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池田屋DIYさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 395
性別 男性
年齢 39歳
自己紹介

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61.  スナッチ
 "家のテレビの映りが悪い!アンテナの向きを変えても、家電に詳しい知人に相談しても、日曜大工で分解してもダメだった!困ったぞ!どうしよう!と思ったらオカンがチョップして一発で直してくれた!オカンスゲェ!!…"って感じの映画でしょうか。このとっ散らかった状況がラスト数分で一気にまとまって華麗な着地を決める感じは、アレだ、伊坂幸太郎の「陽気なギャングが地球を回す」を読んだときの気分によく似てる。1回目の視聴では誰がどの名前でどの陣営の人物なのかよくわからない内に話がどんどん進んでいく…って印象を抱いて困惑するだろう。安心してほしい。観終わった俺も未だによくわからん。でもそんな状態でもこの映画の面白さは問題なく理解できる。「なんかよくわからんけどスゲェ!サイコー!!」それでOKだ。いやホント面白かった!8点。  冷静さを取り戻してレビューを書いている今この瞬間、衝撃的な事実に気が付いてしまった。…デル・トロの出番ってひょっとしてあれだけ?
[DVD(字幕)] 8点(2017-06-21 20:34:36)
62.  超高速!参勤交代 《ネタバレ》 
 タイトルのインパクトが卑怯。こんなもん一度知ってしまったらスルーするのは無理。タイトルのぶっ飛び具合から、内容も宮藤官九郎的な突き抜けたものを想像していたけど、思ったほどスピード感がないというか、なんていうか、妙におとなしくて優等生な印象を受けた。1カット2秒以内、セリフとセリフの間は3秒以上空けない!みたいな縛りを設ければタイトル通りの映画になったんじゃないですかね(適当)。  役者陣の中ではやっぱり西村雅彦の存在感が凄い。この人の演技を見てると、竹中直人の持ちネタである「笑いながらブチ切れる人」を思い出す。佐々木蔵之介が華麗な乗馬シーンを演じようが、迫真の殺陣で大立ち回りを演じようが、この人が大声をあげるだけですべてを持って行ってしまう。唯一無二の役者だと思う。いい意味でも悪い意味でも。  まあでもこの映画の最大の功績は、ジャニーズ事務所所属の売れっ子若手アイドルにM字開脚を強要した挙句、ふんどし一枚にひん剝いてそのケツをフィルムに収めたことだろう。こんな映画多分今後二度と現れねぇよ。6点。
[DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2017-06-21 15:34:59)
63.  猫侍 《ネタバレ》 
 「なんにも考えないで済みそう!」という理由で視聴。概ね見立て通りの内容だったけど、気になった点がいくつか。  ・班目さんが人を斬れなくなった理由。真面目に観たつもりだけど、よくわからなかった。「斬り捨てる相手にも家族がいるんだろうなぁ、と思うと斬れません!」的な理由なんだろうと勝手に補間した。 ・犬派と猫派の対立を班目さんが解決するお話…かと思ったらそこはサクッと片付けて、「家族愛!」って言われても…。互いの陣営の人質(獣質?)が入れ替わってから引き渡しまでの間、面倒を見ているうちに愛着が湧いて…みたいな話の流れにすればちょっとは格好がついたのでは? ・「犬猫を斬るくらいなら人を斬ったほうがマシだ!」的なセリフを犬派の親分が言っていたけど、動物好きの私でもそれは違うんじゃないかとツッコミたくなる。そうかと思えば猫を小脇に抱えたまま刀をブン回す殺陣シーンが出てきたりと、この映画を製作したスタッフたちの動物に対するスタンスに首をかしげたくなるシーンが多かった。失礼かもしれないけど、この映画のスタッフたちは動物に対して特になんの興味も共感も持ち合わせてないんだろうなと思ってしまった。   犬猫は小道具で、人間同士のドラマをつくりたかったんだろうというのは伝わる。でもこんな映画をわざわざ観る人たちはそんなもの求めてないんじゃないかと思う。少なくとも私はそうだった。   唯一良かった点は俳優の演技。実力者揃いで、こんなバ〇映画(失礼)相手でも真剣に演じていて、何故か観ているこっちが申し訳ない気分になってくる。本当は4点くらいだけど、役者の皆さんの頑張りを評価してこの点数。
[DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2017-06-21 07:56:48)
64.  南極料理人 《ネタバレ》 
 あまり期待しないで観た分面白かった。極限の状況に閉じ込められた仲間たちが変化のない日々を淡々と過ごす…ってシチュエーションは無人島サバイバルものとよく似てて、ラーメンが底をついた辺りからそういう流れになるのかな、とハラハラしたけど最後までユルい話でほっとした。やっぱり食事の心配がないことと年中行事をキッチリこなすことが心の安定につながっているのかな?  大きな事件は特に起きないけど退屈、というわけではなく、所々笑わせに来たり(伊勢海老のフライとステーキ肉焼くシーンは最高だった)泣かせに来たり(生瀬の誕生日のくだりとか唐揚げ食うシーンとか)とダレることなく観れた。そして何よりシメがいい。自分で作った料理って、自分で食ってもなんか味気ないしね。やっぱり食べてくれる人がいてこその「料理」だよね、ってことで8点。
[DVD(邦画)] 8点(2017-01-15 14:03:41)(良:1票)
65.  40歳の童貞男 《ネタバレ》 
 スゲエタイトルだ。どの層の人たちをターゲットに想定しているのか全く分からん。まあアラフォーの童貞男たち(それもマゾ)なんだろうが…。  光に群がる蛾のように、画面の前に集まってきた童貞男たちを嘲笑い、踏み潰すかのごとく物語は無残な展開を見せる。要約するとこんなかんじだ。「同僚たちに中年童貞をイジられてつらいので、ちょっと本気出した。結果、2時間ちょっとの上映時間内で卒業に成功!フィギュア収集のオタ趣味も卒業、嫁ももらって仕事でも出世して、5000万円近い貯金もできて、身長も3cm伸びました!」ドヤ顔で歌い踊るアンディとその後に流れるエンドロールを見つめながら、画面の前の俺ら…もとい、君らは同じ感想を持ったはずだ。「お前のような童貞がいるか」と。  「電車男」もそうだったが、このテのもてない男を主役に据えたフィクションは大体同じ間違いを犯している。①主演俳優のビジュアルが平均を超えた美形。「ノートルダムの鐘」を見習え。②やろうと思えば女性とコミュニケーションが普通にとれる。本屋で変態女性を口説いてるアンディはまるでラブコメに主演している映画俳優のようだった。③主人公の内面が美しすぎる。40過ぎてこの人間性って…妖精かな?  現実の、40歳まで童貞守り通した人間なんて、誰もが話しかけること、いや近づくことすらためらう孤高のオーラと、深く知れば知るほど嫌いになる人間性の二つを兼ね備えているのが普通のはず。アンディはいい奴すぎる。「あぁ、そりゃ同僚たちも応援してくれるし、義理の娘たちも慕ってくれるよね…」と思ってしまい、共感を持って眺めていた主人公がいつの間にか独り歩きを始め、中盤以降は完全に他人事にしか見えなくなる。まあリアルに作ったら何の物語も展開しないからね。でも「あぁ、やっぱりそうだよね。40過ぎの童貞男が一念発起してもこうなるのがオチだよね。HAHAHAHAHAよし首吊ろう」そんな映画がたまにはあってもいいんじゃないかな。気が滅入ってるときは絶対観たくないけど。  ボロクソ書いたけど笑えるシーンはいっぱいあったのでこの点数。汚い言葉のオンパレードだったけど、それと同じくらい洒落た言い回しも多くて感心したよ。「この部屋を女性の目で見てみろ。どう思う?セクシーとは思われないぞ。」とか、「私は14歳のときに今のプロポーションに成長したの。考えられる?」「考えたくないですね」とか。この辺は日本語での会話だったらもっと汚いセリフになってたんじゃないか。    それと、映画の内容とは全然関係ないけど、巷で言われている「30歳まで童貞貫いたら魔法が使えるようになる」という噂についてだけど、ここでいう「魔法」とは自分の周囲3mに他人を立ち入らせない、話しかけることも許さない結界を張る魔法(自動かつ解除不能)の意味であって、「イクスペクトー!パチョローナーム!!」みたいなのを想像してる人には目を覚ませと言いたい。
[DVD(字幕)] 7点(2017-01-11 10:52:59)
66.  ゴールデンスランバー(2009) 《ネタバレ》 
 この手の映画を観ると「一発くらいやり返せ!」って思うのが普通なんだけど、そうさせないのは堺雅人というキャスティングのおかげなんだろうな。無様に逃げ続ける姿が絵になってた。
[DVD(邦画)] 5点(2012-10-17 14:41:12)
67.  コンタクト
 宗教が現実のあらゆる問題に対し、いかに強い影響力を持っているか、というお話。根深い。何を考えるにしても信仰が前提になる、って窮屈なんじゃないのかなぁと日本人の私は思ってしまうのだけどどうなんだろう?観賞後に調べてみて分かったんだけど、科学者って意外と信心深い人たちが多いらしいね。人知を尽くして真理の探究を行う人たちだからこそ、人智の及ばない領域を思い知っているってことなんだろうか。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-10-17 14:23:50)
68.  ソナチネ(1993) 《ネタバレ》 
 お笑いで上り詰めた人だけあって間の取り方がすごくうまい。今にも撃ち合い始めそうな空気なのに何もなかったり、全く予想してないタイミングで人が死んだり。終始胃が痛くなるような緊張感を持って観ることができた。あといつも思うんだけど、この人の映画は「音の無いこと」自体がいろいろ仕事をしているので、自己主張の激しい音楽が多い久石譲とのタッグは本当に正しいんだろうか?お互いの持ち味を殺しあってないか?大好きな作曲家だけどこの映画では少しうっとうしく感じた。  細かい部分で印象に残ったのはこの二つ。映画全体を観た感想としては、薄ら寒い、に尽きる。監督と主演の二役ってなると、ある程度その人の願望が内容に反映されると思う。「俺少林拳の達人なー!悪党どもをバッタバッタとなぎ倒してサッカー界の伝説になる!」なら微笑ましいもんだけど、この人の場合主演をやった映画で毎回のようにこのオチだもんなぁ…。もう自分の命にすら関心を持てなくなってるんじゃないか?
[DVD(邦画)] 7点(2012-10-12 23:05:22)
69.  ミッション:インポッシブル
 初めて観たのは小学生のころだったな。IMF職員が乗り込んでくるシーンで一瞬だけ映るフェアベルクの掃除機を見て、「あの掃除機ウチのとおんなじなんだよ~」と嬉しそうにテレビを指差していた母。今はダイソンのを愛用してます。掃除機は外国製に限る、と俺だけに教えてくれる作品。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-10-11 21:58:41)
70.  レイダース/失われたアーク《聖櫃》 《ネタバレ》 
 テンポは抜群によかったけど終盤の展開がどうも…。「遺跡の秘宝を開けたら凄い勢いで祟られた!→ありゃ人の手には余る、封印だ!」どこもおかしくない流れのはずなのに映像で見ると何であんなに唐突でシュールなんだろ?死んだライバルのハイエナ野郎やナチスドイツのその後について何のフォローもなしにエンディングに突入するし。「遺跡探索といったらトラップからの脱出だよな!」「いいね、採用!」「ナチス出すんだから奴らの基地もメチャクチャにしたいよな!」「カーチェイスもな!」「美人のネーチャンと適当にイチャイチャしつつ、アークを開ける儀式やって…あ、尺足んない(´・ω・`)」こんな事情があったとしか思えないような尻すぼみ感。あと、インディー教授のサバイバル能力は台本事前に見てるレベル。冒頭のトラップ全回避はまだ許せるとしても、「目をつぶれ!」はどう考えてもおかしいだろ。  突っ込みいれたくなったのはこの2点だけで、後は楽しめた。でも一番わくわくしたのは極秘資料を収めるあの倉庫だった。一度でいいからあんなところでかくれんぼしてみたいなぁ。
[DVD(字幕)] 6点(2012-10-10 19:40:03)
71.  E.T. 20周年アニバーサリー特別版 《ネタバレ》 
 もう退職されてしまったけど、職場にETによく似た先輩がいました。見た目はもちろんそっくりなんですが、半身に麻痺を抱えていて動きがぎこちなかったり、呂律が回らないために言葉がたどたどしくて口数が少ないところも似ていました。けれどそんなハンデを補って余りあるほど素敵な内面をもった方で、仕事はまじめに丁寧に取り組むし、人を傷つけずに笑いを取るユーモアを持っていて、誰からも好かれる人気者でした。私個人も、台風の中ずぶ濡れになりながら自転車通勤した日にカッパをプレゼントしてもらったり、球技大会に出ることが決まった日に会社のロッカーを開けると、その人が昔使っていた野球のグローブが入っていたり…と、いろんな場面で親切にしていただきました。そんな人だったので、誰かに何かを言われずともその人の仕事は手伝ったし、そうすることが楽しかったのを覚えています。  翻ってこの映画。言葉も通じず、控えめに言っても不気味としか言いようのない外見のETに、エリオットは人間の言葉を教え、母船との連絡手段を用意し、大人たちの目から匿いました。物珍しさからとか、ペットを世話するような感覚から、あるいはそうすることで自分に何か見返りがあるから…ではなく、純粋に思いやりからきた行動です。終始表情も変えず、お礼を言うわけでもなく、地球で生きていこうとはこれっぽっちも考えていないETが、宇宙船のタラップの上でエリオットに「イコウ」と声をかけるシーン。エリオットのこれまでの頑張りについて、ETがどう思っていたのかを一言で説明するこのシーン、E.T.がどんな映画だったかを思い出すとき、自転車で空を飛ぶシーンよりも先に、鮮明に頭に浮かんできます。それくらい私にとって印象深い、感動したシーンでした。  送別会の席で先輩と話したとき、「君がいろいろ気を遣ってくれたおかげで助かったし、ありがたかった」と、初めてお礼を言われました。今思い返しても誇らしさで胸が一杯になる、宝物のような思い出です。信頼関係や友情は、お互いが相手を思いやることで生まれるものであり、それは少年と異星人の関係に限らず、身近な人間関係についても言える事なんじゃないか…ってこの映画を観ていて思いました。
[DVD(字幕)] 7点(2012-10-10 09:53:21)(良:1票)
72.  ヒックとドラゴン 《ネタバレ》 
 ギアチェンジを駆使しながらヒックとトゥースが空を飛ぶシーンがあまりにカッコよくて爽快で笑ってしまった。ロープレ系のゲームに育まれた私としては、こういう現代の知識でしか知りえないようなテクノロジーを中世以前の世界観に忍ばせる描写が好きすぎてたまらない。映画全体を見渡してみると取り立てて「これが凄い!」というところはないけど、それは悪い意味ではなく、すべての要素が高レベルにまとまっているという印象で、こういう映画を見慣れている人にも安心して薦めることができると思う。  そしてもう多くの人が指摘しているけど、ラストの展開がいい。あれくらいの年頃の少年にとって自分の体がああなってしまうのは大事だと思うけど、そんなことを気にした様子がヒックにないのは、同じ状況をバイキングの先生が、そして何よりトゥースと共に乗り越えてきた経験があるからだろう。トゥースの尾羽とヒックの脚が映るあの一瞬のシーンもまたいい。あれがあるからこそ「ペット」という表現を使われても、ヒックとトゥースが対等な関係にあることをすんなり理解することができた。描かれた秒数の何倍も多くのことをこちらに伝えてくる名シーンだったと思う。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-05-09 21:27:27)(良:1票)
73.  狼たちの午後 《ネタバレ》 
 特典映像で脚本家が「自分のことを、みんなを幸せにできる魔術師と勘違いした男の話」と解説しているのを観て凄く納得した。事件を起こした動機も恋人の手術費用を得るため、立て篭もり中は常に人質への気配りを忘れず、遺書まで残して財産の分配を指定するソニーは強盗犯におよそ似つかわしくないほどに他人本位で、自分のための欲望を持たない(持つことが許されない環境に生きてきただけかもしれないけど)。なんか好感の持てる性格だなー、何とかして逃げおおせて欲しいなー…と思っていたところであのラストシーン。誰一人としてソニーのことを見ていない人質たちと、打ちのめされたようにボンネットにうなだれるソニー。予想してたよりもはるかに残酷なオチだった。  それにしてもなんでもない銀行強盗をここまで煽り立てて大事件にしてしまうマスコミや野次馬たちと、たった二人の犯罪者のためにあれだけの戦力を展開してしまう警察が恐ろしい。群集の狂気をうまく描いている、っていう点で今まで観た映画の中ではナンバー1かもしれない。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-05-09 20:32:17)
74.  フル・モンティ
 息子さんの言動が男前過ぎて変な趣味に目覚めてしまいそう。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-05-09 19:37:06)
75.  塔の上のラプンツェル 《ネタバレ》 
 薄型テレビとBDプレイヤーを購入して、初めて観た映画がこれでした。もう本当に感動。こんなに美しい映像を自宅で楽しめるなんていい時代に生まれました。メニュー画面になっている塔と周りの森の風景の衝撃が強すぎて、評判の灯篭シーンの印象がそれほどでもなかったのが残念。3Dで観ていたらまた違ったんでしょうか…と考えると映画館で観なかった事がほんの少し悔やまれます。  ストーリーの方は、略取監禁された児童が成人後に救出された事件の報道を思い出しました。塔の外に出たラプンツェルが初めて知る世界に興奮しながら、母親の言いつけを破ったことへの罪悪感で死にそうになるシーンがありますよね。その姿を観て悲しくなると同時に、魔女の業の深さに大人気なく憤りを覚えました。  だいぶ感情移入しながら観ていたので、ラプンツェルが両親と再会するシーン、ありがちなシーンなのに不覚にも涙が出ました。現実に起きた事件の方では、十数年ぶりに保護された被害者は精神的に失踪当時から全く成長しておらず、社会復帰にはさらに十数年の時間が必要だろうとコメントされていました。ラプンツェルとその家族が置かれた境遇はそこまで不幸ではないものの、共に過ごせるはずだった十数年の家族の時間はやはり取り戻せません。そう考えると転落死+若返りの反動で肉体が灰になって消える、程度の罰で魔女の罪は許されるものだったのかなと思いました。
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2012-05-06 18:03:52)(良:1票)
76.  ユー・ガット・メール
 コーヒー飲みながら読書できる本屋って最高だなと思いました。
[DVD(字幕)] 7点(2012-01-04 17:00:03)
77.  誰も知らない(2004) 《ネタバレ》 
 拷問みたいな二時間半でした。印象に残ったのは妹に触ったときの感想を長男が語るシーン。狂った環境に置かれながら、まともな感性を保ち続けている彼が哀れだと感じました。
[DVD(邦画)] 6点(2011-09-23 16:41:22)
78.  英国王のスピーチ 《ネタバレ》 
 ローグさんのあまりの聖人君子っぷりに涙が出てくる。普通気難しくって癇癪持ちでしかも王族なんて扱いにくい患者、どんな医者でも関わり持ちたくないだろう。なのに彼はすべてを受け入れるかのような優しい笑顔で治療を快諾する。金のためでも名誉のためでもなく、戦争から帰ってきて精神を病んでしまった兵士たちを救いたかったという最初の志を今も忘れていないからだ。自分の仕事に対するその真摯な姿勢には頭が下がるし、好感が持てる。  もうひとつ、彼の人柄がよく描かれているのが道端で喧嘩別れする場面。出自に関する問題はとてもデリケートな上に自分自身に何の責任もないのだから、そこを攻撃するのはルール違反だろう。キレて殴りかかったって許されると私は思う。なのに彼はそのことに関して怒ったり悲しんだりするそぶりを見せず、自宅に帰って奥さんに漏らしたのは、ただ自分の力不足を嘆く言葉のみ。自分がどれだけ侮辱されようとも、まず相手のことが先に立つ。そんな彼だからこそ、王様は照れ隠しを言いながらも治療を再開するために戻ってきたのではないだろうか(ここでもローグさんは嫌味のひとつも言わず、冒頭と同じ微笑で王様を受け入れた)。ライオネルの望む「対等な立場」をバーティが受け入れ、二人が心をひとつにするこのシーンはグッと来るものがあった。  だからこそ、演説後に二人が「ローグ」「陛下」と呼び合うシーンには悲しくなった。ここのレビューによれば、このシーンは「吃音に打ち勝って演説を成功させたジョージ6世が、名実ともに王となったこと」を表しているらしいけど、私には力を合わせて障害を乗り越えた二人の友情も、身分の差という壁を乗り越えることができなかったと言っているようにしか見えなかった。ジョージ6世が国民に賞賛され、家族との絆を取り戻し、ローグの貢献に対して勲章を与えてハッピーエンド…となっても何か釈然としないものが残ったのはそのせいだったと思う。  バーティは障害を乗り越えて王となり、その演説で戦時中の国民たちの心を支える英雄となった。それに対し、英国で演劇の舞台に再び立つという夢も叶わず、友人は雲の上の存在となり、豪州人というよそ者としてこれからも生きていかなければならないライオネルは、この物語で一体何を手に入れたというのだろう?
[DVD(字幕)] 7点(2011-09-19 17:11:42)
79.  クライマーズ・ハイ(2008) 《ネタバレ》 
 部下の頑張りには一面掲載で応えます!上下関係は非常にフラットで腹を割った話し合いができるので、信頼関係は抜群!女性も責任を持って最後まで仕事を任せてもらえるので、安心して自分の力を発揮できます!また勤務中に起こった事故に対して会社が手厚い補償を行うので、遺族の方々につらい思いはさせません!社長は家族的な経営を是とし、退職願提出時には自ら引き止めに訪れるなど、温かい性格の持ち主です!北関東新聞社!所在地群馬!アットホームな雰囲気が魅力の、笑顔に堪えない職場です!!
[DVD(字幕)] 5点(2011-09-18 19:42:58)(笑:1票)
80.  ダークナイト(2008) 《ネタバレ》 
 全身に傷を負わされ、大切な女性を失い、デントの復讐と死を止めることのできなかったバットマンは、彼の犯した罪を被って去っていく。ジョーカーの謀略に翻弄されっぱなしだったバットマンは、何も守ることができずに負けたのだろうか。  確かにバットマンが最後にとった行動は何の解決にもなっていないし、奇麗事かもしれない。でも正しい行いが自己犠牲を伴うものである以上、正義は奇麗事の支えなくしては存在し得ない。デントの罪を隠蔽し、自分が身代わりとなることで、バットマンは「正義は存在する」と信じる市民の希望を守った。そういった彼の頑張りがあったからこその「時間だ!…なぜ爆発しない!?」だろう。ジョーカーの語る理屈や行った悪事は正義の味方を完膚なきまでにブチのめしたが、ゴッサムシティの市民をブチのめし切ることはできなかった。彼の敗北は、物語の冒頭でバットマンに扮した自警団が犯罪者たちに戦いを挑んだ時点で決定していたのではないだろうか。  アメコミ原作ってことでヒャッハー水だー!見たいな分かりやすい悪党を完全無欠のヒーローがズタボロにするお話だと思って観始めたけど、想像以上に深い話で驚きました。アメリカの語る正義は独善の代名詞として揶揄されがちだけど、少なくともこの映画の製作スタッフや動員記録を更新させたアメリカの観客の皆様は、正義について真剣に考え、思い悩んでいるのではないかなぁと思いました。
[DVD(字幕)] 7点(2011-09-18 10:09:03)
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