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41.  燃ゆる女の肖像 《ネタバレ》 
この話は、とてつもなく狂おしい永遠の愛の物語と思い、非常に心を揺さぶられました。  とにかく美しく、静謐な映画でした。  映像は一つ一つの場面がそのまま絵画にして飾られてもまったく遜色ないくらいで、主人公2人とその周りの人たちがそれぞれ個性的で美しい顔立ちで、着てる衣装も18世紀のそれぞれ美麗な衣装で、描かれる場面も独特の形の岩を背にした海岸だったり、屋敷も貴族の家の、派手派手ではないけど、美しい調度や楽器や椅子や食器や、主人公の一人が絵描きなので絵を描く道具などが並べられて、それらをじっくり見てるだけで眼福という感じ。  静謐の方は、とにかく「音楽」が作中ほとんど流れる場面がないので、大半が自然音ばかりなのですが、登場人物の声と、息づかいと、足音と、衣擦れの音と、海辺の波の音と、風の音と、道具や食器の音くらい。声や人の動きによって出る音も、終始感情のない淡々とした言葉や音ばかりで、ほとんど全部の箇所がずっと静かなまま淡々と進んでいく(親しくなるにつれてだんだんお互い感情を出すようになってきますが)。  ただ、その静けさというのは、登場人物が心穏やかなので大きな音を立てないというのではなくて、本当は熱い情念を内に秘めてるけれども、それの心をじっと殺して、そんな感情などあることなど忘れ去ってしまうくらいに殺し続けて、保たれてる静寂であって、だから、静かだけど、ものすごい緊張感が最初から最後までピンと糸が張ったように持続し続けています。  それが、打ち破られるのが、4か所音楽が鳴るところで、それまで音声的にはまるで白黒映画を観てるような、乾ききった音しかなかったものが、音楽が鳴る場面だけ、極彩色のカラーの映画を観てるような、音的に華々しい躍動感あふれる場面に変貌して、その劇的変化に痺れました。  作中で、主人公二人が「どこで初めてキスしたいと思ったのか」と問いかける場面があります。女画家の方は焚火の場面でそうだったと答えるのですが、貴族の娘の方は、いろいろあって答えられずに、その問いの謎が「永遠の謎」として残ります。永遠の愛をテーマにした物語ではそういう「永遠の謎」が残って、そのまま相手が死んでしまうので、答えがわからないまま残された人が途方に暮れるというのが定番の展開と思うのですけど。本作では、相手は死ぬわけではないけど、社会的に許されないので、死ぬまで秘密にし続けなければならない、ということによって「永遠の謎」が「永遠の謎」になるという構成が、愛の物語として、すごい画期的だなあと感じました。  当時は女性はまともに人権が認められず、結婚相手も親に勝手に決められる状況で自由はなく、なおかつ宗教的(もしかすると法律的にも)同性愛は認められない時代でしたので。 この辺は、18世紀の話だけど、現代でも、ある意味、あまり変わってないのではなかろうか、というのも思いました。LGBTQの件なんかも法律的には許されてるけど(国によっては許されてないところもまだありますが)、信頼できる人などに「カミングアウト」した時しかそのような志向であることをなかなか明らかにできない、という現状があったりしますし。  ……というようなことを考えあわせた結果、貴族の娘が「どこで初めてキスしたいと思ったのか」の場面は、あそこかなあと思った次第で、話の構成自体は割とシンプルかつシステマチックだなあと感じました。
[映画館(字幕)] 8点(2021-01-01 05:22:14)(良:1票)
42.  ジョゼと虎と魚たち(2020/日本) 《ネタバレ》 
原作、実写版はまったく知らない状態で観ました。 すごい良かったです!  序盤~前半の、雰囲気の作り方とキャラクターを生き生きと描くのが、ものすごくうまく行っており、この魅力的なキャラクターで、様々な手順を踏んで積み上げた良い雰囲気で、この先どう話を転がしてくれるのだろう? と、ハラハラドキドキ観て、最後まで走り切って、良かったー!!! という満足感がある、とても元気をもらえた作品でした。  個人的には「ジョゼが『人魚姫』を朗読する」というだけで、心拍数が上がるというか、この話のこのキャラクターのこの設定で『人魚姫』の話を乗っけてきますか!? と煽られて、それが終盤の心震わされる展開に繋がっていき、実に素晴らしい! と思いました。良い。  で、この話のテーマとしては「夢をかなえる」が、メインになっていて、その話としては非常に良かったと思います。感動しました。  一方、恋愛話としてみると(もともと恋愛ものが主題だったんですかね?)、正直、蛇足に感じられて、なくても良いかなとも感じました。  そもそも健常者と身障者が恋愛関係で一緒にやってくというのが、すごいハードルがあると思われるし、しかも恒夫がメキシコに行って遠距離恋愛でうまくやってけるかってーと、かなり難しそうで、それを乗り越えるほどのものがあったかというと、そっち方面の演出が薄かったせいで、そこまで行かんじゃないかな? フィクションだしなあ、というような印象でした(「愛は静けさの中に」とかのイメージで観てしまって)。  いちおう、その辺の演出ができる場面はあって、原作や実写版では恋愛方面の演出が濃いめになってるのかも知らんですけど、恒夫が一時的に車椅子生活になったときにジョゼがそういう生活でどれだけ大変だったかを身をもって知るとか、舞に「ただの同情ですから」と言われたところで恒夫が本当は自分はジョゼのことをどう思ってるのか深く掘り下げるとか、そういう場面があったら恋愛関係になってもありかなあと感じられたと思うんですけど、本作では、挫折から、夢をあきらめない展開を主題にしたせいで、その辺が端折られてたかなあと。  そんなところです。
[映画館(邦画)] 8点(2021-01-01 04:27:34)
43.  私をくいとめて 《ネタバレ》 
最近注目している、のんさん(元:能年玲奈さん)の主演作品で、個人的には「この世界の片隅に」の、あのキャラクターが乗り移ったかのような迫真の演技(声)に、今度は肉体を伴って演じられるのか! と楽しみに観ました。  「あまちゃん」は、時間帯的に朝ドラが観られない生活をしてるので断片的にしか知らず、思い入れもなくて、世間で流行ってたなーというくらいの感じでした。  エンディングテロップで「日活」と出てきて、まさに昔の日活テイストというか、昔の邦画的というか、ハリウッド的なわかりやすい構成とかかなぐり捨てて、とにかく主演ののんさんの魅力を始めから終わりまで余すことなくとことん詰め込み、過剰な暑苦しい表現もありつつ……というのがとにかくぐちゃぐちゃに詰め込まれ、暑苦しくなり過ぎなのをAしに心和まされ、終わってみればのんさん演じるみつ子さんが、いとおしく感じられるようなそんな素敵な映画だったです!  みつ子さんというキャラクターについては、個人的にまさにこれくらいの年代でこんな感じの人実際にいますよね! という感覚で、とてもリアルで共感できるように感じられました。  気になったところとしては、「おひとりさま」という言い方で、そもそも結婚すること自体貴重になりつつある今のご時世で一人でいることを取り立てて強調して「おひとりさま」というのは古めかしく、いかがなものか、という点があります。原作の出た年代(2017年)からすると、まだその当時はそんなものだったかもしらんですけど。  あと、今だと一人で生きていたとしても、ペットを飼ってるなり、リモートやSNS等でネット上に知り合いがいっぱいいたり、ネット上で何らかの表現活動なりしてたりしますよねー、という辺りが、すっぱり抜け落ちてるのが、ちょっと古いかなと思ってしまったところだったりはしました(37セカンズだと、もっと大変な境遇で、ネット上で漫画家してたりしますし)。  そんなところです。
[映画館(邦画)] 7点(2020-12-28 01:20:00)
44.  ワンダーウーマン 1984 《ネタバレ》 
観ました。 こういうのは結構好きで、今の時世にも合ってて非常に良かったと思います。  ワンダー・ウーマンって、正直強すぎる問題があって(DCワールドに組み込まれたパワーバランス的に)、仕方なく、よくわからない謎の過去の名も忘れられた神様が何となく出てきて、何となく強くなって、何となく倒すという展開が多く、アクションが派手でもいまいちカタルシスがない、というのがずっと不満でした。  本作では、魔法という別軸を作り出して、元の強さと関係なく願いによって強弱が組み替えられるルールを作り、さらにワンダー・ウーマン自身の意思で、その強すぎる力を捨て、また、世界を救うという使命感(真実)のために、願いを捨てる展開が仕掛けとしてうまく効いてて、理論的にはいろいろゆるいけど、ドラマとしてうまく構成されてたかなと。  ヴィランも、前の、なんだかよくわからんけど神なので強い敵、じゃなくて、ごく身近な人がその願望から悪になる、今まさに現実で起こってることを彷彿させる展開で、身につまされる感じがしたし、それでも元は普通の人なので、なんだか憎めないのが非常に自分好みでした。  最後も、だから、単純に力で勝ったらあかんわけで、それではどうしたら良いか? で、見事な回答をしてたかなと。  いろいろ論理的に見ると甘っちょろい脇の甘い話ではあるんですけど、エンターテインメントでは、甘っちょろいと言われようが何だろうが、あるべき理想と正義と愛と真実を描くべきと、私は考えていて、そういう点では本作は完璧だった(ちょうど時勢に合ったというめぐりあわせもありますが)と、思った次第です。  良かったです。
[映画館(字幕)] 8点(2020-12-27 22:36:24)(良:2票)
45.  魔女見習いをさがして 《ネタバレ》 
 おじゃ魔女はそんなにしっかり見てないので、そんなに思い入れはなかったのですが、元おじゃ魔女ファンの3人女性がひょんなことで知り合って、いろいろあって、友情を深めて、それそれの生きる道を見定める展開は昔のおじゃ魔女テイストがよみがえってくる感じで、それなりに良かったかと思います。   ただ、主人公たちがもうすでに大人なせいで、序盤で降りかかってくる苦境がわりと現代的にシャレになってなくて、たとえば吉月ミレのパワハラ案件なんかは、今の、大手企業のコンプライアンスとして一発アウトなので、労働基準局等に訴え出れば即指導が入るレベルなんですけど、なんかうやむやに処理されるし(退職願を経由せずにいきなり退職届(辞表)を出すのは今風と思いました。法律では2週間前までに退職届(文書なしでもOK)を出すことが認められており、最近はもう出社すらせず退職代行をエージェントに頼むだけで即退職できるご時世ですし)、川谷レイカの件もストーカー/DV関連ですよね。長瀬ソラが発達障害の子にたまたま当たった? の件は、けっこう今風で良いと思うんですけど、ただ対処としてあれで良かったのかは微妙な難しいところだなあと思ったりなんかはしました。   個人的には吉月ミレの件が一番身近で気になって、あの、映画業界とかアニメ業界って結構相当に就業状況がブラックなので、仕事環境がどれくらい悪いのが、違法行為か・あるいは現場の意地悪レベルで許されるのか、という境界線が、けっこう世間知らずでアウトなまま作品に出されてしまう事案が非常に多いと思ってるんですけど、本作もそうだったなあと思いました。サービス残業はそれだけで一発アウトですよ、というくらいの認識は欲しい。   で、メイン3人の友情の話は良い感じでしたけど、それ以外が総じてゆるくて、子供キャラなら許されるけど、大人の環境だとリアリティとしてちょっとアウト気味だよなあというのがあり、結局この作品の対象視聴者はどういう人を想定してるんだろうというのが中途半端でよくわからないまま終わってしまった印象です。   友情を強調するために、枝葉のエピソードは大体あまりうまく行かない(吉月ミレが想定外にうまく転んだくらい?)演出にしたのかもしれませんが、うまく行ったかというと微妙だなあという感じでした。   そんなところです。
[映画館(邦画)] 6点(2020-11-21 16:58:41)
46.  トロールズ ミュージック★パワー 《ネタバレ》 
 終始様々なジャンルの音楽漬けで、非常に気持ち良い(酩酊感あるという意味で)作品で、話のオチもちょっと教科書的な説教臭いところがあるものの今の価値観を取り入れつつ音楽エンターテインメントに昇華した作品で実に見事(ただしそのオチは別作でやってたやつじゃん、てのは気になる(音楽的に非常に納得いくものの))で、良作でした。   今や細分化しすぎて混迷を極める音楽ジャンルを子供向けとはいえバッサリ6大ジャンルに区分けする英断も、思い切ったなあ! という感じでしたし。   個人的に気になったところとしては、  ・結局米国視点での音楽区分けでしかないので、例えばインド映画でこれやったら全く違う分け方になっただろうなあ……という観点から、世界的グローバルな観点としてはいかがなものだろうー(なるべく幅広く取り入れてはいるものの)? ・6大ジャンルで「テクノ」って、そんなに今でも広く知れ渡ってましたっけ? ボカロとか出てきたらまだわからんでもないけど ・ロックほど多岐に分裂しまくったジャンルってなかなかないと思うんですが、それが音楽を統一するって、思想的にも真逆では? ・クラシックって19世紀以前の西欧の全ジャンル音楽一まとまりなので、比肩するなら、現代の全音楽ジャンル(クラシック以外)と同等ぐらいの広がりが本来あるはずですけど、扱いが小さくてどうなんか(個人的嗜好ですが)  というのがありました。   しかし私自身そう大して詳しいわけでも全然ないので、私の偏った認識で気になっただけで、一般にはそんなに問題にもならないんですかねーとは思いました。   そんなことを書きましたが、非常に楽しい、音楽・冒険もので面白かったです。
[映画館(吹替)] 7点(2020-11-05 00:06:06)
47.  ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー 《ネタバレ》 
 この映画は、主人公二人の友情がとにかく良くて、お互いべた褒めしまくるところも良いんですけど、一方が落ち込んで自己卑下しまくりだしたところで、もう一人が「私は私の親友を悪く言うことを許さない!」と言って親友をぶん殴るところが最高! で、すごい良いです大好きです! て感じでした。   あと、周りの人たちも実にいろんな人がいるんですけれども(人種とか、家庭状況とか、性的嗜好とか)、最初は一見嫌な奴かなーと思ってたのが事情が明らかになるにつれて、それぞれの人にはそれぞれの事情があって、根本的にはどの人も良い人で面白いところもあるじゃん! てのがわかってきて、この作品、基本的に悪人がいないんですよね。   そんな感じで、とても気持ちの良い作品でした。   あと、ずっとラリッてて、どこにでも現れる実はとても面倒見の良いジジ(ビリー・ロード)が、あなた、前の場所でこの会場の場所分からんって言ってたのに何で先回りして居るんだよ! という事態が頻発する、神出鬼没ぶりが面白かったです。   そんなところです。
[映画館(字幕)] 8点(2020-11-04 20:08:52)
48.  劇場版 鬼滅の刃 無限列車編 《ネタバレ》 
 アニメ26話観て、そのまま直行で劇場版を観ました。   割と前提の話がないまま本編に突入するので、まったく初見でいきなり映画を観るとよくわからないまま終わるな、と思いました。   ストーリーは、いつものパターンで、最初に主人公たちが苦労して敵を倒すんですけど、主人公ごときで倒せてしまうのはいかにも歯ごたえが足らず、これで終わりで良いのか!? って思ったところに本命が現れる、という展開。   映像とアクションはスピード感といい、3次元的動きといい、素晴らしいです!   しかし、この作品で白眉と思ったのは、なんといっても柱の、煉獄杏寿郎が、あまりにも真っすぐすぎる、正義、正しさ、強さ、信念を、全く何の迷いもなく正々堂々最後まで貫き続けて、その真っすぐ過ぎる加減に、思わず、ぐっと来てしまうところでした。   最後の辺は、設定上そういうことができるのはわかる(傷口が開いて血が流れだす辺りが非常にリアルで痛い)けど、結構長くて、長ぇよ! と、つい思ってしまうところもあったのですが、そのままなだれ込むようにエンディング曲で、煉獄杏寿郎の絵が、次から次へとアップで流れてくるところで、もうたまらん感じでした。   良かったです。
[映画館(邦画)] 7点(2020-11-03 02:14:09)
49.  映像研には手を出すな! 《ネタバレ》 
 原作からずっと好きで、アニメ版はもちろん好きで、TVドラマ版は活劇風になってワクワクして観てた、超ひいき目評価になるのでおのずと点数は上がってしまうので、そう思っていただけると助かるんですけど。   とりあえず、TV実写版振り返りでアニメの映像が出てこないのは、TV版を観てくれ! という宣伝かと思うので了承。   ロボ研との超めんどくさいやり取りは、ロボ研部長が机の上でロボットの動きの物真似をやり出したところで原作にもない新たな境地が見られてずっと爆笑してたので大満足。   映画版だと、TVドラマ版と比べてキャラクターの性格がより強調されて過激になる、というスタートレック映画の法則があるのですが(偏見)、映像研3人娘の性格が過激になった結果どうなったかというと、より一層精神年齢低下幼児化した「はじめてのお使い」浅草氏・水崎氏を、お母さん金森氏が保護するという驚愕の展開に顎が落ち(爆笑)、   あと、やっぱりアニメ版では控えめだった音響演出が映画館の全力5.1chバリバリ演出で、映画館音響最高だ! となり、創作の最後の山場を乗り越える展開が、すんごい音響演出から→「映像が見えてしまった以上、描くっきゃない!」って水崎氏の決断に持ってくところがTV版の独自展開同様、「そう持ってきたか!」て感じで驚きつつも良かったし、   最後の山場を3人娘の友情による決断に持って行ったのも、ややベタ寄りになったものの、これはこれで良いかなと。   そう思いました!   肝心のアニメ部分が、(予算の都合か?)弱い上に口で説明しまくっちゃってるのはどうか? については、TVドラマ版も同じ程度だったし(妄想部分のCG演出は相変わらず気合が入ってるのですが)、原作でも学園のしっちゃかめっちゃかを描き過ぎて肝心の、アニメを描く尺が無くて、大迫力の見開き1枚で済ませるという力業で乗り切ってたので、まあ、原作準拠寄りなのかなあと、ドラマ版:映像研には手を出すな! は、3人娘のドラマをメインにする組立てなのだろうと、私は納得した感じでした(そして、乃木坂46のメイン3人は、素晴らしかった)。   そんなところです。
[映画館(邦画)] 9点(2020-10-27 00:09:45)
50.  スパイの妻《劇場版》 《ネタバレ》 
 予告編で、妻が、ずっと騙されてたけど私は夫を信じます、みたいな信心の話かと思ったら、お互いがお互いを騙し合う愛憎渦巻く狂おしい物語でした(お見事!)。   あと官憲役の、東出昌大の不穏さ、悪辣さが今までにない感じの凶気を感じさせられて、良かったです。   あの、離れ離れになるかもしれないが心が一つになることを選ぶか、生きて一緒に居られるが心がバラバラになるか、二つに一つを選べと問われ、見事望んだものを得られたが、失ったものは身を切るほど辛いという、たまらない感じでした。
[映画館(邦画)] 7点(2020-10-26 23:48:33)
51.  ようこそ映画音響の世界へ 《ネタバレ》 
 個人的には、現代音楽(というか20世紀音楽)の歴史の中のよくわからんかった部分を補う感じのつもりで観たところがあり、いわゆるクラシック音楽というものが20世紀にいろいろ根本的に打ち砕かれて、一般大衆向けでなくなった時に、作曲家が稼げなくなって他ジャンルに展開していったときに、一部は映画音楽系に流れたという認識があり、電子音楽系がホラーやSFの演出に取り込まれ、スターウォーズでジョン・ウィリアムズが華々しく登場したけど、ほかはどうなってたんだ? てところが抜けてて、本作では、ジョン・ケージからすべての音は音楽であるという提案をされたのを契機に実音音楽? というか、実際の音をサンプリングしてそれを効果音として使うようになり、テープに録って様々な編集をかけ最終的にR2D2の声の演出になる、とか、バーブラ・ストライサンドが巨費を投じて音響にステレオサウンドを導入し、さらに冨田勲の4方のスピーカーを駆使した音響表現から今の5.1chの、音がくるくる回る演出に繋がってくるとか、なるほどなあっていう感じで堪能しました。   そして、それらの発展と工夫は、リアルタイムで今でも続いてるんだなあと、感動した感じです。
[映画館(吹替)] 8点(2020-10-26 23:37:00)
52.  ミッドナイトスワン 《ネタバレ》 
ちょっと自分には合いませんでした。   他の人たちは、割とリアル寄りの自然な演技で静かにいい感じの雰囲気を醸し出してるのに対して、草彅剛の演技&セリフがコテコテ過ぎて、現実世界の真っただ中に半沢直樹が突如降臨して倍返しだ! とか土下座しろ! とか言い出すみたいな、リアリティのレベルが全然合ってない感じ。   セリフもくどくて、そこまでの表情や動きで十分感情は描けてるのに、わざわざくどく説明台詞を入れて要らない解説をするとか、それだけならいいんですけど、言ってる内容が話の流れからすると微妙にずれてて、いやそこまで言っちゃうとなんか話として変わっちゃうだろうみたいな、草彅剛は、私の感じたのでは、セリフを言わない時がいちばん良くて、あの哀愁ただよう美しくも闇を秘めたたたずまいをただ撮り続けてくれてる瞬間の方が良かったです。   そういうのが積み重なって、話の最後の辺は、映像的にきれいなのに、もはやホラーにしか見えなくて、ちょっとギャグかと、内心爆笑してしまって、なんか済まない感じになってしまいました。   とはいえ、割と踏み込んだエグイ場面を体当たりで熱演されたのは、すごいなと。  ただ、表現的に、ネガティブな印象/偏見を視聴者に付けてしまいそうなところがあって、そこはどうだろう、と思いましたが。   新人の、服部樹咲と水川あさみは、演技が自然で素晴らしく(二人の交流のふれあいと過去絵の掛け合いとかすごくいい)、バレエも見事で、特に服部樹咲は話が進むにつれて、どんどん輝くような美しいカリスマを発揮して、将来がとても楽しみだ、と感じました。   あと話の展開が、白鳥の湖をなぞる感じにされたのでしょうか、あの辺の話って、愛のためにとりあえずしねばそれこそが至上の愛と短絡するパターンだったりするのをそのままこの映画では踏襲してるので、それはちょっと今の死生観では納得しづらいかなあと、いや、さっさと医者に連れてくか、携帯あるんだし119で呼べばいいのに、とずーっと思ってしまった感じでした。   そんなところです。
[映画館(邦画)] 4点(2020-09-30 21:42:04)(良:1票)
53.  きみの声をとどけたい 《ネタバレ》 
ド直球な青春モノの良作でとても良かった! です。 エンドの歌がすごい良いですね。  最初スポーツものの話に行くのかと思ったら、突如空き家に入ってラジオ放送を始めるとか、中盤仲間がどんどん増えていってそれぞれのキャラクターは魅力的で良いのですが、メインの家の主からするとかなり全面的に押しつけがましくてどうなんよ、という感じはするし、最後の場面もいい話でハッピーエンドにするにしても、そこまで盛るかい! とか、主人公が特殊な力を持ってて言霊を実際見ることができるみたいな話もオカルトじみて危ういのですが、  「人に本当の想いを伝える」  という点のみに特化して、とてつもなく前向きに描いており、それですべて押し切られる感じで、まあ、前向きな青春ものの話なのでこれはこれでいいかな(それぞれのキャラクターの軋轢は大体全部吐き出して解消してるし)、とわりと終わったときには素直に感じられました。エンドは盛り過ぎとも思いますけど、気分的にこれくらい盛り上げたくなるのは共感して、そういうイメージに沿って盛り上がってるので、ポジティブな話は過剰に盛り上げるくらいで良いかなというところもあるので、自分的にはOKでした。  あと、個人的嗜好的にはめがねが良かったです(そこか
[映画館(邦画)] 7点(2020-09-01 15:09:56)
54.  タッカー 《ネタバレ》 
 4Kリマスター版リバイバル上映で視聴。   今だと、スティーブ・ジョブズの功績により、デザイナーこそが新しい未来の生活のビジョンを幻視し、それが出資され実現されることで、本当に現実の生活そのものを根本から変えてしまう、ということがまさに実感できるんですけど、当時は、経営者として経営の手腕があるとか、技術者として物を作れるとか、実際的な技能がある者は評価できるけど、そうではない「ビジョン」を提示するだけの者にどのような価値があるのか、というのを評価する能力を持った者が、当時のウォール街の重鎮の中には一人もいなかった(実際、車は結局米国は海外から購入するのが普通になってしまいましたし)、ということでしょう。金はあったので、ちゃんと「夢」に理解をして実務のできる経営者がサポートにでもついてくれればよかったろうに……という感じです。   主演のジェフ・ブリッジスは昔から好きな役者さんですが、夢見がちで、人情味あふれ、チャランポランで、ずさんで、デタラメで、とにかくイカれてる、だけど、その熱い夢に絆されて、皆、思わず手を貸してしまう、魅力的な人物像は、まさにはまり役という感じで非常に良かったです。経営面とかあかん感じのダメ人間ぽい所も、とてもらしくて良い。   個人的には、調達人のエイブ・キャラッツ(マーティン・ランド―)が、最初歯牙にもかけなかったのが、タッカーの夢に感染して絆されて、ひたすら献身的に尽くすようになるデレ具合が、すごい愛らしくて好きでした。   気持ちの良い良作でした。
[映画館(字幕)] 8点(2020-09-01 14:34:59)
55.  カセットテープ・ダイアリーズ 《ネタバレ》 
久しぶりに劇場で観ました。良かった!   音楽青春ものの王道的話なんですけど(「シングストリート」とか「ガリーボーイ」とかの系統かな)、1980年代イギリスのパキスタン移民の話で、実話ベース! というのに驚き、パキスタンはイスラムの国なのでイスラム教でいろいろしがらみや差別などもあり、けど元々パキスタンはインドと一つでしたので、見た目はインド人に見え、インド映画っぽく歌って踊るし、しかし歌われる曲はアメリカンロックの、ブルース・スプリングスティーン! という、いろんなものがごちゃ混ぜになった熱い話でした。スプリングスティーンは映画「レスラー」のエンディング曲の人、というくらいしか知りませんでしたが、歌詞が良いですね。   主人公が小説家/ライター志望で、個人的に共感するところが多々あったのと、あとスプリングスティーンが庶民の貧困に根差した曲をよく書いたということで、歌詞が染みて、その歌詞の映像の見せ方が、今風に凝っててかっこよかったです。
[映画館(字幕)] 8点(2020-07-10 00:19:22)
56.  黒い司法 0%からの奇跡 《ネタバレ》 
「真実が見えなくなる」とか 「良心にしたがう」とか が、こんなに重く、熱く描かれる作品は、なかなかないと思いました。  そして、事実に基づいた話ということで、現実に、このような過去の差別や偏見に対して、法の上の正義のために戦ってる人がいるのだなあと、感動しました。
[映画館(字幕)] 8点(2020-04-16 11:53:29)
57.  ミッドサマー 《ネタバレ》 
 まず、音楽と、映像演出がとてつもなく素晴らしかったです。   ホラー映画、スリラー映画は、前衛的な20世紀音楽(主にクラシック系)の宝庫で、曲聴いてるととても斬新で面白いのですが、恐怖の演出のためのおどろおどろしいものという偏見を植え付ける問題があって、1年くらい前? にヨーロッパで抗議のデモがあったりなんかして残念だったりすることも多いのですが、その辺の音楽で個人的に重要と思うのは、神経を逆なでする恐怖的表現以外に、「熱狂」「官能」「途方もなく深い感情表現」等を表す新たな表現手法を確立したことだと思ってて、昨年上映された「ビューティフル・デイ」の曲なんかは、美しく、かつ途方もなくイカれてて素晴らしかった。   それがまあ、本作では、全編にわたって、狂的に美しくもおぞましい、映像と音楽と出来事とに埋め尽くされるという、映像体験としてすさまじく、終始シビれっぱなしでした。個人的には、前衛的音楽映像表現の、現在の極致と言って過言でない、かと。   次に、ストーリーの内容ですが、アメリカ人視点では確かに恐怖の対象で、感情移入して観ると怖くも見えるのですが(主人公側の人間は、かなりベタなアクションをしてて、あらゆる場面がよくよく見るとどこもかしこもベタなのですが)、前世紀の未開の地を冒険する物語だと、よくある展開そのままですじゃん! って割と普通に観てしまいました。   話のエンドについては、話の当初の主人公の動機付け(喪失からの回復)を、やってくれた方が良かったかなあと、そうすれば感動するいい話になったのに、というのがちょっと惜しかった感じです。   個人的に、感動して泣ける話と、ホラーって、感情を揺さぶる点で本質的に非常に近しいと思ってて、この映画は非常にいい線行ってて、とても気に入った感じです。   現場からは以上です。
[映画館(字幕)] 9点(2020-02-27 22:49:48)
58.  ジョジョ・ラビット 《ネタバレ》 
 私は、これは映画「やさしい本泥棒(原作:本泥棒)」の男女入替版かなあと思って観て、あれもアメリカ人原作でアメリカナイズされた優しいナチス・ユダヤ人迫害ものでしたが、絶妙に軽くなり過ぎず厳しい場面もありながら、ほんわか優しさにくるんだウィットに富んだ演出が挟まれて、あの本泥棒が、この監督のこのビジュアルで作成されてたら最高だったのに、と羨望を感じてしまいました(あっちも、文章とか絵本のやり取りをするのが独特だったのに、映画化されたら普通のユダヤ人差別ものになってしまい……良い話ではありましたが)。   ほかに想起した他作品としては「ライフイズビューティフル」とか「太陽の帝国」とかがありました。主人公が子供で、戦時中の悲惨な状況が描かれるが、ファンタジックな映像があり、ロマンがある。   監督演じるヒトラーのイマジナリーフレンドとか、スカーレットヨハンソン母親のウィットに富んだやり取りとか(父親演技が最高)、サムロックウェル演じる超奇抜な外見の大尉さんとか(秘かに優しい!)、家宅捜索に来る超長身の眼鏡の人とか、その他もろもろ皆キャラが立ちすぎるくらい立ってて、そこもとても良かったです。   個人的に物足りなく感じたのは、結局、主人公が子供で、もっといろいろ展開があるかと思ったら意外と何もなく、主人公の家とその周辺3か所くらいの場面しかなく、いちおうユダヤ人の女の子とのウィットに富んだやり取りでちょっと心和む善い行いをしたこと以外は、社会的に波及するようなことは何も達成してないという点。   あと、主人公が見せたユダヤ人への偏見とか支配欲も、根本的に正され改められることはないので、最後の和解する場面で本当にあんな風にきれいに和解できるかだろうか?(できなさそう?(降伏後の街の情景も平和すぎる感じだし))という点も。   とはいうものの、良い映画でした。
[映画館(字幕)] 7点(2020-02-10 01:12:29)
59.  リチャード・ジュエル 《ネタバレ》 
 これは、難しいなと思ったんですが、結局のところリチャードジュエルが本当にシロかどうかはグレーなまま、しかし、彼が無実であることを信じることにしよう、そして彼の英雄的行動を称えよう! という主旨の映画かと思ったんですけど、彼が生前に映画化されてたなら良かったんですけど、実際にはもう当人が亡くなってしまってて、そうすると、彼が亡くなってもう再犯の危険が全くなくなったのでやっと映画化できたのでは? というあざとさが気になってしまった感じです。   メインの問題として、プロファイリングに当時の偏見が混ざって問題のある判定ではなかったかという疑念がしつこく提示され、かつ当時の価値観で偏見を抱かれやすい主人公の属性が強調される(自制心なく食べてしまうので太ってるとか、黙れと言われても黙ってられないとか、勝手に人の引き出しの中を見てるとか、今でいうとGeekっぽい異様なほどの銃器や警察関係の知識の深さや執着や)んですけど、そこを否定すると、後出しで出てくる共犯が居たのでは? という疑念を否定する根拠がなくなる。   で、「疑わしきは罰せず」で無罪判定になったとしても、実際の犯人が捕まらないと本当の意味で安心できないなと思って、後で犯人が捕まって自白したという情報が出てくるんですけど、映画中のFBIの悪どいやりくちを散々見せられた後だと、その自白も本当に信用できるものなのだろうか? と、操作方法に疑念があると、犯人が捕まったと言われてもまだ安心できず、結局リチャードジュエルが亡くなって、少なくともからが実は犯人だったとしても、その再犯はなくなってやっと安心できるみたいな。   母親の終盤のスピーチとか、リチャードジュエルのFBIへ断固とした主張をする場面とか、弁護士との友情とかは、すごい良い場面だったと思います。   が、リチャードジュエルの主張で言われるところの「自分を犯人に仕立て上げるために手練手管を凝らすよりも、本当の犯人を捕まえ、再犯防止すべき」という話が、この映画製作自体にも刺さってきてるように感じて「主人公を善人に仕立て上げるために手練手管を凝らすよりも、本当の犯人を捕まえ、再犯防止すべき」では? と思ってしまいました。本質的に、この映画の製作で行われてることと、作中のFBIの行ってることって同じじゃんって。   あと、リチャードジュエルが弁護士に黙っているように言われてるにも関わらずしゃべってしまう場面は、作中で主人公に精神的疾患があるのでは? 的話が後でちょろっと出てきますけど、そういう、軽度なので精神病というほどでもないけど、日常生活ができないほど悪化すると病気判定されるような特質かなあ、と思って見てました(ときどき、そういう人が現実に駅とかにいたりして。じっとしなさい、と言われてじっとすることができない子供、とかの話とか)。   そんなところです。
[映画館(字幕)] 6点(2020-02-10 00:19:04)
60.  キャッツ 《ネタバレ》 
 「キャッツ」は、この映画が観るの初でした。  基本的に、あの唯一無二の奇天烈なビジュアルが観たくて行って、期待通りで非常に面白かったです。  ファンタジックなビジュアルに、歌ですべてが解決する世界!  数々の名優が独特でコミカルな猫を演じてる!   ストーリーが、話のほぼ9割が猫の紹介で終わるという斬新な構成で、「七人の侍」の前半だけで終わる感じでしょうか。これはこれでアリかなと思いました。メリハリが付いてれば(七人の侍も、前半だけでも十分面白いですし)。  ……で、メリハリの部分が問題で、休まる場面がほぼないまま延々と途切れなく猫の紹介がずっと続くので、観てて息切れしてしまいました。  メインの話が、特にひねりもなくすんなり決まるのは、まあ、そういう話じゃないからということで了承。歌の良さで説得力は出てましたし。   あの独特のファンタジックな映像のダンスもファンタジックなビジュアルで素晴らしいんですけど、同様にメリハリの問題があって、なんというか、劇場の最前列に座って、メインのダンサーが全部アップで自分に直接語り掛けてくる場面がずっと延々続く感じで、作品の大ファンの人がこの場面が好きなんだよっと見せ場ばかり立て続けに編集して見せてくれるみたいな、それだけだと文脈とか拝啓とか全体の構成がわからないので、面白さがつかみづらいというか、よくNHKの舞台とかバレエとかの中継で、演出の都合上、ソロのダンサーをアップで見せるべき場面と、ダンサーの全体のフォーメーション&舞台装置を俯瞰で見せる場面があるんですけど、カメラマンはその演出意図をわかってないので、適切に切り替えて見せてくれないのでTVでみるといまいち面白さがわからない、という事態が良くある(現場で観ると面白さがわかるんだけど)……という問題の映像を、そのまま映画の映像にしてしまった感じでしょうか。  映画なら、ダンスの演出意図がわかってるはずだから、その辺の切り替えは演出家の意図通りきちんと行えるはずなのに、やっちまったかい、と思いました。   序盤にゴキブリの場面があるんですけど、あのビジュアルで「食べる」を描くと、グロテスクでたまらん感じがあって、それがずっと続くとヤバイと戦々恐々としましたが、以後はそういうグロい場面はそれほどなく、大丈夫でした。役者が裸みたい? なのは、そんなに何とも思わなかったです。あの背後から映されたときに腰とかに毛皮のよれが多少目立つことがあって、生きてる猫の体毛ではなく、舞台衣装っぽく見えるのがちょっとどうだろうと思ったくらい。   歌は素晴らしくて、あの有名な曲はそういやキャッツの曲だったか! と思いました。  サントラは欲しいかも。
[映画館(字幕)] 6点(2020-02-09 23:48:57)
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