61. 殿さま弥次喜多
「立場によるズレ」というのは、「水戸黄門」などで有名で、普通の人かと思いきや、実は偉い人だったという「ズレ」を観る者を楽しませるというのがありますね。特に、最後に悪者を懲らしめて観客もザマをみろと共有する形なわけで日本人ウケすると思います。弥次喜多モノも、様々な役職(大岡越前・徳川将軍)と形は変えども、殆どがこの形になっている。 将軍候補がお堅い城勤めに飽き飽きした二人が城を脱走して江戸の街で大騒ぎをするという内容で、全般的に、ユーモアとテンポが爽快で、また、中村錦之助・賀津雄コンビも相性抜群で楽しめた。 大河内伝次郎や杉狂児もコメディータッチで出演していてビックリ!かつてマキノ監督の傑作「弥次喜多道中記」で片岡千恵蔵と名演した鼠小僧・杉狂児が愛嬌の良いじーさんになってて面影を残しているけど、大河内伝次郎はみんなに馬鹿にされる役柄もあってか痛々しかった。 美空ひばりは演技が巧いなあ。 [映画館(邦画)] 6点(2008-04-01 16:29:57) |
62. 秀子の車掌さん
成瀬=高峰コンビの第一作。成瀬作品には珍しくほのぼのとした作品でバスを舞台にしている点で、なんとなく清水宏作品を思いださせるが、清水宏ほど演出に強い効果を狙っている訳でもなく題名どおり「国民的アイドル高峰秀子」を前面に出した作品なんだと思う。その高峰秀子は純朴な少女を演じている。彼女は17歳。この年は山本嘉次郎作品「馬」でも純朴な少女を演じていて(東北弁の使い方がとても巧いんです)、「恐るべき役者」と思ったのだが、このほのぼの感も計算した演技なんだろうか。この時期の高峰秀子の作品はもっと観たいですね。成瀬監督であればもっと面白く出来たんじゃないかという所でこの点数です。しかし、山梨を舞台にバスが名所「笛吹川」を渡っているのも興味深いです。19年後に老婆役として再びあの川を渡る事になるとは。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-10-23 17:21:21) |
63. 箱根山
《ネタバレ》 箱根が資本競争に飲み込まれてしまう。その模様を描いており、シリアスなテーマでありながらも青春劇をミックスしていて、もう「製作者の意図」どおりに作ったと解ってしまいます。それでも、しっかりと楽しめる作品に仕上げる辺りは流石。 箱根も現在では「富裕層」「一般庶民層」に棲み分けされた感があるのですが、当時は、道路・レジャー施設の開発競争が盛んだったという雰囲気が映像でも良く解る。その、箱根開発競争を説明するナレーション(活弁士のような、中島そのみの声が◎)と、ライバル社のバスのチキンレース(箱根ターンバイクを二台のバスが並び競って上っていく)には爆笑。加山雄三の「さわやか出来る男」ぶり、忠義も重んじて気持ちの良いほどの好感振りが憎らしい(笑)そして、星由里子の清楚な印象。この二人は開発競争で汚れていく箱根の、本来の清々しさを象徴。脇を固める俳優陣が豪華で、森繁久弥と小沢栄太郎とのやり取り、旅館での東山千栄子と藤原釜足のやり取りはもう職人芸の域で、観ていて楽しい。森繁さんは何かやらないと気がすまないのでしょうね。 [映画館(邦画)] 6点(2007-10-23 17:14:24) |
64. しとやかな獣
この作品を観てから、私は川島雄三に取り憑かれてしまいました。1回目は小沢昭一の「ジュウナナマンエン!」に熱狂し、2回目は立体的なカメラワークに驚愕、伊藤雄之助と山岡久乃の表情に驚愕し、3回目は若尾文子の髪型に驚愕しました(遅い!)。ここでDVDを買い、4回目、船越英二の存在やラストの山岡久乃の表情に「なるほど」と思い、で映画館で観る機会がありました。そこでは、あの強烈な夕焼けをバックに踊る二人と真っ暗な部屋で佇む伊藤・山岡夫婦の対称に驚きました。やはり、戦争の影響が随所に出ていますね。新藤さんの脚本が素晴らしいんですが、「川島雄三以外の監督が作ったらどうなるんだろ」と考えると、逆にこの作品の凄さを感じてしまいます。 [映画館(邦画)] 9点(2007-10-23 17:06:50)(良:1票) |
65. 親不孝通り
《ネタバレ》 題材がいかにも増村さんがやりそうな作品ですね。オープニングで引き込ませる。アメリカ人学生と川口浩が賭けボーリングをやるんですけど、その模様を、二人の投げるショットを素早く繋ぐ。当時からすれば斬新な(スピード感溢れる)オープニングですね。オーニングで魅せる監督といえば、増村さんとあと川島雄三くらいでしょうか。 川口浩の姉(桂木洋子)は、証券会社のディーラーである船越英二と付き合っていて、妊娠するが、中絶&別れ、要は捨てられる。唯一の誇りともいえる姉の姿に激怒した不良学生・川口浩は、復讐するため船越の妹である野添ひとみに同じ事をする。途中で結末は予測出来たんですが、それでも、テンポ良く進む展開が飽きさせない。川口浩の不良学生振りを観ているだけでも面白味がある。 でも、不満に思ったのは女優陣。(以下ネタバレ)桂木洋子は中絶したが、野添ひとみはおろさなかった。桂木洋子は野添と川口の姿に感化され、一度は捨てた船越英二を決して放さないと決意するというものだが、私にはこの野添・桂木の演技が甘いと感じた(念のため、二人は私の好きな女優です)。野添ひとみの妊娠が発覚して、船越英二に会った瞬間に川口浩の復讐が成立するんですが、野添ひとみは「自立して川口浩の子供を育てる」という決心をします。その「女の強さ」が野添ひとみにはみえない。同じ事が桂木桂子にも感じた。二人とも「お嬢さん」といった上品の一方的なイメージしか見えなかった。増村監督が描いていたイメージはもっと凄いところにあったのだと思う。 強く印象に残ったシーンがあって、野添ひとみら女学生7人がワゴン車でピクニックに行くんですが、川口浩が運転を引き受ける。川口浩は山道を荒々しくドリフト気味に駆け上る。かたや、女学生連中は車内でピクニックを合唱したり、ファッション談義をしていて運転には全く気に留めない。ワイルド、スピード、そしてモダン。初期増村作品を象徴しているかのような全快のシーンです。 [映画館(邦画)] 6点(2007-10-23 16:44:58) |
66. 黄色いからす
《ネタバレ》 巧いです。さすが、松竹小市民映画の職人・五所平之助!小市民家庭ドラマで、長く戦地(中国)に赴き、帰国した父(伊藤雄之助)、待っている母(淡島千景)、息子。息子は幼い時に父と別れ、母の手で育ったため、母に甘えなかなか父と折り合いがつかない。そこに新しく子供が生まれて、息子が疎外感を覚える。この徐々にズレていく家庭の心境を些細に描いています。学校でのクラスメートとの喧嘩、息子が母へ甘えるしぐさ、悪事を働き反省の色がない息子を伊藤雄之助は「お仕置き」と庭の小屋へ閉じ込めたり、息子が動物を飼い始め愛情を注いだり、出来事を巧く取り入れています。よって、家庭の日常が続く中で「家族各々の心境」も併せて変化しているのが良く解る。ここに五所監督の巧さを実感。勿論、五所監督の演出だけではなく、脇役にも実力派(田中絹代、久我美子)を配した役者の好演技もあります。伊藤雄之助は頑固な親父なんですが、時折、いつものおとぼけを見せる、このギャップが面白かった。 [映画館(邦画)] 7点(2007-10-23 16:31:09) |
67. 結婚のすべて
「結婚のかたち」についての考え方を主題にし、新珠三千代と上原謙の「見合い夫婦」、新珠の妹の雪村いづみと三橋達也の「自由恋愛」の考え方・ジェネレーションギャップを対照的に強調して描いていて、これを早台詞でテンポが早く、かつ、コミカルに。また、各テロップも同時に進行させ、音やリズム・画の同調で繋いでたりと、とにかく小気味よい。これらに驚き、気持ち良く鑑賞できた印象があります。上原謙に、新珠、三橋達矢に団令子・仲代達矢など、監督デビュー作なのにキャストが豪華。ナレーションは小林桂樹。三船敏郎もチョイ役で登場。新珠三千代がこんなに美しいとは。私もNFCで鑑賞しました。DVDでもう一度観たい作品です。上映後に、主演の雪村いづみさんと岡本みね子さん(岡本監督の奥さん)を交えたトークショーがありました。(NFC「岡本喜八特集」) [映画館(邦画)] 7点(2007-10-11 15:20:49) |
68. 紅の翼(1958)
「ねえ、殺し屋さんよ。空の上にいるあいだは人間を信用しなくっちゃね、 お互い信じ合わないとね」これは裕次郎だからこそ似合うこの台詞ですよ。「芦川いづみはいつ出てくるんだ!」と思ったら、中盤に滝沢修先生と一緒に出てきました。今回はチョイ役に近い状態で私も不満です。物語はセスナの中で起きる3人が中心なんですが、アクロバティックな飛行を織り込んだり、裕次郎が飛行・操縦知識を説明したり飽きさせない工夫が随所にみられた。(池袋・新文芸座) [映画館(邦画)] 6点(2007-10-11 15:14:02) |
69. また逢う日まで
かの有名な「ガラス越しの接吻」も良かったが、杉村春子が連絡通路(階段を下りて、他のホームへ上がる)を駆けて行く姿をカメラが追って撮ったシーンが印象に残った。リアルタイムで鑑賞したものと、戦争未体験の私のようなモノが今観たのでは大分受け止めが違うとも感じた。(池袋・新文芸座) [映画館(邦画)] 7点(2007-10-11 15:09:54) |
70. 名刀美女丸
戦争末期に作られた芸道もので、幕末を舞台とした仇討ちと刀鍛冶がテーマで、幕末忠「親」蔵といったところか。題材は良いのだが、全般的に演出が冴えない。「刀の製作に身を削る」ウーン、戦時中、日本刀は武士の魂とされていたので国策なんでしょうね。刀鍛冶の執念(幻想シーン)や山田五十鈴が仇討ちするシーンなどは見所があり、もっと良い作品に仕上がる題材だと思う。年齢的に一番脂の乗った時期であろう山田五十鈴が戦争により出演作品が限られたのは残念であるし、この後、溝口作品に登場しないのも凄く残念で仕方ない。私は田中絹代より山田五十鈴とのコンビの方が好きなんです。(NFC「溝口健二特集」) [映画館(邦画)] 6点(2007-10-11 15:05:45) |
71. 舞妓Haaaan!!!
期待しないで観たんだけど、なかなか面白かった。日本映画好きとしては「舞妓モノ」と言えば、女性側の苦節を扱った作品ばっかりだったので、舞妓に夢中になる男という設定は新鮮で、内容も現代風スラップステックといった印象で良い。序盤の阿部サダヲの爆走ぶりが楽しい。柴咲コウの舞妓はあまり似合わず、むしろ、小出早織が顔形(おむすび型)がピッタリでチャーミング。ただ不満もあり、途中から落ち着き過ぎたのが非常に残念。コメディとして作っているのであれば、植木等(最後の出演作となりました)のようにドンドン出世し、伊東四郎に取って代わって社長まで上り詰めるようなパワーが欲しかった。前半のナンセンス調に比べて、予定調和となってしまう中盤以降がなんかアカン。最後までナンセンスで持っていくべきだ。これは最近の日本映画の悪い面だと思う。 [映画館(邦画)] 5点(2007-10-11 14:50:29) |
72. 社長道中記
社長シリーズお決まりの展開を見せるが面白いです。森繁・三木らの芸達者の小技が所々に出てくるので飽きさせません。森繁・三木・小林が、殆ど笑ったことがないという取引先社長(三橋達也)を笑わせるために宴会芸を見せるシーンは面白い。缶詰めの格好で上下運動する姿に爆笑。ラストが中途半端に終わってしまったところが減点。(ラピュタ阿佐ヶ谷「松林宗恵特集」) [映画館(邦画)] 7点(2007-10-11 14:42:44) |
73. 直撃地獄拳 大逆転
石井輝男監督作品ではじめて観たのがこれです(笑)「ルパン三世」の実写版のような内容だが、確信犯のギャグ満載活劇でとにかく可笑しい。劇場もワッハッハの大爆笑。千葉真一の登場シーン(なんじゃありゃ!)で一気に力が抜けました。阿呆さ加減がたまらない。佐藤允も歳を召されても、変わりませんね。やりたい放題ハメ外してるが、所々にしっかりと見所があり、ビル侵入⇒金庫破りのシーンなんかは最近のスバイモノよりよく出来ていると思います。アラカンも登場したり至れり尽くせりです。(池袋・新文芸座オールナイト) [映画館(邦画)] 8点(2007-10-11 14:34:51) |
74. 王将(1948)
《ネタバレ》 「雄呂血」で大暴れする姿など、私にとってのバンツマはいずれも時代劇でのもの。今回、現代劇ではじめて拝見!味があって笑顔に愛嬌があって驚いた。所作に歌舞伎的な動きが目立つんですが、それにはオーラが感じされられる。坂田三吉は文字さえまともに読めず「規則」の意味さえ知らない男だが、正義感・暖かい心・愛嬌がある関西人。これを見事に演じた。関根八段(滝沢修)が名人となり、そのお祝いに大阪から東京へ駆け付けるが、妻が病床に伏し亡くなってしまう。電話で妻に呼びかける阪妻の迫真の演技による名シーンといえるのですが、10分以上の間、名人となった本来の主役である滝沢修が俯いたまま。もう置いてけぼり状態。これは、ちょっと過剰すぎる演出にみえた。 裕福とは言えない市井の貧しい生活をしながら将棋に打ち込む姿。献身的な妻の姿。そして、「ハッタリ」の辛勝を非難する娘。これらは当時の「日本の美徳」とされる部分をしっかり演出に盛り込んでいるところはさすがですね。もはや「将棋もの」というよりは「家庭ドラマ」です。家族や長屋の人間に迷惑をかけっぱなしだが、アマチュアながらプロの棋士を倒していく浪花のボクサー(じゃなかった)浪花の棋士を描いた前半部分の方が印象に残ってます。(NFC「撮影監督特集」) [映画館(邦画)] 7点(2007-10-11 14:17:53)(良:1票) |
75. 用心棒
ラスト三船敏郎の電光石火の殺陣、これに尽きる。途中はちょっと私にはダレたけど、それでも面白い。1961年製作で、砂埃の演出、上から三十郎が俯瞰するショットなど、技術面はもう最先端いってますね。粗い場面が無かったです。笑えるシーンも多かったですが、特に好きなのは、重傷を負った三十郎が棺桶に入って墓地まで行くシーンですね。加東大介が凄くお茶目というか(笑)演技の幅が本当に広い役者です。また、決戦前に逃亡した元祖・三四郎ごと藤田進の飛びっきりの笑顔も良かったなあ。(テアトル新宿「黒澤明特集」) [映画館(邦画)] 7点(2007-10-11 14:05:11) |
76. 浮草
正直な感想になりますが、どうも、大映スターと小津さんが私には違和感を持ってしまう。私の頭が「小津」「小津」と固いまま鑑賞したせいかも知れないですが・・・・中村贋治郎と京マチ子が関西弁でああまで暴言吐いたり、叩くシーンなどは小津らしからぬ印象がありまして、戦前の「浮草物語」は、そのやり取りが「サイレント」だったからこそ味が出ていたのであり、露骨にやられると・・・という感じがありました。若尾文子、京マチ子も小津作品に出演していたという点では貴重ですが、真価を発揮しているとは言い難い。 [映画館(邦画)] 5点(2007-10-11 14:01:11) |
77. 弁天小僧
幼い頃に生き別れになった父と妹、父は江戸に出てきて呉服問屋として成功を収めるが、別れた子供のことを常に心配している。雷蔵も悪党をやりながら最後はこの父を救うという話で、途中、勝新太郎演じる遠山の金さんが出てきたりするわけです。こちらも、お涙頂戴のストーリーでした。それはそれでよいんですが、やはり、マキノ先生の例えば、「弥次喜多道中記」のようなリズムあり、笑いあり、涙ありの娯楽として完成されないとどうしても満足いかないものがあります(私が定番時代劇が苦手というのもありますが)。台詞が所々で説明クドイ感じがありました。ただ↓お二方のレビューを拝見すると私の観察不足も実感したりします。(池袋・新文芸座) [映画館(邦画)] 7点(2007-10-11 13:48:57) |
78. お遊さま
すんません、私には駄目でした。映画館でもその後、DVDでも鑑賞したのですが、他の作品群に比べると凡作と感じました。乙羽の一途な愛に揺れる心の動きや、田中絹代の凛とした美しさを動きを、圧倒的な映像美や美術で作られる世界に同調して演出しているものと思いますが、私には如何せん動きに欠ける。この奇妙な関係の各々の心の動きは興味深いのですが、3人という限定した人物で持って、人物を描くのが難しいのかも知れない。内面の心情描写が巧いと言われる成瀬監督は、些細な動きを一瞬で捉えたり、狭い空間の中でも動きを見せたりするのですが、溝口監督は動かない。武蔵野夫人にも同様の印象があり、この手の作品は祇園2作品(姉妹・囃子)、「噂の女」のような、動きのある作品・題材の方が得意だったのかと思う。 [映画館(邦画)] 4点(2007-10-11 13:45:06)(良:1票) |
79. 疑惑(1982)
物語は松本清張の法廷サスペンスなんですが、法廷に入ってからは、桃井かおりの存在が、むしろ喜劇調へ引張っていくほどの面白さがあった。桃井かおりのふてぶてしさと、岩下志麻のキャリアウーマン弁護士役の競演は双方の持ち味が全快で見応えがあり、突如マダム山田五十鈴の登場で私の笑いも全快となった。でも、あの判決には少しガッカリしたかな。裁判後も、桃井が岩下にワインをぶっかけたり、性格・生き方が全く異なる二人のバトルは最後まで楽しめます。理論で動く岩下志麻、感情で動く桃井かおり、どちらの女性を・・・いや、どちらも・・・(NFC) [映画館(邦画)] 7点(2007-10-11 13:30:20) |
80. 瀬戸内少年野球団
「少年野球団」というタイトルから、「野球青春モノ」かと思ったら、野球のシーンは少なかった。主役となる子供達なんですが、ただただ、戦争の敗戦を受け入れて過ごすしかない。それでも、今の子供達に比べたらとても逞しい。集団で一つの事に打ち込むという意味で野球というスポーツは良いですね。終盤の米兵達との野球試合のシーンなんかがこの作品の温かさを象徴していると思う。夏目雅子の美しさが際だっていたが、岩下志麻はちょっと可哀相な役柄だったな。(シネマート六本木) [映画館(邦画)] 6点(2007-10-11 13:23:46) |