421. 砂の女
《ネタバレ》 安部公房の原作もすごいですが、この映画も負けていませんね。 現実社会の風刺と見るのが一般的なようですが、私にはカルト教団の内部ってこんな感じなんだろうなあと思えてしまいました。臨場感たっぷりの洗脳プロセスを見させてもらった気分です。前半なんか偉そうな主人公が次第に弱ってきて、最後は井戸で部落に貢献しようとまで思ってしまう。怖いですね。 岸田今日子って不気味なおばあさん役がはまる女優さんだなあと思っていたんですが、大昔にもこんな役をやっていたんですね。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2008-01-09 15:56:51) |
422. 肉体の門(1964)
いやあ迫力のある映像ですねえ。今となっては記録映画としての価値もあるのではないかと思えてしまいます(脚色があることは百も承知で)。 どうでもいい話ですが、アニメのキャッツアイって、この映画にヒントを得ているってことは...ないか... [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-01-09 15:38:33) |
423. ザ・エージェント
恋愛とエージェントの話がどちらも中途半端。邦題が「ザ・エージェント」だけに勘違いする人も多いのでは? [地上波(吹替)] 4点(2008-01-09 15:30:19)(良:1票) |
424. 34丁目の奇跡(1994)
「楽しい気持ちにさせて欲しい。」という私が映画に望む事のひとつを叶えてくれました。 この映画をけなすと、自分は夢がないつまらない人間だと宣言することになってしまいそうで、難しいですね(笑)。 女の子役が素晴らしいですが、やはりそのまま大人の女優にはなれなかったようで... [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-01-08 08:48:27) |
425. ラブ・アクチュアリー
ひとつひとつのエピソードは特別面白くないし、映画に出来るレベルではないと思います。それを構成だけで見せているというのは ある意味すごいけれど、ただそれだけ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-01-07 13:32:25) |
426. 紙屋悦子の青春
舞台でもなく、ラジオドラマでもなく、小説でもなく、何故映画でこの表現なのかが不明。 その理由が「作った人が映画監督だから」では、観客は納得しない。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2008-01-06 21:07:57) |
427. 赤ひげ
やっぱりすごい。まさに引き込まれる感じ。ちょっと描写が長すぎると思える箇所もありましたが、現代の展開の速い映画に慣れてしまっているからかも知れません。 三船敏郎ではなく、他の役者の演技が素晴らしい。 医療や介護の仕事に就こうと思っている方には、特に見てもらいたい作品。 現場は綺麗事じゃ済まないんだよと言われそうですが、それでも医療の根本を忘れてはいけないように思います。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2008-01-05 21:41:24) |
428. 雨月物語
すでに指摘されていますが、セリフが「多すぎる、説明的、棒読み」でさっぱりです。 ストーリーもそんなに深いものには思えず、私にとっては ただの実写版「日本むかしばなし」でした。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2008-01-05 21:37:53) |
429. 王将(1948)
こういう評価をすると、分かってないなあと笑われそうですが... 確かにバンツマの演技は素晴らしいですが、それに頼りすぎているように思えました。坂田三吉の伝記映画にはなっていますが、ストーリーが楽しめませんでした。 (画質的に鑑賞に堪えない部分があることも、楽しめなかった理由かも知れません。) [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-01-05 18:23:21) |
430. 十五才 学校Ⅳ
単に主人公の成長だけに焦点を当てるのではなく、他の登場人物の描写がうまいと思いました。 ただし、これを見て登校拒否の児が学校に行きたくなるとはちょっと思えませんが。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-01-05 18:16:52) |
431. 居酒屋兆治
原作に忠実であろうとしているのかどうか分かりませんが、色んなエピソードを盛り込み過ぎでバラバラ感が否めません。小説をページ飛ばしで読んでいる感じ。 兆治とさよの関係が主題なんでしょうが、ぼやけてしまっています。 大原麗子って本当に色気がありますね。病気で芸能活動から遠ざかったみたいですが、美しい思い出だけを残して去っていったというのは、見る側にとっては良かったのかも。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2008-01-01 23:54:08) |
432. サボテン・ブラザース
ギャグ映画なのに、さむーいギャグが多いので あまり楽しめませんでした。笑えるところも何箇所かはあるんですが... 落ち込んでいるときに見れば、元気が出せそう。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-01-01 16:21:05) |
433. ソフィーの選択
みなさんもおっしゃっているようにメリルストリープの演技につきますね。変身ぶりはデニーロさながら。彼女には陰のある女性の演技が似合いますね。 重いテーマですが、それに深みをもたせることに今ひとつ成功していないように思えてしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-01-01 10:58:31) |
434. 駅 STATION
映像と出演陣は一流。内容は映研サークル並です。 時間をさかのぼらせたり 戻したりする手法は、それによって通常の進行より盛り上げるためにあるのです。この映画はただぶつ切りにして、順番入れ替えただけに見えます。まあ繋ぎなおしても5点止まりの話ですが...。全く意味不明のシーンもあります。 あーー、一流の役者がかわいそうでならない。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2007-12-31 00:40:35) |
435. アザーズ
《ネタバレ》 女の子役が非常にいい。でも子役が大成することってあまりないから、いい女優に成長することを願うのは難しいんでしょうね。 途中までは引き込まれるほどの緊迫感だったんですが、ある時点でオチが見えてしまって緊張感が薄れてしまいました。この手のオチは珍しいものではないので、もうちょっとヒントを少なくしても文句は言われないんじゃないかなーと思います。でもやたら殺人シーンがあるホラーより、よっぽど怖く出来てます。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-12-30 21:31:29) |
436. 虹の女神 Rainbow Song
上野樹里の演技は非常にいいですね。将来、深津絵里みたいな強い女を演じられる女優になって欲しいです。蒼井優って評価が高いですが、正直私にはぴんと来ません。女優にしては表情に幅がありません。はにかむように笑っているか、悲しそうな表情しか印象にありません。 相田翔子の出てくる章は全カットすべきでしょう。彼女を出演させなければならない理由があって、無理やり作った章に見えました。 主人公(智也)が鈍感かどうかはちょっと疑問です。ヒロインの気持ちに気づきながらも、友人であり続けたい思いから、わざと気づかない振りをしていたという見方も出来ると思えるんですが、いかがでしょう? 手紙を読んで初めて気づいたのではなく、再確認したのでは? [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-12-29 22:16:45) |
437. 霧の旗(1965)
倍賞千恵子が「男はつらいよ」の「さくら」という役に出会わなかったら、もっと幅の広い女優になっていただろうなあと思わせる、見事な演技をしています。 あとこれは原作へのケチになるのかも知れませんが(未読なので分かりません)、何故一人の弁護士にああまで こだわるかの説明が不十分。本当に兄のことを思えば、必死になって他の有能な弁護士を探すんじゃないでしょうか? 若いから「思い込んだらまっしぐら?」とすると、その後の計算高い復讐と合わない気がします。 [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 7点(2007-12-29 13:13:52)(良:1票) |
438. 愛人ジュリエット
記憶喪失を扱った映画は腐るほどありますが、自分以外全員が記憶喪失という設定はめずらしいと思います。その設定を生かせる脚本を書くには高い力量を求められるからかも知れません。登場人物のセリフに含蓄があって、味わい深いです。舞台にしたら面白いかも。 私が映画に求める「想像力を掻き立てて欲しい」という要望に見事に答えてくれた映画です。単に「記憶喪失になる、あるいは身近な人が記憶喪失になるってどんなことだろう」だけではなく、「カルトのマインドコントロールってこんな感じなのかな」とか「天国とか地獄ってこんな感じなのかな」という想像をさせてくれました。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2007-12-28 15:11:34)(良:1票) |
439. ユナイテッド93
やっぱりプロパガンダ映画にしか見えません。TVドラマの「24」もそうですが、どうしても「テロとの戦争」を支持、あるは参加させようという製作者側の意図が見えてしまいます。それに加えて金儲けも出来て一石二鳥ですか? アメリカ人ならともかく、日本人がこれ見て誘導されちゃ駄目だと思います。太平洋戦争前の日本でもこういう世論誘導がなされていたことを肝に銘じるべきじゃないでしょうか? [CS・衛星(字幕)] 3点(2007-12-28 01:46:29) |
440. 私の頭の中の消しゴム
これはアルツハイマー病を主題にした映画ではなく、材料として使った映画だと思います。だから恋愛映画として見た人の評価が高くて、アルツハイマーの映画だと思ってみた人の評価が低くなっているんでしょう。後者を見たいなら別の映画を探した方がいいと思います。 「現実と違う」というのは当たり前だと思います。現実に近づけようとするなら「ドキュメンタリー」というジャンルで作りますよね。 病気を「材料」として使うべきではないという意見もあるかもしれませんが、私はありだと思いますし、大昔から文学の材料にもなってます。 最後、主人公が途中で夫に気づいて、でも「夫に迷惑をかけたくない」「自分でなくなった姿を見られたくない」と思って、気づかない「演技」をするのかなー、と思ったら違いました。もしそうだったら、泣いていたかも知れません。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-12-28 01:28:53) |