が効果があるに決まってる。(夫は狂人めいていてもいいが) ストーリーの性質そのものは実際に起きた事件もあり、質を上げて問題作になりえるのに、わざとらしい演技、主人公のもぞもぞと何を言ってるかわからないせりふ廻しと変な視線でどんどん質を落としてしまってる。結果すごく後味の悪いバカ映画という感じです。 2点(2004-10-18 18:37:13)(良:1票) |
28. スリーピー・ホロウ
映像の素晴らしさと、キャストのハマリ具合は満点。暗い題材のストーリーで残酷なはずのシーンも多々あるのに、気分が滅入ってこない不思議な映画です。主人公には暗い過去があり、本当はとてつもなく暗い人間なはずなのにデップが演じるとそういう感じを抱かせない。これが映画の全体の雰囲気と見事に合ってます。 確かに科学捜査官としての仕事は全然役にたっていないんだけど、ドラキュラを研究していたヴァン・ヘルシング教授だって真剣な顔して実験や研究してたもんね。ミステリーとホラーの融合を楽しむ映画なのでは? それにしてもクリストファー・ウォーケンのセリフの全然ない、でもインパクト抜群の贅沢な出演に拍手!です。 8点(2004-10-10 22:57:59) |
29. ヴィレッジ(2004)
オチとか仕掛けとか何か知らないけど、単純に映画として面白くないし、感動できなかったです。 5点(2004-10-07 23:36:22) |
30. 吸血鬼ドラキュラ
最新作「ヴァン・ヘルシング」を見てヘルシング教授の名を再認識したのですが、こっちがやっぱり本家。理知的で冷静な教授に惚れてしまいました。 子供の頃に見たときはとにかく夜も眠れないほど怖かった記憶があるのですが、さすがに今見直すと結構笑ってしまうシーンもあり。地下室に隠れようと戻ってきたドラキュラが中に教授がいるのを見てぎゃ~と逃げたり、気絶したように見せかけて逆襲するヘルシング教授もお茶目。そしてカーテンに向かってジャ~ンプ!あんなに日光に弱いならさっさと昼間に退治しろよと思ってしまったのは私だけでしょうか。 でも外で旦那が見張ってるにもかかわらず奥さんの部屋に忍び込むドラキュラのシーンはなんともいえないエロティックな雰囲気も感じました。これは子供の頃には絶対味わえなかった感覚です。 8点(2004-09-28 20:35:16) |
31. 刑事コロンボ/権力の墓穴<TVM>
《ネタバレ》 友人のアリバイ作りをしてあげるどころか、それを利用して自分の奥さんを殺してしまうなんて。そんな人警察官してたら駄目駄目。上司でも何でも逮捕、タイホ! ちょっとストーリーに無理がありすぎる感じです。 6点(2004-09-26 21:58:32) |
32. プロフェッショナル(1966)
正直そんなに面白いとも思わなかったのですが、ラスト近くの展開にちょっと驚き。 リー・マービンの声にはしびれる。 ジャック・パランスは歳をとった方が素敵だな~。幼なじみ?うーん。・・・ 6点(2004-09-25 00:42:34) |
33. 刑事コロンボ/愛情の計算<TVM>
《ネタバレ》 ドアに付いていた靴墨から死体が運ばれた事、身長まで推理し、事件を解決した後にマッチから すでに犯人の目星はついており、動機だけを探していたというコロンボに感服。 天才少年の名前には笑ってしまいました。随分強力な助手が今回は見つかって本当に良かったですね。 7点(2004-09-21 00:14:18) |
34. ヴァン・ヘルシング
映像的には確かに映画館で良質の音響と共に楽しむ映画だと思う。でも見終わって、「見に来て良かった」とは思えなかった。 最近の映画でよく感じるストーリーの薄っぺらさ。ラストシーンも同じストーリー展開にするにしてももっと感動的に作れたはず。・・・私はあの展開は納得出来なかった。 余談ですがポスターのK・ベッキンセイルは叶姉妹のお姉さんにそっくりと思いました。 6点(2004-09-18 23:07:03) |
35. シティ・スリッカーズ
「シェーン」の悪役で有名なジャック・パランス。この映画を見ると彼が「演じている」という事を超越したような感じがします。まさに生き残りの最後の老カウボーイそのもの。 馬上で死んでしまうのはやりすぎのような気もするが本当にカッコ良かった。 彼が昔好きになった女のエピソードをするところは最高です。 ジャック・パランスを見る為の映画というか、あまりにもインパクトが強くオスカーまで取ってしまったのですが、それはそれで私的には納得出来る大好きな映画です。 7点(2004-09-11 21:56:45) |
36. レザボア・ドッグス
レストランでの意味のないような無駄話(でも結構緊張感があるような)からスローモーションへつながるオープニング(BGMがまた最高!)にまず引き込まれました。本当に粋なオープニングです。 普通の映画なら見せ場になるであろう銀行襲撃のシーンは無くて、ほとんどが倉庫でのやりとりという舞台劇のような設定でありながら緊張感があり、先が読めない展開。さすがと思いました。だから一人一人のキャストの性格描写が面白く、細かいセリフにそれが活きてくるので何度でも見たくなってくるような感じがあります。(耳のシーンは飛ばして・・・) あの耳のシーンも皮肉な事にバックに明るいBGMが流れてるし、私的には流血が多い割にはそんなにいや~な感じにはならなかったです。 特に私的に注目したのがMrブロンドとMrピンク。最初のマドンナとかウェートレスに対する会話の中では妙に常識的だったブロンドがとんでもないサイコ野郎、だけど仁義を守る超クール男だったり、名前にピッタリのピンクはとにかくゴタクを並べて反抗するも、ボスの一喝にはやっぱり弱い小物ぶり、そしてラストのちゃっかり加減に悲惨なラストも少し和らいだような不思議な感覚がありました。最後にリー・マービンの映画を妙に見たくなったのでした。・・・ 8点(2004-09-09 21:01:38) |
37. 刑事コロンボ/二つの顔<TVM>
これは傑作。犯人の顔がわかっていながら犯人がどちらかはっきりしないという設定。マーティン・ランドーの演じ分けが見事です。お料理ショーに出演して、裏ではきちんとミキサーの注文状況を調べているコロンボ、さすがです。家政婦のおばさん、そんなにコロンボをいじめないで。 せっかくクッキーをもらったのにテレビのチャンネルを壊してしまうのは本当ドジ。 8点(2004-08-28 12:38:21) |
38. ホーム・アローン
何回か見ているうちにどんどん評価が上がっていく映画と、下がっていく映画があると思うんですが、私にとってはこれは下がっていく方の映画。もともと評価するようなタイプの作品でないといえばそれまでですが、ケビンを家に忘れてしまった事を飛行機の機内で思い出したって事にどうも嫌悪感を感じてしまうのです。それまでの間、母親はもちろんの事、誰もケビンの事を思い出さなかったわけでしょう。・・・それで最後に家族がハッピーエンドで終わっても、なんかしっくり来ないような気がしてあまり見る気がしない。泥棒撃退方法もひとつ間違えば命にかかわるような作戦であまりにもブラック。 5点(2004-08-21 11:42:54)(良:1票) |
39. 刑事コロンボ/溶ける糸<TVM>
この作品は刑事コロンボの中でもかなり印象に残っています。犯人がスポック船長という事もあるし、溶ける糸がとても印象に残っていて、元麻薬患者の男性に罪をかぶせようとしてるところなどはほとんど覚えていませんでした。確かにこの作品のコロンボは珍しく激しいところを見せてますね。でもあんな風に笑われたら誰でも怒鳴りたくなると思います。手術室まで追いかけてくるコロンボの執念深さに苦笑。でもあれだけ疑われてたら当然だとも思いますけどね。 7点(2004-08-06 23:30:57) |
40. 刑事コロンボ/偶像のレクイエム<TVM>
アン・バクスターは「イヴの総て」での新人女優がそのまま歳をとったらこんな感じだろうかと思ってしまいました。はまり役です。反してメル・ファーラー。はまり役かもしれないけど、こんな人があのオードリーの夫だったなんて。(離婚したのが当たり前) 人違いと思わせる展開とか、水の出ない噴水など、なかなか趣のある作品でした。 衣装のイーディス・ヘッド女史(そっくりさん?)が出てくるのもご愛嬌。 7点(2004-07-23 22:36:08) |