821. ランボー/ラスト・ブラッド
《ネタバレ》 うおおおおお。 やられても、やられても、立ち上がってくるロッキーのようなスタローン。 もう、ゆっくりお休みください・・ しかし、殺して殺して殺しまくってるランボー。 96時間のようにハッピーエンドにはならない。 最後は、前作のランボーで目覚めた、このシリーズのグロさが 思いっきり、味わえます。 うわ~~~、もういいです、スタローンさん・・ [DVD(字幕)] 7点(2021-03-05 22:46:35) |
822. ランボー/最後の戦場
《ネタバレ》 映画のシリーズものは侮れない。 いい例がロッキーである。 毎回、それぞれ人生の課題を描写していて、面白いシリーズである。 そのスタローンのもう一つのシリーズもの、それがこのランボーである。 このシリーズも、同じような話は創らない。 ランボー3が、あまりにも人間の域を越えて、漫画みたいな話だったので、 もうこのシリーズは終わったかのように見えた・・が、続くのである。 今、ミャンマーはクーデターが起きて、大変なことになっているが、 民衆があれほどまでにデモを起こすのは、以前の軍事政権が無茶苦茶だってことが、この映画を観て分かる。 これほどの非人間的な描写が許されるほど、世界はミャンマーの軍事政権に 戦慄していたのだ。 おとろしい・・。 [DVD(字幕)] 7点(2021-03-04 22:23:51) |
823. 21世紀の資本
《ネタバレ》 分かりやすく、考えさせられる。 よくできたNHKスペシャルといった感じ・・ いつの時代にも、警告を発してきた人はいる。 でも、その警告は、遠からず当たってきた。 この映画の警告が、その通りなら、恐いですね。 [DVD(字幕)] 7点(2021-02-24 10:45:22) |
824. 大怪獣東京に現わる
《ネタバレ》 CGでリアルな怪獣映像があふれるなか、 怪獣がまったく画面に登場しない、怪獣映画があった~! 東京や日本各地が怪獣被害で無茶苦茶になるなか、福井のある地方の町では、 町民が勝手に興奮して、みんな感情が燃え上がるというお話。コメディですね。 最後は原発問題にまで触れ、令和の今では、多分再評価されにくい映画ではあるが、ストーリーとしては面白い。 これってコロナで都会が騒然となってるときに、意外と田舎の方では、 日本おしまいじゃねって盛り上がってたのかな、とか・・ (まぁ俺も中都会だから、何も言えないか・・失笑) [ビデオ(邦画)] 7点(2021-02-12 00:03:01) |
825. カナディアン・エクスプレス
《ネタバレ》 映画を好きになった80年代頃のアクション映画。 「ダーティハリー」とか、この映画のジーンハックマンとか・・ とにかく観まくってた。 この映画は、公開当時気にはなっていたが、30ン年経って、鑑賞。 何より分かりやすいよね。 今の世代には、予測可能なんて馬鹿にされるかもしれないけど、 迫りくる殺し屋におもちゃの銃で反撃開始とか、列車の屋根でのクライマックスのアクション。 正体怪し気なデブが実は味方だったり、うるさくつきまとうオバちゃんが敵だったり、とにかく楽しい。 新しいものに疲れたときには、この頃のアクション映画が癒しだったりする。 [ビデオ(吹替)] 7点(2021-02-11 20:26:22) |
826. その日のまえに
《ネタバレ》 大林さんらしい、ファンタジックな映像世界。 死と乙女は、大林さんの世界では、よく扱われるテーマ。 大林演出がスピード感を増して、伸びやかになってくる頃である。 続く「戦争3部作」への予感が十分に感じられる。 乙女のようなお母さん、永作博美。 子どものような青年のお父さん、ナンちゃん。 初恋のまま、夫婦になったような二人である。 そこに宮沢賢治の世界が被さる。 最後は、汽車が空を飛ぶかなぁと思いましたが・・(笑) [DVD(邦画)] 7点(2021-02-08 00:46:38) |
827. 男たちの大和 YAMATO
《ネタバレ》 戦艦大和の模型を作っていると、必ず驚かされるのが、 側面の機銃の多さ。 この映画は、その機銃部隊の話である。 小さい頃、戦艦大和に誇りを持ち、そしてその最期に、皆、ショックを受ける。 帰りの燃料のない旅に出る、そのドラマを丁寧に見せる。 飛行機の時代と分かっていたのに、どでかい戦艦を作ってしまう日本という国。 戦闘シーンは、なぶり殺しの感すらある。 アメリカはそれにしても、やりすぎっちゃ。 P.S.戦艦大和のどでかい模型を使った映画は、ほかに「連合艦隊」。 こちらは、さだまさしの唄が心に刺さる。 [DVD(邦画)] 7点(2021-02-06 20:44:05) |
828. 罪の手ざわり
《ネタバレ》 中国に急速に入ってくる欧米文化。 その文化同士の衝突による化学反応をジャジャンクーは、描く。 でも考えてみれば、日本もそうなんだよね。ただゆっくり入ってきたから、 こんなに分かりやすい反応はしなかっただけで・・ 「世界」ではテーマパークを、「長江哀歌」では都市開発によるダムなどの環境の変化を、 ジャジャンク-は、中国のとまどいをクローズアップして描いてきた。 この作品は、欧米の銃やジャックナイフなどの武器、企業経営による雇用される側の非人間的対応を迫られる辛さ、それらを4編のオムニバスで描く。 最後、罪を犯した女性が中国歌劇の「罪を認めるか」と言う歌を聞くシーンは、こういう金による支配、欧米のハンディな攻撃武器がなければ、女性は罪を犯したか?という問いを監督は言っているのだ。 [DVD(字幕)] 7点(2021-01-30 22:59:14) |
829. 水の声を聞く
《ネタバレ》 イカサマ宗教の破滅を描いている。ラスト、教祖の女性がヤクザに暴行受ける場面などあり、不快な気持ちになった。集中して観ることができなかったが、済州島の歴史など描かれており、ただの破滅映画ではないのかも・・。 教祖の女の子が段々正義に目覚めていく過程など、集中して観れば、また感想が変わったかも・・。 ラストの後味の悪さは、本当に人生分かったうえで表現しているのか、映画の見すぎで安易に思いついたのか、一度キネ旬の評論を読んでみたい。 [DVD(邦画)] 7点(2021-01-30 22:55:44) |
830. マーウェン
《ネタバレ》 どうやって撮影したんだろう?そればっかり気になってた。 人形はCGにしても、顔の表情は、まるで人のよう。 イラストレーターが暴行を受け、人形アートにのめりこみ、 その世界観を写真にしている、という実在の人物がいる。 実話なのだ。 監督自身の作品「バックトゥザフューチャー」のオマージュもある。 なにより、正攻法のストーリーで挑むゼメキスらしく、 話をひねることをしないで、人形CGの世界を楽しく(と言っても暴行の ショックで過激な内容だが・・)映像化している。 面白い! オタクが現実の恋愛でふられるとこは、自分の古傷がヒリッと来た(笑) [DVD(字幕)] 7点(2021-01-30 22:49:18) |
831. よこがお
《ネタバレ》 女性の復讐ものである。 しかし、悪いのは男性ではない。 女性である自分を好きになってしまった女性への復讐である。 そこが新しいところである。 筒井真理子が好演してる。 今まで地味で、ノーマークだった女優だが、 普通のおばさんがちょっとしたことでどん底に落ちていき、 そこからの演技が凄まじい。 もうベッドシーンあり、犬になったり、 それはもう女優魂だろう。 面白かった。映像技術があがって、 こんな地味な素材でも、観客が集中できる絵に仕上がってる。 [DVD(邦画)] 7点(2021-01-30 22:47:20) |
832. 最強のふたり
《ネタバレ》 気持ちのいい作品に仕上がってる。 これは、ドリスの気持ちのよさから来てる。 ズケズケ言ったりもするが、基本、頭のいい好青年である。 フィリップも、もともと人の上に立つべき教育を受けてる、頭のいい人だ。 頭のいい二人が波長が合って、いいコンビになったんだろうね。 障害者としてではなく、人と接したから、というより、頭のでき具合がピッタシだったという要素が強い気がした。 最後、文通の女性があらわれて、コンビ解消か・・ ちょっと寂しかったね。 [DVD(字幕)] 7点(2021-01-30 02:43:50) |
833. メゾン・ド・ヒミコ
《ネタバレ》 少女とゲイの友情を描いた映画・・・昔観た「非バランス」という映画を思い出した。 まぁそれは置いといて、ゲイのやさしさは、無防備な少女と相性がいい。 しかし、やさしいゲイたちは、実は現実の過酷さに向き合えない。 それが施設の一人が脳卒中になったときにあらわれる。 柴咲コウは、そんなやさしいゲイ演じるオダギリと寝る機会がある。 しかしその時の一言「触りたいとこ、ないんでしょ」 その後、身勝手な男の専務に抱かれるが、彼女の涙が意味するものは・・ ゲイのエゴと、女を食い物にする男のエゴ。 この両者を経験する柴咲演じる女性の涙は、一体・・ ダレがちな展開を、母親の写真の謎で引っ張る。 商業映画を巧みにこなす犬童監督の巧さである。 (それにしても侍のような田中泯が伝説のゲイバーのママとは・・) [DVD(邦画)] 7点(2020-12-27 20:13:55) |
834. デッド・ドント・ダイ
《ネタバレ》 興味深い映画だった。 どこかとぼけてるジャームッシュ。 今の殺伐としたアメリカでは、かなり彼は責められたんじゃないか? そこで、なぜお前は落ち着いてるんだと言われて、 俺は古き良きアメリカに住む男、もう現代の欲にまみれた世界に うんざりしてる世捨て人みたいな男なんだから、という つぶやきが聞こえてきそうな映画だった。 金の亡者こそゾンビだと、トムウェイツの口から、言わせてる。 彼の演じる世捨て人こそ、ジャームッシュなんだろう・・ [DVD(字幕)] 7点(2020-12-19 14:01:06) |
835. Fukushima 50
《ネタバレ》 これがつい最近のこの国での話だと思うと、 なんか涙が出てきた。 軽々しいコメントは避けますが、 この映画は、「チャイナシンドローム」より グッとくるものがありました。 原発が爆発をしなかった理由が、本当のところでは 分かってない、って言ってましたが・・(汗) [DVD(邦画)] 7点(2020-12-12 21:56:29) |
836. 闇の子供たち
《ネタバレ》 坂本順治のあいかわらずの全力投球ぶりだが、これは剛速球だった。 原作未読だが、江口演じる記者が、なぜ今まさに幼児の命が奪われようかという その時に、「俺はただ見て、それを伝えるだけの仕事だが、目をそらさぬ」というところで、 終わってしまったか? (いや、これは大変な現場で、自分だってどうすることができるかなんて分からない。) その答えがラスト、彼が自死した後、部屋に残されていた。 僕は、彼が幼児買春していたなんて、発想はしたくない。 彼は、子どもに「放して」と拒否された理由が分からなかっただけなんじゃないか。 でも彼の過去を振り返る映画ではない。そこは深く描かなかった、という発想です。 自分の顔を鏡で見ながら、幼児売買春の人間と同じなのかと、深く自問自答の末の、自死だったのだと思うのです。 でも原作未読なので、分からないけど・・ NGO内部に「敵」がいた!? これはマコトか!?ドラマ作りのための発想だと思いたい。 だって、怖すぎでしょ!? [DVD(邦画)] 7点(2020-11-28 23:40:51) |
837. 台風家族
《ネタバレ》 台風と題名につく映画は、実は少ない。 相米監督の「台風クラブ」とこの映画くらいだ。 最低野郎たちの絡みから、それが人間味になってきて、 最後の台風の中を車を暴走するところまで、加速が止まらない映画だ。 まぁ全体の基調は、漫画だね。 だから最後の白骨のなんともいえぬチープさが不自然ではない。 でもあれだね。 長男の出演映画をみている父親の背中。 あれを表現できるのは、今じゃ藤竜也くらいじゃないかなぁ [DVD(邦画)] 7点(2020-11-21 23:52:06) |
838. アイネクライネナハトムジーク
《ネタバレ》 面白かった! 伊坂さんの原作らしい作品。 でも今泉監督作品っぽくないね~ 今泉監督の良さが出てない。 三浦春馬には、ホント幸せになってほしい役が多い。 現実でこんな幕切れ、ないよ~ 悲しいです・・ [DVD(邦画)] 7点(2020-11-07 21:18:22) |
839. 山猫
《ネタバレ》 ビスコンティでは、これが一番分かりやすくて、好き。 前半では、シチリア島からのイタリア統一を掲げていた革命軍から、国軍へと 転身したタンクレディ(ドロン)とアンジェリカの恋。 (アンジェリカの笑い声がヒステリックで怖い・・) 後半は、その革命軍の有志を討った男と貴族たちの宴。 ここで主人公のランカスターは、日和見な連中の中にいて、孤独を感じる。 貴族の没落を描くことの多いビスコンティは、ここでは退廃ではなく、 新時代になったことで旧体制との関わりの強かった貴族の没落を描く。 ここでランカスターはボソッとつぶやく。 「山猫と獅子は退き、ジャッカルと羊の時代が来る。 山猫も獅子もジャッカルも羊も自らを地の塩と信じている」と・・ 題名の山猫は、ランカスターら貴族のことである。 誇りあるが、孤独な老貴族の後ろ姿に、映画冒頭の 引用文が思い出される。 「現状を保つには、変わるしかない」 いつの時代も変わらないですね(寂) [ビデオ(字幕)] 7点(2020-10-25 23:45:45) |
840. mellow メロウ
《ネタバレ》 一見、可愛らしい映画。 女性の表面上の可愛さもきれいに掬い取ってる。 恋が熟するまでの淡い時間を描いてる。 心地よい時間が続く。 女性からの告白といい、女性の時代の作家、今泉氏の 真骨頂のようだ。 ただ「愛がなんだ」で描いた世界も彼の作品世界。 恋愛について、すべて描こうという野心からか・・ 一歩、間違えると、表面上だけを描いた作品ばかりになる危険性もある。 [DVD(邦画)] 7点(2020-10-24 23:03:00) |