921. ロレンツォのオイル/命の詩
映画としては、本当によく出来た作品だと思う。どうしても深刻で暗くなりがちなトピックを、ここまで観る者に引きつけさせるのは名作の証。グレゴリー聖歌のようなクラシック音楽や最後にテロップで流れる子供たちの笑顔も魅力的。個人的には、階段で泣き叫ぶお父さんの姿がいちばん心に残っている。いろいろ考えさせられるいい映画だと思うが、もう少し気楽で楽しい映画が好みなのでどうしてもこの点数。 7点(2004-04-27 13:16:47) |
922. 大安に仏滅!?
「お日柄もよくご愁傷様」の続編。こちらも非常に日本的な映画。橋爪功が、「丸く、波風立てず」という典型的事勿れ主義の父親を好演していてよい。前作と比べて特筆すべきエピソードがなく、ごくごく普通といった印象。一度見たら充分といった感じ。日本人らしさが前面に出た作品なので、西洋人にはとても理解しがたい映画なのだろうと思う。 [映画館(字幕)] 4点(2004-04-21 20:58:24) |
923. セブン
非常に優れている、といえる映画。それでもこの点数なのは、見てハッピーになれる映画ではないから。特にブラピ演じるミルズ刑事にとっては、悪夢が続いていくだけ…。全体的に暗いが、惹き付ける力を持った作品だと思う。サスペンス映画にありがちな、銃撃戦のシーンばかりというわけではなく、二人の対照的な刑事のやりとりが魅力的。そこに絡む、七つの大罪に関する殺人。でも、この映画の魅力は、やはりラストにあると思う。「envy」(嫉妬)と「wrath」(憤怒)という罪。そうか、そう持ってきたか…。しばし溜息。考えさせられる。ちなみに、「wrath」を英英辞典で引いてみると次のように書いてあった。「extreme anger」 7点(2004-04-19 00:51:07) |
924. 羊たちの沈黙
最初から最後まで、見るものの心を捉えて話さないところがすごい。サスペンスとしては申し分ない出来だと思う。特に印象深かったのは、レクター博士。心の奥底まで見抜かれるような、深い洞察力と、それに相対するような人食いという奇癖。しかし、何度も言っているように、ホラーものは好きではない。特にこの作品は惨いシーンが続出。よって、6点献上。 6点(2004-04-16 09:23:03) |
925. スピード2
うーむ。確かにこれはひどい。別にクソ映画だとは思わないが、スピードの続編という謳い文句でなければ、ほとんどの人は見ないのではないかという出来。主役のパトリックは映えないし、S・ブロックは相変わらずヒステリックでかしましい。最後らへんの船が街に突っ込むシーンは迫力があったので、プラス1点で、4点献上。 4点(2004-04-11 22:33:00) |
926. ハムナプトラ2/黄金のピラミッド
154番の方と同意見。前作よりはテンポが良くて面白いが、一度見たら充分という作品。あいかわらずドンパチ派手な映画で。キング・スコーピオンも出番短すぎ。それにしても、イムホテップが百年の恋ともいえる相手に裏切られたのはどうしてなのか。何の為に3000年も生きながらムシに耐えてきたというのか。何の為に来世の復活を願って自分の命を絶ったというのか。誰か教えてくれ。 6点(2004-04-11 22:26:04) |
927. ハムナプトラ/失われた砂漠の都
アナクスナムンとイムホッテプの立場に立って見た。二人は、邪魔されたせいで恋を成就させることができず、何と無念だったことだろう。邪魔者だからといって人を殺しすぎるのは言語道断だけれども。私は、単純に主人公が善で、イムホテップが悪だとすることはできないと思う。そういう視点でみると、この映画は決してハッピーエンドではない。夥しい数の死体の数が増えたにすぎない。さて、内容については最初の古代部分やCGを除いてB級っぽいので、この点数。ちなみに、スカラベはコガネムシ科の甲虫の総称で、この映画に出てくるような凶悪なムシは実際には存在しません(笑)。日本ではフンコロガシと呼ばれています(爆)。 5点(2004-04-10 10:08:05) |
928. ジュマンジ
警官がらみのコメディは笑えたものの、肝心のサイコロゲームがどうもピンと来なかった。動物がドシンドシンと行進って、笑えるけどあまり迫力はなかった。どうせなら実際のゲームみたく、マイナスのイベントだけでなくプラスのイベントもあっていいんじゃない? 5点(2004-04-05 00:42:09) |
929. エイリアン
生理的に合わない。どうしても気持ち悪くなってしまう。それに2と比べてもストーリーに矛盾を感じてしまった。 3点(2004-04-03 19:43:42) |
930. エイリアン2
はっきりいって、グロいし、気持ち悪い。もちろんハラハラドキドキの要素もあるんだけど、それはほんの何割かにすぎない。キャメロン監督のしつこさ、みたいなものは出ていたと思うが、正直この点数。エイリアン1もそうだけど、生理的に合わない。 3点(2004-04-03 19:33:54) |
931. WASABI
世の中には、ワサビ好きな人もいるらしい。 4点(2004-04-03 09:20:06) |
932. 黄泉がえり
66番のパンツァーフォーさんと同意見。結局黄泉がえりの原因は?等いろいろツッコミどころはありますが、なかなか楽しめました。最後はけっこう切ない気分になります。ところどころで良いシーンも満載です。写真への手話、キャッチボール、天に昇っていく蛍?等。まだ見ていない人は、期待しないで見るといいでしょう。 7点(2004-04-02 12:09:34) |
933. パール・ハーバー
真珠湾攻撃という史実が元になっているだけに、どれだけ時代考証がされているのかわからないので、それに関してはコメントできない。ただ、膨大な費用をかけただけあって戦闘シーンは迫力があったのと、恋愛シーンを中心に登場人物に感情輸入できないのは、皆さんと同感だった。それにしても長くてダレる。もう見ることはないだろう。 3点(2004-04-01 23:13:32) |
934. 花とアリス〈劇場版〉
ネタバレ (2018.10再見)ここでの評価が高く、岩井監督「ラブレター」も良かったので観てきたが、正直がっかり。 雰囲気だけで肝心の恋愛の部分が中途半端。あのラストでは・・・。結局、どっちの女の子がいいのか、宮本よ? 蒼井優がいちばんかわいい頃でもあり、ところどころ笑わせてくれるシーンもあるが、鼻血が出るくだりなどはくどいと感じた。全体的に、だらだらと冗長で早送りしたい気分になる。カメラ映像で顔の超アップがやたらと多いのもマイナスポイント。 とはいえ、記憶喪失を逆手に取ったストーリーや風景や音楽などはよく作られている。また出演者が豪華なこと。端役ではもったいないよ [映画館(邦画)] 5点(2004-04-01 14:35:22) |
935. Dolls ドールズ(2002)
うーん。映像の美しさ、特に四季折々の日本の情景は素晴らしいけれど、ストーリーが意味不明。3つの愛はどこで繋がっているの?浄瑠璃「つながり乞食」が下敷きになっているらしいけど説明も何にもないので、まったくもって私のような素人凡人には理解しがたい。感動も突き動かされるものも微塵もなし。夏夜の情景とか、特に群を抜くシーンもあったので、ストーリーは気にせず綺麗な風景を楽しむのがよいかと。 4点(2004-03-31 10:24:37) |
936. スーパーマン(1978)
ネタバレ カッチョ良く空を飛ぶ姿が、子供心にも忘れえなかった作品。だが、大人になった今見てみると、正直この点数。序盤は名作の香りがあるが、だんだんB級映画っぽくなっていくのは残念。でも、普段冴えない主人公が、見違えたようにカッコ良くヒーローするのはやっぱり爽快。ただし、最後らへんの、地球周って回転軸直して時間を戻すのはどうかと。ちなみに、光に近い速度で地球を回っても、時間の経過が地上の人間と違うだけで、過去に戻れるわけではないので念のため。 6点(2004-03-28 23:57:13) |
937. 遠い空の向こうに
ネタバレ 皆さんが言われているように、夢を与えてくれる良い映画なんですが、それにしては感動は少なかったです。父との葛藤シーンや炭鉱のドロドロした描写が多く、実話なのだから仕方のないことかもしれませんが、いい気持ちで見ることができません。そんな中で、ロケットがまっすぐに打ち上げられるシーンは非常に良いですね。ラストの8mフィルムも感動を呼びます。この映画が10点という人が多いのも納得出来ます。 (2022.11最鑑賞 7点→5点) 何だか深みがない。主人公たちがなぜ全米で優勝できるようになったかまでの過程が薄い。 やたらと理解のある担任とか、紋切り型の校長とか、アメリカ版朝ドラを見せられている感じ。 感動を押し付けられている気がして一気に点数を下げた。 炭鉱のストライキとか、嫌味なアニキとか、ゴタゴタしているのも水を差す。 雰囲気自体は良い映画だけど、面白いかどうかでいったら、面白くない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2004-03-20 09:08:37) |
938. ラブストーリー
ネタバレ 期待通りの、泣ける映画でした。しかも、激しい感情に揺さぶられて泣けるのではなく、静かに泣ける映画です。周りにいた観客も、すすり泣きしている人が多かったです。ラストのあたり、母の恋と娘の恋、ふたつの愛が時を越えてつながるというくだりは、もう涙が止まりませんでした。韓国の人って、日本人より感情の深さの度合いが大きいのに、素直に表現することができない人が多いんですよね。そこがまた、今の日本人の乾いた心に響くのでしょう。 クラシックを主体にした音楽も良いです。主題歌も台詞が見事にストーリーにシンクロしています。この作品のキーワードは、「蛍」と「雨」。母の恋では、街頭の灯りの点滅を蛍の光に絡めていますし、娘の恋でも傘が重要な役割を果たします。見る前はもう少し陰気な雰囲気の映画かと思っていましたが、ところどころで笑わせてくれる演出も、この監督ならではの味付けでしょう。途中で少しダレてしまったり、ギャクが下品なのはマイナス点ですが、全体としては素晴らしい映画です。 本作を見ていると、韓国と日本の、細かいけれどもたくさんの違いがあることを教えられます。それが何であるかは、この映画を見ると理解が深められるでしょう。 [映画館(字幕)] 8点(2004-03-19 00:20:31)(良:1票) |
939. 春の日は過ぎゆく
ネタバレ とにかくセリフのやり取りよりも情感たっぷりに描かれるので、右脳を活性化させたいときに見たい映画。 とくに二人が別れるまでの前半が素晴らしい。竹林の音を集めるシーンなど、雰囲気も音楽も景色も良く、二人の笑顔を思い出すだけで笑顔になれる。 まあ結局年上の女性のほうが数段上手ということなのだろうけれど、切ない。 韓国でも桜が綺麗だった。DVDではエンディング曲のMVが見られるのがポイント髙し。 [DVD(吹替)] 7点(2004-03-17 08:05:53) |
940. トータル・フィアーズ
はっ!?話が難しいし、展開が滅茶苦茶。恋愛を絡める意味など微塵も無し。チェチェン等リアルなところだけはすごい。ただし、もう二度と見ないでしょう。 3点(2004-03-16 09:12:02) |