61. トランスポーター
前半はスタイリッシュで小気味よくまとまっている。ベッソンだなぁ~と喜んでいると、やがて序盤で掴んだ雰囲気をポロッと取り落とす「あれ?」 中盤から肉体派?アクションに持って行くのであったら、もっとこう…破壊的カタルシスが欲しい。迫力がガクンと落ちてしまうのも非常に勿体ない。しかし、くどくどしたギミックで小手先の派手さを演出しない事にとても好感を持った。 欲を言えば、カーアクションに終始して欲しかったと思う。BMWは趣味じゃないが、あんな車良いですねぇ~。 6点(2004-03-22 01:09:57) |
62. ギフト(2000)
《ネタバレ》 「コレ、期待しないで観たら、意外と面白かったんだぁ」と友人から差し出されたDVD....そんな事言ったら余計な期待しちゃうだろ!と『心』の中でツッコミ入れつつ笑顔で受け取った作品「ギフト」....観賞後、友人の思う壺(笑) 終始、心臓に悪い米国的ショッカー(仮面ライダーじゃないよ)にまんまと肝を潰し、予想通りのラストにもハズシ方の半端じゃないキアヌにもそれ程落胆する事が無かったのがちょっと不思議。 アニー(ブランシェット)がすてーんッと転んで、ワンピースの背中(お尻?)にペンキをベッタリ付けてしまった瞬間「あーあ、洗濯大変だ」と関係ない事を考えてしまったり………結局、感想は「意外と面白かった」になっちゃう自分のボキャブラリーの貧しさに著しく憤ってます。 6点(2004-03-22 01:07:22)(良:1票) |
63. ショコラ(2000)
北風吹き荒ぶある村に、春を待たずにやって来た一陣の風<親子>。まるで、強張る氷雪を内から融かす、芽吹き始めた草花のよう。 次第に、寒さに形を保っていた雪は解け始める。それは村にとって、春が訪れるよりずっと劇的な革命なのでした。 ― カソリックの厳格な規律と因習に縁取られた排他的な村が舞台。そんな頑ななコミュニティから見て、ヴィアンヌの様な存在は「はみだし者」「異端」であり、心理の奥底では新鮮で尚かつ、魅力的な「異文化」。魔女と揶揄されても、かえって相応しくも聞こえる。その象徴が「断食月」と「チョコレート」。 主演のJ・ビノシュはとても柔らかく魅力的。娘役のV・ティヴィソルも子供らしさと静けさの中に“影”を帯びた演技が印象的。 名料理長ハルストレムは、カカオ<人>元来の渋味と苦味を人情や愛情などのエッセンスでくるみ、芳醇な『ショコラ』に仕上げている。口当たりが良くて、ほんのりビター..感が心地よい。食べて不味いハズがありません。 観賞後、少々奇妙な出来事が....チョコ嫌いの私がコンビニのお菓子売り場で無意識にチョコレートを手に取っている!(笑)こ、コレは正に「ショコラ」の魔力? 劇中のチリペッパー入りホットチョコレート再現してみました。アルマンドが心解されたあの味は、甘やかだが唐辛子の刺激と薫りがとても良かった。 8点(2004-03-22 01:06:04)(良:1票) |
64. マーサの幸せレシピ
料理法はまあまあ。味付けはちょっと薄味かな?でも、ダシが利いている(って京料理じゃないんだから・笑)ただ薄味ではなく、女性監督らしい上品なテイストなのです。 ワーカホリックで偏屈な女性シェフ・マーサの元へやって来たものは、彼女自身を映し出す『鏡』。固く閉じた貝の様に心を開かない“小さな自分(リナ)”を困惑しながらも、守ってあげようとするが、マーサには心を解く術が判らない。互いにギクシャクしてゆく過程は何とも苦味が滲んでいます。そんな、マーサの前に現れた彼女とは正反対のシェフ・マリオ。始めは目障りだった彼の存在も、リナに起こるある出来事によって次第に変わって行く。 精神不安定で、頻繁にパントリー(食料庫の事。冷蔵庫ではない)へ逃げ込み必死に感情をコントロールする不器用な彼女に「あ~、わかる」と共感出来た自分は終始マーサの視点で物語を観ていた。 リナが拒んでいた“物”をマリオの演出で受け入れた瞬間は本当に「ありがとう」でしたね(^^) 料理を食べて貰い「おいしい」と云って貰う事が“無上の喜び”となっている私にとって、本作はそれを具現化させた作品。 【プチみかん♪】様にちょっと賛同→マリオとの生活は彼女にとってかなりショッキングな出来事の目白押しでしょうね。嵐(マリオ)が去った後のキッチン見て、ショックのあまり過呼吸発作を起こすくらいの几帳面なマーサですから(笑) ラストは些か、甘すぎるかも知れませんが、女性的ロマンティシズムが溶け込んだスウィーツと云う事で。 料理は調理~後片付けまでが一括りです。旦那さん(彼氏さん)、サービスデイに奥様(彼女さん)に愛情こもった手料理を作ったら、最後、片付けまでしっかりやりましょうね(^^) さて、今夜はバジルの薫りが利いた“ニョッキ”でも作ろうか...。 9点(2004-03-22 01:02:55)(良:1票) |
65. ぼくの美しい人だから
「プリティ・ウーマン」的なラブロマンスを想像しながら観ると、本作の持つ辛口リアリズムがストーリーを重く感じさせます。 始めはSEXの繋がり、やがて愛に変わり、2人を変えてゆく・・・・・・・次第に輝き出すノーラはとても素敵でした。日々に潤いと幸せが溢れ、自然と笑顔が交わされる……だが、ノーラにとっての不安は一向に払拭されない。些細な出来事で簡単に亀裂が入るのだ。マックスにとっての不安もまた然り。宗教やステータスに縛られ、そのスタンスから離れる事に恐怖めいた物を抱いている。町を離れ、違う生活に付いた様に見えるノーラ。別れた後、今までの生活に戻ってしまったマックス。しかし、2人は確実に変化した物があるのです。それを表すのが再開シーンであるラスト。彼女らの“その後”についての意見は【かーすけ様】に同じく、心配です(笑)紛いなりにも、ハッピーエンドに持ち込んでくれた『平凡なロマンス』の結末は個人的には好感を持ちました。これで、良いのです(?) J・スペイダーはこの作品で、一気に女性ファンを増加させた様ですね(^^) 7点(2004-03-22 01:01:58)(良:1票) |
66. スターゲイト
冒頭はSFロマンを期待できる、なかなかの雰囲気。紛いなりにもプロの手腕を感じられます。心に傷を負い、日々憔悴しきった生活を送るオニール大佐の設定も、少々浅い感があるもその後の展開上、良い味付けだと。頭が切れて好奇心旺盛、だが世渡り下手な、いかにも冷や飯喰らってそうな学者・ジャクソン博士もキャラ立ちとしては秀逸。 定石を踏襲している辺りで他の派手に目を引くSF作品とは違いがある。そんな感触に私個人は評価したいのですが… ストーリーは全体にアメリカ映画なのにどこか、らしくない回りくどさがある。一方で、端折り過ぎて呆気ないエピソードもあり、折角面白い発想なのに活きていないのが非常に残念。 隠れスタゲFANを公言(隠れてないじゃん!)している私としては文句無く10点献上!なんですけどねぇ~、惜しいコトしてます。断腸の思いで7点進呈いたします。 7点(2004-03-22 01:00:45)(良:2票) |
67. スリーピー・ホロウ
寒々しく、じっとりとした空気が画面を通して感じることが出来る映像面だけでも、結構甘い点数を付けてしまいそうです。プロット的にはあっさり薄味でしたね。その変わりコテコテとソースがかかっています。素材が良いのに、そのものを活かし切れていない辺りには何ともガッカリ。科学捜査で真犯人を突き止めるミステリー路線だと思って観てしまうとさにあらず!!と云う具合には腰砕けです。皆さんが仰る通り「ホントに本物が出るのかいな(呆)」がどうも....。どうせなら「バスカヴィル家の犬」を映画化した方が....おっと、あんまり叩くのは止めておきます(汗)イカボットのヘッポコぶりには爆笑でした(^^)これも、バートン監督のJ・デップ操縦術でしょうか?お話的には血ドバァー!なグロでスプラッターな印象なのに、この作品は大人しく、綺麗に仕上がっていてホラーより、ファンタジー感覚で観られてしまう辺りは流石と思います。ホースマンの出で立ちと剣さばきには惚れ惚れしました!奇声を上げるホースマン(ウォーケン)には正直恐怖でしたが…。 それから【HAWAIIAN610】様!私も同じ事思ってましたよ。『メリッサ』PV観て「絶対、スリーピー・ホロウ真似てるよなー」って! 全く関係ないと思いますが・・・・・って言うより、関係ありませんが「デッドゾーン」でウォーケンが「スリーピー・ホロウ」にに触れてるんですよ。ん?触れてるって程じゃないか…何となく個人的に“ニヤリ”がありました(笑) 5点(2004-03-22 00:58:57) |
68. スーパーノヴァ(2000)
《ネタバレ》 あれれ?点数低いッスね~。あ、当然か。←って自分も低いんですけどね。でも結構面白いシーンありましたよ。全体ツマラネ状態だから目立たないのかな?ほら、真顔でチョキチョキとか、洋梨ブランデーの作り方とか…って私だけですね、ウケてるの(笑)特典映像に「何でカットしちゃうのさ!?」とツッコミ入れちゃうシーンが多々あります。あれ見たら多少は笑える...じゃなかった(汗)消化不良も緩和される?でしょう。あ、されなくても私の所為じゃないですからね...。 4点(2004-03-22 00:57:34)(笑:1票) |
69. 水曜日に抱かれる女
スペイダーが出るだけで「B級」決定と云う定義付けが、既に私の中ではなされている。冒頭から抽象的な表現で、なんともスッキリしない雰囲気にあ~んぐり、ポカーンと鑑賞していると、ラストの展開に置いてけぼりを喰らってしまった!しょうがないので?2度目の鑑賞で、やっと『女(妻)』の遣りたかった事が理解出来た。魔性であるが、とても悲しい女性。静かに進行する<復讐劇>は恐いけど、やっぱりやるせない気持ちにさせる。一方夫は、表面上は「真面目なエリート」なのだが、強い“理想”を持っている。その理想こそが、原題の『DREAM LOVER』に直結していると思う。男性に留まらず、人間“理想”は誰しも持っている。でも、ここまで自分の“理想”に振り回されるのも珍しい例かと。私が一瞬で置いてけぼりを喰うハメになった夫の行動も、ひたすら疑念を抱かせた妻の行動もある種の『愛情』だった様にも思える。悲しい結末には少々消化不良に似た感覚になるが、どのみちあの夫婦にハッピーエンドは用意出来かねる…。あれでヨシ! 5点(2004-03-22 00:56:21) |
70. サイモン・バーチ
《ネタバレ》 てっきり、聡明で神懸かりな子供が奇跡を起こす物語だと思っていたので「サイモン」の設定キャラ立ちには意表を突かれた。「なんて思い込みの激しい子だ!」と笑ってしまう一面もあり、その敢えて俗物的な設定にしたことに対し好感を持った。子供ってあんな感じ?いや、ちょっとやり過ぎ?俗物に紙一重の強烈な信仰心!ある意味圧倒された、いやぁ~引いたと云っ方が近い。サイモンが“自分の存在理由”に満足して“眠り”につくラストは殊更に悲しい。悲しいが、私が交流を持っているクリスチャンが口にする言葉を度々思い出す。どんなに苦難でも、それが【神の意志<試練>】ならば、進んでも甘受する。考え方ですね。あの素晴らしいキャパシティを育んでいったものは、生まれ持っての障害だけではなく、ジョーとの強い友情・その母親、祖母との不思議な“家族”と云うもう一つのテーマがあってこそ。私はそちらに感動を覚えた。死んで完結するお涙頂戴はもう沢山。 7点(2004-03-22 00:54:53) |
71. 風の谷のナウシカ
ナウシカ派orラピュタ派?と問われる事に非常に抵抗がある。何故、同名監督、作家の作品を評価する上で派閥に分ける必要があるのか...疑問です。同じく、原作と映画はある意味双子であって別人なのだと思っています。 プロットの核になる部分に掛ける監督の並々ならぬ思い入れは強烈ですらあります。むしろ好戦的と言っていいくらい。精神の奥にある感情を叩き起こそうと....その映像化されたものがナウシカ。人間愛の絶対究極の位置にある『自己犠牲』はトールキンも描いているが、本作は更に剥き出しです。この強いメッセージに触れて、拒否反応を起こすか感銘を受けるかは、個人差があるでしょう。監督がナウシカの眼を通して世界を観ているのか、それともナウシカが監督の代弁者なのか....そんな事を考えて恐くなってくる。それ程、壮大..荘厳。 8点(2004-03-22 00:53:25)(良:2票) |
72. フェイク
偽り(フェイク)で始まった繋がりは、真実を経て悲劇に至る。捜査官とマフィア(ギャング)との間に芽生えた友情こそは紛れもない真実。そして、ピストーネの首には今も尚50万ドルあまりの懸賞金が掛けられ、追われていると云うのも真実。 多少劇画的に脚色されている様子があるのは、映画として仕方ない事でしょう。 プロットに置かれた核は『任務としての行動と、信頼を得、それに応えようと思うジレンマ』―――って、野暮天な事をほざいている自分に嫌な気分になったので↓(他のレビュワーさん方に殴られそう) 実話を基に描かれた――は抜きにしても、素晴らしい作品。切ないけれど、“何か”が残る物語でした。人間と云うものは“信頼”と云う名札のついた『絆』に心は疎か、ひとつの命まで懸けられる生き物なのだと、思い出させてくれた作品です。 8点(2004-02-22 15:31:08) |
73. ストーリービル/秘められた街
『ツイン・ピークス』でD・リンチの右腕的な活躍だったM・フロスト初監督作品。そんな情報を手に入れてしまったばかりに“大きな期待”で臨んだ鑑賞...。見事にハズレた。如何にリンチ監督と面白い作品を手掛けた人物と言えど、「リンチ風」と言う名の薄皮を被せた『学生映画』では…。サスペンスらしく伏線を張り巡らせ、それらしく組み立てていくが、ストーリー展開は無理がある。ひとつ一つのエピソードに脈絡が無く「何故その事柄に手をつける?」と疑問の嵐。挙げ句、張るだけ張った伏線は無視!一体何がしたかったのか…? 法廷シーンの唐突さと意外な展開に「これだけ遣りたかったのね(苦笑)」と消化不良を抱えたまま鑑賞終了。脚本家としての腕は一流でも監督の腕は三流ですかね。 2点(2004-02-22 12:52:36) |
74. アメリカン・ガン
米国銃社会の腫瘍を映しだした様な作品です。多すぎる危険からの自己防衛はアメリカに限らず当たり前なのでしょう。それはやがて過敏になり、恐怖を煽り、そして悲劇すら生み出す...。犯罪の欧米化が騒がれる昨今の日本でも、他人事程度で観て貰いたくない作品です。 カットバックの過剰使用とダラダラと進むストーリーには、食傷気味にるのですが、事の発端でありラストの場面でもある『事件』は、中盤までに予想した展開を完璧に裏切るモノだった。こう言うどんでん返しは良しも悪しきも驚きます。 5点(2004-02-22 02:25:28) |
75. 陰陽師
平安京・早良親王と来れば安倍晴明。私の持っている『陰陽師』のイメージは少々壊れてしまったが、この手の作品としては真っ当に「定石」を踏んだ良作だと思います。ただ、道尊(道満)の不気味さと、晴明の飄々とした立ち回りがあまりにも“劇画的”で浮いている。他は全く期待ゼロだったので割と安心して観られた。夢枕 獏の世界観があんまり「端正」に整えられていたのが、個人的な意見としては大いに不満が残る。 5点(2004-02-21 23:23:26) |
76. 記憶の旅人
まるで、澄んだ水面に映る幻想の様な物語。単純な物語ではありますが、それを補うのは登場人物(特にホスピタルの患者)の透明感と個性有る演技。終末医療と云う舞台を巧く使った作品ですね。主人公達の純粋で真っ新な恋と“大切な物”を引き換えにする、彼の“選択”はとても美しく、そして哀しい。 6点(2004-02-21 22:23:53) |
77. リベリオン
過激で凶暴な「華氏451」と云ったところでしょうか。スタイリッシュでノスタルジックな「2300年未来への旅」とも言える。 全体にブルーグレイのベールが掛かった様な未来の物語は、もの悲しげで憂いを帯びています。冒頭の映像を目の当たりにして「やっちゃった...」と苦笑していたのですが、なかなかどうして。感情が戻っているはずのレジスタンスと管理社会に身を任せている(精神抑制剤でコントロール)人間の相違や、苦しい設定など、ツッコミどころの宝庫です。特に、<GAN=KATA>良く考えましたね(困)統計学まで引っ張り出して、尚かつ武道に結びつけると云う考え方。ここまで突き詰めて研究するとは流石映画人です、カート・ウィマー監督。 「GAN=KATA 第1弾」?第2弾もやっちゃう気ですか?次こそは、敵も強い人を用意して下さい(笑) 公開から1年程経過しますが、既にカルトな作品です。これからも、マニアの心に強く響く事間違いなしですね。 5点(2004-02-20 23:09:25) |
78. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
「結局、何をそんなに期待していたのだろう?」とDVD購入してまで観ている自分に「???」状態(実は特典ディスクのNGシーンが一番面白かった人です/笑)J・デップの大立ち回りには笑いも含みつつ『何でもこなせるカメレオンアクター』を観せて貰い眼福。 ヒロインを射止める主役級な扱いながら、デップにすっかり喰われているO・ブルームの良いところは何処だったのか?K・ナイトレイが想像していた程美しくなかったのも、ちょっとガッカリの材料でしょうか。 やぁーってくれたなっ、ブラッカイマー!と云う事で3点進呈。次からはディズニーと組まないでね。 3点(2004-02-19 23:34:26)(笑:2票) |
79. フロム・ヘル
史実に基づき描かれた作品として、時代背景も含め見事な設定。その一つが、ホームズ等のフィクションに頼ったり、時代や舞台を現代に無理矢理移す等、物語に安易な小細工を施していない点。多々ある有力説の中で、宮廷陰謀説を持ってきた事に違和感を感じつつも、物語が進むに連れてその違和感も納得に変わって行く程、ストーリーテリングは巧妙。陰影の美しいダークな印象と、独特のカメラワークに細かなカット割りが、物語の残酷面を剥き出しにしている。それが、かえって観る側を幻惑的な世界へ引き込んで行く。プロットの軽さは否めないが、サスペンスとしては良質な仕上がり。 J・デップFanなら必見。彼の耽美的な香りに酔ってください。 7点(2004-02-17 23:15:19) |
80. ニューヨークの亡霊
2人の幽霊が、倦怠期の男女の仲を取り持つキューピッドになると言う、しょうもないが心がほぐされる温かいお話。 先ず、J・スペイダーのオーバーアクトな動きに胡散臭さを憶えます。これで笑って下さい。プロでこんな「児童劇団員」の様なウブな演技を見せてくれる作品はなかなか無いでしょう。 次に倦怠期な2人のすれ違いを観て下さい。恥ずかしくてもう、やってられません(笑) そして、幽霊の夫婦を観て下さい…。単純なラブコメではありますが、不器用な2人がやがて迎えるラストはチープでいてとても美しいと思える……ハズ(笑) 6点(2004-02-15 16:11:33) |