21. ガキ帝国
「処女作に作家のすべてが詰まっている」と言われるように、井筒監督初の一般映画ということで期待したが、期待外れ。たしかに「岸和田少年愚連隊」や「パッチギ」「ヒーローショー」の匂いは十分するが、まどろっこしい展開、俳優陣の演技力のなさ、救いのないラストシーンなどあまりに拙い出来。これが自主制作作品としたらそれなりに楽しめたのかもしれないが、商業ベースに乗せるレベルとは思えず。一部での高評価が不思議なくらい。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-06-21 15:48:42) |
22. ゴジラ(1954)
リアルタイムで映画館の大画面で見てたらそれなりの迫力だったろうな。ただ宝田明と河内桃子、平田明彦の三角関係など人間ドラマの部分は全部不要。オープニングで海上保安庁賛助のテロップがあったが、それよりも『この映画の製作において、動物に危害は加えられていません』のエンドクレジットが必要。それほどラストシーンはゴジラが可哀想だった。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-07-10 15:18:08) |
23. 俺はまだ本気出してないだけ
タイトルに惹かれ、あまり期待せずに観たが、うーんどうなんだろう。期待通りというか期待はずれというべきか。漫画原作ということで、所々に漫画チックな表現もあったが、さほど笑えず。一番笑ったのは、キャッチコピーの『将来のことは、考えないようにしています』…かな。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2014-06-18 13:38:05) |
24. さらば、わが友 実録大物死刑囚たち
《ネタバレ》 冤罪が疑われていた平沢の飄々とした態度、自らの虚栄心が死刑判決を招いてしまった竹内の焦り、スマートな慶応ボーイ正田の達観、赤貧から強盗殺人を犯した黒木の憐れなど、死刑囚の知られざる実態が描かれた異色作。難を言えばオムニバスにありがちな脈絡のなさか。 [映画館(邦画)] 7点(2014-06-01 14:20:45) |
25. 舟を編む
松田龍平の清々しさが光る一品。脇を固める小林薫、オダギリ・ジョー、伊佐山ひろ子、加藤剛も手堅い。何より辞書作りという全然知らなかった世界が新鮮。全然ドラマチックじゃないけど、楽しめた2時間でした。「正直の頭に神宿る」と言うか、やっぱり人生真面目が一番と言う全然当たり前の言葉を思い出した一編でした。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-05-21 08:54:44) |
26. ジュラシック・パーク
ブラキオザウルスが立ち上がったり、ティラノザウルスは動いているものしか視認できないとか、ヴェロキラプトルが大きすぎたり賢すぎたりなど、いろいろ気になるところはあるが、とにかく本物(!?)の恐竜を見られたということに興奮 [映画館(字幕)] 8点(2014-04-16 16:46:01) |
27. 白ゆき姫殺人事件
《ネタバレ》 いつもながら切れ味鋭い中村監督の手腕。観ていて安心できる(?)傑作サスペンス。ただ真犯人の動機の弱さと殺害計画の杜撰さが気になるところ。綾野剛はまるで地でやっているかのようなヌメリ感ある演技で出色の出来。惜しむらくは「地味なOL」という設定ならば、もっと主人公のキャスティングを考えたほうが良かったのでは…。 [映画館(邦画)] 8点(2014-04-14 14:17:44) |
28. 七人の侍
《ネタバレ》 勘兵衛と久蔵のアクション、利吉と菊千代のヒューマン、菊千代と与平のコメディ、志乃と勝四郎のロマンスなど、「ステーキの上にうなぎを乗せ…」くらいでは言い表せない、てんこ盛りの超絶ドラマ。「列に戻れ」と一喝し抜き身を下げて走り寄る勘兵衛、「来やがった来やがった」と平八の「○△た」旗を握って怒鳴り散らす菊千代、「この子は俺だ」と泣き喚く菊千代の後ろで回る火達磨となった水車。これまでスクリーンでこれ以上の迫力あるシーンを見たことがない。これからもないと断言できる。 そうそうDVDで初めて観る方には、日本語字幕での視聴をお勧め。黒澤作品はセリフが聞きづらいのが唯一の弱点のため。 [映画館(邦画)] 10点(2014-04-11 16:02:56) |
29. インファナル・アフェア
見応えのある骨太ドラマ。ハリウッド史上最高額でリメイク権落札も納得。 [DVD(字幕)] 8点(2014-04-11 15:43:55) |
30. ディパーテッド
オリジナルとは違いちょっと甘いラストだが、さすが原作が良いだけに、このラストも全然気にならず。 [映画館(字幕)] 8点(2014-04-11 15:36:58) |
31. LIFE!(2013)
《ネタバレ》 グリーンランドの荒海、アイスランドの火山、ヒマラヤのユキヒョウなど、CG処理とはいえ素晴らしい映像は見応えあり。ただもうひとつはじけ方が足りない。せっかく白昼夢という手法を取り入れたのなら、もっと何でもありの表現が可能だったのではと物足りなさを感じた。酷評されてるナイナイ岡村の吹き替えは、脱力系関西弁が意外にはまってたと思うのだが。けど母親と妹も関西弁でないとおかしいやん。 [映画館(吹替)] 6点(2014-04-07 09:47:43) |
32. 土竜の唄 潜入捜査官 REIJI
前半はかなり笑えたし納得いく展開だったが、後半は脚本、監督が前半とは別人なのではと思うほどのダメぶり。原作漫画は未読だが、漫画の世界をそのまま描いているだけならアニメでいいわけで、実写化するのであれば、ある程度の臨場感というか現実感がないとついていかれない。アクションシーンもエロシーンもしつこ過ぎて中学男子の喜ぶレベル。確実に続編を撮るエンドロールだが、おそらく次回はご遠慮申し上げます。 [映画館(邦画)] 4点(2014-03-08 15:43:12) |
33. 駅 STATION
直子の章-円谷幸吉の遺書「父上様、母上様、三日とろろ美味しうございました。…幸吉はもうすっかり疲れきって走れません」、すず子の章-吉松五郎の辞世の句「暗闇の向こうに見える灯火を 今駅の灯と信じつつ逝く」、桐子の章-テレビから流れる紅白歌合戦の八代亜紀の「舟唄」など、それぞれの章に印象的なシーン [映画館(邦画)] 9点(2014-02-17 14:41:35) |
34. バッド・チューニング
100分の無駄。新アメリカングラフティのキャッチコピーが腹立たしい [DVD(字幕)] 2点(2014-02-15 15:25:21) |
35. サイン
これが「シックス・センス」と同じ監督かと目を疑う。コメントのしようがありません。 [DVD(吹替)] 2点(2014-02-15 15:19:40) |
36. 君は海を見たか
《ネタバレ》 余命わずかの一人息子に父親として何がしてやれるのか、という思いテーマを真正面から描いた佳作。惜しむらくは、天知茂が余りに硬派過ぎてパパというイメージからは程遠いところ。もう少し軟派な役者を使ったほうが良かったのでは。それとテレビ版(82年フジテレビ)のキーパーソンである梅宮辰夫演じる松下課長がいなかったのが残念。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-02-15 15:14:13) |
37. 嫌われ松子の一生
これぞエンターテイメント。「下妻物語」に続くぶっ飛び映像。思わず口ずさむ♪曲げて~伸ばして~。 [映画館(邦画)] 9点(2014-02-05 10:18:27) |
38. 抱きしめたい(1978)
ロバート・ゼメキスの初監督作品であり「栴檀は双葉よりかんばし」の言葉通り。「アメリカン・グラフティ」とともに60年代のアメリカの青春群像を切り取った傑作。何よりビートルズファンにはうれしい展開で100分間ニコニコしっぱなし。ぜひともDVD販売を。 [ビデオ(字幕)] 9点(2014-02-05 09:53:55) |
39. ソナチネ(1993)
一言で言うと、美しい沖縄の自然をバックに延々と流されるプライベートフィルム。日本に警察はいないのかという展開。どの役者も無言でカメラ目線というワンパターン。ラストも「何それ」って感じ。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2014-02-04 15:33:35) |
40. 待ち伏せ
いつもながら大根丸出しの裕次郎、目立とう精神溢れる勝新、よくこんな役を引き受けたなと思われる錦之助。やはり主演と製作を務めた三船の「三十郎をもう一度」の想いから作られただけのスカスカで退屈な独りよがりのお話し。そういえば茶店の娘役は愛人(三船美佳の母)を使ってたな。それと浅丘ルリ子を時代劇に使っちゃいかんでしょう。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2014-02-03 14:48:22) |