21. PiCNiC(1994)
あの精神病院は健常者というよりも患者の目から見たイメージに近いと思う。個人的には、神父のような牧師のような「神父」が出てきたシーンが好き。そうそう、神父さん、塀に自ら上らなきゃなにも見えませんよ。彼らのあとをついていったら、もっと良かったんだけど。。。 7点(2004-01-16 22:35:56) |
22. シコふんじゃった。
遅まきながらこの作品ではじめて竹中直人を見て、そのあくの強さに驚き、また感動しました。もっとも彼の役柄はどの作品でも同じに見えるのですが。今となっては。ま、それはともかく、やはりよく出来た娯楽作品です。大学生当時ガリガリに痩せていたわたしは、大会シーンで登場した本日医科大の相撲部員に自分を見るようで、なんか恥ずかしかったです。いまでは腹回りは相撲部員に近づきつつあります。それ以外は相変わらず本日医科大なみですが。。。 7点(2004-01-16 18:15:58) |
23. ポンヌフの恋人
ジュリエット・ビノシュがどうも苦手なもので。。。彼女が出ている作品はどれも好きなのに、主演が好きになれない。この作品もそう。なんでやろ。それにしても運河をボートで爆走ってシーンが全部セットだったなんて、やっぱフランスやのぉ。 7点(2004-01-15 21:23:43) |
24. ワンダフルライフ
《ネタバレ》 佳作。結構面白いんだけど、そして好感は持っているのだけど、う~む、、、微妙。宗教色のない死後というイメージは受け入れやすい。わが身に置き換えて考えることも出来るテーマだ。しかし、ARATAが問題。あれはどうみても旧軍人には見えないよ。それに戦死(戦病死も含めて)はきわめて複雑で重い事態であって、ゆえにお盆の時には現世に「帰省」できる死者には深い苦悩が刻まれているはず。ARATAのあっさり系の容貌からはそれが読み取れず、どうしても共感しきれないところが残る。作品としてのインパクトにあとひと押しがほしかった。惜しい。 8点(2004-01-15 21:11:32) |
25. 教祖誕生
下條正巳の教祖様ってのが、よい。宗教にはそこそこ詳しいほうですが、下條正巳とビートたけしという組み合わせの弱小宗教には、興味半分でつい関係してしまいそう。なんか恐いです。わたしって変?ともかくみなさん、宗教をバカにしてはなりませぬぞ。結構好きな1本です。 8点(2004-01-15 20:46:20) |
26. 幻の光
最近新聞紙上で是枝監督自身がこの映画を撮るに際して小津安二郎を意識していたと述べていました。やはり小津のイメージに引きずられてしまったところがありますね。それに気づいた監督が、自家薬籠中のドキュメンタリー・タッチに戻って行ったことは理解できます(少し残念でもありますが)。でもわたしはこの作品好きですね。人物描写にやや深みが欠ける気がしますが、他方画面の暗さ(ビデオはよく見えないほど暗い)が結果的に程よいバランスをかもし出していました。いっそう経験を深めた是枝監督自身の手になるリメイク版をいずれ観てみたいと思います。 8点(2004-01-15 20:32:42) |
27. がんばっていきまっしょい(1998)
たまたま映画で描かれていた時代(70年代後半~末)と同時代に似たような高校で学生生活を送ったので、ほんとうに懐かしい感じがしました。完成度や描写密度よりもむしろ「間」を味わう映画だと思います。その間はじつに絶妙。また、郷愁を感じさせるとともに、もう自分は若くはないんだという厳しい事実を突きつけてきた衝撃の映画でもありました(糸井重里氏も同じ理由から号泣したらしい)。リーチェの主題歌も素晴らしい。自分を見つめなおしたいときDVDで繰り返し鑑賞しています。いやそれどころか、ネットで中古のビデオ、サントラCD、フォトブックなどを買いまくりという事態にまで発展。「ひどお荒れとるもんですなあ」から「悦子、ファイト」まで、ほとんどすべての台詞を覚えてしまいました。『ニューシネマ・パラダイス』の泣き泣き台詞オヤジ状態です。「ツボにはまる」とはまさにこのことか。わが云十年の人生ではじめの体験です。この作品に関しては冷静に評することはできません。少なくとも今はこの作品だけがあればいいんです。嗚呼、あの日に戻りたい・・・ 個人的にはまったく文句なし。ためらいなしに堂々の10点満点です! 10点(2004-01-15 18:33:17)(良:1票) |