21. A.I.
私の中の母性本能が泣いた。金かけすぎ。と、映画としてはちょっとズルい作品だ。テーマがばらけすぎていないか?ラストの方は、粗削りなCGの多用が眠気を誘う。劇場に行かなきゃよかった。あとスピルバーグの説教じみた未来への警告みたいな姿勢がうるさい。 5点(2003-11-03 16:05:27) |
22. アメリカン・ビューティー
すごい映画。すごいタイトル。よくこんな映画つくれたなぁ。 レスターにようやく芽生えた健全さはあっけなく病理的社会に埋もれてしまったが、自分らしく生きた数日間は彼自身の人生と呼ぶことができる。庭にバラを咲かせても、家庭内は崩壊。ホモカップルは蔑視されているが幸福だろう。社会的自己実現とは何なのか?家庭とは?個人の幸福とは一体何なのか?とても考えさせられる。 とうとうアメリカ的スウィートホームがスクリーン上で暴かれたのだった。マーサ・スチュワートが逮捕されたように。 でもどうしてアカデミー賞なのかわからない。いい映画なのに。 10点(2003-11-03 15:42:47) |
23. リアリティ・バイツ
ガーデンで観た。最初のビデオ画像みたいな感じがずっとだったらどうしようかと思った。内面的にも状況的にも最もごちゃごちゃと激動する年頃。志は高いが、やっぱ恋愛第一!とゆー結末は全く批判に値しません。その身軽さが90'sでしょ。ウィノナ・ライダーは確かにかわいいが、それ以上にイーサン・ホークの皮肉っぷりに恋した。サントラも良い。軽い。 8点(2003-11-03 14:48:44) |
24. ウディ・アレンの重罪と軽罪
モザイク画のように、あらゆるエピソードから主題をくっきりと浮き上がらせるウディ・アレンの手法は驚異。盲目の人物は無限の視界を持っているが、眼科医の主人公は内面的には盲目である。彼の罪深く絶望的、かつ完璧な人生の物悲しさを、ちりばめられたユーモアが際立たせている。他の人物たちの滑稽な日常、失敗的人生が、逆に純粋でひたむきな人間性の尊さを描いており、真の幸福とは決して運命の巧みな操作のことではなく、全ては(もちろん、罪の重さも)心の内側にあるということなのだ。 10点(2003-11-03 14:26:32) |