41. 幸福のスイッチ
《ネタバレ》 うーん、何だろう。朝ドラより面白くない。 上野樹里は笑顔も似合うが、不機嫌ヅラもよく似合う。口を開けばグチグチネガティブなセリフが多く、最後までロクに成長しないストーリーに嫌気が差した。その分三女の愛想の良さは光ってたけど。 古き良き時代のノスタルジー?売ったあとのアフターケア重視も立派でいいけど、度がすぎるとつけこまれるのが世の習いっちゅうもの。そりゃ家電量販店が幅を利かせるわけだが、それもネット通販に押されるってんで、つくづく世知辛いよなぁ。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2023-11-14 21:15:08) |
42. HACHI/約束の犬
《ネタバレ》 全体的に演出が極端に抑えられており、セリフや音楽も控えめで単調。 物静かな映画は嫌いじゃないはず。だけど、この映画はあまり合わなかった。 オリジナルで感動した分期待しすぎてしまったのかもしれない。 犬好きにはたまらない題材だけど、途中で出てくる日本人に感心したのと、ラストでちょっとグッとくるくらいで、正直物足りなかった。 秋田犬は名演技でした。撮影に苦労したんだろうな。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2023-11-13 20:19:23) |
43. わさお
《ネタバレ》 犬好きだし、秋田犬かわいいので、迷わず鑑賞。 開始早々にして不穏な展開に挫けそうになるが、ここでのレビューで脚本に難ありとの情報を得ていたので最後まで鑑賞。 うん、なかなか悪くないし、感動もする。 わさおの存在感をもちろん良いが、人間側の主人公である薬師丸ひろ子がまた良い。海辺をワンコたちと散歩しているシーンだけでうっとりしちゃう。ボーダーコリーもいるし。 なぜかクマと戦って無傷とか所々やはり無理な展開はあるけど、トライアスロンとかわさおねぶたとか、嫌いじゃないよ。 最後に和解するシーンなんかはやっぱり犬好きにはたまらん。 かなり東北弁が強い作品なので、字幕がなかったのは残念だけど、しみじみした雰囲気は悪くない。そんな印象。 [地上波(邦画)] 6点(2023-11-06 20:39:38) |
44. 余命10年
記念すべき1,000本目レビュー。 序盤以外は全体的に落ち着いた雰囲気で、セリフもゆっくりして、風景や音楽も終始悪くない。 主人公二人の恋愛事情を中心に進んでいくが、あまり違和感を感じさせることなくすすんでいくのがいい。 こういう病気ものにありがちな、お涙頂戴もののシーンもわざとらしくない。 たぶんRADの音楽の影響もあるんだろう。岡田惠和の脚本をはじめ山田裕貴、黒木華といった気になるメンバーが出てたのも大きい。 主人公の両親も、等身大ながら良かったなぁ。 最後のほうはあっさりしすぎている気もしないでもないが、扱っているテーマが重すぎるのでこれで良いのかもしれない。 [地上波(字幕)] 7点(2023-10-21 21:04:34)(良:1票) |
45. カサブランカ
《ネタバレ》 ん〜これが、メロドラマの傑作だって? 戦時中に作られたせいか、半ナチの政治色が強くて、いまいちロマンスに入り込めなかった。 ずっと建物屋内での会話シーンばかりで退屈な作品。 ラストのほうの展開は、よく練られていると思うけど、また観たいとは思わない。 「死ぬまでに観たい映画1,001本」に収録。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2023-10-11 21:20:56) |
46. メジャーリーグ2
《ネタバレ》 うん、やっぱり面白くない。 前作の成功に気を良くしてムリやり作った感じ。 ドラマ性があり、野球のエンターテインメントが詰まった終盤の展開はお約束で良いとして、前半がぐだぐだつまらない。 石橋貴明に期待してたけど、滑ってて期待はずれもいいとこ。 外野でヤジ飛ばすヤツのシーンがたびたび出てくるのも意味が分からない。これでヴォーンが激怒して奮発するという展開でもないし。 ところでリーグ優勝じゃなくて、ワールドシリーズ優勝にしなかったのは何でだろう? [CS・衛星(字幕)] 4点(2023-10-05 20:08:41) |
47. メジャーリーグ
《ネタバレ》 うーん、地上波で何度もやっているのを見ているはずなのに、コメントしてなかったとは意外。 単純に王道スポーツものあるいはコメディー路線でいったら良かったけど、中途半端に恋愛ロマンスを入れてくるのは失敗だと思う。 それに特定の信仰を揶揄するようなシーンとか、オーナー女性のパネルを剥がしていくセクハラシーンとか、いま放送したらアウトみたいな余計なものも多いし。 それでもラストのヤンキース戦は、ワールドシリーズの熱気が伝わってくるような興奮があるし、野球の面白いところを取り上げているので、良いシーンになっている。続編も見てみたい。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-09-20 19:41:06) |
48. ドクター・ドリトル(2020)
好きなジャンルの動物もの、かつ昔のエディーマーフィー版が気に入っていたことから期待したが、いい年した大人が見るべき映画じゃない。 他の人も書いている通り、登場人物に魅力がない、エピソードに深みがない。最近多いドタバタしてるジェットコースタームービーで、飽きさせない工夫をしてるんだろうけど、嫌気が差してくる。 [地上波(吹替)] 3点(2023-09-07 07:38:02) |
49. フットルース
《ネタバレ》 若い人向け。 若者の抑圧からの解放と言えば、アメリカ版七日間戦争と言えるかもしれない。 でもケンカとかドラッグとか、米国の嫌な一面がたくさん出てくるので楽しくないのだ。 女性の顔面を殴ったらダメでしょ。ヒロインが魅力的でないのもマイナス点。 一方、主人公の身体能力の高さは特筆すべきで、鉄棒のシーンなどは度肝を抜かれる。 登場人物で言うと、牧師の妻が良かった。この人の存在でかなり救われている。 全体に流れる80年代のダンスミュージックは素晴らしい。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2023-08-17 19:08:48) |
50. キングダム2 遥かなる大地へ
《ネタバレ》 相変わらずスケールが大きいので、戦闘シーンの拍力は健在。最初から最後までマンガチックな盛り上がりはさすが。 今回は、羌瘣役の清野菜名の存在が大きい。このキャラクターを受け入れられるかどうかで点数が決まってくると思う。個人的にはあんまりのめり込めずにいた。強いけどすぐスタミナ切れちゃうしなぁ。今回の尺が長すぎるのもこのキャラクターのせい。 でも将軍の存在感とか、五人組の顔ぶれとか、配役は概ね素晴らしいと思う。 次作の出来も楽しみ。 [地上波(字幕)] 6点(2023-07-29 20:02:03) |
51. 劇場版 呪術廻戦 0
《ネタバレ》 某アニメの碇シンジ君と鬼滅の刃っぽい作品でしたね。 心理描写を過剰に説明するセリフとか、迫力だけで突っ走る戦闘シーンとか、今流行りなんでしょうけど個人的にはおっさんなんでついていけない。もっと単純で分かりやすいほうがいいなぁ。 五条悟が夏油に語りかけたセリフとか、ラストの意味とか、解き明かされないまま終わるのも何だか。 人間の負の面を鬼ならぬ呪いとして、それを打ち破る方法がたくさんあり、音霊で敵を倒すというアイデアは良かったし、パンダとか五条悟とかキャラはたっていたので、それなりに評価はされるんでしょうけど、最近の少年向けアニメはこういうのばかりで疲れるよ。 TBSの放送で見たんだけど、放送前の談義が20分もあって長かった。でも「ぶっ殺してやる」「愛ほど歪んだ呪いはない」とかのセリフを前もって取り上げていたのは成功だったかも。 [地上波(字幕)] 5点(2023-07-10 21:58:27) |
52. コーダ あいのうた
《ネタバレ》 家族愛と音楽という点で、私の好きな「旅立ちの日」と重ねながら観ていた。 音楽大学への進学という点でも似ているし、うまく恋愛を絡めたところも良い点。 予定調和というか、ご都合がいいところもあるけれど、やや不器用なアニキとか労働紛争も交えてバランスもいい。 まさかの下ネタも多いので、家族で安心してみられるというわけでもないが、 父親が娘の喉に手をかけて歌を聴いているシーンとか、なかなか名場面も多い。 ただ「旅立ちの日」みたいに、ダンスとかラストのシーンのようなカタルシスはないかなぁ。 でも終始落ち着いた雰囲気で、久しぶりの良作でした。 これを機会に耳の聞こえない聾の人の理解が進むことを祈ってます。 [地上波(吹替)] 7点(2023-06-18 22:36:50) |
53. 里見八犬伝(1983)
《ネタバレ》 初めて見ましたが、いかにも角川映画っぽい作りでした。 ところどころで流れる洋楽が何ともいえない味を出しています。 そして薬師丸ひろ子と真田広之のための映画。お姫様役は似合わないと思います。 先の展開も読めてしまうし、全体的にだらだらしてる。 でも元気な80年代の雰囲気は出ていて、役者が生き生き演じているところは今と大違いです。 岡田奈々演じる浜路の目の美しさが目を引きました。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2023-05-26 19:58:57) |
54. ミスター・ガラス
「アンブレイカブル」ファンとしては、ダンやイライジャが主役になっているので見応えはある。 前々作、前作を観た前提で作られており、回想シーンもあって深みがあるからだ。 脚本が非常に巧みで、予想外の展開もあり、最後まで目が離せない。 しかし、最初からミスターガラスを作る意図はなかったようで、集大成というよりやはりアンブレイカブルから派生した作品の印象は否めない。 暗い場面も多いし、基本的に暴力シーンが多くて嫌な気分になる。 ヒーローと悪者という構図に、解離性同一性障害と幼児性被害という軸を持ってきたために、なんだかブレている感は否めない。しかし、そういう側面を取り入れざるを得ないところまで、社会の闇も広がっているのかもしれない。 ちなみにオオサカタワーが出てくるけど、大阪なおみが活躍した年に作られていることを考えると何かのメッセージなのではという疑問も浮かんだ。 [DVD(吹替)] 4点(2023-05-06 06:36:09) |
55. スプリット
《ネタバレ》 「アンブレイカブル」が好きなので、遅まきながら見てみた。 監禁モノで当然ながらサスペンスや恐怖感が前面に出ていて暗い。 乖離性多重人格などの心理学モノには関心はあるが、これはどうかと。 出てくる登場人物が少ないわりには、いろんな人格がいてややこしい。 前作からのつながりにも期待していたけど、最後だけだしなあ。 これはラストに期待するしかないか。 それにしても重厚で静かな雰囲気は相変わらずで、一気に見させる魅力は健在だ。 [DVD(吹替)] 3点(2023-05-05 20:46:37) |
56. めまい(1958)
《ネタバレ》 これは怖い。人間の底暗い感情をじわじわと刺激される。 まずは良い点から。 計算しつくされたであろう、色彩や音楽の使い方(緑色がすごく効果的に使われてた)が素晴らしい。 またセリフが聞き取りやすく、ストーリーも分かりやすい点。またガシャガシャしておらず、静かなのも良い。 ダメな点は、長いのとラストシーンかなぁ。かなり釈然としない終わりかただった。 かなり無理はあるが、それにしてもよく練られたストーリーだ。 主人公が髪型や服装を強要するシーンとかもゾワザワ刺せられる。 さすがに名作であり「死ぬまでに観たい映画1,001本」に大きく取り上げられるだけある。 個人的には、中盤で主人公を好きなマージョリーが急に取り乱すシーンが印象的。それまですごく穏やかで知的な印象なので、この豹変はドキッとする。 もっと明るい気分になるような映画が好きなので、全体的に6点かなぁ。ラストシーンでマイナス1点。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2023-03-16 18:17:28) |
57. プリティ・ウーマン
《ネタバレ》 肌に合わない、というのがいちばんの印象。 ストーリーに現実味が感じられない、ヴィヴィアンが魅力的に見えない、というのが理由だが、たぶん面白くないというのが最大の欠点だろう。 リチャードギアは声やしぐさなど魅力的だが、プライベートもスーツ姿で、見ていて肩がこって仕方がない。 [地上波(吹替)] 3点(2023-03-05 21:14:12) |
58. 裏窓(1954)
《ネタバレ》 ん〜セリフが多いな〜と思いながら我慢して最後までいっきに観たけど、よく分からなかったというのが感想。 いったい「箱の中身」は何だったのか、それすら観客に判断を委ねるのはスッキリしない。 いったい主人公は妄想に取り憑かれているのか、そうでなかったのか? 事実を明かさなかったのは、検閲とかいろいろ事情があったようだけど、実は一番怖かったのは窓の閉まっていた新婚カップルだったというオチで良かったんじゃないか。 それにしても、動けない主人公が男に襲われるシーンだけは、とても怖かったし、秀逸だった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-03-01 21:20:06)(良:1票) |
59. エデンの東(1955)
《ネタバレ》 「死ぬまでに観たい映画1,001本」に収録されていないので、まったく期待せず見たのが良かったのか、思いのほか楽しめた。 息子が死んだと聞かされていた母親に会いにいく冒頭シーンから、シンプルで分かりやすいストーリーで良い。 中盤あたりから終盤にかけて、善人と悪人、父親や兄との確執、愛などのテーマが怒涛のように展開され、行きつくところまで行きついてしまうところがすごい。こりゃ名作だ。 とりわけ善良で優秀な兄貴の壊れっぷりが見ていて痛快。ドイツ人をかばって殴られ精神的に傷つき、弟にキレるとかどんだけ偽善者なんだよ。勝手に理想化して堕落した現実の母親と会わされるシーンも印象的。「ちゃんと現実を見て向き合え」と開き直ったディーンのほうがよっぽど人間として強い。挙げ句の果てには暴れて壊れるという悲劇そのもの。 最後にめちゃくちゃ性格の悪い看護婦を出して、観客の鬱憤が溜まってきたところで「出て行け!!」とキレるのもスカッとする笑。 まあよくできた筋書きなんだけど、これってカインとアベルの物語なんで、聖書の話なんだよなあ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-02-02 20:37:45) |
60. 西の魔女が死んだ
《ネタバレ》 原作を読んでみてガッカリしたので、まったく期待していなかったが、思いのほかおばあちゃん役が良かった。 全体的に抑えた演出のなか、柔和で優しくまいを導く祖母の存在が素晴らしかった。 あんなステキなおばあちゃんや父親がいればひねくれもしないだろうに、と思えるほど、最後まで悪感情を拭きれない孫娘がこれまた適役なのか妙にハマっている。 前半は癒される展開だが、郵便屋さんのエピソードから雰囲気は暗転していく。 「死ねばいい」とおばあちゃんにブチ切れられてビンタされても、まだ更生しないところがリアル。 結局魔女修行がうまくいかずに、悪感情を捨てきれないまま別れてしまうことになるのが切ない。切ないんだが、これもまた学びというわけだ。男子の修行がいっぱしの「戦士」になることだとしたら、女性の場合は「魔女」ということなんだろう。 そこで大事なのが、実は規則正しい生活、食事、運動が大切だと明らかにされていくのが、この作品の一番のテーマであり大事なミソでもある。 そうさ ”Yes,I know“ まだおばあちゃんの魂は消えてはいない。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-01-18 14:33:41) |