661. gifted/ギフテッド
《ネタバレ》 非常にだれることのない、面白い佳作。 このDVDの予告編が映画のストーリーを見事に言ってのけてたので、 終始、安定した気分で観られた。 それも面白く観られた原因かも・・ 確か次のような解説が予告編であった。 「一番大切なのは人を愛する才能でした」とか・・ ネタバレもたまにはいいか(笑) [DVD(字幕)] 7点(2018-09-16 00:57:09) |
662. スリー・ビルボード
《ネタバレ》 アメリカ南部の田舎町。 ある事件がきっかけで、小さな田舎町全員が傷つく。 このクビになった警察官の描き方がいい。 小さな町では、同じ人間がイヤな奴になったり、人情ある味方になってくれたりするのだ。 最後の代理復讐という展開を思いつくあたり、神の信仰がベースにある国だと思った。 ラストの車内の会話がいい。 代理復讐が気乗りしないとお互い正直に言うと、「まぁ道々考えよう」と言うくだりが 映画に余韻を持たせている。 [DVD(字幕)] 7点(2018-09-16 00:51:20) |
663. ドリームガールズ(2006)
《ネタバレ》 ドリームガールズというより、エフィが主人公のような映画ですね。 ネットで調べると、実際のエフィはグループを離れて、若くして死んじゃうんですよね。 現実はキツイ! あと劇中の「クレオパトラ」は、ルメットの「ウィズ」だとか・・ あれは・・ミュージカルとしてはどうかなぁ・・ 社会派映画の趣の方が強かったと思うけど・・ それにしても、この映画を観てて、役者さんの目がどれもいかしてるなぁと感心。 ジェイミーフォックスもダニーグローバーもエディマフィーも、 ビヨンセも、そして一番が、ジェニファーハドソン! 彼女の目つきは、セクシーだわぁ。 健康的で、いやらしくもない彼女の目にただただ釘づけ。 [DVD(字幕)] 7点(2018-09-09 00:44:37) |
664. 15時17分、パリ行き
《ネタバレ》 主役の3人、本人なんだね~。 それを知ってからでは、映画の印象がガラリ。 とてもじゃないが、恐れ多くて、マイナスのコメントなど言えないです。 いくら軍で鍛えられてるからって、銃を構えてる人にタックルなぞ・・・・俺は無理だなぁ・・ もし弾がひっかかってなかったら、確実に撃ち殺されてるのに・・ 強運というか・・ それにしてもイーストウッド監督は、前作「ハドソン」から アメリカ人の勇気を称える映画を創り続けてますね~ っていうか監督は、よく考えると、どの作品もアメリカ万歳だね。 [DVD(字幕)] 7点(2018-09-02 22:41:56)(良:1票) |
665. レディ・プレイヤー1
《ネタバレ》 オタクの祭典! 個人的には大歓迎。 会話や出てくるキャラクターの一つ一つがしびれるもんになってる。 面白かった。 ラスト、スピルバーグ流「書を捨てよ町へ出よう」。 [DVD(字幕)] 8点(2018-08-28 13:01:14) |
666. Dolls ドールズ(2002)
《ネタバレ》 幸せ薄いカップルを三組、人形浄瑠璃の悲恋もの「冥途の飛脚」(※自分はよく知らない話です) とかぶせて、現代アートとたけしさんのセンスがブレンドされ、 不思議な映画になっている。 最後の崖にひっかかって陽がさしてるシーンが美しかった。 菅野美穂の最後の方のネックレスを持っての表情が次々変わるシーンが 印象的。 きれいな映像と、それに似合わぬ暴力的なシーンもあり、 そこを久石さんの音楽がつないでるといった感じか。 [ビデオ(邦画)] 7点(2018-08-26 17:53:53) |
667. TAKESHIS’
《ネタバレ》 うん?何故か笑ってしまった。 考えるんじゃなくて、感じる映画ですかね。 タダでさえこんがらがってる脚本を、さらに編集で切ったり貼ったりするうちに こんな混沌な映画ができてしまった。 たけし版「8・1/2」という感じでしょうか・・ でも映画を見せる技術は、本当に引き出しの多い人ですね。 フェリーニの方は映像画面の演出で見せたけど、 たけしのこの映画は、笑いやエンタメ、バイオレンスの演出で最後まで 見せますもんね。 天晴れだと思います。 [DVD(邦画)] 7点(2018-08-19 19:36:40) |
668. ソナチネ(1993)
《ネタバレ》 なんとも不思議な映画。 ストーリーもあるようでないようで、でも面白い。 間にきれいな景色のCMがある、たけし軍団の悪ふざけをテレビで見たような そんな感じ。 印象に残ったのは、機関銃乱射シーンのホテルの外からの構図。 沖縄で抗争があるとして、この映画のイメージも壊さない、 実に見事なカットだと思う。 淡々とした音楽もいい。 ホント、不思議な映画。 [DVD(邦画)] 7点(2018-08-19 16:45:00) |
669. グレイテスト・ショーマン
《ネタバレ》 感動したぁ。 ミュージカルは数あれど、空中ブランコの歌のシーンは 初めてだ。 実に素晴らしい! あれで一気に映画に引きこまれた。 ブルーになる内容がミュージカルなので少なくて、 とても見やすく、有意義な時間を持てた。 [DVD(字幕)] 8点(2018-08-18 19:41:11) |
670. ミックス。
《ネタバレ》 面白い。 娯楽映画はこうでなくちゃあ。 前のレビュワーさんがおっしゃてるのは、石川佳純さんですよね。 ホント、素敵なサプライズでしたね〜。 人生に奇跡はおきない。 確かに試合は負けましたが、勝者の江島ペアが その後どうなったのか、興味ありますね〜。 辛いばかりの人生にも、こんな風が吹く、そんな映画でした。 [DVD(邦画)] 7点(2018-08-18 15:59:27) |
671. レディ・ガイ
《ネタバレ》 男を描き続けたウォルターヒル。 女性の時代にあっての監督の答えが本作なのだろうとうかがえる。 ウォルターヒルの監督作品を丹念に観ていけば、 彼が女性に対して敬意を表していることがわかる。 なのにその彼をして、このような映画ができてしまうという 時代は何を意味するのか? 女性の時代は暴力反対ということである。 ウォルターの映画では、喧嘩の暴力は一種の自己表現、愛情表現でもあった。 そういう男から、根こそぎ暴力を奪うことは何を意味するのか? これは主人公が、手術によって男性シンボルを取られることに象徴的に描かれている。 エンドロールでの最後の言葉。 「45口径は善行にも悪行にも使える。45口径は嘘をつかない。」 45口径とは、「男」ということである。 この言葉は彼の男の美学からの、今の時代に対する正直な気持ちだと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2018-08-11 23:04:06) |
672. オリエント急行殺人事件(2017)
《ネタバレ》 ルメットの「オリエント急行」も豪華キャストだったが、 本作も豪華な顔ぶれ。 ミッシェル・ファイファーを配した理由がラスト分かる。 カツラを脱いだギャップに女優ってすごいと思った。 一時期、ピータユスチノフでクリスティ推理モノを次々映画化していた時期があった。 (ポアロの仮説を一つ一つ映像化し、反論していくという演出が面白かった) しかし、本作は演劇人のケネスブラナーが主演・監督でポアロを料理。 さすがにポアロのアクションシーンには驚いたが、圧巻の演技で ラストまでダレることなく魅せる。 有名な原作なので、犯人は皆知っていただろうに、新たに創りなおしたのは、 映像化だけが目当てだったのだろうか? スマホとか、殺しの手も現代風に工夫してもらえればなぁとは思ったが、 それでもラストはウルッと感動させられた。 きっとケネスブラナーが温めていた映画化ではなかったかと思う。 面白かった。 [DVD(字幕)] 7点(2018-08-11 17:59:58) |
673. 青い夢の女
《ネタバレ》 ヒッチコックの「ハリーの災難」ですね(笑) べネックスは、女性の狂気を描いたりして、人生の深淵を 観客である僕らの前に見せてくれたかのようでしたが、 やはり本当のとこは映画オタクだったんじゃないかなぁという感じです。 本作は精神分析を扱ってますが、特にうなるような内容でもなく、 娯楽サスペンスといったとこでしょうか・・ [DVD(字幕)] 6点(2018-08-05 02:17:59) |
674. IP5/愛を探す旅人たち
《ネタバレ》 べネックスは映画の中で女性や子ども、老人を考えてる。 いや、作家性の強い監督はみなそうではあるけども(笑) 「ベティブルー」で女性を、そして本作では子どもや老人を考えてる。 こういう人が現実にいるかどうかという問題より、べネックスの映画世界には 確実に息をし、生活しているのだ。 黒人の子どもがいい。べネックスの女性がそうであったように、 子どももどこか狂気じみている。 そして老人は聖者のようだ。 映画オタクが聖者を描くことは多いが、狂気じみた女性や子どもを 描ける監督は、少ないと思う。 べネックスはそんな一人だ。 [ビデオ(字幕)] 8点(2018-08-04 23:16:49) |
675. WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~
《ネタバレ》 良質の娯楽作品。 それを矢口監督は提供し続けてくれる。 本当に感謝。 彼のような監督が多い方が業界としては健全なのだろうけど・・ 怪優、染谷くんの主演映画。 好感持てます。 そしてクライマックスのラストの祭り。分かりやすい祭りですね~(笑) それに長澤まさみって色んな役に挑戦してますね。頑張れ~! [DVD(邦画)] 8点(2018-07-29 15:05:18) |
676. 舞妓はレディ
《ネタバレ》 面白かった♪ 着物でミュージカルという発想がいい。 しかも着物といえば、舞妓さん、芸妓さん。 彼女らに躍らせるなんて、日本の映画として、どうして誰も今まで撮らなかったのか? この難しい映像を見事に裁く周防監督も只者じゃない! 日本の文化遺産の、京都の舞妓をこう残してくれた監督に感謝! しかも着物の似合う女優として、この人以外ありえないという富司純子! 姐さんがいなきゃ! 追伸)芸妓さんのパフォーマンスは東京オリンピックでも見てみたい♪ [DVD(邦画)] 8点(2018-07-28 18:40:11) |
677. 鍵泥棒のメソッド
《ネタバレ》 良質のエンターティメント。 相変わらずの内田けんじワールド。 お金をあまりかけずに2転3転していく映画の面白さを アイデアで引っ張る。 面白い。 [DVD(邦画)] 7点(2018-07-27 08:35:41) |
678. アントキノイノチ
《ネタバレ》 「元気ですか~」はてっきり漫画「p.s.元気です。俊平」から来てると思ってた。 主人公の名前が似てるから・・ だけど、レビュー見て納得。 そうだよね、あの方だよね。そうすると、この映画は命を扱ってるのに、なんか軽いね。 ちょうどこの年に東日本があったから、制作時点ではまだあんなことがあるなんて思ってなかったんだろうね。 「ヘヴンズストーリー」の瀬々監督なら、今なら別のストーリーにするんじゃないかなぁ。 ラストはなにかストーリー上付け加わった感じ・・ 榮倉ちゃん、そりゃないよ~。 また主人公の「うあぁあああ」と叫ぶ日々が続くのか!?それか老成しちゃうよ、彼。こんな展開。 [DVD(邦画)] 7点(2018-07-24 20:36:58) |
679. ベティ・ブルー/インテグラル<完全版>
《ネタバレ》 「ベティブルー」再見。 煮え切れぬ青年が、1人の女性の愛を受け、徐々に愛に生きる男性になっていく。 欲望の愛が、純愛へと昇華していく。 しかし、事件は起きる。 期待した妊娠が陰性だったため、二人は落ち込む。 この時に、この青年の地金が強く出てきてしまう。 女装して、犯罪を犯すのである。 この青年が、ベティに会うまでにどんな人生を送ってきたかが、ほのかに匂いとれる。 そしてベティは自分の目をえぐり、精神に破たんをきたしてしまう。 そして青年は、ベティがボロボロになるのを耐えられず、殺してしまう。 これは確かに二人の純愛の部分だけを描いているので、愛の映画とは言える。 しかし、この青年のベティに会うまでが描かれていないため、観客は「愛のすさまじさ」と しか見れない演出になっている。 これで本当の愛を描いたことになるのか? それでもベネックスが傑出した映画監督であることは間違いない。 いい映画だった。 [ビデオ(字幕)] 8点(2018-07-21 14:13:43) |
680. ディーバ
《ネタバレ》 若いころ、映画館で観て、いたく感激。 それから30年以上経って、観直す。 確かに「ベティブルー」を観て、ベネックスが表現者として、どこまで真っ当かと言われると、 う~むと思ってしまう感性にはなってしまった。 (自分がそれだけ乾いてしまったからかもしれない) だが!しかし!若いころの「ディーバ」を観た俺は間違っていたのか? いや、あの頃の俺も、俺は俺だ! この映画の世界観。 しびれる歌声。マンガチックな殺し屋。小型バイクで地下鉄を疾走。頼れる不良オジサンと万引き女子。 その雰囲気に酔いしれ、ひとり下宿に戻って、世界は危険な魅力で満ち満ちてると海外の文化に憧れた。 女神(ディーバ)に憧れ、その為にはスリルとサスペンスの世界にだって、少年は飛び込んでいけるのだ。 そういう映画に、やはり勇気づけられて、今日の俺はいる。 ベネックスについて、もう少し知るべきだと痛感した。 正直「ベティブルー」だけでは分からない。他のベネックス作品を観てみたい。 [ビデオ(字幕)] 7点(2018-07-21 13:37:49)(良:1票) |