481. ヴィンセントが教えてくれたこと
《ネタバレ》 とにかくビル・マーレイが最高。ただこの人、どうやって生活してんだろうって、そのことがずーっと気になって仕方なかった。退役後の年金とかですかね?でもそういった描写はなかったし、逆に口座はマイナスになってる有様。もうわけわからんです。それに最後は売春婦とその赤ん坊と暮らすことになったみたいだけど、この先どうやって生活してくんですかね。不思議。 「聖人も欠点だらけ。なぜなら聖人とは人間にほかならないのだから」ヴィセントを聖人として取り上げたオリヴァーくんの言葉。 すっごく胸に響きました。ただこの言葉、後々考えてみると、人間みな聖人ってことになるな~て気付いた。 そうなるとヴィンセントとを聖人として特別扱いできなくなり、主旨からズレてしまう。でももしかしたらそれがこの作品の狙いなんですかね。あなたも私もみな聖人。根っからの悪はいない。てね。でもヴィンセントの努力は奥さんの洗濯と猫の世話くらいで、他には見当たらない。彼の何らかの変化があればよかったけど何もなし。最後も結局タバコは吸ってるしロクでもないのは変わらない。彼こそが聖人、て言われてもやっぱり押し付けがましく見えちゃいます。 つまらなくはなかったし、そこそこは楽しめた。でも結局はありがちな、深いようで浅いお気楽モノ映画留まりでした。 [DVD(字幕)] 5点(2016-05-29 10:10:44)(良:1票) |
482. ラスト・ナイツ
劇場公開時は大コケ。忠臣蔵をモチーフにした作品。監督はあの紀里谷和明監督。正直DVDをレンタルするのを迷いました。迷ったけど、まとめ借りでお得なシステムの数合わせでレンタルすることに。「CASSHERN」や「GOEMON」のような奇抜なものを想像してたけど、これが正統派というか何とういうか、とにかくまともなんでビックリ!でも結果的はいい意味でビックリになったけど。前2作はどちらかというと自分の趣味を観客に押し付けている感じがしたけど、今作は押しつけではなく惹きつかせようと感じた。グイグイ引き込まれていった。ドラマティックなこともサプライズなことも特にはないけど、その分役者の演技と映像の力で惹きつけてくれるので、なんか甘美な世界を堪能できた。観て良かったと素直に思えた。 [DVD(字幕)] 7点(2016-05-19 21:07:02) |
483. ブリッジ・オブ・スパイ
《ネタバレ》 実話が元ネタとはいえ、敵国のスパイを弁護するなんて、こんな話食指が動かないわけがない。さらに言えば監督がスピルバーグで脚本がコーエン兄弟。んでもって主演がトム・ハンクス。いったいどんだけ食指を動かさせるんだよ。なので観る前から期待値はかなりMAX状態でした。で観た感想はというと、うん面白かったです。スピルバーグのこだわりも随所に見れたし、緊迫感ある演出もなかなかでした。ただこの映画はアレですね、トム・ハンクスを正義の味方的に捉えちゃうとダメですね。私は始まってからかなりの時間そう勘違いしちゃってました。だからなぜそこまで若い学生にこだわるのか今ひとつ理解に苦しみました。でもその苦しみも急にぱっとなくなり、あぁそっか~、と晴れ晴れしくなりました。トム・ハンクス演じる弁護士は、ただ単に仕事バカな人間なだけだったんです。バスで10人けが人が出てもその事故を一つの案件と捉え、10人分の保険料ではなく1件分の保険料しか保証しないと主張する。そんな男。そんな男だからパイロットも学生も一つの案件として捉えたんでしょう。ソ連のスパイの男もこれまた絵に描いたような仕事バカ。ただただ任務に忠実なだけ。だから弁護士との間に、敵味方を超越した信頼関係が芽生えたのでしょう。この映画は与えられた仕事を最後までやりきった男の話です。と言っちゃうとなんだか拍子抜けですよね。確かに間違ってはいないけど、冷戦という背景があることで単純ではない重みが増している。いつ本格的な戦争が起きるか分からない状況下での駆け引きは、正直法廷の何十、何百倍もの緊迫感がある。そこがこの映画の醍醐味。ただなぁ~、実話だから仕方ないんだろうけど、弁護士の悪戦苦闘さが少々物足りなくも思えたのも事実です。うまくいきすぎ感が感動へと昇華しきれないんですよ。なので7点止まりです。ソ連のスパイを演じたマーク・ライランス。ここ最近で一番、すっげぇーと感じさせてくれた役者さんでした。マジ素晴らしすぎ! [DVD(字幕)] 7点(2016-05-08 17:22:20)(良:1票) |
484. ギャラクシー街道
何一つとして笑えなかった。三谷幸喜にしては下品なネタが多かった。いろんな星の宇宙人たちが集まるダイナー。ていう面白そうな要素を全く生かしきれていない。何でも可能なトンデモな設定が逆に裏目に出たのかな?あと、とにかくテンポが悪い!痛快なBGMも流れないし、ただただ登場人物たちにダラダラと話させてるだけ。期待して損した! [映画館(邦画)] 2点(2016-05-07 18:32:16) |
485. シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
《ネタバレ》 【超・ネタバレあり!注意!】 いや~めっちゃ面白かった!もうサイコーでした。思ってた以上にストーリーも良くって、なんだよいいじゃんかよ、でした。予告でいやっちゅうほど見せられてきたキャプテンとアイアンマンが戦う理由も、単に意見が合わないとかコイツ気に入らないとか、そんな単純なことだけじゃなく、裏で巧妙に罠を仕掛けていた奴がいたのには正直一本取られた気分でした。ここで私事ですが、この罠を仕掛けていた人物を演じたのがドイツの俳優でダニエル・ブリュールっていう人。この人がとにかくトビー・マグワイアにどことなく似ていて、何度もあれ?あれれ?ん?トビーなのか?ってなっちゃいました。だって今作には新たなスパイダーマンが登場するんですもん。そりゃあね、トビーが出てたらビックリこきまくりでしょ。もう鑑賞中は気になって仕方なかったです。帰宅して調べて違ってたんで、ホッとしたのとちょっぴりガッカリの何とも言えない気分になりました。 話がトビーで脱線しましたが、冒頭で発言したようにとにかくめっちゃ面白かったです。新キャラで登場するブッラクパンサーやスパイダーマンも人物描写に手抜きがなく、必要最小限の情報で上手くまとめてました。まあスパイダーマンはある程度知ってるテイですが。それに新シリーズも始まるのでそっちでどうぞ的な感じでした。エンドロール終わり後に告知があります。 そして一番の目玉であるアベンジャーズ同士のバトルですが、これがもう言うことなし!チームバランスもいいし、誰と誰がどんな戦い方をするのかもアイデア満載で飽きることがない!とくにアントマンがいい活躍っぷりなんですよ。小さくなったり大きくなったりをうまいこと利用して戦ってるんです。小さくした車を相手に投げて元の大きなサイズに戻したり、アイアンマンスーツの中に潜り込んだり、そして極めつけはな、なんと!巨大化ですよ!戦隊ものかよ!って思わずツッコんじゃいましたw この巨大化が予想外過ぎて、あたしゃニンマリが止まりませんでしたね。スパイダーマンが「帝国の逆襲」をオマージュした戦いを見せてくれたのも、さらにニンマリでした。この辺のコミカルさが、後に発覚するキャプテンとアイアンマンの因果な確執に対して、いい感じで清涼剤的な役割を果たしてくれて、明と暗のバランス良い仕上がりになってます。 でそのキャプテンとアイアンマンの確執ですよ、いっちゃんうわっ!ってなったのは。まさかね、ウインターソルジャーがトニーのお父さんとお母さんを殺害してたなんてね。ビックリです。これが裏で巧妙に仕掛けられた罠への隠し玉だったんですよ。ソコヴィアでのアベンジャーズVSウルトロンとの戦いで家族を失った普通の人間が、どうやって復讐をするのか。超人的パワーも待たない人間が。その答えがこれ、仲間割れ。同等の能力を持つ者同士を戦わせ破滅させる。トニーが家族との最後の別れのシーンを演説した件がここにきてうまい伏線となって効果を表すんですよ。もう感情は沸点に!聞く耳持たない状態に。アイアンマンの暴走がとにかく痛い、哀しい、切ない。アイアンマン、トニー・スタークも心のどこかでは分かってると思うんです。洗脳されてて仕方なかったってことは。ただその仕方なかったを素直に受け止めきれないんでしょうね。気まずいまま両親と永遠に会えなくなってしまったそのモヤモヤが、もしかしたら邪魔してるのかも。人間の弱さってやつですかね。 キャプテン・アメリカの冠が付いた作品ですが、これはもう立派な裏アイアンマン4です。はい。トニーが別れ際にキャプテンに言った「その盾は父が作ったものだ!お前に持つ資格はない!」もうね、この台詞が精一杯の抵抗で、ほんと、ここまでさらけ出した姿にたまらなく哀愁を感じちゃいました。 今回のこの作品で、アベンジャーズシリーズが提示したいテーマが分かった気がしました。正義ってなんだろう?ですね多分。人それぞれが持ってる正義がある。どの正義が正しいかなんて正直分からない。人の正義に従うのか。自分の正義を貫くのか。正義に対する責任はどうするのか。いろんな形の正義を問題提起として投げ掛け、観客に委ねてるんでしょう。わたしは優柔不断なので決めかねませんw さてさてアベンジャーズシリーズ、まだまだ新キャラ新シリーズ待ってるようですが、漫画漫画な面白部分と、深く暗く悩める人間ドラマ、その両方をうまいこと融合させていってほしいです。この「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」のように。 最後に、もし前作「ウインターソルジャー」の内容を忘れてるようでしたら、見返すことをオススメします。なぜなら、誰だっけこの人?みたいな人物が何人か登場しますので。観ておいたほうが絶対いいです。あと出来れば「アントマン」も、ね。 [映画館(字幕)] 8点(2016-04-29 15:38:52)(良:1票) |
486. 007/スペクター
《ネタバレ》 しかし毎度毎度どうしてこうもアホなのか。凄腕で多種多様な道具を駆使する殺し屋007。その007を捕まえておいて身につけているものを全て剥ぎ取らないのか?腕時計とか怪しいと思わないのか?ほんとうにアホである。敵のボスがヘリで逃げる時もご丁寧に川に沿って飛行するし、ボンドとマドレーヌを始末したいはずなのにドアは簡単に開き縛ってる紐も簡単に切れちゃって、全くもってアホである。アホ過ぎてリアリティもなにもあったもんじゃない。良かったところと言えば、OPの死者祭りと、懐かしき好敵手ジョーズを彷彿とさせる強敵の登場くらいですかね。あとカーアクションに全くもってスリルを味わえなくて、どうしたんだ007映画!てちょっと憤りを感じてしまいました。 [DVD(字幕)] 5点(2016-04-24 22:17:27) |
487. バクマン。
《ネタバレ》 ●アニメ版「バクマン」全話鑑賞済み。 ●良かった点・・・出演者全員が良かった。ほぼ全ての役者さんたちの演技力、ハマリ具合いが素晴らしい。特に佐藤健と神木隆之介のコンビは文句なく最高!高校生ってこうだよな~、な感じを無理なく自然に演じていて、ビックリするぐらい高校生そのものでした。小道具からセットまで、美術のこだわりが半端ない!エンドロールの単行本のアイデアが秀逸!そうきたかってやられました。 ●悪かった点・・・入院中の最高と亜豆のシーンが少々だるい。それにカット割りも単調で変化に乏しい。高校生で未成年の最高が入院した先に、保護者らしき人物が一人もいないのは不自然すぎる。アニメ版では母親が編集長とやり合うシーンがあった。上映時間の都合上省いたのだろうが、もう少しうまいことやってほしかった。 ●総評・・・元ネタを知っちゃっているので正直分からないが、新妻エイジのキャラは観客に伝わったのだろうか?元々はスカウトされて上京してきていて、その上京する条件も「自分が『ジャンプ』で一番人気の作家になったら、自分の嫌いな漫画をひとつ終わらせる権限」を要求したトンデモない奴だって。『バクマン。』という作品の魅力は、この裏主人公な存在である新妻エイジの魅力であり、天才として高い位置にいる彼を、知恵と努力で立ち向かう最高と秋人の魅力に他ならない。なのでこれ1作品で『バクマン。』の魅力を語るのは非常に難しいですね。 難しいですが、一つの作品として生を受けてしまったからには評価しなければならないわけで、まあやっぱりどうしてもエイジのキャラが満点でないのと、その代わり最高と秋人は素晴らしかったので結局差し引きゼロの平均点ですね。はい。 [DVD(邦画)] 5点(2016-04-24 10:47:34) |
488. レヴェナント 蘇えりし者
《ネタバレ》 水の音、風の音、木々の音、静寂、自然界が生み出す様々な音。雪、山、川、空、土、石、木々、自然界が生み出す様々な景色。それら音や景色を臨場感たっぷりに体感させてくれる。そんな映画です。熊に襲われるシーンが一番のクライマックスで、あとは何一つとして盛り上がりません。ただただ自然の美しさや過酷さを思い知っていくだけです。ディカプリオ様の演技もほとんど一人芝居の一本調子。別に悪くはないし体当たりで挑んでいる姿には敬意を評したい。だけどそれが最優秀かというとハテナである。この映画自体も撮影技術等の水準地が上がっているだけで、幾多ある復讐劇モノと何ら変わらない。故にディカプリオ演じる主人公グラスの人間性があまり複雑に浮かび上がってこない。ラストの復讐を天に委ねる件も、なんか都合良すぎです。だいたい「天」じゃないしね。ネイティブ・アメリカンだしね。ただね、じゃあ観る価値がないかというとそうじゃない。むしろ劇場で観てほしい。こういう映画は劇場で観てこそナンボですから。先にも述べたように、映像と音響は圧巻の一言です。日々の喧騒を忘れ、雄大な自然に身を委ねる。そんな2時間36分です。 [映画館(字幕)] 6点(2016-04-23 12:55:00) |
489. グラスホッパー
《ネタバレ》 伊坂幸太郎原作の作品が好きなので鑑賞しました。原作は未読です。結論から言うと私が思っていたモノとは違いました。二重三重にも交差する思惑や陰謀みたいなモノを期待していました。終盤でタネ明かしがありますが、正直都合良すぎる点が多い。もし違う行動や結果だったらどうしてたのか?予測不能な出来事が起きてた方がサスペンスとしては面白いのに、まるで思い描いた通りに主人公・鈴木が動いてくれるなんてありえないでしょ普通は。そもそも彼があの会社に潜入しなかったらどうしてたんだろうね?それにその鈴木を会長のいるところに連れてかれてたらどうしたんだろう?あれこれやっぱり腑に落ちません。ただ殺し屋稼業の人たちの、なんか救いようのない描写は良かったですね。なんなら、彼らだけの話でも良かったかも。 [DVD(邦画)] 5点(2016-04-21 18:54:18) |
490. PAN/ネバーランド、夢のはじまり
《ネタバレ》 失敗した!大いに失敗した!DVDをレンタルして観てしまった!悔しい!悔しすぎる!これは絶対に映画館で、それも3Dで観なきゃダメなやつじゃんか!あー悔しい!もう完全にアトラクション・ムービーじゃないか!話なんか二の次三の次!どれだけ面白い体感ができるか。その1点だけ。ほんと、映画館に行けばよかったよ。トホホ・・・。 妖精さんたちあんなに強いのに、なんで最初の戦いで負けちゃったんだろう?不思議・・・???? [DVD(字幕)] 6点(2016-04-18 21:40:32) |
491. 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド
1作、2作と連続鑑賞しました。1作目よりはドラマ部分にそれなりの波があって、多少なりとも見るべき点はあった。ただ1作目であれだけわんさかいたはずの巨人たちがほとんど出てこないのには頭を傾げてしまいました。どこいったんだよアイツらは!謎の部分に関しての回答はまあこんなものかなと。ただどうして巨人化なのか?そこが曖昧すぎ。その辺も後々解明されてくんですかね?噂によるとまだまだ続きを制作するとか。どうなんでしょう?もし作られたら今度は劇場で観てみるかな。〇〇ランナーかよ!てツッコまないで済むことを願ってますw ps:脇役の人たち。生き残りそうな人と死ぬんじゃないかな人。まんまなのはどうにかならんですかね。 いーじょー! [DVD(邦画)] 6点(2016-04-10 21:45:26) |
492. 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN
原作のファンではないのでこだわった先入観なく観れた。思ってた以上に特撮に関しては良く出来ていた。巨人と普通の人間との距離感やスケールの違いも、なかなか計算されてて臨場感があった。カット割りも、派手にカメラを動かすことなく、ワンカットワンカットをかなりの時間と手間をかけて繋いでいくことで、落ち着いた画角の中に疾走感ある画を表現することに成功している。これはハリウッド映画によく見られる手法で、監督がかなり勉強&チャレンジしてることが伺える。日本映画が不得意だったアクションシーンに一石投じてくれたことに感謝したい。ただ一つ難を言わせてもらえば、立体機動装置のワイヤー目線とか、その他動きの中のアップがもう少しあっても良かったかな。次は照明。光と影のコントラスが視覚的に絶望や恐怖を煽る役目を見事にはてしていた。ありがちな暗すぎて何をしているのか分からない状態になっていないのも評価したい。特撮や編集・照明などの技術的部分に6点献上です。脚本に関しては各キャラクターの設定がどうにも中途半端。特に主要キャラの3人はその背景がイマイチ伝わらないし、友情や愛情に共感しにくい。結果、ただ漠然と巨人と戦っていることを淡々と観ていることに。自分はもともと映像だけを目的に鑑賞したようなものなで、特に目くじら立てることもなかったです。でもまあ脚本が良いに越した事はないんですが。 [DVD(邦画)] 6点(2016-04-10 21:17:47) |
493. 探検隊の栄光
《ネタバレ》 B級、C級、Z級の映画は、馬鹿らしいことをどれだけクソ真面目にやってるのか。そのクソ真面目さに、どれだけ映画に対する愛を感じられるか。どれだけやりたいことを貫き通しているのか。この探検隊の映画にはそれらがほんの少しだけは感じられた。少しだけなのはもっと弾けて欲しかった。もっとこう熱量を感じたかった。隊長が反政府軍の前で演説するシーンだけが、クライマックスで一番の見せ場になってしまっているのは、テーマや主張をそこだけに集約してしまっているからだろう。それとバカバカしさに反政府軍とか変なリアリティを盛り込んで、仕舞いにはこの撮影隊との出会いで政府軍と和解という、これまたバカの天敵である”感動を促す嘘”をついてしまったせいで、本来のバカバカしさが薄れる結果となってしまった。本物のヤーガが登場するのもやってほしくなかった。いるのかいないのか分からないこそ、そこに浪曼が生まれ、男たちのバカなノリが生まれるんだから。バカなノリに用意された説教や感動なんていらない。そういったものは作品の持つ愛おしいほどのバカから、自然と生まれてくるものだから。点数低めですが一応気に入ったシーンは、店の前にゴミを置かれて怒り心頭の店主を、勝手にアテレコで変えちゃったとこです。あれはウケた。 [DVD(邦画)] 4点(2016-04-09 19:29:05) |
494. 図書館戦争 THE LAST MISSION
《ネタバレ》 派手な戦闘シーンは、邦画にしてはそこそこクオリティがあり、ヒマつぶしの鑑賞には丁度いい。だがしかし、殺傷能力の低いと思われる武器でドンパチやられても、ただただ戦争ゴッコにしか見えず、堂上が殉職したんじゃないかと思わせる感動シーンも結局ピンピンしていて拍子抜け。劇中何度となく「死」という単語が出てくるが、誰一人として死なないし、誰一人として生死の境を彷徨わない。呆れちゃいます。それと今回は「図書隊」の存在意義を大きく揺るがす問題定義がなされ、おお!これは!ってかぶりついたものの、石坂浩二演じる司令官が退任して幕切れってなんだよ!拍子抜けpart2ですよ。いい加減にせい!岡田くんの格闘シーンとか結構良い仕上がりなだけに、中身のなさが痛すぎます。原作は賞まで受賞するほど高評価らしいですが、同じなのか全く違うのか気になります。手塚兄がすっごくいいキャラだっただけに、やっぱりあの終わり方は勿体無いとういかとにかくダメダメでした。 [DVD(邦画)] 4点(2016-04-01 20:34:48) |
495. ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション
《ネタバレ》 妹を助けるためにハンガーゲームに名乗りを上げたカットニス。彼女の運命はまさにここから始まった。なのにその妹がまさか味方の爆弾の犠牲になるとは・・・。 ただただ、虚しい・・・。 その虚しさを伝えるために長々と見せられ続けてきたのね。はぁ~ほんと虚しい。結局なんの感動も生まれなかったな~。 [DVD(字幕)] 3点(2016-03-28 21:38:18) |
496. 暗殺教室~卒業編~
《ネタバレ》 漫画の原作は読んでおらず、アニメ版を欠かさず見ている上での感想です。前作を見た時は知っている話が多く、うまいことまとめたなと思った。しかし今回はアニメでもまだ踏み込んでいない殺センセーの過去と最終決着で、まったくの未体験ゾーン。殺センセーの過去は科学実験によるもの、てことくらい分かりきっていたし、そこはそれほど重要ではない。重要なのは決着のつけ方。結果的には良い終わり方でした。ちゃんと終わらせてくれたんで、そこは素直に清々しかったです。主人公が教わる側から教える側になるというパターンも、この作品の本質からしてアリでしょ。映画「暗殺教室」がここにキッチリと完結したわけです。ただどうしてもアニメ版を見続けているせいか、物足りなさを感じてしまった。E組の生徒たちの成長がほぼ1作目で終わっちゃってるようだし、やはりA組や理事長との確執があってこそのE組かなと。はい。まあ時間的に厳しんでしょうね。あとは、殺センセーの疾走感とユーモアも少なかったかな。もっと色んな殺センセーを見たかった。でもブレてないし本筋はキッチリと通っているので、1本の映画としては上々の出来でしょ。ただ個人的感情メーターがさほど揺らされなかったので、平均点止まりにしました。 [映画館(邦画)] 5点(2016-03-27 14:36:45) |
497. 仮面ライダー1号
仮面ライダーゾンビ!? いやぁ~記念すべき45周年と、1号という冠を付けた華々しい作品・・・のはずなのに、色々とやらかしてくれちゃいましたね。もはやツッコむとかいうレベルじゃないです。友達とライダーごっこをしたり、ライダーカードを集めまくってた少年時代。永遠のヒーローで普遍的な憧れである仮面ライダー1号、そして本郷猛。そんな1号ライダーをよくもまぁ~イジリ倒してくれたもんだ。「子供だまし」という言葉があるが、この映画はまさに「大人だまし」ですね。制作サイドは役者「藤岡弘」に心酔しすぎ。気持ちは分かるけどもっと「1号」と「本郷猛」をしっかりと見て欲しい。ついでに言うなら「地獄大使」もね。とにかく「藤岡弘」の色が濃すぎます。何人かの子供は途中飽きてましたよ。(^_^;) 次はなんだ!V3か?頼むから同じ轍を踏まないで!お願い! [映画館(邦画)] 3点(2016-03-26 18:03:36) |
498. バットマン vs スーパーマン/ジャスティスの誕生
《ネタバレ》 【めっちゃネタバレ・注意!】 この映画にレックス・ルーサーが出るっていう情報を得た人なら、なんとな~く薄々勘付いていたと思います。そう、スーパーマンがバットマンと戦う理由が。想像通りスーパーマンは最愛の人をルーサーに人質に取られ、止む得ず戦います。ただバットマンがスーパーマンと戦う理由、動機、がちょっとどうかなと。仲間や知人の犠牲や恐るべき力だけでは、その他大勢の人たちと何ら代わり映えがない。もっとこう、バットマンだけの視点での動機や理由付けがほしかった。てかさ、散々倒すべき存在と豪語してた割には、母親が人質に取られてると知ってあっさりと仲間になるってどうよ!えーーーっ!!ですよ、マジで!最愛の人を犠牲に市民を助けたダークナイト。あのシリアスさが懐かしい・・・。それとレックス・ルーサーだけど、結局最終的に彼は何をしたかったんだ。バットマンを処分しスーパーマンを配下にでもして世界征服?ん~そんな素振りどこにも見当たらなかったな~。ワンダーウーマンのことも調べてたみたいだけどなんか消化不良。単なるイカレたサイコ野郎ってなだけなのかな?ま大した問題じゃないからいいんだけどね。この作品で描いて欲しかったのは、ゾッド将軍たちを倒すために多くの犠牲者を出してしまった、そのことに対するスーパーマンの葛藤。バットマンというダークな世界観と相まみえることでその辺に焦点を当てて、スーパーマンという超人的なパワーの恐怖をもっともっと浮き彫りにして欲しかったな。スーパーマン、もっと悩まなきゃ。恋人や家族のことばっかで、犠牲者に対する感情表現なさすぎよ。悩みすぎて暴走したスーパーマンをバットマンがいなす、とかね。はは。まだまだ書きたいことはあるけれど、キリがないのでまとめます。話の展開はある程度予想した通り。つまらないとかではなくあっ!と驚くようなことはなかった。単純に夢の共演と、これから始まるDCコミック版アベンジャーズにワクワクドキドキして楽しむ。もうそれだけです。はい!6点にしようか悩みましたが、個人的思い入れの強さで7点にしました。 ※バットマンはアイアンマンと好勝負が期待できそう。と鑑賞後に思いました。あしからず・・・。 [映画館(字幕)] 7点(2016-03-26 00:35:25) |
499. アンフェア the end
なんだかなぁ~・・・。コロコロと都合良すぎでしらけ鳥が飛びまくりw そもそも雪平が前作で入手した情報をなんたら大使館に持っていけばいいだけの話じゃん。そこをあえてスルーさせて無理無理作っちゃったから、蛇足感が半端ない!人気があるからって結末を、先に先に見送っていくとロクなことにならない。面白さが頂点にある時に潔く身を引いて欲しい。商売優先も分からなくもないが、作品の質を落とさぬ努力をもうちょっと感じさせて欲しい。邦画を応援している一映画ファンの心の叫びです。あしからず・・・。 [DVD(邦画)] 3点(2016-03-12 07:27:09) |
500. マイ・インターン
《ネタバレ》 想像の範囲以内で十分楽しめました。メールを削除しに行くとはけっこう笑わせてもらいましたよ。アン・ハサウェイも綺麗でチャーミングなんで、見ているだけで口角上がりっぱなし。デヘデヘです。ただ難を言えばデ・ニーロが夫の浮気現場を目撃してしまうシーン、ん?今の誰?て分かりにくかった。それぐらいかな。 [DVD(字幕)] 5点(2016-03-06 17:05:33) |