901. レイダース/失われたアーク《聖櫃》
《ネタバレ》 子供の頃から見てきた作品で、自分の中でのアクション映画の原点ともいうべき映画。 冒頭からノリのいいテンポ溢れるシーンが続出し、見る者を惹きつける。とくに冒頭の場面は、いくら結末が分かっていてもドキドキハラハラさせられてしまう。おいしいところばかりで、飽きさせない。 人間味溢れる主人公、敵役もまた魅力がある。ナチスドイツのメガネのおっさんが、ヒロインに煙草の煙を吹きかけられてゴホゴホとするところや、雪の中に手を突っ込んで「ア~キモチイイ~」とかするコミカルなシーンもお気に入り(笑)。そういえばガキの頃、最後のほうで顔が溶けていくところとか、骸骨がなぜが「キシャー!」という音を立てて襲ってくるところが怖くて顔をそむけたりしてたっけ。 アークの正体も、かえって本物らしい展開で良い。 文句をつける点があれば、残酷なシーンが続くところとやっぱりお宝のために人を殺しすぎるところ。アラブ人のおっさんを銃で撃ち殺すシーンは何度見ても違和感が残る。あれが同じアングロサクソン人でも同じことをしたの?と問いただしたい。後ろのターバン巻いたエジプト人も飛び上がって喜んでいる場合じゃないでしょ。 時代が時代かもしれないが、今の世界の現状を見ればテレビ放映でカットされても文句は言えまい。 [DVD(吹替)] 7点(2004-05-23 09:41:06)(良:1票) |
902. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
名作と呼ばれるにふさわしい内容で、見る者に感銘を与える映画。「Whoa!!」アルパチーノ演じる偏屈な退役軍人が、次第に心を開いていく様を見事に演じきった。心の闇を取り除くことができなかった男が、人間としての誇りを取り戻していく。…とここまで書いたらそれはそれは高得点だろうと思うけれど、評価は7点。だってアルパチーノのオッサンが、どれだけ自分に自信を持って心を開いても、それはただ真人間に戻っただけ。今まで人に迷惑をかけた罪ほろぼしにはならないと思う。前半部分の、人を卑下し、見下ししきった態度には閉口。普通の大人相手なら、彼の親戚のような白い目でみられても仕方が無いんじゃないか。という思いで見ていたので、正直言ってあまり良い気分で見られる作品ではなかった。ただ皆さん仰るように、全体的に見れば良い映画だと思うし、タンゴを踊るシーンや最後の演説など頷かせられるシーンも多かった。生徒総立ちでの拍手のシーンも私は肯定的。テレビで見て1時間近くカットされていたので全部を見てみたい。 (2019.3追記)開始10分で見るのが嫌になった。長すぎるし、肌に合わない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2004-05-20 20:40:52) |
903. ダイ・ハード
無闇にドンパチやってる映画は基本的に嫌い。ザ・ロックも面白くなかった。この映画もよく出来ているとは思うが、銃をやたらめったら振り回して敵を撃ち殺すシーンを見て何が面白いのか、という思いでずっと見ていた。ただし、高得点を取っているだけあってストーリーはよく出来ているし、ドキドキ感も高い。ただ、何回も見たい映画とはどうしても思えない。 6点(2004-05-19 22:17:52) |
904. アルカトラズからの脱出
《ネタバレ》 全体的な印象としては67【あまね】さんや57【SARA】さんと同じく、余分な贅肉を落とした地味な映画ながら、スリリングなサスペンスを味わえる作品。特に中終盤は、ドキドキの連続。看守がフランクの頭を触るところなんかは「やめろ~」って叫びたくなっちまう。 ただ、脱出後の爽快感に欠けるところや画面が暗いところなどがマイナス点か。 印象的だったのは、ところどころに登場する菊の花。キクを踏み潰してどれだけ自由を奪っても、心の中の菊(=自由)まで奪うことはできないということだろう。 (2019.12追記 どうしてもショーシャンクと比べてしまうのだが、こちらの看守や他の囚人たちはいたって自然でGOOD。いちおうホモ的な話も出てくるが、凄惨なことにはならずで良い。大きく違うのは脱獄してからのエピソードがまったく描かれておらず、カタルシスに程遠いこと。指を切断したり、ネズミを飼ってた男が急に倒れたり、一人は行き遅れたりと意味不明なシーンがかなりあるのがマイナス点。ただ脱獄のスリリングさを味わう映画。7点→6点へダウン) [CS・衛星(字幕)] 6点(2004-05-17 11:07:38) |
905. JAWS/ジョーズ
《ネタバレ》 巨大サメが漁師を飲み込むところなど、かなりリアルなパニック娯楽映画。ズンズンズン・・・という効果音が恐怖心を掻き立てるスピルバーグの傑作、といいたいところだが。193【poppo】さんの仰る通り、パニックかつサスペンスフルな前半はいいとして、海洋アクションの後半はいただけない。3人の男の、傲慢で独り善がりな態度はどうしたことか。彼らを見ているだけで頭に来るのは私だけなのか。いがみ合わず、お互いに協調していれば船が沈むことは無かった。エンディング、仲間が無残に殺されたというのに、何が「アッハッハ」だ。台無しになっている。 5点(2004-05-14 00:16:46) |
906. 天国から来たチャンピオン
《ネタバレ》 2017.5に再見。というか、投稿するまで見ていたことを忘れていたんですが(笑)。 まあ良い映画です。コメディーとあるだけあって毒のない笑いがアクセントになっていて面白い。 中盤から終盤にかけてシリアスになっていき、ややだれもするのですが、ラストシーンでやられましたね。 自分の存在が消えるとき、それはつまりは死ということですが、それは記憶の消滅ということなんですね。 ひとり残ったQBに、ジョーだと思い込んで話しかけるがつれない態度をとられる。 それはジョーが消えてしまったということを意味しています。 観るものをそんな悲しい気持ちにさせておいて、ラストシーンは演出が上手すぎる。 「あなた、QBね?」永遠の名セリフではないですか。これだけで1点プラス。 私自身が立ち直るきっかけを作ってくれた貴重な映画です。 ゆっくり心を込めて観たい映画です。 ■オリジナルの投稿 期待しすぎたのが良くなかったのか。展開についていけないこともあったし、どうしても古臭さを感じた。 それでも、切ないストーリーには共感できるものがあった。ラストともども、雰囲気はよい。 何回も見ると味が出てくる作品なのかもしれない。 惜しむらくは、私がアメフトに疎くてついていけない話題だったこと。アメフトがお好きな人は特におすすめです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2004-05-13 15:52:50) |
907. 仔犬ダンの物語
子供向けという気がしましたが、そつなくまとめているという点で、この点数。ちょっとした泣き、感動が味わえます。嫌味や管理人や学校の友達など少しシリアルすぎる展開が残念といえば残念。 5点(2004-05-11 09:18:06) |
908. 大誘拐 RAINBOW KIDS
《ネタバレ》 期待していたほど面白くはなかった。それでも、誘拐された婆さんが逆に誘拐犯のリーダーになるという設定は群を抜いて面白い。原作を読んでいなかったので、途中の展開が少しわかりづらかったものの、事件解決以降のエピソードもうまく出来ていると思う。ただ、十数年前の邦画のせいか、台詞が聞き取りづらくて演技も拙いというところが残念といえば残念。時間があれば原作も読んでみたいけど。。。 6点(2004-05-08 18:49:32) |
909. 60セカンズ
車にまったく興味がない人間にとっては、訳がわからないシーン多数。期待していたカーアクションも取りたてて挙げるものはない。決して悪い映画だというつもりはないが・・・「♪Some things hurt more much more than cars and girls...」 3点(2004-05-08 12:00:18) |
910. 続・猿の惑星
ここで言われているほどひどい作品ではないと思った。54番の方が言われているように、低予算等さまざまな事情を考慮してみると、わりと良く出来た作品なのかもしれない。37番の方の意見も頷けるところがある。なかなか言葉を発しない女人間が「テイラー!」と言うところなども名シーン。あいかわらず最後までドキドキして見ることが出来るし、ここぞというところでカメラが顔にゆっくりと向かっていくところがいいんだな、また。ただ、名作である「猿の惑星」の続編であることを考慮すると、かなりのパワーダウンである点は否めない。 6点(2004-05-03 11:05:53) |
911. 梟の城
点数をみてイヤな予感はしていたのですが、やはり的中。最後までみるのに相当な根気を要しました。キャストや脚本が言われているほど悪いわけではないんでしょうが、原作を読んでいないのでとにかく訳がわからない。やたらと人が出てくる割に、それぞれのつながりが分からず、中途半端。もう少しわかり易く、観客の立場に立ってほしかったです。二人の女は結局何だったのか、最後まで見ても訳がわかりません。画面も全体的に暗くてわかりづらい。題材的には面白そうな内容だっただけに、監督の手腕には失望しました。 3点(2004-05-02 12:28:32) |
912. ヒマラヤ杉に降る雪
他のどの作品とも似ていない、異色の作品。彩色に乏しい画面に、心が洗われるような流れる映像と音楽。「ダンサー・イン・ザ・ダーク」というより、「メッセージ・イン・ア・ボトル」を思い出しながら見ていた。裁判の中身は原作を読んでいないので最後までわからないところばかりだったが、主人公二人の心情はうまく描かれていた気がする。老弁護士の最後の弁護も良かったしね。彼の演説を聞くだけでも見る勝ちがある作品。7点にしようかどうか迷ったが、何回も言っているように見て元気になれる映画はあまり好みでないので、6点献上。 6点(2004-04-29 21:41:37) |
913. ロレンツォのオイル/命の詩
映画としては、本当によく出来た作品だと思う。どうしても深刻で暗くなりがちなトピックを、ここまで観る者に引きつけさせるのは名作の証。グレゴリー聖歌のようなクラシック音楽や最後にテロップで流れる子供たちの笑顔も魅力的。個人的には、階段で泣き叫ぶお父さんの姿がいちばん心に残っている。いろいろ考えさせられるいい映画だと思うが、もう少し気楽で楽しい映画が好みなのでどうしてもこの点数。 7点(2004-04-27 13:16:47) |
914. 大安に仏滅!?
「お日柄もよくご愁傷様」の続編。こちらも非常に日本的な映画。橋爪功が、「丸く、波風立てず」という典型的事勿れ主義の父親を好演していてよい。前作と比べて特筆すべきエピソードがなく、ごくごく普通といった印象。一度見たら充分といった感じ。日本人らしさが前面に出た作品なので、西洋人にはとても理解しがたい映画なのだろうと思う。 [映画館(字幕)] 4点(2004-04-21 20:58:24) |
915. セブン
非常に優れている、といえる映画。それでもこの点数なのは、見てハッピーになれる映画ではないから。特にブラピ演じるミルズ刑事にとっては、悪夢が続いていくだけ…。全体的に暗いが、惹き付ける力を持った作品だと思う。サスペンス映画にありがちな、銃撃戦のシーンばかりというわけではなく、二人の対照的な刑事のやりとりが魅力的。そこに絡む、七つの大罪に関する殺人。でも、この映画の魅力は、やはりラストにあると思う。「envy」(嫉妬)と「wrath」(憤怒)という罪。そうか、そう持ってきたか…。しばし溜息。考えさせられる。ちなみに、「wrath」を英英辞典で引いてみると次のように書いてあった。「extreme anger」 7点(2004-04-19 00:51:07) |
916. 羊たちの沈黙
最初から最後まで、見るものの心を捉えて話さないところがすごい。サスペンスとしては申し分ない出来だと思う。特に印象深かったのは、レクター博士。心の奥底まで見抜かれるような、深い洞察力と、それに相対するような人食いという奇癖。しかし、何度も言っているように、ホラーものは好きではない。特にこの作品は惨いシーンが続出。よって、6点献上。 6点(2004-04-16 09:23:03) |
917. スピード2
うーむ。確かにこれはひどい。別にクソ映画だとは思わないが、スピードの続編という謳い文句でなければ、ほとんどの人は見ないのではないかという出来。主役のパトリックは映えないし、S・ブロックは相変わらずヒステリックでかしましい。最後らへんの船が街に突っ込むシーンは迫力があったので、プラス1点で、4点献上。 4点(2004-04-11 22:33:00) |
918. ハムナプトラ2/黄金のピラミッド
154番の方と同意見。前作よりはテンポが良くて面白いが、一度見たら充分という作品。あいかわらずドンパチ派手な映画で。キング・スコーピオンも出番短すぎ。それにしても、イムホテップが百年の恋ともいえる相手に裏切られたのはどうしてなのか。何の為に3000年も生きながらムシに耐えてきたというのか。何の為に来世の復活を願って自分の命を絶ったというのか。誰か教えてくれ。 6点(2004-04-11 22:26:04) |
919. ハムナプトラ/失われた砂漠の都
アナクスナムンとイムホッテプの立場に立って見た。二人は、邪魔されたせいで恋を成就させることができず、何と無念だったことだろう。邪魔者だからといって人を殺しすぎるのは言語道断だけれども。私は、単純に主人公が善で、イムホテップが悪だとすることはできないと思う。そういう視点でみると、この映画は決してハッピーエンドではない。夥しい数の死体の数が増えたにすぎない。さて、内容については最初の古代部分やCGを除いてB級っぽいので、この点数。ちなみに、スカラベはコガネムシ科の甲虫の総称で、この映画に出てくるような凶悪なムシは実際には存在しません(笑)。日本ではフンコロガシと呼ばれています(爆)。 5点(2004-04-10 10:08:05) |
920. ジュマンジ
警官がらみのコメディは笑えたものの、肝心のサイコロゲームがどうもピンと来なかった。動物がドシンドシンと行進って、笑えるけどあまり迫力はなかった。どうせなら実際のゲームみたく、マイナスのイベントだけでなくプラスのイベントもあっていいんじゃない? 5点(2004-04-05 00:42:09) |