541. 黒い十人の女
ストーリーよりも雰囲気を感じる映画でしょうか。女が11人出てきているけど、脚光を浴びているのはそのうち数人だった。船越英二の、芯の無い魅力の薄い男っぷりにこちらも薄笑いを浮かべた。別の映画を見たときも思いましたが、玉緒さんって可愛くてなかなかの女優さんですね。 5点(2004-02-02 16:45:33) |
542. ベイブ
「あの、すいません」だって!この前髪のある豚ちゃん。なんて礼儀正しいんでしょう。羊の奥様たちが言うこと聞くのも無理ありませんな。ただ吼えるだけではダメよ、という教訓が含まれているかどうかは置いといて、出演する人間たちがジタバタと大げさなことをせず、構えた演技で抑えているので大人も飽きずに見られます。そしてやっぱり可愛すぎます。ベイブちゃんが。 7点(2004-02-02 16:31:23) |
543. ボーイズ・ドント・クライ
《ネタバレ》 この後味の悪さよ・・・。しかしどっぷりと見入ってしまった。心と体の性的バランスが一致しない主人公が、差別によって葬られていく、というのが主な筋立てだが、私はガールフレンドを横取りされそうになった男が、都合よく異質、異物の笠を着せて主人公を殺した風にしか見えなかった。つまり、性同一性障害の問題や閉鎖的な町という設定はぼやけていた。ヒラリー・スワンクの熱演はさることながら、いつもいつも独特のけだるさが抜けないクロエ・セヴィニーがとてもよかった。あるシーンで、「優しい人と話がしたかったの」と無邪気に主人公に話しかける顔が本当に可愛くて、この映画で唯一くつろげる場面だった。 6点(2004-02-02 15:27:42) |
544. Emma/エマ(1996)
《ネタバレ》 衣装がとても素敵で、グウィネスのあっさりした顔にぴったりです。それに、たびたび出てくる古き良き英国の風景も美しかったです。目に優しい映画。しかし、内容はというと・・・。終始おっとりとした、上流階級の皆さんの日常あれやこれや、といったところでしょうか。さほどの盛り上がりも無く、最後の結婚式シーンでは衣装とセットの美しさに目を奪われていたら終わっちゃった、という感じでした。 5点(2004-02-02 10:16:25) |
545. ファンタジア2000
映画が好きで、週に最低1本は見よう、と頑張っている私ですが、幾多の人間模様や大活劇を見続けて疲れることもあります。そこで探し当てたのがこれ。クラシックの名曲は心地よく、ミッキードナルドはもちろん、音楽に合わせて機敏に動く鯨やバレリーナ、フラミンゴに子どもも吸い付くように見入っています。ローマの松(本来4曲構成のうち3曲だけを使用)は、冒頭の1曲目は、子どもが縦横無尽に遊びまわる光景を元に作曲された曲で、鯨が跳ね回る雄大な映像とぴったり来るリズムが素晴らしいです。Made in Americaの威信をかけたであろうラプソディ・イン・ブルーはもともと大好きな曲。ラインを強調した色の少ないアニメーションと、シンフォニックジャズが洒落ています。そして、アンデルセンの有名な童話「錫の兵隊」は、ソ連国歌を作ったショスタコーヴィチの曲にのせて軽快な物語に仕立て上げてあります。無理にハッピーエンドにするのは如何なものかと思いますが、曲が明るいシチュエーションなので仕方ないか。その他にも美しい映像が沢山です。ながら見のつもりで買ったDVDですがすっかり感化されて、ショスタコーヴィチは本人演奏の英、独、仏の解説(読めなくて悲しい・・・)付きCDを探し当て、スコアまで購入しました。眺めては自己満足の世界です。他の映画とは毛色の違う「映像集」だと思っているので、同列の評価をするのはちょっと気後れするのですが、かなり楽しませてもらっているので8点にします。とてもありがたい作品。 8点(2004-02-01 19:00:38) |
546. ミュリエルの結婚
《ネタバレ》 う~~ん、私これ乗りきれなかったです。ミュリエルが家を出た後さあどうなる?!と期待していたのに、嘘で固めっぱなしの生活を続けているんだもの・・・。自分を受け入れてくれた友人ロンダにも嘘、そのうえ偽装結婚。お母さんを亡くしてやっと気づくというのはちょっと遅い気がしました。その他、横暴すぎる父、それに静かに夫唱婦随を続ける母、だらしない兄弟、浅いきっかけで心が通じちゃうロンダ、これまたいきなり心が通じる偽りの夫など、クエスチョンマークがずっとちらついていました。ただ、トニ・コレットの演技はなかなかのものでした。レイチェル目当てで見ましたが、若かりしころの彼女、J・ルイスにそっくりでした。 4点(2004-02-01 18:40:44) |
547. 奇跡の海
《ネタバレ》 真っ白で純粋すぎる主人公の愛を、ひどく不快なプロットで浮き彫りにした映画。主人公以外の人間の罪、そしてその自意識の無さに私は憤慨しっぱなしだった。鐘の音、あれを聞いたのは亡骸になったベスではない。夫ヤンなのだ。罪人の心をあっさりと 救うラストを見届け、ビデオを速攻で返却しにいった覚えがある。大憤慨だった。 1点(2004-01-31 17:55:36)(良:2票) |
548. インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
いい男揃いですな。でも、私は曲者好きなので。なんだかみんなしてゾロゾロした格好して大げさな芝居をしてました。キルスティン・ダンストを天才カワイ子ちゃんと思い注目したのはこの作品がきっかけです。でもな、これが一番可愛かったかも・・・。 4点(2004-01-31 13:03:11) |
549. ロッタちゃん はじめてのおつかい
ロッタちゃんロッタちゃん、おしゃまな生意気お嬢さん。このくらいの年齢の子どもが、なんだかとんでもない事を言ったりやったりするのは万国共通ですね。この映画が単なる子ども向きとして終わっていないのは、出てくる大人たちが、ちゃんと彼女の視線まで降りてきて彼女に接しているから。愉快だけどハラハラするような行動を、手を出さずに見届け、やさしく包んでいるから。だからただのドタバタにならない。敬服します。 7点(2004-01-30 19:20:29) |
550. 誘う女(1995・米)
いろんな意味で、イヤらしーいキッドマンをご覧になりたい方どうぞ、というところでしょうか・・・・。善人であれ悪役であれ脇であれ、私には魅力あるキャラクターがついぞ一人も見つけられませんでした。キッドマンを「ヤな女!」と思うように作ったのだから成功してるんでしょうが。Mディロンものん気過ぎますよ~。騙される高校生たちも・・・もしかしたら監督の狙い通りの感想でしょうか? 4点(2004-01-29 21:28:42) |
551. 最後の晩餐(1973)
前々から噂だけは聞いていて、ある日深夜のBSで放送があるのを知り、見ました。途中娼婦の一人が「馬鹿げてるわ」というシーンがありまして、わかってるのなら止めなさいよ、という感じ。こんな映像を作ることに何の意味があるのかさっぱり理解できなかったです。そんな事言いながら全部見た私も相当なもんだ。 2点(2004-01-29 21:11:42) |
552. ベスト・フレンズ・ウェディング
ルパート!!素晴らしい!!こんなチャーミングなゲイ友達欲しくなっちゃう。脇なのに、一番盛り上がるシーンとラストを彼がかっさらっている。ジュリアもキャメロンもコメディエンヌとしては及第点てところですが、ルパートがコメディでこんなに活躍するとは!御見逸れしました。007のオファーは無いのかな。 7点(2004-01-28 18:42:28) |
553. ベティ・サイズモア
唯一の楽しみといえばソープオペラ、という市井の主婦ベティが、ある事件をきっかけに自分を解放していく物語。先の展開が全然読めなくて、画面の前から動けなかったです。ちょっとうまく行き過ぎじゃないの、とも思いますけどね。妄想癖ありの悪役を演じたモーガン・フリーマンを、可愛いと思ってしまったのもこの映画です。 7点(2004-01-27 19:25:28) |
554. 案山子男(OV)
皆さんのご意見にフラフラッときて、ついにこの作品に手を出してしまった。えーまず感想。主人公結構好き。Jリビシのようにメジャーになって欲しい。彼の描く画もきれいでした。音楽まずまず。あと、空やトウモロコシ畑をきれいに撮ろうとして努力している様子がわからないでもないかも知れなかったりする。その他は諸先輩方と大方同じです。始まって10分くらいで「こんなちゃちい脚本で映画製作が可能なのか」と逆に感心した。監督はインタビューで「悪魔の毒々モンスターやカブキマンで育った」と言っているのでB級狙いなんでしょうが、なんかBがもつ独特のお馬鹿が足らない気がします。ヒロイン女優はこの監督の映画に出ずっぱりらしい。「マリサ・トメイだってB級からスタートしたのよ」と言う彼女はどう見ても高校生に見えない高校生役だった。今注目の寺島しのぶだって「シベ超2」出演のキャリアあり。頑張って欲しいものだ。よくよくインタビューを見ていたら、8日間で撮った映画だそうな。このお馬鹿ちゃんめが!!点数は、結構笑ったので4.5点。案山子は切り捨てるのが好きだったから切捨て4点!ブゥ。 4点(2004-01-26 13:26:55)(笑:2票) |
555. パリの恋人
目や耳でで楽しむ娯楽映画。「Take a picture!!」と言いながら階段を下りてくるオードリーの美しさよ。楽しい歌、踊り、優雅なジバンシィファッションで大満足。難を言えば、垢抜けないという設定のはずの登場シーンで、オードリーがもう充分チャーミングだったところでしょうか。 7点(2004-01-25 18:25:44) |
556. 赤い薔薇ソースの伝説
あまりなじみの無いメキシコ映画。総じて画面が暗かった記憶があります。母から虐められ、身を縮めるようにして生活する主人公は、作る手料理に想いが流れ出るという不思議な力を持つ。ずっと好きだった男性とやっと結ばれるラストで、その想いがオレンジ色に画面を染めます。 5点(2004-01-25 18:08:02) |
557. レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ
各シーンに沢山間をおいて、そこでトホホホ、という感じの笑いを誘う、実にカウリスマキらしいやり方。合わない方も多いと思いますが、私はなんだかんだ最後までトホホホ、と見てしまいました。あのトンガリ頭最高です。バスとかに乗ったら前の人突っついちゃうよね、あれ。触ってみたい。 6点(2004-01-25 17:33:54) |
558. Shall we ダンス?(1995)
草刈民代が窓際でくるくる回るシーンは、とてもきれいでした。あそこがたった一つ強く印象に残っています。監督が「私の奥さん、美しくて、素敵でしょう」と言っているのが聞こえてきそうです。私には、本当にそこのみです。 4点(2004-01-24 00:01:45) |
559. 愛と精霊の家
出演する役者はかなり豪華です。なのにこの印象の薄さは・・・。Mストリープ演じる予知能力を持つ主人公の半生。何でも先のことがわかっちゃうので、かえってお芝居がつまらなかったような・・・。 夫の横暴さを許し、小作人と子どもを作ってしまう娘もかばうマリア様のような主人公。何ゆえそこまでやさしいのか良く見えなかった。まだ駆け出しのギャロがちょこっと出ています。かなりアブない感じでした。 5点(2004-01-22 22:44:51) |
560. 青いパパイヤの香り
《ネタバレ》 「画」を見る映画という印象が残っています。美しくノスタルジックなベトナムの良家の風景は、ちょっと整然としすぎた感もありますが、何というか居心地の良さを感じるものでした。ストーリーに起伏は無くて、主人公の少女がただ黙々と働いていたという印象が残っています。ラストで、ひそかに想っていた青年と心が通じるシーンは、とても静かで直接的な表現はまったく無く見入ってしまった。でもこの時代設定にしてはうまくいきすぎかな。 6点(2004-01-22 19:16:52) |