781. ギフト(2000)
《ネタバレ》 ケイト・ブランシェットってそんなにいい女優ですか? 個人的な感想は、スクリーン栄えも悪いし、そんなに綺麗でもないし、なんで女優として食えているのかがわからない。なんか妙に顔色の悪いおばはんにしか見えないんですが。 サム・ライミはサスペンスは作るべきではない。脚本にビリー・ボブ・ソーントンがいるのになぜこうなってしまったのか。 そこらへんの安っぽいサスペンスに毛の生えたような超能力が混ざっただけの作品。 特にその要素2つの化学反応も見られない。 唯一の救いはキャストの中でキアヌとケイティ・ホームズのたった二人だけが光っていたことだろうか。 それ以外は特にコメントもない。あえて言うなら一言、「びみょーなんてもんじゃない」 3点(2004-09-23 23:13:42) |
782. ギルバート・グレイプ
《ネタバレ》 アーニー(=レオナルド・ディカプリオ)をお風呂に入れたままにしてしまったギルバート(=ジョニー・デップ)を家族全員で非難するシーンとアーニーを殴って家を出て翌日のアーニーの誕生日に帰ってきたギルバートがボロクソ言われるシーンに正直腹が立ちました。 「こいつら全然ギルバートのありがたみをわかってねえ。」って思いました。ギルバート以外の家族は特にアーニーの面倒なんかほとんど見ないのに、そういう時だけ好き放題言う身勝手さがとても見苦しかったです。できればグレイプ家の両姉妹に何か天罰みたいなのが下って欲しかった。と、それぐらい無心に家族に尽くすギルバートに強く感銘を受けました。 絶対見てるほど簡単なものじゃないですよ、あそこまで太ってしまった母親と精神障害の弟の面倒を見るのは。 ギルバートぐらい家族に尽くしながら暮らしている若者がもし自分の家のそばに住んでいたら絶対「大変ねえ」って言われてると思う。現にまともに世話をしていたのはあの家ではギルバートのみ。もっと評価してあげて欲しかった。 ベッキー(=ジュリエット・ルイス)はそんなギルバートに「道」を示してあげる役割だったんだろう。まさにアーニーと一緒にトレーラーを待つあの道のように、先を示すものとして。 それにしてもこの時点で完全に「子役」のディカプリオとその2年後の「バスケットボール・ダイアリーズ」でのディカプリオの姿はやはりというか完全に別モノですね。たまげました。デップは今と違ってひげとかなくて妙に端正な顔立ちだし。一昔前の映画ってこういう俳優の変化を見るのが楽しいです☆ 8点(2004-09-23 22:49:04) |
783. デンジャラス・マインド/卒業の日まで
《ネタバレ》 自分も大学で教職を取っているので、ああいった対応をしてくる生徒たちの注意を引き付けるのがどれだけ難しいかはよくわかります。 でもこの映画には携帯電話がなくて、代わりに生徒に活力があるだけうらやましいなぁとも思いました。日本の場合の問題クラスでは生徒の関心は教室の中にすら無いことが多いですからね。携帯でだれかとメールしてたり、しゃべってたり。それに比べれば、これはこの映画はまだ生徒が教室で部屋の中の友達とおしゃべりをしてるってだけで、まだマシな感じがします。 作中の生徒たちは先生を好き放題からかうし、前任の先生に至ってはあまりのつらさにやめさせてしまうという、お世辞にもいい生徒とは言えません。しかし、ルアン(=ミシェル・ファイファー)はそうやって先生をからかう生徒たちの活力を、生徒達の興味のあるもの(空手やゲーム方式の授業)を通して詩を勉強するという方向に向けさせました。 これが実話というのがまたすごくて、現実にもしあんなクラスが日本にあればあんな風に対応できる先生はいないんじゃないでしょうか。まあ日本の場合、例え生徒のためでも作中にあったような授業をすれば上司やPTAからそれこそ嫌ってぐらい苦情がきてすぐに辞めさせられるんでしょうね。 教育者だからこそ、生徒にとって何が必要なものかよく考えてほしいものだと、本当にこの映画を観て思いました。必死の思いで駆け込んできた生徒をノックしなかったからと追い出すようなのは論外です。 作中では、比較的簡単に生徒の関心を得られたように見えましたが、実際はあんなもんじゃないはずです。生徒がうまく答えられたときにキャンディバーをあげるってだけのアイディアでも相当考え抜いたはずです。色んな本も読んだろうし、そういったルアンの努力がよく見える作品だと思いました。 この映画はもし教職を取る、又は取ってるという人には是非みてもらいたいものです。 8点(2004-09-22 13:05:57) |
784. トレマーズ3<OV>
《ネタバレ》 あのありえない突然変異のしかた大好きです! 飛ぶなっつうの(笑)。 しかも血液は純硫酸。 でもこのシリーズ、グラボイスの変異のしかたが面白くて次の続編もまた楽しみになってくる作品です。そこが他のモンスターものとは違う所なんですねきっと。 ジョーズだって別にサメが突然変異するわけじゃないし、いつもそこにある「人食いザメ」という材料を使うしかなかったんだけど、この映画はモンスターを変異させることで新しい材料をたくさん使うことが出来て、だから毎回新鮮味があります☆ 定義も無しにこれをB級映画と呼ぶにはもったいない出来です。 7点(2004-09-20 23:33:20) |
785. 初恋のきた道
《ネタバレ》 恋ってああいうものなんでしょうね。 好きな相手のために早起きして弁当を作って、ちょっとでも近くに行きたくてわざわざ遠いほうの井戸に水を汲みに行ったり。誰にでも少なからずこういう経験があるんじゃないでしょうか。好きな人に会えるようにその人に会えそうな時間に家を出たり、会えそうな所に行ったり。 最近のチャン・ツィイーは「HERO」や「LOVERS」みたいな超人的なキャラをこなしてるのが目立ちますが、オレは個人的にこういう誰でも共感できる女性を演じてる普通のチャン・ツィイーのほうが観ててとても輝いて見えます。 映画の中でディ(=チャン・ツィイー)がとってた行動ってたぶん周りの人たちからしてみれば理解できないし、特に家族にしてみればもうやめときなさいってものだったと思うんだけど、当の本人にしてみればどうしても必要なことだったんだろうと思います。 ここのところの映画っていうのは、必ずって言うぐらい普通ではありえないストーリーか 人物が出てくるもんですが、この映画にはそんな超常的なものは一切無くて、だから 感動することが出来ました。 これからの映画も、そんな無理にストーリーとかを派手に演出しない、もっと素朴な映画が出来てくれたらなと思いました。 9点(2004-09-20 23:07:03) |
786. ホーンテッドマンション(2003)
《ネタバレ》 ディズニーの配給らしい良い映画でした☆別に配給がディズニーだからって内容までディズニー的になると限ってるわけではないんだけどね。 冒頭オープニングクレジットの時の映像がとても斬新で始まってすぐに見入られました。 なんかディズニーランドのアトラクションをそのまま体感してるような感触でした。それぐらい映像が綺麗で映画に入り込むことが出来ました。 最近コメディと言っても誰かと一緒に観てると気まずくなるようなシーンがあるものが多くて、 その中でこういうホームビデオ的な「家族で楽しく観れるホラー」っていうのが出たことはとてもいいことではないでしょうか。 あっ、でもこれを一緒に観る仕事熱心なパパさんは気まずいんだろうな(笑)。 でもこれが家族サービスを始めるきっかけになってくれたらいいですね。 こういうコミカルに楽しく描かれてる映画は大好きです!ネバネバした人間関係もないし、あったとしてもすっきりと解決して終わってくれるし。単純に楽しめる映画ってここんとこ無いような気もするし。 色んな意味で最近には無いものを感じ、すごく新鮮味のある映画でした。 9点(2004-09-17 11:56:56) |
787. スカイハイ[劇場版](2003)
《ネタバレ》 久しぶりに観てる最中に眠くなる映画にあたってしまった。 マンガのほうは少しだけ読んだことあるんで多少は基礎知識もあったんだけど、むしろあったから混乱した。 「3つの選択」って絶対そのとおりにしなきゃいけないんですよね? マンガとかだと「呪い殺すのは必ず一人よ」とか言って、そのルールの中で色々思案しながら人それぞれの結論を出すってのがこの話の魅力なのに、この劇場板はラストで工藤(大沢たかお)が「おれは自分自身を呪う」ってのは「現世の人間を一人呪い殺す」っていうルールを簡単に破ってしまってて、けっこう興ざめしました。現世じゃないし。 なんかそういう大事なストーリー設定を簡単に壊してしまったことがものすごく残念。 観てるほうは「それってありなん?」みたいな感じでそのことばっかし気になって映画が楽しめなくなる。 もひとつ言いたいのが、イズコってもっと絶対的なものと思ってただけに、あっさり人間の女に殺されてしまったのはなんかすごくがっかりでした。あ、そんなもんなんや。って感じで。 色々趣向を凝らしすぎて失敗したって言うよくあるパターンですかね。基礎知識がなかったらもっと楽しめるのかな?みなさんのレビューを見てるとそうでもなさそうだが・・・。 4点(2004-09-07 10:18:22) |
788. ブルークラッシュ
《ネタバレ》 イーデン(=ミシェル・ロドリゲス)が「大会まで必死に練習しないと勝てねーよ!」とか「あの波に乗れるのはあんただけだよ!」とか言ってるわりにストーリーそのものは一方的にアン・マリー(=ケイト・ボスワース)が堕落していく内容で、その辺の矛盾を放置したままラストに結局成功してしまうのはなんか許せなかった。 非行に走る妹に酒場で「唯一の家族だからほっとけないのよ!」とか言いながらその扱いが余りにも手抜きなのも気になるところ。冒頭いきなり妹を遅刻させるし、男と寝た次の日に友人に妹を送らせるし。そのくせ「妹にタバコ(マリファナ)やめて、ちゃんと大学に行って欲しいのよ」とか言う。じゃあ遅刻せんように送ったれや。こんな様で「大学に行って欲しい」とか口ばっかの主役がほんとにいやになりました。バイトもまともにやらないし、こんなん今まで雇ってたホテルのほうをむしろ誉めてやりたい。せっかくホテルなんやし一回、「ねえさん…」とか言いながら仕事してみろ!!種類はなんだとしても、一回でも仕事を一生懸命やった人ならこの気持ちがわかると思います。あんな世の中なめた人間は成功すべきでない。 とまあこんな感じにオレの中で主役のキャラ設定が完全に破綻してしまったのでズラズラと批判しまくってしまいました。 でも別に映画自体は嫌いじゃないです。波に挑んでいく若者の話。いいじゃないですか☆ もっと頑張る主役が出るスポコン映画ならよかったんですけどね。 5点(2004-08-28 02:02:03)(良:1票) |
789. オーシャン・オブ・ファイヤー
《ネタバレ》 ゴール直前のフランク(=ヴィゴ・モーテンセン)の顔はまさに馬上民族のものだった。 馬として劣るなど色々言われてもひたむきに頑張ったヒダルゴにも感動☆ てかなんと賢い馬だろうか。口笛吹いただけで走ってきたり、縄ほどいたり。 馬については良く知りませんが、ムスタングだろうがなんだろうがヒダルゴは最高の馬です! 中盤、さらわれたジャジーラを助けに行ったジャジーラのボディガードのような妙に強い人、実は少しお気に入りでした。撃たれて死んじゃいましたが。 ゴール後、海でたわむれるフランクとヒダルゴはとても胸を打ちました。途中でどっちかが死んだりしなくてほんとによかった。ヒダルゴが鼻から血を出してた時は映画鑑賞者なりに、「ああ、もうヒダルゴは死んじまうのか…」とか思ってしまいました。 それぐらいヒダルゴが好演だっただけに、なぜに原題では"Hidalgo"となっていたのを邦題でわざわざ「オーシャン・オブ・ファイヤー」にしたのか。大変悔やまれる。 しかし良い映画という事実には変わりありません。 追伸…拷問シーンは必要だったのか? ちょっとひいてしまった。 8点(2004-08-27 02:25:14) |
790. ミシェル・ヴァイヨン
《ネタバレ》 なんか主役のミショル・ヴァイヨンが室伏に見えた瞬間がしばしば・・・。気のせいか。ついでに言うとライバルチーム「リーダー」の新オーナーのルース・ワンはジェニファー・ラブ・ヒューイットに見えました。あかん、もう幻覚を見る歳か。 ストーリーは、チーム「リーダー」の裏工作をこと細かにあんなに映画に出さなければもっと良くなってただろう。あまりにもあの裏工作が汚すぎて途中からずっと嫌悪感ばかりを覚え、レースそのものよりサスペンス先行の展開に、観ていて白熱することは難しかった。 ミシェルが父親を人質にとられ、レースに出て負けることを脅迫された時、わざとゆっくり走る様にはこっちも勢いを削がれた。まあ実際そんなことがあればそうするしかないんだろうね。でもこれは映画なんだし、オレとしては「本気を出してぶっちぎり1位の状態で最終ラップ、チェッカーフラッグの直前まで行き、そこでわざと止まってリーダーチームのクレイマーを"勝たせてあげる"」という相手を超皮肉った、しかし痛快な展開を期待していた。 でももちろんレースものとして評価できるものもあった。序盤の雪原ラリーなんかめっちゃかっこよかったし!あれ観た後急にレースゲームしたくなりました。 ヴァイヨン家の雰囲気もけっこ好きですよ。ミシェルの父親とその孫娘らしき子供があそんでるとこなんかほのぼのとしたい~もんですよ♪主役のミシェル・ヴァイヨンも個人的にすごく好きなキャラですし。レース前に現地の先住民とかに土地の特徴を聞くとか神秘的なトコが特にいいです!! ラストがダメってけっこう言われてますけどオレはけっこうよかったと思いますよ。まあ確かに滑稽に見えないこともないですが(実際オレも車を押すって聞いた時は、まじかよ!?って思いました)、でもあの場合滑稽なのはひたすら卑怯な手ばっかり使ったくせに勝手に自滅したチーム「リーダー」なんであって、ヴァイヨンチームは純粋にレースに対して頑張っただけです。ドライバー入れ替えもそもそも「リーダー」のオーナーがヴァイヨンの父親をさらわれなければなかったことなんだし、結局「リーダー」は自業自得ってやつなんだと思いますよ。 8点(2004-08-26 02:01:29)(良:1票) |
791. ソードフィッシュ
《ネタバレ》 首つられたら、飛べよストーム。いやいや失敬、ハル・ベリー。 なんか中世のドラ息子みたいな雰囲気を出してんじゃねーよ、ジョン・トラボルタ。 明らかにハッカーなんてもんじゃない筋肉をもつ、ヒュー・ジャックマン。 この映画はキャスティングという点ではダメだな。それぞれのキャラに全くマッチしてねーよ。 トラボルタはどうしても髪型に突っ込みたいという欲求が邪魔をして真面目に見れなかった。頼むからあの髪型で真面目な顔してマシンガンを乱射しないでくれ。マジ泣ける。 DVDでエンディングもいくつか見たが、どれもいまいち。話の内容もいまいち。2日に分けて観たせいかなぁ。よくわからんかったし、よくわからないわりに展開がさくさく行き過ぎて立てこもりシーンとか緊張感を感じる暇もなかった。まあ、微妙だったという事で。 5点(2004-08-24 23:13:26)(笑:1票) |
792. エネミー・ライン
《ネタバレ》 オレはアメリカ映画とかそんなんより、こんな映画を平気で作り、公開し、楽しむ人がいることが恐ろしいですね。アメリカうんぬんどころじゃなくて、基本的な道徳性に欠けているからです。 一見危険を冒しても部下を助けに行くレーガンド司令官(=ジーン・ハックマン)は勇敢でいかにも英雄的に見えますが、停戦協定中の国に行ってバカバカとロケットやら銃弾やらぶちかましてくるってのはどうなんでしょう。本当にクリス(=オーウェン・ウィルソン)を助けたいだけなら非武装で行けばよかったのでは?助けに行ったこと自体は素晴らしい事です。が、協定より人命が大事とか言っといて相手の過激派武装集団はバッタバッタ殺していくのが気に食わない。本当に人命第一なら相手も撃つなよ。あと、ヘリが現れた時の妙にリズミカルで楽しげなBGMも気にくわん。人撃ち殺してるんですよ?まさに戦闘の真っ最中。なのに音楽はやけに嬉しそう。 どゆことやねん。オレ的にはレーガンドに色々忠告してたお偉いさんみたいな人の言ってた事に賛成。助けに行くなとは言わないが、停戦協定中にあんなに派手に立ち回るってのもどうかと思う。てかクリスのパパさん。息子の死の報道聞いてからのフォローが全く無いんだけどもこれって製作者の意図?まさかそのままラストまでいって終わっちまうとは思わなかった。 まあそういうのは抜きにしてアクション映画としてはかなり楽しめた部類です。最初のミサイルと戦闘機の追っ掛けっこなんてかなりよかったんじゃないですか?あと映画の話とは全然関係なく、女神像のインパクトもすっごい強かったし。ああいうアクセントがあるのは映画を際立たせる事が出来てとてもいいと思います。上のような理由から点数は多少辛口ですが…。 4点(2004-08-24 02:11:04) |
793. ブロセリアンドの魔物
《ネタバレ》 なんとも現実味のない…。 いや、あの化け物の事じゃなくて、すぐに爆弾が爆発するとわかってながら鎌を持って戻ってきたおかっぱのねーちゃんが。たまたま化けもんが爆弾潰してくれたからよかったようなものの、 普通もどんねーだろ。てゆーか逃げ出そうとしてたんちゃうんかい。支離滅裂なストーリー展開にはちょっとがっかり。教授がいっぱいいてみんな似たような顔に似たようなひげのおっさんばっかやからよく見分けもつかなかった。主演らしき女の子がけっこういい感じだったのでまだ救われるとこはあるけど。でも死に際の教授の言葉を読唇できたことは認めない。なんだか最近のフランス映画って「クリムゾン・リバー」とかこの映画とか妙にぶきみ(ってかきしょい)映画が増えてきた気がする…。これも世の流れなのだろうか。とりあえず中古DVDでこれを見かけたときに買わなくてよかった。ボスのミイラ君は弱点をちゃんと持ち帰りましょう☆ 5点(2004-08-23 00:55:08) |
794. ミスティック・リバー
《ネタバレ》 DVDについてたケビン・ベーコンとティム・ロビンスの解説で言ってました。「観てる人によっていろんな考え方を与えるのが理想の映画だ」と。 確かにそういう意味ではこの映画は成功かもしれない。事実、実際に劇中で役を演じているケビン・ベーコンとティム・ロビンスの2人でさえ最後にショーン(=ケビン・ベーコン)がジミー(=ショーン・ペン)に銃を突きつけるジェスチャーをした意味の解釈は違っている。 その解説の中でも言ってたけど、そうあるためには映画は深くあいまいでないといけない。 でもこの映画はあいまいすぎやしないだろうか…。結局最初に少年デイブを連れ去ったおっさん2人は何者?いやヘンリーとか言われても。いやヴァンパイアとか言われても。いや狼男とか言われても。わかるかい。まあなにげに性的虐待でも受けたのかと解釈せざるを得なかった。 あと、そんなタイトルに持ってくるほど「ミスティック・リバー」は重要だったのだろうか?原作読まないとそのへんはわからないんだろうか。だとしたら映画としては終わっている。映画というツール一つで観客を納得させられないなら映画化する意味がない。 どうもこの映画はクリント・イーストウッドが頑張ってスティーブン・キングを真似たというような印象が頭から離れない。さもキング作のようなミステリー・サスペンスの匂いがプンプン。 だからだろうか。どうしてもこの映画は楽しめなかった。犯人探しみたいなストーリー展開だけならもっと面白い構想のある映画を知ってるし、映画のわりに現実味がありすぎて(←逆にそれが良かったって人もいるだろうが)特に感動も興奮もなかった。担当の刑事2人ともテープを最後まで聞き忘れてるとかマジ現実的すぎていやんなる。最後に技術的な面ですが、最初に出てきた少年時代のデイブ、ショーン、ジミー役をしてた子役ですが、演技ヘタすぎ。謎のおっさん2人におびえてるというよりあれでは「なんだよおっさん」って睨みつけてるようにしか見えない。豪華キャストに力を注ぎすぎ。 「観てる人に色んな考え方を…」ということですがオレの考えはこうです。 3点(2004-08-21 04:03:15) |
795. アンダーワールド(2003)
《ネタバレ》 銀玉鉄砲、ハイパーおじいちゃん、ヴァンパイア社会の近代化。 う~んウケた(笑)。いや変な意味でなく、ホントに楽しめました☆ 確かに地下鉄の銃撃戦とか螺旋階段を登ってくるライト付きの銃持った人たちとかテカテカの黒コートとか、色々とマ○リックスを連想するシーンがあったのは逆にこの映画の評価を下げたと思うけど。 しかしそれでもオレはこの映画好きです。やっぱセリーン(=ケイト・ベッキンセール)がかっこよすぎ!!惚れた!床ぶち抜きシーンは誰がなんと言おうが最高!!上で述べたような欠点はもちろんあるが、この映画はキャスティングという点では群を抜いている。全員がそれぞれのキャラにむちゃくちゃマッチしてる。 あとはやっぱハイパーおじいちゃん、もといビクター。彼もそうだけど役柄ぴったしで伝説の最強ヴァンパイアの風格めっちゃ出てますね。もっと贅沢を言えば、「地球人(もといヴァンパイア)とサイヤ人(もといライカン)の混血は強いんじゃないのか?」ってセリフが欲しかった(笑)。 これは別に吸血鬼ものに対する固定観念さえ持たなければ充分楽しめる。そもそもがヴァンパイアとかライカンなんて架空の生き物なんだから自由な発想で楽しんで欲しいし、作る側にも変な固定観念に縛られて欲しくない。だからこの映画はそんなに吸血鬼ものしてなかったって理由でgoodでした☆ ただタイトルが、何を持って"Under World"なのかだけわからん。本来なら「あの世」とか「地下」「地獄」って意味なんだがあんま映画の内容には則してないような・・・。そこだけ少し気になりました。 8点(2004-08-20 03:05:34) |
796. ドラゴンハート
《ネタバレ》 オレとしてはアイノン王子(=デビッド・シューリス)を殺す為にドレイコを犠牲にさせたことに納得いかない。そんなラストにするんやったらいっそボーエン(=デニス・クエイド)に「不死身でもどうしようもなくなるぐらい全身をバラバラにしてやるぜ」ぐらいのことをやらせてほしかった。 やはりこのラストに納得いかないのはアイノンに直接鉄槌を下せなかったからという事もあるんだろう。ドレイコの命の代償にアイノンの命ってのはやっぱつりあわん。 しかしこの王子、最初っから最後まで見るに堪えん。悪すぎて。 映像としてはこの時期のものとしては格段に良いですね。無論ドレイコのCGのみでなく、部分部分ではロード・オブ・ザ・リング並みの背景が出てきたりして、観ていてとても気持ちよかったすね☆戦闘シーンも楽しめるものがあったし上々の出来だったと思います。 が、やはりドレイコの死には納得できずマイナス1点の、合計6点ということで。 6点(2004-08-18 09:47:32) |
797. シュリ
《ネタバレ》 どうしてもアジア映画特有のあの血生臭さが受け入れられなかったけど、でもかなり楽しめた。 なんかこれを観る前はいわゆる「ヨン様効果」で韓国映画を観てると思われたくなくて韓国ものはめっちゃ避けてたんやけど、確かにはまるだけのものはあった。 世間で言われてるようにおかしい点もいくつかあったけど。 囲まれてたはずの女スナイパーがいつのまにか逃げおおせてたりしてるし。 ストーリーもけっこうありがちだったんだけどなぁ、なんであんなによかったんだろう。 やっぱり俳優に魅力があったからかな。北朝鮮第8師団のボスみたいな人とかめっちゃ印象に残ってるもんなぁ。 これからはそう毛嫌いせずに韓国映画も色々観てみようか。まだ「冬ソナ」は観る気になれんが。日本映画以上であることは確かだ。 8点(2004-08-17 02:59:45) |
798. 海底二万哩
《ネタバレ》 なんか馴染めない感があったかな・・・。多分オレが最近の映像やアクションの文化にどっぷり浸かっちゃってるからでしょうね。 でも、観る前はただの海底探索紀行みたいな映画なんだろうと思ってたけどけっこう実際観てみると奥が深い。 まさかネモ船長にあんな過去があったとは。もしネモ船長の立場なら自分達を過去に奴隷のように使い、しかも世界に争いをもたらす弾薬を運ぶ船は破壊すべき対象だったんでしょうね。 しかし船を沈める前にピアノを弾いてるネモ船長(=ジェームズ・メイソン)の表情は痛々しかった。痛々しすぎて多少嫌悪感を覚えましたが。 ネモ船長ネタばっかですが、ラストのほうで撃たれたネモ船長がすぐに諦めて集団自決を図ろうとするのはさすがにツッコミたかった。「私が死ぬときはノーチラスも死ぬときだ」って傷の確認ぐらいしてから言え!あんだけの施設があっておまえは医療セットの一つも積んでないのか。 そりゃあネッド(=カーク・ダグラス)もそんなんに巻き込まれたくはないだろう。 どうでもいいけど教授の付き人のまるっこいの。いい味出てましたね。頭なでられた時の音にディズニーを感じました☆ そういえばカーク・ダグラスがショー・シャンクに出てたヘイウッド(だっけ?)役のウィリアム・サドラーに似てるような気がしたのはオレだけだろうか。 5点(2004-08-11 02:44:40) |
799. ダイヤルM
《ネタバレ》 ちょっと規模のでかい痴話げんかってところだろうか。 なんか三人が三人とも大した理由も持たずに下らん理由で殺人まで犯そうとするのが全然理解できなかった。 ラヴコメディとか見てたら自分の嫁さんと他の男が不倫してたなんてよくある話やしね。そういうのに見慣れてしまったせいか、不倫が発覚した時点で妻殺害を思いつくスティーブン(=マイケル・ダグラス)の考えが全く理解できない。嫁さんのエミリー(=グフィネス・パルトロウ)もなんか考え方に一貫性が無く、スティーブンを部屋で待ち伏せとかしてるわりにすぐにスティーブンに説得されてしまうあたり、なんか見ごたえが無かった。 DVDで別エンディングの方も観たんですが、まあどっちでも大したこたないなと。スティーブンを怪しんでたモー探偵との探り合戦とかあったらもうちょっと楽しめたかも。 唯一のこの映画の見所といえばデイヴィッド(=ヴィゴ・モーテンセン)の絵画でしょうか。なんとこれ、デイヴィッド役のヴィゴ・モーテンセンが実際に描いた絵を使ってたそうです。食事をすっぽかされた時のエミリーの絵への殴り描きは圧巻でしたね。「怒り」がおもいっきり表現されてました。 ロード・オブ・ザ・リングを観た後に「うわ!ヴィゴ・モーテンセン出てる!!」って思って借りてしまったけど失敗だったかな。 3点(2004-08-09 13:23:23) |
800. インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
《ネタバレ》 面白かった感はあったんだけど、何が面白かったと聞かれるとうまく言葉に出来ない。 レスタト(=トム・クルーズ)は結局人間をどんな風に見てたんだろう。一見すると食料としか見てないように見えるけどそれだとルイ(=ブラッド・ピット)を仲間にしたという理由が説明できない…。う~ん。 てかおまえは不死身かレスタト。でも今まで馬鹿にしてたねずみ食いを生き残る為とはいえレスタトもやってしまったことにとても皮肉を感じましたね。 話のスタイルとしては「スパイ・ゲーム」と同じ、冒頭すぐに回想シーンが始まりそれに終始する映画なんですけどこっちはきちんと映画としても楽しめた。インタビューって言う独特の雰囲気もうまく話をナレーション調にすることができてよかった。 個人的にはヴァンパイアのあの卓越した身体能力を使ったアクションシーンとかあったらもっと評価高かったんすけどね。 7点(2004-08-08 20:50:07) |