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佐吉さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 61
性別 男性
ホームページ http://flyinghigh.exblog.jp/
自己紹介 おもしろい映画に出会った時って、生きててよかったと思いますね。DVDが普及して以来、すっかり映画館に行かなくなりました。

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41.  ベイブ
これは笑う。動物たちのやりとりがとにかく可愛く、ほほえましい。動物の擬人化映画にしては珍しく、その姿も動きもあくまでもリアル。現実にない動きといえばせいぜい、若干の表情があることぐらいか。従って当然、豚は豚なのである。現実そのもの豚というのは、あまり可愛くない。その豚ちゃんが映画を見ていくにつれ、可愛くてしかたがなくなってくる。これがこの映画の力だ。リスや子犬など、可愛いものを可愛く見せることはアホでもできる。豚ちゃんをその姿のままで可愛く見せることは、なかなかできない。個人的には、ベイブが「ラーラーラー」とクリスマスソングを歌うところと、羊たちを強引に従わせようとして失敗し、素直に謝り和解する場面が一番好きだ。
[DVD(吹替)] 8点(2008-11-25 10:50:46)(良:2票)
42.  サウンド・オブ・ミュージック
うーん。とにかく、音楽的趣味が正反対なんだよねえ。全編に流れるあの歌を楽しいと思わなければ、当然この映画も楽しめない。ただ、風景は美しい。
[DVD(字幕)] 4点(2008-11-24 11:53:11)
43.  スカーフェイス
失望感をまねく、おそろしく安っぽいオープニングの後は、全編を緊張感がつらぬく。アル・パチーノの目が、男の狂気じみた野心を表現する。一介のチンピラが組織のボスに登り詰めるという急展開に違和感を感じないのは、パチーノの演技に納得させられるからだろう。残念なのは、時折ながれるディスコ調のBGMがオープニングに負けず劣らず安っぽいこと。はなはだ緊張感をそぐ。
[DVD(字幕)] 7点(2008-11-24 11:36:28)
44.  素晴らしき哉、人生!(1946) 《ネタバレ》 
ジョージが天使に「自分など存在しなければよかった」と言ったら、別の世界を見せられる。この世界で友人や家族たちにとってジョージが見知らぬ他人になってしまったことに、彼は絶望する。これが「死ぬよりつらい」のは、当たり前だ。人々の記憶からはジョージが消え、ジョージの方にだけは家族・友人の記憶があるのだから。「ジョージが最初から存在しない」世界なら、彼の人生にともなう記憶も消えなければおかしい。天使はジョージの絶望的な願いを聞き入れたように見せかけ、実はそれよりももっと悲惨な状態に彼を置いた。自分が存在し、しかし他人にとって自分が存在しない世界、というのはあり得ない。これで元の世界を「ああ素晴らしき哉、人生!」と思うの当たり前だし、ジョージがちょっと頭が良ければその矛盾に気づいたはずである。この映画を見た人がこの矛盾に気づいているのか、いないのか、また気づいた上で賞賛しているのかどうなのか、僕には分からない。存在しない世界を見せて「生きろ」と言うのなら、「地獄よりマシだから生きろ」と説くある種の宗教と変わらない。あとには、8000ドルの紛失という何も変わらない現実が残るのである。結果的に寄付が集まり救われたことは、天使の見せた幻想と何の関係もない。そして天使と関わった部分を除けばこれまたさほど魅力のない、「正直ものは救われる」という偽善的なストーリーが残るだけ。この映画を名作と評価する理由を、何一つ見いだすことができない。
[DVD(字幕)] 3点(2008-11-16 19:08:32)
45.  崖の上のポニョ
正直なところ、よく分からない。宮崎氏自身が「子どもたちのために作った」と公言しているのだから、分からなくても文句を言うべきではないのかもしれない。いずれにしても間違いないのは、僕にとっては面白くも何ともなかったということ。 この程度の映像であれば、それだけを見て大人が賞賛するほどではない。ストーリーは無いも同然。宮崎氏の、ほのぼのとしたファンタジックな世界観を表現しただけ。 宮崎駿は世界最高のアニメーション作家であり、世界最高の映画監督の一人であると思う。しかしながら、残念なことに世界最高の脚本家ではない。<改行> すでにかなりのお年寄である。この巨匠が映画を作れる時間は、無限にあるわけではない。早くナウシカ、カリオストロ以上の、いやせめてそれに次ぐ傑作を。切に求める。  そういえば宮崎アニメの、というかジブリ作品について他にも文句があったのを忘れていた。声優以外のタレントを使うのをやめてほしい。有名人の集客効果を期待しているのか。しかし日本映画において、「宮崎駿」というブランド以上に集客効果があるものなんぞ、無い。タレントは声優ではない。しかも観客は顔を知っているから、顔をイメージしてしまって映画に入り込めないことが起こりうる。ただの邪魔なのだ。
[映画館(邦画)] 4点(2008-08-27 18:15:17)(良:4票)
46.  ダークナイト(2008) 《ネタバレ》 
「ジョーカー」という存在には、クリエイターの創作意欲をかきたてる何かがあるのか。 バットマンシリーズの2つの傑作、「バットマン」1と「ダークナイト」の二つとも、バットマンではなくジョーカーが軸。違うのは、「ダークナイト」のジョーカーが生み出す強烈な緊張感。ジョーカーが画面にいるだけで観客を硬直させるような、強烈な緊張感。 ジョーカーとバットマンの割と単純な対決である前半部分だけでも、充分おもしろい。しかし後半、ジョーカーはただの馬鹿ではなく狡猾な策士として暗躍し、人々の悪意を引き出していく。それがまさか、登場人物中もっとも高潔であると観客の誰もが思っていたであろう、ハービー・デントの転落という形で結実するとは……。腹を切り裂き、臓物をぶちまけるかのごとき醜悪さ。この絶望感。 デントが狂気に陥ることは、原作を読んだ人なら知っている。だからやや衝撃度が小さいだろう。それにしても、ジョーカーの策略によってそうなることは、原作には無い。僕自身は、このことについては一切知らないかった。 バットマンを悩める存在にしたのも、上手い。バットマンのような超法規的存在が実在すれば、同じような状況に陥るはずだ。恨み、恨まれ、際限のない報復合戦になっていく。我々は映画で事態の裏まで見ているから、バットマンが正しいということを知っている。だが市民はそれを知らない。バットマンは法的手続きを経ていない。だから市民からも警察からも、おもてだった援助を受けることができない。 このことを描くことによりダークナイトは原作から独立し、一つのリアルな映画として成立した。 個人的に特に賞賛したいのは、CGらしさをまったく感じさせないアクションシーン。実際にCGが使われていないのかどうかは、僕には分からない。だがCGのあふれる現代の映画界において「どうせCGか」と思われないということは、それだけで大きな意味がある。 クリストファー・ノーランに喝采。ヒース・レジャーに、ひたすら拍手。そして合掌。
[映画館(字幕)] 10点(2008-08-27 17:53:08)
47.  インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
全体の印象としては、以前から思っていたことだが、CG時代の映画づくりにおけるスピルバーグ独自の位置はまだ見つけられてないな、と。CGが悪いというわけではないが、他の映画と比べて際だっているわけではない。スピルバーグ+CG。CGでさえもスピルバーグしかできない画面を作って初めて、スピルバーグがCGを飲み込んだと言えるだろう。 ハリソン・フォードは年相応の設定で、それなのに前3作を上回る大立ち回りをして数々の危機を脱していく。旧作を観てきた人々にとって嬉しいというメリットより、あまりにも爺さんであるというデメリットの方が大きかったと思う。
[映画館(字幕)] 7点(2008-07-20 11:02:47)
48.  AVP2 エイリアンズVS. プレデター 《ネタバレ》 
久々にひどい映画を見た。 画面が暗く、何が何をしているのか分からない。まずはこれに尽きる。僕が思うに、同じように「何が何をしているのか分からない」が、とにかくものすごい事が起こっていることを画面から感じさせた「エイリアン」第一作を踏襲しようとしたのかもしれない。だが「エイリアン」ではバケモンは1匹で、何かが起こればそれはエイリアンの仕業であることは誰でも想像がつく。この「AVP2」ではエイリアン多数と、プレデターと、そのハーフが入り交じって登場する。特にプレデリアンについてはこっちは見るのが初めてなんだから、知的生命なのか、野生動物なのか、機械を使うのか、どんな形状をしているのか、見る者はさっぱり分からんわけである。たとえ説明調になろうとも、どんな物なのかをもう少し見せてもらわなければいけない。 話の展開もおかしい。冒頭に、被害にあう町に住む人々の家族関係、友人関係がいくつか描かれるが、この事はエイリアンと闘うにあたって何の関係もない。単に話の焦点が分散し、ぼやけるだけ。 どうやら舞台は、田舎町らしい。山がある。しかし住宅街はけっこう住居が密集している。山中に墜落したエイリアン群。そしてふと気がつくと襲われる人々は屋内でじっとしており、どこをどう通ってやってきたのか分からないが、エイリアンはそこに現れる。 なぜこういう無理なことになったのかというと、そもそもエイリアンを、町や山などの開けた場所で活躍させようとしたこと自体に無理があったから。生身の闘いにおいて人間に対し圧倒的に有利なエイリアンは、逃げ場のない密閉空間で最大の恐怖をうみだす。「エイリアン3」の犬の遺伝子をもったタイプを別にして、エイリアンはどうやらあまり敏捷ではない。真っ昼間、道路をドタドタ走って人間を追いかけるエイリアンというものは想像しにくい。まあこれはこれで恐いことは確かだろうが、そういう場面をつくるためには今まで歴史的に作られてきたエイリアンのイメージを壊し、あらたな像を構築しなければならない。それはこういう、過去の財産を利用して作る映画の最大のタブーであり、実際今回の「AVP2」もやらなかった。だから、舞台は今までのエイリアン関連作品と違って密閉空間ではなく町でありながら、人間が襲われる場所は常に屋内という、不自然な展開にせざるをえなかった。 つまりは、話の基本的設定から間違っていた。
[DVD(吹替)] 2点(2008-05-24 23:48:26)
49.  JAWS/ジョーズ
この映画の中に、僕が今まで観た映画の中で最も印象に残ったシーンの一つがある。最初に見たのはテレビで、確か小学生の時だったと思う。 鮫退治のために、ベテラン漁師とともに船で沖へ出たブロディ署長。署長は横柄な漁師にこき使われ、罵声を浴びせられ、ぶつぶつ文句を言いながら船尾で鮫のエサをまく。「てめーの顔を見るぐらいなら、人食い鮫と顔をつきあわせてる方がマシだ――」署長が船長に対する憎まれ口を言った瞬間に海面が二つに割れ、ドラム缶ほどの大きさがありそうな巨大な鮫の頭が、何重にも生えた牙の列のある口中を見せながら現れる。鮫はエサである肉塊を数個まとめてガブガブと飲み込み、そのまま、その頭と同様巨大な波しぶきと波紋を残して、海中に消えてゆく。署長、一言も発せず立ち上がり、そのままフラフラと後退し、船室へと入っていく。そして横にいる船長に言うかのように、また独り言のように、つぶやく。「…………この船じゃ、小さすぎる」 この、「この船じゃ、小さすぎる」 以上に署長の鮫への恐怖と、これから始まる壮絶な死闘への予感を表現する言葉は他にあるのかと、僕はいまだに考える。 そのシーンに衝撃を受けた僕は新聞のテレビ欄を見て、本当は見なくても分かっている 「スティーブン・スピルバーグ監督」 という文字を確認し、そしてその名を心に刻みつけよう、と思った。 僕の記憶の限りでは、それが映画において「演出力」というものが何か、ということを知った最初の瞬間だった。
[地上波(吹替)] 10点(2008-02-11 22:12:46)(良:1票)
50.  ビッグ・フィッシュ
この映画のいったいどこで泣くのだろう。悪い映画だとは思わん。ほほえましいし、楽しい。映画の作りがていねいだ。だが、どこに感動する要素があるのか?ホラ吹きの、と言って悪ければイマジネーション豊かな親父の、現実と空想が入り交じった思い出話が延々と続く。例によってバートンのユニークな世界の中で繰り広げられるから、つまらなくはない。特に話として面白くはないし盛り上がりもないが、あまり退屈せずに見られる。だが、観た人の言う 「巨大な感動」は最後まで無かった。もしかすると、親父が息子に伝えたイマジネーションと愛を、それを理解してなかったように見えた息子が本当は理解していたという落ちなのか……? まあいい。こっぴどく叩くほど嫌いな映画じゃない。問題は、なぜあれだけ多くの人が泣いたのかが分からないことだ。僕の精神構造が特殊なのかもしれん。まあ実際そうかもしれないし、それでも別にかまわないのだが、それにしても観た人のほとんどが「泣いた」という映画にまったく感動しなかったのは少々残念だ。
[DVD(字幕)] 5点(2008-02-11 00:31:05)
51.  エイリアンVS. プレデター 《ネタバレ》 
本気で期待したらガッカリするかもしれんが、キワモノであることを承知の上で、暇つぶしに観るなら悪くない。 この映画が作られると聞いたとき、少々疑問に思う点があった。見た目と行動がまるっきり野生動物のようなエイリアンと、高度な科学技術で作られたらしき防具と武器で武装しているプレデター。プレデターは透明になれるし、飛び道具まで持ってる。この二つが対等に闘うのは不自然だ。 で、この映画の設定はこうだ。プレデターは、「エイリアン狩り」をおこなうために、(人類にとって)太古の昔に自らエイリアンを地球に持ち込み、飼ってきた。飼育はすべて機械がおこない、プレデターは常駐しない。その 「狩り」 をするためだけに、プレデターは100年に一度地球にやってくる。 これは、映画 『プレデター』 を観たことのある者なら、うなずける話だと思う。プレデターは大量殺戮をするためではなく、自らの武勇を証明するためだけに、強い地球人を選んで 「狩り」 をするのだ。基本的にプレデター優位の戦いである点も納得できる。これを説明する場面が出てきた時、わたしゃ満足しました。それまで下の方をうろついていた目盛りが上昇し、「最低限の満足レベル」を越しました。 あと映像的には、エイリアン、プレデターそれぞれキモいし、グロいし、上出来かと。ああいうもんだから。 途中からプレデターと主人公が仲間になるっつー奇想天外な展開も、考えようによってはよし。人間とは全然力の違うバケモン同士の戦いに人間が一枚かむには、あれしかないわな。で、組むとすればさすがにエイリアンの方はあり得んだろ。 ただ、エイリアンは確かに見た目と行動からすると野生動物としか思えんが、もともと宇宙船を作るくらい高度な文明を持っていたはずなんだがなあ……。もっとも、食物を採る時は一切料理などせず生身の獲物にいきなり食らいつくばかりだから、少なくとも食文化はまったく発達していないと思われる。 それから最後の最後、ラストシーンもいい。あの後味の悪さ、こういう映画には不可欠だろ。
[DVD(字幕)] 6点(2008-02-10 02:48:34)(良:2票)
52.  踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ! 《ネタバレ》 
あんなに所轄署員いじめに血道をあげる本庁の管理職はいねえ。このシリーズ、事件そのものではなく事件をめぐる所轄vs本庁官僚主義の対立が主軸になっているが、それにしてもその対立に無理あり過ぎ。ありゃ官僚主義じゃなく、性格が悪いだけだ。 青島 「どうして現場に血が流れるんだ」……そりゃお前、現場だからだろ。会議室に血が流れたらもっと変だ。 本広、カメラをぐるぐる回し過ぎ。目が回る。
[地上波(邦画)] 4点(2008-02-06 01:03:13)
53.  さくらん
安野モヨコの漫画の映画化だから、見た。 驚くほど、漫画との違和感がない。あの淫靡さとけばけばしさをよく表現している。良いのはそこまで。話は90%漫画の通り。従って、「漫画をもう一度読んだな」程度の印象である。レベルが同じなら、最初に作られた物の方に価値がある。 土屋アンナの顔は、どうしても好きになれん。大根であるのは仕方ないにしても。
[DVD(邦画)] 3点(2008-02-06 00:59:52)
54.  デジャヴ(2006) 《ネタバレ》 
とにかくその……。物語の中核である“監視システム”とかいうやつが荒唐無稽すぎて、現実味がまったく無い。3日か4日前?の監視エリア内の映像を、あらゆる角度から、カメラの死角も含めてすべて映像に写すことができる、とかいう機械なのだ。この三流SFのような機械が現れるのは、未来ではなく現代である。馬鹿馬鹿しい。
[DVD(字幕)] 3点(2008-02-06 00:58:24)
55.  ダイ・ハード4.0
おもしろい。アクション映画・パニック映画として一流でありましょう。ただしますます、『ダイ・ハード』シリーズであるという必然性は無くなった。主人公がジャック・バウアーだったとしても特に違和感はない。「世界一運の悪い男」は、もういない。いるのは、自ら危機に果敢にチャレンジしていくスーパーヒーローだ。まあ、それはそれ。おもしろければ、文句はない。
[映画館(字幕)] 7点(2008-02-06 00:57:17)
56.  ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
このシリーズは壮大でスケールの大きい合戦・戦闘シーンとていねいに作られたクリーチャー(化け物)を見る映画だと思っている。で、この第3作はシリーズ中でそれらが一番よくできていた。それで充分。3時間20分というクソ長ったらしい映画だが、あまり退屈せずに観ることができた。『スター・ウォーズ』1・2は時代についていけず2流アクションSFのようになってしまったが、『ロード・オブ・ザ・リング』の方がよほど“スター・ウォーズ精神”を継承している。あまり深く考えず、最先端技術を駆使した空想世界のエンターテイメントを楽しむことができる。ちなみに、『スター・ウォーズ』の下地が『指輪物語』にあることは有名な事実……であるらしい。『ロード・オブ~』の世界観自体は、あまりにも多くの創作物に影響を与え過ぎていて、目新しさはない。ヨーロッパ中世を背景とし、その上に妖精、小人、魔法使い、モンスターたちがちょうど現実における異民族のように人間にからむ。あとは、努力・友情・根性……という『少年ジャンプ』のようなテーマに従って物語が進むだけ。だが丁寧に作られてさえいれば、それでいい。そういうテーマは、常に共感を呼ぶ。
[DVD(吹替)] 9点(2008-02-06 00:52:46)
57.  座頭市(2003) 《ネタバレ》 
演出は高度で一つ一つの場面を切り取れば緊張感があるが、とにかく話に中身がなさ過ぎる。評判になったタップダンスのシーンは確かに楽しいが、ストーリーと何の関係もないので意味がない。北野さんの映画はほとんど観たことがなかったが、すごい才能だとは思う。惜しい。
[DVD(邦画)] 5点(2008-02-06 00:48:56)
58.  戦場のピアニスト
ナチスの非道さと戦争の悲惨さは伝わった。しかしどうにも、こういうストーリーに起伏のない、重苦しい画面が延々と続く映画は苦手だ。多分名作だと思う。だが苦手は苦手だ。
[DVD(字幕)] 4点(2008-02-06 00:46:06)
59.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 《ネタバレ》 
シリーズ第1作、エピソード4の次に良い。とにかく映像がよくできている。映像のすごさという点では今まで僕の観てきた映画のなかでは 『ロード・オブ・ザ・リング』 が最高だったが、 『エピソード3』 もそれに匹敵する。コンピュータ・グラフィックの進歩の波に完全には乗り切れず、他の映画に少々遅れをとった感のあったスターウォーズ・シリーズだったが、最終作にしてまた映像技術の第一線に躍り出た。文句をつけるとすれば、この映画の中でも最もすごい、戦艦と戦士が空中で入り乱れて闘う場面、あれを映画の前半にもってきたのは構成上よかったのかという疑問は残る。 アナキン・スカイウォーカーがダース・ベイダーへと変貌するに至った過程は少々冗長ではあるが、それがこの映画のテーマなのだから仕方なし。そこそこ納得できる過程にはなっている。 全体的にシリーズ中で最もシリアスで、暗い。他の作品では戦闘シーンでも生身の人間を感じさせない、ゲーム感覚にあふれる映像だった。エピソード3では画面に現れるのが全て架空の物体・人物であるにもかかわらず、どこかベトナム戦争や第二次大戦の映画に通じるようなリアルさがある。というか、明らかにアメリカ海兵隊をモデルにしたような軍隊も出てくる。映画自体のテーマがアナキンの暗黒面への転落という重いテーマであるため、戦闘シーンもそれに合ったものにしたと思われる。 前から思っていたのだが、宇宙で最強の戦士であるジェダイ/シスの騎士の戦いが、最終的にはライト・セイバーによる斬り合いに集約されるのはどうなのかと。私らチャンバラは見飽きてるせいもあって、どーも迫力が感じられないのよね……。 エピソード1・2はスターウォーズ・シリーズにふさわしい傑作ではなかった。だがそれも、『3』 に至る壮大な長編の前編・中編だったと思えば納得もできよう。 映画史上最大のシリーズの製作が終了した。できれば、前言を撤回してでもよいから、エピソード7以降を作ってもらいたい。ルーカスが監督をやる必要はない。エピソード3を誉めた後でなんだけれども、ジョージ・ルーカスがプロデューサーとしてはともかく監督として現代最高の人物でないことは明白である。
[映画館(字幕)] 8点(2008-01-27 02:03:51)(良:1票)
60.  キング・コング(2005) 《ネタバレ》 
全体として眠い映画だった。 ピーター・ジャクソンと言えば『ロードオブザリング』である。で、この『ロード』シリーズの最大の見どころは何かというと、特殊メイクとCGでできたクリーチャー(化け物)と、同じくCGでできた壮大な戦闘シーンである、と僕は思っている。しかしその二つが映画史上でもまれな高いレベルに仕上がっていたため、それだけでも充分に見る価値があった。 『キングコング』でも、見るべき箇所はCG場面だけ、という意味では『ロード』と同じ。だがこっちは、見る価値のある場面がロードに比べて圧倒的に少ない。 3時間という長丁場のうち最初の1時間は登場人物の事情やら舞台背景やら何やかんやの説明に費やされる。はなはだ退屈な時間帯。 そいで島についたら、驚いたことに「コングの島」じゃなくて「恐竜の島」なんだこれが。コングよりでかい恐竜たちが、何十匹も我が物顔で徘徊しておる。キングコング、島の主役じゃねーじゃん。人間が恐竜に近づいたら、大人しいはずである首長竜(ブラキオサウルス?)が一匹残らず、猛スピードで人間を追いかけ始める。で、なぜか崖っぷちまで追いかけてきて恐竜は足を滑らせてどんどん谷へ落ちていく。そういう意味のない独り相撲を描いてどうする。 それから、例によってコングが女性をさらって住処へと持ち帰るのだが……。コングの身軽なこと身軽なこと。丘から丘へひょいひょいと飛んで、土が崩れないし地面も揺れないてのはどういうことよ。その間、手につかんだ女性をブンブンと振り回しておる。全身粉々になってなきゃおかしいだろありゃ。 それからこの映画の最大の見せ場である、コング対ティラノサウルス?3匹の戦いとなる。ここも化け物どもの動きが速すぎて、重量感が全くないのよ。そういう数々の文句がありながらも、この場面は緊張感があってなかなか良い。 この場面に次ぐ見どころは、人間よりでかい巨大なヒルやらクモが人間を襲う場面。その気持ち悪さに(悪い意味で)背筋がゾクゾクしましたわ。あのキモさからするとこの監督、ホラー大好きだとしか思えん。 映画の見どころ、以上。コングがアメリカへ連れて行かれてからは、特記すべき場面なし。
[DVD(字幕)] 5点(2008-01-27 01:45:04)(良:1票)
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