61. 市民ケーン
劇中「東亜日報」なる日本語新聞が画面に出てくるのにちょっとびっくり。多分この作品は100年後も1位にいるんだろうなあと思います。過大評価といえばそうだし、もっと面白い作品は山ほどある。でもこれは、ハーストを敵に回して作り上げたという点で、すでに伝説などでしょう。トーマス・インスを射殺しちゃったという人物ですからね。ハーストは。こういう舞台裏で戦う映画は、時代を経るごとに神格化していくものです。グイグイいく演出は見事なもので、作品としても一級だと思います。 8点(2003-01-03 21:36:28) |
62. 大脱走
史実は非常に悲しい物語のようだが、こちらは全くのエンタテインメント。可笑しくカッコよくアッという間に3時間を見せてくれます。エンディングが若干ハリウッドぽくないけど、マックイーンがバイクでもうひとっとびしてスイス側に抜けて、連合軍の大群を指揮してくる、なんて筋も、いまのイケイケブッシュはお喜びかと思います。ヒーローがまた収容所に戻されてハッピーエンド、みたいな本作も面白いですけど。これと「戦場にかける橋」がいいですね。戦争映画では。 7点(2003-01-03 21:18:46) |
63. 戦場にかける橋
レビューにお書きの皆様、「早川雪洲」が正解です。「舟」ではありませんので、日本人唯一のハリウッドスターをもっと敬いましょう。1910年代には現在のトム・クルーズの位置を占め、戦後もボギーと共演したりしてきた真のスーパースターです。斎藤大佐の日本語、ちょっとヘンですが、日系ではなく千葉県生まれの日本人です。 7点(2003-01-03 21:07:42) |
64. ティファニーで朝食を
ティファニーの壮大なプロモーションビデオ、という感もあるが、お菓子のおまけにネーム、入れてもらえるんでしょうか。NYで試して見た人、結構いるんだろうなあ。「プリティ・ウーマン」のビバリーヒルズ・ウィルシャーの対応など、ここいらからパクってますね。 6点(2003-01-03 20:58:35) |
65. ローマの休日
オードリー・ヘップバーン唯一の乱闘シーンがある映画。ギターかなんかで頭殴っちゃうオードリーがとてもかわいい。女王様というのがしっくりきてしまうのもまさに「これぞ映画」という世界に我々を引き込んでくれるから。名作です。 10点(2003-01-03 20:53:49) |
66. アパートの鍵貸します
ジャック・レモンのキレそうで、実は抜けている感覚が最高。あの味が出せる俳優って、いまいるのかなあ。現在、ハリウッドの丹波として知られるシャーリー・マクレーンも、この作品が一番かわいい。 8点(2003-01-03 20:45:26) |
67. 或る夜の出来事
キャプラ作品らしく大富豪のお父さんまでいい役で、これが理解のない偏屈親父だったら悲惨なメロドラマになってましたよね。ヒッチハイクの語り継がれる名シーンなど、挙げればキリがないですが、「ランナウェイブライド」のネタモトをここに見ました。 8点(2003-01-03 20:38:56) |
68. 素晴らしき哉、人生!(1946)
☆さんのいう通り「BTTF2」のネタモトはこの映画でしょうね。まさに映画、これこそ映画、というべき名作です。ドナ・リードがキレイ。 10点(2003-01-03 20:32:48) |
69. レベッカ(1940)
ヒッチコック作品では「サイコ」とこれが双璧の出来だと思う。レベッカの「謎解き」も見事だし、モノクロならではの「影」の濃淡が一級のサスペンスを助けている。「市民ケーン」の最初のシーンはここからパクったんではないかと思うほど似てる感じがするが、どうなんでしょう。虎ノ門生まれ、聖心女子出のオスカー女優、ジョーン・フォンテーンも最高でした。 8点(2003-01-03 20:20:06) |