621. フライト・ゲーム
ネタバレ この映画、1回目はめっちゃ面白いです。原題の通りまさにノンストップな展開に、グイグイと引き込まれていきます。二転三転する犯人探しに脳みそフル回転状態。緊迫感が途切れることなく物語は終焉を迎える。いや~面白かったな~、と鑑賞後の素直な感想。そこでもう一度観てみることに。そう2度目はその時どうだったか?あの時は?犯人はどうしてた?その辺をチェックしたくて見直しました。すると、おやおや?色々とおかしな事に。まずね、密室のトイレの中での出来事がなぜ犯人に分かったのか?タバコのこと、殺害したこと。カメラ?全部のトイレに?いやいやないでしょそれは。それとタバコの火を借りたメガネ男。結局犯人だったわけだけど、物語中盤くらいで一度主人公に捕まり身元の調査を依頼されてるんですよ。でその時の回答が学校の先生。怪いしところはない。ておい!こいつ元軍人なんですけど。そういったとこは無視なの?それとも偽装?ん~なんか釈然としないな~。それにね、こいつが別の誰かに自分の携帯をそっと忍ばせるんだけど、両手を後ろに縛られて、さらにかなり早い速度で移動してるんですよね。撮影されてた映像よりも。ほんとものの数秒ですよ。無理ですって、どう考えたって。大体なんで最初に捕まえた時に携帯を調べなかったのか、よ~く考えるとおかしいんですよ。でね、そもそもこのメガネの犯人君、主人公が一連の撮影されてた動画をチェックしているのを見て、急にヤバイ!てなるんだけど、どうしてその動画に自分が携帯を忍び込ませてるのが写ってるって思うの?ここ変ですよね、よ~く考えると。そんなの分からないじゃない。どんな角度でどんな風に撮影されてるなんか。機長が毒矢で殺されたこともね、そこのトイレに誰が入ったかってさ、あの黒人だったわけだけど、見直してみて分かったんだけど、出入りしてんの思いっきりバレバレでもおかしくなよ~、ていう状況なんですよ。ここら辺も釈然としません。で最後に犯人たちさ、パラシュートで逃げようとする計画だったみたいだけどその時点でバレるよね、で上手く逃げたとしても口座を凍結されたら意味ないよね。どうしてたんだろ、順調にいってたら。はは。いや~どうやら1回目の鑑賞は力技でねじ伏せられた。まさにそんな感じ。でもね、不可解さがあったとしても、初回は素直に楽しめたので、2,3歩下がって敬意を評します。 [DVD(字幕)] 6点(2015-01-18 17:26:53) |
622. 幕末高校生
ネタバレ タイムトラベルものは個人的に大好物のジャンル。なので期待もそれなりに持ってしまう。このタイムトラベルもので一番重要視するのは、過去や未来、または現代にその人物やモノが現れたことによって一体どんな影響を与えるのか?そしてその影響によってどういった変化があらわれるのか?そこがなんといっても見所でしょ。その点においてこの作品は、まあまあかな。幕末の、まさに日本の未来がかかった大きな瞬間と、高校生の進路とをオーバーラップさせ、そこにこの作品のテーマをビタッ!と当てはめており、ちゃんとした形になっていた。また、タイムスリップの入り口は一緒なのに、過去への到着はみなバラバラというアイデアもいい。先に到着していたおバカなギャルな女子高生の影響によって、徳川家の主導権存続を肯定する動きを後押しし、歴史を狂わせ始めてしまう。ここら辺の流れはありえないだろ~、と思いつつも、まあゆる~く許せる範囲でした。ただね、ここまで上手にプロットを組み立てた割には、所々が穴だらけ。1年前に到着していた彼が裏稼業をやっている経緯。勝海舟を暗殺しようとしたら部外者がいて退却。勝海舟の書斎だけを荒らしまわって引き上げる暗殺?集団。襲撃前に江戸の町を堂々と闊歩する、それも一人で?の西郷隆盛。過去へはバラバラなのに、現代に戻る時は一緒。ルービックキューブが幕末期に存在していた!というトンデモ歴史に対して、動揺せずに微笑む先生。他にもありそうだけどこの辺で。まあね、そこそこの良い食材を、平凡な調理方法で作ってしまった。そんな映画です。はい。 [DVD(邦画)] 5点(2015-01-17 23:23:52) |
623. LUCY ルーシー
ネタバレ 素直に面白かった。ただ超人的な脳の利用方法を、もっと物語の中で有効活用して欲しかった。自分のためだけに行動してしまっているのが勿体無い。CPH4を腹部に仕込んだ謎の組織。そのCPH4を人工的に作り出した、これまた謎の人物。これらに対して、あっ!と驚くような仕返しをして欲しかった。超能力的な見せ場も面白いんだけど、もっと「頭」を使った緻密さで、組織の壊滅や薬の出処の探求をして欲しかった。悪役もバカすぎ。武器持って正面突破って無能すぎでしょ。ロケットランチャーも最初にうてよ!あとなんでルーシーだけ変な連中に監禁されたのかも分からず終い。カーチェイスも、アクションでなくアイデアをもっと見たかった。ブラッシュアップすれば最高傑作が生まれてたかも・・・。そう思うとホント、勿体無く思う。ただこの映画が一つの試金石となり、新たな映画が誕生することに期待します。 [DVD(字幕)] 6点(2015-01-16 05:53:19) |
624. るろうに剣心 京都大火編
佐藤健もすっかり剣心役が板につき、前作よりもだいぶしっくりときた。お金もかなり掛かっていて、大作感がグンと増した。話の運び方と戦闘シーンがやや単調なのが気にはなるが、それでも十分にエンターテイメントとして堪能できるレベルだと思う。世界に発信して、他国の意見を聞いてみたいですね。蛇足ですが、平成ライダーシリーズのファンならヾ(*゚ο゚)ノオォォォォーーー!!となったはず。だって電王の良太郎とオーズのアンクの一騎打ちって・・・ある意味貴重なものを見せてもらいましたよ。はい。それと個人的に、トンファーの爺ちゃんかっけぇ!でした。 [DVD(邦画)] 6点(2014-12-29 21:28:09) |
625. 青天の霹靂
悪くないけど予定調和。『劇団ひとり作品』という色を見たかった。やってることの全てが教科書通りで突き抜け感がない。デビュー作なんだからもっと冒険して欲しかったな。それにしても大泉洋はマジにいい役者だ。いつか彼にアカデミー賞をとらせてあげたい。あと喧嘩手品漫才は面白い!あれは良かった。普通に笑っちゃいました。 [DVD(邦画)] 4点(2014-12-27 17:34:39) |
626. ホビット/決戦のゆくえ
一作目は冒険活劇として楽しめた。二作目はやや中だるみで期待値を下回った。そして三作目にして最終章の今作は、ズバリ!まあまあ楽しめました。一作目でコメントしたように私、画面の中でワチャワチャと大群が入り乱れてるのが大好きなんで、その点では楽しむことが出来ました。ただもうちょっと、縦横無尽なカメラワークや、アッと驚くような仕掛けがほしかった。ワチャワチャさは楽しめても、淡白な印象は拭えなかったです。ストーリーもまああってないようなもの。私はあまり気にならなかったですが。あと主役はホビットでなく、ドワーフでした。www [映画館(字幕)] 6点(2014-12-14 18:54:52)(良:1票) |
627. ウォルト・ディズニーの約束
ネタバレ トム・ハンクス主演で、W・ディズニーの伝記映画かと思ってました。それも、明るく楽しいものをイメージしてました。ところが、わがままでヒステリックな原作者がメインなので、正直終盤近くまでまるで苦行のような気分でした。それも、ウォルトが原作者の家を訪問した辺りからやっと解放され、そこから急速に話が盛り上がってきます。残り20分くらいなんですけどねw 個人的には、運転手と彼女の関係が一番好きでした。 [DVD(字幕)] 5点(2014-12-07 12:49:18)(良:1票) |
628. her 世界でひとつの彼女
ネタバレ この作品を評価するのは非常に困難だ。他人の代弁表現は優れているのに、自分自身の感情表現が不器用な優男が、まるでホラーなAIにいいように振り回される、かなりキモイ最低映画と見ることも出来るし、複雑で答えのない「愛」を、無限で無垢な「宇宙」の真理で探求する、かなり高度な演出を施した最高な映画と賞賛することも出来る。両方の面を兼ね備えた、本当に困ったちゃんな映画である。ただあのラスト、AIたち勝手に消えてったけど、ど~にも私には、監督が良い着地点を見つけられずにサジを投げてしまったように思え、なんかこ~しっくりこなかったです。消えないで、男と女とAIの、この三角形を理想的な結論へと導いて欲しかったかな。かなり難問だけど。まあでも色々と言ってはきたものの、主人公の優男と私自身がダブってしまい、他人事に思えなかったので、その点はなんか愛着がわきました。 [DVD(字幕)] 5点(2014-12-06 23:38:08)(良:2票) |
629. トランセンデンス(2014)
ネタバレ もっとスケールの大きななものを期待してました。割とこぢんまりとしていてやや肩透かし。話も単調すぎて、とにかく全体的に淡白な印象。ノーラン監督の撮影を、長年務めてきた人の初監督作品だそうです。でもだからと言って、心に残るような名シーンがあったかといえば、そうではない。撮影監督上がりなら、もうちょっと印象深いショットを撮ってほしかったな。それと、どんな理由にせよテロは許さない!のはずのお国がまさかのテロとの共闘って、そりゃあないでしょ、いくらなんでも。だいたいあの軍の陣頭指揮って誰?モーガン・フリーマン?この辺りも適当な設定付で誤魔化された気分。おそらくこの作品の裏テーマは、「愛」だと思う。だけどその「愛」が今一つ心に響いてこない。奥さんのJ・デップへの愛も、陰ながら支えてきた友人の愛も、ちょっとね、ぼや~としちゃってるんですよ。ストレートに描けとは言わないけど、もう少し繊細な心理描写があれば良かったんじゃないかな。とにかく淡々としすぎです。好きな題材なだけにやっぱり総合的に、残念でした。 [DVD(字幕)] 3点(2014-12-03 21:36:28) |
630. テルマエ・ロマエⅡ
前作よりもかなりグレードアップ!セットもエキストラもめっちゃ金掛かってますわ。この手の内容にこれだけ使えるのって、ある意味贅沢なのかな・・・。まあとにもかくにも、私的には前作よりも楽しめました。コメディ要素が増え、シリアスな場面をかなり削り取ってあり、そのおかげで非常にシンプルかつ間延びすることなく鑑賞できた。その中でも笑ったのは、ラーメンを食べるシーン、ジェットスライダーのシーン、混浴で男性を凝視するシーン、不死身の人間を育成するシーン、などかなり笑わせてもらいました。全く血しぶきの出ないコロシアムのシーンは、別の意味で笑わせてもらいましたwww 昨今少なくなった本格コメディ映画の中では、割と成功した方と言えるでしょう。あぁ~、なんかの~んびり、温泉にでも浸かりたくなりました~・・・。 [DVD(邦画)] 5点(2014-12-02 21:52:57)(良:1票) |
631. 百瀬、こっちを向いて。
ネタバレ シンプルでベタな青春映画。良くも悪くも王道な青春映画、そのものです。ですので、あ~青春を懐かしみたいな~とか、青春ってやっぱいいな~とか、素朴な感覚で変に斜に構えずに観て下さい。そうすれば「青春」を堪能できます。監督も演者も新人や経験不足者ばかりですが、それが作品そのものに、いい意味で新鮮味を醸し出してます。だからこそ「青春」らしさが滲み出たのかも。ただ気になったのは劇中に出てくる映画「刑事ジョンブック」。それと携帯電話。この物語の時代設定、過去の設定がちょっと気になりました。「刑事ジョンブック」の公開は1985年。携帯電話が世に出始めたのが1993年。さらにショートメールサービス開始は1997年です。誤差が生じます。なのでダブルデートで行った劇場は恐らく、二番館ということになる。入場料金も1000円だったしね。ただ1997年頃はこの二番館が閉館になっているケースが多く、特に地方都市は厳しい状況だったようです。他に「マーシャルロー」のタイトルも見られます。この映画、日本公開は2000年です。あれ?あれれ?では劇中の過去の時代設定は2000~2001年頃ってこと?現代パートで15年振りとか言ってるし・・・でもそうすると余計に地方都市の二番館の存在自体が危ぶまれます。なんか探偵じみたことをしてしまいましたが、それも劇中にスマフォでなく古風なガラケーが出てきたせいです。あぁ、ちゃんと小道具にまで気を使っているんだな~て思ったからです。だからこそ余計に、他の些細なことにまで注意して観賞しちゃったわけなんですよ。機会があれば監督にそこんところを、突っ込んでみたいですけど。(笑)最後に、ホオズキの花言葉からの一連の流れを見て、女ってやっぱコワ~、て思っちゃいました。あのボートも、ね~・・・。コワ! [DVD(邦画)] 5点(2014-11-30 18:11:48)(良:1票) |
632. 超高速!参勤交代
ここ最近、若者をターゲットとしたスタイリッシュな時代劇が増えてきた。それはとてもいいことで、日本映画全体の底上げにも繋がっていると思う。そんな中登場した本作品。タイトルや予告などから、コミカルで痛快なものを連想する。確かにそこかしこにその要素を感じはするものの、どうにも時代劇のセオリーから逸脱することが出来ずにいる。歯痒いです。あとね、回想シーン使い過ぎ。監督の手腕が問われます。まあでもそうは言ってもつまらない、と一言で片付けるには勿体無い。なぜなら参勤交代というなんの変哲もない題材を起用したことと、随所に見受けられたアイデア。そこは評価したい!今後も日本映画に、新しい風を吹き込んでいってほしいです。 [DVD(邦画)] 5点(2014-11-26 20:51:58) |
633. ラストミッション
ネタバレ 良い意味で、今のケビン・コスナーを実感できる映画です。何だかんだ言ってもやっぱり名優です。表情、仕草、台詞、着こなし、もうどれをとっても貫禄充分。腐っても鯛、は言いすぎかもしれませんが、それほどまでに、銀幕でもっと光り輝ける存在だと確信しました。内容的にもアクション主体でなく、娘や家族のために頑張るお父さんで、ここ最近ちょっとした流行りな作りに。そのため、観る人によってかなり印象が変わってくると思います。全体的に、なんとな~くが多い。家族とのヨリ戻し・謎の新薬・ウルフの実態・娘と彼氏のその後・逃がした帳簿管理者・敵側の娘想いの父親・味方の女暗殺者・・・なんか、どれもこれもみ~んな中途半端。とくに敵のボスであるウルフの存在感の薄さと言ったら、ただのオッサンやん!て感じ。あとヒドイのは、クライマックスでケビン・コスナー様バンバン敵を倒していきます。ところが発作が始まって苦しくなってきたら、妻と約束したもう仕事はしない、ってオイ!そりゃ~ちょっと強引すぎる演出ですわ。ここは興醒めしちゃいましたね。ま、最初にも言ったように、ケビン・コスナーという役者は十分に堪能できますので、それ目的で鑑賞するのもアリかとは思います。さてさてケビン様、エクスペンダブルズへの出演はあるのでしょうか・・・!? [DVD(字幕)] 4点(2014-11-26 13:20:46) |
634. WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~
ネタバレ 2時間という枠の中に、キッチリといい形に収まったんじゃないかな。林業という職種をもっともっと掘り下げていけば、2時間ではきっと足りないはず。そこを、見てもらいたい、知ってもらいたいのチョイスが素晴らしく、それだけで林業の奥深さを垣間見ることができた。また、変に押し付けがましくなく、あくまでも当然のことのように振舞っているのもいい。もちろん過酷で辛く厳しい仕事だと思うけれど、そういった一面をそんなに見せなかったのも、作風が崩れてしまうからだろう。主人公の一見何も考えていないようで、実は自然な、天然な心の豊かさがあり、それが実にいい感じで作品そのものに、温もりを与えている。その例として、遭難した少年を助けた時に、主人公を誘導したのが誰なのかすぐには分からなかったけれど、手に付いたご飯粒から、おにぎりをあげたお地蔵さんだと気付いた時に、主人公のとった何気ない行動がこうやって人命救助へと繋がっていき、ほんわかとした気持ちになれた。それに、お地蔵さんだよとあえて説明しなかったとこも評価したい。この手の映画にしては珍しく、成功した方だと思います。やっぱり主人公の設定が、一番大きなポイントでしょ。 [DVD(邦画)] 6点(2014-11-25 21:37:14)(良:1票) |
635. 女子ーズ
日頃から女子だけの戦隊ものがあってもいいんじゃないか、って思っていたらこんな映画が誕生。マジでビックリ!マジで感動!ありがとう!で観た感想。ん~・・・違うな~こういうのじゃないんだよな~。言わんとしていることは分かるんだけど、もうちょっと特撮チックなものを欲していたものですから。女子ならではと戦隊ならではのそれぞれの特徴が、うま~く融合した感じも欲しかった。あと個々のキャラが今一つはじけきっていないのも残念。ただ全員可愛かったのと、律儀な怪人たちが好きだな~(**=´▽`=) [DVD(邦画)] 2点(2014-11-20 22:17:14) |
636. 想いのこし
ネタバレ Huluの会員特別先行試写会にて視聴。ざっくり言って日本映画お得意のお涙頂戴もの。死んだことを感動の道具として使うお決まりパターンである。とは言っても観ればやっぱり感動してしまう。そして、そんな素直な自分を再確認出来たことも、また嬉し。これからのXmasシーズンにはちょうどいい映画かも。 前半部分のポールダンスとダフ屋のカットバック、ちょ~と長いかな。ややだらけてしまう。勿体無いですね。岡田くんのチャラ男はいい味出てた。衣装もいい。自動車事故。正直言って、あの程度の事故で搭乗者4人とも死ぬって考えられないな。運転手と助手席はシートベルトもしてたし、ちょっと大げさかな。岡田くんがポールダンスを始め出すところ、強引すぎる気も。もうちょっと、あともうちょっと何かが・・・。まぁ全体的にはゆる~い作りにはなっていますが、肩の力を抜いて気楽に観れば、そこそこの感動は味わえると思います。悪い映画ではないけど、登場人物たちの心境の変化にもう少し工夫があれば、いい映画になっていたかもしれません。 [インターネット(字幕)] 4点(2014-11-18 23:13:21) |
637. ザ・マシーン(2013)
ネタバレ 幻想的で叙情的、かつ大胆不敵。ハリウッドとは一線を画したいという思惑。悪くはないしむしろ私的にはウエルカム。だけどそれが、どうにもこうにも空回り。スパン!と気持ちよく響いてこない。なぜか?繊細なSF設定にすると、重箱の隅にまで気を使わなければならず、些細な欠点も許されなくなるからでしょう。例えば博士の設定。何の権威なのか?何の専門なのか?今ひとつはっきりとしない。それにあれだけのマシーンを、博士一人の知識や技術で造れるわけがない!なのにまるで一人で作ったような見せ方をするから、リアリティが欠落してしまう。で何よりもマシーンに芽生えた「自我」。造った博士自身がビックリしているように、どうやら偶発的に生まれてしまったみたいですが、そこんところがどうにも演出の弱さのせいか、ドラマティックにならず、物語の中に引き込まれていかない。非常に勿体無い。両腕のない兵士や、ガソリンかけられて燃やされた兵士とかの説明もない。何なんだよこいつら!超極秘軍事施設なわりにはセキュリティの甘さが酷過ぎ。ある意味笑えました。 [DVD(字幕)] 4点(2014-11-08 21:31:17) |
638. ダイバージェント
派手さはないが途中まで、そこそこ引き込まれた。そう、途中まで・・・。ヒロインがイチャイチャし始めてからは退屈極まりない。というのも、異端者、というキーワードよりも結局、愛、というありふれたものに焦点が当てられて、ん?あれれ?でSFやサスペンスの要素は木っ端微塵に砕け散ってしまいました。(笑)だから他の方々も仰られている通り、まるでティーンエイジャー青春ドラマ、そものもです。大きな期待はしていなかったけど、これはその期待以下の以下でしたね。それに無駄に長い!唯一の救いは、主演のシェイリーン・ウッドリーが拾い物だったこと。テレビドラマなどの出演が多く、受賞歴もかなりあり、今後の銀幕での活躍が楽しみな女優さんです。 [DVD(字幕)] 3点(2014-11-08 07:54:05) |
639. MONSTERZ モンスターズ(2014)
ネタバレ せっかくのアイデアが台無し。とにかくアホさ加減がイライラくる。何がって、藤原竜也の持っている能力を知っているのに、な~んの対策もなくバカ丸出しで向かっていくんだもん。白けちゃいますよ。学習能力ないんかい!ほんとアホすぎて観ていてイライラが半端なかった。でも仕方ないんですかね。だって、もし仮に万全な対策を取られたら藤原竜也、あっけなく終わっちゃいますもん。マジックミラーで周囲を囲むとか、ライトを沢山装備したフェイスガードとか、手っ取り早いのは催涙ガスですけどね。それにしても酷いのは、あれだけ無差別大量殺人しといて、可哀想可哀想孤独だったんだね、てなに同情を誘うような演出してんだよ!腹立つわ!デスノートのキラのような終わり方の方が、まだスッキリするわ。とにかくこの映画の悪いところは、面白半分に人を死なせちゃうとこでしょ。で、面白半分に殺しといて何事もなかったかのように、藤原竜也の涙で全てをチャラにしようとする。まさに下衆の極み!マジ最低。 無駄なアイテムやキャラたち。トレーディングカード・twitter・ギター・オカマちゃん・特別女性捜査官・息子の母。とにかく全部意味がなさすぎ。何のための設定なんだよ!マジ無駄!原案になった韓国版「超能力者」はどうかな?今度観てみます。 [DVD(邦画)] 2点(2014-11-04 22:39:12) |
640. エクスペンダブルズ3 ワールドミッション
ネタバレ オールド映画ファンで、リアルタイムで彼らの若かりし勇姿に熱狂していました。そんな私でもこの作品を、手放しで大絶賛するのは忍びないです。たしかにね、ただそこに夢の共演があるだけでそりゃあ狂喜乱舞ですよ。でもね、じゃあそれだけを持って作品として評価していいのか?と問われると困ってしまうんです。「ランボー」「ターミネーター」「マッドマックス」「インディジョーンズ」みんなみんな面白かった。今見直しても楽しめる。作品の持つエネルギーやパワーを感じられる。でもこの「エクスペンダブルズ3」にはそれが足りない。熱量が拡散し焦点がボヤけた感じがする。何でだろう?1作目はスタローン自らが監督し、2作目はベテランのサイモン・ウェストが監督した。しかし今回はまだ新人のパトリック・ヒューズ。消耗品である彼らの「使い方」がどうやら分かってないように思えた。もっと荒々しくて、もっと泥臭くて、もっと格好つけしいじゃなきゃ。監督もチームもリニュアールした今作は、私的には迷走してしまった感がどうしても拭えないです。古參と新参との違いもくっきりと描いて欲しかったな~。R指定じゃないのも残念。中身は3点ですが、このメンバーに敬意を評してオマケで5点にしました。 最初に言った事と矛盾してしまいましたが、やはり「夢」見せてくれたことには、素直に感動しています。もし4があるなら、大物監督をぜひ起用してほしいです。 [映画館(字幕)] 5点(2014-11-02 20:10:04) |