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41.  アイアン・ジャイアント 《ネタバレ》 
ベタベタだけど感動、王道はやっぱり強いです。ただ、最後にロボットが南極かどこかで復活するシーンは個人的には不必要でした。ネジが勝手にどこかに行くシーンで終わっておけばもっとよかった。
[DVD(吹替)] 7点(2009-01-31 17:38:13)(良:1票)
42.  黒猫・白猫 《ネタバレ》 
いいですね、このテンション。その真ん中にいるのは、間違いなくダダン。汚物をガチョウで拭くシーンはこの映画のクライマックス。切り株に入ったテントウムシやじゃじゃ馬ヒロインも魅力的でした。見た後に幸せになれる映画!
[DVD(字幕)] 9点(2009-01-31 17:34:00)
43.  かもめ食堂 《ネタバレ》 
料理がおいしそう!まったりした料理店が、まったりと繁盛していく様子が好きでした。ただ、おにぎりの店という割に、おにぎりがあんまり活躍してなかった印象。
[DVD(邦画)] 7点(2009-01-31 17:25:21)
44.  アメリカン・ギャングスター 《ネタバレ》 
視点がやたら切り替わるので、のめり込むまでに時間がかかってしまいました。中盤がちょっとダラダラ長いかな。警察官より麻薬王に感情移入させる描き方だなと、個人的には感じました。
[DVD(吹替)] 6点(2009-01-31 17:22:17)
45.  狼男アメリカン 《ネタバレ》 
コメディとホラーのバランスが絶妙。唐突に流れるエンドクレジットとブルームーンがとくに印象的。あと、狼男を引きで見たらタヌキみたいにもっさりしてたのが笑えました。変身シーンは無駄に格好いいのに。
[DVD(字幕)] 7点(2009-01-31 17:16:20)
46.  ライフ・イズ・ミラクル 《ネタバレ》 
序盤は冗長的で少し眠くなる…。それでも最後には幸せな気分になれました。「ライフ・イズ・ミラクル」という言葉がぴったりの映画。
[DVD(吹替)] 9点(2009-01-08 12:16:51)
47.  ミスト 《ネタバレ》 
展開としては、面白かったと思います。モンスターパニック映画として、ありがちな感じがしながらも、退屈することなく見ることが出来ました。この映画の見所は、なんといってもあのラストですね。この終わり方は、観賞側にいろいろなことを考えさせられると思います。最後の決断前に軍隊が来ていたら、単なるご都合主義的な作品に仕上がっていたかもしれません。それでも自分は、希望のある終わり方の方が好きなのでこの点数です。
[DVD(吹替)] 5点(2009-01-08 12:05:35)
48.  クワイエットルームにようこそ 《ネタバレ》 
思いのほか、重い映画でした。観賞後にも、なにかどんよりとしたものが胸に残ったので、プラス方向にではないにしても、いい映画ではあると思います。それだけに、コメディ部分が余計だと感じました。笑えるものならまだしも、自分の感覚にはあわなかったので、なおさら鬱陶しく感じました。扱っているテーマがテーマなだけに、不謹慎だとも感じました。惜しいです。
[DVD(邦画)] 5点(2009-01-08 11:55:27)
49.  ビッグ・フィッシュ 《ネタバレ》 
生涯、嘘みたいな身の上話ばかり続ける父エドワードと、それをうんざりしながら聞いてきた子ウィルの物語。しかしウィルは、父の死に際に、逆に嘘の話をしてあげます。自分の話で、父が実に安らかに微笑むのを見たとき、父がつき続けてきた嘘が、単なるでまかせの法螺話ではなく、周囲の人々を楽しませるため、ちょっとでも心に残りやすくするための仕掛けだったのだと気付くのです。ウィルの空想の中の、エドワードの死に方は実に感動的でした。そして、実際のエドワードの葬式の風景も、ウィルの話をなぞったように感動的でした。この映画、二回目に見た方がおもしろく感じられました。それはきっと劇中のウィルのように、私自身も、エドワードが話してくれた嘘の意味に気付いたからかもしれません。あと、スペクターの村ではしゃぎ回って踊るブシェミが最高でした。
[DVD(吹替)] 8点(2009-01-08 11:39:11)
50.  クローバーフィールド/HAKAISHA 《ネタバレ》 
アメリカが本気出してパニック映画を撮ったらこうなる、というような作品でした。問題の怪物が現れるまではひどく退屈でしたが、それ以降は退屈することなく見ることが出来ました。これはもう、宣伝を含めた演出の勝利ですね。結論からいえば、ストーリー的にはなんのひねりもないモンスターパニック映画なのですが、それを隠し通した広告の打ち方がまず良かったです。CMも、「なんかわからんけどすごいことが起こってるんだ」と思えましたしね。本編でも、怪物をちょこっとずつ見せていたのが良かったです。チラリズムの応用ですね(笑)最後まで「なんなんだあいつは」と、登場人物と一緒になって驚くことが出来ましたから。ビデオカメラを通した見せ方も、臨場感があって良かったですね。ただ、やっぱり「そこまでしてビデオ撮るか?」というのはちょっと気になってしまいましたね。単なる一般人が、何度殺されかけてもビデオカメラだけは絶対に離さず、ついには殺される瞬間までビデオに収めてしまい、まるで戦場カメラマンばりの使命感を見せてくれました(笑)ただ、映画全体としての出来は良いので、何も考えたくないときに見るには最適でしょう。
[DVD(吹替)] 7点(2008-09-04 23:58:08)(良:1票)
51.  機動警察パトレイバー2 the Movie 《ネタバレ》 
『機動警察パトレイバー』の劇場版二作目。前作同様、サスペンスとしての物語展開はすごくうまいなと思いました。ふとしたきっかけで、見慣れた街並が戦場に変わる様子も、うまく描かれていると思います。たとえば、街中を往来する戦車に、通学する子供たちが手を振るシーンなんかは、現実にありそうでちょっと恐怖を感じさせられました。こういうのは、アニメーションだからこそ表現できたのだと思います。日本を舞台に実写でやられると、いかにも嘘くさいですからね。でもその"嘘くさい"と感じてしまうところにこそ、この映画が言わんとしている危惧があるのでしょう。ベイブリッジ爆破のシーンは、モロに9.11を思い起こさせますね。前回のサイバーテロといい、未来を予見したかのような作中の事件には、正直びっくりさせらました。ただ、これが『パトレイバー』の劇場版として成功しているかどうかというと、ちょっと疑問です。私は原作をあまり知らないのですが、前回の活躍度合いや、エンドクレジットの掲載順からいうと主人公は野明って女の子ですよね。その子(と相棒の男)が今回はびっくりするくらい活躍してなかったですね。パトレイバーも、申し訳程度に出ていた感じで、正直原作を活かした脚本だとは思えません。原作の熱狂的ファンはどう感じたんでしょうか…。自分には、ちょっと制作者のメッセージが五月蝿かったですね。それを優先するあまり、原作が二の次になってしまっている印象を受けました。前作共々、サスペンス的なつくりは良いのですが、原作を活かしているかの差で、今作7点、前作7.5点、といった感じです。
[DVD(邦画)] 7点(2008-08-05 12:06:15)(良:1票)
52.  トレマーズ 《ネタバレ》 
全編にB級感の漂うモンスターパニック映画。まず、モンスターがめちゃくちゃ安っぽい。明らかにゴム人形のような質感をしています。全編に出てくる肉片(モンスター以外のものも)も、なぜかみんなオレンジ色をしていて嘘くさい。しかし、めちゃくちゃ安っぽいながらも、モンスターの造形が気持ち悪さのツボを抑えている点は◎です。ストーリー展開は、うまいなと思いました。娯楽作品のツボを抑えたような展開で、終始飽きるということはありませんでしたから。でも、やっぱりB級ならではの、よくも悪くも阿呆らしいシーンがあるんですよね(笑)地中のモンスターを刺激しないようにと、棒高跳びで岩場を移動するシーンはビジュアル的にかなり間抜けでしたし、爆弾を投げ返す程の知能を持ったモンスターは、あっさりスピードの出し過ぎで死ぬし…。まぁ、こういうのは真面目にみちゃ駄目ですね。楽しく暇つぶしがしたい方にはどうぞ、という感じの作品でした。
[DVD(字幕)] 6点(2008-08-04 20:07:07)
53.  真実の行方 《ネタバレ》 
腕利きの弁護士が、要人殺しの罪をかけられた若者の、その真実を見いだしていく法廷サスペンス。物語の展開のテンポはとても良く、序盤から退屈することなく見ることが出来ました。胸に刻まれた文字、ビデオテープの存在など、サスペンスとしての観客の惹き付け方もうまかったと思います。ただ、多重人格オチはちょっと微妙ですね。ラストのどんでん返しは、尚更です。インパクトは強くなりましたが、後味は確実に悪くなりました。作品自体のテーマも、性善説から性悪説に一変してしまいましたし…。自分もどんでん返しは好きな方ですが、ちょっとこれは生理的に嫌悪感を覚えてしまいました。多重人格者の殺人を、真っ向から扱ったならともかく、多重人格が結局は演技だったという結末は、多重人格という問題が軽く扱われている気がしました。ただ、作品のテンポ自体は悪くなく、面白く見れたのでこの点数です。
[DVD(字幕)] 7点(2008-08-03 17:59:43)
54.  不思議惑星キン・ザ・ザ 《ネタバレ》 
シュールなセンス満載の作品。なんといっても、異星人の「クー!」は名言ですね。それしか喋れないのかと思いきや、そうでもないのもまたいいです(笑)鼻鈴やマッチ、ランプ付きヘルメットなんかの小物もすごくいい味を出していました。美女(?)が乗っていた子供のおもちゃのようなデザインの車も、すごく笑えました。バイオリン弾きのとぼけたキャラもいいですね。ゆったりとした物語のテンポも、広大な砂漠の映像とマッチしていて、惑星のなんともいえない雄大な雰囲気を醸し出していたと思います。反面、展開に退屈を感じることも多々あったことは否めないのですが…。最後のシーンは、阿呆らしいのに、なぜかウルッとするのがいいですね。きっと「クー」の阿呆らしさと、再会の感動が、絶妙なギャップを生み出しているのでしょう。こういうの、好きです。
[DVD(字幕)] 6点(2008-08-03 12:19:36)
55.  ヒッチャー(1985) 《ネタバレ》 
ひょんなことから殺人狂のヒッチハイカーに追われる羽目になった成年の物語。まず、物語のテンポが非常に良かったと思います。犯人が冒頭からでてきて色々やってくれるので、まったく退屈しませんでした。ルトガー・ハウアー演じる犯人もよかったですね。何考えてるのかまったくわからないところが、見るものにより一層の恐怖感を与えていたと思います。主人公を執拗に追ってきた理由は明確に表されてはいませんが、描き方から推測すると、犯人は主人公に自分を殺して欲しかったんでしょうか…。ガソリンスタンドで、漏れたガソリンに火をつけるあたりまでは、単に嬲り殺したいだけかな、と思っていましたが。余り関係ありませんが、警察の追撃がどんどんエスカレートしていくさまは、米で人気のテレビゲーム『GTA』を思い起こさせました。注文をつけるならば、ヒロイン(?)には生き残って欲しかった、ということですね。殺され方が無惨過ぎました。というかあのシーンで、主人公は犯人を撃ち殺したものだと思っていたのですが…。
[DVD(字幕)] 7点(2008-08-03 12:01:43)
56.  パンズ・ラビリンス 《ネタバレ》 
一言ではジャンル分けできない、不思議な味のある作品。個人的には、ファンタジー映画の様相を呈した、ヒューマンドラマだと思っています。この映画は、表面だけをなぞれば、どうしようもなく暗くて辛い映画に見えるでしょう。そこにファンタジーの要素、つまり、オフェリアの空想が絡んでくることで、ある意味では作品の様相がすっかり変わってくるなぁと思いました。父は自分に愛情をそそいでくれず、最愛の母は難産の結果他界してしまう、そんな絶望的状況下の現実の中で、オフェリアはパン(空想)と出会い、ほんのわずかな希望を見いだしました。そしてオフェリアは、その空想を最後まで、それこそ命を落とすまで信じぬきます。辛い現実の中で幸せな空想を見ることが出来た、それはつまり、父・ヴィダル大佐を含むどんなつらい現実も、一人の少女の頭の中まで蝕むことが出来なかったということです。一人の人間が頭の中で考えることは自由だ、ということですね。オフェリアは大佐に撃ち殺されましたが、その瞬間まで空想を信じていたオフェリアの心の中は、とても安らかでした。つまり、心の有り様では、ある意味オフェリアの勝ちと言ってもいいのです。単純なハッピーエンドとはとてもいえない映画なので家族向けではありませんが、不思議な印象の残る名作だと思います。ひとつ疑問があるのは、ベッドの下の動く植物(マンドラゴラ?)を大佐が見つけるシーンですね。あの場面では、たしか大佐にも植物が見えていた気がしますが、あれは空想ではなかったのでしょうか。まぁ、実際には別の変なもの(ぬいぐるみとか、とりあえずベッドの下においてあったら変なもの)が置いてあって、オフェリアだけが変な植物だと空想していた、と考えればいいのかな…?
[DVD(吹替)] 8点(2008-08-03 11:29:24)
57.  刑事ジョン・ブック/目撃者 《ネタバレ》 
事件の目撃者となった少年を守るため、刑事ジョン・ブックが奮闘する!…という単純娯楽サスペンスかと思いきや、中盤からはそうでもありません。アーミッシュという前近代的な生活を営む人々が絡んできます。多くの日本人がそうであるように、自分もこの映画ではじめてアーミッシュを知りましたが、アーミッシュののどかな生活描写の部分は、個人的には好きでした。ただ、恋愛メインにしてしまうと、異文化間の禁じられた恋愛という、いかにもソソるシチュエーションを描くために、アーミッシュという物珍しい題材をとりあげたのだとも勘ぐられかねません。最後に二人が結ばれないのは当然として、個人的には、もう少し恋愛描写を抑えて欲しかったです。サスペンス部分に関しては、序盤は言う事なしですね。少年が事件を目撃するトイレのシーンなんかはすごく引き込まれました。ただ、主人公がアーミッシュの村で生活した意味がよく分かりません。相棒が殺された途端、上司の罪を暴く宣言をして、村をでる決意をしますが、じゃあ村にいた期間はいったい何のための期間だったんでしょう。最初から誰が悪いかは分かってるんだから、さっさとなんとかしろという感じでした。結局最後は悪者二人をぶっ殺し、上司を数秒の説得で逮捕。サスペンスとしては、あまりに杜撰な終わり方でした。個人的には、アーミッシュという変わった題材を扱った事ばかりが目立ってしまった作品でした。
[DVD(字幕)] 5点(2008-07-30 18:46:01)
58.  アマデウス 《ネタバレ》 
天才と凡人をテーマにした作品。サリエリという凡人から見たモーツァルトが、とても魅力的に描かれているなと思いました。サリエリにしたって充分才能を持っていると思うのですが、モーツァルトはレベルが違う。サリエリが苦心してつくった曲を、即興で引いたりします。ピアノ背面引き(?)のシーンは、ビジュアル的にもすごかったです。また、サリエリが何にも分からない凡人ならまだ良かったのでしょうが、サリエリにもなまじ才能があるから、モーツァルトの凄さが余計に分かってしまう。モーツァルトを憎みながらも、理解者になってしまうその葛藤が見ていて面白かったですね。オペラといった、一般人には縁遠い題材を扱っていて、しかもこの長時間なので、絶対退屈するだろうなぁと思ってみていましたが、意外とそんなことはありませんでした。見せ方がうまいんでしょうね。オペラも、素人目には迫力があるものだったのでとてもよかったです。モーツァルトの死に方に関しては、うまいところを突いたなと思います。あれ以上いじくると、もう妄想の域に入ってしまいますからね(まぁこれでも十分妄想ですが…)。ともかく、テーマに即した人間を描ききった、見応えのある名作でした。個人的には、あの古ぼけたアニメのようなパッケージは、見るものをかなり敬遠させてるんじゃないかなと思いました。
[DVD(字幕)] 8点(2008-07-30 13:23:24)
59.  ソウ 《ネタバレ》 
普通に面白かったですね、サスペンスとしての出来はすごくいいと思います。まず導入がよかったですね。いきなり不可解な状況からスタートするので、見ているこちらも「なんだこれは」と引き込まれてしまいました。謎解きや回想の部分もテンポが良く、退屈する事なく最後まで観る事ができました。ちょっとエグいシーンがあるので、苦手な人は駄目でしょうが、自分はまぁ大丈夫でした。ラストも、サスペンスらしい驚きにあふれた結末でよかったですね。犯人と思っていて必死にやっつけた奴が実は…、というところなんか本当によかったです。ただ、真犯人の居場所については、冷静に考えるとちょっと…という部分もありますが。流れ弾とか当たってたらどうすんだ、と。まぁ細かいところではちょこちょこありますが、全体的にはとてもいいですね。ただ、サスペンスとしては良作ですが、結末に救いがないのと、観たあとに何も残らないのでこの点数です。
[DVD(吹替)] 7点(2008-07-30 12:21:04)
60.  虹の女神 Rainbow Song 《ネタバレ》 
ひょんなことから知り合い、距離を縮めていくが、結局微妙な関係のまま終わってしまうふたりのラブストーリー(?)。最初の場面で、ヒロインが死ぬと観客に分からせたのは、個人的には英断だったと思います。山場の場面で主要人物があっさり事故で死ぬと「盛り上げるために殺しちゃったのかな」ってどこかで思ってしまいますから。まぁそういった死ぬ事も含めて、想いの届かないヒロインのせつなさは充分に伝わってきました。ただ、主人公の描き方がまずかったですね。個人的には全然好感が持てませんでした。根は悪い奴ではないんでしょうが、作品を見る限り軽薄な駄目人間ですね。相田翔子のくだりは、主人公の軽率さを強調する結果になってしまいました。じゃあ一体上野樹里は、主人公のどこが好きになったの…?と思っていたら、最後の手紙で「ダメなとこが好き」みたいなことが書いてあって納得。「おまえも駄目ってわかってたんかい」っていう(笑)まぁ現実でも、駄目人間を好きになるっていうのは結構ありますからね。恋愛は理屈じゃない、ある意味リアルだなぁと思いました。上野樹里のせつなさと、劇中の短編映画の意外なブラックさに+1です。
[DVD(邦画)] 6点(2008-07-30 11:58:23)(良:1票)
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