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サーファローザさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 111
性別 男性
自己紹介 日本映画好きです。以前、Yahooブログに1000本掲載していたのが削除されてしまいました(涙)DVDよりスクリーンで観た作品の方が点が高い傾向にあるようです。月に3・4回は東京にある名画座に通ってます。

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21.  用心棒
ラスト三船敏郎の電光石火の殺陣、これに尽きる。途中はちょっと私にはダレたけど、それでも面白い。1961年製作で、砂埃の演出、上から三十郎が俯瞰するショットなど、技術面はもう最先端いってますね。粗い場面が無かったです。笑えるシーンも多かったですが、特に好きなのは、重傷を負った三十郎が棺桶に入って墓地まで行くシーンですね。加東大介が凄くお茶目というか(笑)演技の幅が本当に広い役者です。また、決戦前に逃亡した元祖・三四郎ごと藤田進の飛びっきりの笑顔も良かったなあ。(テアトル新宿「黒澤明特集」)  
[映画館(邦画)] 7点(2007-10-11 14:05:11)
22.  異常性愛記録 ハレンチ 《ネタバレ》 
私が席を立って笑った顔で映画館を出たというのは、この作品のほかあまり記憶にない。 若杉英二の「だって愛しているんだもん」のキモ顔と、吉田輝雄のあり得ない「ダンディズム」の両極端な人にくっついてしまう橘ますみが一番、変態なんではないかと思ってしまった。最後、この二人の男が対峙する場面で、橘ますみが「ハレンチよ!」と瞬間、この作品が名作へと昇華したような気がする。最後、雷鳴と共に爆笑の渦となりました。素晴らしい!
[映画館(邦画)] 8点(2007-10-11 10:22:19)(笑:1票)
23.  雁の寺 《ネタバレ》 
和尚・三島雅夫、妾・若尾文子、慈念・高見国一の三人のドロドロとうごめいている関係。水上勉独特の重さを川島流にするとこんなに魅力的なものになるんだなあ、と驚きました。三島・若尾の痴態を捉えたカメラワークと舞台である寺を立体的に捕らえた構図、「ズンズン、ズンズン」という不気味な効果音、便所の汲み取りと「くっさーい」の若尾文子(笑)。これらが日活や東宝作品のように軽妙さや下品さではなく、大映のモノクロ美の中で芸術的にみえる。この作品は大映3部作の中でも「女は二度生まれる」の性であり、「しとやかな獣」の密室を覗き見る感覚を合わせていると思います。増村さんが撮るともっと暗く、ジメジメしたものとなったでしょうね。川島好きには必見の作品です。 NFC「川島雄三特集」にて
[映画館(邦画)] 10点(2007-10-05 18:25:46)(良:1票)
24.  地獄(1960)
新東宝の低予算で作られた傑作カルトムービーで、こういうアイディアと独創性溢れる作品は大好きです。序盤は地獄に落ちる人々を追っているのですが、とにかく暗い。画面も暗ければ登場人物も暗い。何か、別の意味で地獄のような世界が展開される。その中で圧巻なのは、天知茂を破滅の道へ引きずり、地獄でもさらなら底へ落とし込む天知のダークサイドの悪魔・沼田曜一の怪演技!いいねえ、爽快なまでの悪人を演じた。もう、深夜の映画館で観たから、頭にこびり付く。 「堕ちるまで」の養老院のエピソードも素晴らしい。実に生臭くそしてバタ臭い。この世界にハマってしまうと新東宝の大蔵映画は全て魅力溢れる作品に思えてならなくなる。  
[映画館(邦画)] 9点(2007-10-05 17:53:14)
25.  婚期 《ネタバレ》 
高峰三枝子演じる姉に、船越英二と京マチ子の夫婦、婚期を逸し焦っている感じの次女・若尾文子、恋愛と結婚は別と割り切っている妹・野添ひとみ。戦後から立ち直りつつ、ゆとりも出始めた中級階級の家庭が舞台なんですが、うーん、この家族はもう、手を付けられませんな。高峰除くみんなが自己中心的なエゴイストでして・・・それぞれが自分の事しか考えていないので、あらゆる所で衝突が起きる。特に京マチ子 × 若尾・野添姉妹 のいじめ合いは見ごたえ十分ですね。そして、みんなからあれこれ使い回しにされる、先代から遣えてきた女中・北林谷栄婆さん。彼女のドスの効いた台詞回しや、さりげない皮肉がとても面白かった。さすが「婆役の帝王」!どうも、お疲れ様でした(笑) 宮川一夫のカメラも、色んな工夫を凝らしていて面白い。  
[映画館(邦画)] 7点(2007-09-03 13:11:41)
26.  人も歩けば
東宝色が強くみえて、岡本喜八作品のカラーに近いものを感じましたね。東宝喜劇系ではやはりスピードとテンポ、そしてユーモアが抜きんでている感じがする。それは、タイトルまでのナレーションを持って、観る者をワクワクさせる事からも明らかだ。  沢村=横山の親子、横山道代の表情と動き、沢村貞子の性格演技が組み合ったヘンテコでユーモアのある質屋一家も川島演出ならではです。そのほかにも、藤木悠、加東大介らが完全に川島ワールドの車輪となっているし、春川ますみ・小林千登勢の若さが、作品に好影響を与えていますね。特に、小林千登勢の存在をもって「貸間あり」の重さ・暗さが排除された感じを受けました。  タマに観る脱線も程よい加減で、川島演出を楽しめました。
[映画館(邦画)] 8点(2007-08-30 15:30:13)(良:1票)
27.  赤い天使
「妻は告白する」→「夫は見た」→「卍」→「清作の妻」→「刺青」→「赤い天使」徐々に徐々に凄みが増してきますね。はじめは人間の関係性に比重を置いているものが、より女性本能、魔法のような力で男性を支配する凄み、にシフトしていった。そんな印象があります。私、増村作品で一番はじめに観たのがこの「赤い天使」だったので、とにかく、唖然として観た記憶があります。この作品における若尾文子の演技には勿論、釘付けですが、若尾文子を媒体とした増村保造の「呪術師」(言い過ぎ)のような恐ろしさも感じてしまいます。この監督は何を考えてるんだ!のような不気味さのようなものですね。 増村作品を観る際は、系譜のとおり「青空娘」「くちづけ」「最高殊勲夫人」あたりから観た方がより本作品を理解できて良いのだと私は思います。
[映画館(邦画)] 9点(2007-08-30 15:14:25)
28.  赤坂の姉妹 夜の肌
淡島がマダムをそこに二人の妹が絡む赤坂のBARが舞台ですが、如何せん本作品はとても暗く、重い。そして、ドラマ性が欠如している。男を騙す、成功するためのバトルといったものがみられない。かといって、ドタバタ調喜劇でもない。途中、淡島千景、新珠三千代の長い長い・・・取っ組み合いドタバタバトルがあるのですが、他作であれば面白く盛り上がるシーンとして観れるのだが、かなり浮いたものとなってます。淡島さん、新珠さんの主張・力が弱く、こういう題材には合わない気がする。京マチ子であったり山本富士子らが出演していれば、もっと、赤坂の街に映えたものとなっているのでは(それじゃ「夜の蝶」そのまんまか)。
[映画館(邦画)] 3点(2007-08-14 18:15:53)
29.  女は二度生まれる 《ネタバレ》 
両親を戦争で失い、芸者になったものの、とりわけ芸が得意な上手い訳でもなく、ただ色気を武器に男にすがるしかない「こえん」こと若尾文子。それは、そういう彼女が男遍歴を重ねる姿は、確かに美しいのだが、それ以上に何ら目標を持たずに、その場を過ごしているだけの彼女の姿は「生きている」というよりは「浮かんでいる」ように見えた。  この「浮遊している」描写というのは、これまで、軽妙加減に才能を発揮してきた監督が、若尾文子を得て一層、焦点を強く当てたものであり、川島さんの演出に合っているようにも見えるし、他の監督では表現できないのかも知れない。  ラストシーンがとても好きで、ベンチに腰かけて佇む若尾文子をカメラはスーッと引いていく。若尾の佇まいがこれまでに見られなかったものであり、この変化は、山村聡の死や、藤巻潤の裏切り・決別によって起きたものでしょうか?しかし、この余韻には大きな力を感じさせるものがありました。  とても、素晴らしい作品だと思います。大映3作品は格段に作家性が見えます。ただ、好みでいけば「しとやかな獣」「雁の寺」の方が好きです。 
[映画館(邦画)] 8点(2007-08-14 18:10:14)(良:2票)
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