441. 赤ちゃん泥棒
身をきられるようにつらいことがギャグになってしまうのって、映画の出来とは関係なく、いや。 [ビデオ(字幕)] 4点(2004-01-21 23:13:14) |
442. クルックリン
ある黒人ミュージシャン一家の家族ドラマ。妹や弟とともにこういうホノボノ、しみじみした自伝的作品を作るとは、シャイなリー監督の本当の素顔が垣間見えるような感じです。さすがに音楽もよかった。ただ私はやっぱりスピーディで切れのよいリー作品が好きなので、観た当時は正直なところ、イマイチと感じました。基本的に少年少女ものは好きなのですけどねえ・・。とはいえ、いつもの過激とも見える作風が苦手な人にこそ、見てほしいかも。良作です。 6点(2004-01-21 12:07:12) |
443. 禁じられた遊び(1952)
《ネタバレ》 ナナ・ムスクーリのアルバムを聴いていたら、この主題曲も入っていて、これがなかなかよく、本作のことも久々に思い出しました。初めて観たのはまだ小学生のときでした。冒頭の空襲のシーン、ラストの駅頭での別れのシーンは、子ども心にも衝撃でした。大人になってから見直したとき、「禁じられた」「遊び」がどういうものだったのか改めて認識し、とても不思議な感覚にとらわれました。「え? 遊びってこのことだったの?」。映画は、子どもたちが死を理解できないことを、それが自然だとも、戦争の被害でこうなのだとも、わかったふうに解説はしていません。混沌としています。子どもがときに残酷な一面を持っていることも、戦争が知らず知らずのうちに人の心を麻痺させることがあるのも、私たちは漠然とですが、知っています。どこまでが子どもの無邪気さで、どこまでが戦争被害なのかなどと、答えなんか出さなくてよいのでしょうね。ポーレットという少女は本当はスクリーン上にしか生きていない存在だけれど、確かにあそこにいたし、今でも圧倒的なリアリティで私の心の中に残っています。みんながラストに衝撃を受けたのは、あの子がこれから迎えるに違いないもっと残酷な運命を思ってのこと。だけどそこは描かずに、重たい感動を与えた、あの描き方はやはり見事だったと思います。 8点(2004-01-19 23:41:26)(良:1票) |
444. 渋滞
初々しかった黒木瞳が見られるくらいが、唯一のポイントか? そのあたりに注目してみると、もしかしたら「ひょっとしたらひょっとする」かもしれません。 [ビデオ(邦画)] 4点(2004-01-18 20:04:43) |
445. 誘拐報道
《ネタバレ》 誘拐してはみたものの・・という展開に、妙にリアリティがあったような気がします。だから何?と聞かれそうな気もして困っちゃうんだけど、誘拐の動機はやっぱり確かお金に困ってだったと思うから、もしかしたら今観たほうがジワッときそうかな・・。萩原健一の娘役でおそらくこれが本格デビュー頃だったと思われる高橋かおりが、本当にかわいかったんですよね。そのせいか、この映画のCMはこの子一人が出ていたような記憶があります。小柳ルミ子も殆どノーメークのおかみさん役をがんばっていたんだけど、その後地味な「女優」に転身したわけでもないわけだから、これとか「白蛇抄」で本格女優をめざしているかに見えたのは、どういう戦略だったわけ?と不思議に思えてしまいます(「白蛇抄」、登録したいけど、見てないから差し控えます。でも、見てない作品は登録できないような風潮になってしまって、残念だなあ・・ちょっと納得いかないです・・)。 7点(2004-01-17 21:10:56) |
446. 化石の森(1973)
何だかコワイ話。これくらいしか正直なところ覚えていません。主役の萩原健一はインターン医師の役でした。愛らしいチンピラを演じた「約束」の翌年、名作「青春の蹉跌」の前年の作品だということ、今回改めて確認しましたが、篠田監督の演出がよかったのか、ちゃんとエリートに見えた記憶があります。でも、正直なところ、前記の2作のほうが魅力的な作品でした。広い講堂で萩原が何やら講義しているシーンは印象に残っています。篠田監督は、ディテールについてはうまい人だなあと思いますが、訴求力は弱いような気がしますです。 7点(2004-01-17 20:52:54) |
447. 刑務所の中
《ネタバレ》 まっとうといわれる社会生活を送っている人は、何々会社の誰々とか、誰それの夫とか息子とか、それぞれ役割を背負って生きているわけで、そういうものがとっぱらわれた、1個人としての生き方や生活には、哀しみもあるけれど、どこか身軽さや気軽さがあるわけで、そういう日常の気楽さ、おかしさや悲しさというものが、よく表現されていました(こういうシチュエーションて、病院の入院生活なんかにもあるわけで、私は「塀の中」は知らないけれど、自分の入院体験になぞらえて、見ていました。「ファンシィダンス」のお坊さんライフにも近かったような?)。もうすぐ出所、という人のほうが元気がなかったのも、何かリアル(笑)。俯瞰でのカットとか、色々な場面で、「これってショーシャンク・・への皮肉?」と思わせる箇所も幾つかありましたね。役者さんも皆さんよかったけど、やっぱり山崎努のつぶやきや表情がすごくいい。当時ほかに出ていた映画でのストレスをここで解消していたのかナ、なんて思ったりして。でもやっぱり一番目をひいたのは食事の充実ぶりなんですけど、終盤、アルフォートをガメて部屋の仲間へのささやかなおみやげにする展開もありかと思いきや、やっぱり一人でルールを守って食べたんだなとわかり、危険を冒して?!1ヵ月に1度の(違った?まあとにかく滅多にないイベントというわけですよね)お楽しみをフイにするわけないか、と納得しました。やけに楽しそうに見えるけど、ねずみ色の囚人服、ちょっとでもラインからはずれちゃいけないとか、トイレの作りとかは、旧態依然。他の先進国の人がこれを見たら、いつの時代だよ、と思うだろうなあ、なんて。でも、そういう怒りや不満を中の人々にほとんど語らせない表現が、かっこよかったです。崔さん、ずいぶん渋くなってきて、ステキ!よ。 7点(2004-01-16 10:45:11) |
448. ぼくらの七日間戦争2
「全然期待しないで観たら、ひょっとしたらひょっとする」というところに期待をかけて、4点とします。 [ビデオ(邦画)] 4点(2004-01-15 18:50:02) |
449. 戦争と人間 第二部 愛と悲しみの山河
太平洋戦争のさなか、反戦活動につき進んでいく若者と、その恋人である資産家令嬢を、山本圭と吉永小百合が演じていて、まあかなりはっきり覚えている場面といったら、それっきりないんですがね(アセアセ)。そもそも、社会正義に燃える若者に寄せる乙女の純情、はいいとしても、なんでそこに「身分違いの恋」という、わざとらしいダブルのハンディキャップを設定しなけりゃならんのだ、という感じも、今から思えばするのですが、まあ歴史ロマンの趣きを演出するには、このくらいのクサさは、目をつぶるしかないかもね。戦後の左翼活動などとは一線を画す、当時の彼らの立場や、特高、と言われた警察の取り締まり担当者との攻防、なんていうのは、私ら昭和20年代生まれは、それでも言葉としてけっこう読んだり聞いたりしたものでした。事実として、監獄での拷問で亡くなった活動家、後遺症でからだがおかしくなった人についての記録は、残されています。そういう出来事の参考資料として、こういう映画は残っていってほしいなと思ったりします。先日、満州事変前に、中国に渡っていった、というエピソードの出てくる映画を観ていて、そのことが意味することを若い人はなかなか気づきにくいようだな、なんて思ったもんでね・・。ところで、この第2部と1部は確実に観た記憶があるものの、第3部完結篇を観た記憶がどうもありません。あらすじを某サイトでチェックしたら、山本圭が演じた反戦活動家は、それでも軍隊に入り、しかし戦地でさえも、己の意思を貫いた、という記述が(まるで先日のTV「さとうきび畑・・」のさんまさんみたい!?)。いやはや、ということは、やっぱり間違いなく見なかったようです。完結篇を観てないとは何でやねん、と自分につっこんでも仕方ありません。どなたか、3部を観た方がいらしたら、レビューしていただきたく、何卒宜しくお願い致します。 7点(2004-01-15 18:04:11) |
450. 戦争と人間 第一部 運命の序曲
『人間の條件』が有名な五味川純平原作で、社会派監督の山本薩夫、主な出演者は旧・日活のスターたち、という、今思うと、少し変てこな取り合わせの映画ですが、学校の授業では常にカケアシになってしまう現代史、特に太平洋戦争に突入する頃の旧満州での出来事について、少しは人並みの知識や感心が出来たのは、この映画のおかげかも。満州での利権拡大をもくろむ伍代家という実業家一家の人々を中心に、色々な人がうごめく群像劇であります。何か、今じゃありえないような、当時のオールスターキャスト、という感じで、石原裕次郎も出ていたようです(実は失礼ながら、さっぱり記憶になかったのだけど)。後で、総チェックしていただいて、主な出演者を追加していただいたら、それだけでものすごいスペースをとることになるんじゃないかしら。浅丘ルリ子が気性の強い長女役だったです、確か。この頃はお人形のような彼女が好きじゃなかったのですが、最近はその魅力を再認識しているところです。若い人にもファンが増えているとか。また観たいのですが、ソフトが市販化されてないようだし、観るチャンスがなかなかなさそうなのが、残念。 7点(2004-01-15 17:45:04) |
451. メーン・イベント
かなり無理矢理こじつけた、といった感じのプロットでした。ライアン・オニールは確かいったん引退してしまった?ボクサー役で、ひょんなことからまたリングに上がるのですが、スポーツおんちの私が見ても、全然ボクサーには見えなかった。でも、これまた思いがけずマネージャー?をすることになったバーブラとのお笑いコンビぶりはそう悪くなかったと思うんで、私は楽しめました。7点くらいかな。でも、ほかの人が見たら4-5点がせいぜいかもしれません。あ、そうそう、でも主題曲はけっこうよかったですよ。平均6点くらいにはいくかな? 7点(2004-01-15 17:25:18) |
452. サイコ(1960)
初めて見たのは中学のときだったか高校だったか・・。こわくてこわくて、最後のあたりなどは、ほとんど薄目で見て、2度目か3度目に見たときやっとしっかと見た覚えがあります。ただ正直なところ今見たらどうなんだろ、やっぱりショボイんではあるまいか、と心配でたまらない。そもそも実は、ヒッチコックがそう好きじゃないから、ガッカリしてもいいや、とも思うんだけど、最後までトニ・パキにつきまとい、彼をうんざりさせたこの映画に、かつてのファンがガッカリしちゃったら、彼がかわいそう。何かのきっかけで偶然見てしまったら仕方ないけど、今後も自分から積極的には見ないだろうなあ、と思います。それにしても、新しい映画を作ったヒッチコックはやっぱり大したものだとは思いますが、これの製作にゴーサインを出した責任者は、もっと偉かった!と思います。昔の斬新な映画を思い出すとき、最近一番思うことは、それですね。お金を出した、製作を決定した、という人がいなかったら、どんな映画だって世の中には出てこれなかったわけですもの。 8点(2004-01-14 23:22:33) |
453. スチュアート・リトル2
この作品の丁寧な作りこみに惚れました。8点です。 スチュアートの毛が、成長したため?か、お手入れがよくなった?ためか、フサフサと伸びて、「1」より可愛くなっています。 「1」で、「スチュ、かわいくない」と思った人も、観ていただきたいな。 もっとも、私は「1」のときも、かわいいと思ったんですけどね。 で、今回、シャマランは脚本にかかわらなかったみたいですね。それが吉と出たんじゃないでしょうか? 「1」が気に入った私ですが、意外にも本作のほうが面白かったです。 観ているうちに、特に終盤の大活躍には、だんだんスチュがマーティに見えて来て嬉しくなっちゃいました。 吹き替えなんかで見ずに、ぜひマイケル・J・フォックスの声で楽しんでいただきたいものです。 スターが病気で画面には出られなくなっても、こういう活躍方法でバックアップするハリウッドの企画力って、さすがだなあと思います。 もっともマイケルがビッグだったからこそとは思うけど。 でもへこたれていないマイケルって、やっぱり今でもビッグスターだと・・。 こんなに楽しい映画に出演し続けているんですもの、嬉しいです。 本作はそれでも1から見てくださいね。 スチュがリトル家にやってきた経緯がわからないと、このシリーズは楽しめません。 このホンワカ味をまた楽しみたいから3もぜひ作ってほしいけれど、2は、お兄ちゃん役・ジョージのほどほどの成長に合ったストーリーだったので、もし「3」を作るとしたら、またまた彼の成長にふわさしいストーリーで企画する必要があって、そこがネックかも!? 彼がとてもイイ味だから、ほかの子役なんか起用してほしくはないです。 おっと忘れるとこでした。今回、1で憎まれ役だった猫のスノーベルがいい、いいと聞いてたので、どんな活躍をするのか(笑)と思っていたら、かわいいピエロ役でした。 次作があるなら、今度はまた違うキャラ出して、がんばってほしいものです(笑)。 8点(2004-01-14 15:45:01) |
454. BACKTRACK/バックトラック
まつまり、アメリカ版「RAMPO」ですかね。どっちもたいした事ないのも同じ!? [映画館(字幕)] 5点(2004-01-14 10:43:38) |
455. KAMIKAZE TAXI
役者さんたちがすごくいいんですけど、とにかく長い。途中で正直、眠くなりました。いくらなんでもふつう、もっと短くしないか?と思ってしまうほどなんですが、でもそこをガマンすると、ラストはなかなかです。原田監督作品としては、『金融・・』や『突入せよ・・』と比べたら小品ですが、こっちの方向での作品をもっと作ってほしい、と個人的にはそう思います。 7点(2004-01-14 10:29:07) |
456. 扉の影に誰かいる
夫婦だったチャールズ・ブロンソンとジル・アイアランド(ブロンソンより確か先に亡くなってしまった、かわいい女優さん)、そしてトニ・パキの共演。タイトルからわかる通りの、サスペンスものですが、同じくブロンソン主演で大ヒットした「雨の訪問者」などと似た路線かと思うと、これはそうではありません。「サイコ」風味がちょっと交じり合ってました。内容にあまりそぐわないタイトルだったような気がします。細部はよく覚えていませんが、トニ・パキとジルのほうが夫婦役で、ブロンソンが記憶喪失者、という配役がなかなかオツだったと思います。かなりハラハラしたので、7点にしておきます。 7点(2004-01-14 10:20:08) |
457. かわいい毒草
とんでもない悪女に振り回される二枚目の話がなぜ映画になるのか、高校生だった私には理解不能でした。 [映画館(字幕)] 5点(2004-01-14 10:04:42) |
458. のっぽ物語
アイドル時代のトニ・パキとジェーン・フォンダ(確かこれがデビュー作?)の、大学スポーツもの。トニーはパスケ選手。ジェーンは今でいうチア・ガールみたいな扮装もしていたと思うけど、これまた観たのは30年以上前で、よく覚えてません。トホホ・・。でも最近で言えば「チアーズ!」みたいなノリだったんじゃなかったかしら。タイトルも示すように、カワイイ映画、という記憶です。「サイコ」俳優になってしまったトニ・パキにも、かわいらしい時代もあったのだ、ということ、お知りおきくださいな。 6点(2004-01-14 09:48:33) |
459. 楡の木蔭の欲望
今回のトニ・パキの相手役は、ソフィア・ローレン。よく考えると、当時の彼の相手役は、年上のちょっと怖い顔した人が多かったのねえ・・。フシギだ。後年、ニガムシ顔だった彼も、この当時は甘い顔をしていた、ということかしら? ファンだったくせに、私も「サイコ」以降の顔つきのほうが強烈で、あまりよく覚えてないなあ。アセッ。で、これは今回調べてしかと認識したのですが、これは、ユージーン・オニール作品の芝居が元になっていたのだそうです。知らなかったー。脚色が「戦争と平和」のアーウィン・ショウ、音楽は「十戒」のエルマー・バーンスタインという、当時の豪華版スタッフですね。わるいけど、デルバート・マンという監督さんの名前は、さっぱり知らないけれど(・・と思ったら、「西部戦線異状なし」の監督なんですね。びっくり)。作品そのものは、いわゆるファム・ファタールもので、地主の老人に取り入り、財産をのっとろうとした女、ローレンが、財産が息子のほうに行ってしまうと知って今度は息子のほうへ言い寄り・・といった具合に、何かミもフタもないようなお話。何かむせかえるような女くささと、大きな楡の木に当たる日差しによって画面が明るくなったり暗くなったりという表情を演出していたような、そんなうっすらとした記憶のみ残っています。何かやりきれないお話、といった感じでした。 5点(2004-01-14 09:34:21) |
460. 死んでもいい(1962)
ギリシャの誇る名女優、メリナ・メルクーリ主演で、(たしか)パートナーだったジュールス・ダッシン製作・脚色・監督による、ギリシャ神話に題材をとった作品。王妃と義理の息子の悲劇的恋路の神話「フェードラ」(だったはず)を現代に置き換えて脚色してました。息子役を、かつて私のアイドルだったアンソニー・パーキンスが演じたので、高校生の頃(なんで30年以上前よーん)TVで見ました。メリナ様のお顔がちょっと怖かったこと、元がギリシャ神話ということからか、様式美のような変わった美術だった(ようなうっすらとした記憶)こと、クルマで疾走して死へと向かっていく、思いつめたトニー様のお顔、これくらいしか覚えてません。面白かったかなあ・・ごめんなさい。おもしろーい!と興奮した記憶はないです。トニーが出てればいいや、だったので。つまんないなー、と思った覚えもないので、この点数です。メリナは後に文化相か何かなさったくらいの、ギリシャの名士だった方。アテネオリンピック近くなったらギリシャ・ブームか何か起きて、メリナ様の名前も少しは思い起こされるかな? 何となくそんな気もしてまいりますなあ・・。 6点(2004-01-14 09:01:11)(良:1票) |