381. 男はつらいよ 旅と女と寅次郎
観客を惹きつける魅力を持った好作品である。まったく飽きずに最後まで見られた。 佐渡を舞台にした人気絶頂歌手はるみの逃避行というドキドキする設定が面白い。 この時期の都はるみがどれほどの人気者であったのか、感覚的にはさほど思い出せないのだが、 この作品を引退時に選んだというエピソードは、はるみというキャラクターを考える上で興味深い。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-06-26 22:12:42) |
382. きっと忘れない
青春映画だが、正面から恋愛を描いた作品ではなく、一人のホームレスが若者に ”大切な何か”を教えるという内容の、どちらかというと地味な映画だ。 揃いもそろって頭脳明晰・美男美女4人組に、割って入るジョー・ペシのキャラクターが図抜けている。 もっともこんな教養があって饒舌なルンペンは現実にはいそうにない。 セリフはユーモアに溢れており、ラストも上手くまとまっているものの、全体的に印象に残らないのはなぜだろう。 [ビデオ(字幕)] 6点(2010-06-21 21:14:08) |
383. ビューティフル・マインド
映像の技術や俳優の演技などは素晴らしい。 統合失調症という難しいテーマを扱ったこの作品は、 ありきたりのエンターテインメントやお仕着せのハリウッド的結末ではなく、 柔軟なドキュメンタリー映画として高い完成度を備えている。 ただ雰囲気が終始重苦しいので、気分転換にはお勧めしない。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-06-21 21:12:07) |
384. 男はつらいよ 花も嵐も寅次郎
前作に比べるとやや平凡な印象。 前半は大分豊後の観光、後半は寅さんの恋愛指南の要素が強いので、 「あじさいの恋」のように笑いと涙ありで人情味あふれる映画ではない。 それでも、ヒロイン田中裕子が自然な娘役を好演していることもあり、 シリーズものとして上手くまとまっている。 久々に寅さんの「それをいっちゃあ、おしめえだよ」が出て、 「さくら、止めるなよって言ってんだよ」と観客の心理を逆手に取った演出がニクい。 「やっぱり二枚目はいいなあ、ちょっぴり妬けるぜ」の切ない台詞も心に残る。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-06-21 21:10:37) |
385. プリンセス・ブライド・ストーリー
単純な冒険物語の中に、クスリと笑わせるコメディをたっぷり入れた映画。主人公の二枚目男性がかっこ良い。巨人役がどうしても気になってエンディングで注目してたら、アンドレ・ザ・ジャイアントが演じてた。どうりでどこかで見た顔だと思ったわけだ(笑)「世の中の常識に疲れちまった~」「ありきたりのストーリーなんてつまらない」と嘆く人におすすめかも。 [ビデオ(字幕)] 6点(2010-06-19 19:48:10) |
386. おばあちゃんの家
淡白すぎて少し物足りなかった。おばあちゃんとの触れ合いで少年が更生していく過程で、説明もなにもなく少し分かりづらいシーンが多かったせいかな。おばあちゃんが最後まで怒らないのもびっくりした。韓国の底辺に流れている儒教の考え方を深く知ったらもっと見方が変わるのかもしれない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-06-18 23:16:56) |
387. 男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋
全体的に湿っぽい雰囲気が他のシリーズと違って異色を感じさせる。 茶碗をめぐる人間模様など全編にわたって日本らしい「和」の精神が見られるところが素晴らしい。 茶碗をめぐるおかしさなどで見る者を笑わせながら、ヒロインとの恋路に悩む寅さんの悲哀が胸を打つ。 寅さんご乱心の場面での早回しなど、過剰とも思える演出によってエンターテインメントを随所に散りばめ、下駄・付け文(恋文)・紫陽花(アジサイ)などの小物を使った工夫も巧みである。 丹後伊根舟屋のどこかうら悲しい漁村風景も味がある。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-06-18 23:08:43)(良:1票) |
388. 男はつらいよ 寅次郎紙風船
正直あまり楽しめませんでした。ヒロインがタバコを吸っているシーンで引きました。前半であれだけ良いところを見せておきながら、後半他人の家で亭主をけなすキャラクターは意外でした。寅さんが所帯を持つことを選ばなかったという理由付けなのでしょうか。 また、前半で榎本さんが演じる家出娘がいい味を出していますが、後半になってヒロインが主役となって存在感がなくなり、どっちつかずの印象を持ちました。 今回の寅さんが老けて見えたのは気のせいでしょうか? [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-06-15 22:07:11) |
389. 男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎
《ネタバレ》 ヒロインの松坂慶子さんの気品ある美しさ、宿屋の旦那との人生観を感じさせるやりとりが印象的な作品。タコ社長失踪事件などのおかしさもあいまって安心してお勧めできる。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-06-09 20:10:20) |
390. 愛は静けさの中に
教師役として抑えた演技が光るウィリアム・ハートと、この作品でオスカーを獲得した女優マーリー・マトリンの迫真の聾唖演技が素晴らしい。 ただ単にハンディキャップを側面から捉えただけの恋愛映画ではなく、障害とは?人生とは?家族とは?人を愛するとは?とさまざまな疑問を投げかけてくる。 邦題もなかなか捨てがたいが、原題「Children of a Lesser God」はもっと良い。 (2023.9再鑑賞) これは良作。 ヒロインが複雑でつらい過去があって安定しないけど、ウィリアムハートの抑えた演技によって感傷的にならずに見ることができる。 会話のなかにユーモアがあるところもいいし、校長?がダメ人間なところもリアルで良い。 印象に残るプールでの抱擁のシーン、水の中で言葉が通じない世界をうまく表現している。 癒しや希望を与える映画ではないが、演出や音楽もいいのでおすすめしたい。 【死ぬまでに観たい映画1001】に収録されている。 [ビデオ(字幕)] 7点(2010-06-05 22:49:39) |
391. 時の輝き
ベタな看護話といってしまえばそれまでだが、看護士を目指して恋人を応援する青春映画の中でも秀逸な作品。少女向けの小説の映画化ということで、よくある陳腐なラブストーリーかと思いきや、二度ももらい泣きしてしまった。 山本耕史が演じる男の子(ジュンチ)が重い病気にかかる。病気映画にありがちな、きれいな部分だけを見せるのではなく、ちゃんと病気のつらい過程を描いるところも評価点。高橋由美子が演じる看護士見習い(由花)が恋をして、看病をして、家族とも対立しながら大人になっていく様が描かれる。 命あることの大切さ、恋することの激しさ…B過ぎて現実的には難しいストーリーだが、見る者を元気にしてくれる一本。 [ビデオ(吹替)] 7点(2010-05-25 17:34:29) |
392. のど自慢
井筒監督作品を初鑑賞。前半の登場人物の多さとドタバタぶりについていけなかった。せっかく後半で良いエピソードがあるのだから、導入部分を分かりやすくしてほしかった。大都市でも田舎でもない桐生市を舞台にした点はリアリティがあって良かった。 [ビデオ(邦画)] 3点(2010-05-24 16:20:50) |
393. 四月の魚
大林監督のファンと、高橋幸宏の曲が好きなら一度は見てもいい作品だけど、終始へんてこなノリで笑わせるでもなく、奇をてらうわけでもなく、微妙な作品でした。南の島の酋長に替え玉のワイフを捧げるっていうアイデアは面白いんだけど、ドタバタシーンがものすごく多く、音楽センスの良さを打ち消してしまう。周りの俳優は豪華です。 [ビデオ(邦画)] 3点(2010-05-22 09:15:08) |
394. 私の頭の中の消しゴム
記憶を失ってからのつらいシーンが少ないから現実的じゃないって言われればそれまでだけど、映画はこんな風に理想的であってほしい。空の色の加工まではどうかと思うけど。ソン・イェジンの演技と魅力が存分に味わえる作品。セリフの少ない中に表情で想いを表現していたチョルス役の男性もかっこ良かった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-05-06 20:45:59) |
395. ラルフ一世はアメリカン
このサイトがなければ見ていなかった作品です。数は少なかったのですが、8点という平均点に心躍らせる思いでビデオを見ましたが、期待は裏切りませんでした。 王室の感電死というショッキングな出来事からして笑いに変える考えられた脚本と、執事役のピーター・オトゥールをはじめとした好演もあって、最後まで飽きずに見られました。 アメリカと英国の文化の違いが分かる人なら、必ず楽しめること請け合いの、良質なコメディです。 [ビデオ(字幕)] 7点(2010-05-03 22:27:58) |
396. ときめきメモリアル
期待せずに見たら、「おっ、意外とちゃんと作られているじゃん」と言いたくなるような、甘酸っぱい青春映画ですな。吹石一恵の役回りがよく分からなかったり、多少強引なストーリーではありますが、完全に外れとはいえない作品ではないでしょうか。 [ビデオ(邦画)] 6点(2010-03-21 20:44:04) |
397. グロリア(1980)
自分は見終わった後、笑顔になれたりほっとできる映画が好きなので、むやみに銃を使うって殺すなど殺伐とした雰囲気は自分の好みのジャンルではないのだが、この映画の完成度の高さに7点!グロリアとフィルの必死の逃走劇は、もはや映画のなかでの演技を超えてドキュメンタリーとして観客の胸に迫ってくる迫力がある。昔の危険な雰囲気が支配するNYの様子を克明に描いているところがほかの映画と一線を画している。何ともハードボイルドな作品だ。 [ビデオ(字幕)] 7点(2010-02-27 22:51:14)(良:1票) |
398. のるかそるか
久々に爽快でスカッとする映画を観ました。見終わった後に良い気持ちになる映画は、やっぱり良いものです。ぶっとびんだ主人公とチケット売り場の男性とのやり取りが、ウィットに富んでいて面白かったです。 [ビデオ(字幕)] 7点(2010-02-14 21:37:26) |
399. フリッパー(1996)
子供向けの分かりやすい勧善懲悪ものだけど、その分かりやすさが逆に良かった。 主人公のイライジャ君はこのころから存在感があったんですね。7点に近い6点献上。 [ビデオ(吹替)] 6点(2010-02-08 16:15:39) |
400. 男はつらいよ 寅次郎かもめ歌
今回は寅さんの恋は置いておかれて、同じテキヤの娘を世話するというのが大まかなストーリーなんですが、何とも人情味あふれるエピソード満載で、こういうのも嫌いじゃないです。定時制高校でのトイレ掃除のエピソードも意表をつかれたけど、のちの「学校」シリーズにつながる原点を見ました。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-02-08 16:09:35) |