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アラジン2014さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 678
性別 男性
自己紹介 ソフト化されたタイミングでのレビューが中心です。2008年、子供の頃から夢だった自宅シアタールームがついに実現しました。(100~110インチ程度、音響2.1ch)できるだけネタバレせずに書いていますので文章がおかしい場合もあると思いますが、暖かい目で見守ってやってください。(2014初登録)

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41.  ドクター・ドリトル(2020) 《ネタバレ》 
正直に告白すると、私はロバート・ダウニーJrが嫌いです。売れる前から嫌いでしたが今見てもやっぱり嫌いです。原作の説明をする必要がないくらい有名な元ネタですが、本作は動物と話せること以外は原作に忠実じゃなかったりします。動物、恋、姫、新しい仲間、航海、侵入、戦い、和解、謎解き・・ およそディズニーの全てが詰まっていますがまさかのユニバーサルが作っています。  有名な原作本由来で、全ての要素が詰まった映画を100分にまとめてあるのは大したものですが、裏を返せば全てが予定調和的でお手軽過ぎました。まあ100分で終わらせるのですから致し方ないにせよ、もう少し文学的で重厚な雰囲気か、もしくはパイレーツ並のとんがった演出を期待していましたが、そのどちらもありませんでした。  あれほど家を出るのを嫌がっていたドリトルが宮殿に着いたとたんにノリノリで冒険に行こうといい出すのは違和感でしたが、こき下ろすほどつまらなかった訳でもなくて意外と楽しめます。動物たちのやり取りがほのぼのしていて、おかげで何とか見ていられました。 スティーヴン・ギャガン監督は「トラフィック」「シリアナ」「英雄の条件」などシリアスな脚本を書いた実績があって、土台はシッカリしているはずですがコメディとしては大して面白くもなく、何となく王道の流れで退屈させられます。出演陣が無駄に豪華だったのも非常にもったいなかったです。もう少しやりようがあったかもしれません。  何となく面白いけど何となく物足りなくて、何となく楽しいけど何となく退屈な作品でした。甘めの6点
[地上波(吹替)] 6点(2023-09-23 13:56:27)
42.  007/ダイ・アナザー・デイ 《ネタバレ》 
ピアース版ボンドが大好きな私ですが今作はイマイチ。まずちょっとシリアス過ぎる点が面白くないしSFが過剰な点もマイナスです。そして最大のイマイチポイントはパーフェクトストレンジャーのハリー・ベリー(ジンクス役)が魅力的に見えない点です。ついでに書くとCIAのお偉いさん役のマイケル・マドセンもどう見てもレザボア・ドッグスにしか見えない点も微妙でした。北のザオ(リック・ユーン)もマジもんにキモいし、今回は全体的にキャスティングが合ってないという印象が強かったです。(オープニングの曲もイマイチ)  唯一、ミランダ・フロスト(ロザムンド・パイク)当時23歳が最高に可愛くてついヨダレが出てしまいました。ツンデレ設定なのもソソるし、前作のソフィー・マルソーと並んで「借金してでも一晩お願いしたい女」の称号を与えたい女性です。(あの人と遊びで一夜なんて、ボンドに殺意が湧くわ~) 失笑もんのストーリーにはあまり触れませんが、色々と超絶SF設定が酷いです。ボンドカーがアストンに戻ったと思ったら透明で見えませんか(笑)黒幕が北のお坊ちゃん設定もかなり無理があるし、そのお坊ちゃんがイーロンマスク級の人間に成り代わることが可能なのかも色々と議論の余地があります。衛星は誰が上げたのか?オープンカーで氷上チェイスはどうなの?とか、色々凄すぎてツッコミ処は多めです。  カマトト風で超絶可愛いルックスで、なおかつツンデレという過去最強のロザムンド・パイク嬢に全てを捧げて異例の8点献上。(嬢が出てなかったら4点)
[地上波(字幕)] 8点(2023-09-23 13:54:47)
43.  007/ワールド・イズ・ノット・イナフ 《ネタバレ》 
レビュアーさんの点数が思いのほか低くて驚きます。ピアース版のボンドの中では脚本は結構良い出来だし、序盤のボートチェイスから印象深くて非常に良い回だったと感じています。確かに少々”らしくない”演出も多く、Mがアッサリ捕まるところやまるでモデルのようなエロい科学者(クリスマス・ジョーンズ博士=デニス・リチャーズ=少々大根役者だった)とか多少強引な点もチラホラあります。まあでもボンドといえば昔からこんなもんですからその辺はあえて触れないのが正解でしょうか。  もちろんエレクトラ役のソフィー・マルソーは最高、公開当時33歳だと思いますが拷問椅子のエロさったらもうね・・ 一生に一度だけでもお願いしたい女ナンバーワンの称号を与えたい女性です。  ストーリーのほうはなかなかよく練ってあって、ソフィー・マルソーが難しい役どころを上手く演じています。映画内では「ストックホルム症候群」としていましたが、愁いを含んだ可哀そうな女ではなくもっと悪女です。しかし脚本・演出が悪くて判り難くなっていました。確かにキッカケはレナード(ロバート・カーライル)だったのは事実ですが、女の武器でレナードを虜にしてテロリストを操っていたのはエレクトラのほう。更に彼女はMとMI6を信頼しているフリをしつつ、父を葬り去るというかなり高度な悪に徹しています。ボンドもまんまと騙されましたが。Mがしゃしゃりでて来たせいで何となく”らしくない”展開になってしまったのは少し意外でした。ソフィーの退場の仕方も”らしくない”印象ですが、あの撃ち方は個人的には非常に良かったです。  確かに全体的に”らしくない”異例な感じはありましたが、スケール感も結構大きくて話も綺麗にまとまっていたので好きです。少々甘めの点数で。
[地上波(字幕)] 8点(2023-09-18 14:07:00)
44.  007/トゥモロー・ネバー・ダイ 《ネタバレ》 
個人的にピアース・ブロスナン版が最もバランスが良くて好きです。某、死んじゃったボンドは辛気臭くてほんと楽しくなかった。本来Mrボンドといえば本作が踏襲しているように明るくて楽天的、決して深刻な人ではないハズです。 余談ですが、ピアース・ブロスナンはボンドになる前からスピークラークのCMでボンドっぽい感じで演じていました。本作ではQ(デスモンド・リュウェリン)との保険ネタも実際のCMでパロられましたしなかなか笑えました。リモコン操作の車や二人乗りバイクでのチェイスもなかなか出色の出来です。何気にピアース版の時ってボンドカーがBMWだったことにも少し驚きます。(アストンじゃないことに違和感を感じていませんでした)  ミシェル・ヨーのボンドガールはちょっと特殊で魅力に欠けたかなと思いますが、敵の奥さん役のテリー・ハッチャーも地味で微妙なので今回のボンドガールは全体的にイマイチ。カウフマン博士(ヴィンセント・スキャベリ)はいい味が出てたのでスペクターばりに頑張っていただきたかったところですが、こちらは即刻退場しちゃいましたね。。  シェリル・クロウの主題歌も話題になりましたしM(ジュディ・デンチ)やQ(デスモンド・リュウェリン)なども健在で安心感はありましたが、全体的に手堅くこじんまりと仕上がってしまった印象。もう少しとんがった部分も欲しかったかなといった物足りなさは感じました。色んな意味でお手軽な映画のお手本のような本作のバランス感覚はまあ悪くはないものです。少し甘めの点数。
[地上波(字幕)] 7点(2023-09-18 14:00:49)
45.  ホーンテッドマンション(2003) 《ネタバレ》 
娯楽作品のお手本のようです。マトリックス以降の作品なのでCGも完成度が高くて見ていて違和感を感じませんでしたが、お話し的にはディズニーなのできっちり予定調和の範囲内に収まっていて優等生すぎました。最初に首吊りが出てきてガッツリ子供を怖がらせますが、ストーリーはいわゆる子供向けでグーニーズみたいな緩い冒険モノ。山寺宏一といえば子供の頃から慣れ親しんだものですが、宇宙船レッドドワーフからブラピまで変幻自裁で、本作も安定の演技です。山寺氏のおかげで字幕より吹替のほうが面白いと感じさせてくれます。  ストーリーは少々詰め込み過ぎていて色々無駄な設定が目立ちます。不動産屋という設定はほぼ不要で、パンクして立ち寄っただけでも話は通りますし、クモの伏線回収もイマイチ弱かったです。個人的にはラムズリー(レンス・スタンプ)が地獄へ落ちろ的な号令をかけた途端、なぜか自分が地獄に行くのはイマイチよく理解できませんでした。あと、鍵が全てと言っておいて鍵を探してきたらトランク探せってなったのはジム(ディ・マーフィー)に共感してしまいました(笑)終盤には奥さんが他人(幽霊なのでOKなのか?)とキスしたり・・ 色々無理な部分も目立ちますが一応は綺麗に収まっていてまあ及第点。アダムスファミリーのようにとんがった部分が少なくて温い展開ですが、まあTVでやってれば見て損しない程度の作品です。  余談ですが本作でもBMW7シリーズがぶっ壊れていて、映画にBMWが出てきたら壊れるという概念が完全に出来上がっています。前振りとして車を大事にするシーンはありますが、まあ割とあからさまにぶっ壊しますよね(笑)ご愁傷様でした。
[地上波(吹替)] 6点(2023-09-18 13:55:07)
46.  アメリカン・ギャングスター 《ネタバレ》 
多分10何年振りの再鑑賞。以前見た時はパッとしない作品だなと思っていましたが、落ち着いて見返してみるとまあ悪くない。決して良作とは言い難いですが、個人的にはアンタッチャブルよりは面白かったです。  そもそもフランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)の苦悩が描かれていないのでいきなり跡目を継いで大物風情になったようにしか感じられないのが違和感でした。バンピーことクラレンス・ウィリアムズ3世の雰囲気が良かっただけに、彼との前日談が見られなかったのは残念です。ただし、フランク・ルーカスの価値観や考え方は非常に魅力的で、人としても一目置くに足る人物だったと思います。この人物は悪ではなく良いことに情熱を注げばきっと大成したことでしょうね。  アカデミー助演女優賞にノミネートされたルビー・ディー(ママルーカス)は流石の演技力で可愛くてか弱く、そして芯が強い素敵な母親を演じていましたが、反面ラッセル・クロウはイマイチでした。イイ人臭は漂っていますが無理にガサツな人物を演じているようで少し役柄に合っていない印象でした。ただ代役を挙げろと言われてもなかなか思いつきませんので難しいところではありますが。あと何気にトルーポ刑事(ジョシュ・ブローリン)が魅力的で、こちらもちょっと勿体ないキャスティングだったなと感じました。彼にはもっと悪として引っ掻き回していただきたかったところですが、淡泊で綺麗に収束させてあります。イタリアンマフィアとの一件もサラっとなぞっただけだし、全体的に3時間でも時間が足りていない印象でした。  実話ベースなので仕方ないと思いますが、終盤の流れがこの映画を地味にしてしまったような気がします。終盤はガッツリ創作でドラマチックに仕上げていただきたかったところです。でもまあ全体的には悪くない、良い作品でした。
[地上波(字幕)] 7点(2023-09-18 13:50:19)
47.  パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊 《ネタバレ》 
最後じゃないですよね?この後まだ続きますよね確か??好きなシリーズではないのですが、TV放送が録画されていたので一応見ました。本作に関しては第一に「ハビエル・バルデムもったいねー」といった印象。正直、サラザール役はもっと無名な人でも問題なかったかもしれません。 ただ、ジャック・スパロウのルーツやジャックおじさんなど素敵なネタも散りばめられていて、前作よりは大分マシでした。この映画の裏主人公と化しているバルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)のラストが素敵でしたが、元々闇夜で活躍する死人だったのできっとまた復活しますよね。  相変わらず画面が暗くて疲れる作品です。ホントに子供に人気があるのでしょうかコレ?バルボッサとハビエルに面してかなり甘めの点数。
[地上波(吹替)] 4点(2023-09-18 13:46:50)
48.  パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉
好きなシリーズではないのですが、TV放送が録画されていたので一応見ました。このシリーズに関しては何が面白いのかほとんど理解不能。いや確かに一作目は楽しかったです。でも二作目から死ぬほど面白くなかった割りに、なぜかヒットしまくりで次から次へと続編が繰り出されています。ディズニー絡みの忖度があったのは間違いないでしょうね。  本作も基本的に画面が暗くてよく判りません。また、この手の映画は主人公スパロウが死なないことが確定していますので緊張感もほとんどありません。というか、どうせ死んでも生き返るし。黒ひげもペネロペ・クルスもパッとしませんでした。とにかく感想文を書くモチベも下がる具合の酷さでした。見たら忘れる系の映画の典型。大物出演陣に免じてかなり甘めの点数。
[地上波(吹替)] 3点(2023-09-18 13:43:54)
49.  十戒(1956) 《ネタバレ》 
宗教映画だし超長いから一生見ることは無いと思っていましたが、何の因果かTV放送が録画されていたので見ることにしました。あんまり好きじゃありませんがやっぱユル・ブリンナーの存在感はピカイチでした。もちろんチャールトン・ヘストン(モーゼ)も安心して見ていられますし、全体的に出演者はかなり豪華で安定感のある作品だったと思います。  前半は全体的にまどろっこしい感じでゆったり流れますが、見方を変えれば丁寧で好感触でした。逆にインターミッション後の流れは少々強引で突飛な感じですが、まあ宗教映画といえばこんなもんでしょうか。ユダヤ民族が特別だと思いあがる価値観はやっぱり傲慢だよなぁと感じます。現代でもエジプトを挟んで地図の上側は先進化したのに下側は今も争いが絶えないというのは、、何だか意味深だなと妙に感じ入ってしまいました。  弱肉強食というのは生命の根本でもありますので、人間のようになまじ頭脳(心)が出来てしまったが故の争いが見られました。理性ができてしまうと使う側と使われる側(持つ者と持たざる者)に分かれるのは必然なのである意味し方のない争いでしょうか。皆が等しく他人に優しくすれば世界は平和になりますが、、まあそれは無理でしょうね。一番の罪人はやっぱり神様かなぁと。。  個人的には先日見たアラビアのロレンスよりずっと楽しめたので少々甘めの点数です。
[地上波(字幕)] 7点(2023-09-18 13:37:27)
50.  OK牧場の決斗 《ネタバレ》 
ガッツ石松のおかげで日本では誰もが知っている「OK牧場の決斗」。決闘と書かずに決斗と書くあたりが渋い。マカロニ系だと思い込んでいて軽くスルーしていましたがTV放送を録画できる幸運に巡り合ったため、ついに鑑賞しました。結論から書くと十分楽しめたものの、巷の評判ほどの良さは感じられなかったのが率直な感想です。マカロニ系のようなドラマチックさやむさくるしさは感じられず淡々と物語が進む印象でした。要所要所、淡々とし過ぎていて端折りすぎな箇所も目立ちました。  当時、共演にあたってはワイアット・アープ(バート・ランカスター)とドク・ホリデイ(カーク・ダグラス)はどちらのほうがギャラが高かったのでしょうかね?物語的には圧倒的にドクのほうが魅力的で面白い役柄ですが、やはり主人公といえばワイアットだろうか?面白いのは後のマカロニウェスタンを代表する大役者リー・ヴァン・クリーフがちょい役のエド・ベイリーで出ていること、最後の美味しいところをもっていくビリー・クラントン役にも当時ほぼ無名のデニス・ホッパーがキャスティングされている点が興味深いです。  物語的には何故か理由もないまま街にやってきたローラ・デンボー(ロンダ・フレミング)との恋などはよく理解できませんでした。また、ドクの恋人ケイト・フィッシャー(ジョー・ヴァン・フリート)もかなりぞんざいな描かれ方で気の毒になるくらいでしたが、まあ当時のハリウッドといえば主演女優じゃない女はこんなものでしょうか。しかし台詞は素晴らしく「どんな早打ちでももっと早い者に会う(いずれ負けるという意)」、「どうせ死ぬなら唯一の友と死にたい(ドクが決斗の朝に発したセリフ)」、「俺とお前の関係などどうでもいい(ドクとケイトの関係)」など。名セリフが聞けます。  皆さん同様、差し込まれる歌がナレーションを兼ねている点は素晴らしかったです。ミュージカル映画が嫌いな私ですがこれは許容できました。やはりドクの咳のことやローラのその後など少々尻切れトンボ的な部分には不満が残りましたが、まあ概ね楽しめました。さて今から続けて録画されている「荒野の用心棒」も見て見ましょう。
[地上波(字幕)] 7点(2023-09-07 10:29:41)
51.  ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌 《ネタバレ》 
久しぶりに見ました。これの面白さは昭和45~50年生まれくらいの人で、ビーバップが爆発的ヒットした当時を知っているかどうかにかかっています。連載当時隔週発売だったヤンマガは中学生にはちょっとオマセで、美少女の登竜門だった巻頭グラビアもシャバい中坊にはエロかった。とにかく実写版に登場しているほとんどの人が原作マンガにソックリ過ぎて笑えるレベル。順子役の宮崎ますみがやたらと綺麗ですが、実際、当時のヤンキー内にはああいった極上の美女が混ざっていて羨望の眼差しを一心に受けていました。  個人的にぜひここに書き残したいのが、浅野ゆう子扮するスナックのママ加奈江が色んな意味で凄かったということ。まずエロいことは当然ですが薬でもやってんじゃないの?というくらい意味不明な歌や行動にも注目してください。 第一作目の前作も割と凄かったのですが、本作もなかなか豪華。【亜流派 十五郎】さんも書かれていますが、成田三樹夫(テルのオヤジ役)、草薙幸二郎(お願いだから死んでくれの先生)、地井武男(鬼島刑事)、浅野ゆう子(加奈江)、木之元 亮(新田=太陽にほえろのロッキーの人)、宮崎ますみ、中山美穂などそうそうたる出演陣です。パチンコ屋で地井武男がテルをシバくシーンも渋いし、個人的には如月翔子(五中の鬼姫)中野みゆきも可愛かったです。  敏光(土岐光明)とテル(白井光浩)も非常に印象深く、原作マンガに迫るクリソツな雰囲気は素敵でした。また、すでに原作マンガ時代からありましたが、この映画辺りからリアルにボンタン狩りや三段警棒、鼻エンピツ、口エンピツなどが横行し、非常に恐ろしい昭和末期の時代でもありました(平成元年なんですけどね)。また、実際に新田のような元ヤンや元族上がりのハングレ(というかもっと硬派)な人も沢山いて、トオルやヒロシ、敏光やテルのような後輩を可愛がっていたりしました。まあ、あの当時を知っている人には文句なしの映画でしょう!(エンディングのJINGI・愛してもらいますも80年を象徴するようで素敵ですが、随所に映っている街の風景も80年代をしっかり記録していて素敵でした)
[ビデオ(邦画)] 8点(2023-08-25 11:43:14)
52.  クリフハンガー 《ネタバレ》 
ほとんど30年ぶりに再見しました。イメージ的にはスタローンのPV的な印象を抱いて30年経ちましたが、いま改めて見返してみると結構凝った映画だったんだなという印象です。凝った映画=高評価ではなく、単純に苦労して作ったんだろうなという意味ですが、この時代あたりから急激にCG技術や合成技術が進歩してリアルな映像が見られるようになりましたね。本作もやたらとリアル。  序盤からご都合主義でツッコミどころは満載ですが、80年代スターを筆頭に80年代を引きずった映画なので致し方ないかなといったところ。特にオープニング、この可愛いらしい美女がまさかの転落死なんて、掴みが大事とはいえ結構残酷です。また、この美女の恋人で主人公の親友(ハル=マイケル・ルーカー)もご都合主義であまりにもワガママで笑っちゃいます。素人美女を連れてきた自分のプロ意識の低さを棚に上げ、親友を責めるなんてどんだけ・・ 現金強奪はやたら凝ってる割りに準備はバッサリ割愛。で、まさかの不手際から墜落、ついにこの映画のメインステージに上がる流れは一見自然なようで実はかなりご都合主義。また、金を一人で取りに行かせておいて銃乱射→雪崩の流れも雪崩を見せたかっただけの演出にしかなっていないのが稚拙すぎて半笑いです。(Tシャツでクライミングするスタローンも)  無駄に人数が多くてモブキャラらしきも数名混ざっていますが、ジェシー(ジャニン・ターナー)はあの時代特有のボーイッシュな可愛さを演出してくれているし、クエイルン(ジョン・リスゴー)&クリステル(キャロライン・グッドオール)も下品な悪の親玉としてなかなかの存在感を放っています。しかし、超絶強いカイネット(レオン)は最後まで見せ場は無いし、ヘリの操縦士フランク(ラルフ・ウェイト)もあまりにも勿体無さすぎる存在感のまま、意味の分からない最期を迎えます。  サラリーマン風情で鍛えもしていない悪人たちが普通に極寒の雪山を征服していたりと、ツッコミ所は多いものの最後までバランス良く中だるみが無い流れは救いでした。スマートにそつなく悪役を倒して、恋人を亡くした傷心の親友の前で自分たちだけイチャついて映画は綺麗に終わります。(その傷心の親友は無線で「悪役?あいつは谷底だぜ!」は悪ノリしすぎ)色んな意味で悪くはないものの、お手軽映画の典型でした。序盤に転落した美女に免じてこの点数です。
[地上波(吹替)] 6点(2023-08-17 12:18:33)
53.  マローダーズ/襲撃者 《ネタバレ》 
私の頭が弱すぎるせいか、正直よく判らないまま映画を見終えました。たまにこういうやたらと入り組んだ映画を見るとワケワカメな反面、何だかよく出来た映画を見たような気にもなるから困ったもんです。私は普段から映画を沢山見るほうですが、やはり複雑すぎるのもどうかと思います。バカ向けに作る必要はありませんが、もう少し直感的かつ表面的に全体像が理解できるように作るのが映画制作者としては最低限の配慮かなと感じます。実際、この映画の肝は・・ と考えてもよく判らないのです。  最初からやたらとjazzyで感傷的なクリストファー・メローニ扮するモンゴメリー捜査官は明らかにクールで頭脳派担当キャラ。デイヴ・バウティスタ扮するストックウェル捜査官も女房役として一歩引いているが明らかに脳筋担当。続いて出てくるジョナサン・シェック扮するミムズ刑事もいかにも悪そうで実は温情派、エイドリアン・グレニアー扮するウェルズ新任捜査官も最初から最後まで実に上手く、抑えた雰囲気が本当に知的でよく機能しています。(こいつはいったい何をしでかす担当なんだ?) 適役のブルース・ウィリス扮するヒューバート頭取も頭のネジが何本か飛んでいそうな雰囲気は本当に素晴らしく、襲撃者たちの不気味なマスクや手口も実にウマい。とにかく見せ方はやたらと上手く、序盤から中盤に向けて”掴みはOK”最高の出だしだったと感じました。  ただ、ジャズシンガーの女性も素敵で重要な役どころのような気もするのに、なんだか表面をなぞっただけでよく判らない存在だし、人が殺害されてもいちいち存在感が薄く殺害理由自体がよく判らない。頑なにしゃべらなかった襲撃者が突然パソコンをハッキングしてしゃべりまくるのも謎だし、白昼堂々と銀行を襲って無駄死にするのも謎、ガンの妻も、モンゴメリーの死んだ妻も、、謎、謎、謎。  全体的な配役やプロットはとても上手く、一見すると目立った粗も無いように感じますが、実際に見てみると上記のようにやたらと渋滞しまくりで全体的によく判らない。また、一癖も二癖もありそうな登場人物たちがそのイメージ通りに機能していないのももったいない。「セブン」のように全編通して雨が降っていますが、本作の雨はあまり印象に残らず、この雨がいったい何を表現しようとしているのかすらイマイチ理解できません。いえ決して悪くはないのですが、何だか全体的に調和していないといった印象ばかりが目についてしまいました。 ラスト、謎の解説と決着を見てもなお、観客側はいまいちポカンとしてしまう作品です。これがこの映画の一番の感想、全体的に雰囲気や作りは重厚でオシャレで本当に素敵だっただけに残念の一言に尽きます。(この雰囲気に免じて甘めの点数)
[ビデオ(吹替)] 6点(2023-08-17 10:40:03)
54.  スパルタカス(1960) 《ネタバレ》 
TV録画を字幕で見ました。昔の映画なので状況を理解させるための風景描写が長い&そしてそこに差し込まれる音楽がちょっとウザい感じはありました。しかし正しくスペクタクル巨編の名に恥じない壮大な大河ドラマに仕上がっていて雄大な景色、CGではない本物の馬や人間のぶつかり合いは心底素晴らしかったです。キューブリック色は弱く、これなら他の戦争娯楽作品などを得意とする監督に任せても良かったのでは?とほんの少し思ってしまいました。(大脱走の監督とか)  スパルタカス扮するカーク・ダグラスがちょっとオッサン過ぎて萎えますが、ローレンス・オリヴィエを筆頭に全体的にキャストも豪華で、流し見しても大作然としているのは明らか。できればもう少しローマ陣営のうんちくや駆け引きなどのドラマが見たかったのですが、そうなると剣闘士の話じゃなくなっちゃうので仕方がないでしょうか。あと気になったのが、スパルタカスのカリスマ性がいまいちウマく表現されていない点は残念でした。涙涙なハズのラストファイトもかなりアッサリしていて、その理由はやはり彼らの関係性が上手く描けていないのが原因でしょう。ロマンスをもう少し減らして彼の強さや仲間との絆に焦点を当てたほうが良かったのかもねと、素人ながらに思ったり思わなかったり。(でもそうなると彼の愛を知る優しい側面は薄れそうですが)  反乱まではテンポよく進みますが、その後は若干話が停滞します。上映時間を知っているだけにまだ一時間しか経っていないのかと中だるみ感がありますが、眠たいロマンスを抜けローマ軍を迎え撃つあたりから急に話が面白くなってきます。インターミッションを挟んでラストまで一気に見せ切る流れは結末も含めて胸アツ。 私の中で似た作品といえばリドリー・スコット×ラッセル・クロウの「グラディエーター(2000)」です。40年も後に作られた新しい作品と比較しても無意味なのかもしれませんが、やはり「グラディエーター(2000)」の方が完成度が高く没入感は深めでした。(まあ当たり前か)でもしかしながら、剣闘士の物語としては本作のほうが圧倒的に深みがあり、ラストも余韻を残す非常に素晴らしい仕上りでした。総合的に見てどちらか選ぶとしたらやはり本作。これは名作です。
[地上波(字幕)] 8点(2023-08-01 15:27:28)(良:1票)
55.  落下の王国 《ネタバレ》 
TV録画を字幕版で見ました。かなり素敵な映画ですが、、色んな意味で非常に惜しい作品でもありました。  皆さんがおっしゃるようにターセム・シン×石岡瑛子×ベートーベンは素晴らしいです。とにかくいちいち映像が美しい。前作ザ・セル同様の砂漠は凄いし、前作にはなかった突き抜けた明るい描写も多くて美しい映画とはまさに本作のことです。現実世界である病院での描写も素晴らしく、少女の肩の骨の折れ方や少女が左右の眼をつぶって指先が移動する表現なども素晴らしい。現実とおとぎ話のダブルキャストの面々も素敵で、5歳の子供の心理が本当に上手く表現されています。  何から何まで本当に素敵な映画なのですが何が惜しいかというと、リー・ペイス扮するロイ/黒山賊/パパの行動です。あまりにも大人げなさすぎて萎えるほどです。いいぇもちろん心の中で自殺願望が強いのは全然OKですし、子供を手なずけて薬を取ってこさせるのも全く問題ありません。大人げないのは自分の願望を5歳の女の子に全力でぶつけてしまったことです。その結果、終盤になるともう5歳の女の子の無垢で芯の強い心だけを原動力にこの映画は結末を迎えてしまいます。傍観している観客としては見ていてちょっと痛々し過ぎるし残酷過ぎました。 日本人的なのかもしれませんが、自分のせいで怪我をしてしまった女の子、ダメ人間の自分を父親のように慕ってくれる5歳の子、この無垢な女の子のために自分の葛藤を犠牲にしてでも素敵な話を紡いでいただきたかったですね。その過程で、女の子に悟られることなく自分の心が再生されるお話が見たかったです。(というか、女の子を号泣させて懇願させるのは色んな意味でズルいです)  この致命的な問題を除けばおとぎ話も面白いし現実世界の話も面白い、プロットも面白いしもちろんダブルキャストや「落ちる」に掛けた様々な伏線も素晴らしかったです。(邦題の”落下の王国”は違うと思いましたが) 心底惜しい作品なので少々甘めの点数ですが、念のためにもう一度見返してみようと思います。  追伸 見返しました。この映画の完成度の高さ、これほど素晴らしいオープニングも珍しい!と、この映画の良さを再確認しましたが、それと当時に、どうしてもラストのロイが5歳の女の子をイジメてるような構図が納得できませんでした。集中治療室で目覚めた5歳の女の子にする仕打ちじゃないですよねアレ。。
[地上波(字幕)] 8点(2023-07-31 11:45:42)
56.  ザ・ドライバー 《ネタバレ》 
TV録画、吹き替えで見ましたがドライヴ(2011)の元ネタがあったなんて知りませんでした!ライアン・ゴズリングのドライバーも寡黙で素敵でしたが、2011ではスト―リー的にちょっと凝り過ぎていてイマイチ判り難い部分もありました。で、本作ザ・ドライバー(1978)ですが、こちらはドライバー役のライアン・オニールと賭博師役のイザベル・アジャーニがCoolすぎて痺れた。ストーリーはシンプルで判りやすいものの、終盤のカラクリ的には少々矛盾していてご都合主義感は強めです。  ライアン・オニールといえばバリー・リンドンのバリー役が有名ですが、大根役者だと思っていましたが本作を見て大根役者が確定しました。でも、しゃべらずに意味ありげな目つきで見つめる異様な様は迫力があって心底素晴らしかった。この演出はバリー・リンドンでも見られ、言葉を発しない絶妙な間とどっしり落ち着いた目つきで凝視するその貫禄は彼独特のものですが、迫力があって妙な怖さを感じます。 イザベル・アジャーニも22歳という設定&実年齢も23歳。この年齢にしてはあまりにも不自然過ぎる落ち着き具合と、そして異様なまでのクールさとトーンの低さ。この異様な雰囲気を醸しまくっている二人のカップルが赤いピックアップトラック(シボレーC-10)に乗って、敵の車(トランザム)を突っつく様はカッコよすぎてそれはもう痺れる。  この映画が人気なのは上記二人の異様なまでクールさと対比する形で見せる刑事役のブルース・ダーンの上手さでしょう。この人がお笑い担当というか、刑事なのにかなりはみ出していて際どいギリギリ悪人風情の刑事を演じているおかげで躍動感が生まれています。正直駒として利用するチンピラより悪人でしょコレ(笑)彼のラストの振る舞いも素敵。(でも終盤のカラクリは少々疑問符が付きますが・・)  今風のCGや細切れ撮影にはない、古き良き時代のカーアクション映画の名作です。45年後の今見ても結構普通に見られるので点数は甘めです。
[地上波(字幕)] 8点(2023-07-31 11:40:26)
57.  パリで一緒に 《ネタバレ》 
映画をたくさん見ていると思っていましたが、この作品で楽しめたネタが王道の五つ程度という、なんともエセ映画通が露呈してしまった私です。私が理解できたのはトニー・カーティス、マレーネ・ディートリヒ、シナトラ、カサブランカ、メル・ファーラー(ヘプバーンの当時の夫)まで。それ以外も多数の何かを示唆するセリフ、シーン、言葉などが散見されましたが、それらの元ネタまでは理解できませんでした。  上記程度の私ですが、作品自体は結構面白いと感じました。脚本はグダグダな割りに予想外によく出来ていて次が気になる。二人の軽快な掛け合いとリズミカルなタイピング音が心地よく、ネタは結構面白いものが多かった印象です。ディゾルブ連発で適当に繰り広げられる再現映像もなかなか中毒になる面白さだし、吸血鬼ネタからの逃げ回るヘプバーンも最高にキュート。プロット自体は決して駄作ではないと感じました。(ディゾルブ=場面転換の手法)  イタかったのがリチャード・ベンソン(ウィリアム・ホールデン)のグダグダ具合(最初は良かったが)と、その後にやってくる恋愛要素は少々浮いていて無理があると感じました。それでもヘプバーンは全盛期の美しさだし、演技もなかなか上手で驚きます。途中、ヘプバーン扮するシンプソンが眠る前に後ろ姿(うなじ)がアップで映りますが、触れてみたい衝動を感じてしまいました。(左右対称に、愛らしくとても丁寧に髪をアップしてあって非常に美しかった)  散りばめられたネタがどれくらい理解できたかによって評価が判れる作品だと思いますが、ネタが判らなかったとしてもヘプバーンのハチャメチャ具合が最高にキュートで楽しい作品。本作ほどヘプバーンが自由奔放に演技している映画は他には無いと思われます。
[地上波(字幕)] 7点(2023-07-25 14:36:05)
58.  ティファニーで朝食を
TVで放送されていたので2023/7月、公開から62年の時を経て今ようやく鑑賞しました。オープニングの美しさ、ヘップバーンがスクリーンに映っているだけで絵になる。道端でクロワッサンをパクつき、バルコニーで歌う彼女のなんと可憐なこと。皆さん同様、管理人枠の日系人は意味不明だし無しのほうが良かったですが、まあ本編をスポイルするほどではなかったです。  確かに、、ドロドロした部分が綺麗さっぱり排除されていて生温い恋愛物に成り下がっています。でもヘップバーンのリアルな濡れ場とか見たいですか?お人形のような彼女のそういった部分を想像したいですか? 要するに、男女のドロドロした部分をよく理解、知っている大人がそれを判った上で上澄みの綺麗な部分だけをすくって見るおとぎ話が本作ではないのか。と私は解釈したいです。 ティファニーの対応と図書館の対応の対比も素晴らしく、そういった部分からもとてもキレイな映画になっています。再度書きますが、大人には当たり前であるドロドロした男女の部分を上手に避けてあるからこそ、本作は名作と呼ばれるのだと思います。(でも決して隠してはいないし、むしろ十二分に前面に出しているのに生々しい部分を見せないウマさ)これはこれで正解だったと思います。本当に素敵な映画。  PS 去年見た「プルートで朝食を(Breakfast on Pluto)」は本作をもじったものでしょうね。素敵なのは当然本作(Breakfast at Tiffany's)のほうですが、意外にもプルートのほうも内容的には深いモノがあって印象的でした。(あちらのほうが平均点は高い)なぜatとonの違いがあるのか?まあそれは今度調べてみます。
[地上波(字幕)] 8点(2023-07-20 16:35:40)
59.  コクリコ坂から 《ネタバレ》 
本作「コクリコ坂から」は「風立ちぬ」以上に意地悪な作品でした。一見さんお断り、判らない人は理解しなくてよいと明確に突き放した作風になっていて、それが悪い意味でちょっと鼻につくほどです。時代背景や地域特有の物や風景に精通していないと楽しめない作りになっていて、おそらく現在70-80代の人でしたら最大限に楽しめると思われますが彼らが率先してアニメを見るかどうか。(私の両親が空と同年代ですが、うちの両親がこのアニメを見たがるとは思えません)  とにかく説明が少なすぎるせいで世代以外の人では半分も楽しめないかもしれません。タランティーノ監督もそういった作風ですが、あちらの場合は判らない人でもそれなりに分かった風に感じられてニンマリさせられますが、こちらの場合は判らない人は完全スルー、不勉強な方だとセリフの意味すら理解できない箇所もあったりして非常に不親切。 しかし裏を返せばこの作品の裏に描かれている事実や事情、心情までも深く知り得ることができれば非常に楽しめる作品です。これほど描写やセリフにこだわった作品も少なく、唯一無二、評価が二分しているのもまあそれなりに納得できます。  私個人としては宮崎駿にはない優しい作風には心底感心しました。宮崎駿の強引な押し付けより、本作のようなやんわり曖昧な表現のほうが好きです。ただし繰り返しになりますが、作品を完全に理解するには鑑賞後の掘り下げ&再鑑賞が必須で、正直、娯楽作品としてはちょっと敷居が高くて難しい作品だといわざるを得ません。(雰囲気は決して嫌いじゃない) 最後に、恋愛状況がキモイという意見もみられますが、メルが好きな先輩と障害なく付き合えそうなラストで私としてはとても嬉しかったです。二人には好感が持てるしお似合いのカップルです。
[地上波(邦画)] 7点(2023-07-18 13:50:51)
60.  トゥームレイダー2
4Kテレビ放送されていましたので久しぶりに鑑賞しました。パート1に引き続き、ゲームのララ・クラフトにクリソツなアンジェリーナ嬢が好演していて素敵です。しかし素晴らしいのはそのクリソツ具合だけで、映画本編・物語の骨格に関しては非常に薄っぺらくてご都合主義満載でした。いわゆる中高生向け、良くも悪くもゲーム的で安易な内容です。煩雑な下町にヘリで乗り付けるライス博士(ジェラルド・バトラー)も少々過剰演出で失笑もんですが、ゲーム的な観点から見れば許容範囲でしょうか。  監督ヤン・デ・ポンは「スピード」を初監督して大成功させただけあって、映画の撮り方、見せ方、表現方法は非常に洗練されていて良いです。全体的に失笑する箇所は多いものの、映画としては静と動のバランス良く最後まで飽きさせません。明らかに無駄であろうバイクでチチくり合うシーンも素敵だし、その前の飛行機をぶっ壊して中国入りするシーンもやたらと派手で豪華。全体的にリアル路線だった流れが急展開、終盤に魔物系になる点も非常に楽しく、こういう各演出の上手さは監督の手腕でしょう。  総じてゲームファン、厨二病満開の世代、アンジェリーナが大好きという方は結構楽しめる作品ですが、大人志向(思考)の方には失笑な作品。個人的にはレッドドワーフ号のリマ―が出ているだけニンマリしますが、クリス・バリーはリマ―の印象が強過ぎてもう他の役では成功しないということが痛感できる作品でもありました。
[地上波(吹替)] 6点(2023-07-18 13:42:00)
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