41. マッキントッシュの男
監督はジョン・ヒューストン、脚本はなんとウォルター・ヒル。これで面白くないわけがない、と思いきや、もうひとつといった出来映えです。原作の面白さの七掛けくらいでしょうか。ポール・ニューマンはいい味出しています。 [ビデオ(字幕)] 5点(2009-08-19 01:23:04) |
42. 小さな目撃者(1970)
当時、飛ぶ鳥落とす勢いだったスーパー子役のマーク・レスターを豪快に無駄遣いした珍作です。スーザン・ジョージも魅力発揮することなく終わっているところがさらにすごいです。脚本、撮影、編集、音楽と、すべてひどいものです。イギリス映画である点がハリウッド映画とは一線画する風味ですが、ただそれだけです。音声吹き替えによるテレビ放送は、オリジナルの出来を損なうことがありますが、本作に損なうべき良さがあったとは到底思えません。愚作にツッコミを入れるのが大好きだという方に、強くお勧めします。 [地上波(吹替)] 2点(2009-07-27 01:16:22) |
43. エイリアン
鑑賞のきっかけは、新田たつおの漫画「怪人アッカーマン」で「エイリアン」をパロディにしたギャグを読んだことです。パロディが実に秀逸で面白く、オリジナルの映画ははたしてどんなものだろうと興味を抱き、無性に見たくなって映画館に行きました。まったく度肝を抜かれる面白さでした。その怖いこと怖いこと。映画史に残る大傑作ですね。そして、私にこの映画を見るきっかけを与えてくれた新田たつおも実に偉大です。 [映画館(字幕)] 10点(2009-07-25 01:13:53) |
44. ポセイドン・アドベンチャー(1972)
鑑賞はずいぶんと昔のことですが、鮮明に覚えています。私は泣きに泣きました。鼻水がずるずると落ちてきて止まりませんでした。なんと、この日は「街の灯」との2本立てだったのです。涙がちょちょ切れすぎて、誇張でなく脱水状態になりました。登場人物達の運命も、私の映画鑑賞も、過酷でした。 [映画館(字幕)] 10点(2009-03-27 23:23:05) |
45. ベニスに死す
《ネタバレ》 多感な十代に劇場で見ました。タッジオの美しさに魅せられました。映画の終わり近くまで女の子だと思っていました。ダーク・ボガートの心境は正直なところよくわかっていなかったと思います。けれど、胸かき乱される思いがしました。美しい映像が心に残っています。名作ですね。 [映画館(字幕)] 8点(2009-02-02 00:45:01) |
46. 未来惑星ザルドス
予告編を見て、ひょっとしたら、とてつもない名作ではないかと思い、映画館へ行きました。世界観に見るべき物はありますが、エンターテインメントとしては及第点をあげられません。ブアマン監督、こけました。 [映画館(字幕)] 4点(2009-02-01 15:35:03) |
47. 愛のコリーダ
アメリカで、英語の字幕つきで鑑賞しました。最強度の入場者制限指定がかかっていました。もちろんノーカットです。観客はホワイトカラー族、カップルが多かったですね。さて、映画ですが、熱のこもった素晴らしい作品と思いました。藤竜也の演技からはこの作品に賭ける彼の意気込みが伝わってきます。しかし、大島渚はこの映画を作るのが時代に対して少し早すぎたかもしれません。いや、早すぎたからこそ大島渚、ともいえますが。松田暎子にもう少し華があればと感じました。いっそのこと、大島渚は小山明子で撮るガッツを見せて欲しかったと思います。エンドロールでは場内「オー・マイ・ゴッド」の嵐でした。大島渚の最高傑作です。 [映画館(字幕)] 9点(2008-12-11 21:12:37)(良:1票) |
48. 愛の亡霊
「愛のコリーダ」の二番煎じをねらったかのようなタイトルですが、まったくの別物です。藤竜也は本当によい役者になりました。熱演です。しかし、リアリティを感じるのが難しい作品でした。 [映画館(邦画)] 5点(2008-12-11 21:06:04) |
49. サスペリアPART2
PART2ですが、制作年度は「サスペリア」より前という珍邦題です。当時はオカルトブームで、お蔵入りになっていた未公開作品がよく劇場で公開されたものでした。残念ながら劇場で見る機会を逸していたのですが、やっと見ることができました。展開のテンポが私の感性にちょっと合いませんでしたが、結構面白かったです。 [DVD(字幕)] 5点(2008-12-06 17:02:34) |
50. サスペリア(1977)
見る価値があるか、と問われれば、イエス。傑作か、と問われれば、そうでもないところがあります。公開当時、見たかったのだけれど、ついに映画館に足を運べませんでした。リアルタイムで見れば、もっと高い評価だったろうに、と思いますが、いかにも中途半端なこの点数で。 [DVD(字幕)] 5点(2008-10-26 09:39:21) |
51. スター・ウォーズ
こういうSFを映画で見たかった、という思いをかなえてくれた作品でした。ハン・ソロを演じたハリソン・フォードがハリウッドを代表する役者へと成長し、長く活躍するとは当時思ってもみませんでした。 企画力が大成功した、もはや古典的名作ですね。 [映画館(字幕)] 9点(2008-09-14 20:07:56) |
52. 戦略大作戦
観賞後、「ええ、こんな終わり方でいいの!?」と思ってしまいました。しかし、一昔前の映画は、破天荒な設定を娯楽と割り切り、大いに楽しんで見たものです。納得の面白さでした。CGなんぞ無い時代なので、豪快にドカン、ドカンと爆発シーン満載です。役者の顔ぶれもなかなかのものがあります。私は、テレビ鑑賞でしたが、2時間を超える作品とは知りませんでした。いつか、腰を落ち着けて、じっくり鑑賞し直したいと思います。 [地上波(吹替)] 7点(2008-09-01 01:00:05) |
53. 続・激突!/カージャック
その昔、試写会で見ました。映画の知識に乏しかった私は「激突」のバッタもんだろうと思っていました。けっこう深刻な方向へ話が展開し、少し驚いたものです。観賞後の感想は、試写会なら文句は言わないが、前売り券を買って劇場まではちょっと、といったくらいでししょうか。しかし、スピルバーグの劇場映画デビュー作で、役者もゴールディ・ホーン、ベン・ジョンソンと粒がそろっています。バッタもんどころではありません。ゴールディ・ホーンはアメリカでは大人気女優なのだけれど、なぜか日本でヒット作に恵まれないジンクスを持っていました。残念ながら本作も、日本公開時にヒット作といえる興行成績ではありませんでした。スピルバーグはテレビ映画「激突」の成功、そして本作で劇場映画デビューと、才能を開花させていくわけで、今日的に振り返って見る価値十分の佳作です。ジェームズ・キャメロンの「殺人魚フライングキラー」による銀幕デビューに比べて、何と幸せな滑り出しだったことでしょう。 [試写会(字幕)] 6点(2008-07-23 08:54:34) |
54. エクソシスト
大ヒット作で、長蛇の列に並び、ようやく見た覚えがあります。オカルトブームを巻き起こしたまさにエポックメイキングな作品ですね。チューブラー・ベルズの旋律が忘れられません。 とても聞くに堪えない下品なセリフを(字幕でしたが)聞いたときには、とてもショックを覚えました。 これ以降ウィリアム・フリードキンは結局本作に匹敵するようなクオリティの作品を作ることができないでいます。フリードキンにとって、本作の素晴らしい出来映えと大ヒットこそがオカルトだったのではないでしょうか。 [映画館(字幕)] 10点(2008-05-15 23:56:02) |
55. 県警対組織暴力
ヤクザと警察官をしっかり描いた力作。台詞回しの小気味よさは、ほんと聞いてて気持ちがよい。まるで「宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン」のようなタイトルで、ちょっと割を食っている作品だと思う。シネマレビューの高得点を知らなければ見る機会はなかっただろう。レビュワーの皆さんに感謝。 [DVD(邦画)] 7点(2008-04-01 01:49:00) |
56. 悪魔のいけにえ
公開当時予告編が怖くて興味があったが、さすがに映画館には足を運べなかった。テレビ放映で初めて鑑賞した時は、B級映画の中でも、やや落ちるか、といった印象だった。それがなんと今や古典的名作の域に達してしまった。いろいろな意味で、常識や、タブーを破って、「やっちまった」ことが成功につながったと思う。気味が悪くて、面白い。 [地上波(吹替)] 7点(2008-03-30 20:29:01) |
57. ブレイクアウト(1975)
《ネタバレ》 実話に基づいた脱獄もの。遠い国のこととはいえ、大胆にして豪快な手口は日本でも報道された。脱獄一本に絞って進めるストーリーは実に薄っぺらいのだが、オールロケの荒っぽい作風を結構楽しんで見てしまった。ジル・アイアランドは場違いなほどに美しい。 [地上波(吹替)] 5点(2008-03-27 23:23:46) |
58. 狼よさらば
チャールズ・ブロンソンとマイケル・ウイナー監督の組み合わせ作品はいつもそこそこの完成度ですね。しかし本作は私刑ものの白眉と言ってよいと思います。荒い作りですが面白いです。まさか続編が作られるとは思いませんでしたが。あらためて見てみると、ジェフ・ゴールドブラムが出演していたのには驚きました。 [地上波(吹替)] 6点(2008-03-27 23:15:53) |
59. 恐怖のメロディ
《ネタバレ》 クリント・イーストウッド初監督作品です。評論家筋の評価は非常に高いものでした。彼が後にアカデミー監督賞を受賞するまでの名監督になると、誰が予想しえたでしょうか。久々に見返しましたが、注文があるものの、十分なクオリティで、面白かったです。海岸風景や、オープンカー、ジャズフェスティバルにラブシーンと、イーストウッドが撮り放題にしたことが好結果に繋がったと思います。山田康雄の日本語吹き替えはやはり安心して聞くことができて、素晴らしいです。 [地上波(吹替)] 6点(2008-03-08 19:01:02) |
60. 戦争のはらわた
アメリカ人が英語でドイツ人役を演じる異色作です。公開当時は否定的な意見が多くて、受けが悪かったと記憶しています。私も同様で、大きな期待をかけていたこともありますが、とくに結末は不完全燃焼感が強かったです。皆さんの評価がとても高いのにビックリしてしまうくらいです。しかし、多量の血しぶき飛び散るバイオレンスシーンは素晴らしかったです。なんだかんだ言って、ペキンパー作品は好みなので、この点数です。ジェームズ・コバーンの代表主演作を選ぶならこの映画と思います。 [映画館(字幕)] 8点(2008-02-29 22:53:05) |