701. マスク2
《ネタバレ》 酷い酷い。 緑を基調とする明るい色彩が良い。 派手派手なデザインが良いなあ。 子供デザインのクレイジーな感じが良い。 でも駄作! 前作のような「クレイジーな危険さ」が無い。 ただ表面的にやっているだけという感じ。 自分の中では、ネタが寒過ぎ、滑り過ぎな作品であった。 自分をもっていかれない。自分は取り残されたまま。 勘違いのオンパレードです。 こういう作品があるから「続編はダメだ」というイメージが出来上がっちゃう。 なんか前作を意図しすぎて魂胆が見え見え、 あからさまにやりすぎて面白みが無い。 前作にあやかっている感じ。 とにかく抑揚が無くて倦怠感を感じた。 CG技術がいかに映像の「面白み」「緊張感」をダメにしているか、 CGがいかに「表面的」な部分しか表現できないかをこの作品を観て思った。 CG技術が発達している筈なのに「リアルじゃなくなっている」のは不思議な話ではないでしょうか。 マスクの手がピストルになってしまうのにも、前作には怖さというか鬼気迫る迫力みたいなものがあったように思う。 それはとても「リアル」だった。(そしてリアルじゃないと笑えない) 前作は「犬の表情」だけで鬼気迫る凄味があった。今回はそれが普通過ぎるかも。 映像に「緊張感」が無ければ、作品としてとても「つまらない」のかもしれない。 この作品で一番面白かったのは赤ちゃんの顔が風船になっちゃうところ。。。 あと、奥様も普通に美人でグッドよ。 ストーリーが無くても面白い作品はあるが、この作品には「内容」が無いのだ。 これは「子供向け」じゃ済まされない。子供が観ても退屈なんじゃないの!? まあ一言で「空っぽ!」と言いたいだけでえす。 「ミラクルカー」は超カッチョ良かったです。 [地上波(吹替)] 2点(2008-02-19 00:47:06) |
702. ザ・フォッグ(2005)
《ネタバレ》 はじめに言っておこう!本作を「ジョンカー・ペンター監督作品」と間違えたのだ! あまり面白くなかったっていうか普通。 鐘の音も雰囲気が良く、壁を叩く音が不快で不安な感じを覚えた。 「平穏な小さな港町」という舞台もとても良いし、港町の海っぽい感じも良かった。 「海からやって来た」というのが良い。 「幽霊船ホラー」って、とても僕の知っている範囲ではなかなか無いが、しかし「幽霊船」と聞くとすこしロマンチックで幻想的なものを連想する。 「霧」という題材も良い。 深い霧に包まれて真っ暗になるのなんてとても超自然的で不安になる。 しかし雰囲気が少しばかり足らないような気がする。 場面場面で「美しい」とは思うものの、これといって素晴らしいものが無かったように思う。 「スプラッターホラー」も好きだが「不気味なホラー」も大好きだ。 そして「不気味なホラー」を期待して観た本作品はなんと「ティーンエイジャーホラー」だった! 「リメイク」ってややこしいね(タイトルが同じだから)!「ジョン・カーペンター」が好きだから彼の「ザ・フォッグ」を購入したつもりが「ルパート・ウェインライト監督」だって、、、こいつぁ何のジョークだい? まあ、「ジョン・カーペンター」のオリジナルに期待したい。 しかし、この村の墓地にある女神像はとても良い雰囲気を出していて素晴らしい。 このDVDを売ろうとも思うが、売ろうとした途端に良い作品に思えてくるから困る。 どうやらジョンカーペンターの「フォッグ」がリニューアルされて発売させるらしい。 僕は早速それを予約注文した。今はそれを楽しみに待っている。 [DVD(字幕)] 4点(2008-02-09 04:12:15) |
703. サンゲリア
《ネタバレ》 知り合いが「観たらガッカリするよ」と言っていたのがなんとなく分かるような、、、 でも「絶対にアレは観た方がいい!」と言っていたのもなんとなく分かりました。 僕の個人的な感じ方なのですみませんが、 あまりゾンビのことには詳しくないんですけど、ロメロゾンビとはなんか違うかんじですね。 うまく言えないけど、ロメロに比べると、ルチオのゾンビには「腐敗」を感じました。 肉を黙々と食べるルチオのゾンビの方がダウナーですね。 不快感もルチオのほうが強いように思います。 (それは腐った食べ物、虫、患者の嘔吐物などの不快描写からもいえると思います) 「B級」をよく理解していないので、ロメロは「B級」なのかそうじゃないか分からないけど、 でもルチオのほうが「B級色」が強いように感じた。 しかしこれはあくまで僕の個人的な感じ方であります。 ゾンビ一体一体にもロメロとは違ったリアリティがあって良いのではないでしょうか。 ゾンビ一体一体にオリジナリティがありますね。 そこに監督の意思を感じる。 場面場面では、「僕の中でのゾンビ映画の名場面」が沢山ありました。 (知り合いが「目にプスリ、、」のシーンが、ホラー映画史に残る名場面だ!と言っていましたが、うん、確かにそんな様な気がいたしました) DVDのジャケットを3種類みたことあるけど、どれもセンスが良いです。 (その中でも25周年アニバーサリーのジャケが素晴らしかったのでジャケ買いしてしまいました) 音楽に高揚感があって良い。サスペリアのような曲もあったような。。。 マツール島には絶対に行きたくない!とそう思わされた。 はっきりいうと途中はダレたけど、、、 でもね、最後は凄まじかった!炎には浄化作用みたいな効果があると思う。 炎がとても迫力があって良かった。 でも女性が着替えて泳ぐシーンは、エ、エロ過ぎる、、、! そして主人公の記者はハゲ過ぎるぅ!(正面から見るとちゃんと毛が生えているんです!) [DVD(字幕)] 8点(2008-02-09 04:05:08)(良:1票) |
704. 肉の蝋人形 (1933)
《ネタバレ》 これもかなりレトロな感じのホラーで良かった。いや~古い古い。。。 この作品だけではないが、そのレトロ感がホラー映画として良い雰囲気をだす。 冒頭の蝋人形館は、薄暗くて、外は雨が激しく降っていて、ちょっと不気味な感じが出ている。 美しい蝋人形が焼けるのはとてもグロテスクなので、本作ではここが見所かもしれない。 ジャンヌダルク像が美しかった。 正体を現した人形師はとても極悪で凶器をさらけ出して強い。 車椅子を乗っていたとは思えないほどの極悪なパワーは圧巻だ。 僕個人的に好きなジャンルなので、高得点をつける勝手をどうぞお許しください。 [DVD(字幕)] 7点(2008-02-09 03:29:32) |
705. 肉の蝋人形 (1953)
《ネタバレ》 蝋人形が立ちならぶ館、、、、シチュエーション満点です。 館の中で一人蝋人形に囲まれて制作を続けるというのはとても憂鬱で幻想的な感じを受ける。その蝋人形にもオドロオドロしい「陰」の部分が存在する。 本作では蝋人形が燃える場面が見所です。 完璧な美しいものが崩れていく様はとてもグロテスクだ。 その後の人形師と経営者による激しいバトルアクションも、ホラー映画としてはかなり激しいもので、これも見所かも。 人形の工房では様々な人形のパーツが置いてあり、それが暗闇の中でとてもグロテスクで生々しく猟奇的にうつるので怖い。 そしてヒロインが蝋人形にされかかるシーンはとてもエロティックです。 人形師の部下もとても不気味な存在感で病んでいる。 人形師の顔が崩れるところは個人的に名場面だと思っている。 僕個人的に好きなジャンルなので、高得点をつける勝手をどうぞお許しください。 [DVD(字幕)] 7点(2008-02-09 03:25:43) |
706. 大魔神
《ネタバレ》 大魔神!このタイトルだけで高得点です! 「崇り」って怖いね。 巨大な土偶みたいな石像にはとても迫力があった。 その石像に杭を打ち込む場面ではとても恐怖感を覚えた。 (愚かなその人たちが、踏み越えちゃいけない領域にズカズカと平気で足を踏み入れる愚かさも恐ろしい) 大魔神の怒りが炸裂したところでテンションが最大にあがった。 大魔神の怒りに満ちた表情! 重い音楽がその怒りの大きさを物語っているようだ(何にそんな怒ってんの?)(その激しい怒りの表情には農民の憎しみが込められているかもしれない)。 その大魔神の巨大感、建物を壊すその破壊力、、、「怒り」の大きさが伝わってくるようだ。とても迫力があり、大魔神の脅威を感じた。 「怒り」が静まった大魔神の表情には「戸惑い」というか「悲しみ」「虚しさ」みたいなものが感じられたのは僕だけだろうか。 大魔神がちょっと可哀想だったかな? 逃げる殿様を見ていて、腹が立ってしょうがなかった。 殿様はあんなのじゃ全然懲りていないでしょう! 、、、この作品でお歯黒を生まれて始めて見ました。 重みのある作品ですね。 慣れない邦画のためにこの点数ですが、8点つけても全然OKです。 [DVD(邦画)] 7点(2008-02-09 03:21:20) |
707. 袋小路(1965)
《ネタバレ》 人間関係ってとても面白い! とても変な関係ですね。変な人間関係はそこに変な雰囲気をつくり出すのだと思う。 ドルレアックはスラっとした感じが本当に美しい。とてもセクシーだった。 ガキがホント~に煩くて生意気でムカつくんです!イライラ。 本当に子供があそこまでいくとタチが悪いです。 従兄みたいな人たちが来るんだけど、その人たちがまたウッサく描かれている(価値観の違う人たちが入ってくると邪魔です)。 子供の母親はぺチャぺチャ親バカっぷりを展開し、父親は空気の読めない恩着せがましいお節介の嵐! でも、その従兄の中でもサングラスをかけたちょとアートっぽい女性が変にセクシーだった。 サングラスが似合っている女性であり、クールで、なんかインテリ風だった。 作品の中の「メチャクチャ雰囲気の良い場所」があるとすると、 必ずと言っていいほど「その雰囲気を邪魔する(価値観の違う)存在」が現れるから嫌だ。 主人公ジョージが鶏を沢山飼っているが、彼が鶏のようだった。 ジョージって凄い面白い動きをするね。 ギャングのリチャード(かな?)は大きな声でウルサい筈なのに何故か良い味を出して親しみを覚えた。 彼は本当に良い声をしている。少々自分勝手だが、 しかしそのマイペースなところには愛嬌があって良い(悪気は無いんじゃないかな?時々可愛らしく見える)。 この作品の見所の一つはやはり「二輪車」ではないでしょうか。 レコードから流れてくる曲がやけに脱力感があって良い。 孤島であるというのも、「袋小路」というタイトルも、どこかシュールなものを感じました。 この作品には独特の居心地の良さがあります。 僕もあの島に行きたいと思ったほど、、、 凄い凄い。 シュールだなあ、、、シュール過ぎる! [DVD(字幕)] 8点(2008-02-09 03:14:04) |
708. 赤毛のアン〈TVM〉(1985)
《ネタバレ》 素晴らしいです!素敵です。 (恥ずかしくも原作は読んでないですが、)この「名作劇場」の雰囲気が良い。 僕個人としては「少女作品」でもあり、「青春映画」としても楽しめるのかなと思う。 まあ、少女「アン」は喋りすぎていて品が無い感じもしますが、それでも想像力豊かな彼女はとても楽しく魅力的な存在ある。 マリラおばちゃんは怖いんだけどね、でもだんだんと優しくなってくるんだよね。 そういうところが観ていて楽しくなっちゃう。 マシューおじさんがとても可愛らしかった。 そして彼は本当に優しい人だと思った。 彼がアンにドレスを買う場面で、凄い照れていて、そして余計な物まで買ってしまう彼の可愛らしさ(親切を照れながらする人って可愛いと思う)。 この場面は微笑ましくてとても気に入りましたよ。 また、「女の教師」と「お店のおばさん」の笑顔がちょっと強烈で印象に残った。 そしてまた景色が美しいんです! 「モネの睡蓮」を思わせる輝く湖は素晴らしくて、他にも暖かい日差し、緑色に輝く草原や森や並木道などがとても奇麗で、ゆったりとした居心地の良い風景を演出している。 (基本的にこの作品はおばさんがウルサイけど)上品なおばさんたちがティータイムで優雅にお茶を飲むのもとても時間がゆっくり過ぎている感じが美しいと思った。 また優雅な衣装を身にまとっていて、とても上品です、皆さん。 言葉は悪いが、、、アンの親友の少女がブスだが、なぜか不思議とエロティックな雰囲気を放っていて魅力大だった。(特に彼女がワインに酔っちゃうところなんてとてもセクシーで凄いエロティックに感じた) この作品は「仲違いした人を許すことを描いた作品」だと思う。 また相手を許した後に来る「気持ちよさ」「清清しさ」みたいなものをこの作品から感じて、なんかとても勉強になった。 アンの持つ「パワー」によって事が気持ちよく解決して行き、とてもポジティブな気分にさせられるのですが、、、少々長い。。。 まあ、問題はないっしょ!気に入った!(でも続編は観ないかも、、、) (マシューおじさんは「ストレイトストーリー」の人かな?)(マリラおばちゃんが「サスペリア」のおばちゃんに似ているけど気のせいだろう。) [DVD(字幕)] 8点(2008-02-09 03:09:08) |
709. 星になった少年 Shining Boy and Little Randy
《ネタバレ》 カンヌ映画祭で主演男優賞(だっけ?)、、、へぇ~。。。 タイに行ってもみんなにイジメられちゃって、気がついたら仲良しですか、良いですね。 まさにこれは映画の黄金率です。 まあ、向こうでせっかく出していただいた食べ物を食べなかったら嫌われちゃうのはわかります。 その土地のものを「食べる」ということは、その土地のものを自分の体の中に取り込むことで、その土地の世界(価値観)を受け入れる(儀式的な)ことだと思います。彼はその土地の恩恵を拒んでしまったのかもしれません(現代的なカップラーメンなんて、そんな、、、)。 でも最後はちゃんと食べれていたから、なにか変化が表れていたのかな? でもでもホントにあんなに最初は嫌だった少年たちが最後はあんなに仲良しになっちゃうなんてね。 やっぱり本人の「見え方」の問題ですかね? そこの雰囲気になりきることが大切なんだね。 そこの象の学校の校長先生も良い人でした。 坂本龍一の音楽がいいです。美しい。 「ジャングルの森」と「坂本龍一の音楽」が重なったとき、それはとてつもない一体感があってとても美しく感じた。 もしかして坂本龍一の音楽には「自然」「大森林」を感じさせるなにか美しさがあるのかもしれません。(だから僕の感じた「自然の美しさ」は「映像」よりも「音楽」にあったのかも、、、) 序盤、お母さんがちょっと嫌だった(言い過ぎかな)。 少年がバイクで出発する場面では、その後に起こることがもうだいたい想像ついちゃうよね。(そんなのタイトルで分かるわい!) なにか「それを予感させる前兆」みたいなものが映像の中にあったのかもしれません。 そういう雰囲気ってあると思う。 でも子役って(少年の事ね)、なんだか大きくなるのが早いように感じます。 ジャケットに使われている少年の写真がインパクトあり過ぎです! [地上波(邦画)] 5点(2008-02-09 03:04:19) |
710. 食人族
《ネタバレ》 (※動物が好きな人は絶対に観てはいけません!というのも、この作品は「やらせ」ですが、動物に関しては本当にやっているからです。) まさに最低で下品な作品。 動物を殺すところを見せる映画。 「亀さん」の場面だけは「冗談じゃないよ!」って感じだった。 (僕は食べたこと無いけど)スッポンとか食べるけどなんとも思わないでしょ? なんだろう、、、問題なのは扱われ方かな?面白がってるじゃん! スプラッターってのはジョークで笑い飛ばすものだと思ってんだけど、ジョークじゃないじゃんか! 衝撃映像(未体験映像)でそれに見入ってしまう自分もいるんだけどね。そういう残酷な自分は確かにいます。 でも動物殺す場面を見せるのは良くないよ。 動物を殺しすぎている。 「亀さん」だけじゃなくて「トカゲ」も「サル」も可哀想だった、、、。 友達に「食人族観たよ~」って自慢してたら「人喰い族」だったという屈辱、、、 その屈辱感をやっと晴らせた爽快感、やっと観れたという達成感にに10点を謙譲したいが、 それはあくまで僕個人の都合なので我慢我慢。 ドキュメンタリータッチでリアリティがあるし、 変なB級作品よりも熱意(といったら語弊があるかも)がこめられている感じがして、 比較的よく作りこまれているかなと思う。 B級、スプラッター、アンダーグラウンド界隈において「食人族」という存在感は不動のものだと思うし、 この「人食い」という異端なテーマを作品にしようとする発想がすごいし、 「ちょっと観てみたいかな?」と興味をかきたてられるような魅力をこの作品自体が持っているので、 そこらへんは評価したいかな。 骸骨やいろいろなものが塊りになってぶら下がっているのは少し面白かったし、 串刺しにされている女性の画は個人的に名場面だと思うし、 終盤でのテンションが素晴らしい。 なんだか「万国博覧会」(を連想しました)のような変な音楽が耳について離れない。。。 まあ、B級(というかZ級)をやるなら、(動物を殺すのはダメ!ですが、、、)このくらい最低で下品なものを目指して欲しいと思う。 これも映画なんですよね、、、いや~映画の世界は深いです(不快感をこめて)。。。 (でも輸入版のDVD持ってんだよね、廃盤だから!) [DVD(字幕なし「原語」)] 2点(2008-02-09 03:00:55) |
711. 恐竜100万年
《ネタバレ》 なんだか「恐竜」というよりも「巨大生物」って感じがした。 この作品を観て「映画にセリフはいらないかも」とか思った。 そのくらいセリフ無しでも、物語がちゃんと進行して行き、そして退屈させないのは凄い。 でも映像に違和感があるっていいですね。なんだか迫力があります。 巨大亀と戦闘するシーンは「横スクロールアクションゲーム」をしているようだった。 地底人みたいな生物もとても不気味でよかった。 なにより「恐竜」が「怖いもの」として描かれているのが良かった。 こういう衣装は肉体美を引き立たせる。黄金色に輝くとても健康的な肉体美。 衣装デザインもとても良いと思う。 木に登って怯えている子供が喜んでいるようにしか見えなかった。 女性たちがエロ過ぎる! やっぱ恐竜って夢がありますね。 『これだと思ったんだけど、僕が探していた作品となんだか違うんだよね。僕が観たかったのは昔に観たもので、この作品と似ているんだけど違う。冒頭の場面で「太陽崇拝」の儀式みたいな事をしている。そんな作品を何方かご存知じゃありませんでしょうか』 [DVD(字幕)] 7点(2008-02-09 02:55:28) |
712. ロスト・ワールド(1925)
《ネタバレ》 恐竜はとても好きなんだ。なんか夢があって好きなの。ロマンチックじゃない? 「時が止まった島」っていうのはどこか神秘的。 ジャングルがとてもよく撮れていたと思う。 植物がうっそうと茂り亜熱帯な感じ、トラや蛇など様々な動物が顔をのぞかせる。 切り立った断崖絶壁(その高いこと、、、) それはモノクロだからこそリアリティを放つのかもしれない。 なんか「冒険」って感じでとてもワクワクした。 恐竜の動きには迫力が無いものの、とてもシュールで変なリアリティがあった。 たとえば、始めにトリケラトプスが飛んできたところはとてもシュールだった。(とても変な迫力!) アニメーションの動きはどこかグロテスクでもある。 キングコングに比べてしまえばストーリーとか迫力で劣る。 映像は楽しめる。しかしいくら(ストーリーなんて関係ねえ!)雰囲気で楽しむ僕でも、少し物足りない感じがしたかも。 映像は楽しめるんです!そして夢があってワクワクするし、冒険とか、雰囲気を楽しめる(特に島の雰囲気が良かった)作品。 チャレンジャー博士がかなり暴走していますが、、、 [DVD(字幕)] 7点(2008-02-09 02:46:27) |
713. ミッドナイト・エクスプレス(1978)
《ネタバレ》 まず、「ミッドナイトエクスプレス」この一度聞いたら忘れられないようなタイトルが秀逸ではないでしょうか。 最初から最後までとても集中できました。もう眼が離せません(鼻息)!! もう、画面に釘付けでした。 なんかよく分んないけどさぁ、刑期が釈放直前になって延びちゃうなんてホント許せないよ! でも映画の獄中生活って、見ていてなんだか面白いです。 隔離された中での人間模様とかそういうのが見れて面白いです。 全く関係ないですが、冒頭の麻薬をアルミで丁寧に梱包する場面が何故か印象に残っています(たぶん僕だけですね、、、)。 獄中生活を描いた作品は独特の雰囲気があって好きです。 最初からフザケている主人公はウザくて嫌いなのですが、 いやぁ~、よく頑張りましたよ! 父親が息子を案じている姿に好感が持てたのをなんとなく覚えています。 それにしても息子はアホですが、まぁ自業自得なんですが。 主人公には友もいますが、、、でもそれにしても本当に人間って信用できないと思いました。 主人公途中でキレるじゃないですか? 彼の本気のキレっぷり、暴れっぷりは見事でした! 水盤を打っ壊し、相手に殴りかかり、そして怯える相手、そしてその○○を、、、! その場面はとても見応えがあって気持ちイイ!!たぶん一番アドレナリンが放出されたかも。。。 後半は本当に病んでました。観ていて怖かったです。とても観られません。 本当に人間の極限状態を描き出しています。 あのデブのブタさんホント最低ね!ザマぁみろ! そして最後の最後は、、、良かったですねぇ。 [DVD(字幕)] 8点(2008-02-09 02:35:55) |
714. ラストエンペラー
《ネタバレ》 うん、難しかった。 (前半で)中国の美術品や装飾がとても美しく、それだけで自分は満喫できた。 僕には、「墨を飲んだおじさん」が可哀想でならなかった。 皇帝から堕落していく様はとても孤独を感じた。 靴の紐を結ぶとか身支度とか全てを家来がやってくれていて、それが無くなったときの彼はとても小さく孤独な一人の男でしかない。それが悲しい。 最後は哀愁が漂っていて淋しそうだったけど、その皇帝の王座に歩んでいく彼の、子供の様に無垢な姿にとても感動した。 背の曲がった老人が「立ち入り禁止」を乗り越えて(自分の昔いた場所が立ち入り禁止になっているのも哀愁)、かつて自分のいたところに向かって歩いて行く。地位とか人目とか関係なくて偉大だ。感動する!というか考えさせられる。 庭師でも偉大な帝王だ。彼の人生はまさに激動!という感じ。偉大な作品を観ると、「生きるのって恐ろしく大変だな」と感じる。 中国の楽器、音楽は素晴らしいですね。 なんか偉大な作品です。もう10回は観たいかも。 (じゃないと自分には理解できないから) [DVD(字幕)] 7点(2008-02-09 02:24:25) |
715. 座頭市(2003)
《ネタバレ》 普通に面白かったよ! ビートたけし演じる「座頭市」がとにかくカッコ良過ぎ! ズバッ!バサッ!ザシュッ!って、音が気持ち良い! とてもスタイリッシュでズバズバと気持ち良い! 血もぴゅっぴゅって飛んでいてね。 悪党を蹴散らすシーンは爽快感があってスッキリ(?) 抜刀術だっけ?居合い切り?(「るろ~に剣心」とか、「橘右京」とか「ゴエモン」がやってたやつだよね?) かっこいいな~。スピード感があって。 「速い」っていうのがカッコいい! (今思い出すと、切りかかるときの風圧の音が凄かったように思う。それがスピード感を高めていたかも) 強いっていいですね。強くて口ベタなのが良い。 コメディっぽくて笑えるところもある。 最後のあの「目」は!?わかんない。原作を観ると分かるかもしれない。 原作を観ないとね。いつか観よう! 座頭市がカッコ良過ぎです。 タケシってなんか普通じゃないですよね。 [DVD(邦画)] 6点(2008-02-09 02:10:08)(良:1票) |
716. バトル・ロワイアル
《ネタバレ》 シチュエーションが良かったと思う。 孤島を舞台としたコロシアム、、、サバイバル、なんだか面白い。 漂流教室みたいなものを連想した。 生徒の名簿みたいのが設定されているのもリアルな感じが出て良いし、死んだらカウントされてゆくのも良い。 「管理されている恐怖」が好きなので。 キタノの存在感が怖かった。 柴崎コウの笑顔も怖い。イヤだ役ね。 「柴崎コウ」も「栗原ちあき」もそのオカルティックで妖艶な美しさが大好きだが、、、 とくに柴崎コウは嫌だった。 なんか生々しかったです。テーマが身近なところにあるものなので凄まじかったです。 でも序盤は興奮した。ビデオの案内のお姉さんは全然ダメですね(ワザとらしいんです!)。 始めのほうで軍隊が生徒に大声を張り上げたり、バッグを投げつけるように渡すのに恐怖感を覚えた。 キタノの電話で「おじさん、、、」って、とても冷たい感じですね。 キタノが傘を差し出す場面は強く印象に残っています。 キタノの描いた絵には「ヘンリー・ダーガー」のような稚拙な描写力に気違いじみた狂気な感じがあってヤバい(上手い絵よりもぜんぜん説得力があるんです)。 「ビートたけし」ってなんかヤバいですよね。 キタノの「人を嫌いになるって、、、」みたいな台詞には「ビクッ」とさせられる。 キタノの「もうヤダくなっちゃった」って感じが良かった。 最後のほうで北野がラジオ体操をしている場面で、その晴れた青空、山に囲まれた旧校舎の風景がやけに奇麗だった。 でも、もう観たくないんだよね。面白かったけど! ジャンルを見たら一応「青春もの」なんだ、、、分かる気がする。 [地上波(邦画)] 6点(2008-02-09 01:53:29) |
717. 12モンキーズ
《ネタバレ》 この作品はもしかしたら「マイベスト10」に入るかもしれないくらいに好き。 それくらい強く印象に残っている思い入れの深い作品。 それは幼い時に観たからかもしれない。 その時みた「空港のシーン」はとっても強く印象に残っていた。 なんだかこの作品を観ると、「この現実が妄想ではないか?」と思ってしまう(ありきたりかな)。 現実の全てが「夢」で、本当は何も存在していない、、、のかも。 (たとえば主人公が、自分のいた未来を妄想だと思い込み始めるあたりは凄い) 車の窓から顔を出し「空気が美味しい!」ってやっている彼はかなりヤバい! ブラットピットも暴走し過ぎです。頭が良すぎて何を言ってるか解らない。 この監督の手にかかると、顔なじみのスターもかなりヤバい。 もしかしたらSFなどでは斬新なテーマじゃないにしても、それをリアルで忠実に、見事に描き出しているからそれは面白くて怖くて印象に残ると思う。 ありきたりの題材でも、料理の仕方によって何倍にもそれが生きてきますね。 「科学者」とか「装置」とかがなんだか胡散臭いんだよね。でもちゃんと自立してるし。 あと、精神病院の雰囲気が凄かった。真っ白な感じが(空港も真っ白だよね)。 クレイジーなアニメもとても効果的だったように思う。 この監督の作品は全てが嘘っぽいのにやけにリアリティがある。 それが凄い。 脳裏に傷つけられたような強い衝撃を受ける。(それはもしかしたらとても核心に近いのかもしれない) それが何なのかがわからないが、しかしそのイメージは脳裏に焼き付けたかのように強く残って拭えない(リアリティがあり過ぎて)。 この監督の洗脳パワーだろうか? テーマ曲もやけに脳裏に残るし(この音楽って上品で怪しい)。猿のマークもタイトルも印象に残る。 でもこの作品は怖い。終わりが無い感じがして、、、 夢も現実も時間もあべこべでとても曖昧な感じ。迷い込みそうになる。 「夢」には過去も未来も時間もすべて無いと思う。 後味が悪過ぎ。。。 この作品、全体を通してカッコ良過ぎる。 [DVD(字幕)] 9点(2008-02-09 01:49:17) |
718. 世にも怪奇な物語
《ネタバレ》 1話+++ 黒い馬の存在感がとても良かった。 迫力があり、とても不吉な感じがした。 音楽も神秘的で良いと思う。 享楽に耽る女主人公もセクシーだ(ちょっと病んでいるけど)。 そのセクシーな女主人公と、ダンディーで逞しい黒馬との組み合わせがまたセクシーだ。 炎にはとても勢いがあり、そこに消えていく二人はとてもロマンチックだ。 2話+++ 「影を殺した男」というタイトルにゾクっとする。 これは原作の校舎のどこか歪んでいる感じが好きだが、本作ではそれがあまり出ていなかった。 ウィリアムの性格が悪過ぎてイライラした。 ベッドでウィリアムがウィリアムウィルソンの首を絞めようとした時に、ウィリアムウィルソンが笑顔で振り向いたのはとても不気味だった。 トランプ勝負の相手の女性がとてもセクシーだった。 侮辱した相手を負かせて、自分に屈服させるのはとてもエロティックな関係だと思う。 3話+++ 一番鬼気迫る感じだったかな。 インタビューの時の天才っぽい喋り方が良かった。 主人公の病んでいる感じが良かった。 テレビ局とか、なんか近代的な都会っぽくてなんか違うかなと思ったけど、 それでも独特の雰囲気が出ていて良かった。 車で爆走するシーンのスピード感が気持ちよくて、アトラクションの様だった。 パーティーはとてもシュールで個性的な人が沢山いて賑やかだけど、 そこから離れたとたんに暗闇で孤独になり、闇の住人のような存在も顔をのぞかせ、 なんだか都会の闇を見たような気がした。 少女が怖い! フェリーニ監督のセンスを感じた(ような気がした)。 一本のDVDなのに、それぞれの物語ごとに監督や撮影や音楽が違う人なんですね。 それが一番びっくりした! いや~、、、「世にも怪奇な作品」ですね。 [DVD(字幕)] 8点(2008-02-09 01:42:47) |
719. ブラザー・サン シスター・ムーン
《ネタバレ》 聖人とはどういう人のことをいうのか?無欲であるとはどういうことであるのか? この映画の主人公フランチェスコは本物の聖人像です。 ここまで自分を投げ出した姿を見ると感動しか覚えません。 非常に清々しいです。 牧師さんは神に仕えながら豚でいます。 そこに聖人との違いがあります。 フランチェスコみたいになるなんて無理なんですが、でも彼の姿を見ると心が癒されました。 人間は欲を持って生まれたものですが、フランチェスコはその欲を完全に捨てきったところを僕は尊敬と感動を覚えます。 フランチェスコは欲に負けた者さえ心優しく受け入れます。 フランチェスコの言葉には人の心を癒す力があります。 フランチェスコには一切の暗さがありません。 それとは別に 「キリスト教」を構えて攻撃の手段に出る人は神の名を偽り自分も偽ります。人の心も惑わします。 フランチェスコの歌う音楽は美しいです。 神秘的な映像とも美しい風景ともよく合います。 宗教の厳粛な雰囲気も漂っていて、教会の音楽はとても荘厳で神々しくて怖い位です。 キリストの目が開くとき、あの場面は神がかり的な迫力があります。 王が最後にとった行動はとても衝撃的でした。 フランチェスコの愛の大きさに涙が溢れて、大きく感動しました。 少しでも聖フランチェスコに人格が近づきたいと思いました。 [DVD(字幕)] 9点(2008-02-09 01:34:00) |
720. も~っと!おジャ魔女どれみ カエル石のひみつ
《ネタバレ》 「おジャ魔女どれみ」が好きだからこの点数なの。 「おジャ魔女どれみ」はホント大好きなアニメなんです! その劇場版第二弾。 知っている人は楽しめると思います。 テレビ版にはない新しい技法に挑戦しているのも見所です。 少し「トトロ」っぽいところはありますが、、、 まあ、この作品で描きたかったのは、古い日本家屋の暖かさ、懐かしさなのだと思います。 そういう懐かしい田舎に行くと「怪談」や「妖怪」のような神秘的な体験があるのですが、 本作もやはりそうでした。 日本古来のドロドロした土臭い儀式にも遭遇します。 妖怪や怪談、幽霊(魔法もね!)等は子供たちだけの幻想世界で、なんか夢がありますよね。 まだ大自然の森に囲まれた田舎には、妖怪などが生き続けているのかもしれない、そう思いますよ。 音楽はやけに高揚感があって、なんかスゴかったです。 でもでも!料理の手伝いをするときにパティシエ服に着替えたりするのとかは、突っ込みどころ満天ですが。 エンディングの曲がとても良かった。 「子供たちの夏休み」って感じで(それも夏休みが終わっちゃう感じ)、 それをどれみちゃん達が歌いあげるのが「いつまでも忘れないよ」って感じで、ちょっと寂しい感じになります。 これはテレビアニメ版が好きなら最後は絶対泣くでしょう! 「おジャ魔女どれみ」を知らない方ならマイナス3点してください(単品で楽しめないのはこの劇場版の欠点でもあるわけですから)。 この劇場版を楽しむためには、前もってテレビ版の世界観とそれぞれのキャラクターの個性に親しんでおく必要があります。 それをしなければ全くこの劇場版の「ハイテンション」にはついていけないでしょう。 しかし、なぜ30分でやらなければならなかったのか、ちょっとテンポが速すぎちゃう。 詰め込みすぎかな?散らばりすぎちゃった? いやいやしかし「おジャ魔女どれみ」が大好きな僕には全く問題ではないのです。 だから僕は超笑顔で観賞しました。 どれみちゃん達が画面の中でピャンピョン跳ねたり動き回ったりしているところを観ていると、可愛くてついつい笑顔になっちゃうんです。 それを口に手をおさえて。 ぼくは「おジャ魔女どれみ」フリークなんです! 「おジャ魔女どれみ」最高! [DVD(邦画)] 7点(2008-01-22 00:32:55)(良:1票) |