461. エクソダス:神と王
ネタバレ 真面目な映画。 西洋古代史や神話に興味の有る人は、今まで想像や古い映画の中でしか観る事が出来なかった世界を最新の映像で実体験できるので意義深いのでは。 クリスチャン・ベイルはカメレオン俳優だけれど、良くも悪くもブルース・ウェイン役がハマリ役過ぎたので、どんな役を演じていても、 「家にバットスーツを隠しているのでは?」と思えてしまう。 多分本人も少なからずイメージ固定化に苦慮しているのではないかと。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-07-05 13:09:49) |
462. ローマの休日
ネタバレ 映画史に残る珠玉のラストシーン。 中学生の頃から何十回と観ているが、都度新しい感動をくれる。 記者会見場で記者一同を慈愛に満ちた表情で見渡し、その中にグレゴリー・ペックを見つけた時のオードリー・ヘップバーンの表情! これは100点でしょう。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2016-07-05 13:04:41)(良:1票) |
463. ピッチ・パーフェクト
ネタバレ 面白いんだけど、ゲロネタは止めて欲しい。 この点は日米の認識の違いを明確に感じる。 (トイレに食べ物を持ち込む描写とか) [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-06-27 12:59:33) |
464. フォエバー・フレンズ
ネタバレ キャスティングの妙。 容姿・境遇・生活環境がまるで異なる女性二人の友情を丁寧に描いた良作。 片方が病で亡くなる脚本は少々頂けないが、主役二人の名演は観て損はしない筈。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-06-27 12:54:50) |
465. デッドプール
ネタバレ 皆さん冷静に想像して頂きたい。 今自分の目の前に青い毛むくじゃらの男が何故かジャンプスーツを着て現れ、「人類平和の為にはなんだかんだ」と大真面目に話をし始めたらどう思われるだろうか? 全身銀色のマッチョな大男がやってきたら? 手足から何故か糸を出して飛び回る全身タイツの野朗が現れたら?? いわゆるアメコミ物映画の凄い所は、今や究極の域まで達したといえるCGI技術を味方に付け、一歩間違えば噴飯物の世界を大真面目に創り上げている事なのだと私は思っている。 そう思いながら私はこうも考えていた。「製作陣の皆さん、息が詰まってるんじゃないかな?」と。 誰でも、ずーっと「良い子」でいるのは大変です。 どうやら、私の考えは的外れでは無かった様だ。 のっけから過去のアメコミ映画が創り上げてきたお約束を徹底的に茶化しまくり、「善人」の集団であるXメンへの加入を皮肉たっぷりに断る主人公。 これ即ち、息の詰まったアメコミ製作陣の積年の思いをそのまま具現化しているのでは。 次回作も有る様だが、「俺ちゃん」には変に良い子にならずこのままで突っ走って頂きたいと切に願う次第である。 追伸 デートムービーでは有りませんからご注意を。 [映画館(字幕)] 8点(2016-06-14 13:21:38) |
466. クリフハンガー
ネタバレ 初見は映画館、CSで久々に鑑賞。 最も脂の乗っていた頃のレニー・ハーリンらしく、過激なアクションシーンの連打で見応えは充分。 ただ、女性主人公ジェシーが洞窟でコウモリの大群に遭遇して金切り声を上げる描写はいつ見ても違和感しか感じない。 あれだけ山岳に長けた女性が、既に何回も遭遇しているであろうコウモリ如きで騒ぐか? という下らない突っ込みでした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-05-26 13:30:04) |
467. 共喰い
ネタバレ 「ごちそうさん」以来、注目している若手俳優の菅田将暉が主役を張る作品として期待して鑑賞したが、観ていて辛すぎた。 女性を蔑ろにする生々しい描写も有り、一回観ればもう充分。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-05-26 13:25:03) |
468. スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間
ネタバレ 群雄割拠のゾンビ物に一石を投じる作品で有る事は確か。これは素直に認める。 過剰な演出は最小限に留め、余計なセリフやナレーションで脚本の不備を補う描写も無い。 だけれども・・・ 主人公含め、痛いのだ。 登場人物が皆、痛い程に馬鹿なのだ。 残念ながら私は感情移入出来なかった。好き嫌いがハッキリ分かれる作品。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-05-26 13:19:02) |
469. ザ・パシフィック<TVM>
ネタバレ モノトーンの映像で綴られるオープニングが、秀逸な音楽と併せて印象深い。 青春群像劇の様相が強かったバンド・オブ・ブラザースに対し、本作は主人公3名の独白をそのままドラマにした様な作品。 戦いの舞台が「地獄の戦場」として今尚語り継がれる南方戦線であり、敵は日本兵だ。 仕方の無い事だが、やはり見ているこちらもどうしても気が滅入ってくる。 しかしながら、本作ではバンド・オブ・ブラザースに唯一欠けていたと思える女性陣の取り扱いが鮮烈で、そこが印象的だ。 主人公の一人、ロバート・レッキーがメルボルンで出会う女性しかり、ご近所の女性ヴェラさんしかり。 あんな酷い戦争を実際に経験したのだ、帰還してから食事の前にお祈りをせず一途にヴェラさんを見つめてしまうのも痛い位に共感出来る。 つくづく、戦争などしてはいけないと言う思いを強くした次第。 追伸 ジョン・バジロンの奥様は、伴侶の戦死を知って以降も生涯独身を貫いたそうだ。これもまた泣ける話である。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-05-10 13:41:08) |
470. ロシアン・スナイパー
ネタバレ 直球勝負の邦題、まぁ、他の邦題は付け様が無かったのでしょう。 あちらは男性の主人公が戦争の狂気と現実の狭間で徐々に精神を病んでいく話に対し、 こちらは女性が主人公の作品らしく、悲恋のエピソードを交えつつ戦争と国家に翻弄されていく運命を描いた物語。 とにかく、実在の人物であるリュドミラ・パブリチェンコを演じたユリア・ペレシドさんが、これ以上無い位のはまり役。 恋人でも有った上官が自分をかばい戦死した直後、国威高揚の為に重傷の身で無理やり銃を掲げた写真撮影をさせられるシーンは気の毒でしょうがない。 軍人の女性を主人公とした戦争映画自体、かなり珍しい部類に入ると思うが、やや冗長な演出・構成ながらも各シーンはしっかり作られているし、 主人公を取り巻く俳優陣も皆良い演技をしています。 鑑賞して損をする作品では無いと思います。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-05-10 13:05:32) |
471. ジャッジ・ドレッド(2012)
ネタバレ 予算不足を逆手に取り、シチュエーションをビルの中だけに限定したアイディアに拍手。 スタローン版と比較すると地味なのは致し方ないが、要所で見応えのあるシーンも有り飽きさせない。 新ドレッドを演じるカール・アーバン、全てを行動で語る、文字通り口数の少ない完璧な「教官」をクールに演じていてカッコいい。 残酷描写が多く観る人を選ぶが、是非お試しを。(求む続編作成!!) [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-04-07 13:19:35) |
472. ジャッジ・ドレッド(1995)
ネタバレ 【2025/1 久々に配信で鑑賞】 9年前の初鑑賞時は当時のレビューに書いた通り、私の本作に対する印象は極めて辛辣だった様だ。 いま改めて本作を観て、当時のレビューは些か思慮に欠ける内容だったと思ってしまう。 本作が公開されたのは1995年、S・スタローンが様々な作品に出演していた試行錯誤の時代。 ロッキーやランボー等の肉体派作品の印象が強すぎてそのイメージ打破に躍起になっていた頃だと思う。 そう考えると、無碍に本作を「下らない」とか「観ていられない」等と切り捨ててしまうのは残酷な様な。 真面目に観過ぎなのかもしれないが、一つの作品に関わった人たちのそれまでの人生等考えると、 表向きは陳腐な作品でも途端に意味を持ってしまうのが不思議だ。 本作の場合、S・スタローンの他にもう一人注目せざるを得ない出演者がダイアン・レイン。 私が歳を取ったのが最大の要因だと思うが、とにかく綺麗で可愛くて色っぽくて素晴らしい。 彼女も波瀾万丈の役者人生の中で本作に巡り合えていた訳で、色々と感慨深い鑑賞でした。 平均点UPに貢献させて貰いたいと思います。 【2016/1投稿】 絵に描いた様な筋骨隆々のスタローンが、失笑物のコスチュームを身に纏い縦横無尽に大活躍。 スタローンさん、自分のキャラを判っているのか天然ボケなのか、ご丁寧にあの口元だけ露出したヘルメットの出で立ちでいらっしゃる。 完全にB級の匂いがするが、ハリウッド映画に在りがちな無駄に豪華な共演者(なんとマックス・フォン・シドー御大まで!)や、 当時としては金を掛けたであろうSFXや特殊メイクの効果も有り、くだらない内容で有る事は否定しないが、なかなか楽しめる。 拾い物はダイアン・レイン、ジャッジのコスチュームもお似合いで楽しそうに演じてます。 なんだかんだ言いながら、CSで放送されたらまた観てしまうのでしょう。 [インターネット(字幕)] 9点(2016-04-07 13:12:58) |
473. フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ
ネタバレ 栄光のラジー賞作品、気合を入れて鑑賞しました! が... 正直に書きますが物足りないです。 もっと、「あんな事」や「こんな事」をしてくれるのかと思いきや、全部想定の範囲内。 まあ、あれ以上の描写だと上映する映画館が変わっちゃうだろうし仕方が無いのかと。 ダコタ・ジョンソン、可憐です。可愛いです。 あの表情で「なら噛んで」とか、「待ってたのかも」とか言われた日にゃ...ジュル。 エロオヤジですみません。 本国版ブルーレイを買ったので、鑑賞後に再レビュー致します...ジュル。(ごめんなさい) [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-03-07 18:59:48)(笑:1票) |
474. オデッセイ(2015)
ネタバレ 終始淡々とした描写で物語が進行するので、これ本当にリドリー・スコット作品か? と思ってしまった程。 肩の力が抜けたかの様な飄々とした語り口が心地よく、磐石な映像の緻密さと相まって娯楽作として素晴らしい出来。 冒頭のマーズ・ローバーを使用した地球とのコミュニケーションの取り方は宇宙開発マニアならばニヤリとさせられる事必至。 マット・デイモンが途中で変な事をしだすのではないかと要らぬ心配をしてしまったのはご愛嬌。 どうせ見るなら大画面の映画館で観た方が絶対に良いと思います。 [ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 8点(2016-03-07 18:51:33) |
475. ブリッジ・オブ・スパイ
ネタバレ 主役二人の演技がとにかく素晴らしい。 敵国スパイ:アベル役のマーク・ライアンズは他レビュアー諸氏が書かれている通り、過剰な台詞や演技は一切排除し、空気感や雰囲気でその人となりを観客に判らせる素晴らしいもの。これを映画に於ける名演技と言わずして何と呼ぶのか。 ドノバンを演じるトム・ハンクスも鉄板の名演技。自らの信念に基きアベルを「敵国のスパイ」では無く「一人の人間」として接する様は、恐らくご本人もこんな人なんだろうなと思わせる程に素晴らしいものだった。 私は冷戦時代まだ10歳にも満たない子供だった。なので想像しか出来ないが、米国内のソ連に対する恐怖は相当なものだった筈で、その中で敵国スパイの弁護を引き受けるなど、一般の我々には到底考えも付かない程の壮絶な覚悟があった筈だ。つくづく、モデルとなった方は凄い人だと思う。 物語途中からこの二人はしばらく顔を合わせる事無く、絶妙な緩急を付けた物語を経て終盤の捕虜交換シーンに繋がる。 二人が裁判で死刑を回避するまでの描写が緻密だったからこそ、橋のたもとで車を降り、ドノバンの姿を見つけた時のアベルの一連の描写が静かでは有るが分厚い感動を呼ぶのだと思う。(あの目の光の変化と、静かに橋を渡っていく時の演技!) 本作は公開から月日がある程度経過していて近所の映画館ではもう1回/日の上映しかしていない状態だったが、8割以上の観客で席は埋まっていた。 アカデミー賞候補になった事が影響しているのだとは思うけれど、こういう素晴らしい作品を観た時ほど、同好の士が多く居る事を改めて嬉しく・心強く思った次第。 [映画館(字幕)] 9点(2016-02-15 13:22:14)(良:2票) |
476. ロッキー
ネタバレ アカデミー賞に備え(祝ノミネート!)軽い気持ちで観始めたのですが、改めて素晴らしい作品である事を実感した次第です。 ロッキーの周囲の人々が不器用ながらも優しさを見せるシーン達がとにかく素晴らしい。 主人公が周りの人々に支えられながら、自分自身も厳しい練習に耐え一世一代の大舞台に向かっていく盛り上げ方の上手い事! 15ラウンドを戦い終え、愛する恋人の名前を切なく連呼する姿には思わず涙してしまいました。 前回の鑑賞は確か15年程前、私の記憶はどちらかと言うと試合のシーンばかり覚えていた様ですが、それなりに人生経験を重ねて 心の琴線に触れるシーンも変わってきたという事でしょうか。 今回の鑑賞では試合前の幾つかの細かい表現や台詞が心に染み入りました。 珠玉の名作です。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2016-02-08 19:15:27)(良:1票) |
477. シン・シティ 復讐の女神
ネタバレ 斬新な1作目と同等のレベルを維持するのはやはり難しかったのか、何とも地味な感じは否めません。 独特の世界観は流石なんですけどね。 「300 帝国の進撃」に続き、エヴァ・グリーンにひれ伏したい方は是非どうぞ。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-02-08 13:02:29) |
478. ザ・ウォーク
ネタバレ 劇場の大スクリーンで観なければ全く意味が無い作品。 「いずれDVDでも借りて観よう」と思っている方、止めた方がいいと思いますよ。 実話をベースにしたアトラクション・ムービーですね。これは。 [映画館(字幕)] 7点(2016-02-01 13:04:20) |
479. アバウト・タイム 愛おしい時間について
ネタバレ とても地味でご都合主義な作品だけれど、この「小物感」が何とも心地よい。 鑑賞した後に身の回りの人々に感謝したくなる。 庶民派の女王(勝手に命名)、レイチェル・マクアダムスもとても魅力的に撮られている。 個人的には妹:キットカット役の女優さんを見つけたのが嬉しい発見。 主人公は悪役面だけれどひ弱な見かけが上手く効果を発揮していて、はまり役だと思います。 (某SF超大作の将軍役で再びお顔を拝見出来るとは思ってもいませんでしたが・・・) [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-01-20 13:13:32) |
480. マレフィセント
ネタバレ 予想以上に面白かった。 とにかくアンジーがはまり役。この方、本当に楽しそうに演じていますね。観ていて気分がいいです。 鉄板の展開ばかりながら、チャラい若造王子のキスでは目覚めず、心からオーロラ姫を案ずるマレフィセント自身の「真実の愛を込めたキス」で 眠りから覚める展開はベタだけど感動してしまいました。 また、是否は別としてアニメと実写はCGと言う魔法のおかげでもはや垣根が無くなった事を痛感した次第。 絵には絵の、実写には実写の良さがあり、簡単に結論付けられる事では有りませんが、 今後の作品の幅は正に無限大だなと感慨深くなりました。 追伸:贔屓のシャーロット・コプリーもはまり役です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-01-19 13:18:08) |