641. こんにちは、母さん
《ネタバレ》 人間を追い詰める映画の多い昨今、 山田洋次の映画は、僕らを抱きしめてくれる。 吉永小百合の演技も、これが地じゃないか、ってくらい自然。 温かさの中に時折見せるシビアな歴史も忘れない。 ありがとう、って言いたくなる映画も、今じゃ珍しい。 ありがとうございます、山田監督。 次作も楽しみです♪ [DVD(邦画)] 7点(2024-02-25 19:40:11) |
642. 劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン
《ネタバレ》 頭のいい映画だなぁと思いました。 今の子どもは、こんなアニメ観てたら、将来どんなクリエイターになるんだろ? うん、ちょっと泣けました。 ヴァイオレットちゃんが、けなげすぎて、 リアルの女性よりも、女性です! [DVD(邦画)] 7点(2024-02-21 00:55:26) |
643. プレタポルテ
《ネタバレ》 アルトマンと言えば、群像劇。 彼の代表作の、「ナッシュビル」のファッションショー版。 有名映画評論家の双葉氏は、年度のベストテンに「ナッシュビル」は入れてないが、本作は入れてた。 どちらが好きかは、好みが分かれそう。 さて本作。癖のあるキャラクターが、動き回る。 群像劇の名手だけあって、謎めいた人物も忘れない。 しかし、アルトマン、ラストにただの群像劇じゃないとこを見せつける。 究極のファッションは?なんてことをラストに持ってくるのだ。 目が点になった(笑) [DVD(字幕)] 7点(2024-02-17 21:34:40) |
644. スパニッシュ・プリズナー
《ネタバレ》 詐欺の映画。 騙されまいと思ってても、途中から、誰が正しいのか分からなくなる、よく出来た映画。 安っぽいアクションもなく、大人の夜の時間にピッタシの映画。 まぁ、美味い話はないのですね。 きれいな女性が、自分から誘ってくるわけがない!!!!(断言)(笑) [DVD(字幕)] 7点(2024-02-08 23:28:53) |
645. aftersun/アフターサン
《ネタバレ》 父と娘の映画といえば、昭和世代には、テイタムオニールが思い出される。 娘っ子の生意気なところが、キュンポイントなんですね。 でも、この映画は、エリックロメールの映画のように、 事件性のない、避暑地での親子の時間を撮っているだけ・・ しかし、何となく、何故別居中なのか、というとこも見えてくる。 思い出作りにやっきになってる、父親のはかなげな愛が、 ハンディビデオの粗い映像によく表れてて、夏は終わる。 父親の泣いている姿が、哀しかった・・ [DVD(字幕)] 7点(2024-01-28 23:05:05) |
646. メットガラ ドレスをまとった美術館
《ネタバレ》 展示業界も色々考えることがあって、大変ですね。 このドキュメンタリー、面白い! 真実は小説よりも奇なりと言いますが、 ドキュメンタリーは映画よりもドラマチックなり、という感じです。 「鏡の中の中国」展を開くにあたり、 西欧が中国文化をどう展示するか、誠実性が問われたり、 政治的な問題に触れたり、展示業者の葛藤が面白い。 デザイン的に色々言った後、この彫刻は中国の何かなの?としれっと 言ってしまうとこに、吹き出した。 しかも、オープンまで間に合わないとか言って来たり、 難問山積。 それでもラストは、 みんな笑顔で幕! めでたし、めでたし。 [DVD(字幕)] 7点(2024-01-24 21:16:11) |
647. コンパートメントNo.6
《ネタバレ》 「ビフォアサンライズ」みたいな、列車で一緒になった男女のはなし。 これは、シベリア鉄道かと思ってたら、ロシアの西側を縦に走る鉄道なんだね。 ロシア人とフィンランド人の話である。 とかく、ウクライナのことで、評判悪いロシアだが、 やはり国民のロシア人は、武骨だが、気がいい人も多いのだろう。 ペトログリフを見に行く彼女と、地元にそんなものがあるのかと一緒になったロシア人。 岩に刻まれた傷みたいなもの(ネットで調べたら)を、はるばる見に行く、どのの国にもいる歴女。 ラスト、恥ずかしがって見せたがらなかった彼女の似顔絵が、 なんともキュンポイントなんですね。 暖かい気持ちになれました♪ [DVD(字幕)] 7点(2024-01-20 18:13:55) |
648. 詩人の恋(2017)
《ネタバレ》 どっかで見たオジサンと思いきや、「ああ荒野」のヤンイクチュンさん♪ いや~、韓国は娯楽映画でも、このレベルなの!? イチャンドンの「ポエトリー」よりも、詩的だったよぉ 人生、最後の恋。 そして、父親へ。 最後の涙が、さらば青春って感じですかな。 詩人は、代わりに泣いてあげる人。 では、ラストの彼の代わりに泣く人は何者? 小作だけど、とても憎い映画。 [DVD(字幕)] 7点(2024-01-17 23:43:18) |
649. 37セカンズ
《ネタバレ》 障がい者は、手がかかるから、じっとしてという考えは、 保護する側のイヤらしい考えなのかもしれない。 難しいことでしょうけど、 本人を信じて、他人を信じて、世界を信じて・・ 難しいことでしょうけどね・・ (やっぱりコワい(笑)) [DVD(邦画)] 7点(2024-01-14 20:16:55) |
650. 楽園(2019)
《ネタバレ》 結局、少女を誘拐した犯人は誰か?はっきりしてない映画と思う。 ただ、このようなモヤモヤした空気を一掃する方法として この国は、村八分という方法を用いてきた。 海外からやってくる外国人には、ここがどう映るのか? それを問うた映画ではなかったか? [DVD(邦画)] 7点(2024-01-10 23:53:37) |
651. 少女は卒業しない
《ネタバレ》 「アルプススタンド」みたいな、地方の女子高生もの。 初々しくて、とても良い。 知人は「萌えた~」と言っていた。 なるほど、その通りだと思った。 「ダニーボーイ」のシーンは泣けた。 映画と相性のいい歌だよね。 アイルランドの歌で、歌詞を知ると、じ~んと来ちゃうよ(泣) [DVD(邦画)] 7点(2024-01-09 00:55:20) |
652. アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング
《ネタバレ》 ミシェルウイリアムズって、「ブルーバレンタイン」の? 同姓同名やろ!? 同じ人物には、見えんよ~(泣) ある日、突然の衝撃で、コンプレックスが、超ポジティブ思考に変身する女の子。 ラテン系ともいえるノリで、面倒くさい女性が本当に魅力ある女性に見えてくるとこがスゴイ! 夢を抱くと叶うとはこの事か!?って感じのサクセスストーリーのようでもある。 でも、また以前の自信のない自分に戻ってしまうとこが面白い! 結局、私が私であることが一番好き!ってな話で、 女の子の心理の勉強になるテキストムービーでした、ハイ。 [DVD(字幕)] 7点(2024-01-04 00:11:24) |
653. TAR/ター
《ネタバレ》 テンポが速い。展開も速い。 その中で、TARの成功の絶頂と、転落を描いている。 音楽の世界は、「セッション」や、ハネケの「ピアニスト」を観ても、そうだけど、 かなり人間を追い詰めることが多いみたいだ。 正解のない芸術の世界で、極めようとすると、こうなるのかもしれない。 ケイトブランシェットが、「キャロル」でもそうだったが、 美や品を失うことなく、果敢に女性という人間のギリギリを描いている。 観終わって見ると、女性映画もここまで来たかとの感がある。 ただし、男性監督による女性映画である。 展開が早くなければ、もっと高評価だった。 [DVD(字幕)] 7点(2024-01-02 16:22:40) |
654. ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー
《ネタバレ》 え~、阪本監督って「花束のような~」の脚本も書いてるの~! どうりで、若い女の子の生態がよく描けてんだね~ 喧嘩上等の若い女性が、アクションするんだけど、これが切れが良くて、 唸ってしまう。 何度も観たいアクションシーン。 若い女性なんだけど、最後は殺しちゃうんだね。 情に流されず・・・・殺し屋だからね・・ [DVD(邦画)] 7点(2023-12-30 19:42:40) |
655. グッドナイト&グッドラック
《ネタバレ》 実話なのか!? アメリカは、史実をよく映画にするね。 アメリカ人には、映画が面白いだろうね。 教養を深められるからね。 厳しい人が、厳しいとこから、闘い、世の中前に進むんですね。 [DVD(字幕)] 7点(2023-12-20 21:28:05) |
656. バジュランギおじさんと、小さな迷子
《ネタバレ》 これは泣けた。 女の子が、母親の元にたどり着いたときは、感極まったなぁ、俺。 10浪してるエピソードが、パキスタン入国後に生きてくる。 国境でのやり取りは、欧米にはない展開。 おじさんが、どっかスタローンに似てるのが、ランボーばりの 警察からの脱走。 どこの国も、似たような顔になるんだね、この手の人は。 パキスタン入国後、特ダネ目当ての気のいいジャーナリストとの ロードムービーの味も。 みんな、ラストは思いっきり泣こう。 スッキリするよ♪ [DVD(字幕)] 7点(2023-12-17 23:18:48) |
657. 逆転のトライアングル
《ネタバレ》 この話は、イタリアの映画「流されて」に似ている。 舟と、漂流した島で、立場が逆転するというのは、この話が発明したモノではない。 まぁ最近の映画らしく、いい意味でまとまってて、無理も無駄もない。 よくできてる。 さぁ、今後の展開はどうなるのか? トイレ掃除のおばさんの天下は、終わったわけだ。 助かった後のことまで計算しなきゃならない時代なのかね、まったく。 人間を見る目が嫌らしくなっちまうが、仕方ないね。 今、上にいる人間が、襟をただしてくれればいいよね。 いつどうなるか分からないから・・ そんな教訓話。 [DVD(字幕)] 7点(2023-12-16 20:57:22) |
658. 愛について、東京
《ネタバレ》 柳町光男。 「火まつり」の神と人間の世界のとらえ方で、若い時に魅せられた監督の一人。 さて、「十九歳」「さらば愛しき」を観て、柳町ワールドを押さえたうえで、本作を鑑賞。 絶望を突き抜けて、神と対峙した、この監督作品は、 実に、淡々としたものだった。 そうです、東京は金のない人には、面白くも何もないのは、 中国人だろうが、地方出身者だろうが、同じこと。 まぁヤクザとその女をめぐる逃避行を、中国人に置き換えただけの話ではあるが、 突き抜けた人だけが持つ、温かみのあるラストだった。 藤岡弘が強精剤を集めるとこが面白かった。 [DVD(邦画)] 7点(2023-12-03 21:37:32) |
659. エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
《ネタバレ》 前半は、酷い映画だなと思っていたが、最後まで観ると、成程これもアリだな、と思った。 母と娘の映画は実は少ない(愛と追憶の日々とか乙女の祈りとか・・) 奇妙なことをするとパワーが出るという前半も、在米中国人の生きづらさの寓意と思えば、 なるほど観られる。 敵が家族問題というカンフーアクションと思えばいいのだ。 メンヘラな母親が強くなって、後半、娘とのバトルをする。 そして、難問だらけの家族だが、最後はハッピーエンドとなれば、 コンピューターを駆使した、現代社会への奏とも思える。 ミッシェルヨーのど根性女優魂に唸った。 [DVD(字幕)] 7点(2023-11-25 19:44:00)(良:1票) |
660. 鏡
《ネタバレ》 祖国ロシアから、なかなか受け入れられないタルコフスキーには、 自ずと国家と対峙する自分が映画の中に滲み出てくるのだろう。 「ノスタルジア」のラストの、周りは建物で覆われてたとこなんか、特にそう感じる。 ここでは、話は理解できなかったが、タルコフスキーに対峙する 祖国や家族が、自ずと、にじみ描かれているようだ。 それが「鏡」なのかどうかは、ロシアを勉強しないと、 分かりづらいのではないか? [DVD(字幕)] 7点(2023-11-24 22:25:35) |