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イニシャルKさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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601.  影の車
野村芳太郎監督による松本清張ものの一編。後の同じコンビによる「鬼畜」と同じように子供が話に絡んでいる映画だが、本作では「鬼畜」とは違い、愛人の幼い息子が自分に殺意を抱いているのではと思い込む男の心理が描かれていて「鬼畜」とは全く違う怖さがあってなかなか面白かった。特にガスの充満した家の中に閉じ込められるシーンはかなり怖い。脚本を書いているのが橋本忍で主人公を演じるのが加藤剛(好演。)なこともあってか、破滅していく主人公やタイトルバックとラストの回想の海のシーンはどことなく「砂の器」を思わせている。愛人を演じる岩下志麻は一人の男を愛する情念の女を熱演していてとても大人っぽく、反面普通の母親役だが既に「鬼畜」で演じた緒形拳の妻役の面影があり、少し怖かった。それでもこの映画では子役の無表情な演技がいちばん怖い。そういえば「鬼畜」では岩下志麻と小川真由美が本作と逆の立場の役柄で共演していたが、本作を意識してのキャスティングだったのだろうかとつい考えてしまう。
[DVD(邦画)] 7点(2008-09-29 19:24:39)
602.  竜馬暗殺
坂本竜馬を描いた作品というと、まだ小学生だった15年くらい前にNHKで放送されていたアニメ「おーい!竜馬」の印象が未だに強く、竜馬本人のイメージも爽やかな青年という印象だが、そのイメージを覆すようにこの映画の竜馬はアブラギッシュで汗臭く、濃いキャラクターに描かれていてなおかつ演じる原田芳雄がそのキャラクターに非常にマッチしていて新鮮に感じた。相棒・中岡慎太郎を演じるのが石橋蓮司。この16年後に作られた同じ黒木和雄監督の「浪人街」を先に見ているものだからまたこの二人の濃いキャラクターが黒木監督の映画で見られたのが良かった。(時系列にいくと本作が先なのでこういう書き方は少し変なのだが。)70年代の映画にもかかわらず、それ以前に作られた映画のようなざらついた白黒の映像、そして時代劇にもかかわらず、70年代の時代の雰囲気が伝わってくるような演出も効果的だった。ラストの「ええじゃないか」の踊りの中に消えていく中川梨絵が印象的で見終わったあと余韻が残るのもいいし、テーマ音楽も良かった。しかし、少し時間が長く感じたのがちょっと残念だった。まあ、見ている時の自分が少し疲れていたせいもあったかもしれないが。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-09-20 17:07:41)(良:1票)
603.  裸の島(1960) 《ネタバレ》 
セリフらしいセリフはないが、効果音や風景としての人の声は多少は入っているため、完全なサイレント映画ではなく「沈黙劇」と言ったほうが正しいかもしれない。(どこがどう違うのか、と聞かれれば困ってしまうのだが。)孤島に暮らす一つの家族の生活を淡々と描いた内容なので確かに見様によってはかなり退屈な作品かもしれないが、とても見ごたえのある作品だと思った。この作品は新藤監督以下、スタッフ・キャスト十数人が島に泊まりこんで毎日、毎日この映画で描かれているような農作業を実際に主役二人にさせていたというのを昔聞いた事があるが、やはりそういう演出法がこの作品のリアルさを生んでおり、主人公夫婦を演じる乙羽信子と殿山泰司の演技も俳優の演技というよりは本当の農民という感じですごくリアルだった。ただそうは言っても二人ともほかの映画との掛け持ちもあったであろう中でこのリアルさを出せるのはすごいと思う。ラスト、死んでしまったわが子を思い泣く妻を夫が黙って見ているシーンはそんな二人の演技がもっとも光っていてすごく感動的だった。林光による音楽もとてもよく見終わっていつまでも耳に残る名曲だと思う。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-08-29 20:52:04)(良:1票)
604.  あじさいの歌
裕次郎と芦川いづみのコンビ作はかなり久しぶりに見たが、やはり若い頃の裕次郎はアクション作品よりもこういう文芸作品で等身大の青年役のほうが個人的には好きだ。相手役の芦川いづみはこの映画でも抜群に可愛く、美しく、彼女を見ているだけでこちらの顔が自然とほころんできて、これだけでもこの映画を見てああ良かったなと思う。劇中、芦川いづみが裕次郎に自分は世間的に見て美しいのかとたずねるシーンでは思わず見ているこちらがうなずいてしまった。それくらい本当に可愛くて美人で素敵なのだ。そんな可愛くて美しい芦川いづみを何年も自宅の外に出さなかった東野英治郎がはっきり言ってすごく羨ましい。って何書いてんだ俺。脇役陣をみると轟夕起子や殿山泰司、北林谷栄なんか出てて「洲崎パラダイス 赤信号」や「わが町」を見てる身としてはつい川島雄三監督を思い浮かべてしまった。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-08-23 11:26:21)(良:1票)
605.  新幹線大爆破
のちにスピードが80キロ以下になると爆発する爆弾が仕掛けられる設定だけキアヌ・リーブス主演の「スピード」にパクられた(?)東映の鉄道パニック映画。「スピード」もけっこう突っ込みどころのある映画だったけど、こちらはそれ以上に突っ込みどころがあり、とくに既に触れられている方もいるかもしれないが、川くだりのシーンで待機していた刑事が偶然通りかかったジョギング中の柔道部員に大声で「捕まえてくれ」と叫ぶシーンとか絶対に有り得んと思うし、ほかにも警察の無能さをさらけ出しているシーンとかけっこう多かった気がする。それに主犯である高倉健が爆弾の図面を残していった喫茶店が唐突に火事になるのは脚本のご都合主義を感じずにはいられない。それに肝心の新幹線が模型でときどきえらくしょぼいのにも唖然。でも、そういうところを突っ込みながらも映画としての勢いはすごく、高倉健の渋さもあって最後まで飽きることはなく楽しめたし、最初に見た映画が「北京原人」だった影響で個人的にブラックリスト監督となっている佐藤純弥監督の作品の今まで見た中ではいちばん退屈しなかった。でもやっぱり「スピード」の方が好き。宇津井健は映画作品ではあまり馴染みなかったが、もう一人の主人公といえる重要な役柄である運転指令長役をとてもうまく演じていてカッコイイし、新幹線に乗り合わせた女医を演じる藤田弓子も若い。そして高倉健の別れた妻・靖子(宇都宮雅代)の苗字が「富田」。藤田弓子に加えて新幹線の運転士役で小林稔待も出ているのでなんか大林宣彦監督の「さびしんぼう」を思い出してしまった。
[DVD(邦画)] 7点(2008-08-11 14:05:59)(良:3票)
606.  無宿
アラン・ドロン主演の「冒険者たち」を焼き直した勝新太郎と高倉健の共演作で監督は勝新が「旅の重さ」に惚れ込んで抜擢したという斎藤耕一。「旅の重さ」が瑞々しい青春映画だったのでちょっと心配だったが、大物スターの共演作で感じがちな大味感や冗長さが感じられず、逆に「冒険者たち」にもひけをとらないなかなか完成度の高い作品になっていると思う。勝新と健さんは二人並ぶとなにか異様な迫力を感じてやっぱり二人とも存在感のあるいい俳優だと思ってしまうが、やはりこの監督は「旅の重さ」でも思ったけど、今回も海や砂浜の映像が美しく、風景描写のうまい監督だとあらためて感じた。ヒロイン役の梶芽衣子は本作で初めて見た。聞くところによると、アクション映画で主役を演じていたり、東映のヤクザ映画に何本か出てるみたいだけど、この映画ではそんな感じは全くなく、全編に渡ってどこか儚げな感じでラストのあのやりきれない悲しげな表情が印象的ですごく良かったと思う。これも「旅の重さ」で高橋洋子の瑞々しさを見事に引き出していた斎藤監督の腕だろう。映画の全体的な雰囲気も「旅の重さ」同様良かった。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-08-11 02:39:18)(良:1票)
607.  娘・妻・母
オールスターキャストによる成瀬巳喜男監督のホームドラマ。原節子と高峰秀子の共演が見ものなのだが、原節子は「青い山脈」や「お嬢さん乾杯」に比べて少し老けたという印象があるものの、それでも美しさは感じられる。それに対して高峰秀子は精彩のない役で今作では夫婦役で共演している森雅之との「浮雲」コンビもなんだか見ていて物足りない。また映画全体の出来としてもオールスターということが影響しているのか平凡な印象が残るし、明らかに顔見世程度の出演者がいるなど不満も多いが、ラストの三益愛子と笠智衆の公園でのシーンが不思議な余韻を残していて良かったので甘めに7点。杉村春子がまたも嫌味たらしい姑役で出ているが、その嫌味ぶりがなんだか見ていて笑える。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-06-21 16:12:30)
608.  浮雲(1955)
成瀬巳喜男監督の映画はまだそんな見てなくて、高峰秀子とのコンビ作を見るのが初めてならば、林芙美子原作の成瀬作品を見るのもこの「浮雲」が初めて。腐れ縁の男女を見事に描ききっていて、主演の高峰秀子と森雅之のうまさもあって暗い内容ながらもなぜか引きつけられた。特に森雅之が川島雄三監督の「風船」で演じた役柄からは想像もできないダメ男をうまく演じていて、実に憎たらしい。本来、彼はこういうダメ人間の役の方が多いのは知っているが、思わず「風船」とのギャップに少し驚いてしまった。俳優の演技もそうだが、味のある渋いモノクロの映像(撮影 玉井正夫)や斎藤一郎による音楽、そしてなにより成瀬監督の演出力の高さを証明するような質の高い作品になっていて、名作と言われる理由も分かるのだが、やっぱりちょっと全体的な雰囲気が暗すぎて、また見たくなるかは微妙なところ。個人的には同じく男女の腐れ縁を描いた作品ならば川島監督の「洲崎パラダイス 赤信号」のほうが好み。
[DVD(邦画)] 7点(2008-04-29 15:16:32)
609.  忍ぶ川
話そのものは今から見るとどうってことはない少し暗めのラブストーリーなのだが、全体的に白黒であることを生かした美しい映像が印象的だった。熊井啓監督は撮影時、体調がすごく悪かったと聞いていたが、それでも(傑作かどうかは別として)それを感じさせないとても完成度が高い作品になっているのはちょっと驚かされる。ヒロイン役栗原小巻がとても美しく、今までも「男はつらいよ」シリーズのマドンナ役とか見てるけどここまでとは思わなかったし、見ていて可愛らしく思える。相手役の加藤剛は実は「砂の器」しか見たことなかったのだが、ここでも暗い過去を持つ役柄を演じていて和賀英良と少しダブって見える。(劇中、彼が演じる哲郎の口から「宿命」という言葉が出て、やっぱり意識した配役なのかと思ったら、「砂の器」よりも前の作品だった。)そんな二人が初夜を迎えるクライマックスは卒倒しそうなくらいにドキドキしてしまった。このシーンをめぐって吉永小百合が降板したエピソードは有名だが、原作小説が出た60年代の初めにも映画化が企画され、監督には川島雄三が予定されていたんだとか。洲崎橋でのシーンや哲郎の実家が青森という設定なのを見ると、ぜひとも川島監督で見たかったという気持ちになり、個人的には川島監督で実現しなかったことがとても残念に思えてならない。
[DVD(邦画)] 7点(2008-04-15 23:58:08)(良:1票)
610.  海と毒薬
見る前は重くて硬いだけの退屈な映画かと思っていたが、見始めると引き込まれてしまった。最初の田部夫人の手術のシーンは大袈裟な音楽もなく、淡々と進行するのだが、白黒の映像や事前にスタッフから採血したという本物の血液がかえってリアルさを生んでおり、手術の緊迫感がこちらにまで伝わってくるし、クライマックスの解剖シーンはそれに携わる医者や看護婦たちが勝呂を除いてみんなどうかなってしまったのではというほどに怖かった。人間ドラマとして見てしまうと確かに物足りない部分はあるけど、社会派ドラマとしては見ごたえ充分で、熊井啓監督はこれが見るのはまだ2本目なのだが、なかなかの力作だと思った。主要な俳優陣もなかなかの好演で、個人的にあまり好きではない主演の二人も思ったより良かったし、岸田今日子、成田三樹夫、田村高広はさすがの存在感。西田健や根岸季衣もいい。しかし、何人かの方が既に指摘してるように岡田真澄は変。この人の外国人役は若い頃の「狂った果実」とかでも見てるはずだけど、こんなんだったっけ。
[DVD(邦画)] 7点(2008-04-09 00:41:03)
611.  素晴らしき日曜日
一組の若い貧しいカップルの日曜日のデートを描いた黒澤明監督には珍しいロマンス映画。1947年という戦後まだ2年しか経っていない頃の作品のため、焼け跡の町や闇屋、戦災孤児と思われる浮浪児など、終戦直後である製作当時の時代風景があたり前のようにリアルに描かれてるのが興味深いし、男くさい作風のイメージが強い黒澤監督が初期にこのような慎ましい作品を作っていたことも正直言って驚いた。(黒澤作品と知らずに見たら絶対に別の監督の作品と勘違いしてしまいそう。)主役のカップルを演じる二人も実によく、特にすぐに悲観的になり落ち込んでしまう彼(沼崎勲が好演。)を前向きに励ます辛い境遇にいながらも決して明るさを失わないヒロインを演じた中北千枝子が素晴らしく、決して美人とは言えない顔立ちにもかかわらず見ているうちにだんだんと可愛く魅力的に見えてくる。どちらかと言えば気性の激しい人物を演じる女優が印象に残る事の多い黒澤作品においてこんなに純粋なヒロインが印象に残るのもまた珍しいことである。有名なシーンである画面から観客に拍手を求めるシーンではつい小さな拍手をしてしまったが、機会があればこのシーンは一度映画館で見てみたい。
[DVD(邦画)] 7点(2008-03-26 20:21:32)(良:1票)
612.  鍵(1959)
市川崑監督の谷崎潤一郎原作ものといえば80年代に作られた「細雪」があるが、あれとは全く印象の違う映画。冒頭映画を見ている観客側に向かって話しかけてくる仲代達矢をはじめ、京マチ子や叶順子の表情と視線など主要な登場人物たちがとにかく不気味で怖く、映画自体の雰囲気も異様な感じがしてインパクトがありなかなか面白かった。ちょっと題材的に数年後に同じ谷崎作の「卍」を手がける増村保造監督向きかとも思うが、「卍」よりも楽しめた。市川監督らしい凝った映像は本作でもいかんなく堪能できるし、皮肉めいたブラックなラストシーンも印象的だった。
[DVD(邦画)] 7点(2008-03-18 14:31:33)
613.  台所太平記
「夫婦善哉」と同じく森繁久弥と淡島千景が夫婦を演じる豊田四郎監督の映画。小説家とその妻が住む家に入れかわり立ちかわりやって来る女中たちを小説家の目を通して描いた作品なのだが、その女中たちがみんな個性的で面白い。とくに「ちびまる子ちゃん」の野口さんのような口調で喋る淡路恵子には爆笑。主人公夫婦を演じる二人も「夫婦善哉」の柳吉と蝶子とはぜんぜん違う印象の夫婦を演じていて上手い。それでもやはりこの二人のやりとりは息が合っていて見ていてなんだか安心する。チョイ役ではあるが、フランキー堺や小沢昭一、三木のり平も出ていて、谷崎潤一郎原作ではあるが文芸色よりも喜劇色のほうが強く、とても軽い気持ちで楽しめた。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-03-02 14:08:34)
614.  クレージーの殴り込み清水港
「クレージーの無責任清水港」のその後を描いた続編。前作から4年後に作られているので一部脇役を演じる役者が代わっていたりするのだが、植木等の三五郎、谷啓の石松、ハナ肇の次郎長は前作と同じ。今回も植木等演じる三五郎と谷啓演じる石松とのやりとりは見ていて楽しいし、映画自体も前作より楽しめた。あからさまな座頭市のパロディーキャラを演じる天本英世がちょっと怖い。田波靖男脚本だが星由里子は「若大将シリーズ」での嫉妬心の強い澄子よりは好感の持てるキャラクターに描かれてた気がする。布施明もなんか笑えたなあ。
[DVD(邦画)] 7点(2008-02-26 14:54:54)
615.  侍(1965)
確かに前半は説明が多くやや退屈してしまったが、監督 岡本喜八、脚本 橋本忍という「日本のいちばん長い日」コンビの作品だけあってとても重厚な時代劇となっていて全体的に見ればとても面白い映画だった。やっぱり三船はこういう時代劇の主役をやっているととてもカッコイイし、井伊直弼(八代目松本幸四郎)を暗殺するラストの雪の降る桜田門外のシーンも迫力充分で緊張感が伝わってきてとても印象的だった。三船以外の出演者ではやはり伊藤雄之助がいかにもな悪人ぶりで抜群の存在感を発揮していていいし、最近見た川島雄三作品で改めていいなあと思った新珠三千代もやっぱりキレイ。三船演じる鶴千代の友人栗原役の若い小林桂樹も多少違和感がありながらも好演しており、鶴千代が栗原を斬るシーンの「なぜだ」というセリフが悲しい。しかし、この二人の関係をもっと深く描いていたら、さらなる傑作になったように思えてちょっと惜しい気もする。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-02-21 17:23:10)
616.  ホラ吹き太閤記
植木等が後の豊臣秀吉である木下藤吉郎を演じるコメディー時代劇。筋としては無責任シリーズをそのまま戦国時代に置き換えた感じだが、無責任シリーズ同様(というかこれもあのシリーズの一編なのか)植木等のポジティブなキャラクターと古澤憲吾監督の勢いあふれる演出が見事に合致した娯楽作となっていてとても楽しめた。ナレーション(芥川隆行みたいな声)が舞台を現代の会社に例えて解説しているのが面白いし、合戦シーンもなかなかの迫力だった。ハナ肇の信長は最初どうかなと思っていたが、コメディー作品だからかそれほどの違和感はなかった。出番は少ないが、谷啓演じる家康(なんかすごいキャスティング)も笑える。主題歌「だまって俺について来い」は世代的には天童よしみが歌ったカバー(アニメこち亀オープニングテーマ)を知っているが、やはり植木等が歌うオリジナルも聴いただけで元気が出てくる大好きな曲だ。
[DVD(邦画)] 7点(2008-02-13 11:44:36)
617.  里見八犬伝(1983)
同じ深作欣二監督の「魔界転生」と似た感じの時代劇だが、あちらに比べるとパワーダウンしてる感はあるものの、これも深作監督らしいパワフルな作品で面白かった。深作作品のヒロイン役がアイドル時代の薬師丸ひろ子というのが見る前はちょっと違和感を感じていたのだが、実際見てみるとそうでもなかった。それに共演が真田広之だったので10年以上前に見た「病院へ行こう」を思い出してなんか懐かしい気分になり、またあの映画見たくなった。しかし、この映画で印象に残るのはなんといっても悪の妖怪軍団の親玉を演じた夏木マリのインパクトが強烈すぎる事。「千と千尋の神隠し」で湯婆婆の声をしてたときも印象に残ったが、ここまでの強烈さはなかったように思う。ひょっとしたらこの映画での演技を見て「千と千尋」でのあの役をキャスティングしたのかもと思ってしまった。息子役の目黒祐樹をはじめとした配下の妖怪を演じる俳優たちも実に楽しそうに演じているのが画面から伝わってくる。
[DVD(邦画)] 7点(2008-01-15 13:53:34)
618.  連合艦隊
あまりいい評価を聞いていなかった作品で、確かに大作映画にありがちな大味感があるし、いかにもミニチュア丸出しの戦闘機とか特撮もしょぼい。しかし、人間ドラマが予想以上にしっかりとしていて、見ごたえのある戦争映画だと思う。松林宗恵監督といえば「社長シリーズ」しか見たことなく、戦争映画は初めて見たが、軽い雰囲気の喜劇である「社長シリーズ」とは180度違う演出で、戦闘によって人が死ぬシーンなどの描写が重苦しいのにはただただ驚くばかりだ。松林監督のほかの戦争映画も見てみたくなった。「社長シリーズ」ではコミカルな味わいを見せる森繁久弥や小林桂樹が渋い存在感を放っているのもなんだか嬉しい。これがデビュー作となる中井貴一はちょっとかたいものの、「女王蜂」(松林監督が協力監督として参加。)の姉・中井貴恵ほど酷くはなかったし、ラストシーンの独白も感動的だった。そこにかかる「群青」がものすごくシーンとマッチしていて実に素晴らしい。
[DVD(邦画)] 7点(2008-01-02 14:39:49)
619.  美女と液体人間
ストーリーに核実験が大きく関わっているところは「ゴジラ」を思わせるが、人間を襲うのが核実験によって生まれた巨大怪獣ではなく、核実験によって突然変異した液体人間ということで、怪獣映画とは違うサスペンスホラー的な恐怖感を生み出すことに成功していると思う。円谷英二監督をはじめとした特撮スタッフによるドロドロと動き回る液体人間の描写は今見ると「ターミネーター2」のT1000型を思わせていて、さかのぼること約30年前の日本映画に先駆的作品があったことに驚いた。
[DVD(邦画)] 7点(2007-12-11 14:21:30)
620.  銀座の若大将
シリーズとしてはまだ2作目なんだが、既に数作このシリーズ見てるせいか次はこうくるだろうなあというお約束が既に分かっているのでなんだか安心して楽しめる。社長(上原謙)と久太郎(有島一郎)が雄一(加山雄三)についてほめあうシーンや雄一の「椿三十郎」という自己紹介などの楽屋ネタ(昔からあるんだなあ。こういうの。)、それに1作目と同じようなギャグである残飯鍋のシーンが笑える。それにしても澄ちゃん(星由里子)にいいように使われる石山(田中邦衛)はちょっと気の毒。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-12-06 03:06:31)
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