661. 海猿 ウミザル
テンポの良さと(良くも悪くも)過大な演出がこの映画の最大の魅力。後味が良い映画というのは、やはり観ていて気分がいい。ただ、大きく心を動かされるまではいかなかった。水圧の恐怖を感じさせるシーンがあまり出てこなかったが、海の底というのは恐ろしく怖いところだというアピールはもっとあってもいいはず。何しろ、水深5mでも頭が締めつけられるように感じるのだから。 [地上波(字幕)] 6点(2005-06-30 11:33:02) |
662. ジュラシック・パーク
まるで自分が本物の恐竜に出会ったような感覚!初めて観たときは身が震える思いがしたものです。しかし、残念なことにアドベンチャー映画ながら「パニック」としての要素が強すぎます。ある時点から、恐竜に追いかけられ、攻撃され、食べられてしまうシーンが続くので、あまりいい気分はしません。なぜか登場人物の中で、脇役(ハッカー役の白人、システム管理の黒人)が印象に残っています。 [ビデオ(吹替)] 6点(2005-06-29 10:19:25) |
663. アナライズ・ミー
マフィアものだが、安定してみられるコメディ。7点にしようかどうか迷った。渋いがここぞというときに頼りないロバート・デ・ニーロと、少し気が弱いが精神科医としての腕は確かなビリー・クリスタルのやりとりが、この映画の最大の魅力。くされ縁(?)で始まったセラピーが、最後のほうではボスの深層心理に迫っていくくだりは興味深い。ボスの手下もなかなかいい味を出していた。とにかく台詞が多いので、吹替のほうがおすすめだと思う。 [ビデオ(吹替)] 6点(2005-06-21 21:04:09) |
664. 散り行く花
悲しい物語です。東洋人が主人公というのは、日本人は親近感を持てるのでないでしょうか。いつの時代も、こういった物語があるのですね。私は常々「人間の本質」に迫る映画を観たいと思っているのですが、この映画はその条件を満たしていると思っています。かといってハッピーではない映画はどうしても評価点が低くなってしまいますが…。さて、この作品を見た晩に、夢を見ました。私が主人公の男になり、女性の病気の看病をしているのですが、胸にできた腫れ物を私が食べるという気持ちが悪い夢です。うえっ、今思い出しても気持ち悪くなってきた…。なんでこんな夢を見たのだろう…。「死ぬまでに観たい映画1001本」収録作品。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2005-06-21 09:28:40) |
665. ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ
ペテン師とサギ師ふたりの存在が際立っていて面白い。特にマイケル・ケインのハマリッぷりは、本物の詐欺師出身かと見紛うほど。途中まで6点献上するつもりだったが、ラストのどんでん返しで評価も上昇。良質なコメディ映画だった。ところで、この邦題って損してるのでしょうか?平凡な原題からいって、そうとう考えたんだろうな~と感心していたのですが。たしかに「だまされてリビエラ」は意味不明ですが(笑) [ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-18 09:50:47) |
666. サボタージュ(1936)
《ネタバレ》 良質のサスペンス。「Mの悲劇」ではないが、人間ほど恐ろしい存在はないとの印象。しかし、シンパシーを覚える登場人物、特に子供は殺すべきでないと思う。「死ぬまでに観たい映画1001本」のひとつ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-06-18 09:36:24) |
667. 三十九夜
下で【ぷりんぐるしゅ】さんがおっしゃっていますが、すこぶるテンポが良い。疑惑、葛藤、焦燥、駆け引きなどの言葉が頭に浮かんできました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-06-12 10:05:22) |
668. ベートーベン
めちゃくちゃ退屈というわけではなく、かといってお腹を抱えるほど楽しいといった映画でもない。きわめて普通。犬好きの人で、家族で見るのにはお勧め。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2005-06-08 19:41:01) |
669. けんかえれじい
これが日本を代表する青春映画なのか。たしかにテンポの良い、男のための映画という感触はあった。それでもB級感漂うチャンバラと軍国主義の嵐が吹き荒れる印象は拭えなかった。男気と暴力的さは、紙一重だ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-06-03 10:57:07) |
670. ベルリン・天使の詩
《ネタバレ》 まいったね。天使が見る世界が、こんな不可思議ワールドだったとは。点数は低いけれど、死ぬまでに観たい映画のひとつ。 (2021年12月再鑑賞) 天使が見ている世界がモノクロで台詞しか音がなく、人間が見ている世界が普通のカラーだというアイデアがユニーク。 人の本音が聞こえるというのは実に楽しそうに見えて、実際には耐えがたい苦行のはずなんだが、作品中ではいちいちセリフや表情が軽々しくなくて芸術作品の域に達している。 とはいえ、実際にストーリーがはっきり動き出すのは最後の三分の一なので、2時間をこえる長さからいっても退屈と感じる人は多いかもしれない。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-06-03 10:51:16) |
671. ロッタちゃん はじめてのおつかい
相当面白くない。心に残ったエピソードといえば、クリスマスツリーぐらい。「とびきりキュートで、ふくれっ面の天使」と言われても、可愛くないよ。まいったね。 [CS・衛星(吹替)] 3点(2005-05-30 10:58:22) |
672. パリ、テキサス
ロードムービーの傑作。娯楽性がほとんどない作品なのに、見事に惹き込まれた。人生ってこんなもの。有り余る幸せは長続きはしない。トラビスの行方は如何に。8点に近い7点を献上。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-05-29 20:12:53) |
673. 続・少林寺三十六房
《ネタバレ》 前作「少林寺三十六房」にいたく感動し、楽しみにしていた口。第1部となる労働者搾取のやりとりに辟易しながら、第2部少林寺編を楽しみにしていたところ、なんとカンフーの修行をさせてもらえずに終わってしまい、大ショック!残りの房の修行をみせてくれるものだとばかり思っていたのに。。。気を取りなおし、第3部復讐編では、足場の修行を生かした主人公の立ちまわりを楽しんだが、「この強さはありえない…」との疑問は残った。だいたい和尚にぼこぼこにやられて追い出されたのに、実はこんなに強くなってたのよ、と言われても。前作では修行を終えてから無敵の強さを身に付け、それをみせつけてくれた。厳しい修行の過程を見て、見ている自分も修行をした気分に浸れ、悪人を叩きのめす、そんな魅力が半減どころか大幅に減っては点数を下げずにはいいられない。でも、少林寺で石を使った井戸のエピソード等思わずにやりとしてしまうのは良かった。軽快な音楽と「ハーーーァッ!」という掛け声のなか、頭を振りまわして水洗いする名シーンは、おそらく一生忘れないだろう(笑) [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-05-26 09:42:17) |
674. LOVE SONG(2001)
青春群像としてうまく作っているのだろうけど、心に響いてくるものがない。ひとつひとつの台詞が、重みをもっておらず、淡々とした雰囲気が生かされていない。北海道でのオープニングではなかなかだと思ったのだが、東京へ来て魅力が半減してしまった。もう見る機会はないだろう…。 [ビデオ(字幕)] 4点(2005-05-24 21:00:41) |
675. ペイチェック 消された記憶
一言でいえば、よくできた映画。洗練され、知的要素が高い。記憶を扱った映画では「メメント」が有名で評価も高いが、この映画も負けてはいない。一見おもちゃやがらくたにしか見えない20のアイテムを使うところがポイント。これがまた、要所要所でうまい具合に働くものだから、見ているほうとしても、分かってはいながらニヤリとしてしまう。もちろんアクションも目を見張るものがある。最後まで目が離せない展開で、この種の「巻き込まれ形サスペンス映画」としては高い評価。 [DVD(吹替)] 7点(2005-05-20 21:44:48) |
676. 異人たちとの夏
ファンタジーっぽいけど、じつは怪談チックな要素が強い映画。 死者との不思議な交流を描いた、同じ大林作品の「あした」のように感情移入することができなかった。 浅草で交わされる原田家での団欒。江戸っ子の父と明るい母の会話が古き良き下町の昭和を見るようで良く、すき焼き屋では切ないシーンもあるけれど、見返してみたら「キュウリ食べていくでしょ」とか平凡なセリフが多いのはちょっと残念。 何より、その他が微妙すぎ。美人な名取裕子が白いドレス姿で家に上がり込んでくるとかリアリティーなさすぎる。演出や映像も微妙。脚本ももう少しうまくできたのでは。 「愛した分だけ死に近づく」というキャッチコピーは好きだけど、たぶんもう見ない作品。 [地上波(邦画)] 4点(2005-05-18 12:19:56) |
677. 釣りバカ日誌イレブン
このシリーズ最初の作を見て予習をしてからの鑑賞。あれから12年の時間が経って、登場人物たちがずいぶん変わっていたのに驚いた。ハマちゃんのお腹が出ていたのは当然だとして(笑)、スーさんの老衰ぶりは何としたことか。昔のオーラが無くなっているのではないか。奥さん役の人が変わっていたことも違和感を覚えた。キャラは変わらずとも、普通のいまどきのおばさんとしか思えず。今回は、南国情緒溢れる沖縄の魅力と、ウサギをめぐる(?)恋が焦点。会社のリストラという重いテーマを扱いながら、テーストが軽くコミカルなのが良い味を出している。それでも、突然意味もなく踊り出したりするハマちゃんにはついていけないところも。。。沖縄久米島の美しいビーチが出てきて、癒されたのは収穫。 [地上波(字幕)] 5点(2005-05-12 21:14:16) |
678. ミッドナイト・ラン
どうしてこれほど点数が高いのでしょうか。ジャックとマデューカスのやりとりや、それを取り巻く登場人物たちのどぼけぶりを除き、それほどこの映画には魅力を感じませんでした。登場人物が多すぎたり、出てくる台詞が四文字単語ばかりだったせいでしょうか。期待していただけに、残念です。 [ビデオ(字幕)] 4点(2005-05-11 16:39:17)(良:1票) |
679. 少林寺
ストーリーも分かりやすいけど、なにより演武の完成度がものすごく高い。「少林寺三十六房」は人を楽しませ、この映画は、本物の少林寺の指導を受けているらしいから、それだけリアリティが強いのだ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-05-11 16:30:58) |
680. デスペラード
「エル・マリアッチ」に少しだけ魅力を感じての鑑賞。思っていた通りの4点止まり。こっちのほうが何倍も金かけているのに、魅力少なし。なんでも「弾丸8000発を撃ちまくり」「10秒間に一人を葬る復讐のショウタイム」っていわれても、かっこいいともなんとも感じない人にはピンと来ないだけ。仲間のマリアッチ、特にロケット弾を発射する人には趣向が凝っていて良かったのだが…。こういう映画を見てスカッとできる人が羨ましい。 [DVD(吹替)] 4点(2005-05-06 18:11:34) |