421. 日本沈没(1973)
《ネタバレ》 特撮頑張ったな~!が第一印象。怪獣やウルトラマンが出てきそうではありますが、日本列島が崩壊していく様子が分かりました。ラストの列車の走るシーンが何とも切ないですね。役者は丹波哲郎の悩みつつも責任を果たす態度がカッコ良かった。リメイクがとりとめもない駄作なのは、指揮官たる首相の退場が早すぎたからと思います。 (追記)終盤の総理と田所博士のやり取りが印象深い。 [DVD(邦画)] 7点(2008-04-22 14:16:54) |
422. わらの犬(1971)
《ネタバレ》 前半は息苦しい、後半は陰惨。主人公が暴漢をやっつけたのに爽快感がまるで無い映画は初めてと思います。汗だく・メガネにヒビ・しかし妙に冷静なダスティン・ホフマンが印象的。 [DVD(字幕)] 7点(2008-04-08 13:49:19) |
423. エド・ウッド
生涯自分の撮りたい映画だけを撮り続けたというエド・ウッド。そりゃ憧れのオーソン・ウェルズに諭されちゃ仕方ないですね。資金をどこから引っ張っていたのか、どれだけ多くの人に迷惑をかけたのか気になりますが。 [DVD(吹替)] 7点(2007-11-10 01:15:15) |
424. チャップリンの殺人狂時代
《ネタバレ》 「一人殺せば殺人者 大量殺戮は英雄」。確かに国家の欺瞞を風刺した名言とは思いますが、アンリの場合は言い訳に聞こえますね。戦争が起こる前から、この人は連続殺人犯だったわけですから。 [DVD(字幕)] 7点(2007-11-06 01:16:51) |
425. 私は貝になりたい(1994)<TVM>
《ネタバレ》 所さん、すごく雰囲気ありますね。本来なら戦争には縁の無い平凡で気の弱い善人を演じておられます。事前にある程度の筋は知っていましたが、やはり主人公があれよあれよという間に死刑相当の犯罪者に転落させられる過程は見ていてつらかった。そりゃ、理不尽な人間界と縁を切って海の底で暮らしたくもなりますよね・・・。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-06-10 03:26:01) |
426. 父親たちの星条旗
「硫黄島~」より物語に起伏があり、テーマも明確で一本の映画を観た実感があります。それにしても物量で圧倒的に勝る米軍に、30数日間も持ちこたえた日本軍、まともじゃないですね・・・。 [DVD(吹替)] 7点(2007-05-27 14:59:42) |
427. キャプテン・スーパーマーケット
《ネタバレ》 衝撃だった「死霊のはらわた」から3作目。死霊たちももひょうきんになったな~と感慨深い。ブルース・キャンベル一人のために作ったような作品ですね。主人公も、また演出も妙に一生懸命さを感じて楽しい。チェーンソーと合体とか、チビアッシュと小競り合いとか笑い無しでは観られません。自分の中では「ブレインデッド」「バタリアン」と並ぶバカホラー映画です。そして、DVDに収録されていた劇場公開版エンディングの取って付けた様なハッピーさにまた笑った。 [DVD(吹替)] 7点(2007-05-06 00:04:03) |
428. 硫黄島からの手紙
《ネタバレ》 終始淡々としていますね。そして、どんよりした絶望感覆われています。本国が支援を放棄し、孤立した硫黄島の日本軍が全滅するべくして全滅した。そんなさびしい印象。硫黄島の戦いが語られるとき、主役である栗林中将が、数で優る米軍を長期間苦しめたことがよく話題になるかと思うのですが、映画からはそれは伝わってきません。作戦といえば山にトンネルを掘ったことくらいで、30何日も持ちこたえられたのは何故?と感じました。父親たちの星条旗では、苦戦の様子が描かれるのでしょうか。 [DVD(邦画)] 7点(2007-04-24 10:15:01) |
429. パッション(2004)
数年前のレビューでは激しい暴力描写に拒否反応が出てしまったのですが、今回、「最後の誘惑」とセットで見直して認識を改めました。2時間延々と人間の虐待シーンが続く。しかもやられているのはただ一人だけ。これだけでも珍しい作品なのですが、虐待が強烈であればあるほど敬虔な気分になる(だって人間全部の罪を代わりに背負っているんですから)。ラストの復活シーンをもって、イエスの物語はきっちり締められたと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2006-07-04 01:18:30) |
430. ブレーキ・ダウン
「物体X」のカート・ラッセル主演と聞いて、昔の映画なんだろうと思ってました。 中身もそんな風な地味な作りだったけど、実は97年製作でちょっとビックリ。 でも見た印象は、丁寧で悪くなかったです。やられっぱなしから反撃に移る流れが とてもスムーズでした。主人公はしぶといけど、あくまで普通の男性というのに好感をもてます。最初から最後まで飽きずに観られました。 [DVD(吹替)] 7点(2006-02-12 14:35:42) |
431. 震える舌
《ネタバレ》 ああ~女の子、死ななくて良かった・・・と心から思った。 突然の病魔に少女も、その両親も極限まで追い詰められます。あまりにも過酷で生生しいです。恐怖映画の域に達してると言っていいでしょう。ああ~歯をペンチで抜かないで~~! [ビデオ(邦画)] 7点(2004-09-22 23:06:35) |
432. 1492/コロンブス
ある民族における英雄も、征服される側からは重罪人と評価されるという世界史上の現実を正面から見据えた作品ですね。原住民からは次第に侵略者と警戒され、同じ西洋人の貴族からも疎まれ、理想とのギャップに苦悩するコロンブスの姿は観ていてつらかった。リドリー・スコット監督がどのような意図でこの映画を作ったのか、想像するしかないが、少なくとも大陸「発見」500年などと浮かれているばかりでなく、その歴史的事件が後に多くの悲劇をもたらした事実を、この機に知って欲しいと考えたのは確かではないでしょうか。 7点(2004-08-28 16:33:08) |
433. アルカトラズからの脱出
クリント・イーストウッドは、ここでもやっぱりヒーローなんだけど、仲間とじっくり脱獄計画を練り、看守の目をくらましながら少しづつ実行していく描写がとても良い。派手さを抑えた作りがクリーンヒットした好例かと。 7点(2004-08-14 16:51:22) |
434. カッコーの巣の上で
約10年ぶりに再見し、当時は見逃していた病院内の事情(患者の多くが自主的に入院している事実など)も分かりました。それを考えると、管理を逃れて人間らしく生きようとするマクマーフィの主張も空振り気味な気がします。婦長側も患者をがんじがらめに縛っているわけでもないですし。チーフの心を動かしただけでも価値はあるのでしょうね。 [DVD(字幕)] 7点(2004-07-15 19:07:16) |
435. 戦国自衛隊
《ネタバレ》 10年ぶりくらいに鑑賞しました。昭和の自衛隊1個小隊が戦国時代に送りこまれたら、どこまで戦えるか?という思考実験は最高だし、クライマックスの戦闘も迫力満点、とても楽しめます。当時の角川映画はお客さんを退屈させはしないと熱さにこだわっていたことが分かります。ただ、今作におけるその熱さは、千葉隊長の無軌道無計画ぶりがもっぱらの要因なので複雑な気分です。個人的に直虎へ肩入れし、根拠なく京都への進撃を決定しながら、川中島では気付いたら敵に囲まれてるとか笑うしかありません。巻き込まれて全滅する羽目になった部下たちは気の毒。 [DVD(邦画)] 7点(2004-07-06 16:12:03) |
436. バットマン リターンズ
バットマンが悪党の濡れ衣を着せられたことが大きな展開になると思ったが、あっさり解決して拍子抜けです。ストーリー的には弱かったなと感じますが、ゴッサムシティの世界観とバットマン、ペンギン男、キャットウーマンのキャラで2時間退屈しませんでした。 [DVD(吹替)] 7点(2004-07-04 04:01:50) |
437. バットマン(1989)
「ジョーカー」を観るも乗り切れず、20年ぶりにこの作品を鑑賞しました。ジョーカーの設定は、元々イカレていたのが、バットマンへの復讐心でますますイカレてカリスマ化したというこちらの方がしっくりくるし、魅力的ですね。主人公のバットマンはローテクだし、敵の前で気絶するような、イマいち、ヒーローと呼び難い存在なのですが、最終的には遺恨のある者同士、決着を付けたということで物語的にはまとまってるかなと思います。 [DVD(吹替)] 7点(2004-07-04 03:56:12) |
438. ファニーゲーム
後味が最悪という評価を知ってから観ました。まさに観客にそれを感じさせるために製作された作品と言えそうです。気の毒に強盗の犠牲となる3人家族は、それぞれ逃げ切るチャンスがありながら、みすみす逃してまた捕まってしまうところなど、分かっていても「畜生~、もうちょっとだったのに~」と画面に向かって毒づいてしまうのでした。犯人が観客に向かってウインクしたり、巻き戻ししたりするのは、ビックリしたけどいらなかったかも。その方がドキュメンタリーっぽく救いの無さが大きくなったと思う。それにしても、あのデブの奴はむかつくなあ~。ぼーっとした顔で残酷な行為も平気でする手合いが一番怖い。 7点(2004-06-10 23:39:01)(良:1票) |
439. 大脱走
中盤まで退屈だが、地下通路を抜けて国境への脱走を開始してからは10点満点の出来。再び捕まるか、逃げ切るかの多種多様な逃亡シーンには息を呑む緊張感にあふれていた。自分も草原に走る街道をバイクで逃げてみたい。 (追記)終盤の場面だけど、いくら敵とはいえ、今殺されたばかりの人間の前で乾杯する神経には共感できない。 [DVD(字幕)] 7点(2004-06-08 23:09:11) |
440. グレムリン
公開時劇場に観にいったんですよね、これ。10年ぶりくらいに観たけど、やっぱりギズモが可愛すぎ。真ん丸い目で見つめられたら昇天するかも。元祖癒しキャラですね。増えるときのポン!って音がまたユーモラスでたまらん。ストーリーは普通ですけど、起承転結できっちりまとまった良作です。(久々に再見)グレムリンの繭がエイリアンのアレ並みにグロテスク、しかしグレムリン自体は案外弱い。人間を欺いたり、刃物を投げるのが厄介ですが。ギズモは改めて可愛いと思う。歌を歌うのが他のペットキャラと一線を画しているのではないでしょうか。ラストが、「ギズモは新しい主人と幸せに暮らしました」というのではなく、「キミがギズモを飼うにはまだ早い」と連れ帰られてしまうのが、今考えても珍しいです。 [DVD(吹替)] 7点(2004-06-07 16:10:26) |