681. マリアンヌ
《ネタバレ》 「お宅のハニー、ドイツのスパイじゃね~の??」戦火に咲いた悲劇の愛の物語。硬軟を使い分ける好演のブラピと、ヒットドラマメーカーのロバート・ゼメキス監督がタッグ。マリオンが二重スパイを名演。ダークナイトの女狐を想起させられた。愛の真偽を追及する終盤は思わず引き込まれた。既視感のある展開に興ざめすることはなく受け入れられた。潔い結末。傑作の域。2017年、終わってみればこれが王座。 [映画館(字幕)] 8点(2018-01-15 19:27:13) |
682. 沈黙 ーサイレンスー(2016)
遠藤周作が原作。巨匠マーティン・スコセッシによる心の寄るべについて描いた深遠なるドラマ。キリスト教徒弾圧、拷問シーンはキョーレツで目も当てらんない。棄教しても心の中にはカミさまがちゃ~んといるってコト。ただ、信仰の重要性が分からずあまり入り込めなかった。 [映画館(字幕)] 6点(2018-01-15 19:20:01) |
683. マグニフィセント・セブン
「七人の侍」のリメイクの「荒野の七人」、さらにそのリメイク。まさにリメイク×リメイク。骨太にして沈着なリーダー役はデンゼル・ワシントン。「ナカマになれ」、それぞれのエピソードがちと弱い。街をあげての決闘シーンは大盛り上がり。決戦前夜にビビった英雄グッナイがカムバック。死闘をシメたのは気丈なヒロイン。生き残ったのは7分の3。荒野に向かい、夕陽を背にして去っていく西部劇ベタベタのラストショットの後に流れるあのテーマ曲が爽快。良作。 [映画館(字幕)] 7点(2018-01-15 19:11:02) |
684. 猿の惑星:創世記(ジェネシス)
《ネタバレ》 2度目観賞。虐待された知能猿率いる猿軍団による人類への復讐劇。元祖版の神話的結末の真相に迫る新シリーズ。猿の視覚効果と戦闘シーンの迫力抜群で、元祖版以降駄作が続いたが今作は充分楽しめる良作です。 [映画館(字幕)] 7点(2017-09-18 01:46:47) |
685. パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド
《ネタバレ》 本格海賊アドベンチャー第三弾。約4年半ぶり2度目観賞。嵐の中で繰り広げられる海洋戦闘シーンは迫力あったけどそれぞれ立ち位置が頻繁に変わり彼らがいったい何のために戦っているのか分からなくなってきました。2度目観賞でようやくウィルがダッチマン号で旅立った経緯を理解できました。 [映画館(字幕)] 6点(2017-07-23 03:24:00) |
686. パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉
《ネタバレ》 2度目観賞。ジャック・スパロウの海賊アドベンチャー第4作。オーリーとキーラのいない、過去のシリーズとは別物として観ました。ジャック、バルボッサ、黒ひげティーチの三つ巴。マジかジョークか…ユーモアを散りばめた愉快なアクションシーン。ストーリー性よりも千両役者ジョニー・デップの怪演を見る作品ですな。 [映画館(字幕)] 6点(2017-07-23 03:22:46) |
687. フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ
《ネタバレ》 満を持してヴァレンタインデー公開、異色の官能恋愛SMドラマ。オトコは若くして成功を手にしたイケメンCEO。その本性は50人格者。そのシュミは極端なドSプレイ。オンナは今は亡き坂井泉水によく似たウブな女子大生。なかなかドMには目覚めきらずオトコの歪んだドSな仕打ちを受け入れられずに苦悩するオンナ。中身はないのだが、何度か訪れる修羅場シーンは悪くないので良作としておく。 [映画館(字幕)] 7点(2017-07-09 02:41:04) |
688. ブレードランナー
《ネタバレ》 ハードボイルド的なSFアクションですが知名度に引っ張られました。印象に残っているのは、はにかんだような笑みの若きハリソン・フォードがチャーミングということくらいです。 [DVD(字幕)] 6点(2017-06-18 04:16:33) |
689. スティーブ・ジョブズ(2015)
《ネタバレ》 約9ヶ月ぶり2度目観賞。世紀のプレゼン40分前の舞台裏。天才なれど偏屈、故にぶつかる。その孤独ぶりがよく描かれていた。ビジネスパートナーにして唯一の理解者は「タイタニック」のローズ。貫禄と贅肉が付いて随分とふっくらされている。延々と続く会話劇にお疲れだぃ。 [映画館(字幕)] 6点(2017-02-12 04:45:17) |
690. 君の名は。(2016)
《ネタバレ》 田舎に住む女子高校生と都会に住む男子高校生が、眠るとボディチェ~ンジ。いい場面もあるのに、男女の体が入れ替わってオカマとオナベの交流に見えちまってゲンメツ…。憧れのヒトだったバイトの女先輩が段々とボケキャラへ堕ちてゆく。邦画アニメのホープ・新海誠監督による写実的でみずみずしい風景描写はさすが。肝心の物語が生ぬるい青春ファンタジーになっているのがザンネンでならねえや。 [映画館(邦画)] 5点(2017-02-12 04:42:27) |
691. 家族はつらいよ
《ネタバレ》 「東京家族」と同じ俳優が構成する、ある家族のドタバタ喜劇。オヤジの離婚問題に揺れる東京家族。くだらない、離婚したい理由。貫禄なしのアニキ。名作「東京物語」の一部も登場し、明らかにパロっている。フツーの家族を笑いと涙で描き、意外と楽しめた。 [映画館(邦画)] 6点(2017-02-12 04:40:27) |
692. ブラック・スキャンダル
《ネタバレ》 米ボストン出身の犯罪王バルジャー。その弟は政治家、そのダチはFBI。各々の道を進んだ同郷の3人を結ぶのは汚職というナマエの忠誠心ただ一つ。米国最悪のスキャンダルをありのままに描く犯罪ドラマ。犯罪王を怪演するのはジョニー・デップ。短髪オールバックに凄みのある青い瞳。裏切りはぜってー許さねえ。さすがは七変化の千両役者。3人の絡み合いにより、どす黒い裏社会に浸ることができた。 [映画館(字幕)] 6点(2017-02-12 04:37:42) |
693. この世界の片隅に(2016)
《ネタバレ》 戦時中の広島・呉の片田舎を舞台にしたホームドラマ、アニメ。前半は戦争を主題にせずフツーの日常を描くが、ほのぼのしすぎて冗長。空襲が激化するにつれて徐々に引き込まれていく。失った右手と義姉の娘。戦火にて愛を再確認するフタリ。良作の域ではあるが、評判ほどではねえな。 [映画館(邦画)] 7点(2017-02-12 04:35:02) |
694. ロスト・バケーション
《ネタバレ》 干潮にぽつんと浮かぶ岩礁にアタシ独り。周りを鮫がぐ~るぐる。シチュエーション・パニックにして「ジョーズ」以来の本格シャーク絶叫スリラー。目の前で3人殺ったお元気な人喰い鮫と、満身創痍のボロボロ体で気丈に闘うアタシ。おバカすぎるドロボーデブ、賢いお子サマ。やりすぎ感はあるが、その場では楽しめたので良作。 [映画館(字幕)] 7点(2017-02-12 04:33:26) |
695. ザ・ウォーク
《ネタバレ》 N.Y.ワールドトレードセンタービル、2本の巨塔の間を1本の綱で渡ったワイヤーウォーカー。高飛車で傲慢、そのナマイキな性格は大道芸人の天性なのか。仲間集めからレッスンと周到な潜入捜査、決行当日のスパイ大作戦と入念な準備を経て、「その時」が訪れるラスト30分。天空の大海原を歩く…その姿は空の貴公子。その映像は観客自身がスカイウォークしているかのような失神系3D。オニさんこちら…結局はケーサツのお縄に。自分トーシロだけど、何だか綱渡りしたくなっちまう痛快な良作。 [映画館(字幕)] 7点(2017-02-12 04:31:51) |
696. オデッセイ(2015)
《ネタバレ》 約5ヶ月ぶり2度目観賞。火星に置いてけぼりで独りぼっち。マット・デイモン好演。残された男は植物学の知識により火星ポテトを栽培し飢えを凌ぐ。絶望的状況の下、天性のプラス志向と陽気なオンガクが明るくもり立てる。極限の厳しい環境だけに、際立つ火星地表の美しさよ。げっそり痩せて生き抜いた末に、ぐるぐる回りながら女性船長と赤い糸で繋がる救出シーン。溢れる万感の思い。感無量の後味が爽快。極限の火星サバイバルを実体験できる良作。 [映画館(字幕)] 7点(2017-02-12 04:30:58) |
697. 海賊とよばれた男
《ネタバレ》 出光興産創業者をモデルにした人物の波乱万丈の商戦をまとめ上げた、熱い伝記ドラマ。様々な年齢の闘将を、岡田准一が声色を変えて必死の熱演。事業活動を良い方向へ向けるために全力で生きる人々の体温を、観る人に直にぶつける山崎貴監督はさすが。「国岡のもんよ。アブラ持ってきたけぇ」。低調だった今年の映画館観賞を40本目にて良作で締めくくれるのは、せめてもの救いだ。 [映画館(字幕)] 7点(2017-02-12 04:29:16) |
698. 怒り
《ネタバレ》 身元不明男への殺人犯疑惑を中心に据えた3つの群像ミステリー。千葉、東京、沖縄。それぞれの舞台に登場する謎の男に共通しているのは、心に闇を抱えていて何だかアヤシイということ。序盤の東京でのゲイシーンは、見苦しくて吐き気してゲンメツ。後半は人を信用できなくなって、心の葛藤から感情が溢れ出る様子がよく伝わってきた。3通りのエピソードは決して交わらないが、何だか繋がっているように感じた。久々の良作。 [映画館(邦画)] 7点(2017-02-12 04:28:10) |
699. ブリッジ・オブ・スパイ
《ネタバレ》 約5ヶ月ぶり2度目観賞。ラストの橋上での人質交換に向けて物語が進む。互いに言い分を主張し、大国同士の威信を賭けた交渉は難航。トム・ハンクス好演の国境をまたいで奔走する重厚な米弁護士と、米アカデミー助演男優賞受賞のマーク・ライランス名演の誠実なソ連スパイ容疑者。「不安か?」「役に立つか?」。最終盤でもつれた糸を解いたのは二人の信頼関係。不調の今年前半で、唯一の傑作。 [映画館(字幕)] 8点(2017-02-12 04:26:47) |
700. 荒野の七人
《ネタバレ》 世界のクロサワ映画「七人の侍」を西部劇完全リメイク。シナリオはほぼオリジナル通りなので劣るのは必然ですが、後のスターとなる豪華俳優目白押しでした。テーマ曲も快活で印象に残ります。 [DVD(字幕)] 7点(2017-02-04 01:40:32)(良:1票) |