621. めぐり逢えたら
《ネタバレ》 こんなにも堂々と予想される結末(こいつとこいつがくっつく話なんでしょ)へいかにして辿り着くかで魅せる作品は珍しいので興味津々で観る。 しかし、どうにも劇的な内容がなかった。ぼんやりとしたすれ違いのままに終わる。 既に相手がいる状況から始まるというのも障害のひとつなんでしょうが、「ユー・ガット・メール」同様、あんな安易でご都合的な扱いで済ませてしまうのなら止めた方がいい。 [地上波(吹替)] 4点(2007-06-27 19:20:43) |
622. おいしい生活
成り行きを見守るだけの内容。 [DVD(吹替)] 2点(2007-06-26 19:00:27) |
623. さよなら、さよならハリウッド
目の見えなくなった映画監督という危機的状況の対応を延々見せるだけで、それ以上の展開がない。 アイロニーあふれるラストの展開へ、ちょっと甘めの採点。 [DVD(吹替)] 4点(2007-06-26 18:54:36) |
624. 鉄コン筋クリート
《ネタバレ》 原作はずいぶん前に読んだきりで、何やら釈然としなかった印象だけが残っていた。 そして映画観賞後、やはり同じ印象に終わる。 この作品は群像劇なので映画向きの内容だったから当時の自分にはわかりづらかったんだと納得し、イタチ登場に至るまでは映画化の出来に拍手喝采だったのですが、それ以降はずいぶんと観念的なかたちで解決を迎えてしまうので、やはり頂けない。 漫画連載当時の人気はどうだったのかとか、ちゃんと予定していた通りに終了を迎えられたのか知りませんが、突然打ち切りの決まった作品のような幕引きです。 それでもテーマは伝えきれていると思うので、甘めの採点。 映像面では松本大洋の世界を再現、いやそれ以上に表現されている絶品。 [DVD(邦画)] 6点(2007-06-26 17:22:41) |
625. ロスト・チルドレン
イメージの寄せ集めでしかなく、勝手気ままな展開ばかり。 これだけ世界観を映像で表現できているのに、物語に興味を持っていない人が作ったんだろうなと悲しくてならない。 単に変な世界、変なビジュアルを見たい人限定作品。 [DVD(字幕)] 0点(2007-06-26 13:50:03) |
626. シュレック2
「1」を観ていないのもいけないのでしょうが、肝である二人の愛がわからないし、結局なんでもありの世界観では危機的状況は存在しないんだとしみじみ実感。 プロット自体は悪くないと思う。 [地上波(吹替)] 2点(2007-06-26 04:14:40) |
627. デジモンアドベンチャー
ムードだけの内容なので評価するのは難しい。 細田守の演出力を堪能したい人に限った作品(自分も演出だけの評価なら満点を投じても良い)。 [ビデオ(邦画)] 2点(2007-06-25 18:14:44) |
628. ファーゴ
コピーだった「人間はおかしくて、哀しい」なんて文句が切なく響く良作。 婦警の存在が唯一の救いですが、個人的にはあれはあれで哀しいものを感じてしまうので、人間の哀しさばかりが募る作品です。 [DVD(吹替)] 8点(2007-06-25 17:58:06) |
629. トゥルー・ロマンス
突然生まれるロマンスから、こんな展開になる説得力はありませんが、それを除けば上出来。 ちょっとした工夫でカバーできるところだと思うのですが。 [地上波(吹替)] 7点(2007-06-25 17:46:19) |
630. ドク・ハリウッド
価値観やいき方の違う人達と出会うだけで変化させようとする浅はかな作り。 物語に於ける変化とは、それまでの自分であったために招き寄せてしまった脅威にさらされることで問題点に気付くというもの。 つまり、彼の変化は何の必要にも迫られていない。 [地上波(吹替)] 2点(2007-06-25 17:40:03) |
631. スコルピオンの恋まじない
解決展開でご都合的なものが目立つ。 話の内容以外は職人芸が心地よいんですけどねー。 [DVD(吹替)] 4点(2007-06-25 17:27:32) |
632. マンハッタン
《ネタバレ》 物語としては芸のない内容ですが、ラスト、娘ほど歳の離れた元カノに諭されるシーンは大好き。 [DVD(字幕)] 4点(2007-06-25 17:03:48) |
633. アニー・ホール
ウディ・アレンの語りが面白い・・・だけ。嫌いじゃないですけど。 今でもあまり見掛けませんが、当時としてもこんな風にやかましい作品は物珍しかったから評価が上がったのではないでしょうか。 [DVD(吹替)] 3点(2007-06-25 17:00:16) |
634. ウディ・アレンの重罪と軽罪
《ネタバレ》 年一本映画を撮っている人でなければ、こんな実験的なことやらないですよね。 どちらのドラマを一度失敗するだけの内容なので、それぞれの話の構成自体は単純。 実験精神に多少甘めに採点。 [DVD(字幕)] 5点(2007-06-25 16:53:34) |
635. ブロードウェイと銃弾
《ネタバレ》 傑作ですが・・・ ラスト、彼女とよりを戻す流れを一考願いたい。 あれでは、愛に逃げただけに映ってしまう。 それもアイロニーだと捉えても、彼女側によりを戻す理由がないのは痛い。 [DVD(吹替)] 9点(2007-06-25 16:39:26) |
636. ジョゼと虎と魚たち(2003)
文芸作品なので自分の評価基準から外れてしまい、採点は難しいのですが、映画館に3度足を運び、映画に恋をするという体験を初めてさせてくれた作品。 世間知らずの身体障害者と行動の責任意識の希薄な今風の学生。 どちらの設定を変えても、すぐに違和感が起こりそうな繊細な作品。 それでいて、なんとも力強くテーマを打ち出している。 ラストの恒夫の判断はリアルにするか、ファンタジーにするかの分かれ目でしょうが、この設定ならああ終わるのが(厳しいですが)、自然なことだと思う。 テーマをより強く出せますしね。 [映画館(邦画)] 10点(2007-06-25 11:36:10) |
637. COWBOY BEBOP カウボーイビバップ 天国の扉
肝であるスパイクとゲストキャラたちの境遇の類似性による双方の共感をうまく表現しきれていない。ここを説得力あるものにしないと、この内容は浮つくでしょうし、淡泊なサスペンスものにしかならない。 作画オタクは、多彩なアニメーターの面々の技を堪能できる逸品でしょう。 [映画館(邦画)] 6点(2007-06-25 11:16:33) |
638. ホーホケキョ となりの山田くん
映画に仕上げる志向が見当たらない。 技術への興味だけだったの? [試写会(邦画)] 0点(2007-06-25 11:06:55) |
639. アダプテーション
私たちは社会に適応(アダプテーション)するべく、多くの選択を迫られる。例えば恋愛を取るか、仕事を取るか。どちらも有益であると判断しても時間という有限な流れの中ではどちらかに決めなければならない場合がある。それは合理化である一方で選ばれなかった可能性を切り取る作業でもある。しかも、それはそういった社会的な態度の限定だけに留まらず、内面的な部分にまで侵食する。自らの行動を納得させるべく「主義」へと姿を変えた選択は意識のカスタマイズ作業であると同時に制御可能な世界へと自らを隔離する。しかし、当人にその自覚はないだろう。それは処世術であり、オリジナリティとして解釈してしまうからだ。そして、ついにはこのように設定された世界「ワタシ」を主張する。 一度設定してしまった世界は容易に変更できない。それまでの自分を否定することでもあるからだ。無闇に刃向かおうものなら、その設定にそぐわないと敵意すら示すだろう。「ワタシ」という枷こそが限界をも設定し、他を拒むファクターとなる。即ち、世界は「ワタシ」によって整理され、限定されているのだ。 本作では他を知ることで広がる可能性とともに「世界をつまらなくしているのはお前だよ!」。そして、「世界は君のものだ!」と提起されているのではないだろうか。 [DVD(吹替)] 10点(2007-06-25 11:04:24) |
640. コンフェッション(2002)
成り行きを見守るだけの見せ方で、退屈。 テレビマンと工作員の二重生活というアイデアを披露しただけの代物。 [DVD(吹替)] 0点(2007-06-25 10:58:16) |