801. スペインからの手紙 ベンポスタの子どもたち
いやー、思わぬメッけもんだった。何といっても主人公の見た目や愛嬌のかけらのなさに初めはどうなることかと心配したのも束の間、周りの少年たちに励まされて立ち直っていく、素晴らしい物語じゃないですか。空や花を指差して一からスペイン語を教えていくベンポスタの少年たちが素晴らしい。緒方直人や原田知世もこの点数に大きく貢献している好演。しかし、あの陰気少年が、まさか阿波踊りまで踊りだすとはね・・・(^^;;内容的には6点なんだけど、スペイン語が豊富に入っていて勉強になったこともあり、おまけで+1点ということで、7点献上。しかし、あの少年は本当にベンポスタに入学したんだろうか??スペイン語とサーカス上手すぎ。(ビデオ) 7点(2004-10-07 20:56:02) |
802. ブレイブハート
映画としての完成度がものすごい。戦闘シーンも妥協していない。リアリティがありすぎて少し残酷すぎるほど。3時間弱という長さにしては、一気に観ることができた。音楽も○。(ビデオ、日本語吹き替え版) 8点(2004-10-04 11:39:33) |
803. アザーズ
うーん、この映画を取り巻く暗い雰囲気が自分には合いませんでした。霧深い森林、古めかしい屋敷、そして光が届かない暗いシーンばかり。「スリーピー・ホロウ」に近いものを感じました。最後にオチが分かっても、評価を上げる材料にはなりません。 4点(2004-10-03 19:22:01) |
804. スター・ウォーズ/ジェダイの復讐<特別篇>
《ネタバレ》 ルークとダース・ベイダーの人間ドラマ。これこそが今作の最大の鍵。 それだけにあのラストは予期していなかった展開として、素直に驚愕しつつ感動しました。 単純に主人公がダース・ベーダーと皇帝を倒して、はいハッピーエンド、チャンチャンではない!最後まで、ダース・ベーダーが悪の心を振り払えるのかという疑問があっただけに、素晴らしいとしかいいようがありません。それだけでもう満足。 ハンソロ救出劇が少し凡庸なところもありますが、スピーダー・バイクの迫力あるシーンやイウォーク族のコミカルなエピソードがじゅうぶんカバーしています。3CPOが神様になっちゃうあたりのくだりは最高です。 全編を通じて、一瞬たりとも見逃せないシーンばかり。コアなファンがいるのも納得です。 ラストのジェダイマスター勢ぞろいのシーンを観て泣きそうになりました。 [ビデオ(字幕)] 6点(2004-10-01 23:01:08) |
805. メメント
8【sayzin】さんと同感。内容云々ということより、時間逆行のアイデアと編集の巧みさに7点。いつかDVDでもうひとつのメメントも見てみたい。 7点(2004-09-30 09:20:30) |
806. 陰陽師Ⅱ
《ネタバレ》 前作よりややパワーダウンか。やはり野村萬斎の存在感と音楽効果は際立って良い。 それにしても、このシリーズ、今後も続く!?(TV) (2021年9月再鑑賞) 皆さん主演陣以外の演技がひどいという意見ですが、私はそれ以上にこのシリーズの雰囲気を楽しめましたよ。 そりゃ深田恭子が学園祭レベルだというのも分かりますが、一生懸命やっているのは伝わってくるし、半裸でハアハアサービスしてくれたり頑張りましたって感じです。 さすがの野村萬斎と中井貴一さんの対決もそそられますが、前作のような直接対決ではないところも意外。 出雲を舞台に記紀神話を持ち出してきたところも、原作読んでいないですが惹かれました。しかし、京都から出雲への瞬間移動が多いのには驚きました笑 今回は笛に加えて琵琶ですか。相変わらず情緒あふれる音楽もそそられます。でやっぱり最後に伊藤英明と豪笑して終わるって、なんとも後味が良い。人におすすめはしませんが、悪くないカンジの作品でした。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2004-09-29 23:11:41) |
807. スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
すぐ↓の方とまったく同感。この映画には2000ヶ所ものSFXを使っているとか。「飾れば飾るほど、カッコ悪くなる」というキャッチフレーズを思い出した。(VIDEO、日本語吹替版) 5点(2004-09-29 17:46:10) |
808. ギルバート・グレイプ
見ていてなんともやるせない映画でした。270【ドレミダーン】さんのいいたいこともすごく分かります。あのラストでギルバートは幸せになれたのでしょうか。映画というのはやはり、非日常の物語、マイナスをプラスに変えてくれるもの、と信じている自分には、リアルすぎるこの家庭の物語には、プラスのエネルギーをほとんど感じられません。それは「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」でも感じたことです。やはり名作であるので6点としましたが、心情的には5点かも。全部見るのにとても時間がかかりました。台詞も訛りがあるのか聞き取りずらかったです。(VIDEO・字幕スーパー) 6点(2004-09-29 10:29:22)(良:1票) |
809. スター・ウォーズ/帝国の逆襲
《ネタバレ》 この2作目が最高傑作だと推す人が多いので、<特別編>のDVDではなく、あえて古いビデオを買ってこのオリジナル旧作を見てみました。 誰かが言っていたように、1作目と3作目の間ということで起承転結の「承転」の部分が色濃く出た作品で、「帝国の逆襲」というタイトルがピッタリでした。 共和国軍はやられっぱなしだし、レックレスなルークはあのザマだし、高速移動には再三再度失敗するは、冷凍・破壊等々でいいところがありませんが、そのストレス溜まり~な具合がまたいいのかもしれません。考えてみれば、次に繋げるという点ではもっともなストーリーでしょうか。 早く続編が観たい! [ビデオ(字幕)] 6点(2004-09-26 22:10:03) |
810. 陰陽師
素直に面白かった。「心次第で、人は仏にも鬼にもなる」という哲学は悪くないっす。 ただ、萬斎演じる安倍晴明と真田広之演じる道尊の主役二人はかなり迫力があっていいとして、伊藤英明演じる博雅と今井絵理子演じる蜜虫にはどうしても馴染めなかった。とくに伊藤英明は演技が上手いとは思えないのだが。。。 とにかく、人の心の中に巣食う鬼が見られただけでもしめたもの。人の心がこんだけ分かりやすければいいんだけど。実際は、表情一つ変えずに恐ろしいことをやっている人がいるのが世の中です。 (2021年9月再鑑賞) 7点→7点プラス。世界観が良くて引き込まれる。主演二人の陰陽師がかなりカッコいい。結界を張るシーンや【我恨むこと絶えざるなし】とか繰り返して呪うとか迫力がありすぎる。 前のように伊藤英明と今井絵理子の演技もさほど気にならなかった。逆に陰陽師の存在が緊迫感があるので、かえって和んで良いかも。 若く美しい夏川結衣の鬼の演技が印象的で、実は一番引き込まれた。 CGとかショボいとか言われているが、人の心の風景を映し出した演出は面白いと思う。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2004-09-25 22:22:22) |
811. マイノリティ・リポート
非常に「A.I.」に近き、同じ近未来にサスペンスという要素が強い映画。 とにかく脚本が二転三転どころか終始めまぐるしい。スピルバーグ監督だけあって作りは凝っていて飽きさせないが、見終わったあと何もプラスの感情が生まれてこないのは誰もハッピーにならないからだろう。 近未来の社会のあり方や犯罪を未然に防ぐというアイデアについて、いろいろ考えさせられる作品ではある。再見してDVD捨てたのでもう見ないけど。 [DVD(吹替)] 4点(2004-09-24 21:35:14) |
812. 阿弥陀堂だより
宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」に代表されるように、清貧であること、謙虚であること、そして心を豊にすることがこんなにも肯定されている映画は、自分の中で記憶にありません。四季の風景や音楽もさることながら、人々の心の描き方が素晴らしいです。いかにして老いを、そして来るべき死を迎えるか。これからの高齢化社会になくてはならない映画ではないでしょうか。とても癒されました。<追記>しかし改めて見ると、物足りない部分を感じるばかりか、田舎の良い部分ばかりにスポットライトが当てられている気がしました。前回見たときは、きっと精神状態が良かったのでしょう。1点マイナスです。 [地上波(字幕)] 7点(2004-09-24 16:20:35)(良:1票) |
813. 恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ
ヤバいです。何がヤバいって、もんのすごいお洒落。こんな瀟洒な映画見たことありません。全体に流れている雰囲気がおしゃれなので、夜に見るのが最適です。「精神年齢30代以上限定」とか注釈があったほうがいい、それほど大人な映画。年をとったせいか、3人のやりとりのセリフが胸に染みます。単に仲間にボーカルを入れて成功しました、チャンチャン、ではありません。人生とはそう、苦しいものなのです。 [ビデオ(吹替)] 9点(2004-09-23 22:18:04) |
814. スター・ウォーズ<特別篇>
この特別編は、基本的にオリジナルをもとに、多少の修正を施し、一部を追加したバージョンで、全編リメイクされた作品ではありません。残念ながら、子供の時に見た修正前の本編の記憶が途切れ途切れでしかないので、この特別編との違いはよくわからないのですが、オリジナルに思い入れのない人にはそれはそれでいいのかもしれません。ただ、個人的には70年代のアイデアと90年代の特撮のミックスには多少違和感を感じました。77年当時としては、もう満点をつけるしかないのだろうけれど、今となってはどこを見渡してももっとすごい特撮映画ばかり。そんな中で、独自の宇宙観をもったこの作品に根強いファンがいるのは分かりますが、今見た自分の中での感想は7点。何か今一つ感情移入というか、見ていてその世界観に入り込めることはできませんでした。期待しすぎるのは良くないのかもしれません。 7点(2004-09-21 11:44:21) |
815. 天使にラブ・ソングを2
《ネタバレ》 前回と違って展開が見え見えで、かなり評価が下がってしまいました。 前回はシスターたちが聖歌隊を結成するというシチュエーションがいい方向へいっていましたが、今回の悪餓鬼たちの前半の悪たれぶりはみていて気持ちの良いもんじゃないですし、彼らが短期間で更正するのも胡散臭い感じがします。合唱のところももう少し感動するかと思いましたが、あの選考の結果はありえません。 (2022.12再鑑賞、5点→6点) 前作よりはたしかにパワーダウン。 コメディーとして笑えるところが少なかったり、聖歌隊があの程度で優勝するとか、リタの母親が手のひらを返したように改心するとか無理な展開が多い。 それでも歌で乗り切るプラスのパワーは圧倒的。悪ガキたちをうまくノセて改心させていくウーピーの様は、見ていて感心させられる。 時間が短いのも良い。 [地上波(吹替)] 5点(2004-09-21 09:43:19) |
816. GODZILLA ゴジラ(1998)
前半は迫力があってそれなりに面白かったが、後半はどうしたことか。ただのパニック映画に成り下がってしまっている。これではゴジラは、人間を食い殺して繁殖するだけの、ただの凶悪な悪者。そこには「ゴジラとしての哲学」はないといってもいい。人間が生き延びられるかどうかだけの映画では、興味は半減してしまう。パニックものなら他にもおすすめの作品が山ほどあるというのに。点数は4点としたが、心情的には3、5点。 4点(2004-09-19 22:50:28) |
817. 天使にラブ・ソングを・・・
《ネタバレ》 こういう、見ていて心があったかくなるような映画が好きなんですよね。 学生のときの合唱を思い出します。 (2022.12再鑑賞7点→8点) 冒頭こそガサツなウーピー調でちょっとめげるが、修道女になったあたりから俄然面白い。 テンポ、ユーモア、ノリ、ハーモニーどれをとっても素晴らしい。 合唱がうまくいくなっていく過程とか、地域に溶け込んでいくところとか、見せどころのはずなんだけど、テンポが悪くなってしまうのでバサッと進むのが何より素晴らしい。 ちょっと終盤もたついたりするが、見ている人を笑顔にするような映画が好きだと改めて思った。 ちょうど「プラトーン」を見たばかりなので、とても救われた。 いろんな意味で人の意識を変える力を持った名作。 [地上波(吹替)] 8点(2004-09-19 22:43:44) |
818. L.A.コンフィデンシャル
最初からいやな予感はあった。多すぎて錯綜する人間関係。次から次へと銃で人が殺されるシーン。この二大要素は私が最も苦手とするところ。「スナッチ」と同じだ。50年代だか知らないけれど、最初のほうで人が殺されるときに場違いな陽気な曲が流れていた時点で、もう受け付けなかった。その後は訳が分からずに、苦痛な思いばかりで見た。まして「かっこいい」とはこれっぽっちも思えずにいた。ここで点数を入れるために最後まで見つづけなければならないのでなければ、私は前半でもう見るのをやめたことだろう。映画館で金を払って見ずに済んで、本当によかった。 2点(2004-09-17 10:29:44) |
819. 冷静と情熱のあいだ
《ネタバレ》 途中で順正が手紙を読むシーンなど、132.【アキト】さんと同じ点は気に入ったのですが、他の方と同じく、心に響いてくるものがないんですよね。ラブストーリーは感情移入できてなんぼのところがあるので、そこが残念です。原作を読んでいればもう少し深い感銘を受けたのかもしれません。。。主人公の二人は冷静さの中に情熱を持った役として適任だったと思いますが、篠原涼子は残念ながら自分にとっては魅力的ではありませんでした。途中で自殺や絵を巡ってドロドロした展開になるのもマイナス。ただ、音楽や絵などの雰囲気は、邦画ばなれしていて素晴らしかったです。全体的におしゃれな映画で、若い女性向きという感じ。 5点(2004-09-15 23:02:33) |
820. リング(1998)
今回やっと初見。それなりに怖くてビビったし、ストーリーも原作を元にしているだけあってうまく出来ていると思うけど、自分としてはどのぐらい楽しめたか、また見たいか、という視点で点数をつけているので、ホラー系、グロ系が苦手な自分にはやっぱりこの点数。全体的に、画面が暗く、夜中に一人で見るとマジ怖い! 2点(2004-09-15 13:09:41) |