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61.  メアリと魔女の花 ネタバレ 
先に点を言う。5点だ。5点というと自分の場合、賛と否が半々な訳だが、今回は長くなるので酷評が大半となります。褒めるべき所はあるが、他の方々のレビューにお任せしたい。 何とも平坦に感じてしまう作品である。全く可愛くない猫と延々と行動を共にする意味も分からない。魔女だからって黒猫と行動を共にしなきゃいけないという固定概念を押し付けられている様で、総合的にこの作品からは新しいものを作ろうという気概が伝わってこない。 世界観とは登場人物がその世界をどう感じているかという事…なんて話を、とある人が語っていた。その時はピンと来なかったが、この作品を見て少し分かった、というかすごく重要な事なんだなと気付いた。メアリはこの家に預けられているらしい。親兄弟は全く出て来ない。この老婆が誰かも分からない。とりあえずメアリは退屈らしい。そこから何となく猫や人に出会い、花を発見し、魔法を手にし、空を飛び、魔法の世界へ…一連のくだりを見ていると、メアリがそれら事象と遭遇するだにどんな感情をもって接しているのか伝わってこない。表情が一定、うわっとか言うけどどう思ってるかも口にしない。感情の変化が伝わってこないから、見ているこちらの感情も動かない。我々はメアリと共に淡々と変化する事象の中に置かれているのみである。これでは感情移入も感動も出来ない。ピーターはのちに重要な役割を担うキャラなのだが、メアリがピーターをどう思っているかすら伝わってこない。とりあえず口喧嘩をし、とりあえずピーターが巻き込まれ、とりあえず約束したから助けなきゃと奔走し、とりあえずピーターが手にしてしまった魔法を利用する。そんな行き当たりばったりのために用意されたキャラにしか感じられないのだ。ピーターがどんな人物かもまるで描かれず、最初の印象で感じの悪い人物のまま話が進行してしまう事に大きな問題点がある。見ているこちらは何が何でもピーターを助けて欲しいと本来思わなきゃいけないんだろうに、残念ながらそうはならない。この作品のテーマ・期待は「メアリが魔法をどう使うか」と「ピーターの救出」以外に無いのだ。魔法によって世界が滅亡してしまう訳でもなく、魔法を背景とした切っても切れない大切な縁がある様にも見受けられない。そんな大きなものは担っていない。ならば何としても主人公メアリはまず「メアリなりの魔法の使い方で解決」しなきゃいけない。それが使い古された魔法モノを描く上での重要な個性となるからだ。そして「絶対にピーターを救出しなければならない理由」が発生しなきゃいけない。単に一緒に帰ろうと約束したからなんて軽すぎる。好感の持てる人物になってもらわないと、見ているこちらが応援しきれないのだ。ではどうやって救出したかというと、あろう事かメアリは切り札である花と本を奪われ、魔法を失ってしまうのだ。卓越した身体能力がある訳でもなく、動物を操る能力がある訳でもない。メアリには魔法しかないはずだ。魔法を失ってからのダラダラした展開は見ていて退屈を通り越してイラつきを覚えた。救出すべきピーターが目の前で変異し始めているにもかかわらず、敵であるはずのマダムと肩を並べておたおたしていてどうする。いつ魔法を取り戻すのかと期待していたら、結局ピーター自身の力で解決させるという何ともあっけない幕切れ。魔法なんていらないと言いながら魔法のほうきで飛んで帰る二人。この物語は一体何を我々に伝えたかったのだろう。テーマは何だったのだろう。「とりあえず頑張れ、付き合いの浅い人との約束でもきちんと守れ」って事なんだろうか。せめて愛するピーターを何としても奪還するという決意、心の叫びを聞きたかった。ひたすら流れに乗って、とりあえず約束を守るために奔走し、助けて帰還…という残念なあっさり感。猫の恩返しを連想した。ジブリ作品に例えるのは失礼だと思って避けようと思ったが、なぜ宮さんの作品が人の心を動かすのか今一度研究してみて欲しい。主人公達の「世界観」が生き生きと伝わってくる事に気付くはず。同じ引っ越しからの導入にしても、さつきメイと千尋の気持ちの違いはどう描かれているか。ただ表情や動きだけでなく、広い空の下で大暴れしながら優しいお父さんの明るい声が聞こえてくるか、狭い車の中に押し込められ母親の小言を聞かされるか。ジブリ双璧の傑作2編を並べてもこれだけ見事なコントラスト。そしてのちに起きる出来事に対し、抱くのは「期待」なのか「不安」なのか。そこからどう世界観は変化していくのか。見ている我々もそこに同調して感動するのだ。酷評しまくったが、アニメーションはよく動くし綺麗だし頑張ってるのでそこは加点したい。そんな訳で、大まけにまけての5点。
[地上波(邦画)] 5点(2018-10-04 02:43:56)(良:1票)
62.  ハッピーウエディング
内容的には「結婚式場はこんな事も出来ます!」っていう啓蒙みたいな。もちろんそこが感動ポイントなんだけど、やっぱり吉岡里帆の可愛さに和む映画。短いからサクッと見れる。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2018-09-24 15:59:38)
63.  顔(1999)
福田和子より着想を得たとの事ですが、人を殺して逃げ回る以外は特に何も共通点が無かったのはちょっと拍子抜け。完全オリジナル脚本です。逃避行を続けるうちに、無機質だった正子がだんだん人間的になっていく…のはいいんだけど、特に感動ポイントもなく。藤山直美を目当てに見たが、自分が知ってる氏は必殺橋掛人当時。まだ二十代の頃。四十代となったこの映画では随分と太ったなぁという印象。ただおっぱいがでっかくなっててそこは嬉しい。勘九郎に思いっきし揉まれてるし、走ればよう揺れる。てか正子よりむしろ律子さんがねぇ、本当にいい人で。この人のお陰で人情ドラマに仕上がってます。藤山直美のおっぱいと律子さんで加点。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2018-09-23 03:25:40)
64.  魁!!クロマティ高校 THE MOVIE
板尾はこういうノスタルジックなサプライズが好きなんだろう。こうした次々と押し寄せるマシンガン不条理モノは俺も好きだし喜べる。喜べるけど本作、特に後半は笑いには繋がらなかった。本来クロ高は不条理ではなくシュールが主役であるはずだ。不条理は弓矢で言う所の弓であり、異常者達による不条理に直面した正常な判断力を持つ常人達が額に汗を流し脳内で静かに突っ込みを入れて初めてシュールという名の矢が放たれる。それが笑いに繋がるのだ。「それはひょっとしてギャグで言ってるのか!?」に代表されるアレである。学園に突然半裸のミュージシャンが現れても、ゴリラがいても、簡素なデザインのロボットが鎮座ましましていても、それはあくまで笑いの準備段階、食材である。読者も神山と同じく頭の上に「?」マークが浮かび、その後の「なんだこいつら…どうしたらいいんだ」な反応で読者は大いに神山に共感し、安心し、初めて料理として完成する。それこそがクロ高のギャグのレシピなのである。一旦非現実に叩き込んでおいて、再び現実に引き戻すという面倒な段階を丁寧に踏まなければならない。前半は十分その様式美が発揮されていたが、後半地球防衛軍云々のくだりから神山達まで不条理の住民と化してしまい、脳内で静かに突っ込みを入れるのがプータンの視聴者だけになってしまった。原作の神山他常人はシュールさを引き立てるために終始同じ角度で難しい表情を保っている。本作でも出来れば神山達にはやや煽り気味の斜めからの角度で脳内突っ込みを入れて欲しかった。こうした原作者の、意図的に作り上げたであろう「クロ高ならではの型」の普遍性・重要性に制作陣が気付いていれば、アニメ版の様な高い評価が得られたのではないかと思う。受ける漫画というのはそこにしかない個性があり、魅力となっている。それが何なのか気付いてしっかりと再現する事も、映像化する側の重要な使命ではないだろうか。
[地上波(邦画)] 5点(2018-09-16 00:44:49)
65.  オーシャンズ11 ネタバレ 
やり口はルパンだけど逃げ切るのが凄い。全く飽きずに楽しめた。
[地上波(吹替)] 7点(2018-08-28 04:05:33)
66.  映画 聲の形 ネタバレ 
悔いて改める事によって前に進む、がテーマの様だ。いじめた側もいじめられた側も、自分のせいで相手の青春を壊してしまったと悔いて追い詰められる。苦難を乗り越えた上で和が発生し、良い話だ。 でもこれさ、何が凄いって西宮は石田を好きになってくれてるのに、石田の側には恋愛感情も性欲も芽生えていないという、さすが女性が描いた作品だなと感心する。自責の念ばかりに支配され、簡単にはなびかない骨太な主人公。男なら泣いている女を目の前にして抱き締めてやるくらいの器量は欲しい所だが、このドライさがこの作品の個性でもあるんだろう。(後日訂正:自分が生きるのを手伝って欲しいはほぼプロポーズに近いと思われるので、もしかしたら石田にもそういった気持ちが芽生えていたかも知れない。そう解釈するとなかなかにして微笑ましい展開だ。) しかしまあこの西宮という子は強いな。あれ以外にもいじめはあったんだろうし、神経質そうな母親と暮らしていたら神経も磨り減るだろうに。数多の苦難を乗り越えてきたにもかかわらず死を選んだのは、愛する石田の今後を思い自分はいなくなった方がいいという選択によるもので、せっかく石田と花火を眺めていい雰囲気の所を中座し何の躊躇もなく飛び降りるとは。この強さ一途さは驚嘆。一方の石田は弱いからいじめに走り、弱いからいじめられたトラウマから立ち直れない。本来ならハンデを背負い庇護される立場であるはずの西宮が強くいてくれたお陰で、弱い石田は立ち直るのだ。これまた一般の作品とは逆で、この作品の大きな個性と言える。 原作のハードな部分を上手く省いた上手い編集。かなりマイルドな作品に仕上がっている。この作品にまだ触れてない人には原作よりもこっちを先に観る事をお勧めしてもいいくらい。俺は原作が辛すぎて二度目を読む気になれないでいたが、この映画は何度でもいけそう。アニメ映画を見てこんなに泣けるなんて珍しい。×が取れる演出には心から感動した。
[地上波(邦画)] 8点(2018-08-27 02:39:42)(良:2票)
67.  この世界の片隅に(2016)
なんかどこ見ても絶賛の嵐なんで批判しちゃいけないみたいな空気がネット全体に漂ってて恐縮なのですが、この気持ちは書き留めておきたいくらい強烈なものなのでご容赦の程。すずさんものんの声もすっっごく可愛くて和んで、このまま和み倒したいと思っていたのに、内容は終始辛くて辛くて観終わってからもその辛さから抜け出る事が出来ない。確かに戦争の辛さを我々は忘れてはいけないんだろうけど、そういった類の創作・ドキュメンタリーはこの国に住む以上いっっぱい見てきました。そして戦争はいけないんだよという事もいっっぱい学んできました。これからも学びます。だからこういう可愛い絵でフェイントかけてまで学ばせるのは勘弁して…戦争しませんから…お願い…そんなアニメでまでこれでもかよと戦争の現実とか反戦思想とかを押し付けられなきゃいけないの?もう可哀想で可哀想で…すまん、またすずさんに会いたいけどもう苦しむすずさんは見たくない。さすがにもう見れない。プラスマイナス半々で5点。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2018-08-17 05:06:52)(良:1票)
68.  カメラを止めるな! ネタバレ 
この映画をまだご覧になっていない方…予備知識はゼロが理想的かと存じます。色々驚かされるので。ゾンビ映画にそこそこ耐性があれば大丈夫です。ここまで読んだら即劇場へ!  でもとりあえず触りだけ確認してからという方…この映画はゾンビを撮る映画ですが、ゾンビ映画ではありません。ホラーを撮る映画ですが、厳密にはホラー映画ではありません。そこはご理解の程。タイトルの通り、ひたすらカメラを回し続けなければならない!がテーマです。しかし良い映画は観客を選ばず。お金を出して損は無い映画です。ここまで読んだらぜひ劇場へ!  ネタバレとか気にしないからとりあえずどんな映画か知っておこうという方…ではここから感想。核心に触れない様に気を付けますが、軽くネタバレが含まれるのでお気を付け下さい。まず、低予算であってもここまで手間暇かけているという点で感動。これは開始十数分で気付くでしょう。さらに、色々と騙されます。良い意味で。例えば開始早々、とんでもなく緊迫した場面から始まる。なんか感じ悪い。役者さんの演技もなんかイマイチ。台詞もわざとらしいし。ああ、この映画ハズレかな…イマイチなスタッフが低予算でイマイチな役者を使ったよくあるPOV映画みたいなもんかな…誰もがそう感じるでしょう。そう感じるのが正しいのです。それに監督さんがとても嫌な人に感じる。中盤でそうでなくなっても、それ以外のキャスト陣が嫌な人達に感じる。次々と起こるトラブル、迫るリミット、終始緊迫感…監督も、そして観ているこちらも疲弊。…しかしそう感じた時点でこの映画の壮大な「仕掛け」に嵌っているのです。この映画は大きく分けて3つのパートに分かれます。ゾンビ襲来、それに至るまでの経緯、そして裏で何が行われていたのか。この時間を遡る説明的な段階を経て、ついに明かされる数々のドタバタ劇。気になっていた所から大して気にならなかった所まで、何が起きていたのか次々と発覚し、終わってみれば爽快、全員を好きになっている、という不思議な映画。低予算、緊迫感、クセ者だらけ、ふと気付くと笑わされ、感動させられ、登場人物全員を好きになれる…これはユースケや香川照之が出ていた「キサラギ」に通じるものがある。しかし輪をかけて凄いのは、NGが許されない進行を必死にこなすキャスト&スタッフ、徹底的に練られた脚本、類を見ないこれらの要素が類を見ない感動をもたらしてくれる。最後のピラミッドはめっちゃ泣けた。今思い出しても泣ける。手が空いてる奴らって誰かと思ったらあんたらかい!てか思いっきり蹴散らされてたけど大丈夫なんかい!邪魔ばっかりしてる娘がいつの間にか着替えてたりとか、最後の最後で娘のアイデアが活きて、その元ネタが分かる所とかね。本当に美しい映画でした。劇場であんなに観客の笑い声が響き渡る映画は初めてでしたよ。もう俺も途中から遠慮なしに声出して笑ったり、うわーとか呟いたりしてしまった。いかな夏休みとはいえ平日の昼、どのスクリーンもスカスカですが、この映画だけギューギュー。しかも若い人ばかりかと思ったら老若男女入り混じり、劇場であんなに年の行ったおとっつぁんを大量に見たのも初めてです。自分は一人で来てる若いお姉ちゃんに囲まれて幸せでしたけどね。いやぁこれはもう一度観たくなる。そしてもう一度、彼らがどこでどれだけ苦心し、苦難を乗り越えていたか確認したい。出る時に後ろを歩いてた女性客が「映画撮るのって大変なんだね」と言ってましたが、確かに色んな意味でそこが一番の感動ポイントだと思います。なんだかステマ業者かよってくらい絶賛してしまいましたが、そんな気分にさせてくれる良い映画でした。
[映画館(邦画)] 9点(2018-08-14 23:39:43)(良:3票)
69.  バーフバリ 伝説誕生
唐突にミュージカルが始まって和むのがインド映画らしくもあり、一方でアクションにすごく手間暇かけててインド映画こんなに凄いんだと感心。100人殺すのは戦士、1人の命を救うのが神、って台詞に凄く燃えた。2とワンセットなのでぜひ通しで。ツッコミ所満載ですがそれも含めてすごくいい映画。何度も感涙しました。
[インターネット(吹替)] 8点(2018-08-12 02:42:04)
70.  ワンダーウーマン ネタバレ 
ファンタジーを第一次大戦という凄いリアルな出来事の中に落とし込んだもんだから、主人公ダイアナの言う事がとても荒唐無稽に感じられる。当然誰も信じない。ついには見ているこっちも疑い始める。ダイアナが母から教えられてきた事は全てお伽噺なのではと。実際悪の親玉を倒しても何も起こらない。しかしこれこそがこの映画に仕掛けられたトリック。無いと思っていた事があったという意外性の物語。てかお前かい!って役者からして意外過ぎる。ついには神々がどうとか人類創生とか原罪とかそんな所まで行っちゃって、愛こそ全てで纏めるというベッタベタなお話。ある意味基本に忠実と言える。だから感動もするし、何度もホロッとさせられる。外さない映画なので万人にお勧め出来ます。反面、これは新しい!って要素はさほどでもないのでまあ傑作ではないけど良作。
[インターネット(吹替)] 6点(2018-07-17 09:45:19)(良:1票)
71.  ゲット・アウト ネタバレ 
あーなるほど、人種差別っぽく見せてたのはフェイントだったんだなと思ったらやっぱり人種差別だった。見事にしてやられました。金持ちが集まって指折りして一体何をしているのかと思ったら…催眠術という要素もそれが根幹ではなくあくまで手段でしかない。こうした変人に陥れられる系の映画にしてはきちんと解決しているのでスッキリした。なかなかにして痛快且つ納得の纏め方。印象に残る魅力的なキャラがいればなお可だったが、まあ傑作ならずとも良作。
[インターネット(吹替)] 6点(2018-07-16 08:25:58)
72.  昼顔(2017) ネタバレ 
終始制作者の「不倫なんかしちゃ駄目だよ!ろくな事にならないからね!」という声が聞こえてくるかの様な追い詰められ方だ。誰も幸せになる気配が無い。しかし後半やたらと順調に事が進み始め、そんなバカなと脳裏に猜疑心が過り始める。だからオチが早々に読めてしまった。てかもうこれはホラー映画だ。見てる間ずっと緊張しっぱなし。ホラーは好きだがしかしこれは俺が期待するホラーとは違う。なぜなら敵はエイリアンでも幽霊でもなく「自業自得」なのだから逃れ様が無いのだ。良く出来た映画だとは思うが、得るものが何もない。強いて言うなら、別れると決めたら情けなんか掛けないで徹底的に突き放すべきだと再認識したとそれくらい。俺が映画に求めるものは娯楽であって、教訓を押し付けられたくて観る訳ではないのだ。終始辛い映画で疲れた…主人公二人の演技は評価したいので気持ち加点して半々の5点。
[地上波(邦画)] 5点(2018-07-12 07:28:45)
73.  フライト・ゲーム ネタバレ 
なんか疑われまくるしプライベートは晒されるしで胸糞なんですよ途中までは。それがどうだふと気付いたらとても美しい話だ。爆発や着陸もド派手で見所が多い。大画面で見たい。
[地上波(吹替)] 7点(2018-04-13 06:55:44)
74.  HANA-BI
自分は中学時代よりビートたけしのファンであるが、映画に関しては数作しか見ていない。北野監督自身の暴力衝動を映画にぶつけている様にしか見えなかったのだ。本当に殴ってるシーンも多々あり、自分の好みのジャンルとはかけ離れている。この映画も同様なのだが、そこそこ好印象である。大変芸術性が高い。序盤はちゃっちゃと撮ってるイメージだったが何の何の、見るうちに緻密に計算された画作りに驚く。言葉少なく映像で語り、寡黙なたけしは相変わらず殴る殺すとボコボコなのだが、氏の絵画に和まされる。暴力衝動と、絵から伝わる温かみのある人柄の二面性に、北野武という人物そのもので楽しまされている事に気付く。良い意味でずるい作品だ!実際ストーリーに関しても、たけしの残酷さと優しさのアンバランスをバランス良く描いた話であり、大杉漣の追悼という事で放送された手前大杉漣の良さを堪能するつもりが完全にたけしワールドである。はい、たけしですよ。と、和膳に乗せて品良く差し出された感じ。盛り上げる音楽も素晴らしいと思ったら久石譲だった。それにしてもたけしの絵画が非常に印象に残る。アートたけし展、近所に来ないかなぁ。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-03-21 09:05:27)
75.  凶悪 ネタバレ 
販促ポスターを見て、山田孝之が凶悪なのかなって思っちゃった訳ですよ。予備知識なしに視聴して、なるほどと。一見紳士的な先生だがとんでもなく残虐、凶暴な須藤は逮捕後には宗教観に目覚めて(という振りなのか分からないが)おとなしくなり、正義感で動いているはずの主人公・藤井は人の死を強く望んでいる事を悟らされる。人の表裏というか二面性をテーマにしているのだろう。それはさておき嫁さんに対していくら何でも無関心過ぎでしょう。そっちばかりに不条理を感じてしまって痛々しかったよ池脇千鶴可哀想。リリーフランキーとピエール瀧の好演が素晴らしいのでそこは加点。朗らかな園長さん役でCMに出ておられるリリーさん、俳優に吹き替えにといずれもコミカルで楽しい役ばかりのピエール、両者の鬼気迫る演技が見所。
[インターネット(邦画)] 6点(2018-02-22 15:14:00)(良:1票)
76.  デイブレイカー ネタバレ 
面白い切り口の映画。バンパイヤになっちゃった→あら良い事ずくめ→もうバンパイヤでいいんじゃないかな→人間が家畜化する矛盾に誰も気付かない→イーサンホーク気付く→みんな気付く→気付いた時にはさあ大変→がんばれイーサンホーク!普通は矛盾が生じてさあ大変から始まるもんですが、この映画は矛盾が当たり前の段階から始まります。「バンパイヤになっちゃった」はもうずっと過去の事。みーんなバンパイヤなんだから。みーんなバンパイヤになっちゃったらどうなるか、ここから楽しむ事にしましょう。藤子不二雄先生の傑作SF短編「流血鬼」への強烈なアンチテーゼの様にも感じられます。あれを読んでその斬新さに感動したと同時にどこかしらモヤった気持ちが、この映画で少し晴れた気もした。やはり人間は人間でいなくてはならない。イザベル・ルーカスが一番可愛く撮れてる映画だと思うんで、そこも加点ポイント。
[インターネット(吹替)] 8点(2018-02-06 03:02:30)
77.  ブロブ/宇宙からの不明物体 ネタバレ 
いかようにも変形し何処からでも侵入する、細菌の集まりなので部分的に破壊しても意味がない、人を喰うだにどんどん巨大化していく…といった設定を十二分に活かしたシンプル且つダイナミックなホラー映画。主人公だと思ってた人が早々に喰われたり、まさかの子供が無残にも犠牲になるなど、意外性の多いストーリー展開。アクションの要素もてんこ盛り。喰われたばかりの人がアメーバの中で半溶しながら蠢いているなど、画的な怖さにも迫力がある。こういうのをもっと見たいんだと言いたくなる、ホラーのお手本のような映画です。
[インターネット(字幕)] 7点(2018-02-06 01:51:43)
78.  子猫物語 ネタバレ 
興行収入100億の大ヒット映画である。ヒット作には熱心なリピーターが付き物。先人は一体どんな心境でこの映画を繰り返し鑑賞したのだろう。観ながらツッコミ所をメモりたくなる映画は久々だった。のっけから「次々とチャトラン達は外に出て来る」ってどう見ても内側から押し出されて戻りたそうにしてるし、自分達で登った呈で撮られたものの木の枝の上で怯えてぶるぶる震えてたり、もちろんツッコミ所は全て演出という名のそれら動物虐待に対してである。煙突から這い出れば灰にやられ目を開けられず、急流を泳がされ、ついには崖から荒れ狂う潮水に放り込まれる。必死に崖にしがみ付き、よじ登り、ずり落ち、崖面に叩き付けられ、幾度となく波に飲まれる。浜から力なくよたよたと這い上がる姿に「猫が死ぬ寸前ってこんなだよな…」なんて一文が脳裏をよぎった辺りから次はどんな虐待を見せてくれるのかとそればかりが気になり始める。おおよそ実害でもない限りあらゆる動物が好きな自分にとって決して虐待シーンを楽しみにしている訳でなく、ここまで来たらスタッフによる虐待をいかに動物達が乗り越えたのかを見届けるしかないと心新たにするのであった。たまに挟まる「子供が~」のポエムがあまりに白々しく、小泉今日子の清爽な声によって朗読が始まるだに爆笑してしまう。唐突に「チャトランは夢を見た」って多分この意味のないシーンの羅列、撮ったはいいけど使い所が無いから夢って事にして尺伸ばしに挟み込んだのかななんて想像してみたり、なぜ俺はこんな酷い映画を見ながらニヤけているんだろうと不思議な気持ちにさせられると共に、改めて「ダーウィンが来た!」がいかに優れた番組か思い知らされる。学術的な探究心が満たされると同時に、動物の生の姿にほっこり出来る。生の営みは常に命のやりとりを伴うが、しかし生のものである以上、残酷というよりはそれが確たる現実なのである。この映画は現実でないから残酷であり滑稽なのだ。異生物同士のじゃれ合い寄りかかり合いのシーンに和まされるので、そこは救い。いかにも80年代っぽい教授の曲も綺麗で耳触りが良い。見始めは低評価、爆笑するうちに高評価を付けたくなったが、間を取って真ん中の5点としておきたい。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2018-02-02 07:17:10)
79.  ダークマン ネタバレ 
まだ「死霊のはらわた」っぽさの残るB級感漂うコミカルな演出がてんこ盛りで楽しい。しかし願わくばもう少し設定を活かして欲しかった。タイムリミットは99分、以降光に当たったらアウト…これらが全て弱点にしかなってないのが残念。これらを逆手に取って暗闇に引きずり込んで無双するとかそれくらいの活躍は見たかったなぁ。看護婦の解説では痛みを感じなくなって超人の様になるとの事だったのに、そんな痛快に強くなった様にも見えなかったし。ほとんどピンチばっかりでとことん悲劇になってしまった。アメリカのヒーロー像には悲劇的でなきゃいけないという縛りがある様でどうにも窮屈だ。ブルース・キャンベルのチラ見せはファンサービスでしょうか。
[インターネット(字幕)] 5点(2018-01-30 20:22:15)
80.  イット・フォローズ ネタバレ 
怖いです。久々にのっそり迫るジメッとした怖さを堪能出来る映画に巡り会えたので気持ち高得点。それにしても謎が多い映画だよねぇ。小便漏らしながら迫ってくる子がいたけどなんで?グレッグが死んだ直後ジェイは湖で水着になり複数の男達に向かっていく訳ですが、あの後どうなったのだろう…感染せてなかったよね結局。プールが血だらけになったのは何故なのかとか。そもそも奴はなぜ追ってくるのか。幾多の不可解要素は何かしらのメタファーなんかなぁと考えてはみたものの。むしろこの映画そのものが一つの大きなメタファーなんだろうかと疑ってかかったらもう全部が訳わからなくなっちゃって考えるのをやめた。とりあえず怖かったです、色々謎のまま終わります、深く考えちゃいけませんこの映画は演出ありきで細かい事は気にするな、以上。とストレートに受け止めるしかない。鑑賞後に謎解き読んで二度おいしいマルホランドドライブ的な楽しみ方が出来ればもっと高得点なんだけど今の所謎解きらしきものが見当たらない。 ラスト。ポールは売春婦に感染したのだろうか。感染せば当面の安全は保障されるだろうが、多分そうしなかったのだろう。自分が死んだら標的はジェイに戻ってしまうので、必然ジェイは自分を大事にする様になる…という、冴えない男のしたたかな計算が垣間見える。彼女を振り向かせるための命懸けの算段、そう解釈すると決して浅くはない、闇深い青春ドラマであったという見方も出来て面白い。
[インターネット(吹替)] 7点(2018-01-27 01:43:23)
010.32%
130.95%
292.84%
3123.79%
4144.42%
54915.46%
67824.61%
79028.39%
84213.25%
9165.05%
1030.95%

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