21. アビス/完全版
映画を観て久しぶりにわくわくした。こんな映画が1988年に出来てたと?もう素晴らしいです。キャメロン監督の意地というか底力を感じました。ディープコアや潜水艇など、メカがしびれるほどカッコイイ。エド・ハリスは「アポロ」しか観たことのない私にとって「頑固で人情味のある親方」役が新鮮でした。特に蘇生の場面にはやられちゃいますね。それにしても改めて思うのはキャメロン監督の作品には何か「血が通ったようなパワー」が感じられますな。善人を見ても悪役を見てもないがしろにされてるやつがいない。だからこの映画の主題ように「人間としての存在」という定義がすんなりと受け入れられます。こんな映画も作れるんですねえ。ただ感服。 [DVD(字幕)] 9点(2006-10-24 23:17:20) |
22. 風の谷のナウシカ
ほとんど完璧に近い作品なのに私の中では8~10点まではいかないんですよね…。何でだろう?見るたびに考え込んでしまう。主人公の根拠の薄い使命感とか、明るさなのかな?それとも「オームの触手は傷の治療だけで他の器官や骨格なども治せてしまうってのか」というくだらない揚げ足取りなのか?でも作品としては非常にレベルが高いと思います。そしてテーマがものすごく暗いです。うーむ。残りの3点はこの為なのかもしれない…。「楽しむ」という意味ではあまり良くはありません。 [地上波(邦画)] 7点(2006-10-09 23:59:23) |
23. スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
《ネタバレ》 完結!この後に続くSWサーガのことを思えば新三部作の中ではダントツに良い。それにしてもあの二つの夕日は反則だよ。あれだけで5点分は持ってかれましたね。畜生。まあいろいろ疑問符はあるもののそんなものを吹っ飛ばしていくパワー、というか運命みたいなものまで感じてしまいました。アナキンの心変わりが唐突過ぎようが、R2の性能がやりすぎであろうが(←私にとっては大喝采)パドメがあっさり死んだりしようが、全ては決定済みのことなんですから。(矛盾を承知で言いますが)だってⅣがあるんですから!面白いからこれでいいんだ! [映画館(字幕)] 9点(2006-10-05 13:47:01) |
24. スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
暗い…。初めて観たときはあまりの暗さとストーリーの動きに戸惑って置いていかれた感がありました。しかし何度も見返していくうちにどんどん面白さが膨らんできました。SWならではの構造でしたね。恋愛の表現は正直稚拙で冷めてしまいましたが、小さな星の小さな生物の気まぐれな感情は壮大な宇宙から見ればほんとにちっぽけなものなのかもしれません。そして今回もR2に拍手。飛んだか。 [映画館(字幕)] 7点(2006-10-05 13:30:24) |
25. スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
「伝説には始まりがある」…か。いいキャッチコピーだなあ。作品自体としては他のSF映画よりは格段に面白いのですがSWとしては結構地味な印象。とはいえアナキンの出生や母との別れ、ポッドレース、バトルドロイドの侵攻や初のスペースバトルなど見所は多く、楽しかったです。そして私が一番うれしかったのはR2の活躍と2体のドロイドの出会いです。 [映画館(字幕)] 8点(2006-10-05 13:23:05)(良:1票) |
26. エスパー魔美 星空のダンシングドール
…何なんだこの完成度の高さは、と思ったら、あ、原恵一監督ですか。藤子Fアニメの新しい面を見せてくれました。後味がとてもよく、気持ちよかったです。「面白いけど他人には教えたくない作品」であります。あ、書いちゃいましたね。まあいいや面白いから。 [ビデオ(邦画)] 8点(2006-10-03 15:33:42)(良:2票) |
27. プロゴルファー猿 甲賀秘境!影の忍法ゴルファー参上!!
いやあぶっ飛んでますなあ。はっきり言って私はA氏のアニメを真剣に見るのが初めてなんですが、非常に新鮮で面白かったです。A氏の特徴として劇画タッチ、映画的タッチが挙げられていますが、それがピッタリはまってくれました。「そんなあほな」といいながら観るもよし、「おお?おお!」と素直に面白がるもよし。今度はせえるすまんでも観るか。 [ビデオ(邦画)] 6点(2006-09-30 00:04:21) |
28. 戦国自衛隊
リメイクの酷さからさかのぼってオリジナルを探してたらレンタル屋で本作のパッケージに蜘蛛の巣が張っていました。内容は…、期待してたのに…残念!特撮のレベルは置いといて、ちょっと投げやりな感じが始終付きまとってました。言ってる事は無茶苦茶なのに千葉さんが言うと妙に説得力があるんですよね…。 [DVD(邦画)] 4点(2006-09-28 13:32:21) |
29. ホット・ショット
わはははは!気持ちのいいアホさだ!あの男前のチャーリー・シーンがまじめくさった顔でここまでやってくれるんですから。突っ込む暇もないぐらいのバカの応酬に息つく暇もありません。結婚式が決まる→黒猫が横切る→はしごの下をくぐる→鏡が割れる…。なんちゅうシーンだ!でも面白いから良し!日本でもこんな楽しいのが出来たらいいのに…。 [地上波(吹替)] 7点(2006-09-28 13:19:11)(良:1票) |
30. 南極物語(1983)
《ネタバレ》 実話と言ってる割にフィクションの部分が多いような。分かっているのはタロジロが生きていた事、他の犬の死体が確認された事ぐらいだと思うんですが。何番目にどの犬が逃げ出して、いつ戻ってきて、いつどこでどの犬が死んだかとかも全部架空の話ですよね。まあ映画ですからその点はおいといて人間の身勝手さが目に余ってあまり感動できませんでした。犬が可愛かったので5点。 [地上波(邦画)] 5点(2006-09-28 13:10:45) |
31. 男たちの大和 YAMATO
DVDで再び観る事になり、生まれて初めて映画を観て泣いた。「火垂るの墓」でも「ショーシャンク」でも泣かなかった自分が泣いた。同じシチュエーションの映画は数多く観てきたのに…。母親との別れや妻と子供との別れに涙を流しましたがその後は普通でした。映画館では主人公他同じような顔が揃っていて、誰が誰か理解するのに疲れていた印象がありました。しかし見る前の印象である「大和賛美」ではなかったことは結果としてよかったと思います。それにしても「戦争の異物」だの「悲劇の戦艦」だの言われている大和ですがその姿は何も考えずにみても格好いいといえるものだと思います。しかしそれは敵を駆逐するため、殺すために作られたものである事を考えると存在してはいけないものであったのではとも思えます。でも、それは存在し、多くの人の命を救うため戦ったことは事実であることを改めて実感した映画でもあります。 [DVD(邦画)] 5点(2006-09-19 11:47:43) |
32. グリーンマイル
同じ原作者・同じ監督・同じ場所でこうも違うもんですか。私は断然こっちのほうが好きですね。ファンタジー要素がいい感じに絡んでいて非常に気持ちが良かったです。ネズミに関するシーンも印象的です。 [地上波(吹替)] 7点(2006-09-18 12:46:15) |
33. ザ・ワン
《ネタバレ》 もったいねえええ!なんでそんな風にしちゃうかねえ?「パラレルワールドの自分を殺し、そのパワーが残りのものに流れ込む」「最後に残った二人は互角の強さ」おおう、シビれる設定じゃないですか。それなのに…。もっと対決のシーンを見たかったです。 [DVD(字幕)] 4点(2006-09-17 22:35:12) |
34. フライトプラン
《ネタバレ》 期待はずれでした。ジョディ・フォスターの演技はいつ見ても鬼気迫りますが。それにしてもあまりお金がかかっているようにも見えなかったですね。最後の爆破も煙だけだったし。 [DVD(字幕)] 4点(2006-09-17 22:29:48) |
35. ハリー・ポッターと炎のゴブレット
加速度的に質が落ちております。しかもなんか雰囲気が…と思ったら、ああ!ジョン・ウイリアムズじゃない!夢も希望もなんにもない学園生活を見せられても楽しくなんかありません。ハリーは始終いやいや付き合っているような雰囲気だし。意外だったのは校長が作品を追うごとにアグレッシブになっているところ。 [DVD(字幕)] 3点(2006-09-15 20:58:14) |
36. タイムマシン(2002)
《ネタバレ》 「エマが死ななければタイムマシンが出来上がることは無く、彼女を助ける事は永久に出来ないのだ」おお、なるほど。「未来に行けば彼女を蘇生させる手があるかもしれない」←私的な解釈。ふむ、なるほど。「誤って80万年後に」おお、ピンチ!「未来で悪者をやっつけたぜ」…ふむ。………エマは? [DVD(字幕)] 3点(2006-09-15 20:46:09) |
37. 映画ドラえもん のび太の恐竜2006
《ネタバレ》 思ったより良かった。声もそろそろ馴染んできたし。しかしオリジナルの持つパワーとその他総合的には及びませんでした。一言で言えば「くどい」。一つ一つの場面を力を入れて書いているのは分かるのだが、そうかと思えば「あれ?あのシーン抜くの?」という拍子抜け感もある。グネグネ動く子供達をリアル、表情豊かと見るかくどいと見るかは人次第だが、演出の仕方も「原作を忠実に再現した」という話からは程遠いテンポの悪さを感じた。鉛筆画のようなタッチが妙に目に付いてしまったのと、渡辺監督特有の表情の崩し方、リアクション、動きにもどうも乗り切れない。今やってるアニメの絵でいけば良かったのに。手塚真氏が仰っていましたが「ドラえもんの絵は手塚治虫の絵をさらに簡略化し、更に記号化を進めた形」とありました。本編にそれを見る事は非常に難しかったです。ラストは大幅に改変されタイムパトロールの力を借りずに日本へ帰り着いてしまいます。「道具もぜーんぶ流されちゃった」とドラえもんはニコニコして言ってますが、ちょっとこれはどうか。藤子氏の言葉や最後のサインや「おわり」の文字など、藤子氏へのオマージュを散々宣伝してましたが、大事なところをそっくり取り替えられた感がして感動も半減でした。加えて、笑いの取り方があざとい。ドラえもんとは生活ギャグで笑わせる、すなわちキャラが持つ特性によって生まれる笑いであるからこそ微笑ましく、嘘くさくない。旧作で見せた、「よおし、これをかえして見せるぞ!」と意気込んだあとののび太の布団姿。彼なりの孵化のさせ方が感じられていいのだがどうも滑稽でクスリと笑いを誘う。本編のようにのび太はつまずいてこけるから面白いのではない。(本編では少なくとも彼は五回はオーバーリアクションで転んでいる)。新しいものを作りたい意欲は感じましたが「これぐらい変えてもドラえもんだからそこそこ理解してくれるんじゃないの」という意図もひしひしと感じました。 [DVD(邦画)] 6点(2006-09-12 15:48:20)(良:2票) |
38. プレデター
初めて見たのは小学生の時だったか…。序盤の話は理解不能だったのですが進むにつれてぐいぐい引き込まれていったのを覚えています。サーモグラフィーに加えてあの三角のターゲットポイント、カッコイイですね。今改めて観てもやっぱり面白いですね。ジェリー(マシンガンの人)がやられた後にマック(黒人)が「奴」を見つけたときのシーンが好きです。最初は正体が分からずに翻弄されていた部隊も、先頭のプロとして善戦するのも良かったです。 [地上波(吹替)] 8点(2006-09-11 10:15:23) |
39. CUBE
《ネタバレ》 数学はだめなんです。「過去の位置を探るには?」「順列か!」「そうよ!」……わからん。メガネの破片を見て「ここは最初にいた部屋よ」と女の子が言いますが、最初も何も彼らは初めからばらばらに行動してませんでしたっけ?まあ細かいところはいいとして、不条理さを描いていたのは面白いと思いましたが、クエンティン(黒人の人)の心変わりがあまりにも唐突でさめてしまった。いろんな疑問が浮上したままで、消化不良感が否めませんでした。 [DVD(字幕)] 4点(2006-08-24 00:38:59)(笑:1票) |
40. スーパーマン リターンズ
笑いながらやたらに人を殺す、ジョークを飛ばす、クールと見せかけて実は本質は熱いものを持ってるぜ、などという「人間くさい」ヒーローが映画界を闊歩しているこの時代に颯爽と現れたやつ。変に曲がらないで一本筋が通ったやつ。いやあかっこいいなあ。嘘臭さがあまり感じられずすっきりした印象で、非常に楽しかったです。ただ一つ、レックス・ルーサーにはもう一暴れしてほしかったな。ジーン・ハックマンのような「知的で悪党だがお茶目」なやつでいてほしかった。再起望む。 [映画館(字幕)] 7点(2006-08-24 00:24:46) |