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Northwoodさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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自己紹介 映画は楽しんでみるのが一番。

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41.  ナイトメア・アリー 《ネタバレ》 
「因果応報」という言葉を150分かけて丁寧に説明した、ぴのづかさんのご指摘の「まともか!」がぴったりの映画でした。 観る前に事前情報をなるべく入れないようにしていた小生は、前半の見世物小屋の場面では、その始まりからして不条理な感じが続くので、いつもの悪趣味(失礼!)デルトロファンタジーワールドが一体いつ炸裂するのかと、ワクワクしながら見ていたのですが、肩透かしでした。 終わってみれば、前半は、詐欺師がその腕を獲得する経緯の説明でしかなかったわけで、ウィレム・デフォーをはじめとするくせのある役者さんがみんな揃ってここで退場、ってのは残念でした。 全体的には面白い話ではあったんですけどね、ちょっと期待とは違ったかな。  そんなことよりも思ったこと。ルーカスとスピルバーグとパラマウントの重役さんは是非、ブラッドリー・クーパー主演、デルトロ監督で、インディ・ジョーンズを今すぐにリブートして!お願い!!あの帽子と時代背景がここまで似合う俳優さんを、ハリソン・フォード以来、初めて見た気がする。クーパーも、そこまで若くないから、時間はあまりないよ!
[映画館(字幕)] 7点(2022-04-20 00:21:33)
42.  コーダ あいのうた 《ネタバレ》 
主人公が聾啞者の両親を持つという設定以外は、とても王道の青春映画・ファミリードラマだったと思います。 エミリア・ジョーンズが眩しすぎて、見ていてちょっと気恥ずかしいくらいでした。 でも、かなり泣かされました。良作だと思います。 ベルルルルルルナルド先生も大変ナイスです。 ところで、CODAって、そういう単語があるんですね。知りませんでした。
[映画館(字幕)] 8点(2022-04-16 18:17:25)(良:1票)
43.  ベルファスト 《ネタバレ》 
(鑑賞後に調べました)なるほど、ケネス・ブラナーは1960年生まれのベルファスト出身なわけね。これは、まったくの私小説ならぬ私映画です。 予告を見れば、北アイルランド問題が背景にあるのはわかるわけで、この問題を深くは知らない私は、観る前、「理解できるかなー」と、少し不安だったりしたのですが、その心配は全くありませんでした。紛争は、あくまで子供の視点からしか描かれておらず、なんだかよくわからないが大人たちが揉めているなあ、という程度の扱いです。 そんな不安定な情勢の中でも、子供の小学校生活は、サッカーに興じたり、同級生に恋をしたり、そして少しのオイタをするなど、ごく普通に、というか、かなり幸せに流れていきます。 だから、結局紛争の激化のために、愛する故郷を離れなくてはならなくなった主人公の少年(監督自身)の望郷の想いが、ごくストレートに描かれているだけで、まあ要するに普遍性は全くなく、同じ60年代生まれではあるとはいえ、遠い東アジアのおっさんが共感できる部分はほとんどないわけで。 この人の作品は、絵作りはそれなりに丁寧なのですが、これと言って魅かれる部分がないんですよね。今作の、モノクロの選択や、間に挟まれるスター・トレック、真昼の決闘、チキチキバンバンなどの作品とか、パートカラーの使い方とかも、上手い、というよりは、あざとさが目立っている気がします。 あ、そうそう、ジュディ・デンチのラストのアップは、さすがの名女優の貫禄たっぷりでしたね。このシーンだけで、映画の格が一段上がっています。
[映画館(字幕)] 5点(2022-03-30 00:23:52)
44.  THE BATMAN-ザ・バットマン- 《ネタバレ》 
バットマンをリアル世界の出来事として表現しようというのは、既にダークナイトでやっちゃっているのですが、今回それと全く同じ路線で、ただし、さらにシリアス感を出すために、映像はセブンの雰囲気を取り入れたもの、という感じです。力作ですが、残念ながらダークナイトは超えていません。 重厚さを強調するあまり、画面はとにかく単調で、映画が長いのもあって、正直眠気を誘われます。 クライマックスのアクションでごまかされがちですが、結局バットマンはリドラーに全く勝てていません。と、いうか、このストーリーって結局、リドラーによるブルース・ウェインのサイコセラピーだったにすぎませんね。
[映画館(字幕)] 6点(2022-03-12 21:03:43)(良:1票)
45.  ナイル殺人事件(2020) 《ネタバレ》 
名探偵として1,2を争う知名度のポアロ氏であるが、実はそれほど好きなキャラクターではない。ということで、あまりにも有名なストーリーで、オチを知っちゃっているオリエント急行はスルーしたのだが、「ナイル殺人事件」は、ユスチノフ版を映画館で観ているにも関わらず、全く記憶に残っていないので、こりゃちょうどいいやということで観てきました。あ、嘘です。ほぼガル・ガドット目当てです。 ストーリーは、まあ、ミステリーなのでネタバレになるようなことはあまり書かないでおきましょう。でも、思ったよりもすっきりとした推理ではなかった感じです。最後のあれが、動かぬ証拠、といえるのか・・・ ただ、私の低評価の理由はストーリーではありません。まるでNHK大河ドラマを見ているような、全編貫く「スタジオ撮影感」がどうにも気に入りませんでした。憶測でものを言いますが、これ、情景などのカットはともかく、俳優さんを実際にエジプトに連れて行って撮影したシーンはほとんど無いんじゃないですかね?もし、そうでないとしたら、撮影と編集がまずいのでしょう。映画全体から、カイロの熱気や、肌にまとわりつく砂ぼこりのような、エジプトのイメージが全く伝わってこなかったです。でもって、こんな映画なのにクレジットには大量のVFXスタッフの名前が延々と・・・金かけるところが違うだろ。 昔は、ピラミッドが背景にあって役者が演技していれば、「エジプトでのロケ」ってことが無条件に伝わったものですが、CG技術が発達しすぎるのも善し悪しですなあ。
[映画館(字幕)] 3点(2022-03-02 00:32:28)
46.  ウエスト・サイド・ストーリー(2021) 《ネタバレ》 
もちろん旧作は観ていまして、それほど好きってわけではありません。だいたいこれのストーリーって、ミュージカルでなければ、なんじゃそりゃー!って言いたくなるレベルのものだし、ここのレビューを読んでも、今作も筋はそのまんま、ということだったので、ぎりぎりまで観るか観ないか決めかねていたのですが、スピルバーグだしね、一応アカデミー作品賞にノミネートされてもいるしね、ってことで鑑賞。 意外なことに、始まってみると結構面白く観れてしまいました。音楽のパワーってすごいです。
[映画館(字幕)] 7点(2022-02-26 17:23:07)
47.  ハウス・オブ・グッチ 《ネタバレ》 
おそらく公開日の延期があったのだろうが、この巨匠の新作が矢継ぎ早にみられることは幸せなことです。イーストウッドがさすがに老齢による衰えを見せる一方、リドリー・スコットの映画にはまだパワーがみなぎっていますね。 今作も、豪華な俳優陣が(イタリア語なまりの英語という変な感じはあるけれど)圧巻の演技を見せる、重厚なドラマとなっています。The Counselorの時と同じように、ストーリー上の大事な事項(株券の無記名の件や、パオロ排除のくだりなど)をあまりはっきりと描かないので、すこーしわかりにくい部分はあって、このあたりはちゃんと説明してくれたほうがよかったのではないかな?と思いました。 レディー・ガガの演技は特によかったと思います。アカデミー賞とるのではないかな?上にも書いたように、イタリア語なまりの英語の演技というものをアメリカ人が変だと感じないのであればですが。  【アカデミー賞ノミネートを見て追記】レディー・ガガどころか、誰一人ノミネートすらされませんでしたね。やっぱり外国語なまりの英語なんてのは、アメリカ人にとっても妙な感じだったということでしょうか。
[映画館(字幕)] 8点(2022-02-06 16:23:00)
48.  クライ・マッチョ 《ネタバレ》 
もう90を超えた大巨匠の映画だけに、それほどシビアな内容はそもそも予想はしていませんでしたが、実際、悪人は出てくるのだけれどその追跡はゆるゆるだし、ラファエルも、母親のセリフから、どんな不良が出てくるのかと思いきやずいぶん素直な少年で、しかもマイクとすぐ仲良くなるし、マルタとの出会いや交流もとんとん拍子だし、という感じで、映画全体がとても“やさしく”、ほとんど童話のようでした。 イーストウッドは、確かに存在感あるのですが、さすがに歳を取りすぎていて、家族や仲間がいない偏屈な老人(まさに、グラン・トリノのコワルスキーのイメージのはずだったのだと思う)という雰囲気がまるでなく、ラファエルとの交流を通して、変わったという感じがしなかったです。 ラストシーンも、2度目となるダンス・シーンで終わるのでなく、ラファエルの後日譚であるべきだったのじゃないかなあ?
[映画館(字幕)] 6点(2022-01-19 00:26:26)
49.  スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム 《ネタバレ》 
大変豪華な一作でした。特に出演俳優がね。 ドック・オクは劇場予告でバンバン出ていたから出るのは知っていたけど、あの人もあの人も、って感じで、オリジナルキャストが続々登場。そして、再登場してくるのはヴィランに限らず・・・ 年齢的に大変な人もいただろうに。ウィレム・デフォーなんて、彼を代表する役がノーマン・オズボーン=グリーン・ゴブリンになってしまいそうだ。 スパイディー1・2・3の絡みのシーンはかなり笑えました。 ストーリーは、マルチバース設定を使うためだけのかなり強引なものであり、それほどのもんではありませんでした。東映仮面ライダーの○○周年記念作品みたいなもんです。
[映画館(字幕)] 7点(2022-01-08 22:36:50)(良:1票)
50.  キングスマン: ファースト・エージェント 《ネタバレ》 
この監督さんの作品は、そのぶっ飛んだ表現が楽しくもあり、しかしそのやりすぎ加減はちょっと苦手なところもあって、イケナイ映画を見に行く感覚でした。 しかし、これがまた意外なことに、実に“おとなしい”表現に収まっていました。 まだ序盤ともいえる、ラスプーチンとの絡みまでは、なるほど確かにキングスマンっぽかったのですが、それ以降はそれほど強烈な表現はなく、ごくまっとうな冒険活劇にとどまっていました。宣伝文句に偽りありです。 決してつまらない映画ではないのですが、期待したほどの内容ではなかったと思います。・・・期待してたんかい!
[映画館(字幕)] 6点(2021-12-31 23:23:43)
51.  マトリックス レザレクションズ 《ネタバレ》 
Ressurections 復活、ね。ふーん。 楽しみ半分、どころか楽しみ10%不安90%の心持ちで観に行きましたが・・・ なかなかしっかりした旧三部作の続編になってましたね。ロッキーでいうなら、5ではなくファイナルくらいの出来栄えはあったと思います。 序盤では旧作を主人公が開発したゲームの話に矮小化したり、2作目登場の下品なフランス人のスピンオフがどうたらというセリフ、さらにクレジット後の小話もあって、製作者サイドの、虚構と現実の境目をあいまいにしたいという狙いが感じられはするのですが、これらは完全に失敗していて、話を理解しづらくしているだけでした。そもそもタイトルに、ressurectionsってつけてるじゃん。 あと、映画におけるアクションの表現は、まさにこのシリーズが革命を起こしたものだけに期待してましたが、今作にも十分なほどの見せ場はあるものの、心に残るほどのシーンはなかった気がします。ちょっと演出面はヘタになった? でも、結局何を見せられたかわかんなかったレボリューションよりも、もう少し明快な完結編を見せてくれた、というところは高く評価したいと思います。 ああ、でも、まだ続編が作れそうな終わり方ではありましたね。
[映画館(字幕)] 6点(2021-12-18 17:05:02)
52.  ミラベルと魔法だらけの家 《ネタバレ》 
公開されて一度週末をはさんでいるのに、天下のディズニーの新作のレビューがまだ一件もないとは驚きです。  ・・・みなさん、嗅覚が鋭いんですね・・・  いつもながらの画と音楽のクオリティーの高さと、ハートウォーミングなストーリーにケチをつけることは何もないのですが、いい歳した大人がわざわざ観に行くほどの何かがあるというわけでもありませんでした。 特別な家族の中で、一見何のとりえもない娘が、実はフォースにバランスをもたらすものでした、というお話。  すでにCGアニメーションの技術は極められた感があるところですが、今回、あたかも先祖返りしたかのようなセル画風の本編前のショートムービーに新鮮味がありました。次回作はこの作風で来るのかな?
[映画館(吹替)] 5点(2021-12-02 00:18:58)
53.  最後の決闘裁判 《ネタバレ》 
実はこの映画の存在を知ったのは、DUNEを観に行った時の予告編でして。監督リドリー・スコットに、脚本マット・デイモンとベン・アフレック!さらに彼らは出演もしており、アダム・ドライバーも共演だと!と、いうことで、正直に言えば、DUNE見てる場合じゃないぞ、と思ったりもしたのでした。 で、かなり期待して観たのですがね。 なるほど、羅生門(藪の中)をやりたいわけね、というのはすぐにわかりました。しかし、映画「羅生門」で最も大事な木こりのエピソードとラストの下人のエピソードに対応するものはなく、3番目の騎士の奥さんの視点が「真の物語」とはっきり断言されてしまうことで、「羅生門」にあったセンセーションには遠く及ばない話になってしまいました。 結局、本作の主題は、現代のアメリカ映画らしく、女性の人権や自立となっており(まあ、宣言してるしね)、おかげで第1章、第2章まではそこそこ魅力的だったマット・デイモンとアダム・ドライバーが、どちらも最後は下種野郎にしか見えず、それが残念でした。 いっそ第3章は無しにして、一人の魅力的な女性の愛を巡って、はからずも決闘に至ることになった、親友の騎士同士の悲しくも勇ましい戦い、といった話のほうが盛り上がったんではないかなあ、と思っちゃいました。  それにしても、この地味な邦題考えた人は誰よ?この邦題のせいで、観客動員2割は損してると思うよ!!これなら普通に(ザ)ラスト・デュエルで良いんじゃかなろうか。
[映画館(字幕)] 5点(2021-10-28 00:26:29)
54.  DUNE デューン/砂の惑星(2021) 《ネタバレ》 
(リンチ版の感想から続く)でもって、37年の間隔をおいて、リメイク版ですよ。 ドゥニ・ヴィルヌーヴも、なかなか難しいことにチャレンジするのが好きですなあ。 それでも、現代の感覚で、この古典を作り直してくれるのなら、果たしてどうなるか?にかなり期待感もあったんです。  おおっと!いきなりpart oneの文字が・・・連作だとは知らなかった。 まあ、それでもこの大河物語が、2,3時間では書ききらないのはわかりきっていることだから、まあ、最悪の事態は免れたのかな?とも思いました。  しかし、話が進むにつれて・・・ これ、リンチ版や原作から、特段離れた解釈や逸話があるわけでなく、ひたすら忠実な感じで進みます。 ゴム・ジャッバールの件やら、ガーニー・ハレックとの模擬戦の件やら、ハルコネン男爵が宙を舞う件やら。 映画全体のイメージも、前作と大して変わらない感じだし、実はヴィルヌーヴ監督って、リンチ版を偏愛してるんじゃないか? ということで、途中で物語が終わってしまうこともあって、ひたすら間延びしたストーリー展開を延々見せられる、という状態です。それにかぶせて、最後にゼンデイヤが画面(客)に向かって「まだ始まったばかり」とか宣うのは、すでにギャグです。ぎょえー。 2部作か3部作か知らないけど、撮影はちゃんと終わらせているんでしょうね。さもなくば、続編の製作すら危ぶまれる興行収入になってしまうことが予想されます。とはいえ、続編公開しても、見に行くかどうかはわからないけど。
[映画館(字幕)] 3点(2021-10-16 17:37:13)(良:1票)
55.  デューン/砂の惑星(1984) 《ネタバレ》 
最新のリメイク版を見たのでまずはこちらから。 もう37年も前の映画ですか・・・記憶ベースで書きます、失礼! 確か公開時の宣伝文句は、史上最高の5000万ドルの製作費のSF超大作‼だったはず。 それにあおられて、お小遣いはたいてワクワクして見に行ったのに、なんだかどんよりした話を見せられてがっかりしたのを覚えています。 原作を読まずに見たので、スパイス・メランジやら、ベネ・ゲセリットやら、キーワードがとにかくちんぷんかんぷんで、それが悪かったんだろう、と思って後に原作も読んでみました。 話はそれるけど、当時の旧訳版は4分冊でした。しかも、例の数十ページにもわたる用語辞典が全部の巻末についているという水増し状態(だったはず。違っていたらごめんね)で、ハヤカワ文庫の商魂もどうかと思いました。 ・・・で、読んだ結果ですが、デューンって、SFの名作扱いされているけど、中身はコテコテの中世の宮廷劇+救世主伝説でしかなく、私個人的にはたいして面白いとは思いませんでした。 しかも、なんとなく大河ドラマっぽい感じなので、これを2時間少々の映画にしたら、そりゃこんなダイジェストみたいなシロモンしかできないでしょうよ、と思った次第。 でも、俳優と美術とTOTOの音楽は、かなりレベルは高かったと思いますよ。何せLPのサウンドトラック持ってましたから。 おっさんの思い出話でした。
[映画館(字幕)] 5点(2021-10-16 17:22:11)(良:1票)
56.  007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 《ネタバレ》 
コロナによる公開延期が恨めしく、ようやく観ることができるこの日を待ちに待っていました。 そんな能天気な期待を吹き飛ばすような、陰鬱なストーリー展開に、とどめにあのラスト・・・ そもそも序盤に女王陛下の007のインストゥルメンタルが流れた瞬間に嫌な予感が。  さすがに鑑賞途中に気が付きました。 あの多幸感あふれるラストの「スペクター」の続編を作る、というのであるから、こういう話にならざるを得ないなと。 だから、この終わり方以外は逆に考えられないのだ。  この一作だけ見てしまうと、ストーリーやキャラクター設定がそれほど魅力的ではないのだが、ダニエル・ボンドの集大成としてはケチをつけることのできない作品でした。 でも、これは「スペクター」の、アナザーエンディングという扱いでもよさそうです。 ハッピーエンドが好きな人は、この話は無いものとしても良いでしょう。  思い入れの強いおじさんは、We Have all the time in the worldが流れたところで、滂沱の涙でした。
[映画館(字幕)] 9点(2021-10-02 17:45:24)(良:1票)
57.  ブラック・ウィドウ(2020) 《ネタバレ》 
大して期待せずに見たんですが、うん、これはかなり面白いですよ。 ファミリードラマのシーンは、展開が甘すぎだ、とか、Mr.インクレディブルのパクリが多すぎだ、とかの批判はあるかもしれませんが、年頃の娘を持つ父の身として、予告編では最も魅力に乏しく見えたレッド・ガーディアンに、なんともろに感情移入できてしまいまして、非常に微笑ましく好ましいものでした。 アクションシーンは、アベンジャーズものらしく、ちょっとありえないようなシチュエーションが満載で、それこそGCを山のように使っているんでしょうが、でもこういうのこそ正しいCGの使い方だと思います。大生物が都会で大暴れするよりもよっぽど迫力があり、ハラハラさせてくれました。 昨今、ハリウッド女優の賞味期間がずいぶん短くなっていると思う(一時期売れっ子でも、歳を取ると途端に主演作が減る)のですが、スカーレットヨハンソンは、まだまだとてもきれいで、素敵なお姉さんのキャラクターを維持してました。もうアラフォーなのにすごいことです。・・・もしかすると、彼女のアップのシーンで一番CG使ってたりして。
[映画館(吹替)] 7点(2021-07-17 00:31:55)
58.  ゴジラvsコング 《ネタバレ》 
書き込む人も少なくなってだいぶ寂しくなった当サイトだが、今でも私はここの評価を一番信頼している。 過去2作のハリウッドゴジラを酷評した私は、好みが合わないと判断し、今作は観るつもりはなかったのだが、多少の例外はあるにせよ信頼するレビュワー諸兄の比較的高い評価点の連打に強く興味を惹かれて鑑賞。 なるほど、三作目にして思い切りよく“子供向け”に舵を切ったわけですね。 この内容に、大人の目線であれこれ評論するのは野暮ってもんか。 小学生目線で見れば8~10点、中高生でも7点はあげられそう。 でも、だいぶオジサンになってしまった私はこの点数で。(それでも3作中では一番)  しかし、CGもここまでくるといったい何を見せられているのかわからん感じですねえ。 これはもはや実写映画とは言えず、アニメーション映画ではなかろうか。
[映画館(字幕)] 5点(2021-07-10 00:26:32)(良:2票)
59.  ジェントルメン(2019) 《ネタバレ》 
個人的には、C.ノーランやM.ヴォーンと並び、監督の名前だけで見たくなっちゃうガイ・リッチーによる、ジェントルマンどころか英国版「アウトレイジ」な人々の映画。 全てのキャラクターが立っているし、役者もはまっているし、演出もなかなかさえているし、満足の出来栄え。 でも、この複雑な話なら、本来はもっと時間をかけてじっくり描くべきだったのでしょうが、それを2時間弱に収めるために、探偵とNo.2による会話劇を中心に据えて、人物と物語の背景の説明がてら、過去の出来事の回想(想像?)シーンの積み重ねで構成してしまったのは、失敗だったんじゃないかな?こういう暗黒街物で、主要人物が生きていることが分かってしまう、っていうのは、それだけで緊張感を削いでしまうね。 探偵のフレッチャーなんて、本筋にはあまり関係ないしね。さらに、彼を本筋に絡ませようとしたどんでん返し(と言えるかどうか?)も、大して効果があるわけでもないし。 ちなみに、作風は、リッチー+ヴォーン+タランティーノって感じに進化してました。 本人が意識してるのかな?
[映画館(字幕)] 7点(2021-05-15 22:21:01)
60.  ノマドランド 《ネタバレ》 
合衆国では社会問題化しているのかもしれないノマドの生活を、ひたすら淡々と積み上げる映画で、それほど中心となるようなストーリーがあるわけでなく、なんとなく日本映画を見ているかのような感じがしました。 ノマドの存在を告発しているようでもなく、またその生活を否定しているわけでもなく、ではあるんですが、それでもひたすら寂しげなファーンの表情を見ていると、やっぱり肯定しているわけではないと感じてしまう。 社会とのつながりを喪失したアメリカ人たちの放浪を見ていて、昔読んだ「若き数学者のアメリカ」の一節を思い出した。アメリカ大陸の荒野は、ヨーロッパやアフリカからの移民の子孫たちにとって、故郷とはなりえないのかもしれない。
[映画館(字幕)] 6点(2021-05-05 14:24:32)
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