21. 大脱走
ドイツ軍や兵士が意外とそれほど悪く書かれていないし、最後もバッドエンドだったりと史実映画らしさが出ており、史実だという信憑性が比較的高いので普通の映画の倍楽しめる。地味な映画なんですけどね。名優勢ぞろいですんなりと映画に入っていけることも手伝って退屈しない映画ですね [ビデオ(字幕)] 10点(2005-08-28 07:38:54) |
22. 猿の惑星
《ネタバレ》 H.G.ウェルズの「タイム・マシン」に出てくるモーロック話を掘り下げたような話。タイムマシンのような装置ではなくアインシュタインの某理論を軸にした理解しやすいタイムトリップから始まり、猿の生態や人間との関係などよく描かれている。映画史上に残る衝撃のラストと言われる自由の女神シーンまでのストーリーラインを非常に明快かつ深長な描き方になっていてSF史に残る傑作と言っていい。 [地上波(吹替)] 10点(2005-08-27 16:39:59) |
23. サイコ(1960)
無駄なシーンがなく非常に洗練されたサスペンス。ストーリーは今となっては氾濫しているようなものだし、ホラー的な怖さは無い。怖さを追求するのではなく単純に事件を描くことにまた深さがある。そしてそれを支える音楽やカット割りの奇抜さは何も色褪せてはいない。重いテーマを持ちながらこの軽さとスピード感。下手に話を止めて怖さの為の演出をするよりも、よっぽど「スリラー」だった。古典ということでこの点数 [DVD(字幕)] 9点(2005-08-27 16:30:27) |
24. 奇跡の人(1962)
サリヴァン先生によるヘレンケラー教育を描いた映画。パティ・デュークの熱演は驚愕の域にあり、ドキュメンタリーとすら思えるリアリティがある。子供時代の教育風景だけではエンターテイメント性もドキュメント性もどっちつかずで、その後のヘレンの活動とかも描いてほしかったので高得点はつけないが見て損は無い。 [DVD(字幕)] 6点(2005-08-24 21:09:45) |
25. 日本海大海戦
明治時代の日露戦争で、東郷平八郎率いる日本艦隊がほぼ無傷のまま当時世界最強と言われたロシアのバルチック艦隊を壊滅させ世界に衝撃を与えたという有名な日本海海戦を描いた映画。203高地の戦いも含めた日露戦争の経緯、当時の政府の考え方まで補足した興味深いストーリーももちろんだが、やはり最大のポイントは円谷の特撮につきる。元来単調になりがちな艦対艦の戦闘を、当時の技術でここまで迫力のあるものに仕上げた特撮には感服するばかりである。今でこそCGなどで差が出ない特撮分野だがこの頃の日本(特に円谷)映画の特撮は極めて優れていると思う。また三船の東郷はかなりのはまり役で、タイトルも内容も知らず、たまたまチャンネル変えた瞬間に映った顔を見て、「あ、東郷の映画かな」と思ったほど容姿から何から何までイメージ通りであった。 [DVD(邦画)] 10点(2005-08-05 13:22:08) |
26. 2001年宇宙の旅
とにかく冗長。纏めようとすれば1時間の作品にできたのでは。映像を「理解」したあとも延々と同じ画面を見ることを強いられる。真っ黒の画面を二時間見させられるのと大して変わりませんよこれは(いや、真っ黒の画面を二時間眺めることのほうがまだ創造的かもしれない)。じゃあ当時としては技術が凄いのかつってもそんなことはない。そりゃ某宇宙人形劇とかと比べたら数段優れてますが、猿の惑星と同じ年の映画でしょこれ。確かに映像は綺麗で芸術性は認められる。ただ「哲学」の部分が回りくどすぎる。環境ソフトかと思えるほどエンターテイメント要素は皆無。これを見させられるのは退屈というレベルではなく、もはや苦痛というレベルで二度と見たくない映画を一つ挙げろと言われれば間違いなくこれを挙げるだろう。1点ではなく0点というのは監督の冒険に対する敬意であるが、俺にとっては映画は別に特別でなくてもいい。普通であれば良いのだ。 [DVD(字幕)] 0点(2005-07-31 18:38:53) |
27. タイム・マシン/80万年後の世界へ
H.G.ウェルズの有名小説の映画化。原作が書かれた当時にはまだ起こっていなかった戦争のことなどが書かれており、客の「興味」に応える為にはあって当然のシーンだとは思うが、そこから一気にモーロックの話に飛んでしまったため、ストーリーがブツ切れというか現実的な話から非現実の話に飛ばされる点で興味がそこで途切れてしまう。モーロックの部分はもう少し脚色してもよかったと思う。特撮はかなりしょぼくこれを見るとゴジラが絶賛されたのも当然だろうと思った [DVD(字幕)] 6点(2005-07-31 13:45:25) |