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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2514
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 宝塚とディズニープリンセスとプリキュアが好きな還暦+2おかま。
宙組は当分観ないわ。

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21.  グラインドハウス(U.S.A.バージョン) 《ネタバレ》 
※『グラインドハウス』各単体レビューを引上げて書き直します※ 全部まとめて場末のB級映画館、っていう映画です。『マチェーテ』の流血!おっぱい!アクション!バイオレンス!なB級さ加減、『ナチ親衛隊の女狼』の悪ノリ、『ヘルハウス』だろ!みたいな『Don’t』の怒涛の押し、『感謝祭』の限りなく正統派に見えるけど絶対どっかズレてる可笑しなノリ。そんなフェイク予告編に彩られ、住む世界は違えど昔の名画座体験のニオイを笑いと共に甦らせてくれる一方、長編の方はと言うと。『プラネット・テラー』はフィルムの痛み具合が激しく(わざとですが)、リール消失って事で物語もきちんと繋がってなかったりするのですが、バカくさいB級ゾンビ映画をワリと普通に再現してみました、みたいな。ヘンなキャラが大挙して登場するあたりがロドリゲス印ではありますけど、どうも私はロドリゲスのノリというのがあんまり理解できなくて、退屈なホラーを見てるフツーな感じで、クライマックスでやっとチェリー大活躍ってところでなんとか「ウハー!」って。ブルース・ウィリスやタランティーノの悪ノリ、常連キャラいっぱいという内輪ウケ部分は楽しめました。その点、タランティーノの『デス・プルーフ』はガンガンでしたね。前半のダラダラなノリがやっぱりタラちゃんだねぇ、と思ったら、こってり描いた女の子達をあっさりざっくりびっくり退場させちゃって、え?ええ?って唖然としてると、はいはい次の獲物ですよ~、って。今度は延々と続く映画ヲタ話にあははと笑っていると再び・・・あああ・・・え?えええええ?ぎゃはははは!みたいな(何書いてるんだかちっとも判らないですね・・・)。あんなにオチに愕然となった映画も珍しいです。タランティーノはB級ノリを描きつつもしっかり自分のモノとしてましたね。それぞれの点数は『プラネット』6点、『デス・プル』9点ってところですが(単体でレビューした時と点数違ってますが、細かいコトは気にしない)、頭からお尻まで1つの作品ですよ、って捉えた時に10点。なので分割して上映しちゃうのはどうなのかなぁ・・・。だってこれは、タランティーノとロドリゲスの『ニューシネマパラダイス』ですからね。って、イヤな『ニューシネマパラダイス』だなぁ、おい、という意見も多々ありましょうが。なんか臭ってきそうだし。
[映画館(字幕)] 10点(2007-09-14 22:59:41)
22.  時をかける少女(2006) 《ネタバレ》 
原作タイトル「時をかける少女」の「かける」は「翔ける」のか「駆ける」のかはたまた「架ける」のか?って解釈は色々できそうですが、今回は見事に「駆けて、翔ける」で勝負に出ました。巻き込まれるように受動的に時をかけていた芳山和子さんと違い、今度のヒロイン真琴は積極的に時を翔けてゆきます。最初はひたすらいたずらに浪費しますが(プリンのために何度も、なんて・・・)、やがて大切なものを守るため、貴重な時間を守るため・・・。若さ、青春、恋、そういう気恥ずかしさを覚えるキーワードが、もう真っ直ぐに突っ走ってスクリーンに叩きつけられ、一度だけの若い日々の時間を大切にしようね、ってメッセージがなんの抵抗もなくストレートに素直に爽やかに、こちらに入ってきます。作画、声、美術、音楽、そして演出の、なんて見事なハーモニー。アニメならではのスピード感と表現の豊かさに溢れ、コミカルで弾んでてパワフルで、そして別離のあとのラストシーンすらもキーワードになっている無限の空を見上げてあくまで前向き。大林監督版のしっとりとした切ない物語とは、同じ原作を起点にしながら全く違った世界になっているのですが(唯一、実験室に入る1カットだけが、大林監督版とそっくりだったりして、オマージュ?って思いました)、私の中で「安易に他を認めてたまるか」くらいに神格化された大林監督版を凌駕してしまうくらいに大好きな映画になりました。最近不幸な生い立ちのアニメ映画を何本か見たので、見事に幸福な成立の仕方をしているこの作品を見て、心が浄化されるようですらありました。
[映画館(邦画)] 10点(2006-08-07 00:05:10)(良:4票)
23.  秋日和 《ネタバレ》 
見ていてこれは小津版のキャンディーズの『微笑がえし』と言うかレベッカの『スーパーガール』なのだぁ!と思いました。ああ、判りづらい喩え・・・。『晩秋』の設定を父娘から母娘に変えて、小津映画オールスターキャストで贈る(杉村春子が登場しないのが残念)セルフパロディ映画状態。トリスバー、LUNA、BAR ARROW等のお馴染みの店、修善寺のホテルの鯉の話、天気の会話等、これまでの小津作品へのリンクがいっぱい。『東京物語』のその後のような設定もあり、これまで脇役として登場していた人々の、それぞれの家庭が描かれたりもして、一応他の映画とは別のキャラクターだけれども、同じキャラクターとして見て下さって結構ですよ、みたいな感じ。なので一つ一つのエピソード、キャラクターのリアクション、台詞が楽しくて嬉しくて、『小津祭り』映画を存分に楽しみました。これまで時代の流れによる家庭の変容を、かなりシビアにシニカルに描いてきた小津監督(カラー時代になってからは少し傾向が変わってきた感じもしますが)が、自作のキャラクター達みんなに優しく平和を与えた、みたいな映画でした。ラストの原節子ひとりぼっちはやっぱり淋しい終わりになってますけど、『晩秋』の笠智衆ほどの重さが感じられないのは、母娘を心配してるんですよ、って人々がいっぱい描かれているからでしょうね。特に岡田茉莉子の存在が大きくて。この映画の彼女は本当に魅力的で、ゆったりと時の流れる小津ワールドに現われた旋風のようなインパクトがありました。それにしても見る順番って大切。諸作を見た上でこの映画を見たからこそ、こんなにもウキウキ楽しめて、だからこの点数を付けちゃうワケで。
[DVD(邦画)] 10点(2006-07-15 01:27:11)
24.  素晴らしき哉、人生!(1946)
見ていて「そうかぁ、この映画が『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(特にPART2)や『セカンド・チャンス』の元ネタで『グレムリン』の中でテレビに映っていたヤツね」と。アメリカ人にとってはスタンダードな映画なんですね。えーと、この映画はご都合主義に溢れ、甘く、一方的な価値観を押しつけているようにも思えます。でも「現実はこんな上手くはいかない、世界の現状を見よ」と叫んで何もしない、できない状態に閉じこもるよりも、この映画を目指すような生き方の方がステキじゃない?って、そんな事考えてました。自分がもしこの世の中に生まれてなくても、多分この映画のような変化はないでしょう。でも、何の価値もなく死んでゆく人生なんて、つまんないしね。数々の出会い、刻み込んできた経験、それらは全て無価値でした、そして他の人の人生も等しく無価値です、そんな風に諦めた世の中になっちゃったら、それは凄く恐い事で、でも現実にそんな風潮に流れがちなのも事実ですし。SMAPの歌にありましたよね、「好きな映画や好きな音楽とかに影響され過ぎて今を見失うなよ」って。でも今ある現実を見つめるだけではなーんにも始まらない、悪くなっても決して良くはならない、映画の影響であってもそこから理想に少しだけでも前進できる生き方が大切なのだなぁ、と思う私でした。この映画を愛するスピルバーグの『ミュンヘン』を見た上でこの映画を見る、これお勧め。っていうかレビューになってないかな・・・
[DVD(字幕)] 10点(2006-03-04 02:04:36)(良:1票)
25.  ティム・バートンのコープスブライド 《ネタバレ》 
文句ありません。素晴らしい映像表現にウットリ。死者の花嫁が垣間見せるダークな美しさ、そして彼女が負った悲劇を存分に堪能させて頂きました。「チャーリーとチョコレート工場」で、いまひとつピンと来なかったモノがここにはありました。それは映像の完璧なコントロール。「チャリチョコ」の作り込まれた世界に垣間見えた現実に引き戻されるようなスキマ風、ここにはそれが入り込む余地などありません。アニメーションは1から10まで世界の総てを作ってゆかなければならないのですから。命ある者の世界と死者の世界のトーンが本来のイメージとは逆転している描き方、束縛と開放によって対比されてゆく物語の構造など、見るべきところは沢山あるのですが、何よりティム・バートンのダークな色調が純化されて表現されている映像こそがすべてのキモなのでした。もしかするとティム・バートン本人以上にこのアニメーション監督と美術監督はティム・バートンの色を理解しているのかもしれません。
[映画館(字幕)] 10点(2005-10-26 22:32:33)(良:1票)
26.  宇宙戦争(2005)
スピルバーグ大好き!なクセに最近はどうもノレなくて、「ターミナル」も見逃しちゃってたり。今回の映画にしても、題名が発表された時点ではめっちゃ期待!って感じだったのに、入ってくる情報に、なんだか段々不安になってきちゃったり。・・・で。最高です!コレ! 私の中のセンサラウンド精神(なんだそりゃ)が久々に胸の中でぐわんぐわん高鳴って、映画を見てる間、その恐怖のスペクタクルに、ずっと「これよ、これなのよっ!」とキャーキャー喜んで恐れ慄いておりました。本当にセンサラウンドを彷彿とさせる音響効果によって存分に描かれる、圧倒的な破壊と、それを前に、ただ逃げ隠れするしかない人々の姿。ダコタたんの存在ゆえに弱き者の視点で体験させられる物語に終始ハラハラ。「あー、こわいこわいこわい~!」というのが快感になっちゃったりして、映像のハッタリ屋スピルバーグ、久々の面目躍如。最近のスピルバーグ映画はカメラワークが雑でしょーがない、って感じなんですけど、今回はぐるぐる回る長回しとか、日常~非日常、水上~水中などの縦移動の妙など、嬉しくなるよな映像たっぷり。スピルバーグ初のパニック映画と言える世界に私は思わずスクリーンに向かって「よっ!待ってましたっ!」と声かけそうでしたよ(まあ、かけたらアホですが)。それにしてもスピルバーグは、つくづく地べた派の人なのだなぁ。空を渇望しつつも、どうしても地べたに根を降ろしちゃう人。飛躍した世界よりも日常の視点から話を広げる方がいきいきしちゃう。かくいう私も、映画の好みは地べた派、なんでしょうね。
[映画館(字幕)] 10点(2005-06-30 13:22:40)(良:2票)
27.  Mr.インクレディブル 《ネタバレ》 
リアルからは程遠い、デフォルメされたキャラクターがすっごく魅力的なのは、やっぱりピクサーがCGの使い方というのを知り尽くしているからなのでしょうね。CGアニメによくあるリアルなモデリングのキャラクターは、人じゃないモノが人間っぽく動いてる時点で「コワいよ」って感じなのですが、この映画ではデザインがシンプルに記号化されていて、だけどそのシンプルさがとっても的確に個性を表していて。Mr.インクレディブルの極端に足が短くて巨大なボディも、夫人の細い体に妙に張り出して丸い腰とお尻も、ヴァイオレットの顔半分隠れる髪も、ダッシュのオールバックの髪も、ジャック・ジャックのまんまるな頭とちっちゃな体も、ミラージュのつり上った目も、そのキャラクターをごくごく簡単に説明してくれるています。実写だと記号化された表現って避けるべきなのですけれど、CGやアニメって記号化が重要なポイントになるんですよね。アニメって、その記号化が従来あるものに依存する「お約束」の表現って形で行われる場合が多いためにダメな場合が多いんですが、この作品はあくまでこの映画のための的確な記号。演技では、人間に敵うハズもないのですから、記号の個性って重要。さて、もはや安心ブランドと言った感もあるピクサーアニメですが、伏線の張り方、構成の仕方が「どうすれば見ていて気持ち良いか」ってレベルまで計算されていて、本当に心から楽しめます。初期作品に見られた閉塞感もなくなって、どんどん広がってゆく大作世界もきっちりと手抜かりなくまとめ上げられ、見終わっていっぱいの充足感。そして後に残るのは愛すべき家族の姿。シンプルにして大切な人のカタチ。また、同じ日に見た「スカイキャプテン」同様、レトロフューチャーの匂いを色濃く漂わせていて、これまた激しくツボではありました。もっとも、ナンと言ってもいちばん深~く焼きついたのは、インクレディブル夫人の魅力なんですけどね。すっごいセクシーに思えてしまうのは、私に元々アメリカ漫画映画萌え属性があるからなのか、それともピクサーの実力、ってヤツなのか・・・(あ、「モンスターズ・インク」の一つ目ヘビ頭のセリアにすら魅力を感じてしまう私なので、ピクサー萌えってヤツかな?)。
[映画館(字幕)] 10点(2004-11-27 21:51:57)(良:1票)
28.  霧につつまれたハリネズミ
「セロ弾きのゴーシュ」上映の時に見ました。この映画を言葉に表すのは大変に難しくて、どうにも自分の無力さを感じてしまうのですが、それだけ孤高の映像世界なのですよね。その映像に難しい事は何もなくて、ただ美しく、可愛らしい。でも、それはあまりに深遠な表現力の上に成り立っていて、他者が決して辿り着く事のできないところから発せられているものであるような。一枚の絵画がずっと心を捉えて離さない、あの感覚がアニメーションという映像の運動の中にある・・・いや、動画として命を吹き込まれる事で、更なるイマジネーションの広がりを喚起させるような、そんな感覚。心が肉体を離れてしばし映像の中をさまよい、心の奥深くにある何か(遠い記憶とか、うーん、もっと原初的なモノとか)が呼び醒まされるような映画です。自分が多くのレビューの中でアニメーションの表現の可能性と限界に拘ってしまうのは、ここにひとつの頂点を見ているからに他ならないのです。
[映画館(吹替)] 10点(2004-09-08 02:25:57)(良:2票)
29.  ライトスタッフ 《ネタバレ》 
んー、実は日本公開版は30分ほど切られていて、後のLDやDVD版の方が長かったんですけど、10点評価は日本公開版に対して。完全版の方は、クライマックス前に来るテキサスの部分が長過ぎでダレて1点減点って感じです。さて、この映画はアメリカのフロンティアスピリッツや宇宙開発の歴史の側面よりも、夢に賭けてゆく男達の姿がなんとも楽しく、美しく、そして感動的でした。命の危険を省みずに突き進んでゆく男達と、それに翻弄される女達。あまりに有名なテーマ曲に乗せて男達の夢が軌跡を描いてゆくラストシーンに、あーいいモノ見せて貰った~、と大満足で劇場を出たものです。そうそう、70ミリ版の音響はもの凄い状態で、その効果も重要なポイントでした。
[映画館(字幕)] 10点(2004-01-18 15:30:18)
30.  ファインディング・ニモ 《ネタバレ》 
ピクサーの映画はどれも好きなのですが、これは自分の中で別格になりました。美しい海の景色、海洋生物の姿にも魅了されたのですが、それ以上に何故かドリーが大好きになってしまい(なんとなく自分にシンクロするところがあるよーな・・・)、ひたすら彼女を中心に見ておりました。なので彼女がクライマックスで落胆したマーリンに向かって叫ぶシーンでは涙涙。さすがに、魚にこんなに感情移入したのは生まれて初めてですわ。そして、その後の怒涛の展開。おじさん、最近涙もろいんだから、カンベンして~な、って感じでした。普段、ディズニーアニメにもピクサー作品にも、物語世界の広がりが薄いのが欠点、と感じていたのですが、このちっちゃな魚の冒険物語は広大な舞台と様々なキャラクターによって、その欠点を克服していたと思います。凄いCGの映画、ではなくって、もはやCGである事なんか一切忘れて楽しめる映画でした。
[映画館(字幕)] 10点(2003-12-16 22:58:43)(良:1票)
31.  ニュー・シネマ・パラダイス
「いい」と言われながらも何故かずっと遠ざけて通っていた映画でした。でも、30年以上前から通った映画館が閉館される、その最後の最後にこの映画が上映され、そこで初めて見る事になりました。大好きだった映画館が、この上映を最後になくなってしまう、という締め付けられるような思いが、映画の内容に重なって、感動というより、つらくてつらくて仕方ありませんでした。だから、この映画は私の中で映画としてではなくって、襲いかかる強烈な喪失感として刻まれる事になってしまい・・・。残念ながら、この映画を一本の映画として正しく見る事は、私にとって、これから一生ないのでしょう。この映画の画面を見るたびに、あの音楽を聴くたびに、失われた思い出の場所が甦っては涙する、という状況になってしまったのですから。もはや作品的な評価は下せませんが、心から映画にありがとう、という意味で10点です。
[映画館(字幕)] 10点(2003-12-15 14:37:40)(良:1票)
32.  チャーリーズ・エンジェル(2000)
おバカがボンクラの魂をひっ下げて怒涛の勢いで突進してくる映画に、私がナンの不満を持つでしょう? これはおバカが巻き起こした奇跡の映画です。おバカの神様が降臨なされたのです! さあ、みなさん、この映画を教典として崇め奉りましょう。おバカはあなたと共に!!って誰もついてこなさそ~。
[映画館(字幕)] 10点(2003-12-10 23:30:02)(笑:3票)
33.  ダイ・ハード 《ネタバレ》 
ハデな大爆発、銃撃アクションを描きながら、一方でちょっとしたシーンに凝っていて実に粋な映画です。植込みの木のトゲを痛がる警官、チョコバーが気になっちゃうテロリスト、リムジンの後部座席からバックミラーを見ているティディベア、慌てて笑顔を作るニュースキャスターにウケるアンカーウーマン。もちろん、ジョン・マクレーンのクリスマス受難物語は苦笑なくして見られない名作ですが。本来なら単なるイヤなヤツなテロリスト達も本部長もFBIも、ヘンに愛着持てちゃうし、雪ならぬ紙の舞うラストシーンまで、楽しさいっぱい、面白さを堪能しまくった映画でした。
[映画館(字幕)] 10点(2003-12-10 16:43:59)(良:1票)
34.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 《ネタバレ》 
『クレヨンしんちゃん』というと元々は青年誌の連載、子供視点から大人の世界をシニカルに捉えた大人向けなマンガだった訳ですが、テレビアニメ化の際に思いっきり子供向けにされてしまったという経緯があって、ヘンなファンタジー路線の初期はひたすら違和感との戦いでした(『クレしん』も『あたしンち』も安易に『ドラえもん』理論で作られてしまったような)。原監督になってからは全くの子供向けからの軌道修正が図られたようで、大人も楽しめる『クレしん』路線は原作に対する回帰を感じさせました。さて、本作は廉ちゃんとおマタのおじさんの美しくて悲しい物語。しんちゃんは脇役気味だし、ひまわりなんか、もう「いたっけ?」くらいに目立たなかったけれど、しんちゃんがいたからこそ、廉ちゃんとおマタのおじさんの物語が輝いた訳で。子供で、今の時代に生きるしんちゃんの、正直な発言が、廉ちゃんの心を開き、おマタのおじさんの本音を引き出してゆくのですから。アニメ、しかも『クレしん』の世界で描かれた、真っ直ぐな「男と女」の物語は、日本映画史に刻まれるべき名画でした。でも、大人も楽しめる路線は結局この作品が極で、その後は原監督が降りて迷走気味、遂にはまた完全子供向けに戻ってしまって、原監督が『タマタマ』から『戦国』まで重ねた努力を無にするつもりか?みたいな感じがしておりますが。
[映画館(邦画)] 10点(2003-12-03 11:10:56)(良:1票)
35.  E.T. 《ネタバレ》 
当時、童心の監督と言われていたスピルバーグが、その童心そのものをテーマにして作った映画ですね。当時のピント外れな評論には、随分と怒りを覚えたものです。この映画が描いているのが、偽善的動物愛護精神って・・・。ETは守ってあげなくちゃいけない、可哀想な小動物じゃなくて、エリオット達にとって、すっごくワクワクする魔法の生物だったワケで、つまりETは絵本や映画やマンガやオモチャや・・・その他もろもろ、ぜーんぶひっくるめた「童心」そのものの象徴。そして、そんな「童心」が生きてゆけない世の中に対する悲しい失望の物語でもあって・・・。最後にETと別れなければならなかったラストシーンは、そんな失望と、そしてエリオットの大人への成長を描いているのだと思います。技術面でも、カメラワーク、構図、ライティングなど、とても細かく技巧が施されて、とても丁寧に作られた映画だと思います。好きな映画10本、とか聞かれると困る私ですが、ベスト1は?と聞かれた時には、今も迷わずこの映画を選びます。
[映画館(字幕)] 10点(2003-11-26 13:06:42)(良:3票)
36.  小さな恋のメロディ 《ネタバレ》 
中学生時代、土曜の雨の午後、ニュー東宝シネマのリバイバル上映、女子高生で溢れかえった中で埋もれて見た事を今でも思い出します。白黒の、メロディがダニエルの頬にキスをしているポスターを買って、家に帰ってそれを廊下で母に広げて見せた事も、母が「いいじゃない」って言った事も思い出します。そんな、映画本編だけでなくって、映画にまつわる思い出も何もかも全部、大切にしまっておきたい、そんな映画。子供の可能性を抑圧してしまうとか、大人の身勝手な良識の押し付けとか、とりあえずそんなのどうでもよくて。現実で考えたらあの後一体・・・とかもどうでもよくて。ときめきがあって、世界が広がって、そして未来が開けてる、それだけで十分なのです。
[映画館(字幕)] 10点(2003-11-22 15:03:48)(良:1票)
37.  ローマの休日
髪を切ったオードリーにぽわ~んとうっとり。女神降臨、みたいな。1つ1つのエピソード、シーン、カットが本当に夢のようで、何から何まで愛すべき映画。静かで切ないラストシーン、夢の終りに、もっともっと夢を見続けたいと思う私でした。
[映画館(字幕)] 10点(2003-11-21 22:20:19)(良:1票)
38.  いつか晴れた日に 《ネタバレ》 
本当に大好きな映画。すぐ感情移入モードに入ってしまう私はラストのエマ・トンプソンに、「良かったねぇ、本当に良かった」と、映画だって事も創作だって事も演技だって事も忘れて感動してました。アラン・リックマンの多彩さを知ったのも、この映画でした(『ダイ・ハード』のハンスとは全くの別人に見えました)。
[映画館(字幕)] 10点(2003-11-21 13:49:48)(良:1票)
39.  JAWS/ジョーズ 《ネタバレ》 
前半の恐怖映画から後半、冒険映画へ一転する、あの心地よさ。意匠を凝らしまくったカメラワーク。若き日のスピルバーグのエネルギーが画面から溢れ出てる感じです。海上で鮫を追うシーンではスピルバーグとジョン・ウィリアムズの才能の相乗効果によって最高にエキサイティング。持ち上げて落としてまた持ち上げてを絶妙のタイミングで繰り返して観客を翻弄するスピルバーグの上手さが最も光った映画でした。公開当時、満員の映画館では悲鳴や歓声、そして大拍手に湧き、お祭り騒ぎみたいな場内に、子供心に興奮しまくった記憶があります。あんな体験、後にも先にも、あの時だけでした(そもそも1500人以上入ってる映画館で映画を見る、なんて体験も今はできないですしねぇ)。
[映画館(字幕)] 10点(2003-11-21 11:50:04)
40.  スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース 《ネタバレ》 
 前作の多彩で柔軟な、そして革新的な映像表現はそれまでリアル志向の技術競争一辺倒だったCGアニメーション業界に大きな影響を与えたわ。前作のレビューに書いたように、これから世界中のアニメーション(アニメ含む)製作者は『スパイダーバース』を意識せざるをえない、そのあり様は「スパイダーバース前」と「スパイダーバース後」とに分かれると思ったわ。実際に『ラーヤと龍の王国』や『私ときどきレッサーパンダ』『バッドガイズ』『長ぐつをはいたネコと9つの命』など、明らかに影響を受けた「スパイダーバース後」が登場して。   そして今回、本家の続編は、と言うと先駆者として更なる高みに到達してる状態で凄かったわ。  映像表現は前作が甘く思えるほどに多彩に、芸術的に、奥深く。世界によってタッチが使い分けられ、それぞれが全く別のものとして映え、そしてそれらにキャラクターの心象を映す機能すら与えられて。アートが娯楽性を破たんさせることなく当たり前のように世界を構築している壮絶な作品ね。  アクションシーンでの視覚効果はもはや人間の認識能力を超越しちゃってるレベルだし(いやそれが正しいのかどうかはまたアレなハナシなんだけど・・・)。   ただ一方で140分という長尺のワリにあまり物語が転がらないって難点もあって。ピーターとグウェンのそれぞれ親子の物語である、ってのは判るのだけど会話シーンに時間を取り過ぎてテンポ悪くなってる感じがするし、これで完結にならず続きになりますよ、というのを予感させてからのいつ終わるの?ってとりとめのなさ、まとまってゆかないもどかしさもあって。終わってみれば映像の圧倒感に比べると物語には物足らなさが残ったわ。起承転結の起承だけ、みたいなモノだものね。  でも個人的にはグウェンの描写たっぷりなので嬉しかったわ。前作より更に魅力的に成長していて。一方でペニー・パーカーたったそれだけ?このままいくとすっごく残念なんですけど!って状態だったのだけどラストで溜飲を下げたカンジね。あくまで続編に期待!ってカンジではあるのだけど。   今回は映像表現の凄さだけで十分に満足しちゃった感があって、お話的には次回作をお楽しみに、みたいなところで。いろいろと魅力的なスパイダーマン、スパイダーウーマンも登場して、でも本当の活躍はまだまだって状態なので来年の続編公開をワクワクと楽しみに待つとするわ。
[映画館(字幕)] 9点(2023-06-18 13:51:25)
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