461. 心が叫びたがってるんだ。(2015)
《ネタバレ》 いやぁ~恥ずかしくなるくらい青春してますね~。うんうん、若い若い。思春期の頃って、もがいて苦しんで、探して探して探しまくって必死に答えを見つけ出そうとするんですよね~。世の中にあるたっくさんの情報をなんとかまとめようとしたりもしますね。そんでもって分かった気になったりして。自分は、世界は、こうなんだと。でもそれって結局は主観が大半で、そこに客観性の要素はほんの数パーセントしかない。他人と触れ合って他人の言葉に耳を傾けてそこで初めて気付くこともたくさんある。そして人は成長していく。 この映画は、思春期の少年少女たちが心の中の殻を破いていく姿を、ミュージカルという題材を借りて描いた青春映画です。ミュージカルに奇跡はつきもの。青春時代に起きる様々な出来事も長い人生からしてみたらきっと、奇跡みたいなものなんでしょう。そういった点では非常に良く出来た脚本だと思います。ヒロインが舞台本番当日に逃げ出しちゃうのも、高校生だってまだまだ子供だな~って思えたし、その後絶妙のタイミングで帰ってくるのもドラマチックだしまさに奇跡で、わたし的にはアリでした。大人だって自分のことしか考えられない人ばかりなんだから、彼ら彼女らが自分の恋愛のことを優先しちゃうのも無理のない演出でしょ。 ただね~、出来ればもうちょっとミュージカルのシーンそのものを見せてほしかったな~。セル版のDVDかBlu-rayに特典として入ってるのかと思ったけど、調べてみたら入ってなかった。残念。 全体的に説教臭くならないギリギリのラインだと私は思えたし、青春を感じられて満足しました。 [DVD(邦画)] 7点(2016-08-28 09:00:32)(良:1票) |
462. ターザン:REBORN
公開時期が天下のディズニー様のジャングルものと被ってしまい、割りを食ってしまった不運な映画。話題性では完全にアチラに持って行かれちゃいましたからね。きっと興行主さんも、そりゃ~ないよ~、だったことでしょう(笑) さてさてそれで肝心の中身ですが、こりゃあもうシンプルイズベスト!というべき内容。勧善懲悪ですな。ターザンのその後の話なんですが、特に”その後”にそれほど意味もないようなあるような、なんか微妙な内容。だって単純に悪いことしている奴をターザンがやっつけるだけですから。でもそれがいい!単純明快で分かりやすい。だから頭空っぽで楽しめた。CGのクオリティもマジで凄い!あとターザン役のアレクサンダー・スカルスガルドはいい感じにターザンしてました。そのかわりジェーン役のマーゴット・ロビーは月並みな印象。個性的なところがあまりなく、しばらくしたら忘れちゃいそう。肌の露出が少ないためセクシーなイメージもつきにくい・・・ ・・・と思ってたらなんと!ビックリ!この女優さん、スーサイド・スクワッドのハーレークイーンだそうな。ブッたまげました!いや~分からんもんですね(^_^;) ただちょっと残念な点は、編集の粗さですかね。全体的にリズムが良くないんです。テンポではなくリズム。上がって下がってのリズムが細切れなんです。だから観ていて、ここで回想シーン? ここでラブシーン? ってなっちゃうんです。でもこの監督さんハリポタシリーズの人だって知って納得!だってハリポタってオムニバスですもんね。あれで変な癖が付いちゃったんですかね?だったら今度は群像劇にでもチャレンジしてみてほしいです。そっちの方が向いてそう。 とにかくこれ、映画館で観てこそナンボの作品です。DVDではそれほど”ターザン”を味わえないかもしれません。 観に行って良かったです。 [映画館(字幕)] 6点(2016-08-27 21:52:59) |
463. ゴーストバスターズ(2016)
良くも悪くもゴーストバスターズ。それ以上でもそれ以下でもない。ゴーストが街に現れてそれを退治する。ほんとうにただそれだけ。2016版ということの真新しさはなにもない。主人公たちが女性に変わり、映像がちょっと進化しただけ。3Dで観たけど、そんなにブッたまげるほどのこともない。ゴーストアトラクションって宣伝文句に期待した私がバカでした。(笑) ただなんと言いましょうか、へんに冒険していないぶん、安心感はあります。安心して楽しめます。寅さん映画の安心感みたいな。それだけですから本来なら5点が妥当かな~、とも思いましたが、やっぱりゴーストバスターズ好きなんで、贔屓目で6点にしました。 続編もし作るなら、今度は全く違うゴーストバスターズを見せて欲しいな。 [映画館(字幕)] 6点(2016-08-20 23:37:32) |
464. 家族はつらいよ
こういった映画を作ってくれる監督って他にいないのかな~。いいんだよな~こういうの。この味はハリウッドには出せないもんね。日本人による日本人のための日本映画。万歳!とてもほっこりできました。 ただラストがちょっと私はう~ん・・・でしたね。だってあれじゃあまるで東京物語を観て、その中のセリフに感化されたみたいで、他人の作品の力を借りるの?ってちょっとモヤモヤした。そりゃね分かりますよ私だって、山田洋次監督がめっちゃ尊敬している人のだっていうことくらい。ただね、それはそれこれはこれ、でキチンと分けて欲しい。作中に出すのはいいけど一番重要な役目として出すのはいかがなものかと、はい。 まあでもね、この映画の持つ独特の空気は、今の日本映画には貴重ですね。 [DVD(邦画)] 6点(2016-08-16 23:12:30) |
465. X-MEN:アポカリプス
《ネタバレ》 X-MEN大好きで全作品観ています。今作はニュージェネレーション・シリーズの最終章で、最大最強の敵の登場とあって、期待に胸を膨らませての鑑賞となった。OPの儀式のシーンはなかなかの出来。ていうかあれだけ仰々しくやらないと相手に乗り移れないんじゃ、一番最初はどうだったのかが疑問。元々アイツ自身の能力って何だったんだろう?いろんなミュータントに乗り移って力をつけていったらしいけど、最初から神と崇められるほど力を持っていたのか?千回以上乗り移るって相当だよ!よくまぁ~みんな言うことをきくもんですな。その辺が疑問に残ってしまった。 X-MENの持つテーマは一作目から何ら変わってはいない。しかし変わらないからマンネリ化もまた避けられない。良くも悪くもワンパターン。特にマグニートーくん。もうね、コロコロコロコロ変わりすぎ。敵になったり味方になったり。結婚して子供がいたのにもビックリ!よく正体バレずにいたもんだ。とにかくテーマが変わらない普遍的なものならば、もうちょっと見せ方の工夫がほしい。人類がミュータントを忌み嫌い差別するにしてもありきたりな演出で、はぁ~またですかな感じ。新鮮さに欠けます。 この作品から一作目の作品へと繋がっていくのだけど、はたして何の違和感もなくすんなり繋がってるのか?絶対にどこかしら、ん?ってなるとこあると思うな。 で、結論を言えば期待以上ではなかったけど、まあX-MENなんで単にそれだけでこの点数です。はい。あとやっぱりジーンが一番最強なんだと再認識させられた。それとプロフェッサーの永久脱毛の原因も・・・(笑) エンドロール後にまたまたお楽しみ映像があるので、最後まで席を立たずに、です。 [映画館(字幕)] 6点(2016-08-13 14:44:52) |
466. シン・ゴジラ
《ネタバレ》 この映画そのものは良い映画だと思います。監督のこだわりも十分伝わりました。そしてゴジラに関しては、ケチのつけようがないほど最高の仕上がりでした。 その上で言わせてください。好みではないんです。どんなに名曲と言われる音楽でも、好みでないものは誰かにとっての名曲でしかないんです。この「シン・ゴジラ」も多くの方々にとっては名作なんでしょう。それは良いことだし、私だってできればそこに入りたかった。この映画を自分にとっての名作にしたかった。でも好みではなかったんです。悔しくて仕方がありません。めちゃくちゃ楽しめた人たちが羨ましいです。 では何が好みでないのか。それは喜怒哀楽。怒ったり笑ったり泣いたり。現場にも会議室にも怒号や悲鳴はなく、血や汗もない。ゴジラも人間もあまり感情的でない。めっちゃとんでもないほどの破壊活動をしてもなんかクールで冷静。まるでゴジラも人間もどっちも優等生みたい。優等生なのは別にいいけど、もうちょっと感情の起伏があったっていいじゃないですか。そこが結局好みの問題なんですね。 でもね、この映画は本当にすごい映画だし間違いなく歴史に名を残すと思いますよ。ただ・・・ただただ、好みではなかったな~・・・(^_^;) 私は『怪獣王ゴジラ』が好きなんだと、改めて知る結果と相成りましたとさ。ちゃんちゃん。 [映画館(邦画)] 6点(2016-07-29 21:50:47)(良:1票) |
467. アーロと少年
《ネタバレ》 観終わってからすぐに的確なコメントが浮かんでこなかった。一晩たった今でも正直、気の利いたコメントが出てこない。面白かった。逆転の発想が素晴らしい。CGのクオリティが半端ない!たしかに間違ってはいないけど、な~んか味気ない気もする。それ以外にもっとこう、この作品の持つ得体の知れぬ魅力を、うまい言葉で表現できないものだろうか。そう考えれば考えるほど迷宮にハマりこんでいく。あ~悩ましい・・・。 ラスト、四足歩行だった少年が二足歩行に変わるシーン、なんか・・・切なくなりました。いろんな意味で・・・。 [DVD(吹替)] 7点(2016-07-29 06:32:15) |
468. なくもんか
《ネタバレ》 もっとシンプルな内容のものを想像していた。ところが結構複雑で、一筋縄ではいかない話なので正直面食らった。面食らいはしたけれどなかなかどうして、曲者脚本家のクドカンらしく受け止めるこちら側の裁量が試されるような仕上がりで、けっこうボディーブローが効いてきますw 単なる喜劇・悲劇ではなく、その本質は純文学のような繊細さを持ち合わせている。それを大衆活劇というオブラートで包み、誰でも気楽に楽しめるものへと転換している。たいしたものです。 作品自体は結局答えらしきものを提示することなく終わってしまうが、それが逆にこの映画の本質を剥き出しにする結果となっている。阿部サダヲはこの先も本音を隠しながら生きていくだろうし、空き巣事件で出来てしまったご近所との溝は決して埋まらないと思う。内面では。弟の祐介も今後の芸能活動は決して明るいものではないだろうし、心の中の闇はそうそう晴れはしないだろう。またなによりも自分勝手な父親は結局自分勝手なままだろう。これこそがこの映画の本質である。体験してしまった悲惨な出来事は決して消えないし変えられない。ならば阿部サダヲのようにそいつにフタをするか、弟のように肥やしにするか。とにかく変えられないものにどう向き合っていくか。それがこの作品から発せられるメッセージなんでしょう。 連れ子の子達も本当は陣内孝則の父親の方がランキング的には上のはず。でも山ちゃんを慕っていくことも処世術として自然と身につけていくんでしょう。 正直言ってこの映画、喜劇や悲劇というよりはホラーと言ったほうがいいかもです。だって誰も彼もが素顔を隠してなに食わぬ顔で飄々としながらも、いつ何時隠し持ったナイフを取り出すか分からないんですから。怖いです、マジで。 恐ろしい映画です。はい。 [DVD(邦画)] 6点(2016-07-24 14:30:41)(良:1票) |
469. ファインディング・ドリー
《ネタバレ》 とても続編とは思えないくらい脚本が素晴らしい!もっと的を絞って言うなら、ドリーの設定が秀逸すぎ。なぜなら前作の脚本なりキャラクター設定が練られた時に、ドリーの細かな設定がその時点で出来上がっていたんじゃないか、そう思えてしまうほど全くもって違和感なく、かつ自然すぎるんです。というかまるで当たり前みたいに。もうね、アンビリーバボー!です。はい。 記憶障害を持つドリーを主人公にすることによって、この「ファインディイング・シリーズ」の持つメッセージ性がより明確になった。前作では多種多様な障害や弊害、思想やポリシーを持ったキャラが登場したが、今作も近視のジンベイザメや引きこもりの水ダコは登場するものの、焦点がドリー一本に絞られているため、とてもスッキリとした印象になった。 前作の良かった点は、広い海の世界を冒険する父親と、その真逆に狭い水槽の世界で奮闘するニモ、という好対照の展開が面白く、各キャラが持っている弱さを克服していく点にあった。今回は海の中の冒険はほとんどなく、施設内での冒険と、ドリーの障害を持ちながらもポジティブに生きていく姿だけで、どちらかと言えばスケールダウンした感もある。しかし、あえて余分なものを排除したのが功を奏してか、何度も言うように非常に分かりやすく、とっつきやすくなった。 ただ難を言えば、海に戻りたくなかった水ダコのハンクが海に戻った時の心情の変化が希薄なのと、そのハンクがトラックを難なく運転してしまう描写はさすがにやりすぎだろうと思いました。 同時上映された短編「ひな鳥の冒険」。これまた傑作でした。あとエンドロールは最後まで観ましょう! [映画館(吹替)] 6点(2016-07-23 20:02:43)(良:1票) |
470. ファインディング・ニモ
父親の成長、子供の成長。それによって子離れ親離れをする物語。擬人化された海の生き物たちがとにかく素晴らしい。これを観てから水族館になんか行ってみると、きっと今までと違った楽しみ方が出来そうです。 [DVD(吹替)] 7点(2016-07-20 19:59:08) |
471. X-ミッション
《ネタバレ》 ●犯人グループの顔の特徴が似たりよったりでキャラが没個性しまくり。 ●主人公の内面がイマイチでピンボケしまくり。 ●散々偉そうなことを言いながらも資金に困って銀行を襲い、さらに銃撃戦までやっちゃったらもはやただの強盗グループじゃん。 ●ノーCGというのがこの映画の売り文句だけど、鉱山を爆発させて降り注ぐ岩石群の中をバイクで疾走するシーンは、どう見てもCGだろ! ●でも退屈しのぎにはちょうどいいかも。 [DVD(字幕)] 5点(2016-07-18 22:07:14) |
472. エージェント・ウルトラ
《ネタバレ》 DVDを自宅でくつろぎながら観たのが良かったのか、レンタル代分くらいは楽しめましたね。映画館だったらこうはいかなかったかも。 ただね~、粗探しじゃないけどどうしても”?”が多すぎて、レンタル代分の楽しさも実のところ危ういというのが本音です。 ?その1・・・監視役の彼女は彼が街から出れないことを知っているのに、旅行に行けなかったことを残念がるのか意味不明?水着見ながらため息ついてたよね。 ?その2・・・欠陥品だから計画を中止したのに、結局諜報員として彼を使ってるってどういうこと?意味わからん。ヽ(  ̄Д ̄;)ノ ?その3・・・車でスーパーマーケットに突っ込んで来るなら左右に分かれて待機し、下りてくるところを一斉攻撃すればいいのに、なんでご丁寧に全員奥へ奥へと引っ込んでいくだよ!それでも訓練受けた特殊部隊かよ!意味わからん! ?その4・・・というか人質があるんなら逃げる必要ないやん!投降を要求すればいいだけじゃん!毎度毎度人質の使い方悪すぎて、もっと頭脳派の悪党を見たいもんです。 ?その5・・・最後に出てきたボスみたいな人がどんなポジションでどんな人物なのかよ~分からなすぎて、それこそ?のオンパレードですわ。 てな感じでとにかく消化不良映画に殿堂入り決定ですねw 楽しめた、と冒頭で言っておきながら結局これですわw ヴィクトリア役のコニー・ブッリトンさんがキャリー・フィッシャーにしか見えなかったです。これって自分だけかな? 最後のスーパーマーケットでの戦いはやっぱり地味、というか面白くない。同じ地味でもデンゼルワシントンの「イコライザー」の方が緊迫感と戦い方の洗練さがあって全然面白かった。もっとあれこれ創意工夫して戦ってほしかたよ。ウルトラなんだからさ! [DVD(字幕)] 4点(2016-07-11 22:04:57) |
473. ブラック・スキャンダル
《ネタバレ》 実話だから言ってもしょうがないけれど、身内に犯罪者がいても議員にはなれるのね。そこが不思議で仕方なかった。まあそういう州もあるんでしょう。 予告編ではFBI・マフィア・政治家、この三人が手を組んだ、みたいな印象を与えてくれたが、実際は政治家の弟さんはほとんど何も絡んでこないから、なんだよ~、てちょっと肩透かしをくらいやした。 でもまあ淡々とはしているけれど、ジョニー・デップの怖さが視聴しているこっち側をグイグイと引き込んでくれるから、それほど飽きることなく最後まで観ることができた。家族の秘伝の味。ここのシーンがとにかくトラウマになるくらい怖かった~((((;゚Д゚)))) ただね、やっぱり映画そのものの評価は微妙になっちゃいますね。総合的な魅力に、あと一歩足りないものを感じずにはいられない。ほんとうに惜しいです。 個人的にはFBI捜査官のコノリーを演じたジョエル・エドガートンが、ジョニー・デップの怪演を引き立てる控えめな芝居をしていて好印象でした。最近はなんでも監督までされたようで、機会があったら鑑賞してみたいです。 [DVD(字幕)] 5点(2016-07-10 17:31:16) |
474. アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅
《ネタバレ》 ティム・バートンからまだ監督業の浅いジェームズ・ボビンへとバトンタッチされたんですね。ここのサイトで今まさに知りました。通りであの独特な雰囲気が無かったわけだ。逆に、奇妙奇天烈摩訶不思議な世界が私たちの住んでる世界と大差なく感じてしまい、なんだかワンダーランドの世界に迷い込んでる気にあまりなれませんでした。 伝えたいメッセージやテーマを誰でも共感しやすくするために、人間ぽさ、人間らしさを織り込み過ぎですね。「時間」という概念は多くの人達にとってどうすることの出来ないもので、人によっては「悪」になったり「宝」になったりとまさに様々です。そんな「時間」を扱った今作は、ファンタジーの要素がタイムトラベルというSFな要素によって影が薄れ、そんなことを気にしないくらい他のファンタジー要素があれば良かったのですがそれがほとんどない!主要キャラたちは前作で触れちゃってるし、新キャラのタイムも特にこれといって魅力ゼロ。もっとこう、おおぉ!とか、どっひゃー!とか、そういった感嘆符だらけのワンダーランドを期待していました。 転んで頭をぶつけるというシチュエーションも、もっと違った見せ方出来なかったのかと。はい、そういったとこです。 過去に捉われずに前を向いて生きていこう!共感度の非常に高いテーマなだけに、私的にはもったいない出来だな~と感じました。 [映画館(字幕)] 5点(2016-07-09 17:18:48) |
475. インデペンデンス・デイ: リサージェンス
《ネタバレ》 映像の技術は素晴らしく進歩してるのに、お話自体はまったく進歩してません。(´~`) 敵の女王を倒したらハイおしまいって、アイデア他にないのかよ!敵も敵で、自分たちにとって不利になる他の星のエイリアンを捕まえるのに、なんでわざわざ女王自らノコノコ出て行くねん!そんなのわんさかといる配下にさせればええやん。それとこれもよくあるけど、敵の陣地に乗り込んで特に苦労することなく簡単に脱出できちゃうのってどうよ?敵の攻撃全く当たらんしね(笑) それとね、あんだけ超巨大で圧倒的科学力をお持ちなのに、コア破壊の前にどうして人類をほっとくのさ?バカなの?人類側もなんかあまり悲壮感や絶望感もなく、オトボケな空気を醸しまくってて、何とかなるだろうで何とかしちゃうというB級感丸出しなありさま。 この監督に中身を期待するのはやっぱり間違いですな。 でも5点は付けました。出血大サービスですw 確かにお粗末ではあるけれど嫌いじゃないんです、こういう頭空っぽカウチムービーって。 (*≧□≦)ノ [映画館(字幕)] 5点(2016-07-08 21:30:41) |
476. TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ
《ネタバレ》 天国より地獄の方が楽しそうって・・・(^_^;) この映画、面白い面白くないの前に好きか嫌いかで分かれると思う。自分は嫌いだけど面白いでした。(笑) 嫌いな理由はつまらんモラルの問題。どうも年のせいかそういうことが気になってしまう。地獄が楽しそう面白そうじゃん!ていうイメージがおっさんには手放しで受け止めきれんのです。たかだかフィクションと言ってしまえばそれまでなんですが、やっぱ親目線になるとそうもいかんのですよ。子供に悪影響を与えなければいいんだけど・・・てなっちゃうんですね。なんか悔しいです。そういう自分が。 でもエンターテイメントとしては面白かったんです。故人の有名ギタリストの手が売ってたり、天国が図書館+カプセルホテルみたいだったり、勘違いで自殺と判断されたり、いきなりのCharとよっちゃんのギター対決とか、地獄にだけある裏コード”H”とか、とにかく飽きないしマンガマンガしていてバカバカしく、そして愛おしくなる。ズルイっすよ!こんな親目線泣かせで面白い映画なんて! あぁーくっそー!どうせならもうね、いっそのことシリーズ化して欲しいわ~。もっともっと色んなキャラで色んな地獄を見せて欲しい。色んな地獄グッズを見てみたい。それからCOZYと邪子のサイドストーリーとかもアリだよね。あぁ~やっべぇ~、完全ハマったなこりゃ。 追記1・・・天国と地獄は同じ「H」のイニシャルじゃ!←さりげないけどなんか、深いな~・・・σ(-ω-*) 追記2・・・天国にあった「SEX」のボタン。あれ押すとどうなるんだ!? すっげぇ気になったぞい! [映画館(邦画)] 6点(2016-07-03 20:23:28) |
477. ウォークラフト
《ネタバレ》 この手のファンタジーものはどれだけその世界観、その設定を受け入れられるかで感じ方が変わってくると思う。本来なら荒唐無稽な空想世界なわけだから、頭空っぽで楽しめばいいだけのはず。しかし日本の漫画・アニメ文化は何年も前から、独自の世界感を徹底した細かな設定で構築し、私たちに提供し続けてきた。その結果、世界中にマーケットが拡大し、今や日本経済の一端を担うまでに発展した。このことからも分かるように、どっぷりとその繊細で神経質なほど細かな漫画・アニメ文化に浸かってしまった私は、そうそう簡単にノー天気モードにシフトチェンジしにくい体質になってしまっていたんです。 で今回のこの「ウォークラフト」ですが、ファンタジーもののお決まりのごとく人間・ドワーフ・エルフ・魔法使いたちが一つの世界で共存共栄しているわけです。そこに別世界の住人であるオークたちが侵略をしてきます。人間たちは他の種族に共に戦おうと呼びかけますが、誰も彼もが自分の身は自分で守れと言って協力しません。不思議なことにオークに襲撃されてるのは人間の村だけなんです。でも国王が死んだら急に共に戦うと言い出す始末。なんだかな~。 納得がいかないというか消化不良なことは他にもあります。オークたちを率先してリーダー的立場に居るのが魔法を使える奴なんです。コイツの魔法は生き物の生命力・命を吸い取って自分の力にしてしまうというトンデモな能力。こんな恐ろしい能力はいずれ仲間をも破滅しかねないと、オークの中のある種族の長が反発します。そしてこの長が魔法使いに1対1の決闘を申し込みます。しかしピンチになった魔法使いは反則である魔法を使って勝利してしまい、多くの反発を買うことに。自らの命を捨ててまでみんなに魔法使いの恐ろしさを伝えたかった長の努力が報われた、と思いきや反発した連中の命を吸い取って、これでもまだわたしに逆らうか!と脅したらみ~んなあっさりと従う。えぇぇ!!??ですよ、マジで。そりゃ~ないっしょ。 そもそもそんだけすごい魔法があるんなら、なにも戦士に戦わせなくてもその魔法で敵なんかいくらでも倒せちゃうでしょ。いやマジで。 てな具合に細かなことを気にしすぎてしまったせいか、思いのほかドハマリするまでにはいかなかったです。ただね、やっぱり個人的にこういう毛色の作品は好きなので、ど~しても甘甘になっちゃいますね。なのでサービスして6点です。はい! PS:国王の安っぽさは何とかして欲しかったな~・・・www [映画館(字幕)] 5点(2016-07-02 00:17:13) |
478. 仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル
ここ最近の「MOVI大戦」は、昭和ライダーや東映の懐かしきキャラを登場させたり、話や作り方がシリアスなものが多かった。それはそれで楽しいし個人的にはアリなので問題ない。しかし今作はそれらのモノとはちょっと一線を画している。鎧武はシリアスに。ドライブはコミカルに。その両者がいい感じにまとまっていて非常にバランスの良い仕上がりに。特にお互いの変身アイテムを交換しての変身は最高にバカバカしくも、絶妙な楽しさを提供してくれた。ラスボスの本陣に突っ込んでいく過程での漫才みたいな掛け合いも、他のMOVI大戦ではあまり見られなかった光景で、そうそうこういうのを見たかったんだよな~、てすっげぇ歓喜しちゃいました。本当に面白かった。 まあね、重箱の隅を突けばそりゃあいくらでもアラは出てきますよ。でもね、私は先にも述べた楽しめた要素だけで十分腹八分目になれたので、これ以上言うことはありません。 [DVD(邦画)] 6点(2016-06-04 20:35:09) |
479. デッドプール
《ネタバレ》 家に帰ってきてこのレビューを書く時、点数は6点にしようと思ってた。でも落ち着いて考えて、この映画をもう一度観たいか?て自問自答してみたら答えはNOだったので5点にした。6点を付けさせてくれるだけのパワーはなかたってことですな。 さてさて本題に入りますが、まず初めにこの映画、正直日本でウケるのはちょいと難しいかな。アクションに関してはまあまあ楽しめる。楽しめるんだけど、いかんせん予告編でこれでもかって見せられたシーン以上のものがさほどないのが痛い。期待していたメッキくんとチビッ子くんの活躍も、想像の範囲以内でこぢんまりとしちゃっている。それとウケにくい最大の要因は、あちらのお国柄が前面に出まくっているワルノリで、どうにもこうにもノリきれないんですよね、日本人の感覚では。クスクスっていうのも確かに何箇所かはあるんですが、それが爆発的なものとはならないんです。しばらくしたら忘れちゃいそうなクスクスなんです。観客を手玉に取っている作風も、それが吉と出ているかっていうとこれが微妙で、こっちとしては、はぁ~そうですか~、な感じ。それじゃあドラマパートはどうかっていうとこれまた微妙なんです。喜怒哀楽のバロメーターの針が激しく動くことはなく、終始凪状態という有様。そんなんだからもう一度観たいって気持ちにもならないし、日本ウケも難しいかな?て。 出てくる敵も面白味に欠ける。見た目も能力も繰り出す技も。なんか普通すぎ。てか地味。名前にこだわるネタもピンとこない。 こうやってレビューを書いてみて、あ~やっぱりこりゃあ5点止まりだな、て改めて実感しちゃいました。 PS:このキャラクターを「X-MEN」で使うのは相当バクチになるな、て思いました。まあそれはそれで興味はありますが。( ̄ー ̄)ニヤリ [映画館(字幕)] 5点(2016-06-04 19:44:49) |
480. ズートピア
《ネタバレ》 「まるで人間世界」というキャッチコピーそのままでした。予定調和やご都合な感じもそれなりにはあるが、それでも十分楽しめたのは、観客を常に意識した製作陣の努力の賜物だろう。でっかいアイスキャンディーを小分けして売るアイデア。駐禁の瞬間を瞬時に聞き取る耳のアイデア。ブルーベリーの実と凶暴化する弾が似ているアイデア。ナマケモノが実はスピード狂だったというアイデア。こういった様々なアイデアのおかげで本当に楽しい映画体験が出来ました。 ただ難を言えばジュディとニックの二人だけがほぼ活躍し、その他のキャラたちはやや蚊帳の外といった点か。水牛の署長、チーターの受付係、ライオンの市長、アルマジロの大家、などなど、もうちょっと何かしらの場を与えてあげても良かった気もした。水牛ならではとか、アルマジロらしさとか、せっかくその動物なのだからその特性や特徴を見せて欲しかった。まあ時間的制約もわからないでもないけどね。 あとはせっかくのアニメーションなのだから、もうちょっと縦横無尽に動き回るアクションシーンを増やして欲しかったかな。結局印象に残ったのが、ネズミたちの世界での追っかけこくらいでした。 宣伝文句の「まるで人間世界」のおかげで大方の想像通りな内容でしたが、それでも素直に観て良かった、て思えた映画でした。 追記:この世界での、空や水の生き物たちってどうなってるんでしょね。 [映画館(吹替)] 7点(2016-05-29 19:51:56)(良:2票) |