61. 大陸横断超特急
良質のコメディ&サスペンス!もちろん、吹替え版がベスト!ジーン・ワイルダーの広川太一郎、ジル・クレイバーグの小原乃莉子が完璧!特に、何度も列車から放り出される時の主人公のセリフは最高です。普通なら「またかよ!」「いい加減にしてくれ!」などのセリフになりそうですが、広川氏のセリフは「まただもの!」洋画に色を与え、本作以上に映画の面白さを伝えた広川氏のご冥福をお祈りします。 [地上波(吹替)] 8点(2008-03-11 16:15:50) |
62. アニマル・ハウス
《ネタバレ》 おバカな映画大好き。1983年に録画したVTRを最近引っ張り出して再鑑賞。やはりおバカだった。吹き替えも素晴らしく、ティム・マシスン(古川登志夫)、ジョン・ベルーシ(佐藤B作)、ピーター・リーガード(中尾隆聖)、その他、野島昭生などベテランだらけ。中でも、「アマデウス」でモーツァルト役のトム・ハルスの吹き替えは「デビルマン」不動明役の田中亮一。天使の声と悪魔の声はたまらない。とても大学生には見えない彼らが巻き起こすハチャメチャ振りが、「奥様は魔女」でアメリカの巨大な冷蔵庫を憧れたごとく、「アメリカの自堕落な学園生活」をうらやましく思えたことが懐かしい。 [地上波(吹替)] 8点(2008-01-22 11:54:46) |
63. ハート・オブ・ウーマン
《ネタバレ》 本筋のラブストーリーや父娘ストーリーよりも、奥手で自信のない資料運びの女の子・エリンとのエピソードが心に残る。スパイダーマンシリーズで、主人公の住むアパートの家主の娘役もそうだが、目立たず静かな存在、本筋には余り関係がないながら妙に気になってしまう。新しい仕事を誘われた時の彼女の笑顔の方が、クライマックスよりうれしくなってしまった。 [DVD(字幕)] 7点(2008-01-21 15:26:57)(良:1票) |
64. ワールド・トレード・センター
《ネタバレ》 皆さんがおっしゃるとおり、見終わった後に疑問符の残る作品。奇跡的に助かった人だけのクローズアップでしたが「助かってよかったね」という感覚には全くなれなかった。あまりにも犠牲者が多いだけに、その人々への悲しみ、無念さを、生還できた喜びで忘れようとしているようで、なんともいえない気持ちである。ストライキ続きで、ネタも苦しい最近のハリウッド。外国のヒット映画のリメイクと並んで、やたら実話の映画化をしていますが、よく吟味し、練りこんで欲しい。たとえば、同じ生き埋めになった人々を言葉で励まし続け、最後の最後で息絶えてしまう架空の主人公の方が、テーマを明確に出来たように思う。 [地上波(字幕)] 5点(2008-01-21 13:00:31) |
65. プリンス・オブ・シティ
長い作品ゆえかつてテレビ放映で前後編に分けていた思い出。「1941」で女の子を追い回す軍曹役だったトリート・ウイリアムス主演のドキュメンタリータッチのシリアスドラマ。「街の貴公子」と呼ばれたNY市警麻薬捜査チームの内幕を淡々と描く本作は、確かに今流行のどんでん返しや奇抜なストーリー展開はない。チーム内に根付く腐敗に疑問を持ちはじめた主人公が、内部捜査機構の圧力に屈し徐々に協力させられ、仲間を密告していくのだが、当然明るい結末になるはずがない。それでもなお25年以上も覚えているのは、俳優の「密告による正義」と言う苦悩をしっかり演じていたことだったかもしれない。今にして思えば「16ブロック」のB・ウィリスの心境と通じるものがある。ただし決定的に違うのは、仲間全員がそれなりの悪事を働き(ひどい悪意ではなく)自分もそれに同調し、少なからず恩恵を受け立ていた男が、自らの過ちと決別するために反旗を翻すのではなく、内部捜査によって追い詰められることだ。確かに能動的の方がかっこいいに決まってる。本作の主人公は追い詰められての内通だ。ある意味最低かもしれない。それでも彼にカメラは焦点を当てる。後悔と自己嫌悪にまみれる主人公になぜか惹かれる不思議な感覚が今も記憶に残っている。 [地上波(吹替)] 7点(2008-01-16 18:21:30) |
66. ティン・カップ
《ネタバレ》 少なくともゴルフで数回コースに出た人であれば、クライマックスの奇行は理解できない。われわれ素人は、たしかに少しでも遠くに飛ばそうと無茶をする。うまくいけば、スコアもよくなるし、一緒にコースを回る人からもすごいといわれるからだ。かっこいいところを見せたい一般人なら、失敗して頭に血がのぼり何発も打ち直してしまうのだ。でもプロは違う。2オンにこだわらず飛距離よりもスコアアップを求める。そのときいかに最善の方法をとるべきかを冷静に判断する事こそがプロ。もちろん、多少のリスクあるショットをすることもある。しかし、何千回、何万回という練習を積み重ねて、一般人のリスクとは比べ物にならないぐらい低い。あのラストは素人でも目を背けたくなる愚行だ。誰一人としてほめるものはいない。よくこんな映画作ったねえ。最近見た「グレイテスト・ゲーム」を見習ってもらいたい。 ただ、同年にスタートしたTVドラマ「ナッシュ・ブリジス」でコンビ役のドン・ジョンソンとチーチ・マリンが敵役とキャディ役という重要な脇役を努めているのが妙にほほえましい。 [DVD(字幕)] 2点(2008-01-12 23:57:26) |
67. グレイテスト・ゲーム
《ネタバレ》 実在の伝説アマチュアゴルフプレーヤー、フランシス・ウイメットが1913年の全米オープンゴルフで起こした奇跡を描く。この映画を観るまでウイメットの名を知らなかったが、奇跡までの険しい道のりを丹念に描き、さらに全米での戦いぶりは緊張感が伝わるなかなかの表現力。名バイプレーヤーのビル・パクストンがメガホンを取った事も驚きだが、十分に感動できる高レベルな作品になっていることがうれしくなってしまう。イーストウッド、レッドフォードクラスではないにしろ、ハロルド・ライミスなど俳優だけではなく監督でもいい作品が作れる才能、映画そのものを愛している映画人の層の厚さを痛感する。「コンスタンティン」「トランスフォーマー」のシア・ラブーフが主人公を熱演している。今でこそゴルフは一般的だが、当時は上流階級のスポーツ、イギリス勢が常に優勝、アマチュアは勝てない、などの常識を覆す活躍が気持ちいい。見所は、全米オープン初日、キャディを頼んだ親友が来られず、その弟エディ(わずか10歳!)が代役として活躍するところ。かわいくて、情熱があって、おまけに「バガーヴァンス~」クラスの最高の助言をくれるのだ。いくら実話とはいえ、実際の会話が映画の通りではないかも知れない。しかし弱冠20歳の青年が幼きキャディとともに天才プロゴルファーらに競り勝ったのは事実。その偉業を考えると、10歳のキャディが単なるクラブ運びではなく、タイムリーな助言や緊張感をほぐす何かがあったのは間違いない。数日間の競技を勝ち抜くのは運だけでも技術だけでも成り立たない。この作品はその事実を感じることができる、素敵な題材選びと的確な表現力、まじめにいい映画だ。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-12-26 18:23:03) |
68. 48時間
当時の刑事物の中でも抜群の切れ味。今では当たり前のデコボココンビですが、人種・体格・性格・そして立場のまったく違う二人のキャラはついコメディのみになりがちですが、中盤からどんどんシリアスになってくる絶妙なバランス。サタデーナイトライブで人気爆発の若手コメディアンのエディ・マーフィーのシャープでスタイリッシュなキャラを、斧かナタの如く無骨で男くさいニック・ノルティが引き上げていきます。しかし、それだけでなく、最後はしっかりその斧が本気になったときの非情さで締めくくります。48時間制限の緊迫感が足らないとの意見もありますが、それは後の映画の後出しじゃんけん的要素かと。でも今見返すと、48時間たてば誰かが死ぬような追い詰められての捜査ではないところがミソ。ふたりの心意気が犯人を捕まえたいという前向きな姿勢に昇華しているからこそラストの心地よさに繋がっています。また、全編を通してジェームス・ホーナーの音楽がすばらしい。クライマックスはもちろん、ポルシェ追跡でのスチール・ドラムを取り入れた音楽はさらなる緊張感を生んでいきます。 主演二人以外の俳優人もその後の活躍を考えると、まさにインパクトを残した作品といえます。悪役のジェームス・レマーも当時としては相当ワルの部類に入る役をしっかり演じています(奥様は日本人!息子さんは日本でモデル活動)。そのほかにももう一人の悪役、ビリー役のソニー・ランダムはその後プレデターに上半身裸で頑張るし、ニック・ノルティの目前で殺される同僚刑事のジョナサン・バンクスは今やがっしりとした体躯で名悪役に成長。ノルティの彼女はスーパーマンⅢでクラーク・ケントの初恋のラナ役のアネット・オトゥール。さらにまだ脇役の一人だったノルティの相棒刑事キーホーにはブライオン・ジェームス。確実にキャリアを積み重ねブレードランナーをはじめインパクトある悪役に。その目覚ましい活躍のあまり、8年後に作られる本作の続編では、最初から「何かある」フラグが立ちっぱなしでした。 公開後何度となくテレビ放送された本作。吹き替え版もいくつも制作されました。エディのはまり役は山寺さんですが、本作はコメディ色なし。チンピラでありながら切れ味あるキャラはやはり下条アトムさん、不器用とかわいらしさのニック・ノルティに石田太郎さんはやはりダントツです。ポルシェ追跡で「900ドルのスーツを着てもお前なんかもちっとも品なんかねえだろ」と毒づくノルティにエディの一言「でもかっこいいだろ」がしびれます。 やたらスケールばかりが大きくなった最近の作品に比べれば小粒な印象を受けるかの知れませんが、このテンポやバランスのよさは後世の作品に相当影響を与えている点で名作といえるのではないでしょうか。 [地上波(吹替)] 10点(2007-12-26 00:35:31)(良:1票) |
69. マッドマックス
逃走車両の警察無線を聞きながら、ゆっくり身支度を整える男。この俳優のその後の成功を思い巡らすたびに、この登場シーンは鳥肌が立つ。特別に演技が上手いわけでも、セックスアピールするタイプでもない。ましてや女性を虜にするジャンルの映画でもない。でも彼は羽ばたいた。ジョージ・ミラーとの出会い、オーストラリアへの移住などまさに偶然かもしれない。だからこそ、この登場シーンは星の誕生に立ち会った気分になるのだ。この気分は「燃えよ!ドラゴン」の練習試合シーンにも通じるのは私だけであろうか。 [映画館(字幕)] 8点(2007-11-26 19:13:01) |
70. ALWAYS 続・三丁目の夕日
今年77歳になる母を連れて観にいった。まず、はじまり方が見事!もともとCG処理につい注目しがちな本作。奴の登場は、昔の再現を越えた最もCG向きな場面。そこから始めることによって、現実に戻った時の違和感が消えているのだ。時代性を伝える意味だけでなく、CGの違和感を消し去り、さらに「東宝」の金字塔に敬意を表するという3つの意味ですばらしい。ストーリーも1作目の伏線をすべて戻しているのが好感持てる。ついヒット作となると更なる続編のために結論を先延ばしが多い昨今の作品のなかでは貴重かもしれない。周辺の人々の配役も見慣れた役をこなした名優たちで固めているため安心感がある。東京で生まれ育った私にとって夕陽の位置が違う、などのツッコミも、余裕のあるストーリー展開のおかげで、薀蓄をたれる余地と感じてしまう。そして何よりもうれしかったのは、スクリーンを見つめる母親の横顔を何十年ぶりに見れたことかもしれない。 [映画館(邦画)] 9点(2007-11-12 12:46:13)(良:8票) |
71. エコーズ
《ネタバレ》 作品スケールは海外ドラマ60分規模の印象。心霊捜査官ものドラマで扱いそうな話をがんばって膨らませたようで、映画としてはちょっと辛いです。そりゃ自分の家でかつて起こった惨劇だものなんかあるだろうに、という映画的お約束の設定を、今回は催眠術をきっかけに発覚していく展開です。海外ドラマよりも長い尺数になったのは、主人公や家族のキャラ説明に費やしているうため。この部分、もう少しコンパクトかつ端的な描写が出来ていれば、ストーリーそのもののを分厚く出来たのに…残念。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-10-11 16:53:11) |
72. トム・ソーヤーの冒険
《ネタバレ》 そうかぁ、8歳か9歳で見たんだなあと思いだしつつ、覚えているのは、叔母さんに罰として言いつけられたペンキ塗りを、友達に手伝わせるところ。トムの親友のハックルベリー・フィン役は、「スーパーマン(1978)」で若き日のクラーク役もやっていたジェフ・イースト。そしてなんとトムの妹役は当時のCM出演で抜擢されたジョディ・フォスター。遠い記憶ではありますが、あの当時から顔は変わっていないような気が…。内容はいい意味で子供向きの作品。 [映画館(吹替)] 5点(2007-09-03 14:16:17) |
73. ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合
《ネタバレ》 この映画のすごいところは、特殊メークなしのエディより太ったクランプ教授がとても魅力的なところ。映画での性格付けやストーリー展開ということではなく、彼のたたずまいや表情そのものが実にチャーミング。思わずエディ・マーフィというよりは、このクランプ教授役の俳優で別な作品も見てみたいと思ってしまった。大したもんだよ。アクターズスタジオで若手俳優を厳しく指導したリー・ストラスバーグが生きていたら、なんていうだろうか。 [DVD(字幕)] 8点(2007-09-03 02:45:35) |
74. タワーリング・インフェルノ
《ネタバレ》 やはり1974年当時に映画館で見た人とDVDやテレビ(短縮版、おまけに間にCM入り)で見た人とのギャップは相当あるようですね。当時ワーナーブラザースと20世紀フォックスという2大映画会社がP・ニューマンとS・マックイーンというこれまた2大スターを競演させた恐るべきパニック大作です。二人主役ゆえ、テロップの出し方が左下と右上という不思議な配置。というのも、格の優劣を避けるため左上隅から見て等距離という、珍しい表記で乗り切ったというエピソードを思い出します。内容的には、最近の映画に慣れてしまうとこのグランドホテル形式のストーリーはやや冗長気味に思われるかもしれませんが、地上138階、逃げ場のない地獄に閉じ込められた人々を、映画館という閉鎖的な空間で見ていると、自分もいつしかビルの中に閉じ込められてしまった気持ちになったものでした。そういう意味で、確かに中だるみ的なシーンもあるかもしれませんが、遅々として進まぬ救援活動、徐々に迫り来る炎など、見るものに確実にプレッシャーとなっていく展開は私にとっては必要不可欠のものであると思います。見終わり映画館から外に出たときに、助け出された客たち同様の気分だったことを思い出します。それにしても、P・ニューマンはもちろん、消防服からネクタイ姿になるS・マックイーン、政治家といえば悪の権化が一般的なっていた中でのR・ボーンの正義感ある政治家、救助に向かう二人の消防士など惚れ惚れするキャラクターたちが見事。R・ワグナーと秘書の人知れずの恋と想いやるゆえの電話の嘘、市長夫婦の子を想う会話、バーテンダーの子供へのパフェなどさりげなく極限状態に置かれながらもにじみ出る人間性は泣けてきます。「慕情」でカップルだったW・ホールデンとJ・ジョーンズの配役の妙、R・チェンバレンの当時としては珍しい悪役振りと見所満載。「ポセイドンアドベンチャー」と並ぶパニック映画の金字塔です。ススによってしわがくっきり刻み込まれるP・ニューマンとマックイーンのあきらめないブルーアイズの目力も実に印象的。それにしてもヘッドフォン型ラジオはそこそこの音量で聞かないといけないと痛感した映画でもありました。 [映画館(字幕)] 10点(2007-09-01 00:48:46)(良:2票) |
75. チャーリーとチョコレート工場
《ネタバレ》 ウィリー・ウォンカの父親役はいわずと知れた名悪役・名ドラキュラ役のクリストファー・リー。不敵な笑みではなく、心の底からの笑顔を見れただけでもこの作品は価値がある。 [DVD(吹替)] 8点(2007-08-06 15:10:02) |
76. キャプテン・ウルフ
この映画を知ったとき、ヴィン・ディーゼルの起用でとても見たくなったことを思い出す。主人公の起用、コンセプトもアリ」だが、いかんせんストーリーがお粗末過ぎる。 この手の映画はある意味「お約束」のオンパレードでいいのだ。たとえば、家族を知らない主人公とやんちゃな子供たちの対立がいつしか強い絆で結ばれていく行程は、双方が歩み寄って成り立つものだ。主人公自体もある程度人間的に欠陥が必要だ。肉体的なタフさが災いして部下がついてこなくなっていたとか、任務の非情さなどがチームワークを乱していたなどのキャラクター付けがまったくない。実際ヴィン演じる主人公はほとんどすべてを心得ているのだ。ティーンエイジャーの扱い方、演劇への理解力などあまりにもとんとん拍子過ぎるのだ。お互いの出会いがそれそれを引き上げるという伝統的なお約束をディズニーが忘れてしまったのかと思うと悲しい。ヴィン自身の笑顔が貴重なだけに実に惜しい作品。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-11-29 00:48:10) |
77. ゴッドファーザー・サガ<TVM>
《ネタバレ》 onomichiさん同様私もしっかり見てました。年代順・時系列に並べなおしたのもさることながら、4話完結のためにコッポラ自らの編集演出がたまりません。映画ではパートⅠ、パートⅡとそれぞれ独立した作品ですが、テレビでは4週(夜?)連続でしたので、番組最後に次回の予告編が入ってきます。ふつうは「1話終り」や「つづく」などエンドマークが明示されて、その後に予告編がテロップ表記されながら放送されるのですが、この作品は違いました。なんと本編からそのままテロップ明記なしに予告編へと入っていくのです。本編が終了すると、かすかなバイオリンのストリングスが聞こえ始め、次回の印象的なシーンが次々とフラッシュしていきます。はじめはあまりにも違和感の無い映像の積み重ねなので、本編がそのまま続いていると思いましたが、ストリングスが徐々に大きくなっていくあたりから、明らかに期待感をあおる名シーンが出てくるので「?」と思い始めると、もっとも美しく感動的な旋律でラストを締めくくるのです。そのラストカットが完璧なチョイス!ちなみに第4話の予告編に使用したラストカットは不信感を抱くフレッドに無理やり口づけするマイケルのあのシーンでした!予告編のたびに鳥肌状態。本作で10点なのにそれ以上つけたくなる演出、いやはや参りました! [地上波(字幕)] 10点(2006-11-16 20:44:17) |
78. コンスタンティン
レイチェル・ワイズとの共演は「チェーン・リアクション」に続いて2回目?素直に楽しめました。でも、悪魔降臨にヒロインや子供がいけにえにされるという展開は少しワンパターンの気が。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-06-28 18:37:04) |
79. あなたに降る夢
確かモデルになった実話はもっと素晴らしかった記憶がある。警官である夫が宝くじが当たったら店のウエイトレスと半分ずつ分けようと約束したら、本当にあたってしまった。ココまでは映画も同じ。でもその後の実話では、何ももめることがなく奥さんも快諾して警官夫婦とウエイトレスで仲良く分けたそうな。夫婦とウエイトレスで仲良く撮影された写真を見た記憶がある。確かにそのまま映画化すればメリハリのない善人だらけの話だから、エンターテインメント性は低いかもしれない。それにしても実話ですごいのは奥さん。完全に悪役になってしまった映画の扱いにもおそらく「映画的に面白くしたいため」という割り切って承諾したと思うと並大抵の寛大さでは済まされないほど、実在の奥さんは大人物なのだ。確かに冷静に考えれば、正直で暖かく思いやりある警官だもの、優しく素朴な女性を妻に選ぶのはちっとも不自然ではない。また、ウエイトレスへの分け前を告白した夫の正直さを愛し誇りに思ったことだろう。出来た男は素敵な女性を選んでいるのだ。 映画を観続けていると途中から「なぜ、主人公の警官はこんな女性を妻にしたのか?」「いくら妻が悪いといってもウエイトレスとの関係はいいのか?」という疑問が浮かんでくるが、実話では当然そんなことなかっただけに、映画的ストーリーへ変えてしまったひずみを処理しきれていないのではないだろうか。 [DVD(字幕)] 7点(2006-06-28 17:59:51)(良:1票) |
80. リング(1998)
《ネタバレ》 邦画の場合、俳優が演じる役柄に100%感情移入できないものです。後半になってしまえば多少ストーリーに入り込んでいてその感覚は消えますが、前半は無理です。どうしても俳優の過去や近況などが頭をよぎり、「こいつ結婚生活うまくいってるのかなー」とか「数年前に交通事故起こしたよな」とか余計なことが頭をよぎるわけです。真田広之が出る映画の場合、どうしてもJAC(ジャパン・アクション・クラブ)出身というものが頭からはなれず、簡単に殺されたり、死んだりするのはおかしいという感覚が付きまといます。恐ろしい「何か」からも万能選手の彼なら逃げられるだろうという先入観があるのです。したがって、彼がおびえたり、みすみすヤラレルシーンを見るとつい嘘っぽく見えてしまいます。これは、演出力と演技力の問題かもしれませんが。で、この「リング」。正直驚きました。あのラスト、どんなに万能選手でも、天下のJAC出身者でも、あれはビビリます!テレビから出た後の彼女は冷静な判断を欠かせるには充分な動き&目つきです。それだけでも10点の価値はあります。 [ビデオ(吹替)] 10点(2006-05-26 10:15:20)(良:1票) |