41. マリアンヌ
《ネタバレ》 「お宅のハニー、ドイツのスパイじゃね~の??」戦火に咲いた悲劇の愛の物語。硬軟を使い分ける好演のブラピと、ヒットドラマメーカーのロバート・ゼメキス監督がタッグ。マリオンが二重スパイを名演。ダークナイトの女狐を想起させられた。愛の真偽を追及する終盤は思わず引き込まれた。既視感のある展開に興ざめすることはなく受け入れられた。潔い結末。傑作の域。2017年、終わってみればこれが王座。 [映画館(字幕)] 8点(2018-01-15 19:27:13) |
42. ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
《ネタバレ》 約1年2ヶ月ぶり2度目観賞。エピソード4の10分前までの物語。スターウォーズ3.9と言うべきか。集まった名もなき有志集団ローグワンが、帝国軍の破壊兵器デス・スターの設計図をパクる任務に挑む。後半はミッション・インポッシブルと宇宙戦争が同時進行。なんてゼータクなんだ。最後に立ちはだかる我らがダースベイダー卿が、ご自慢のソウルセイバーの腕前を披露。多大な犠牲と引き換えに、切って貼り付けられたみたいな違和感のあるレイア姫の手に渡る設計図。そして物語は「新たなる希望」へ。傑作。 [映画館(字幕)] 8点(2016-12-24 02:01:09) |
43. ハドソン川の奇跡
《ネタバレ》 約1年4ヶ月ぶり2度目観賞。落っこちる航空機をハドソン川に不時着水し、乗客155人を救出。引き返せたんじゃねぇか??超ファインプレーにイチャモン付けられ、窮地に立たされるサレンバーガー機長をトム・ハンクスが好演。「ヘッダウン、ステイダウン、ほにゃらら~」、墜落中のシーンはものすんげぇ緊迫感。人的要因を方程式に入れてちょうだい。航空機操縦はゲームじゃねぇよ。スカッとしました。クリント・イーストウッド監督による、わずか96分にまとめられたムダのない構成。英雄サリーちゃんの奇跡、傑作! [映画館(字幕)] 8点(2016-11-12 23:23:03) |
44. ブリッジ・オブ・スパイ
《ネタバレ》 約5ヶ月ぶり2度目観賞。ラストの橋上での人質交換に向けて物語が進む。互いに言い分を主張し、大国同士の威信を賭けた交渉は難航。トム・ハンクス好演の国境をまたいで奔走する重厚な米弁護士と、米アカデミー助演男優賞受賞のマーク・ライランス名演の誠実なソ連スパイ容疑者。「不安か?」「役に立つか?」。最終盤でもつれた糸を解いたのは二人の信頼関係。不調の今年前半で、唯一の傑作。 [映画館(字幕)] 8点(2016-02-07 22:17:48) |
45. 映画 ビリギャル
《ネタバレ》 大学受験勉強をテーマにしたコメディ交えたスポコン。偏差値30、パッパラパーのチャラ娘が熱血塾講師と二人三脚で慶応義塾大学入試に挑み、見事に天下のKOガールになったシンデレラストーリー。ベタベタながらも要所での泣き所を心得た演出、そこへシニカルな笑いが加わり、涙と笑いで大いにウケた。さすがは邦画人間ドラマの名手・土井泰裕監督、ハズレなし。今年の邦画No.1候補、傑作。 [映画館(邦画)] 8点(2015-06-22 23:51:19) |
46. ソロモンの偽証 後篇・裁判
《ネタバレ》 ガチでマジな校内裁判にて真実が明かされる後編。学芸会の延長線上にあるような新人若手俳優のあどけない演技によるベタベタな学園ミステリーだが、しょっぱいナミダをかっさらうおハナシで悪くない。むしろ傑作の域。裁判スタッフはみんな優等生すぎる、我々が中学生の頃はこんなんではなかったな。キーマンは熱くてミステリアスな他校生・カンバラくん。多くのぱちが飛び交ったが、結局自殺のカシワギくんこそが偏屈で救いようのないイチバンのワルかもね。 [映画館(邦画)] 8点(2015-05-31 23:20:39) |
47. ソロモンの偽証 前篇・事件
《ネタバレ》 みんなウソつきにしてわれ関せず。要するに、みんなぱちコキにして野次馬。登場人物全てが胡散臭い。原作者・宮部みゆきが作り上げたきな臭いミステリー学園に引きずり込まれた。生徒役は全て無垢な新人俳優。ヒロインの脇にいる子は見れば見るほどにまえだまえだのカタワレと思ってたらご本人で失敬。この映画の真価は、ガチでマジな校内裁判の行方を紡ぐ後編次第。 [映画館(邦画)] 8点(2015-05-24 22:09:47) |
48. 96時間 レクイエム
《ネタバレ》 「最強の父親」、“ていくん”3。今作では元妻殺しの真犯人を突き止めるため、愛娘・キムを守るためにムチャクチャする。目の離せないスーパーアクションの連続が前作よりパワーアップ。ダイハードのマクレーン刑事も真っ青。加えて真犯人にたどり着くまでの二転三転するサスペンス展開に釘付け。賢い黒人刑事もいい味を出していた。伝説のシリーズ第1弾に勝るとも劣らない傑作。今年の映画館観賞は上々の滑り出し。 [映画館(字幕)] 8点(2015-04-12 21:04:21) |
49. るろうに剣心 伝説の最期編
《ネタバレ》 原作「志々雄編」実写化の後編。福山雅治演じる師匠との修行を経て、いよいよ志々雄との最終決戦に臨む剣心。さらにパワーアップした殺陣、思わず釘付けに。剣心、斎藤、青紫、左之助の4人を志々雄が1人で相手にするシーンは圧巻。復讐の炎をその一身に宿す旧世代の怪物を、藤原竜也が怪演。炎を吐く刀も見事に再現。大半の十本刀に見せ場がなかったのは残念だが、ストーリーとアクション共に申し分なく原作の良さを表現していた。今年有数の傑作。 [映画館(邦画)] 8点(2014-12-30 00:48:25) |
50. るろうに剣心 京都大火編
《ネタバレ》 原作人気エピソード「志々雄編」を実写映画化、二部作の前編。パワーアップした躍動感ある殺陣シーン。ストーリーも原作の良さを忠実に再現していて、万人受けするのでは。前作同様に配役はツッコミ所満載でした。ただし志々雄真実を熱演した藤原竜也は、難アリと予想していたがドスの効いた風格と声で意外とハマってました。最後の最後で大友監督によるサプライズ。我らが「龍馬伝」ファミリーの主役・福山雅治登場、ししょー!後編必見です。ストーリー、アクション共に完成度の高い傑作。 [映画館(邦画)] 8点(2014-08-31 00:46:20) |
51. キング・コング(1933)
《ネタバレ》 元祖「トレ・コング」は、切って貼りつけたようで動きに違和感のある特撮ゴリラ。これがいいんです。孤島からハリウッド進出したゴリラが大暴れ。上映当時としては斬新な設定と映像に多くの人が心踊らされたことでしょう。最期はお姫サマを残してエンパイヤ・ステイト・ビルより堕つ。名作モンスター映画、傑作。 [DVD(字幕)] 8点(2014-06-08 22:25:41) |
52. メリー・ポピンズ
《ネタバレ》 数年ぶり2度目観賞。続編観賞に向けての復習。実写とアニメの画期的な融合。ペンギン・ダンスや笑いながらの空中カフェ、すすで顔を真っ黒にして屋根上で踊り狂うなどやってることはバカバカしいし、マジで歌っている人を見つめる周囲の方々の視線もオカシイんだけど、「チンチロリン、チンチロリン…」に聴こえちゃう「チム・チム・チェリー」や「さわやか体操テーマ」、「凧をあげよう」など誰もが知る名曲がいっぱいで大いに楽しめました。 [DVD(字幕)] 8点(2014-04-29 23:08:48) |
53. インポッシブル
《ネタバレ》 ごく普通の一家のバカンスを突如襲う大津波。被災し離散した家族の絆を躍動感あふれる描写で綴っています。SFディザスタームービーではなく実話に基づいているので重みをひしひしと感じます。満身創痍の母親をナオミ・ワッツが熱演。痛々しくも心温まる家族ドラマ、類稀なる傑作。 [DVD(字幕)] 8点(2014-04-27 02:04:06) |
54. ローン・サバイバー
《ネタバレ》 2005年6月、「レッド・ウイング作戦」。シールズ隊員4人がアフガニスタンの急峻な山中でタリバン200人に囲まれメッタ撃ち。仲間が殺られ鮮血に塗れながらも孤軍奮闘する漢をマーク・ウォールバーグが熱演。写実的に再現された銃撃戦。自衛隊の演習を思い、自分も一緒に戦っていました。とても実話とは考えられません。今年有数の傑作。 [映画館(字幕)] 8点(2014-04-20 22:49:23) |
55. ラッシュ/プライドと友情
《ネタバレ》 1976年は世紀の名勝負を生んだF1シーズン、暴れん坊ジェームス・ハントVS頭脳派ニキ・ラウダ。互いのプライドを賭けた真剣勝負が漢同士の熱い友情を生む、実話に基づいたスポコン・ドラマ。レース中の事故で全身大火傷、それでも闘争本能が漢を戦場へと駆り立てます。それを待ち望んでいたかのように迎え入れるのもまた漢。富士サーキットでの天王山は目が離せませんでした。今年有数の傑作。 [映画館(字幕)] 8点(2014-03-16 00:45:29) |
56. 小さいおうち
《ネタバレ》 直木賞作家・中島京子原作。山田洋次監督が語る戦時中の家族ドラマに秘められた謎。前半の冗長な不倫ドラマから一転、後半は戦争が引き裂く不倫関係に引き込まれました。機転を利かせた女中の犯した小さな罪が悲劇の結末を生み、大きな感動を呼び込みました。黒木華が銀熊に。早くも今年トップクラスの傑作。 [映画館(邦画)] 8点(2014-03-02 00:35:15) |
57. 永遠の0
《ネタバレ》 激戦の太平洋戦争最中、特攻の空に散った日本海軍一の臆病者・宮部久蔵の足跡を追究します。そんな宮部がなぜ特攻隊を志願し、散ったのかー宮部の孫が宮部の戦友たちに突撃取材を敢行。「生まれ変わってでも戻ってくる」、それがこの作品の全て。2013年の人気小説が原作で、デキすぎた戦争ドラマですが日本人なら万人感じ入るでしょう。監督はオールウェイズシリーズの山崎貴。2014年の大河ドラマ主演の岡田准一が好演。2013年最後の映画観賞にして傑作。 [映画館(邦画)] 8点(2014-01-11 01:50:38) |
58. ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン
《ネタバレ》 これがためにプレイステーションを購入した大ヒットソフト「FFⅦ」、星を守る戦いのアナザーストーリーを描いたCGアニメ。ゲームクリア後、16年経ちストーリーはほとんど覚えていなかったですが、徐々にその世界観が脳裏によみがえってきました。クラウドにティファ、バレット、ヴィンセント、ユフィ、シド、レッドXⅢ―かつての仲間揃い踏みで躍動感あふれるアクションを繰り広げる中盤から大いに盛り上がりました。そして悩めるヒーロー・クラウドと悪の元凶・セフィロスの死闘再び。フィナーレで今なお忘れられないヒト、亡きエアリスの陰を追うクラウドの姿を強調。熱い魂伝わる主題歌。FFⅦファン必見の傑作。 [DVD(邦画)] 8点(2013-12-22 00:58:53) |
59. 少年H
《ネタバレ》 約8ヶ月ぶり2度目観賞。妹尾河童の実体験に基づいた戦争ドラマ。冷静にこの戦争を見つめる洋服仕立屋の父。その大きな背中を見て真っ直ぐに生きる少年H。神戸大空襲によって焼かれる我が地元、長田。そして漂う無力感。心に染みるのは、脱力する父へ茶碗をぶん投げたHに妹が一喝、「お兄ちゃんなんか死んでしまえぃ!」。戦争の生む虚しさがストレートに伝わってきました。日本人なら誰もが感じ入る傑作。 [映画館(邦画)] 8点(2013-09-08 00:49:26) |
60. “アイデンティティー”
《ネタバレ》 あるモーテルに偶然集まった10人が次々と殺されるシチュエーション・殺人サスペンス・スリラーなのかと思いきや、これは全て多重人格者の頭ん中での葛藤。斬新な設定アイデアと予測のつかない展開に飲み込まれました。オチまで観てようやくタイトルの意味が把握できた気がします。わずか90分の間によく練りこまれたエピソード、小品ながら傑作。 [DVD(字幕)] 8点(2013-07-21 01:31:48) |