81. 銭形平次捕物控 八人の花嫁
《ネタバレ》 第13作。「江戸市民の敵 姿なき権力に挑戦して 平次必中の投げ銭が飛ぶ!」 長谷川一夫の平次シリーズは今まで三作見てきたけど今回はその中でも一番期待した作品。何しろキャストが豪華! タイトルの八人の花嫁格は山本富士子・八千草薫・川上康子・阿井美千子・三田登喜子・中村玉緒・小町瑠美子・楠トシエか。半分は「ん…誰?」って感じもするがお正月映画らしく豪華な作品に仕上がってます。とは言え、やはり全体的に見るといつものような感じ。長谷川一夫自体がそんなに好きじゃないのかも…。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-05-08 23:30:54) |
82. 銭形平次捕物控 女狐屋敷
《ネタバレ》 第12作。新興宗教に木暮実千代の踊りの先生…、こないだ見た「からくり屋敷」と「金色の狼」の内容とかぶってる…。このシリーズ見るのはこれで三作目だけどやっぱいまいちかなぁ…。こういう大味な時代劇は東映の俳優陣なら楽しそうなんだけどね…。どうしても大映は地味な俳優、悪役が弱いなぁと思ってしまう。ストーリーもスケールが大きくて結構面白いんだけど、いつもながら平次が物を投げつけるの見てるとなんか女々しいなと思ったり。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2006-05-08 23:30:50) |
83. 銭形平次捕物控 からくり屋敷
《ネタバレ》 第6作。前作に続いて鑑賞。ミステリーの定番、そっくりさん二役とかあるけどそれが逆に単純で面白かった。スタッフはほとんど同じだけど、やっぱり前作の新興宗教云々なんかよりもずっと興味がひかれる内容なのが大きい。キャストも木暮実千代・山本富士子・南田洋子と豪華な女優陣が揃った作品。ただ大映はやっぱり悪役が弱い…。これで進藤英太郎・山形勲辺りがいればずっと面白いのに…、仕方ないけどちょっと残念。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-05-08 23:30:46) |
84. 銭形平次捕物控 金色の狼
《ネタバレ》 第5作。長谷川一夫の代表作の一つ銭形平次、このシリーズは全部で18作も作られたらしい。大川橋蔵のテレビ版を含め銭形平次ものを見るのは今回が初めて。観た印象としては…古い。花菱アチャコや歌のシーンなど娯楽的な要素もあるがどうも退屈。時代的にも内容的にもアラカンの鞍馬天狗と似たような印象。まぁキャスト見てもこれといって…なのでもうちょっと後期の作品観てみます。ただ長谷川一夫の平次はかっこよかったし、投げ銭姿も華麗でした。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2006-05-08 23:30:42) |
85. 鬼姫競艶録
《ネタバレ》 新東宝っぽい派手なタイトルのひばり映画。吉宗の犬自慢に対抗するため尾張藩主宗春はありもしない犬を自慢しお互いの犬を掛けて勝負することに・・・。なんてアホな争いしてるうちに幕府転覆を企む一派も登場する。まぁ争いからして全てがアホな映画。ひばり映画だからそれなりに楽しめるけどそれなり。若い丹波哲郎が出てて凄い痩せてて驚く。 [インターネット(字幕)] 5点(2006-05-08 23:30:38) |
86. 残菊物語(1939)
《ネタバレ》 流石溝口健二の作品といった感じで満足。こういった身分違いの恋といのは「婦系図」とか溝口作品でも「近松物語」とかあるけどこういうの弱いです…。お徳さんのけなげさも良いし、最後の五代目菊五郎のシーンなんかかなり感動。ラストシーンの対比も圧倒される。セットの大掛かり度といい全然ハリウッドにも負けてない大作。 [ビデオ(邦画)] 9点(2006-05-02 23:31:49) |
87. 祇園の姉妹(1936)
《ネタバレ》 文句無く名作。溝口作品らしい余韻を残す終わり方も印象的。「祇園囃子」での若尾文子と同じく当時19歳の山田五十鈴…、どちらの演技も素晴らしかったけどこの山田五十鈴は…。個人的に今まで観てきた山田五十鈴でベスト。当時から変わらない進藤英太郎も良かった。 [ビデオ(邦画)] 8点(2006-05-02 23:31:45) |
88. 西鶴一代女
《ネタバレ》 これで溝口健二の映画を観るのは6本目で、その中でも初めて出演者でなく監督で観ようと思った作品。印象としては決して面白くはないと思うけど、波乱万丈の女の一生を演じた田中絹代に溝口健二の演出...と名作ではあるんだろうなとは思う。ただこうどこ行っても悲惨だと見てる側も重くなっちゃうというか…。 [ビデオ(邦画)] 8点(2006-05-02 23:31:42) |
89. 赤線地帯
《ネタバレ》 溝口健二の遺作で最後まで女を描けばこの人って作品だと思う。赤線地帯ってのはある程度知ってはいたけど想像以上のもの。この映画自体まだ売春防止法施行以前のものだからそう思うと納得というか。なんか北朝鮮見てるみたいな世界でこれが日本なのかと思った。それに京マチ子・若尾文子・木暮実千代・三益愛子...、これが一つのシーンに収まってるのを見るとほんと圧巻。既にしたたかな若尾ちゃんも良かったし、どこか幼く見える京マチ子も良かった。ラストカットの川上康子も印象的。 [ビデオ(邦画)] 8点(2006-05-02 23:31:39) |
90. 祇園囃子
《ネタバレ》 これ前から観たかった溝口作品の一つでこの度ようやく鑑賞。期待を裏切らない出来で大満足です。フジヤマ、ゲイシャガールと言われる日本の美しさの象徴京都の舞妓も華やかなばかりではないというお話。何といっても若尾文子が初々しくかわいい! 個人的にはもうちょっと後年のねっとりとした感じの頃が好きだけど、この役はこの頃の彼女ならでは。木暮実千代・進藤英太郎・浪花千栄子と名優たちの名演も見逃せない。 [ビデオ(邦画)] 10点(2006-05-02 23:31:36) |
91. 地獄門
《ネタバレ》 そんなに評価高い作品じゃないみたいだけど、カンヌとか言うだけあって個人的には結構満足な出来。こんな長谷川一夫や山形勲見たの初めてだし、グランプリ女優京マチ子は流石の美しさ。しなだれ具合が素晴らしい。そして鮮やかなカラーが印象的な作品。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-04-26 23:31:29) |
92. 楊貴妃
《ネタバレ》 楊貴妃…と言えばクレオパトラ、小野小町と並ぶ世界三大美女ってぐらいの認識しかなくて鑑賞する。なんかマリー・アントワネットのような波乱万丈さを感じた。それに中国が舞台なのに演じるのは日本人で日本語...仕方ないかもしれないけど「ラストエンペラー」に近い感覚。ただ京マチ子を初めてかわいいと思った作品。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2006-04-26 23:31:24) |
93. 新・平家物語
《ネタバレ》 この時代にカラーで溝口健二作品でもあるのでちょっと期待しすぎたかも。なんか「新・平家物語」ってタイトルから想像したのとは違って東映の「信長」「政宗」とかの武将シリーズと似たような印象。あと雷蔵のあの眉毛…凄かったなぁ。出生の秘密がどうこうってのも雷蔵作品らしいなと。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2006-04-26 23:31:21) |
94. 大菩薩峠(1966)
《ネタバレ》 大菩薩峠を見るのは東映・大映とこれで三作目。片岡千恵蔵・市川雷蔵の机竜之助も良かったけど、仲代達矢も良かった。見る前からなんとなくイメージ出来たけどやっぱり似合うね。ストーリーは今更どうってのはないけど、モノクロで東宝らしいリアルで重厚な時代劇で見ごたえがあった。続編も見たかった気もするけどこの一部だけでも大映のと違って十分完成度高いです。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-04-26 23:31:16) |
95. 忍術御前試合
《ネタバレ》 沢島忠の第一回監督作品とかで子供向けの忍術短編映画です。豊臣政権打倒を狙う家康側の忍者と豊臣側忍者の主人公が忍術バトルを繰り広げる。時代劇でこの辺の時代のは珍しいのでちょっと新鮮だった。ただストーリーは流石に子供向け過ぎたかも。忍術といよりマジックショーに近かった。それに月形・大河内と大物2人が出てるのに主人公の伏見扇太郎に魅力がない。中村錦之助や東千代之介だったらもっと楽しめただろうなぁと。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2006-04-26 23:31:12) |
96. からっ風野郎
《ネタバレ》 特に三島由紀夫のファンというわけでもないのでこれで主演はちょっと厳しいかなと…。それに内容のほうもラストシーンといい救いがない。なんか日活アクションみたいな印象。こんなに地味でおばちゃんっぽい若尾文子も初めて見たし…。ところで三島ってもうこの頃からマッチョだったのね。不自然なほど上半身裸なので嫌でも目に入った…。 [DVD(邦画)] 6点(2006-04-20 22:36:51) |
97. 鍵(1959)
《ネタバレ》 「鍵」は邦画で4本、洋画でも1本映画化されてる作品で本作はその最初の映画であるらしい。谷崎潤一郎原作の映画を観るのは「痴人の愛」「卍」に続いてこれで三作目だけど、同じ原作者だけあって官能的な感じとかなにか共通するものを感じた。オチが効いてるのも共通してるかな...。今回の北林谷栄にはびっくりです。いつも通りのちょっとボケたお婆さん役としか見てなかったのに…。そして京マチ子の色気と眉毛も凄まじかった。ブラックな雰囲気が結構好きです。 [ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-20 22:36:47) |
98. 月形半平太(1961)
《ネタバレ》 全体的な印象としては決して面白くはないと思う。でもただの娯楽時代劇、一件落着で終わらなかったのは良かった。時代劇のスター大川橋蔵がやられちゃうのなんて初めて見たし、ラストカットも印象的。ただどうも内容が退屈だった。主演の橋蔵はもちろんめちゃめちゃかっこいいけど酔った演技に違和感が。丘さとみもちょっと期待したほどかわいくなかったなぁ。西崎みち子のほうが魅力的だった。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-04-20 22:36:42) |
99. 危いことなら銭になる
《ネタバレ》 これで宍戸錠の主演作、というより実質出演作自体観るの初めて。「エースのジョー」たるところは見られなかったが「ガラスのジョー」なるキャラが面白く楽しい作品です。そんなに好みの作品じゃないけどそこそこ面白いと思います。浅丘ルリ子の珍しい?アクションシーンも見れます。この頃ほんとかわいいです。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2006-04-20 22:36:40) |
100. 御用金
《ネタバレ》 五社協定が崩壊し始めたスタープロ時代の作品で、仲代達矢・丹波哲郎・浅丘ルリ子・中村錦之助と各社のスターが揃った豪華キャスト時代劇。「切腹」と似たような武士の不条理を描いた傑作。クライマックスの仲代vs丹波の対決は「姿三四郎」のような雪山で手を息で温めながらの立ち回り。ほんとに寒そうです...。豪華キャストの中でも一番印象残るのは浅丘ルリ子。時代劇で初めて見たからか今まで見たどの作品の浅丘ルリ子よりも美しかった。司葉子の眉剃りお歯黒はちょっと怖い...。 [ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-20 22:36:35) |