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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2258
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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581.  END CALL エンドコール 《ネタバレ》 
(いきなりネタバレあります。未見の方はご注意ください)     ラストで事件の黒幕が明かされます。その正体はバッティングセンターで死んだ犠牲者の姉で、10年前に起きた同類事件唯一の生き残り。名は「リツコ」。10年前彼女は、自分自身を悪魔にして欲しいと願ったといいます。つまり今回の事件は、悪魔となったリツコの魔力によって引き起こされたという意味です。でも額面通りに受け取ってよいのでしょうか。どうして10年前、彼女だけが死なずに済んだのでしょう。一度死んで悪魔として生まれ変わったのなら、尖った尻尾の一つも見せて欲しいところ。そこで自分は次のような仮説を立ててみました。10年前も、今回も、彼女は特殊技能を使って事件に関与したのではないかと。もちろん人間として、です。命を落とした人々は確かに不可解な死に方をしています。でも悪魔でなければ不可能な仕業とも思えません。例えば催眠術。強力な暗示で自殺を誘発できるとしたら。もっとも、そんな事が出来る人間は、もはや悪魔と呼んで差し支えないかもしれません。高額な電話料金について。携帯の電池を抜いても、契約を解除しても無駄だといいます。もし『着信アリ』に出てくるような携帯ならば、人外の業で間違いないでしょうが(※『着信アリ』の方で【玉葱】さんがエンジニアの視点から面白いレビューを書いておられるのでご一読を)、電話会社に取り合ってもらえないという意味ならばどうでしょう。課金は正当という事です。海外へ接続されてしまったか、あるいはクローン携帯か。これはもうポリスか消費生活センターへGOな案件。詐欺をする族(やから)も悪魔と言えるかもしれませんが…。我ながら強引にも程がある仮説ですが、受身では楽しめない場合は勝手に楽しむのもひとつの手。自分にとって本作はそういう類の映画でした。お許しください。
[DVD(邦画)] 5点(2011-12-18 17:57:14)
582.  呪怨 黒い少女 《ネタバレ》 
『呪怨』10周年記念2作品のうち、『白い老女』の方はオリジナルの系譜を継ぐものでしたが、本作『黒い少女』はだいぶテイストが違いました。メインとなる登場人物の名前を冠して小節を区切るスタイルはオリジナルを踏襲しているものの、あくまで形式を採用しているだけ。小節ごとに律儀にオチを付けていた『白い老女』と比べると、その違いは歴然です。本来であれば、毎回黒い少女が姿を露にして驚かせてこその呪怨。ところが芳賀ゆい並に、姿を客前に現そうとしません。本作は『呪怨』であって、『呪怨』にあらず。はてさて、コレはどういう意味なのか。それでは“空手”を例に考えてみましょう。日本怪談の原点は、出るぞ出るぞと観客を煽る部分に意味がある、言うならば“寸止め式の伝統空手”。一方『呪怨』は出し惜しみせず、直接お化けが脅かしに来るフルコンタクト制。素人でも分かり易いのは、後者の方でしょう。呪怨式ホラーがウケたのも、考えてみれば納得なのです。では何故本作で下手な寸止め空手を見せたのか。伝統空手の凄みに気付き始めた観客への牽制なのか、はたまたフルコンタクトの進化形を提示しようとして失敗したのか。自分には分かりませんが、下手な寸止めより、派手なフルコンタクトの方が観ていて面白いのは間違いないです。というワケで2作品を比較した場合、自分のジャッジでは『白い老女』に軍配が上がります。
[DVD(邦画)] 5点(2011-11-30 18:29:58)
583.  パーフェクト・ゲッタウェイ 《ネタバレ》 
空撮を多用し、ハワイの素晴らしいロケーションを存分に披露してくれます。忘れ物を届けてくれる島民の善良さ、電話一本でポリスが飛んでくる防犯面の素晴らしさ。まるで観光プロモーションビデオ。実際「行ってみたい!」と思えたので、この面では成功していると思われます。人生最良の時、ハネムーン。旅の開放感と幸福感の中、忍び寄る黒い影。コンセプトが明確なので観客もノリ易いです。ただミステリーとして出来はイマイチでした。容疑者の数が少ないオマケに、如何にも怪しげなキャラクター設定。サスペンス慣れした観客にとって、このどんでん返しは想定の範囲内。むしろ主役交代劇の方が面白いと感じました。善悪、敵味方、主役脇役が裏返る爽快さ。指輪のエピソード一つ挟むだけで、一気に観客とカップルの距離が縮まります。人物の背景を描くことの重要性がよく分かる。折角掴んだアドバンテージを安易に放棄して、窮地に陥るサスペンス映画の“あるある”は頂けませんが、きっちりハッピーエンドに纏めたので良しとしましょう。死なない男と肉屋のお姉ちゃん、お幸せに。
[DVD(吹替)] 5点(2011-10-07 18:47:17)
584.  恐怖(2009) 《ネタバレ》 
(ネタバレあります。未見の方はご注意ください。)終盤まで「とんでもないカルトムービーだ。訳わからん」と戸惑うばかりでしたが、ラスト2分で謎解きがありました。本作で展開される不条理な出来事は、練炭自殺を図った者たちが死ぬ間際に見た悪夢でありました。いや“願望”と言った方が近いかもしれません。潜在意識の中では“助けて欲しかった”ということ。エピソードのベースとなっているのは、みゆき(中村ゆり)の幼少期の体験(トラウマ)で、車中の蒸し暑さは“電気ストーブ”に、集団自殺呼び掛け人の割られた頭は“血生臭さ”として、夢に登場しています。自殺に至らしめた苦悩も同様に組み込まれているとすれば、“処女の懐妊”は性暴行の可能性を匂わせます。いずれにしても彼らは、苦しんで、苦しんで、苦しみ抜いて死んだ。ラストシーンは、風に飛ばされる白い粉。おそらく練炭の灰であり、遺骨の見立て。中から幽体離脱チップが出てくるかと目を凝らしましたが確認出来ず。やはり物語は悪夢であったということでしょう。“死んだら人は無になる”という台詞通りの結末と解します。ホラー漫画に似合いそうな役者を揃えましたが、中でも片平なぎさのハマリ具合は絶品。間違いなく一番怖かったのは片平の顔でした。物語の構成は目を惹くものの、結果的に残るものが無く、この点は本作の弱点と考えます。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2011-09-13 19:58:11)
585.  笑う警官 《ネタバレ》 
本当に申し訳ありません。最初に謝っておきますが、自分は本作を観て良からぬ想像をしてしまったのです。それは大森と宮迫の関係について。2人は潜入捜査という修羅場を乗り越えてきました。その中で共に心を病み、友情を越えた関係性を築いたという。友情を超えた関係って何?自分には“愛情”しか思いつかないのです。そういう目で2人を見ると、もうね、そういう風にしか見られません。サックス演奏、尺八で拳銃自殺した警官、タイプライターの音色、全てがゲイのメタファーに思えてしまいます。流行の言い方をするならボーイズラブってヤツですか。そんな映画なワケないですよね。ですよね?最後にもう一度謝ります。邪推をして、本当に申し訳ありませんでした。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2011-03-14 19:58:09)
586.  完全なる飼育 メイド、for you 《ネタバレ》 
今や国際的おたくタウン、秋葉原が舞台。ターゲットがコスプレメイドで、監禁場所が漫画喫茶というリアルに在りそうで怖い設定ながら、実現性は低い。他人に興味が薄い都会とはいえ、漫画喫茶の一室で長期間監禁するのは不可能だから。その結果、本シリーズの要である“飼育”要素がスポイルされています。寂しい者同士の傷の舐め合い。普通の恋愛と大差ない。メイド本人が被害を訴え出なければ事件化は難しいケースです。でもそれでは“拉致も出会いの一つ”と馬鹿が勘違いしても困るワケで、どうしても重犯罪として処理しなくてはいけなかった。前田健はそのためのトラブルメーカー。バッドエンドは必然でした。タイトルも“冥土”ですしね。ところが苦くも切なくもない後味。深作マジックが見事に物悲しさを打ち消してくれているのです。実は『エクスクロス』で深作監督のコメディセンスに興味を抱き、本作の鑑賞に至ったのですが、どうやら“本物”ではないかと。ナチュラルギャグが上手いのです。本作の場合は、もちろん前健の背中のナイフ。「病院行ってないのかよ!」「警察は被害者未確認で指名手配を打ったのかよ!」「っていうかナイフ抜けよ!」1つのボケで少なくとも3つはツッコめる。コレをコメディ以外でやるのだから大したものです。このセンスは才能だと思う。振り返れば同監督の『スケバン刑事』も自分的にはアリでした。愛すべきクソ映画の量産が期待されます?!
[CS・衛星(邦画)] 5点(2011-02-21 20:20:08)
587.  こわい童謡 裏の章 《ネタバレ》 
(表の章からの続き)結果から言うと、中身は桃の缶詰でした。…こ、この喩えは良くなかったかな(汗)。自分的には桃の缶詰なら中ヒットなんです。ぶっちゃけ石鹸より嬉しいです。(もちろん石鹸だって有難いですよ。消耗品は間違いないですから。って何のフォローだ)話を元に戻しますが、事件の真相にはいい意味で裏切られました。トンデモ科学な理論ですが、安普請のオカルトに逃げるより好感が持てます。ただ、犯人は○○でしたと言われても、「でしょうね」としか言いようがありません。だって最後にナイフを握っていたのは彼女ですから。犯行に及んだ理由が当初の予想と違っただけです。これでは勿体ないです。『表の章』できちんと観客をミスリードしておけば、もっと驚けたのに。主演の安ちゃんは、いつもの彼女のキャラクターそのまま。顔面アップが多くて、化粧のノリ具合が丸分かりだったのはお気の毒でした。一番こわかったのは暗闇に響く童謡でも、猟奇的な殺害シーンでもなく、同僚の首を絞め、あまつさえ鋏を突き刺す殺人未遂を犯しても、全く悪びれる様子のない安めぐみちゃんなのでした。
[DVD(邦画)] 5点(2011-02-12 21:26:23)
588.  花よりもなほ 《ネタバレ》 
江戸下町風俗の再現は見事ですし、個性豊かな長屋住人たちの人物造詣も悪くありません。オチもイイです。クソを餅に変える発想転換とあだ討ちビジネスの痛快さ。個々の要素は本当に素晴らしいと思います。自分好みです。でも1本の映画としてみると、不思議なくらい面白みを感じません。何故か?たぶん核となる岡田くんのあだ討ちエピソードに問題がある気がします。一芝居打って、みんな幸せ。この着地点はOKです。だだ、岡田くんが決闘という勝負から逃げたように見えてしまうのはマイナスでした。宮沢が岡田の心情を代弁するべく熱弁をふるうのですが逆効果です。言い訳がましい。それに宮沢の言葉は、彼女自身に向けられた言葉でもあります。同じ仇持ちでも、岡田と宮沢では立場が違います。前へ進むために仇への憎しみを断ち切る宮沢の決意と、憎くめない相手との戦いに二の足を踏む岡田の心情を一緒にしてはいけません。同一視もほどほどに。個人的には、碁が発端の遺恨なのだから碁で決着をつければスッキリしたと思います。ケジメをつけた上で丸く収まるよう、偽装工作でも何でもすれば良かったんじゃないかと。
[DVD(邦画)] 5点(2011-01-19 19:49:14)
589.  バリア 《ネタバレ》 
4人に地図を渡したのがトラヴィスの仲間だとしたら、何故そんな回りくどい遣り方をしたのでしょうか。人を雇って送り込む方が手っ取り早い。城の出現と入城には、作中語られていないルールが存在すると推測されます。まず考えられるのが、城の秘密を知らない者が自発的に赴くという行為自体が城出現の条件になっていること。時間に余裕がある好奇心旺盛な若者なら、打ってつけと言うワケ。次に人数の問題。救出を考えるなら、送り込む人間は少ないほどいい。1人なら有無を言わさず代わればいいのだし、2人でも騙すのは容易。4人組を選んだ事にも意味があるのでは。この城はきっと“団体様のみ大歓迎”なのです。つまり男が単身で探し回っている限り、城には辿り着けないということ。親友が囚われてから早2年の月日が流れた。それが次元の狭間に存在する城で換算すると何年分に相当するのか。死にはしない(というか死ねない)のだろうけど、廃人になってしまう。早く同じ手順で罠を仕掛け、身代わりを送り込まないと。アンチエイジングに興味があるマゾ体質なら少しは良心が痛まない。自分ならエステティックサロンとSMクラブに潜入し、身代わりを探します。オマケでお肌キレイキレイになって、新たな世界に目覚めたりして。…とまあ、設定が面白いので不明部分を想像して楽しむ分にはイイのですが、純粋な物語としての出来はイマイチ。無駄に長く、作りこみが甘い。タレント本でもあるまいに、余白を取り過ぎです。『世にも奇妙な物語』の1篇で丁度いい感じ。あるいはリメイクで良くなりそうな映画です。
[DVD(字幕)] 5点(2011-01-07 19:29:35)
590.  わたし出すわ 《ネタバレ》 
走れないランナーに再び走る足を与えもすれば、慎ましく生きてきた夫婦の歩む力を奪うことも出来る。僅かなお金でツキを呼び込む男もいれば、大金で不幸を引き寄せてしまう女もいる。お金にまつわるエトセトラ。本作のエピソードは基本的に明暗・正負が対になる形で綴られています。お金の魔力に慄くのが小池だとすれば、その威力に気づいていないのが小雪です。彼女はランナー母に株価の値上がり情報を教えました。素人に株の快楽を覚えさせてしまう事がどれほど危険か、彼女は気づいていない。それは、小雪がこれまで負けてこなかった事を意味します。天賦の才なのかもしれない。大金を所有する小雪は、強大な力を有しているとも言える。そんな彼女でもままならぬのは、母のこと。どんなに金があっても、最先端の医療を持ってしても、母親の健康は取り戻せない。資産を全て手放したとき、母の身の上に神の奇跡が舞い降りるというエピソードは、お金至上主義に対するアンチテーゼと見て取れます。カネという人が作り出した価値観の中で生きる虚しさを描きたかったのでしょうか。ただ、そうだとするならば本作の踏み込みは甘いと感じます。男に狂った路面電車奥は、単純に彼女がバカだっただけ。殺された女も金を得たから命を落とした訳ではない。負のサンプルとして提示されるエピソードは、どれも筋違いでピンと来ません。それ以上に、ランナーが再び表舞台に立てるようになった事や、引越し屋に起業のキッカケを与えた事実の方が大きい。小池の判断や最後の奇跡が霞みます。本作を観た人は「小雪みたいなお友達が欲しいわ~」としか思わないのではないかと。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-12-18 19:24:38)(良:2票)
591.  秒速5センチメートル
音楽は物語を際立たせるためのアイテム。料理で言えばお皿です。良いお皿は料理を美味しくします。でも『秒速5センチ』では、山崎まさよしの楽曲が主役でした。『One More Time~』を愛でるために物語が盛られているような。本作がプロモーションビデオといわれる所以です。コース料理の1品目、2品目と料理の味を吟味していたところ、メインの3品目で皿が主役の料理が出てきたらどう感じるか。そりゃ戸惑います。あるいは皿に負けぬ料理だったら気にならなかったかもしれない。『One More Time~』が本作のために書き下ろされた楽曲ならば監督の手柄だったのですが…。新海監督の描く世界はポエムなので、好き嫌いが分かれてしまうのは仕方がないところです。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-12-12 19:29:00)(良:2票)
592.  ファイナル・デッドサーキット 3D
このシリーズも本作で4作目。結構な人気シリーズです。長続きの秘訣は、“工夫を凝らして殺しちゃおう!”という基本フォーマットを愚直に守り続けていることです。こう書くと職人気質を褒めているみたいですが、実際は単なる悪ふざけです。生還要件を付け加えようと試みた2作目が傑作に思えてしまうほど、他の3作品に代わり映えはありません。でも、それが結果的に功を奏した気がします。マンネリズムを大らかな気持ちで楽しむが吉。そういう映画だと観客に周知できたのではないかと。どうせタイトルなんて誰も覚えていないので、次回作は『ファイナルデスティネーション・柴又慕情』で問題ないです。マドンナ役にはパリス・ヒルトンをオススメしますが、某ホラーで既に脳天を貫かれているのでインパクトには欠けるかも。日本人なら某ゴージャス姉妹の姉と某人気占い師を推薦しておきましょう。この手の悪ノリはセレブにウケそうなので、キャスティングには困らないのでは。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-11-09 18:59:15)(笑:4票)
593.  ザ・フィースト 《ネタバレ》 
ノリノリのキャラクター紹介、登場したと途端に食われるヒーロー、「もう離さない」と抱きしめた傍から引き裂かれていく子供。本作のスタイルは、物語開始早々に判明します。“B級・パニック・グロテスク・スプラッタ・アクション・ホラー・コメディ”(長い…)。同類亜種の作品が数多く存在するジャンル。自分も嫌いじゃありません。そのチープさゆえに、制作の間口が広いジャンルではありますが、この手の作品には“アタリ”が少ないのが現状だと思う。“遊び心”の取り入れ方、その匙加減が大変難しいのです。B級マニア受けを狙っているのが見えてしまうとイヤラシイし、下手だと単なる粗悪品。本作の場合、センスの押し売りが鼻につくのがマイナスです。上から目線で「どう、これイケてるでしょ。分かる人だけ分かればいいから」と言われているような。下ネタの挿入具合あたりから、ヒシヒシと伝わってきます。権威に弱い小市民にしてみれば、「はあ。そうッスね。イケてますよね。分かります。分かります。」としか言えませんもん。このノリはちょっと苦手かなと。真摯な姿勢でバカ、極悪人だけどのりたま大好き!、みたいな“憎めなさ”のあるB級映画が自分は好きです。
[DVD(字幕)] 5点(2010-10-07 20:12:44)
594.  THE CODE/暗号 《ネタバレ》 
『探偵事務所5』の他作品は未見ですが、同監督の『私立探偵濱マイク』シリーズは鑑賞済み。ですからこの作品の楽しみ方は、観始めてすぐに理解しました。世界観を受け入れられるかどうかが全て。そう頭では分かっていたのですが、イマイチ入り込めませんでした。レトロ感覚を活かしたハイセンス・オシャレドラマ。濱マイクも似たようなコンセプトですが、こちらは永瀬正敏の役者の色香と作風がマッチしていたのが功を奏した。本作の主役はご存知のとおり人気女形。色香は十分です。でも本作で尾上の魅力が引き出されていたとは言い難い。世界観とキャラクターが融合していないので、監督の狙いが上滑りしているような。単純に古臭いドラマに見えてしまいます。オールドタイプが好みなら当時のドラマを観ればいい訳で、新しいセンスが付加されてこそ本シリーズに価値が出ると考えます。どうやら日替わり定食風に主役が変わるシリーズのよう。役者がハマれば面白いのかなと。暗号解読については主役が一人で勝手に行ってしまうのがバツ。探偵とくれば、今はコナン君、昔は明智小五郎。謎を解き明かすワクワク感が命です。観客にもその楽しみを分けて欲しい。最後にアンタッチャブルかも知れませんが一言だけ。エースのジョーは、もしかしてラディッシュ役者か?そのメタファーで白いスーツなのだとしたら、この監督は侮れない。
[DVD(邦画)] 5点(2010-10-01 21:19:24)
595.  サヨナライツカ
妻投稿■画はキレイ。お話は原作の方がいい。『ミッドナイトイーグル』の方が面白かった。6点。(以上がカミさんの感想。【はち-ご=】さんスタイルを真似てみました。)興味の薄いこのジャンルを久々に観たのは、カミさんがDVDを借りてきたから。『ミッドナイト~』以来数年ぶり、夫婦揃っての映画鑑賞でした。「男女の性質の違いが良く表現されていたね。」「西島の体温の低い演技が良かったよ」などと、カミさんには利いた風な口を利いたものの、頭の中はこんな感じ→ ミポリン!パンツを脱いじゃうの!!うぉぉぉ~リビドーMAX!東ックス!『毎度お騒がせします』よろしくティロリロリーン♪乳首出るかな?何色出るかな?チャラチャチャンチャンチャチャチャチャン♪(サイコロトークの音楽で)え?ええッッ??見えなかったんですけど。シャラポワ、もとい、ポッツンさえ無かったんですけど。何?あれか、旦那がスタンド“エコーズ”を発動させたのか?「ヨメの乳首を死守しろ!」って。何を~ッ負けないぞぉ~!それなら、こっちはスタープラチナだ!精密な動きでコマ送りをしろ。オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラッ!!って、何書いてるだろオレ。無駄にスペースを使ってごめんなさい。いつにも増して感想に内容が無い…。
[DVD(邦画)] 5点(2010-09-22 19:26:45)(笑:1票)
596.  イキガミ 《ネタバレ》 
近年、邦画で大流行している「泣ける映画」とどう違うのか分り難いです。“ギターを弾きながら歌う魂の歌”も“愛する人に捧げる角膜”も、何処かでみたようなエピソード。確かに感動的なお話ではあるけれど、オムニバスの中の1篇では扱いが軽い。それよりも、監視社会や国家繁栄法といった本作のウリとなる奇抜な設定部分を掘り下げて欲しかったと思います。「時が来るのを待て」という意味深な台詞を吐いた上司、洗脳が完了していないであろう劇団ひとり。反管理国家の火種らしきものが見えたところで終わりでは、どうにも不完全燃焼です。主人公の派手なレジスタンス活動を期待する訳ではありませんが、彼の苦悩と葛藤そして“足掻き”をもっと観たかった。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-08-26 04:26:15)(良:2票)
597.  トランスポーター3 アンリミテッド 《ネタバレ》 
フランクのシリアスフェイスの裏のお茶目な素顔、郷ひろみも真っ青の“ジャケット”アクション、タルコニ警部とのナイスコンビネーション等、シリーズのお約束は全て踏まえていました。車から離れたら爆発するというブレスレットのアイデアは面白く(車を乗っ取られて自転車で追走する件など緊張感満点!)、クライマックスのハチャメチャぶりも上々でした。人気シリーズの続編として正しいつくり。だけど、いつものように楽しくない。不思議とワクワクしません。何故かと考えてみましたが、これはどうもヒロインに問題がありそうです。そばかすだらけのダルそうな表情は、失礼ながら魅力的とは言えず、性格のほうもイマイチ掴み所がない。「正体不明の陰気なロシア女」という当初のキャラ設定が強過ぎて、折角のコメディ要素が打ち消されている気がします。これなら「うので~す」とか「パリスだじょー」みたいな能天気お馬鹿娘の方が、ムカつくけど愛せたかなと。やってる事は派手なのに、地味な印象の3作目でした。次回作での軌道修正を希望します。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-08-05 18:31:30)
598.  悪夢のエレベーター 《ネタバレ》 
当初、観客はエレベーターに乗り合わせた第三者でした。誰かに感情移入した状態ではなく、いわば5人目の乗客。一歩引いた立場ゆえ、状況を客観視する余裕がありました。そう、マンションのエレベーターに閉じ込められたくらいで生きるの死ぬの嘘くさい。最初のサプライズは不発でした。そういう意味では、視点が主役に固定される“ネタバレその後”が本作のメインと言えます。マンション管理人への致命的な誤解、そして事件の黒幕について、知れば知るほど、事態が悪化するほどに、観客は主人公と共に恐怖の渦に巻き込まれていく仕組みです。でも自分はコチラも大丈夫でした。冷静でいられた。それは主人公に共感できなかったから。所長は“いい人”過ぎました。例えば、助手が言うように愛人の自殺など放っておけばいい話。でも彼にはそれが出来なかった。ラスト走り出したのも、これから黒幕が引き起こすであろう次の悲劇を防ぐため。我が身の保身よりも、人命を優先して考えられる男です。繰り返しますが、主人公はいい人だった。しかるに彼は、管理人を2度にわたり殺しました。混乱したから。勘違いしたから。そういう言い訳は確かに出来ます。でも人間って、そうじゃないだろうと思う。切羽詰ったときに出るのが本質です。1度目は過失だとしても、2度目のスパナは覚悟の一撃。今更管理人が目撃者じゃなかったら、どうだと言うのでしょう。事件隠蔽を図るなら、どのみち奴の口は塞ぐ必要がある。主人公の中途半端な善人ぶりに、というより人物造詣のリアリティの無さに、自分は感情移入できませんでした。
[DVD(邦画)] 5点(2010-08-02 20:44:57)
599.  バンテージ・ポイント 《ネタバレ》 
スペインで起きた米大統領狙撃事件。現場に居合わせた関係者それぞれの立場から、リアルタイムで事件を振り返るという構成です。なかなか面白かった。ただ“立場が違えば白も黒に思える”とか、“四角錘が三角形に見える”といった類のものではなく、単純にカメラ位置の違いだけだったのが残念。このアイデアなら、目撃者の錯誤の妙や心情部分にまで迫って欲しかったと思いました。また、繰り返される狙撃までのシーケンスが本作のセールスポイント。その中で物語を完結させた方がスマートだったと思います。結果的に狙撃後の犯人追走のカーチェイスに物語の重点が置かれてしまった点は、いささかピントがずれている気がします。悪くはありませんが、もっと面白く出来たのにと思う惜しい作品。
[DVD(字幕)] 5点(2010-07-30 23:22:58)(良:3票)
600.  13日の金曜日(2009)
オリジナル1作目は観ました。2作目は観たはず。3作目以降は記憶がない。そんな立場での感想です。一言で言えば、可もなく不可もなし。インパクトのある殺し方は散見されるのですが、全体的に大人しめ。そもそもジェイソンに狂気が感じられません。ごくごく普通のマザコンレベル。あれなら正直怖くない。ただ、あの武器(刀みたいな鉈)は悪くなかった。チェーンソーや斧のような武器に迫力では劣りますが、実戦的な殺傷能力は抜群です。でも大勢生き残っているうちに逃げずに戦えば、負けはないなと冷静に考えられるようでは、ホラーとしては物足りないのでしょうね。
[DVD(字幕)] 5点(2010-07-21 18:47:07)
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