21. 伝説巨神イデオン 接触篇
《ネタバレ》 テレビの総編集やから仕方がないのかもしれないけど、とにかく導入がわかりにくい。世界観も今どんな立場に置かれているのかまったくわからないまま話が進む。20分くらいしてやっと状況が分かってくるとなかなか面白く観れる。キャラクターやメカデザインは特異やし、ハードなSFの雰囲気も悪くない。ただところどころ設定がブッとんでいる点が引っかかる。要は赤ちゃんパワーなのか。 [DVD(字幕)] 5点(2017-10-22 20:12:38) |
22. 大巨獣ガッパ
《ネタバレ》 チャチな特撮ものとして槍玉に挙げられることが多いけどなかなかどうして悪くない。 ガッパの動きがヤヤ固いのと目つきが変なところが難点なくらい。茹でダコは咥えてても別にいい。 しかし南方描写は時代のことを考えても苦しい。黒塗りの少年に物の哀れを感じてしまう。欲の深い人間たちがガッパの親子愛によって改心するというハートフルなストーリー。親子でのほほんと観る映画なんやろね。川地民夫が綺麗にまとめた後ヒロインがなんとも微妙な決断を下すのに違和感。 [DVD(吹替)] 6点(2017-10-22 20:10:12)(良:1票) |
23. アウトレイジ 最終章
《ネタバレ》 相変わらず日本映画界の実力派による超豪華な学芸会ヤクザ映画。お話は陳腐でいい加減そのもの。 1作目と2作目はよく似ている雰囲気だったが今回は細部を色々変えてきてた。韓国マフィアとヤクザの雰囲気のコントラストがなかなか興味深い。スーツの着こなしや銃声、演技や演出のディテールを楽しむのが正解。タケシと西田敏行とピエール瀧がこの映画の中心なんやけどこの3人の演技が変。わざとなのかはわからないが周りを固める役者が素晴らしかったぶんちょっと不満。 [映画館(邦画)] 6点(2017-10-14 12:21:33) |
24. アウトレイジ ビヨンド
《ネタバレ》 前作とほぼノリは一緒。会話に関西弁がプラスされたくらいか。関東ヤクザのパートはいいんやけど関西ヤクザのパートに違和感がある。一人ひとりの演技というより掛け合いの問題。前回いい演技してたなと思った役者が軒並み死んでいたのでパワーダウンは否めない。 今回ちょっとタケシの役どころがいい格好し過ぎでバランスが悪い。 [DVD(字幕)] 5点(2017-10-14 12:15:23) |
25. アウトレイジ(2010)
《ネタバレ》 公開当初劇場で観たけど内容をまったく覚えてなかった。 暴力を通してなんの主張もしないので観た後どんな映画だったか全部忘れてしまっていた。おそらく意図的に暴力から意味性を排除しているんだろう。 任侠映画にある情緒や実録物にある緊迫感は皆無。たまに笑いは交えるがひたすら乾いたザラザラ感が続く。なのでたいして面白くない。 ヤクザの手口や雰囲気がちょいありきたり過ぎる。ただ会話のテンポやったり、画の面白さでついつい観いってしまう。 バイオレンスも笑いも今メジャーな邦画でこんなに監督らしさが出せるのは北野武しかいない。 [DVD(字幕)] 7点(2017-10-14 12:11:06) |
26. 続・世界残酷物語
《ネタバレ》 前回と形式は同じやけどとことんパワーダウン。 世の中にはうまい嘘、下手くそな嘘、おもしろい嘘、つまらない嘘があることがよくわかった。 ただラストにその中でもとびっきりつまらない人間楽器を取り上げてFINのセンスは嫌いではない。 [DVD(字幕)] 3点(2017-10-14 12:08:28) |
27. 世界残酷物語
《ネタバレ》 映し出される映像はヤラセも含めて巧み。題材も現代と比べると情報の少ない時代によく選んだもんだなと感心する。 60年代っぽい荒い画像で当時の珍しい映像が観れるのはなかなか風情がある。 問題はナレーション。ホラを吹くな!勝手なこと言うな! [DVD(字幕)] 6点(2017-10-14 12:04:57) |
28. クリープショー
《ネタバレ》 B級、C級の極みのような映画やけど映像からシナリオからある種のこだわりを感じる。 オムニバス形式になっていて、お話自体は正直巧みな出来とは言えない。ただ全編青みがかった映像が印刷の悪い雑誌の世界にマッチしていて他にない雰囲気を醸し出している。多少粗くてもオリジナリティのある映画は素晴らしい。オチもらしさが出てて見事。 怖くはないんやけど4本目のゴキブリは結構きつかった。 [DVD(字幕)] 7点(2017-10-14 12:02:53) |
29. スヌーピーとチャーリー
《ネタバレ》 娯楽作としては大冒険の方が上かもしれないけど、ピーナッツらしさはこっちの方。肩の力の抜けたキャラクターの掛け合いがたまらない。メインテーマの歌詞にある「一人ひとりの胸にきっとチャーリーブラウンという男の子が住んでいるよ」というようなお話。とにかくチャーリーブラウンが愛おしい。なにをやっても上手くいかなくて落ち込む姿や、おだてられて調子に乗ったり、みんなの期待に応えようと必死になる姿に親近感を覚える。ただこの映画のMVPはルーシー。チャーリーブラウンをボロクソに言うは、チャーリーのマネージャーになって一山当てる計画を立てるはなかなかドギツイ役割を演じているんやけど最後の一言で大逆転。ルーシーが実は1番の隣人。友人というより隣人って言葉がしっくりくる。スヌーピーはあまり本筋に絡まないけどちょいちょい出てきて盛り上げてくれる。 [DVD(字幕)] 9点(2017-10-07 01:06:02) |
30. ワンダーウーマン
《ネタバレ》 ワンダーウーマンの設定やキャラクターは良かった。女優が美人。 魅せ方もうまい。ワンダーウーマンの好奇心、憂い、怒りを楽しむ映画。 残念なのがワンダーウーマンが考える戦争と現実の戦争とのギャップが浮き彫りになり、人間とはなんなんだと悩むところがこの映画のミソなんだろうけどそこが弱い。軍神のせいドイツ軍のせいから抜けられてないから、結局愛というワードで誤魔化して押しきってしまったようにみえる。 もっと踏み込んでくれたら傑作やったんやけどね。 鑑賞前にネットのニュースでウーマンリブがどうとかいう記事を読んだけど、イギリスに着いてから小ネタとしてはあったけどメインではない気がする。 [映画館(字幕)] 6点(2017-10-07 01:00:50) |
31. モテキ
《ネタバレ》 演出は面白くてよかったんやけど話はいたって平凡。 ロッキンオンとかサブカル系は嫌いじゃないけどそれを愛好する人らが好きになれないんでいい意味で登場人物には始終イライラしっぱなし。 このなんにも考えてない刹那的でイライラさせる人たちを愛でる映画。 今観てもちょっと時代やなと思うのに20年後の若者にはまったく理解不能になるやろうな。日本は豊かやなと思わせる一本。 [DVD(字幕)] 6点(2017-10-07 00:50:55) |
32. ロジャー・ラビット
《ネタバレ》 アイデアは優れてるし、なにより技術的にすごい。ただいかにもなカートゥーンのドタバタノリがとことん合わない。ちょっと出てきたベティブーブとの絡みは秀逸やったし、やりようによってはもっと面白くなったろうに。今日本でやるとしたら萌え系アニメと実写の融合かな。多分失敗するから声優を引っ張り出してやってるんやろなとか全然本編と関係ないことを考えながら鑑賞。 [DVD(字幕)] 6点(2017-10-07 00:45:10) |
33. アメリカン・グラフィティ
《ネタバレ》 青春モノにありがちな湿っぽさがないところがいいね。登場人物みんな青くさいところはあるけど基本的にクール。自分はこんな青春ではなかったけど思わずにやけてしまう。ウルフマンジャックとか故郷を出ることとか色々注目ポイントはあったけど、この作品を忘れられないものにしたのがエピローグ。メガネがベトナムで行方不明の一行。あの一行がこの映画の全てというくらい衝撃だった。ルーカスが真正面からベトナム戦争を撮ることはなかったけど、この一行は下手な戦争映画よりも意味がある気がする。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-10-07 00:42:19) |
34. ストリート・オブ・ファイヤー
《ネタバレ》 男も女も敵役も舞台もシチュエーションもなにもかもがかっこいい。 リックモラニスすらかっこいい。 様式美の中にも荒々しさや意外性があるのが素晴らしい。 まさにロックの寓話。 この手の映画は派手なアクションやバイオレンスでグイグイ押しまくる傾向にあるけど、この映画は細かい演出や演技でハートをわしづかみしてくる。 [DVD(字幕)] 9点(2017-10-02 20:03:52) |
35. ポルターガイスト(1982)
《ネタバレ》 トビーフーバーが監督とは思えない。 プロデューサーのスピルバーグがほとんど指揮したのではと思えるほど良くも悪くもスピルバーグらしい映画。 子どもの視点がリアルなのがいい。 小さいころ寝る前に自分の部屋の細々としたものや窓の外の木を見て無性に怖くなったりしたことを思い出した。 粋な演出がたくさんあるにも関わらず、それが恐怖に結びつかないのが惜しい。 [DVD(字幕)] 6点(2017-10-02 19:54:35) |
36. テッド2
《ネタバレ》 2作目の宿命なのかかなりパワーダウン。 ギャグの密度が低い上にテッドでやる意味が薄いネタが多い。 ただ棚が倒れてアレまみれになるネタは良かった。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-09-26 21:51:54) |
37. テッド
《ネタバレ》 スターウォーズじゃなくてフラッシュゴードンってところがいいね。 ベタなコメディやけどアダルトチルドレンの描写は結構リアル。 こういう映画はギャグ優先でグダグダになりがちやけど話自体がストレートなので安心して笑えた。 あと字幕が頑張ってます。字幕と英語音声を両方楽しめる。 映画ネタや海外ゴシップネタが多いのに、それらに無縁そうな地元のヤンキーに愛されているのかが謎。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-09-26 21:49:37) |
38. ブラック・スワン
《ネタバレ》 芸術の高みを目指した先になにがあるかというお話なんやけどそこに「女」という要素をクローズアップしたせいで異様な迫力のある映画に。 男が見たくない女の部分の見本市。バレエの話やのに美しい場面は皆無。 バレエ界の人が見たら怒るんと違うかって描写の連発。 ナタリーポートマンがあんなことや、こんなことをしても萎えまくり。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-09-26 21:46:00) |
39. ロッキー3
《ネタバレ》 シリーズ屈指の大味。 有名なプロレスラーが2人も出てくるせいなのか良くも悪くもボクシング映画らしくない。 一番致命的なのがミッキーの扱いが雑。 ハルクホーガンのチャリティとかサービスシーンカットしてもうちょいミッキーの尺を取って欲しかった。大味感の犠牲になってしまった。 この映画のMVPはなんといってもアポロ。ロッキーとのねちっこいまでの友情は素晴らしかった。グラバーはもはやネタでしかない。 [DVD(字幕)] 7点(2017-09-22 18:55:42) |
40. エクソシスト ディレクターズカット版
これはホラー映画として観たらイマイチかもしない。 前フリが長いし無駄な要素は多いし、今の目で観るとさほど怖くない。というより汚い。 エンターテイメント性はかなり低い。 ただアメリカンニューシネマの変種と観たらなかなか面白い。 デミアン神父の自分の中にある葛藤との戦いと考えると負けたけど勝ったロッキーのようにも見える。 [DVD(字幕)] 7点(2017-09-22 18:52:59) |