21. マレーナ
男はかつて自分がこのくらいの年頃に抱いていた色濃い性欲と恋との混淆を、女は同性に対する激しい妬みを生々しく感じさせられて自己嫌悪に陥ってしまうのではないだろうか。見終わった後、切ないと言うよりも、何かこう、生臭い体臭のようなものが漂ってきそうな感じがした。もう二度と観たいとは思わないけど、これほど生々しくて、息苦しくなりそうなものをよく映像化しようと思ったなと考えると、やはり凄いと言う他ない。ジュゼッペ・トルナトーレは人生を語れる監督だと思う。 9点(2004-02-08 20:10:42) |
22. VERSUS/ヴァーサス
冒頭の30分まではシチュエーション的に凄く燃えた。が、それ以降はガス欠になったのか急激にパワーダウンしていった感じは否めなかった。短くていいからきっちりとまとめてくれたらもっと高い点数を上げられたかも知れないと思うとちょっと残念。 5点(2004-02-08 17:25:30)(良:1票) |
23. バトル・ロワイアルⅡ 鎮魂歌
一番初めの、テロップが流れているところまでは良かった。後はただひたすら観るに耐えない映像の連続、聞くに耐えない漫画のような台詞の連続で、ツッコミどころを一つ一つ挙げていったらキリがないので割愛します。これはちょっとシャレにならなかった。 0点(2004-02-08 17:19:25) |
24. 漂流街 THE HAZARD CITY
原作が結構好きだった僕にとってこの世界観はちょっとあんまりだった。この映画を観たときはまだ三池崇史を知らなかったので特にショックだった。今となっては確かに三池崇史らしい味付けで一応納得できるのだけど、それでもやはり、これはちょっとあり得ない。 0点(2004-02-08 17:03:57) |
25. ブレイド2
敵がヴァンパイアというよりは、ほとんどゾンビだったり、アクションシーンでのカメラの切り替えが早すぎて何が何だか分からなかったりと多少、不満な点も無くはないが、なかなかシチュエーション的に燃えるものがあって面白かった。敵が斬られたり撃たれたりして灰になっていく特殊効果は見ていて爽快。 7点(2004-01-31 17:32:41) |
26. 至福のとき
途中までは「どうなるんだろう」と興味深く観ていられたけど、ブツ切りのような終わり方に「あれっ?もう終わり?」と拍子抜けせずにはいられなかった。もうちょっとしっかり纏めてほしかった。 4点(2004-01-23 17:32:23) |
27. マルホランド・ドライブ
何が何だかさっぱり分からないが、とにかく尋常ではないパワーだけはひしひしと感じられた。もう、壊れるんじゃないだろうかと思うくらいのナオミ・ワッツの熱演も良かった。たとえ訳が分からなくても、作り手のパワーを感じさせてくれる映画は大好きだ! 9点(2004-01-23 15:22:13) |
28. マーサの幸せレシピ
生真面目なドイツ人、陽気なイタリア人。ステレオタイプな人物描写は分かりやすかったけども、肝心の中身がどうにもつまらなくて、なぜこの話を映画にしなければならなかったのか?という必然性が感じられなかった。映し出される食べ物は食欲をそそったが、映画自体に対するスパイスがちょっと足りなかったように思う。 3点(2004-01-23 15:17:20) |
29. ROCK YOU! ロック・ユー!
方々で仲間を集めて悪者を退治。桃太郎の西洋版というような感じがした。ノリだけで展開されるストーリーにちょっとついていけなかった。勢いに乗れるかどうかが大事。QueenのWe will rock youはGood。 3点(2004-01-23 15:12:49) |
30. BROTHER
《ネタバレ》 「ソナチネ」「Hana-Bi」と同様、中盤で子供みたいに遊び回って、ラストで死ぬ、という一定のパターンが分かってしまって、ちょっと悲しかった。海外向けに作られたためか、ちょっと無駄にドンパチやりすぎていて「痛さ」があまり感じられなかったのも残念。もう少し控えめな方が良かったかな、と思った。 6点(2004-01-23 00:57:37) |
31. ダンサー・イン・ザ・ダーク
ビョークの持ち味がよく出ていたと思う。イライラするほどのセルマの不器用な優しさや、特にラストの不条理さに観終わった後、結構ヘコんでしまったので多分もう二度と観ることはないだろうけど、ここまで徹底して救いようがないと、逆に「スゴいなあ」と賞賛の念を禁じ得なかった。ミュージカルの部分も遊び心がある反面、物語の寂しさを引き立てるのに一役買っていたと思う。 9点(2004-01-23 00:02:24) |